「で、相談ってのは?」
 中村リョーコは目の前の少女に尋ねた。
 ここはリョーコの部屋。仕事が終わり家に帰ろうとしたところに、相談があるので会い
たいというメールが届いたのだった。
 リョーコに促されても少女はもじもじするばかりで、なかなか口を開かない。うつむい
た顔は問いかけるほどに赤くなっていく。
 全く手間のかかる娘ね、と思いながらリョーコは彼女を見つめる。そもそも、相談の相
手が他の知り合いでなくリョーコである時点でだいたいの想像はついているのだが。
「で、マサヒコとの性生活がどうしたって?」
「へ、えっ、ああ、何で?!」
 耳まで真っ赤にして天野ミサキは大声を上げた。

「私を誰だと思ってんのよ。さあ、ちゃっちゃと悩みを語りなさい。あいつは早すぎるの?
それとも避妊してくれないとか?高校生らしく発情したサルみたいに求めてくるとか?」
「ち、違います…。そうじゃなくて…」
「じゃあ何?できちゃったとか?」
「違うんです…、あの、その…」
 しばらくモジモジしながら、意を決してミサキは話し始めた。
「その…、なんて言うか、マサちゃんが淡白というか…」
「下手なのね」
「違います!マサちゃんは上手いです!私なんて毎回、…」
「毎回?」
「いえ、なんでもないです。言い方が悪かったですね。なんか、その、マサちゃんは私と
してもあんまり興奮してないって言うか、淡々としてるっていうか」
「倦怠期ね。高校2年で、っていうのは一見早いように思えるかもしれないけど、男女の
間では歳に関係なく起きることよ」
「…、気になるからマサちゃんに『良かった?』って聞いてみるんです。微笑んで『良か
ったよ』とは言ってくれるんですけど、なんかいつも私一人で興奮してよがってるような
感じで」
「ふーむ」
 リョーコは思案していた。教え子(厳密に言うと違うが)が困り果て、恥を忍んで自分
を頼ってきているのだ。一肌脱がなくてはなるまい。それに、ミサキがこの問題で他に相
談できる人間は他に…、マサママくらいか。それはそれで面白そうだが。しかし、具体的
にどうこうでなく、相手の態度だというのでは漠然とし過ぎていて対処しようがない。
「ん、なるほど。いい考えがあるわ」
「え、本当ですか!」
 ニンマリと笑いながらリョーコは指示を出した。

 翌日。マサヒコの部屋にて。
 帰りにミサキは、「マサちゃん、今夜…、どう?」と電話をかけた。照れと恥じらいの混
じった言葉の意味するところは言うまでも無い。
 服を脱いだ二人はベッド中に入る。ミサキは両脚を広げマサヒコを受け入れる体勢を作
る。その上に覆いかぶさり唇を塞ぐマサヒコ。ミサキはマサヒコの背に腕を回し、軽く抱
きつくような姿勢になる。
「う、マサちゃん…」
「ミサキ」
 執拗に唇を求め合い、舌を絡める二人。マサヒコの左手がミサキの秘所に伸びる。しっ
とりと濡れかけていたそこに、指が入り込み内側から撫で回す。ネチョ、クチュっとした
感触がマサヒコの指に感じ取れる。
「あ、アン、マサちゃん!イイ、気持ちいい!」
 身をのけぞらしてよがるミサキ。さらにマサヒコは唇を放し、ミサキの胸元に向かう。
「ここはどうだい、ミサキ?」
「あ、アア、うん、そこもお願い…」
 ミサキの乳首を吸い、舐めまわすマサヒコ。愛する少女が内側からどんどん熱くなって
きているのを感じる。自分もまた彼女を求めて熱くなっていく。

 今すぐにでも事に及びたくなるが、マサヒコは性行為を本当に楽しむ、いや完遂するに
は念入りな準備が必要なことを分かっている。
 男は所詮、棒一本を少しいじればばそれで達する生き物である。いま事に及んでも自分
は容易に達することができるだろう。しかし、それでは自慰と変わらない。恋人と対峙し
て行う行為といえない。もっと、自分自身が止めようがないくらい熱くなり、ミサキを求
める気持ちとミサキをいとおしむ気持ちを込めて行わなくてはならない。
 また、女性は男ほど達しやすくない。ミサキが悦んでくれないのならばこの行為には一
切の意味が無い。ミサキが自分を求めてくれている以上、満足のいくような働きをしなく
てはならない。だからマサヒコはこれまでも一生懸命ミサキを喜ばすように努力してきた。
どこをどうされれば悦んでくれるのか、華奢な体をどう扱うべきか、どのタイミングで挿
入すべきなのか、と。
 乳首に絡ませていた舌を、上に移動させる。ミサキの体がビクッと跳ねる。こうやって、
乳首から乳房、首筋を伝いまた唇に至るように舐め上げるのとミサキが感じてくれるのを
マサヒコはわかっていた。アアン…、とミサキが悩ましげな声を上げるのを聞いて、マサ
ヒコはミサキが自分の行動に満足しているのを察するともに、自分の中でミサキを求めて
獣心が騒ぎだすのを感じた。

 ミサキはマサヒコの愛撫に身を任せ、いつも通り快楽の泥沼に嵌りつつあるのを感じて
いた。ここまでくると自分は達するまで加速度的に快楽が高まっていく。そろそろ自分が
一匹の獣になってよがり狂うことが分かっていた。しかし、今回はリョーコの指示がある
ので、初めての時の次の次くらいに緊張している気がした。

 いつもより少しミサキが緊張しているようなのをマサヒコは気にしていた。『どこかまず
いところがあっただろうか?性器を乱暴に扱いすぎたとか?』少し不安になりながらも、
ミサキが十分に濡れ、自分を待っていることも確かなので、行為に移ることにした。
「ミサキ、行くよ」
「うん…、来て、マサちゃん…」
 既にマサヒコの物にはゴムが被せられている。きっと10年以内にはこれを無しで動物と
して正しい行為を行うことになるのだろうが。その袋を被った自分の物を、ミサキの下の
口に添えた。何度やってもこの瞬間は、暴発しそうな興奮と、こんなことをしてしまって
いいのだろうか、という後ろめたさに襲われる。マサヒコは出来る限り慎重に、その先端
を割れ目に押しこんでいった。

 ゆっくりとマサヒコが侵入してくる。指とは違う存在感。うすいゴムの皮膜越しにマサ
ヒコの熱が伝わって自分の膣を中心に体が沸騰するような衝動に襲われる。自分の体が内
側から押し広げられ、それとともに抑えようも無いような快楽と淫らな感情が湧きたって
くる。

「ぁぁ、ぁん」
 押し広げ、押し開き、押し進んでくるマサヒコの陽根。耐えがたく声を出してしまう。
あさましいほどに自分の膣はマサヒコに食らいつき、涎をあふれさせている。マサヒコの
背中に手を回し、脚を絡ませながらも体と頭は逃げるように反り返ってしまう。入ってき
た長さに比例して悦楽は増す。亀頭が子宮口を押し塞ぎ、二人の股間が完全に密着すると
もはや思考が出来なくなってしまった。男の一部で女の全身に手綱をかけられ乗っ取られ
た形だ。もうミサキはマサヒコの乗る荒馬にすぎない。

 ミサキを貫いたマサヒコは自分の物全体を間接的に包んだ肉壁により、精を搾り取られ
るような感覚を覚えた。一瞬でも気を抜くとあっけなく放出してしまいそうだ。しかし、
男として、ミサキの恋人としてそのような情けないことはできない。名残惜しそうにミサ
キに収まった自分の一部をゆっくり引き出していく。

 折角食いついた獲物が抜けていく。しかし、ミサキの膣道は肉銛の返しに擦られさらな
る快楽に燃え上がり、。こするだけの微弱な振動が何万倍にも増幅されてミサキの全身をこ
わばらす。
「あぁ」
 もう理性の抑えのないミサキからは声が大きく響く。

 竿の3分の1を引いたところで、マサヒコは、すっ、っと素早く突きだす。互いの下半
身同士がかるくぶつかり、パン、っと小さく音を出す。
 不意打ちを受けたミサキの体が声すら出せずに反り返る。直ちに次の前後運動。今度は
素早く先端まで抜いてから中ほどまで埋める。
「ハァアンッ!」
 さらに甘ったるく大きな嬌声が轟く。
 マサヒコの銛裁きは止まることを知らない。時にはゆっくりと壁面をなでるように引き、
次は間髪入れずに突き込む。完全に出るほど引くこともあれば、2、3センチしか引かぬ
ことも。ときには亀頭を二度三度陰唇で出し入れするだけのこともある。
「ひ、アッ、イヤ、アン、アー!アン、マサちゃん、イイ!イッちゃう!ふわぁ、ア」
 まさに荒馬の如く淫らに狂うミサキ。一突き味わってもまた違う一突きがミサキを人間
からケダモノへと堕落させる。

 その狂える牝馬の上の荒馬乗りは、快楽の渦の中にいても思考を止めない。荒荒しく杭
を打ちつけ子種を出さんという本能に抗い、ミサキを喜ばそうと次の動きを考えている。
 ただ深く・速く出し入れするだけでは女性の体は満足しない。膣が女性の快楽の源泉と
はいえ、棒切れ1つあれば汲み出せるというものではない。同じ動きは避け、同じ場所を
擦りつけるのも避け、決して単調にならないように動かさねばならない。それも、相手の
女性の反応を見て瞬時に次の動きを取らなくては。ミサキの表情と体の動きと膣の締め付
け、それらとこれまでの経験を照らし合わせて最善と思った動きをするのだ。言ってみれ
ば、大波小波次々とくるミサキの快楽の波を適切な動きで最大限押し上げるようなものだ。

 当のマサヒコにとっても負担は大きい。ミサキの膣に突き込み、擦りつけるだけでも己
の限界近い快楽を味わうのに、下であえぐ美しい恋人のあまりに淫らで扇情的な姿を見せ
られるとあれば、いつ漏らしてもマサヒコを責める者はいまい。
 それでもマサヒコは耐える。体中の血を集めて堅くなった自分の性器にさらに力をこめ
てガチガチにしながらミサキへの奉仕を続ける。
 この恋人に忠実・誠実な精神と本人の努力、そして持って生まれたとしか思えないテク
ニックにより彼は知らぬうちに性技の玄人といえる域に達しかけていた。

 突く、引く、擦る、撫でる、止まる、浅い、深い、速い、遅い。ありとあらゆる動きに
よりミサキの膣のあらゆる反応を全て探り出そうとするかのようなマサヒコの動き。一つ
一つの動きがミサキに今まで感じたことのないような新しい悦楽をもたらす。
 マサヒコがミサキの腰を掴んでいた両手を放し、ミサキに抱きつく。やや動きは単調に
なるものの、臨機応変な肉棒の動きは止まらない。
「愛してるよミサキ」
「アン!マサちゃ、ア、アアン!」
 喚き続けるミサキの唇を強引に自分の唇で塞ぐ。体だけでなく舌と舌もグチャグチャと
絡み合う。
 汗だらけの二人の体。油断なくミサキの体を撫でつけ、胸を揉みしだくマサヒコの両手。
彼はまだ自分の技術に満足していない。ありとあらゆる手段でミサキにさらなる快楽をも
たらそうとする。右の乳首を軽くつままれた時、ミサキは下半身とは違った快楽に喜悦の
涙を流した。

「ハァン、ア、行ク、死ぬ!アン、死んじゃう!イッちゃう!マサちゃ、アン!私イッち
ゃう!イク!イクから!」
「ああ、ミサキ」
 快楽の果てに来るのは、全ての感覚が無くなるほどの快楽。マサヒコの全力での勢いあ
る突きとともに、ミサキの頭は真っ白になる。全体力と引き換えにするような最大の快楽
と幸せ。上にいるマサヒコを跳ね飛ばさんばかりに体をビクッとそらし、ミサキは行った。

「ンアアッ、アン!」
 恋人の最後の絶叫と膣の締め付けを味わって、マサヒコは彼女が満足いったことを知っ
た。これまでの狂乱が嘘のようにおとなしくなるミサキ。荒い息で力なく自分に腕を回す
彼女に、最後の攻めを行う。大きく引いて、力強く、速く。ミサキからは耳に聞こえるよ
うな声は出ない。
「ミサキ!俺もイクぞ!」
10回前後でマサヒコも達し、避妊具の内に大量の子種を放った。

 しばらくまったりと恋人同士で横になる。
「なあ、ミサキ、今日はどうだった?」
「うん。良かったよ」
 会話とマサヒコの肌の感触を楽しみながらも、ミサキは机にあがっている自分の荷物が
気になっていた。

 翌日。
『ひ、アッ、イヤ、アン、アー!アン、マサちゃん、イイ!イッちゃう!ふわぁ、ア』
「ふむ、ほほう。おっ、フフフ」
「そんなまじまじと見ないでください中村先生…」
「何を言ってるの。これは大事な分析よ」
 再び中村宅。テレビに映されているのは若い男女の愛の営み。もちろんマサヒコとミサ
キである。
 リョーコの「いい考え」とは、二人の交合をビデオで撮影して分析するというものだっ
た。バッグの隙間からビデオカメラを回すという古典的な手段で。
「それにしても…、大きな声よねアンタ」
「…」
 顔を真っ赤にするミサキ。反論の余地はない。
「それより!分析の結果はどうなんですか!!」
「まあ落ち着きなさい。これからゆっくりと教えてあげる」
 と、いいながらリョーコは思案する時間を稼いだ。
 ぶっちゃけ、この状況だと多少問題はあるが双方楽しんでいるのは明白なのでほっとい
てもいいとは思う。

 しかし、それではつまらない。

 それに、折角ミサキが(性的に)成長する機会を得たというのに放っておいてはいけな
い、という妙な使命感により、リョーコは自分の分析を述べ始めた。

「マサヒコはセックス上手いわね」
「やっぱりそうなんですか?」
「そう。それに持ち物の立派な部類に入るわね」
「持ち物って…、アレですか」
「ええ。テクニック・持続力に関しては偏差値68、大きさは偏差値65といったところかし
ら。学業より優秀ね」
「それはどういう根拠の数字なんですか」
「私の集めた134のサンプルとの比較からおおざっぱに出したのよ」
 沈黙。134という数字は99より35多い。
「ん、どうした」
「中村先生はまだ豊田先生と付き合ってるんですよね?」
「そうだけど…、どうかした?」
「いえ、いいです」
「じゃあ、問題点は何か?あなたがマサヒコは淡白だと思った理由は何か言うわね」
「はい」
 ミサキが息を飲む。

「アンタが下手」
「え」

「え、あ、それどういうことです?!」
「下手というより怠慢というべきかもね」
 動揺するミサキにきっぱりと告げるリョーコ。
「まあ、自分でもこれを見なさい」
 ビデオを再生する。

『ハァン、ア、行ク、死ぬ!アン、死んじゃう!イッちゃう!マサちゃ、アン!私イッち
ゃう!イク!イクから!』
『ああ、ミサキ』

「さて、このテンションの差はどこから来るのでしょーか?」
「マサちゃんが…、楽しんでない?」
「ブー。マサヒコは楽しんでいるわ。マサヒコは快楽に流されているだけのあなたと違う、
というのが正解」
 身を乗り出し、ミサキに顔を突き付けるリョーコ。
「いい?普通、この年の男のセックスなんてのは、ただサルのように腰振ってすぐ出しち
ゃうのを回数で誤魔化してなんとか相手を満足させようとする程度の物なの。にもかかわ
らずマサヒコは懸命に自分を抑えて、あなたを楽しませるように動いてる」
「そうだったんですか…」
 しょんぼりと俯くミサキ。
「そりゃ、アンタはこんないいパートナーを持ってうれしいだろうけど、それに見合う動
きをしていない。正直、高校生カップルでイかせてもらえるなんてどれだけ贅沢なことか」
「…」
「アンタは一回イッて満足。相手も一回で満足、なんて甘くないのよ。ここを見なさい」

 早送りして再生されたのはミサキが達してからマサヒコが達するまでのシーン。
「この最後の激しい動きに注目。これだけ動けるのならマサヒコはその気になればぐった
りしてるアンタをまたヒイヒイ鳴かすことができるわね。さすがに2度はイかせられない
でしょうけど」
「そうなんですか…」
「さらに!さっきも言ったように本来このくらいの歳の男はまだ1、2回は出せるわ」
「えっ!?」
「一回は出してるんだからそれでいいという考えもあるけど、相手に余力を残させるよう
なセックスでいいの?嫌でしょう。どうせなら双方燃え尽きるようなエッチがしたいでし
ょう?!」
「…、はい」
 とまどいながらも真剣な眼差しで答えるミサキ。リョーコの言葉を聞いて、自分が怠慢
だという理由は納得した。マサヒコが自分にしてくれているほどのお返しを自分は彼にし
ていない。恋人として至らない自分が恥ずかしくなった。だからマサヒコにふさわしい女
になりたい。
「どうすればいいんですか。中村先生」
「ふむ、それはね次の言葉に集約されるわ」

「『イかされる前にイかす』よ!」

「イかす、ですか?」
「そう」
 威張ったようにリョーコは断言する。
「本当は『犯られる前に犯れ』って言おうおかと思ったんだけど、これは誤解されそうだ
からね。あ、どう誤解されるかって言うと相手を犯すつもりでセックスしろと言ってるの
であって本当に強姦しろと言ってるんじゃない、ということよ」
「はあ…」
 ミサキの表情が曇る。やはりこの人の感覚にはついていけそうにはない。
「いい、性交というのは男と女の本能の全てと知識と技術の全てを込めた究極の娯楽・快
楽にして、人類の最大の目的よ。古来より中国の房中術やギリシア・中東の神殿での性秘
術が研究されてきたのがその証拠よ。そして、その全てを込める、というのは互いに競い
合うことでしか実現しないわ。マサヒコがあなたをイかそうとしているように、あなたも
マサヒコを昇天させようとする。この二人の体と精神がぶつかりあうことによって二人の
性行為と愛情はさらなる高みに登るわ」
「はあ、なるほど」
 全てを理解したわけではないが、だいたいのところ納得してしまうミサキ。リョーコの
弁舌はいつものことだが、詭弁というより強弁。正しい点を押し通すことで他の問題も強
引に納得させるような説き伏せかただ。
「じゃあ、具体的に私は何をすればいいんですか?」
「特訓よ」
「特訓?」





さて、次の週の金曜日。舞台は再びマサヒコの部屋。今日はお楽しみの日である。先に
服を脱ぎベッドに腰掛けながら、ミサキが脱ぐのを見つめるマサヒコ。この先の快楽への
期待に胸躍りながらも、背徳感がぬぐいきれない。
「(ミサキとしたいのはやまやまだし、本当は毎日でもできたら、なんて考えたりもするけ
どいいもんかな。何というかミサキを自分のオモチャにしちゃってるんじゃないかという
か、汚してしまってるというか。どうにかもっと健全な生活を・・・、けど今日もミサキ
の裸はきれいだな。いいよな)」
などと性的なことに対して不道徳という思いが抜けていないあたり心身ともに健全と言え
るだろう。これが無くなるのを「中村化」という。例えば、彼女は「貞操」という言葉を
本当に忘れていたりする。
 全裸になったミサキ。整った顔、滑らかな全身の肌、全身を形どる初々しくも官能的な
緩やかな曲線美。そんな彼女に顔を見つめられ、マサヒコの下半身の物がいつでも使える
くらいに硬くなる。これから淫らで充実した時間が始まる、そう思いながらマサヒコは腰
を上げミサキを抱きとめようとする、が。
「マサちゃん、あのね・・・」
 このタイミングでミサキが声をかけてくるのは珍しい。いつもならマサヒコの腕に包ま
れながらベッドに共に横たわり、そのままマサヒコの愛撫を受けて艶めかしい声を上げる
のだが。ミサキはマサヒコの顔を見つめたまま続ける。
「今日はね、私ね、えと、あのね」
「どうした?」
 何かおかしい。顔を少し赤らめつつも、ミサキは何か決意したような強さを感じさせる
表情をしている。ゴクリと唾を飲み込んで、ミサキは言葉を継いだ。
「私・・・、いままでマサちゃんにばっかり頑張らせてた。ゴメンね」
「?なんだ」
 自分が特別なことをしてきたつもりのないマサヒコには意味がわからない。
「だからね、今日からは私も」
 やや強張っていたようなミサキの表情は緩む。新たに見せた表情はマサヒコを一層混乱
させる。これまで見たことのない表情。いや、マサヒコはこのような女性の表情を直視す
るのは初めてだろう。
「もっと、マサちゃんのために頑張るから」
 微笑み、とも違う。軽く弛緩したような表情。そしてうるんだような視線はマサヒコの
目から逸らさない。ミサキが歩をすすめ、マサヒコの体に両手を触れる。
 動揺し、なぜか圧倒されるマサヒコ。まるでミサキが別の生き物のようだ。ミサキの雰
囲気に飲まれ、マサヒコは今にも行為に及ぼうという気が減退した。にも関わらず、下半
身が更に堅く暴発しそうになっているのは何故だろう。
 マサヒコが初めて見た女の顔、それは「淫靡」とでも表現すべきものだった。二人の立
場は逆転し、まるで娼婦とそれになすがままになる童のようだった。



 ミサキはマサヒコの体に当てていた両手を這うように上昇させ、マサヒコの顔を抑える。
普段なら似たようなことをするのはマサヒコの方だ。自分がやられて気持ちのいいことを
相手にもするという基本からミサキは行っていった。
 マサヒコの方は、触れるだけでも気持ちのいいミサキの肌が自分の体をねっとりと動く。
それがぞっと、冷やっとするように思われるとともに、このままいつまでも続いてほしい
ほど心地よい。
 マサヒコの顔を抑えつけた後は、唇を自分の唇で塞ぐ。口付けの後は互いに言葉は要ら
ない。ただ、いつもよりはるかに強く、貪るようにミサキは舌を動かし、激しく動いた。
ミサキを抱きとめるマサヒコの両腕にもどんどん力が入っていく。このままいけばいつも
通りベッドにミサキを横たえるのだが、そのタイミングを見計らっていたかのようにミサ
キは唇をずらす。
 肩透かしを食ったマサヒコ。だが、その時新たな快感がマサヒコを襲う。ミサキの舌の
動きは止まらない。さきほどより小さく、だが細かく丁寧に舌を動かし、マサヒコの顎の
あたりを舐めまわす。そのままゆっくりと下に下がっていく。首筋、鎖骨、胸。これも普
段マサヒコがやっている動きを上下逆にしたものなのだが、マサヒコはミサキの舌を肌で
感じたことはない。体のどんな部分よりも柔らかく、ねっとりとして細やかに動くその舌
が、自分の肌を味わうように、その熱で溶かしてしまうかのように動くのを感じて、マサ
ヒコは舌の這う部分からどうしようもないほどの熱を感じ、思わず声を漏らした。
 そして、ミサキは本当にマサヒコの肌を味わっていた。人間の肌は常に汗を流している。
だからマサヒコの肌はわずかに塩っ辛い。舌の鋭敏な感覚は指先でも感じとれないわずか
な凹凸、ざらつきすら察するようで、ミサキは恋人の新たな面を知ったようで歓喜し、股
間が一層熱く、じっとりとしてくるのを感じた。
 もう、このまま行為に及びたい、マサちゃんにおもちゃのようにかわいがってもらいた
い、そんな気持ちが溢れ出るも、ミサキは自分が今しようとしていることを考え、自制す
る。まだ終点には来ていない。


 ミサキの舌がマサヒコの臍の上に達する。今のミサキは立ち膝になる直前だ。新しい快
楽にうっとりとしていたマサヒコは、臍まできたミサキの動きがまだ止まらないことにハ
ッとする。
「ミサキ、ちょっと!」
 ミサキは立ち膝。その口はマサヒコの陰毛に当てられていた。とっさにマサヒコは両手
でミサキの頭をつかみ、自分から?そうとする。しかし、しがみつくミサキの腕の力と、
上目遣いの目線はマサヒコではどうにもできないような強さを感じさせたため、マサヒコ
の手に力は入らない。
「ねえ、マサちゃん」
 ミサキが今まで以上に淫靡な顔で微笑む。その美しさに思わず唾をゴクリと飲みこむマ
サヒコ。
「今日は私がいっぱいご奉仕するからじっとしててね」
 そういう間にミサキの右手は股間の肉棒に添えられていた。一瞬ヒヤッと、じきにミサ
キの体温がマサヒコの物に伝わってくる。そしてミサキは形のいい口をゆっくりと開く。
美しいミサキの顔が、自分の醜い欲望の象徴に接近しつつある。
「ちょ、ミサキ!」
 ミサキは舌を伸ばして、既にわずかな涎を垂らす亀の頭に触れさせた。マサヒコの体に
電撃が走る。肉体的な快楽と、ミサキが行っている行為に対しての精神的ショックとの2
重の電撃が。
 ミサキはマサヒコの先走りの味を味蕾で感じれたことに生理的嫌悪を一瞬感じた。だが、
それは自分で選んだ道。その嫌悪感は一瞬で自分の行為に対する恥じらいとともに消え、
完全に壁の取り払われたミサキは愛する人の分身を、歓喜と欲望を全開にしながら咥え込
んだ。
「う、わっ」
 軽い衝撃を伴う快感により、マサヒコが体を大きく反らせながら情けない声を出した。
視線を下に戻すと、ミサキの口が自分の物をすっぽり包んでいる。マサヒコにしてみれば、
その器官は生殖器である以前に排泄器官である。そんな汚物に近い存在をミサキが加えて
いるなんて。そんな現実とは思えないショックを受けていたが、

ベロリ


 マサヒコの茎の根元から中ほどあたりを何かが這いまわる。この柔らかさはついさっき
感じたばかりだ。いうまでもない、ミサキの舌だ。だとすると、自分の先端が今、触れて
いるのは・・・。
 今更ながらマサヒコの性器に感覚が戻ったようだ。本来男性随一の性感帯である。感覚
を取り戻すと、それはこれまでにない領域にあった。
 ミサキの膣の奥とは別の粘膜。かなり固い肉で出来ているようだ。ミサキが舌を動かす
とともに、竿は上下し、粘膜のあちこちに衝突する。粘膜のじっとり感と肉の固さとが、
正規のセックスとは違う快感を及ぼした。
「(ヤバイ!今もし出ちゃったら!)」
 お気づきのとおり、マサヒコの先端はミサキの喉、いわゆるのどちんこの辺りまで達し
ている。今、精を放出すると、ミサキの器官に入り込みかねない。かといって、ミサキに
腕と口とでしっかりと抑え込まれている状態では自分から動くこともできず、マサヒコは
じっと快楽を耐え続けることしかできなかった。
 ミサキは、マサヒコの分身をしっかりと味わっていた。これまで自分に気が狂わんばか
りの快楽を与えてきたこの肉塊。その形を唇で舌で頬で喉で歯で感じ取る。自分の記憶に
マサヒコ像がはっきりと刻みこまれるような心地だ。
「(ああ、マサちゃんが感じてる!!)」
 肉棒の脈が口腔内全体に響く。今にも暴れ出しそうだ。自分はこんなにマサちゃんに尽
くせている、とミサキは喜びで震えた。もっと積極的に、丁寧にと思い、口を前後に動か
すことにした。舌は茎を巻きつくようにして舐めまわしている。それが徐々に先端の方に
動く。やや細くなってきて(そして、同時にマサヒコの脈動も激しくなってきたように感
じた)、そして突起部に至る。ここから先がいわゆる亀頭・鈴口と呼ばれる場所だ、という
ことを思い出してミサキは中村の教え通りの動きをする。いわゆる、裏筋を舐めるという
やつだ。

「う、あああ!」
 耐えていたマサヒコが思わず声を漏らす。自分の体のことなのに、勃起した状態ではこ
の場所がこんなに弱いなんて。泣き出しそうな気分になりながらもマサヒコは必死に耐え
続けた。
 しっかり勉強してきたミサキは攻めの手を緩めない。裏筋の亀頭につながる部分を執拗
に攻めた後、わざと亀頭に歯を当てて甘噛みする。マサヒコがまた声を漏らす。次はこの
可愛らしい鈴を飴玉に対してするように舐めまわす。舌で触れてみると、亀頭というだけ
あって、ミサキはどんどんこの場所が可愛らしく思えてきた。愛しい愛しいマサちゃんの
亀ちゃん。
 わざと尿道を塞ぐように舌先を当ててくすぐった後、不意をついてまた大きく咥え込む。
先端部の刺激に必死に耐えていたマサヒコは茎の中ほどに唇が触れたことでまた深くにも
声を出す。
 マサヒコの脈があり得ないほど速くなってきた。一物の固さ、反り返りも一層立派にな
ったように感じられる。ミサキはそろそろ終わりに近付いてきたのを察し、舌の動きをゆ
っくり、優しいものに変化させた。
「ミサキ!もうやめろ!だめだ、出る!」
「らふぃて、マファふぁん!!(出して、マサちゃん!!)」
「っああ!!」
 マサヒコがついに放出した。ミサキの口の中に生温かいドロリとした液が勢いよくぶち
まけられる。それは舌にあたるも勢いは止まらず、器官にもわずかに入り込みかけたよう
だ。味蕾にはその液の苦味、えぐ味とでもいうべきものが伝わってきた。


 マサヒコの分身は射精により固さを失っていった。名残惜しそうに、口からゆっくりと
だすミサキ。できるかぎりマサヒコの大事な性を吸い取るようにしながら。
 マサヒコの方はとんでもないことをしてしまった、と放心気味だ。自分に堪え性がない
ばっかりに、ミサキの中に汚物、と言っては言い過ぎだが、感覚的にはそれに近いものを
放出してしまった罪悪感を感じて。
 ミサキは目線を上にやる。下を向いていたマサヒコと目が合った。なんだか、疲れたよ
うなマサヒコの顔。
「(初めてだもの、ショックを受けても仕方ないよね)」
 今のマサヒコはある意味、恋人に性的虐待を受けたような気分かもしれない。同じ初め
てでも、1週間以上準備してきた自分といきなりだったマサヒコとでは心構えが違う。
「(でも、大丈夫)」
 最後にはマサちゃんもきっと満足してくれる。夜はまだまだこれからだもの。
 ミサキの口の中にはまだ精液がため込まれている。マサヒコの大事な子種。人間、体が
欲するものはおいしく感じるものだが、これもミサキにとっては何よりの美味に思えた。
本来なら、子宮で受け止めて、そして2人で新たな命を育むための種子。けれど、若すぎ
る自分たちにはまだそれをするだけの準備が整ってない。いつも、性交の後にゴムに包ま
れたまま処分されていく我が子の可能性達を見送っていた。
「(だから、いまはせめて・・・)」
 子宮で受け止めることはできないけれど、せめて体で受け入れたい。そう思いながら。

ゴクリ

 ミサキはマサヒコの精を飲みほした。

しばし、沈黙が二人を包む。
「マサちゃん、どう?」
 ミサキが口火を切った。
「あ、うん・・・、気持ちよかったよ。うん」
 しどろもどろなマサヒコ。
「でも、さ。今度からこういうことは勝手にしないでくれないか。その、俺にも心構えっ
てのが必要だからさ」
「そう、分かった」
 マサヒコの答えを聞いて、ミサキはマサヒコの股間に手を伸ばす。
「もう一度・・・、やっていい?」
「な、ちょっと待て!」
「いいでしょう?だって、まだセックスしてないよ?」
「まあ、そうだけど・・・」
「だから、私がもう一度元気にしてあげる」
 そう言って再び咥え込むミサキ。もう抵抗する気が起きないマサヒコ。
 慣れというのは怖いもので、2回目になる今回はマサヒコもそれなりに余裕を持って楽
しむことができた。萎えきっていた竿が、ミサキの口による愛撫と本人の若さゆえの余力
で徐々に持ち直してくる。
「ふぉれふらいでふぃふぃ?(これくらいでいい?)」
 大分堅くなったところでミサキが問いかける。
「ああ、もうこれくらいでいいと思う」
 あとは二人でじゃれ合っているうちに回復するだろう。
「すごいね。やっぱり男の人は一回じゃ満足しないんだね・・・」
 ミサキが寂しげに呟く。
「あ、いや、一回じゃだめってわけじゃないぞ?!その、あの、男だって2回もするのは
本当はすごく疲れるんだし」
「でも・・・、マサちゃん本当は一日3回毎日出来るんでしょう?」
「そのことは言わないでくれ!!」
 動揺するマサヒコ。
「じゃあ・・・、始めよう」
「ああ」

 ミサキが立ち上がり、マサヒコに寄りかかるようにする。そしてベッドに倒れ込む2人。
 口付けをかわしながら、マサヒコはミサキの下の口に手を伸ばす。
「(濡れてる・・・)」
 ミサキの陰部は、すでに行為に及べるくらいに潤っていた。それを感じ取るとマサヒコ
の息子も臨戦態勢に入る。
「じゃあ、ミサキ、早速始めようか」
「うん、じゃあ、コンドーム付けてあげる」
 しっかり堅くなったマサヒコの陰茎に、ゴムを装着するミサキ。
 付け終えるとミサキはまた淫靡な表情でマサヒコを見つめた。
「ねえ、マサちゃん・・・」
 とろん、とした眼差し、甘く気だるい声色。マサヒコはまたミサキの雰囲気に絡めとら
れていくのを感じた。
「ちょっと、横になって」
「ん、あ、ああ」
 仰向けにベッドに横たわるマサヒコ。するとミサキは子供が父親にじゃれるようにマサ
ヒコにまたがってきた。
「どうした」
「ねえ、マサちゃん・・・」
 腰を浮かせながらミサキが告げた。
「今日は私が上になってみたいの」


「え、それは・・・、どうだろ」
 これまで正常位でしか交わったことのないマサヒコはうろたえる。
「ねぇ、いいでしょう?」
 淫らな眼差しでマサヒコを見下ろすミサキ。彼女の手が肉茎に添えられる。
「あ、ああ」
 マサヒコは唾を飲む。
「じゃあ、行くよ」
 ミサキがゆっくりと腰を下ろし、自らの股間の割れ目にマサヒコを触れさせる。当然彼
女自身もこのような体位は初めてなのだから、緊張している。自分で自分を貫くようなも
のだからなおさらだ。陰唇をつい閉ざしてしまい、うまく入らない。
「ミサキ、本当に大丈夫か?」
「大丈夫、大丈夫。ゆっくり、ゆっくりとやれば・・・」
 自分で主導してみて改めてセックスの難しさを実感するミサキ。それでもマサヒコの昂
りを感じると股間はますます濡れてくる。
「はぁ、はぁ、アン!」
濡れてくれば、1ミリずつでもマサヒコが入ってくるような気がする。ゆっくりとあせら
ずに彼女は体位を調整していく。
「ん、んんぁああっ!!」
 ミサキが嬌声を上げる。亀頭の先1センチほどがミサキの割れ目を押し開いて入った。
ようやく入り口が開いたのだ。後はミサキの体にマサヒコの肉銛を埋め込んでいくだけで
ある。
 ここまでですでにミサキは汗だくである。しかし、それでもミサキは焦らない。膣でマ
サヒコの一物の形を確かめるようにゆっくりと体を下ろす。さっき口と舌で感じた微細な
起伏、浮き出た血管の脈動までゴム越しに感じ取れるようにゆっくりと味わって。
「ア、アン。すごい。マサちゃんが私の中で震えてる!マサちゃんが私の中で感じてるん
だね!」
「ああ、凄い!良いよミサキ!」
 マサヒコの方はこれまでと全く違う性交の感触に驚いていた。突く性交とは全く逆の埋
め込まれる性交。柔らかく、不規則に締めつけてくる膣の感触。知らず知らずのうちに茎
がどんどん飲み込まれていく感触。先程のフェラチオと同様に、自分の方では次にどのよ
うな快感が襲ってくるか分からないという、受動側の喜びと快感に感じ入っていた。
「う、あ、ハァンッ!!」
 ミサキが小さくのけ反り、ひときわ大きな声を上げる。遂にミサキがマサヒコの上に完
全に乗りかかった。つまりマサヒコの分身を完全に飲み込んだのだ。少女は口の端から少
し涎を垂らしながら呆けたような笑みをマサヒコに向ける。
「じゃ、じゃあ、ゆっくりと動かすよ」

 まるで、男が処女を相手にするようなことをマサヒコに告げるミサキ。
「ああ、無理しないでくれよ」
 微笑み返しながら健気な相手を気遣うマサヒコ。
「ん、あ、ああっ!」
「う、んぐっ!」
 ミサキは出来る限りの力でマサヒコを締めつけながら体を再び持ち上げる。マサヒコは、
締め付けられ、引っ張られた上、体勢の変化により予想外に性器を曲げられ少し顔をしか
めた。痛いわけではないが完全に不意を突かれ、いつ暴発するか分からない不安が頭をよ
ぎった。
 ゆっくりと体を上げ続け、マサヒコの物は完全に抜けてしまう。一呼吸置いてまた体を
下ろす。先程と違い、完全に蕩け切ったミサキの外性器はマサヒコを何の抵抗もなくスム
ーズに包みこむ。
 そして、
「あぁん!」
 ミサキが急に体を下ろす。
「うわっ」
 流石にちょっと痛みを感じたマサヒコ。その表情を見てミサキが涙目になる。
「ご、ゴメンネ、マサちゃん。ちょっとペース上げようと思ったら変にひねっちゃった?」
「いや、大丈夫。続けてくれよ」
 過度に心配するミサキをなだめるマサヒコ。マサヒコもこの新しい状況を楽しんでいる。
はじめのうちは下手でもしょうがない。けど、熱心なミサキのことだからすぐにコツを掴
むだろう。
「じゃあ、続けるよ」
 ミサキがまた体を上げる。ミサキ自身、大いに感じてしまっているので呼吸にあえぎ声
が混じる。今度はおおよそ亀頭が全部飲まれている状態で止まった。
 そして降りる。今回は上るときと同じくらいのスピードでゆっくりと飲み込んでいく。
マサヒコの陰茎の表面に、皮膜越しで膣の入口が這い進んでくる感触が伝わり、マサヒコ
の全身を痺れさせる。
 そして降りきったところでまた上る。
「あ、あぁ」
 ミサキは絶えず小さく喘ぐ。マサヒコの方も時折目をつむって快楽に耐えている。

 また下がる、また上る。数往復したところで慣れてきたのかペースが上げてきた。
「ウン、アン、アン!」
「うっ、あ、すごっ」
 動きが激しくなるとともに、二人の声が大きくなる。ミサキの体から溢れてきた潤滑油
がマサヒコの股間まで濡らしてきた。
 スピードは上がり続けミサキの体が可能な限界の速さに達した。髪を振り乱し、狂った
ような笑みでよがる。自分の体の中で動く、いや動かしているマサヒコのペニスがたまら
ない。強く咥え込んでマサヒコを喜ばすだけでなく、自分で痒いところに手を届かすよう
に膣を抉りこすることができる。セックスと道具を使ったマスターベーションが組み合わ
さったような感触だ。
 ミサキの動きは激しいが、もてなされるマサヒコの方にとっては忙しなくしつこいが優
しく包まれている感じだ。慣れたミサキは先程のように変に肉棒をひねったりはしない。
動きは激しくとも膣壁は柔らかく快楽をじっくりと絞り出そうとしてくる。一度発射した
あとなのに先ほど以上の性欲が湧いてくる、自分で一切動かなくとも快楽が押し寄せてく
る、そんな初めての経験にマサヒコは夢心地になっていった。
 激しく乱れながらも、ミサキはマサヒコの変化を感じていた。マサヒコの昂りが大きく
なる。あと少しでマサヒコに奉仕するという当初の目的が達せられるのだ。もはや自分も
限界寸前だが、そのことで理性を微かに取り戻し、懸命に上下運動を続ける。
 そしてその時が来た。
「ううっ!ふぅ」
 達したマサヒコが声を上げる。彼の亀頭が一瞬爆発的に大きくなったように感じられ、
コンドームを突きあげるような衝撃を体で感じたミサキ。それで理性の糸が切れた彼女は
その直後にイッた。
「アアッ、アアッ、マサちゃーん!!」
 絶叫。首を大きく後ろに逸らしたきり、これまでの激しい動きが嘘のように、ミサキが
硬直する。それも数秒、急に脱力しマサヒコの物を入れたまま彼の胸に倒れ込んだ。二人
ともこれまでにないほどに息を荒げていた。
 2、3分ほどそのまま無言で身を寄せ合っていただろうか。ようやく落ち着いてきたマ
サヒコが声をかける。
「ミサキ」
「うん・・・」
「今日は凄かったな」
「ありがとう」
 見つめ合う二人。マサヒコはミサキの頭を包むように抱えると彼女の唇に自分の唇を添
わせ、重ねた。二人はそのまま何度も唇を塞ぎ合い舌を絡めた。
 徐々に動きが激しくなる中、マサヒコが一度唇を放して告げた。
「ミサキ。今日はまだ大丈夫かな」
「え?」
 ミサキは訳が分からず問い返そうとした、が、すぐにその意味を感じ取ることができた。
 行為を終えた後もずっと挿入されたままだったマサヒコの性器がまた固さを取り戻して
きていたのだ。自分の体もそれに呼応して再び熱くなる。
「うん、もっと、もっと楽しもう」
 やや疲労を滲ませながらも甘ったるい声でミサキは答える。
「よし、じゃあ」
 マサヒコはミサキを抱いたまま上体を持ち上げた。ミサキを貫いたまま膝を崩して座る
形になる。
「今度は俺がミサキを楽しませるよ」
「えっ?」





 これまでにない不自然な体勢に疑問の声を上げるミサキ。
「じゃあ、いくぞ」
「はぁん!」
 マサヒコは座ったまま尻をわずかに浮かせるように体を揺する。自分の体重が膣に全て
かかるかのような衝撃に不意をつかれ、ミサキは大声を上げた。
「どう?」
「ああ、イイ・・・、凄くイイよ」
 問われてマサヒコに抱きついたまま、ねだるような答え方をする。
「じゃあ、どんどんいくぞ」
「ハァッ!アン!アアッ!」
 ズン、ズン、ズン、と激しく下から叩きつけられるマサヒコの肉棒。上下の移動距離は
正常位や騎乗位より少ないとはいえ、一回一回の往復が全身に重く響くような感覚だ。思
わず飛び上がってしまいそうな体をマサヒコにしがみついて抑える。
 再び快楽におぼれていくミサキ。だが、かろうじてリョーコの教えを思い出す。受動的
なだけではだめなのだ。気付いて脚腰に力を入れる。揺すられるだけでなく、自らも少し
動こうとした。マサヒコの揺れに自分の揺れを合わせる。膣の締め付けに強弱をつける。
「うぁ」
 マサヒコからも少し声が漏れた。一人ずつの動きは小さいとはいえ、二人が徐々に息を
合わせていくと、その振動はベッドを揺らすほどになる。ペニスの膣での動きの幅も大き
くなる。それはつまり、二人の刺激される性感帯が広くなることであり、肉の悦びも当然
大きくなる。
「うっ、うっ、くぅ」
 三度目の勃起で性器がひどく充血しているような、攣ったような感覚を持ち始めたマサ
ヒコ。それでも快感は勃起を強いてくる。二人で協力して行為をしているという感触。こ
んなに疲れていても互いが感じる快楽はこれまでで一番だろう。
「アッ!アッ!アッ!アッ!アッ!アッ!アッ!アッ!アッ!アッ!」
 ミサキの声がかすれてきても止まらない。本能と義務感が混ざった状態でマサヒコ自身
を締め上げ、絞り込む。
「ハァ・・・、ハァ・・・、ハァ・・・!」
 マサヒコの体のゆすり方もどんどん激しくなる。二人の動きを合わせると、マサヒコの
肉棒が完全に抜けないのが不思議なくらいだ。それでもマサヒコはもっとミサキの奥に自
分を突き込もうとするかのように自らを勢いよく、深々と埋め込もうとしていく。



 そして、ミサキはマサヒコの頭を自分の薄い胸で締め壊さんばかりに強く抱きしめ、マ
サヒコはミサキの細い腰は砕かんばかりに指を食いこませ、
「ヒィ、ア、ァ、ァ・・・ッ・・・・・・」
「ウァッッ!!」
 二人同時に苦しく、絞り出すような声をあげてイッた。
 達して一呼吸すると、ミサキの体から力が完全に抜ける。それをマサヒコは倒れないよ
うに背中に腕を回し、支える。腕は糸の切れた人形のように垂れ下がり、マサヒコの腕に
持たれるように後ろに軽く反りかえったミサキの姿。口からよだれを垂らし、その端正だ
った顔には、性の快楽を味わいつくした女特有の、呆けてたるんだ、淫らでどこか幸せそ
うな笑顔が浮かんでいた。
 しばらくそのままの体勢でいたが、
 (感じる・・・。)
 ミサキはまだマサヒコから脈動が伝わってくるのを感じた。自分の体力はもう限界だろ
う。しかしマサヒコが本当の本当に限界にいくまではまだ頑張らなくてはならないのでは
ないか。
「マサちゃん・・・」
 力ない腕をなんとか持ち上げ、恋人の頭を掻き抱きながらミサキは声をかけた。
「どうした、ミサキ?」
 そのままの体勢で顔を上に向け、ミサキの顔を見つめるマサヒコ。
「マサちゃんは・・・、自分の全部を出し切れる?」
「どういうことだ?」
「まだ、マサちゃんはセックスできるよね」
「・・・、もう無理じゃないかな」
 三連発は若くてもさすがに堪える。出るものも無いのではないか。
「違う、そうじゃないの。もう本当に倒れてそのまま気絶してしまうくらい、本当の全体
力よ」
「それは・・・、確かにまだできるかもな」
 今のマサヒコは惰性というか余力というか、そういうので軽く勃起したままの状態でミ
サキの中に収まっている。
「私はマサちゃんのおかげで、自分のほとんど全てをセックスで出し切れたと思う。全部
出して、全部マサちゃんに受け止めてもらって凄い幸せだよ。だからマサちゃんにも全部
を私にぶつけてほしいの」


 恋人を慈しむミサキの声と表情。憔悴しながらも穏やかに優しいその微笑は慈母のよう
に温かくマサヒコの心を包む。その気になってきたのか疲れたペニスにまた力が加わって
くる。だが、マサヒコはとまどったように。
「でも、大丈夫か?もう疲れきってるんだろ?」
 と告げた。これ以上の行為はミサキにとっては苦痛かもしれない。そうまでして自分の
欲望のありったけを吐き出すことに意味はあるのだろうか。
「私はマサちゃんの恋人だよ」
 軽くふくれっ面を作り、おどけたように答えるミサキ。
「だから大丈夫。マサちゃんの全部を受け止めるよ。だからお願い。私にマサちゃんの全
部をちょうだい」
「ミサキ・・・」
 マサヒコはミサキの覚悟の強さに、下手に心配などをした自分を恥じた。そして、挿入
したまま、ミサキの体をゆっくりとベッドに横たえる。ミサキの弛緩した四肢はそのまま
ベッドに広がった。
「じゃあ、ミサキ。俺の全部を、全力を、受け止めてください」
「はい、マサちゃん・・・」
 マサヒコも覚悟を決めた。本当に動けなくなるまでミサキへ性欲をぶつけようと。

 勃起したものを一度ミサキの入口近くまで引き出し、そして奥深くまで突き込む。疲れ
きったミサキからはこれまでのような締め付けは感じられない。ゴムの皮膜ごしに柔らか
な膣肉を感じる程度だ。そしてマサヒコの性器も疲れと慣れにより快感が麻痺してきてい
る。それでもマサヒコは続ける。

 シュッ、パッ、シュッ、パッ、シュッ、パッ、シュッ、パッ、シュッ、パッ、シュッ、
パッ、シュッ、パッ、シュッ、パッ、シュッ、パッ、シュッ、パッ、シュッ、パッ、シュ
ッ、パッ、シュッ、パッ、シュッ、パッ、シュッ、パッ、シュッ、パッ、シュッ、パッ


 今までにないほど速く、やみくもに、淡々と前後運動を続ける。ミサキを悦ばそうとす
るのでなく、ただ自分が絶頂に達しようとするだけの動き。激しい運動による疲れが浮か
び、その表情は苦行僧のようにも見える。
 前後運動をするたびに、ぅぅ、ぁぁ、本当に微かな喘ぎを漏らしていたミサキ。しかし、
その声がやや大きくなる。そして、ミサキの中に潜り込んだマサヒコの一部が徐々に締め
付けを感じるようになった。



 マサヒコの激しい動きは、自分が達する前に疲れきったミサキを無理矢理に三度目の絶
頂に導こうとしていた。もはや体力を使い果たしたミサキからさらに体力を搾り取ろうと
する所業。これではミサキに快感より恐怖と不安を与えかねない。そう思ったマサヒコは
行為をやめようかとも思った。
 だが、ミサキの表情は疲れ、苦悶しながらも拒絶するようには見えなかった。マサヒコ
を全て受け止めると決めた覚悟はどうなっても揺るがないようだ。それを見てマサヒコは
彼女の希望に応えるべく動きを継続する。
「ウー、ハー、ハー、ハー、ハー、ハー」
 ミサキの喘ぎがさらに激しくなる。弛緩していた腕にピクリと力が入った。
「ん、ううっ!!」
 ついにマサヒコが放出した。もはやごく薄い汁さえ出たかどうか分からない4回目の射
精。色濃い疲れの中にも性の満足感がある。動きを止め、全力疾走したあとのような荒い
息を放つマサヒコ。
(まだ・・・、動けるな)
 幸か不幸かマサヒコにはまだ余力がある。男のシンボルに再び力を込め、ミサキへの突
貫作業を再開する。
 激しいマサヒコの動きにより、またまた絶頂に追いやられようとするミサキ。さっき以
上にマサヒコがイクのは遅い。疲れた体をよじらせて喘ぎ、悶える。
「アーッ、アーッ、アアアッ!!!」
 ミサキ3度目の絶頂。その声は掠れた悲鳴のようにしか聞こえない。
 再び弛緩したミサキの体に淡々と突き込み続けるマサヒコ。かれの5回目の射精にはま
だ時間がかかりそうだ。



 どれだけの時間が流れただろうか。マサヒコはまだ腰を振り続けている。しかし、かな
り勢いは衰えている。
 大分意識が朦朧としてきた。今夜放出するのは次で7回目だったか8回目だったか。こ
の間にミサキを4回目の絶頂に追いやったのは確かだ。今のミサキの意識はどのような状
態なのか。完全に気を失っているか、それとも起きてはいるがぼーっとしているのか。あ
まりにも少ない反応からは読み取れない。
(次で・・・、本当に最後だ!)
 マサヒコは自分の体力の限界が近いのを確信していた。
(あと少し、あと少しで!)
 頭の中にこれまでのミサキの様々な痴態がフラッシュバックされる。それらが頭を巡る
たび、ここまで来るのに大変だったが、なんと幸せだったのかと実感する。
 そして、
「ううっ!!」
 最後の射精。一気に力が抜けていく。最後の最後、疲労困憊の中マサヒコはこれまでの
性行為にはなかったほど充実した気持ちだった。例えて言えば、普段が100メートルを全
力疾走した気分だとすると、今のはこれまでに歩いたことも無い長距離を完走し倒れ込ん
だような気分といったところか。
 ずっとミサキの中に入りっぱなしだった。自分の一物を抜く。そしてミサキと自分を最
後の一線で隔てていたコンドーム(よくここまで破けなかったものだ)を外し、捻ってご
み箱へほうる。
 そこまでが動ける限界だった。ミサキの横に汗だくの体を横たえた。
「ミサキ、終わったよ」
 起きているかどうかも分からない恋人に声をかける。
「うん、良かったよ」
 ミサキがごく小さい声で返答した。そして彼女はマサヒコの方に向き直り、彼にもたれ
かかる。マサヒコも彼女を包むように腕を回し、二人はそのまま深い眠りに落ちた(なお、
こういうことまで踏まえたうえでミサキ、及び裏で指示をだしたリョーコは金曜日を選ん
だのである)。

 同じ夜。

『ハァン、ア、行ク、死ぬ!アン、死んじゃう!イッちゃう!マサちゃ、アン!私イッち
ゃう!イク!イクから!』
『ああ、ミサキ』

 リョーコは前回ミサキが撮影したビデオを見ながらほくそ笑んでいた。演技無しの生々
しいセックス。出演者は二人とも若く、見目麗しい。しかも両方とも親しい知人である。
これほど興奮するエロビはそうそうあるまい。おかげでビールとつまみのサラミがとても
うまい。自分も体が疼いてくる。後でどうにか発散しないと治まらないだろう。
「これは本当に永久保存版ね。あ、念のため複製しておかないと」
 これからもずっとお世話になる大切なビデオだ。マサヒコにばれて捨てられたりしては
たまらない。
「けど、ミサキはうまくやってるかしらね〜ぇ。ビデオテープは・・・、まあ多分今回は
足りないでしょう」
 今回もミサキには特訓の成果を確認しなくては、と口実をつけてビデオカメラを持たせ
ている。おそらく、動き・体位にバリェーションに富み、時間も長いという第1作以上の
傑作が出来上がるはずだ。
「頑張りなさいよ。ミサキ、マサ。性の世界は奥が深いのよ。仲良く奥のそのまた奥まで
踏み入りなさい」
 最後に真面目に(?)気遣いを見せながら、リョーコはビデオを最初まで巻き戻した。


おまけ

ミサキとリョーコの特訓風景。

「まず、基本中の基本の性戯、フェラチオからよ。何をやるかはさすがに分かってるわね」
「・・・、はい」
「じゃあ、はいこれバナナ」
「・・・(ゴクリ)」
「これを舌でじっくりと舐めて溶かしていく」
「はい・・・、んっ、あふっ、んん、これれいいんれふか?」
「ダメダメ!力が強すぎてバナナが折れちゃったじゃない。舐めてマサヒコを気持ちよく
するの。力任せじゃダメよ」
「ふぁ〜〜い」



「今日は騎乗位の練習をしてみましょう」
「あの、どんなものなんですか?」
「まず、マサヒコが寝る」
「はい」
「で、アンタがマサの上に跨って」
「え?」
「マサの物の上に腰を下して自分の中に入れる」
「ええっ?!」
「あとは上にいるアンタが動いてマサを悦ばすの」
「そ、そんなのどうやって練習するんですか?!」
「はいこれ」
「?!な、な、な、なんですそれは!!」
「ディルドよ。張形って言った方が分かりやすいかしら。この二つ折にした敷布団をマサ
に見立てて、その上でこれを使って・・・」
「イヤです!そんなものを入れるなんて、ダメ、できない・・・」
「あー、嫌か。そうよね。やっぱもっとリアリティがないと。うーん、百合っぽいのは苦
手だけど、私がペニパンを履くから・・・」
「嫌、イヤ!もっと嫌!!」
「??よくわかんない娘ね。じゃあ、ディルドの代わりにこの極太サラミ(直径約5セン
チ)を使えば形も質感もリアルでいいんじゃない?」
「ちが、違うの!わ、わわ、私はマサちゃんに貞操を捧げたんです!だからマサちゃん以
外の物には体を許しません、たとえ練習でも!」
「テイソウ、なにそれ?春秋時代の中国にあった国の名前(鄭と宋)かしら?」
「ななな、何言ってるんですか?!ふざけないでください!!!」
「ヤメテ、闘気出さないで闘気。いや、ホントに分かんない。教えて」
「じゃあ辞書でも引きなさい!!」
「う、はい・・・。(ガサゴソ、ペラペラ)うーん、どれのこと?」
「丁壮、体相、低層、廷争、逓送・・・、え、無い?なんで?!」



「はい、そのくらいの高さで締め付ける!」
「ん、んんん!」
「あー、なんというか腰と腹には力が入ってるけど膣に力が十分に入ってない感じね」
「分かるんですか?その、今は実際にはなにも入れてないんですけど」
「私くらいになると、他の場所の筋肉の張り具合である程度分かるのよ。本当は膣圧計と
かで本格的にやりたいんだけどアンタは嫌みたいだし・・・」
「はあ・・・」

END

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