最終更新:ID:ULL9k8bKUQ 2008年05月28日(水) 22:21:54履歴
―きっかけは…ほんのささいなものだ。
―とある日曜日、昼下がりの城島家。
その日シンジはどうしようもなく暇だった。
どこかに出かけるにしてもまず先立つ金がない。じゃあ勉強でもすればいいのだがやる気は起きない。
やる気が起きなければゴロゴロしてるしかない…とまあ、悪循環というわけで。
退屈しのぎの漫画雑誌も読み飽きて、やることがなくなったシンジはソファーにごろりと寝転んだ。
さあて…何かいい暇つぶしはないものか…
そんなシンジに、ふと疑問が浮かぶ。
「そう言えば…女物のパンツってあんなんだったっけ?」
それは今読んでいた雑誌に載っていた、とある漫画の最終回。
そのラストシーンにパンモロのシーンが出て来たのだが、
その下着にシンジはどこか違和感を感じたのだ。
…まあ、しょうもない事ではあるが…どうしても気になる。
こういう事は一旦気になりだすと止まらないもので。
考えあぐねた彼は、やがて「これはぜひとも実物を見て確かめなければ!」という発想に至った。
…しかし、どうやって調べようか?
AVやエロ本なら自分の部屋にあるが、わざわざその為に二階へ行くのも…正直めんどい。
ていうかアホらしい。
…とは言うものの、身の回りにあるものでそれを確かめる術はない。
女性の下着関係のチラシでもあればと思ったが、そう都合よくあるわけがない。
そんな事を考えつつ、ふと外に目をやるシンジ。
庭には城島家の洗濯物が風にゆらゆらと揺れていた。
カナミが買い物に出掛ける前に干していったものだ。
シンジの目に映るのは白いワイシャツや靴下、そして―
それらに混じって吊るされている―妹の下着。
(あ…カナミの…パンツ…)
ここでシンジに短絡的な考えが浮かんだ。
(そっか…あれで確かめればいいか)
運のいいのか悪いのか、カナミはまだ買い物から帰っていない。
(チャンスは今しかないな…っておいおい…)
何のチャンスだよ、と自分に突っ込みを入れつつ、早速シンジは庭へと出た。
「あー、いい天気だな…」
ポカポカとした陽気と心地よい春の風がシンジを迎え入れる。
おかげで干してある洗濯物はすっかり乾いているようだ。
「さて…と」
庭に出た目的を果たすべく、シンジは洗濯物の干してある場所へと向かう。
「これだな…」
そして彼は竿にかかる"それ"へと手を伸ばした。
「別に…ただ…調べるだけだからな…」
続いてシンジが付いている洗濯ばさみを外すと、
汚れのないそれは彼の手の中にふわりと落ちた。
決して派手でないシンプルな下着。実にカナミらしいとも言える一品。
いまだ処女のカナミは、こういう所は結構ピュア?なのだ。
「…やっぱパンツは純白に限るよな、うん」
そう独り言を呟いたあと、シンジは両手でその生地を広げた。
「さて…と…おかしいところは…?」
そう言って早速カナミのショーツを調べ始めるシンジ。
…が、百聞は一見に如かず。疑問の答えはすぐに見つかった。
「…ああ…なるほどね」
結局のところ大した事ではない。やはり形が微妙に違ったのだ。
こうしてあっという間に疑問が解けたシンジは、それを元の場所に戻すことにした…
…だが。シンジの手は意思に反してそれを離そうとはしない。
それどころか、いつの間にか彼の目はその純白の下着に釘付けになっていた。
―何のことはない。ただの下着だ。しかもこれは妹の…
…下着に欲情…?…俺が?まさか?
カナミの下着を握り締め、じっと見つめてるこの姿は…どこからどう見ても変態じゃないか!!
…さあ、いいから早く元の場所に戻すんだ、俺…
シンジは頭の中でそう何度も自分に言い聞かせるが…。
…残念ながら、身体は欲望に忠実だった。
(…ごくり…)
黙りこくったまま、しばしその白く妖しい生地をじっくりと眺めた後…
そっとそれに顔を近づけ…シンジは匂いを嗅いだ。
"くん…"
…別に変な匂いはしない。洗濯したばかりなので当然と言えば当然だが。
石鹸のほのかな香りが、シンジの鼻腔をくすぐる。
春の日差しをたっぷりと浴びたショーツはふんわりとしていて…そして暖かい。
(ふう…いい匂いだ…って何やってんだ…オレ…)
若干の後ろめたさを感じながらも、シンジはその背徳的な己の行為に激しく興奮を覚え始めていた。
―ああ、局部を覆うただの布きれに過ぎないのに…
―なぜ男は女のパンツにこうも心を揺り動かされるのか…
それは人類(というか男にとっての)永遠の謎。
"すうう…"
シンジはショーツを鼻に押し付け思い切り息を吸い込み、
そして手でその肌触りを十分に楽しむ。
(洗ってなかったら…もっと良かったかも…)
既に頭のネジが一本取れてしまったのか…もう自分でも何を言っているのか分からない。
今のシンジにはもはや周囲など全く気にならない。
たかが下着、されど下着の完全な虜となった彼。
やがてシンジの右手が己の股間へと伸び―
―チャックを下ろし、天を仰ぐ己のイチモツを取り出そうとした―
"ガサ…"
―とその時―シンジは背後に誰かの気配を感じた。
はっと我に返ったシンジが後ろを振り向くと…
ジャーン!!ジャーン!!ジャーン!!
「げえっ、カナミ!!」
「…お…にい…ちゃ…ん…?
…何…やって…んの?」
買い物から帰り、洗濯物を取り込もうと庭に来てみれば―
―いきなり目に入ったのが、妹の下着の匂いを夢中で嗅ぐ兄の姿。
流石のカナミも、ただあ然とした顔で立ち尽くしていた。
「いや…その…これは…」
「これは…なに?」
シンジに弁解の余地は…まあ、まずあり得ない。
「私の下着で…何しようとしてたの?…まさかオナ…」
「いや!…ちがっ…いや…その…」
言葉に詰まるシンジ。そしてそんな兄をじっと見つめるカナミ。
そんな気まずい空気にやがて耐え切れなくなったシンジは、
「は…はい…これ…じゃ…」
そう言ってカナミに持っていた下着を手渡し―
「え…お兄ちゃん…待って…!」
―妹の呼び止める声も聞かず、自分の部屋へと駆け込んだ。
―うわぁああああ…最低だ…オレ。
なんて事を…どう考えても変態だ…
違う、ただパンツの形が気になっただけで…オレはぁあああ…!!
―後悔、そして自己嫌悪。
自分が何をしたのか、そしてその行為を誰に見られてしまったのか…
布団の中に篭って悶え苦しむシンジ。
―結局シンジはその日ずっと部屋から出て来れなかった。
一方で庭に取り残されたカナミは、自らの下着を持ったまま立ち尽くしていた。
その顔は…困惑半分、嬉しさ(?)半分と言ったところ。
自分(の下着)をオカズにしてくれたのが嬉しいってことなんだろうか。
「お兄ちゃん…溜まってるのかな…」
兄のいる二階の部屋を見上げながら、カナミはそっとそう呟いた。
そして次の日の朝…シンジが目覚めると、机の上にはメモと一緒に妹の下着が置かれていた。
メモにはカナミの字でひと言…「プレゼント」と書かれている。
…確か部屋には鍵をかけておいたはずなのだが…
そんなささいな事は彼にとって、正直もうどうでも良かった。
「これを…使えってコトだよな…」
ここは妹の好意を素直に受け取るべきだ―と開き直ったシンジは、
その魅惑の布切れを握り締め、そそくさとベッドに潜りこんだのだった。
(つづく?)
兄は発情期〜第二章〜
―とある日曜日、昼下がりの城島家。
その日シンジはどうしようもなく暇だった。
どこかに出かけるにしてもまず先立つ金がない。じゃあ勉強でもすればいいのだがやる気は起きない。
やる気が起きなければゴロゴロしてるしかない…とまあ、悪循環というわけで。
退屈しのぎの漫画雑誌も読み飽きて、やることがなくなったシンジはソファーにごろりと寝転んだ。
さあて…何かいい暇つぶしはないものか…
そんなシンジに、ふと疑問が浮かぶ。
「そう言えば…女物のパンツってあんなんだったっけ?」
それは今読んでいた雑誌に載っていた、とある漫画の最終回。
そのラストシーンにパンモロのシーンが出て来たのだが、
その下着にシンジはどこか違和感を感じたのだ。
…まあ、しょうもない事ではあるが…どうしても気になる。
こういう事は一旦気になりだすと止まらないもので。
考えあぐねた彼は、やがて「これはぜひとも実物を見て確かめなければ!」という発想に至った。
…しかし、どうやって調べようか?
AVやエロ本なら自分の部屋にあるが、わざわざその為に二階へ行くのも…正直めんどい。
ていうかアホらしい。
…とは言うものの、身の回りにあるものでそれを確かめる術はない。
女性の下着関係のチラシでもあればと思ったが、そう都合よくあるわけがない。
そんな事を考えつつ、ふと外に目をやるシンジ。
庭には城島家の洗濯物が風にゆらゆらと揺れていた。
カナミが買い物に出掛ける前に干していったものだ。
シンジの目に映るのは白いワイシャツや靴下、そして―
それらに混じって吊るされている―妹の下着。
(あ…カナミの…パンツ…)
ここでシンジに短絡的な考えが浮かんだ。
(そっか…あれで確かめればいいか)
運のいいのか悪いのか、カナミはまだ買い物から帰っていない。
(チャンスは今しかないな…っておいおい…)
何のチャンスだよ、と自分に突っ込みを入れつつ、早速シンジは庭へと出た。
「あー、いい天気だな…」
ポカポカとした陽気と心地よい春の風がシンジを迎え入れる。
おかげで干してある洗濯物はすっかり乾いているようだ。
「さて…と」
庭に出た目的を果たすべく、シンジは洗濯物の干してある場所へと向かう。
「これだな…」
そして彼は竿にかかる"それ"へと手を伸ばした。
「別に…ただ…調べるだけだからな…」
続いてシンジが付いている洗濯ばさみを外すと、
汚れのないそれは彼の手の中にふわりと落ちた。
決して派手でないシンプルな下着。実にカナミらしいとも言える一品。
いまだ処女のカナミは、こういう所は結構ピュア?なのだ。
「…やっぱパンツは純白に限るよな、うん」
そう独り言を呟いたあと、シンジは両手でその生地を広げた。
「さて…と…おかしいところは…?」
そう言って早速カナミのショーツを調べ始めるシンジ。
…が、百聞は一見に如かず。疑問の答えはすぐに見つかった。
「…ああ…なるほどね」
結局のところ大した事ではない。やはり形が微妙に違ったのだ。
こうしてあっという間に疑問が解けたシンジは、それを元の場所に戻すことにした…
…だが。シンジの手は意思に反してそれを離そうとはしない。
それどころか、いつの間にか彼の目はその純白の下着に釘付けになっていた。
―何のことはない。ただの下着だ。しかもこれは妹の…
…下着に欲情…?…俺が?まさか?
カナミの下着を握り締め、じっと見つめてるこの姿は…どこからどう見ても変態じゃないか!!
…さあ、いいから早く元の場所に戻すんだ、俺…
シンジは頭の中でそう何度も自分に言い聞かせるが…。
…残念ながら、身体は欲望に忠実だった。
(…ごくり…)
黙りこくったまま、しばしその白く妖しい生地をじっくりと眺めた後…
そっとそれに顔を近づけ…シンジは匂いを嗅いだ。
"くん…"
…別に変な匂いはしない。洗濯したばかりなので当然と言えば当然だが。
石鹸のほのかな香りが、シンジの鼻腔をくすぐる。
春の日差しをたっぷりと浴びたショーツはふんわりとしていて…そして暖かい。
(ふう…いい匂いだ…って何やってんだ…オレ…)
若干の後ろめたさを感じながらも、シンジはその背徳的な己の行為に激しく興奮を覚え始めていた。
―ああ、局部を覆うただの布きれに過ぎないのに…
―なぜ男は女のパンツにこうも心を揺り動かされるのか…
それは人類(というか男にとっての)永遠の謎。
"すうう…"
シンジはショーツを鼻に押し付け思い切り息を吸い込み、
そして手でその肌触りを十分に楽しむ。
(洗ってなかったら…もっと良かったかも…)
既に頭のネジが一本取れてしまったのか…もう自分でも何を言っているのか分からない。
今のシンジにはもはや周囲など全く気にならない。
たかが下着、されど下着の完全な虜となった彼。
やがてシンジの右手が己の股間へと伸び―
―チャックを下ろし、天を仰ぐ己のイチモツを取り出そうとした―
"ガサ…"
―とその時―シンジは背後に誰かの気配を感じた。
はっと我に返ったシンジが後ろを振り向くと…
ジャーン!!ジャーン!!ジャーン!!
「げえっ、カナミ!!」
「…お…にい…ちゃ…ん…?
…何…やって…んの?」
買い物から帰り、洗濯物を取り込もうと庭に来てみれば―
―いきなり目に入ったのが、妹の下着の匂いを夢中で嗅ぐ兄の姿。
流石のカナミも、ただあ然とした顔で立ち尽くしていた。
「いや…その…これは…」
「これは…なに?」
シンジに弁解の余地は…まあ、まずあり得ない。
「私の下着で…何しようとしてたの?…まさかオナ…」
「いや!…ちがっ…いや…その…」
言葉に詰まるシンジ。そしてそんな兄をじっと見つめるカナミ。
そんな気まずい空気にやがて耐え切れなくなったシンジは、
「は…はい…これ…じゃ…」
そう言ってカナミに持っていた下着を手渡し―
「え…お兄ちゃん…待って…!」
―妹の呼び止める声も聞かず、自分の部屋へと駆け込んだ。
―うわぁああああ…最低だ…オレ。
なんて事を…どう考えても変態だ…
違う、ただパンツの形が気になっただけで…オレはぁあああ…!!
―後悔、そして自己嫌悪。
自分が何をしたのか、そしてその行為を誰に見られてしまったのか…
布団の中に篭って悶え苦しむシンジ。
―結局シンジはその日ずっと部屋から出て来れなかった。
一方で庭に取り残されたカナミは、自らの下着を持ったまま立ち尽くしていた。
その顔は…困惑半分、嬉しさ(?)半分と言ったところ。
自分(の下着)をオカズにしてくれたのが嬉しいってことなんだろうか。
「お兄ちゃん…溜まってるのかな…」
兄のいる二階の部屋を見上げながら、カナミはそっとそう呟いた。
そして次の日の朝…シンジが目覚めると、机の上にはメモと一緒に妹の下着が置かれていた。
メモにはカナミの字でひと言…「プレゼント」と書かれている。
…確か部屋には鍵をかけておいたはずなのだが…
そんなささいな事は彼にとって、正直もうどうでも良かった。
「これを…使えってコトだよな…」
ここは妹の好意を素直に受け取るべきだ―と開き直ったシンジは、
その魅惑の布切れを握り締め、そそくさとベッドに潜りこんだのだった。
(つづく?)
兄は発情期〜第二章〜
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