タカトシは,とある人に電話をかけた。その,電話先というのが………
 
プルルルル……,ピッ
 
『………はい,もしもし?』
「こんばんは,シンジ兄。今,電話だいじょうぶ?」
『別に構わないよ。それより何の用だい?』
 タカトシは,従兄弟である城島シンジに電話をかけていた。電話の先では女の人の喘ぎ声が聞こえている。
『……シンジ,さ……ンッ………どなた……から……アッ………電話……ですか?』
『従兄弟からだよ,マナカちゃん』
 マナカと呼ばれた女の子は,騎乗位でシンジのペニスに貫かれながら腰を振っていた。
『………お兄……ちゃん,従兄弟……って……エーコ……ちゃん……から?』
『違うよカナミ。タカトシ君からだよ』
『……タカ……トシ君……ハァン…………から?………あの,……クフッ………タカトシ………君?』
 マナカの横で,自分の秘所をシンジの指で掻き回されながら,カナミと呼ばれた女の人は問い掛けた。
『……タカトシ……くん……って………ヒァアンッ………初めて……聞き………ッア………ますね……』
『そうだよ。マナカちゃんは知らないと思うけど』
「……シンジ兄?用件伝えたいんだけど,いいかな?」
『ごめんごめん。用件って何だい?』
「明日,ひい祖父さんの法事があるから,こっちに来るんだろ?
 迎えに行くから,何時に駅に着くのか聞いてくれって,母さんから言われてさ」
『それで電話したんだ。わざわざすまないな。………明日は昼前に駅に着くから,その時にこっちから電話するよ。』
「分かった,そう伝えておくよ。………ねぇシンジ兄?今,ヤッてる人って,カナミさんと誰なの?」
『ああ,カナミのクラスメイトで黒田マナカちゃんて言うんだ。電話,代わってみるかい?』
「そこまでしなくてもいいよ。マナカさん,気持ちよさそうなんだから。
 じゃあ,また明日」
『わさわざありがとう。叔母さんによろしくって言ってくれないか?』
「うん,じゃあね」
 そう言って,タカトシは電話を切った。
(……シンジ兄,また女の人とヤッていたんだ。オレが電話をするたび,ヤッてる気がするな……
 でも,シンジ兄,告白とかした事ないって言っていたし,逆に向こうから言い寄って来られるのかな……)
 心の中でそう思うタカトシだった。でも,今は気付かなかった。シンジとタカトシ,二人は同じタイプの人間であると。
 タカトシも,シンジと同じ道を歩む事になる事を………

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