バレンタインデーの喧騒も過ぎ去った二月の下旬、
天野ミサキは中村リョーコのマンションへと来ていた。
「まだ他の面子が来るまで、少し時間がありそうね」
「そうですね」
 この訪問には、当然理由がある。
リョーコが「久しぶりに一緒に飯でも食いにいかない」と皆を誘ったのだが、
寒空の下で集まることもあるまいと、集合場所をリョーコの家に指定しただけのことである。
それで、たまたまミサキが皆より早めにやってきてしまったのだ。
「じゃ、バレンタインデーの反省会でもするか」
 中村リョーコは、いかにも教師然とした態度で口を開いた。
この辺り、家庭教師としての経験が反映されているのか、いかにもそれらしく見えたりなんかする。
「え、バレンタインデーの、ですか?」
「そうよ」
「何でですか?」
「そりゃー……」
 皆が集まるまで暇だから、などとはリョーコは口に出さない。
いくらでも嘘八百をつける舌を回転させて、もっともらしい理屈をつむぎ出す。
「……ミサキだけが、ちゃんとした彼氏を持ってるからよ。マサっていう」
 本来、このように問いただす権利などリョーコにはない。
しかし、そんなことは関係なく仕切るのが、中村リョーコという人間だ。
彼女の興味や嗜好で物事が進むのは、このようなプライベートな集まりにおいては日常茶飯事なことである。
「当然アンタはマサにあげたんでしょ?」
「え……は、はい」
 リョーコが「当然」という言葉を使うのには、もちろん意味がある。
中学を卒業して以降、天野ミサキとマサ、つまり小久保マサヒコは周囲公認のカップルになっているからだ。
「で? 反応はどうだった?」
「その、『ありがとう』って、喜んでくれました」
「そんだけ?」
「それだけですけど」
 男が恋人からチョコレートを貰って、ありがとうと言う。
そのどこにも、おかしなところはない。
だが、そこにいらん茶々を入れるのもまた、中村リョーコなのである。
「ふーん……そっからラブホへ直行とか、急に押し倒したりとかは無かったわけ?」
「そ、そんな! あるわけないじゃないですか」
 顔を真っ赤にして恥ずかしがるミサキに、リョーコは意味深な薄笑いを送ってみせた。
「アンタ……愛されてないわね」
「え、えーっ!?」
「バレンタインデー、それはクリスマスと並ぶ一大イベントよ?」
「は、はあ」
「つまり、恋人同士が一番セックスする日なのよ?」
「はあ?」
 リョーコの言葉は半分本当で半分嘘である。
某週刊誌がつきあっている男女を対象に、独自にアンケートを取って調べたところ、
クリスマスとバレンタインデーは、『セックスする日』としてかなり割合が多かったのだ。
無論、アンケート上での回答がそうだったというだけで、
恋人同士ならイベントに関係なくヤル時はヤッているわけだから、
リョーコが強調する程のことは実際のところ、ない。
まあ、リョーコはそこいらも充分承知の上でミサキに話しているわけだが。
「その日に誘われなかったってことは、つまりはマサの愛情もその程度のモンってことよ」
 元がキラキラした恋愛に対して懐疑的な彼女のこと、
ミサキのような純愛街道一直線少女には、ひねくれた悪戯を仕掛けたくなるのである。
これはもう、中村リョーコという女の救いがたい性としか言いようがない。
「そ、それはあんまりだと思います!」
「てかさ、アンタの方から誘わなかったワケ?」
「え!」
「普通誘うわよねえ、普通」
 これももちろん誇張である。
ヤル時はヤル、ヤリタイ時にヤリタイ。
別にバレンタインをダシにしなければならない理由などどこにもない。

「あーあ、そこでヤッちゃえば、もう関係としては万全だったのにねえ」
「……」
「それで、マサは他に何か言ってた?」
「他に、ですか」
「そう、学校で別の女の子から貰った、とか」
「そ、そ、そんな!」
「ふんふん、ふふふ」
 ますます悪い笑顔になるリョーコ。
もうこうなると、完全に彼女のペースである。
「マサは顔は充分に男前じゃない?」
「うう」
「で、高校が別ってことで、アンタの存在を知らない女の子も当然いると思うのよねえ」
「……」
「義理も含めて、かなり貰ってると私は踏んだわね」
「で、で、でも」
「でも?」
「マサちゃんは、べ、別にそんなことは一言も」
「ふんふん、ふっふっふ」
 中村ワールド全開。
停まらない列車がびゅんびゅん突き進んでいく。
「そりゃー、言うわけないじゃん。男の立場としてさ」
 はい、ハッタリです。
マサヒコの一種あっけらかんとした性格からすれば、そんな隠し事は絶対にしないわけだが、
それをアヤシゲな他の理論で覆い潰し、話を飛躍させるなど、リョーコにとってはお茶の子さいさい。
「え……」
「狙ってるわよ、他の女がね。間違いないわ」
 実際、マサヒコは高校生になって、背も伸びたし顔もぐっと男らしさを増した。
同世代の女の子が胸をときめかせるのに充分なだけの要素を持っている。
「そうねえ、最低でも十個以上は貰ってるはずよ」
「じゅ、じゅ、じゅっこ」
 と、ここでリョーコの瞳に、さらに悪女のギラリとした光が灯った。
ミサキをからかうに、もっとおもしろい展開を思いついたのだ。
「もしかしたら、リンもあげてるかも」
 すなわち、ミサキと仲が良い親友の名前を出すこと。
「えっ、リンちゃんが!?」
「そうそう、それにアヤナもアイも」
「わ、わ、若田部さんと濱中先生!?」
 確証がまったくない言葉を、リョーコはぺらぺらりと舌に乗せる。
だが、ミサキにはそれがカマシだと見抜けない。
疑心の迷路に突入だ。
「で、でも、ふ、三人ともそんなことは、ひ、ひ、一言も」
「だから、言うわけないじゃない」
「うう……」
「略奪愛を狙っているなら、尚更ね」
「ふあっ!」
 ミサキは仰け反った。


「ま、そういうこともあるかもってことよ」
「ううう」
 ミサキの打ちひしがれっぷりに、さすがにリョーコもヤリスギだと感じたのか、フォローっぽい台詞を口にした。
自分で煽っておいてフォローも何もないものだが、こういうのは確かに行き過ぎてはマズイ。
友情にヒビが入りかねないからだ。
「だからね、そういう心配をしないですむためにも、セックスしろって言ってんのよ」
「……」
「マサのことが大好きで、誰にも奪われたくないってんなら、絶対そうしなさい」
 キレイ過ぎる純愛が大嫌いなリョーコらしくない発言だが、実際、事実の一面をついている。
身体で繋ぎとめると言うとどこかドロドロした印象を受けるが、
恋の進行においてはセックスは別に邪魔でも何でもない。
遅いか速いかの違いがあるだけで、恋人同士なら必ず一度は通る道なのだ。
そして確かに、愛はそれで深まっていく。
「そうねえ、そこでいっそ孕んじゃうってのも手かも」
「はあ!?」
「デキちゃえば完全にアンタのものよ、マサは?」
「そんな、乱暴な」
「あら、アンタは欲しくないわけ? マサの子種を」
「あ、あ、赤ちゃんは、その、きちんとした手順としかるべき時期をもって、その、あの」
「手順? 時期? それって結婚してからってこと? はん、甘い甘い」
「うええ」
「アンタ今16歳だったっけ? 問題ナシ、立派にこどもを産めるじゃん」
「そ、そんなあ!」
「アンタとマサの母さん、結構早く孫の顔を見たそうだけど?」
 マサヒコの母とミサキの母、ともにまだまだお祖母ちゃんと呼ばれるような歳ではないし、呼ばれたくもないに違いない。
だが、マサヒコとミサキがつきあいだしたことで周りで一番喜んでいたのはこの二人であったし、
特にマサヒコの母は、マサヒコとミサキをくっつけるために色々と画策したこともあった。
もし結婚前にミサキが妊娠してしまっても、二人は驚きはするだろうが、同時に嬉しがりもするだろう。
「わ、私もマサちゃんも学生です!」
「いーじゃん、別に」
「ふぎゃあ」
 ミサキの必死な反論も、リョーコの壁の前では無力。
と言うか、ミサキは真剣に話しているが、リョーコは半ば適当に喋っているので、
噛みあうも噛みあわないもないわけだが。
「ほら、想像してごらんなさい」
「え?」
「マサのこどもがデキちゃった時のことを、さ」
「……」
「そうしたら、マサは完全にアンタのもんよ?」
「わたしが、マサちゃん、の……」

                 ◆                     ◆

   マサちゃん、どうしたのかなあ。
  今日はなんだかすっごく真面目な顔して。
  いや、普段が不真面目だとは言わないけど。
  キリッとした顔で、ずっと私を見てる。
  「ミサキ……」
   マサちゃんは私の名前を呟くと、不意に肩を掴んで押し倒してきた。
  ど、どうしたんだろう。
  セ、セ、セックスしたいのかな。
  そ、そんなの、イキナリじゃなくても、言ってくれればちゃんと……。
  「ミサキ……」
  「マ、マサちゃ……んんっ!」
   物凄い力。
  唇を押し付けられ、吸われ、舌を捻じ込まれる。
  あ、ダメだ。
  何か、強引にされるのもいいかもって、ちょっと思っちゃった。
  そっちのケは無いつもりだったのに、もしかしたら私、乱暴にされる方が、その、いいのかも。
  「あ、あっ!」
   え、そんな、いきなり下を、アソコを、ゆ、指で。
  ダメ、ダメ、触られたら、やだ、やだ。
  「ミサキ、もう、濡れてきた……」
   マサちゃんに言われなくても、自分でわかっちゃう。
  ほんの数回、クリトリスを突付かれただけで、じわってきちゃってる。
  やっぱり私、その、無理矢理ってのに感じちゃってるのかな。
  「すごいな、ミサキは」
   そんな、淫らな女の子みたいに言わないで。
  マサちゃんだから、マサちゃんだからこうなるの。
  ホントなんだから、ホントにホントなんだから。
  「あ、あ……マサちゃあん……っ!」
   女の人は誰しも、好きな男性に支配されたいって思ってるってよく言うけど、
  あれって本当なのかもしれない。
  マサちゃんに強引に抱かれて、だって私、こんなにもボウッとしちゃってるもの。
  お腹の中と頭の奥が、ジンジンって痺れてきてるもの。
  「もう、いくよ」
   え、そ、そんな。
  まだ服だって脱いでないのに、ゴムだって付けてないのに、ホ、ホントに強引に。
  「ゴメン、ミサキ……!」
  「う、ああああぅ!」
   マサちゃんのおっきなアレが、私の中にぐいぐいっと入ってくる。
  ああ、すごい、ダメだ。
  頭のてっぺんまで貫かれたみたい。
  キモチ良すぎる。
  良すぎて、すぐイッちゃう。
  「ミサキ、ミサキ!」
  「マサちゃん、や、あ、わ、私、ああん!」
   マサちゃんが腰を動かす強さと速さが、いつもと違う。
  いつもの、私を気遣ってくれるような優しい動きじゃない。
  友達の家で見たアダルトビデオみたいに、激しい動き。
  これじゃ、ホントにすぐイッちゃう。
  「ミサキ、俺、もうっ!」
  「マサちゃん、はっ、あっ、ああ! ダメ、中は、今日は!」
   今日はアブナイ日なの、ヤメてマサちゃん。
  中で出されたら、デキちゃう、妊娠しちゃう。
  まだ心の準備が、その、出来てない。
  「ミサキッ……!」
  「あ、あ……あぅぅ、っ!」
   真っ白になっちゃった、頭の中が。
  子宮にどくどくとマサちゃんの精液がぶつかるのが、わかる。
  イッちゃってるのに、感覚が飛んじゃってるのに、そこだけがハッキリとわかる。
  「ミサキ……」
  「ああ、マサちゃん……に、妊娠しちゃうよぉ……」
   非難のつもりはなかったけど、どうしてもそんな感じでしか言葉を出せない。
  いずれはマサちゃんと結婚して、幸せな家庭を築くのが夢だった。
  もちろん、たくさんこどもがいたらいいなって思ってた。
  だけど、まだ結婚どころか、婚約だってしてないのに。
  ちゃんと段階を踏んでから、その、作るって互いに理解しあってから、中で思い切り出して欲しかった。
  「……ミサキ、あのな」
  「え……?」
  「結婚、しよう」
   何、それ。
  ま、まさか、プ、プロポーズ!?
  「俺、不器用だから、どう言っていいかわからないけど」
  「マサ、ちゃん」
  「もう、一秒も離れてたくないんだ」
  「……」
   もしかして、それを言うために、強引に私を抱いて、中に出したの?
  わ、わ、私とすぐにでも結婚したかったから、デキちゃうのを覚悟で、中に?
  「無理矢理中に出してゴメン、でも、俺……ミサキの顔みたら、止まらなくなっちゃって……」
  「……マサちゃん」
  「ミサキのキモチを無視した形になってるのは、ホント悪いと思ってる。だけど、あの、その」
  「ヒドイ」
  「え?」
   うん、ヒドイよ。
  やっぱり、先に抱くんじゃなくて、中に出すんじゃなくて、口でちゃんと言ってからにして欲しかった。
  でも……。
  「マサちゃん、私のこと、好き?」
  「え、あ、当たり前だろ」
  「それで、止まらなくなっちゃったの? 強引に中に出して、デキちゃうかもしれないのに?」
  「べ、別に既成事実を作ろうとか、そんな下種なこと考えてないっ。ただ、俺は……」
   ああ、わかる、わかるよマサちゃん。
  嬉しい、そこまで私のことを好きでいてくれて。
  私もマサちゃんが大好き、心の底から大好き。
  明日にだって一緒になりたい、結婚したい。
  マサちゃんのこどもを妊娠したい。
  マサちゃんに支配されたい。
  マサちゃんを私だけのものにしたい。
  「ね、マサちゃん」
  「え? あいた!」
   えい、デコピン一発。
  「いてて、ミ、ミサキ……」
  「いいよ」
  「えっ!?」
  「私もマサちゃんが大好き、だから、結婚しよ」
  「ミ、ミ、ミサキ!?」
  「んー、でも、やっぱりイキナリじゃなくて、まずプロポーズしてから抱いて欲しかったなぁ」
  「……ゴメン」
   顔を真っ赤にして下を向くマサちゃん。
  うふふ、可愛い。
  「ね、マサちゃん……」
  「ん?」
  「私を、本当にマサちゃんだけのモノにして」
  「……へ?」
  「もう一回、ううん、これからは何回でも、その、な、中に出して、い、いいよ……?」
   うわ、自分でもすっごいことを言ってるってわかる。
  わかるけど、私ももう、止められない、止まらない。
  「結婚しよ、そして……赤ちゃん、つくろ?」  

                 ◆                     ◆

「……ミサキ、ちょっと、アンタ、おーい!」
「マサちゃんの、子を、私が、にんしん……」
「おーい! 帰ってこーい!」
「……はっ!」
 ミサキは頬をペシペシとはたかれ、正気に戻った。
リョーコに「想像してみろ」と言われて、一分足らず。
その間、ミサキは遥か妄想の世界へとトリップしていたのだ。
「な、中村先生……」
「ふいー、かなり怖かったわよ、この一分間のアンタ」
 焦点の定まらない瞳で宙を見つめ、
恋人の名前をポソポソと呟きつつ、妄想にドップリと浸る少女。
成る程、確かに側から見れば恐ろしいものがある。
「アンタ、かなり思い込み激しいからねー」
「……す、すいません」
「私も悪かったわよ。ちょっと言い過ぎた」
 ミサキのいい旅夢気分な状態を目の当たりにして、さすがにリョーコも口が過ぎたと思ったのだろう。
彼女にしては珍しく、素直に自身の非を認めた。
「はい……」
「ま、今のところは心配ないでしょ。マサの性格からして、隠し事が出来るとは思えないしね」
「……そうですよね、そうです」
 リョーコの言葉に頷き、ミサキ、ちょっと反省。
「マサちゃんは、そんな人じゃないですもんね」
 ミサキは幼い頃からよく知っているはずだった。
マサヒコは、信じるに足り、ひょいひょいと嘘をついたり裏切ったりするような真似はしないと。
何かあったら、絶対に理由を説明してくれる人間だ、と。
それをよくわかっていながらもリョーコの出任せにノってしまったのは、
ミサキが恋する女として正常な心を持っていたからだろう。
人間、恋をすると小さなこともヤケに気になるようになる。
疑り深くもなるし、我侭にもなる。
それらの感情は恋愛に絶対の付き物だが、それが理由で、好きなのに破局するという例もあるのだ。
今回の件は、明らかにリョーコの悪乗りが過ぎたわけではあるが。

「すいませーん、遅くなりました」
「こんにちは」
「おじゃましまーすぅ」
「先輩、あがりますよー?」
 反省会(?)が一段落ついたその時、ナイスタイミングで残りの面子がやってきた。
ドヤドヤと玄関から、リョーコとミサキの耳に皆の声が聞こえてくる。
「下のエレベーターで偶然皆と会って……あれ、ミサキは先に来てたのか。携帯に出ないからどうしたのかと思ってたけど」
 一同の先頭をきって部屋に上がってきたのは、マサヒコだった。
「マ、マサちゃん!」
「な、何だ?」
 いらっしゃいの言葉より早く、ミサキは立ち上がると、マサヒコに近寄り、その胸の中へと飛び込んだ。
「わ! ミ、ミサキ!?」
 突然のミサキの行動に、抱きつかれたマサヒコを含む全員が驚いた。
「マサちゃん、信じてるから」
「はあ?」
「私、こどもは男の子が二人、女の子が一人がいいな」
「ひい?」
 一同沈黙。
事の経過を知るリョーコですらも、唖然としている。
「若田部さん、リンちゃん、濱中先生」
 マサヒコにしがみついたまま、顔だけをミサキは三人の方へと向けた。
「絶対、あげないんだから、マサちゃんは!」
「ふう!」
「へえ!」
「ほー!」
 リョーコにデマカセをかまされた時のミサキ以上に、仰け反るアヤナ、リンコ、アイ。
そして、わけがわからず固まってしまうマサヒコ。
「ありゃりゃ……」
 リョーコは自失から回復すると、そんなミサキと他の皆を見て、額の辺りをポリポリと人差し指でかいた。
そして思った。ミサキの爆裂純愛の炎に水をかけてやるつもりが、逆に油を注いでしまったようだ、と。

「反省会の結論、炊き付けは程ほどに……か」
 自分で勝手に始めたバレンタインデーの反省会を、同様に勝手に締めくくるリョーコなのだった。

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