マネージャーの仕事というのは大変である。
受け持ちのアイドルの売り込み。出演予定のテレビやラジオ番組、その他もろもろの打ち合わせ。
そして彼ら彼女らのスケジュール管理…とまあ、枚挙にいとまが無い。
―しかし、それだけが彼の仕事ではない。
アイドルの内に秘めた魅力を引き出し、それを磨き上げることも
彼らにとって重要な仕事なのだ。

この物語は、駆け出しのアイドルであるTBの新人マネージャー・井戸田ヒロキによる
「汗と涙の奮闘記」である。

…たぶん。

さてさて…TBの本日のお仕事は、とある漫画雑誌の水着グラビア撮影。
撮影スタジオで待つ三人をヒロキの元に、間もなくして水着に着替えた彼女らがやってきた。
「やっほー、ヒロちーん!!」
まずはいつもと変わらず元気良くヒロキに駆け寄ってくるシホだが。
「いや…俺にじゃなくて、まずはスタッフの人に挨拶だからな。これ基本。
あと…ヒロちんはやめて」
「はーい、分かってるってば…ヒロちん…こどもじゃないんだからさ」
「さりげなく下ネタを言うな。いいからさっさと行け」
ヒロキはそう言って彼女をたしなめると、シホをスタッフの元へと向かわせる。
他の二人は一足先に挨拶を済ませスタッフと談笑を始めており、シホもすぐにその輪の中へ入っていった。
「やれやれ…」
芸能界も立派な大人の社会のひとつ。目上の人に対する挨拶や礼儀とは大切なことである。
まだ社会を知らない(そしてこれからもそうであろう)彼女達に世間の一般常識を教えるのは、
マネージャーとしての重要な使命なのである。

簡単な打ち合わせを終え、まずはテスト撮影に入る三人。
それぞれカメラマンに注文されたポーズを決め、カメラのシャッターが切られる。
「うん、いいよー。その表情でお願いね、ユーリちゃん―」
「カルナちゃん、もう少し顔を上げて―そう、イイよ―」
「…あー、もっと自然にね、シホちゃん―」
パシャリパシャリとスタジオにシャッター音が響き、フラッシュの閃光が彼女たちを包む。

―ああ、やっぱり三人ともずっと可愛くなったな―

TBのマネージャーを始めてから、早くも半年以上が過ぎていた。
彼女たちの成長をずっと見守ってきたヒロキは、そうしみじみと思った。
ユーリは水色のワンピ−ス、カルナは黒の大人っぽい水着、
そしてシホは白のビキニと、それぞれに個性があって良い。
―小学生に中学生、そして高校生。
ロリっ子にボーイッシュに清楚な少女。
それぞれが三者三様、異なる魅力を持っている―それが現在のTBの一番の“売り”なのである。

しばらくしてテスト撮影が終わり、スタジオが一旦休憩に入った時である。
「―さて、と…」
「あ、井戸田くん。ちょっと待ってくれないか?」
一息つこうとスタジオを出ようとしたヒロキをカメラマンが呼び止めた。
「…えっと、なんでしょうか?」
彼は少し困った顔をしながら、先ほどテスト撮影した写真をヒロキに見せる。
「あのさ…ほら、見てもらうと分かると思うけど…
んー…シホちゃんの表情だけ、まだちょっと固くてね。
なんつーか…“女性の色気”ってのが出てないんだよねえ…」

―なるほど、確かにその通り。
ヒロキも傍から見ていて分かったが、ユーリやカルナの笑顔に比べ、
シホだけはなんともぎこちない表情である。
TBの他の2人に比べ、シホには溢れんばかりの“元気”があっても…“色気”が足りない。
本人も気にしていることではあるのだが、こればかりは生まれ持った素質というか、何と言うか。
ユーリのようにファンに媚びる可愛さを前面に押し出すことや、
カルナのように自分を器用に演じることなど、まず出来ない。
シホは何ともまっすぐで、不器用な性格なのである。

―だが、だからと言ってこのままにしておくわけにはいかない。
繰り返すようだが、彼女たちの内なる魅力を引き出すことも
マネージャーにとって大切な仕事の一つなのである。

ヒロキは少し考えた後、彼に向かってこう答えた。
「…分かりました。10分ほど待ってください。
ちょっとシホをお借りします」

そしてヒロキは休憩中のシホを連れ、とある場所へと向かった。
―こんな状況に陥った時のための“対処法”を実践すべく。

間もなく水着姿のシホを連れ、楽屋へとやってきたヒロキ。
誰かが不意に扉を開けないよう、部屋の鍵を閉める。
なにせ…今からすることを誰かに見られたら、彼らにとって非常にまずい事態になるからだ。

「これでよし、と…じゃ、はじめよっか、シホ」
「え…うん。やっぱり…“アレ”やるの?」
「ああ…大丈夫。俺に任せておけば、ね」
少し不安げなシホに優しく笑いかけてそう告げると、ヒロキはそっと彼女の肩を抱き―
―その唇に己の口を重ねた。
“ちゅ…”

『―いい、まずは彼女たちの緊張をほぐす事!!
そのためには“どんな手”を使ってもかまわないから―』
『―まあ…バレなければ、ちょっと過激なことやってもいいんじゃない?』
以前酒の席で聞かされた社長の言葉が、ヒロキの頭の中に浮かんでは消えていく。
―少々“過激なこと”をやっても―“どんな手”を使ってもいい―
ヒロキは今、その社長の教えを忠実に遂行しているのである。

―果たしてそれが社長の真意と同じであるかどうかは…定かでは無いが。

“ぴちゃ…くちゃ…”
卑猥な水音を立てシホの舌とヒロキの舌が絡まりあう。
ヒロキは時折わざと強く音を立ててすすり、シホの心を昂ぶらせていく。
「ん…むっ…」
ただひたすらヒロキの愛撫に身を委ねていくシホ。
続いて、ヒロキはシホが上に羽織っていたジャンバーを脱がすと、
すぐさまその下からシホの水着と肌があらわになった。
健康的な白い肌と、白い水着。
その二つが見事に組み合わさったシホの姿は、ヒロキの目にはとても眩しく、そして美しく写った。
(やっぱキレイだよな…若いだけあって…)
「…ねえ…時間ないんでしょ?早く…しないと、ね?」
「はは、分かってるってば…」
その身体に思わず見とれていた事をシホに咎められつつ
ヒロキはその小ぶりな胸に軽く力を入れ―揉む。
“もにゅ…”
「あっ…」
カルナに比べれば小さいが、中学生にしては十分な大きさのその乳房。
ぐっと力をこめれば、それだけの反動はしっかりと手のひらへと返ってくる。
「うっ…むう…」
しばしその感触とシホの反応を味わった後、やがてその手は水着のブラをつかみ―
「よいしょっと…」
―そのまま白い布地をめくり上げると、シホの可憐な乳首が顔を覗かせた。
「あっ…」
「すっごく綺麗だよ、シホ…」
「え?いや、あの…恥ずかしいよ」
顔を少し赤らめて恥らうシホ。ここでようやく女の子らしい顔を見せてくれた。
(…ま、それはそれとして、だ)

―せっかくなのでもう少しだけ楽しみたい。
そんな欲も段々と膨らんできたヒロキは、シホの乳首を指で押しつぶしたり
軽く突いたりしてじっくりと弄び始めた。
「あ…ふぁあ…う…ん…」
シホは甘い吐息を漏らしながら、彼の愛撫に溺れていく。
(だいぶ…良くなってきたかな…さて)
やがてヒロキの右手はシホの下半身へとゆっくりと下り、
シホの小ぶりなお尻の上をゆっくりと―その弾力ある若い肌を味わうように這い―
そのまま太ももと太ももの間をくぐって、ヒロキの指がシホの秘部の周辺をそっと撫で上げる。
“つつ…”
「あっ…むっ…」
秘所の筋に沿って指を擦るたびにシホの背筋がくんと伸び、細い体がびくんと震える。
止め処も無く漏れるシホの熱い吐息。愛撫を受け続けるその肌には、じんわりと汗が滲み始めていた。
そんな彼女の様子を横目で楽しみながら、ヒロキは再びシホの唇を奪った。
執拗に舌を絡め、シホに更なる快感を与えていく―
(反応いいな…時間もあるし、
もうちょっとだけ楽しませて貰おうかな…
…って待てよ)

―いかん、流石にこの水着に染みを作るわけにはいかない。
何と言っても着ているのは真っ白な水着だ。
迂闊に汚して戻れば、二人が楽屋で何をしていたかは簡単にバレてしまう。
そうなったら大スキャンダルである。

はっと我に返ったヒロキは、そっとシホの下半身から指を離す。
それと同時に、二人の唇―顔―そして身体が順に離れる。
「ふ…ふはぁ…」
ヒロキに抱きしめられて少し苦しかったのか。シホは離れるとすぐに深く息を吐き、新鮮な空気を吸い込んだ。
シホの顔はほのかにピンク色に上気し、なんともいえない女性の色気を醸し出している。
先ほどの固い表情もどこへやら。今はすっかり緩みきった自然な感じだ。
これならあのカメラマンも納得してくれるだろう。ヒロキは心の中でそう確信した。
シホが愛撫で乱れた水着を直したのを見届けると、ヒロキは優しくシホに話しかける。
「―よし、じゃ行こうか。シホ」
「う、うん…」

―こうして無事にグラビア撮影は再開した。
シホは先程と比べても格段に良い表情が出せるようになり、
これでとりあえずはめでたしめでたしである。

「ヒロ君…さっきはありがと」
撮影終了後、まだ水着のままのシホがヒロキの元へお礼を言いにやってきた。
「あ、いや、別にいいさ。これも仕事だしね」
シホの感謝の言葉に対し、ヒロキはそっとそれに小声で返す。
「うん…でさ…」
そこまで話して、もじもじしながら顔を俯けてしまう少しシホ。
右手は下半身をもぞもぞと抑え、何かに耐えているといった様子である。
ここまで来て、流石にヒロキもシホが“何を”求めているのかに勘付いた。
「…えと…もしかして?」
ヒロキが思いを察してくれた事に気づき、シホはこくりと頷く。
「うん―お願い。
続き…最後まで…しよ?」

そう言って、じっと潤んだ瞳でヒロキを見つめるシホ。
そのヒロキを求める表情は、完全に“女”のそれである。
(さあて…どうすっかな…)
一度火が点いてしまってはしょうがない。
それにそもそも彼女に火を点けたのは…他ならぬヒロキ自身なのである。
「まあ…しょうがない…か」
「じゃ、いこっかヒロ君♪」
シホは嬉しそうにそう言うと、先ほどとは逆に今度はヒロキの手を引いて
彼をどこか人気の無い場所へと誘って行く。
(やれやれ…あともう一仕事か…はは…)
積極的なシホにヒロキはため息をつきながらも、
彼の顔には隠し切れない笑みが浮かんでいた―

(つづく)

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