「マサヒコ君、唇どうかしたの?」
「なんか乾燥しちゃって…痛いんです」
「ふーん」

ぬりりっと自分の唇に口紅を塗るアイ。
そしておもむろに、マサヒコの唇に塗りたての唇を、むちゅっと押し付けたり。

「なっ、なにを…!」
「この口紅、肌に優しいやつだから、応急処置くらいにはなるよ」

顔中に汗を噴出し狼狽するマサヒコには全くに気にかけず、
ニコニコワクワクと彼からの交換品を期待するアイだったが…。

「いや……俺からは何も出ませんよ」

ズガン!っとショックを受けた。

「えーーー! せっかく塗ってあげたのに!! 口紅とファーストキス返してーーー!!」
「勝手に塗られた俺に謝れ!! ていうかファーストはお互い様だ!!」

終わりっ!

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