最終更新:ID:7QyeVkvAbw 2010年10月23日(土) 07:04:20履歴
「…津田にしてはよくできたわね。一問しか間違ってないわ」
と、どことなく嬉しそうに萩村スズは津田タカトシに答案用紙を返す。
「あ、ここ間違ったか。くっそー。九問目までは出来てたのにー!」
悔しそうなタカトシ。
そんなタカトシにスズは、別の問題を差し出す。
「しょうがないわね。ほら、この問題で追試したげるから」
タカトシは無言で問題に食い入るように取り組んでいる。
そんなタカトシをスズは優しい瞳で見つめている。
それはいつものIQ180の天才少女の鋭い視線ではなく、歳相応の恋する女の子の瞳だった。
「できた…!」
「…正解」
「やった!」
「…全問正解ね」
「うん」
嬉しそうに頷くタカトシ。
全問正解したらご褒美、という約束での小テスト。
そんな勉強会を続けて一ヶ月。タカトシは驚くほどの吸収力でメキメキ学力を上げてきた。
さっき出した問題も難関私大向けの問題集から出したものだったのだが、それでも10問中9問を
正解してしまうくらいの成長ぶりだった。
「……や、約束どおり、ご、ご褒美をあげるわ」
「うん」
「……」
「おいで」
タカトシは腕を開いて小柄な恋人を招く。
スズは顔を真っ赤にしながらあぐらをかいているタカトシの足の中に小さなお尻を座らせる。
後ろから抱きかかえてくるタカトシの腕の力強さに思わず陶然としてしまうスズ。
筋肉質な腕の感触や、男らしい胸板の厚さ、その肌の下の肉の硬さにスズはドキドキと鼓動を高まらせてしまう。
大好きな男の子の腕の中にいる、というのはそれだけで生まれて初めて恋をしている女の子を興奮させるのに十分だった。
「はむっ」
タカトシの口が、スズの可愛らしい耳たぶを軽く甘噛みしてくる。
タカトシの唇が触れるだけで、スズは全身の細胞が甘く疼くのを止められない。
軽く耳たぶをくわえられたまま、その耳の穴に鼻息を吹き込まれると腰の裏が熱くなってきてしまう。
「…」
あの日の告白の後でタカトシは知った。萩村スズという女の子が、実はものすごく甘えん坊であるということを。
学校で「萩村は可愛いな」なんて言っても、ぷいとそっぽを向いて「バカなこと言ってんじゃないわよ」
としか言ってくれないスズだが、いったん二人きりになって、キスをしはじめると豹変する。
キスをやめようと顔を引きかけても、やめちゃヤだとでも言うかのようにスズは唇を離さない。
毎週恒例になった火曜と金曜の勉強会も、タカトシが他の都合で取りやめにしたりすると途端に不機嫌になる。
ごめんねと謝っても「べつに何も怒ってなんかないわよ!」と、しかし明らかに機嫌の悪い口調で答えてくるわけで。
そんなスズだが、タカトシがぎゅっと抱きしめてその耳元に「ゴメン萩村」と囁くだけで身体をひくひくと震わせながら
瞳を潤ませてしまうのだった。
今日ももちろんそんなスズはふにゃっと子猫みたいにタカトシの腕の中で溶けてしまっていた。
何度もキスをされながら、スズがタカトシの背中に回した手は必死にそのシャツの背中を掴もうとするけれど
キスの唇の感触と、熱さと、匂いに酩酊している天才少女にはその手のひらから握力がなくなってきてしまう。
ミニなワンピースの上から腰とお尻の境い目あたりを撫でられると、その瞳の淵に涙を盛り上げながら、切なそうな囁きでスズは
津田の名を呼ぶことしかできない。
そんなスズの姿を見ると興奮が高まるタカトシは、「ねえ萩村、俺の事好き?」と尋ねたいという欲求を抑えきれない。
一度下校途中にそんな質問をしたときには「ば、ば、バッカじゃないの!?」と顔を真っ赤にして怒られた質問だが
タカトシにその淡い桜色のちいさな唇を割られ、内側の弾力のある可愛い舌を舐められ、絡められ、唇で咥えられ、
そして唾液を散々吸い取られ、逆に流し込まれ、飲み込まされたあとの萩村スズの態度はまるで違った。
「好き…っ…だいすきっ」
涙の浮かんだ熱い瞳で見つめられながらそう告白されるとタカトシは胸の一番奥が暖かくなる。
「つだ、わたしのこと、すきって、いって」
呂律の回らない舌っ足らずな哀訴にタカトシは答える。
「萩村は可愛いなあ。キスすると途端に可愛くなっちゃうよね。
俺、そんな萩村のことが大好きなんだ」
大好き、との囁きが耳に入っただけで、スズの腰の奥で白い喜びが爆発する。
その爆発はスズの全身の骨の芯を甘く蕩かしていく。
真っ白な多幸感の奔流がスズの小さな身体を押し流していくみたいで、清楚な下着の奥を熱くしてしまっていた。
「津田クン、ご飯食べていけばいいのに」
とスズママが年齢に不相応な可愛らしい声で言うのを、タカトシは恐縮しながら辞退する。
「すみません、妹が腹減らせて待ってるんで」
「まあ。津田クンたらお料理もできるの? いよいよもっていいお婿さんになりそ「もう!ママったら!」」
スズママの可愛らしい声をスズが遮る。
「あ、ちょっと待っててね津田クン」
スズママはパタパタとこれまた可愛らしくスリッパの音をさせながら台所に走っていく。
「はい、これ、スズちゃんが津田クンのために作ったのよ」
と、タッパーを手渡すスズママ。
「…それっ「スズちゃんったら、津田クンにお弁当作ってあげたいから練習してるのよ」」
スズの声を遮ってスズママ。
タッパーの中身はきんぴらごぼう。
「萩村。ありがとう」
母親に文句を言おうとしていたスズだが、タカトシのそんな笑顔を見たらキュンとなって何も言えなくなってしまう。
「じゃあ、お邪魔しました」
と丁寧にお辞儀をしてから玄関ドアの向こうに消えようとしたタカトシの手を、スズが掴む。
タカトシと一緒にドアの外に出たスズは、精一杯ジャンプしてタカトシの首にしがみつく。
そしてその、世界で一番好きな男の子の唇に熱いキスを繰り返すのだった。
と、どことなく嬉しそうに萩村スズは津田タカトシに答案用紙を返す。
「あ、ここ間違ったか。くっそー。九問目までは出来てたのにー!」
悔しそうなタカトシ。
そんなタカトシにスズは、別の問題を差し出す。
「しょうがないわね。ほら、この問題で追試したげるから」
タカトシは無言で問題に食い入るように取り組んでいる。
そんなタカトシをスズは優しい瞳で見つめている。
それはいつものIQ180の天才少女の鋭い視線ではなく、歳相応の恋する女の子の瞳だった。
「できた…!」
「…正解」
「やった!」
「…全問正解ね」
「うん」
嬉しそうに頷くタカトシ。
全問正解したらご褒美、という約束での小テスト。
そんな勉強会を続けて一ヶ月。タカトシは驚くほどの吸収力でメキメキ学力を上げてきた。
さっき出した問題も難関私大向けの問題集から出したものだったのだが、それでも10問中9問を
正解してしまうくらいの成長ぶりだった。
「……や、約束どおり、ご、ご褒美をあげるわ」
「うん」
「……」
「おいで」
タカトシは腕を開いて小柄な恋人を招く。
スズは顔を真っ赤にしながらあぐらをかいているタカトシの足の中に小さなお尻を座らせる。
後ろから抱きかかえてくるタカトシの腕の力強さに思わず陶然としてしまうスズ。
筋肉質な腕の感触や、男らしい胸板の厚さ、その肌の下の肉の硬さにスズはドキドキと鼓動を高まらせてしまう。
大好きな男の子の腕の中にいる、というのはそれだけで生まれて初めて恋をしている女の子を興奮させるのに十分だった。
「はむっ」
タカトシの口が、スズの可愛らしい耳たぶを軽く甘噛みしてくる。
タカトシの唇が触れるだけで、スズは全身の細胞が甘く疼くのを止められない。
軽く耳たぶをくわえられたまま、その耳の穴に鼻息を吹き込まれると腰の裏が熱くなってきてしまう。
「…」
あの日の告白の後でタカトシは知った。萩村スズという女の子が、実はものすごく甘えん坊であるということを。
学校で「萩村は可愛いな」なんて言っても、ぷいとそっぽを向いて「バカなこと言ってんじゃないわよ」
としか言ってくれないスズだが、いったん二人きりになって、キスをしはじめると豹変する。
キスをやめようと顔を引きかけても、やめちゃヤだとでも言うかのようにスズは唇を離さない。
毎週恒例になった火曜と金曜の勉強会も、タカトシが他の都合で取りやめにしたりすると途端に不機嫌になる。
ごめんねと謝っても「べつに何も怒ってなんかないわよ!」と、しかし明らかに機嫌の悪い口調で答えてくるわけで。
そんなスズだが、タカトシがぎゅっと抱きしめてその耳元に「ゴメン萩村」と囁くだけで身体をひくひくと震わせながら
瞳を潤ませてしまうのだった。
今日ももちろんそんなスズはふにゃっと子猫みたいにタカトシの腕の中で溶けてしまっていた。
何度もキスをされながら、スズがタカトシの背中に回した手は必死にそのシャツの背中を掴もうとするけれど
キスの唇の感触と、熱さと、匂いに酩酊している天才少女にはその手のひらから握力がなくなってきてしまう。
ミニなワンピースの上から腰とお尻の境い目あたりを撫でられると、その瞳の淵に涙を盛り上げながら、切なそうな囁きでスズは
津田の名を呼ぶことしかできない。
そんなスズの姿を見ると興奮が高まるタカトシは、「ねえ萩村、俺の事好き?」と尋ねたいという欲求を抑えきれない。
一度下校途中にそんな質問をしたときには「ば、ば、バッカじゃないの!?」と顔を真っ赤にして怒られた質問だが
タカトシにその淡い桜色のちいさな唇を割られ、内側の弾力のある可愛い舌を舐められ、絡められ、唇で咥えられ、
そして唾液を散々吸い取られ、逆に流し込まれ、飲み込まされたあとの萩村スズの態度はまるで違った。
「好き…っ…だいすきっ」
涙の浮かんだ熱い瞳で見つめられながらそう告白されるとタカトシは胸の一番奥が暖かくなる。
「つだ、わたしのこと、すきって、いって」
呂律の回らない舌っ足らずな哀訴にタカトシは答える。
「萩村は可愛いなあ。キスすると途端に可愛くなっちゃうよね。
俺、そんな萩村のことが大好きなんだ」
大好き、との囁きが耳に入っただけで、スズの腰の奥で白い喜びが爆発する。
その爆発はスズの全身の骨の芯を甘く蕩かしていく。
真っ白な多幸感の奔流がスズの小さな身体を押し流していくみたいで、清楚な下着の奥を熱くしてしまっていた。
「津田クン、ご飯食べていけばいいのに」
とスズママが年齢に不相応な可愛らしい声で言うのを、タカトシは恐縮しながら辞退する。
「すみません、妹が腹減らせて待ってるんで」
「まあ。津田クンたらお料理もできるの? いよいよもっていいお婿さんになりそ「もう!ママったら!」」
スズママの可愛らしい声をスズが遮る。
「あ、ちょっと待っててね津田クン」
スズママはパタパタとこれまた可愛らしくスリッパの音をさせながら台所に走っていく。
「はい、これ、スズちゃんが津田クンのために作ったのよ」
と、タッパーを手渡すスズママ。
「…それっ「スズちゃんったら、津田クンにお弁当作ってあげたいから練習してるのよ」」
スズの声を遮ってスズママ。
タッパーの中身はきんぴらごぼう。
「萩村。ありがとう」
母親に文句を言おうとしていたスズだが、タカトシのそんな笑顔を見たらキュンとなって何も言えなくなってしまう。
「じゃあ、お邪魔しました」
と丁寧にお辞儀をしてから玄関ドアの向こうに消えようとしたタカトシの手を、スズが掴む。
タカトシと一緒にドアの外に出たスズは、精一杯ジャンプしてタカトシの首にしがみつく。
そしてその、世界で一番好きな男の子の唇に熱いキスを繰り返すのだった。
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