Servlet簡単自習
コピペでおぼえるServerSideJava入門
はじめに
Strutsを代表とするMVCモデルを実現するツールを使うことは、ServerSideJavaの開発者にとって常識となりました。
ですが、「なんでこういうフレームワークを使うの?」という部分は、(特に若い世代の人たちには)実感しづらいのではないかと思います。
本稿は、Strutsなどが登場する以前の「Old Fashionな」Servlet+JSPでの開発をする自習書です。
2000年頃のServerSideJava開発では、サーブレットのみでの開発にJSPという技術が加わり、「これは便利だ」などという時代がありました。
また、それと同時に、JSPのスクリプトレットとサーブレットの「役割分担」が明確でなくなって、可読性の大変悪いコードが乱造されたりしました。
こういった中で、MVCモデル(正確にはMVC2モデル)が注目を集めました。
本稿では、こういったSeverSideJavaの発展の経緯にそって、DBを検索して検索結果を表示するプログラムを以下の順に(以下のバリエーションで)作っていきます。
- サーブレットのみでコードを既述する。
- サーブレットとJavaBeanで既述する。
- サーブレットとJavaBeanとJSPで既述する。
1は、特にC言語でCGIを作っている方に見てもらいたいコードです。サーブレットのみで既述するプログラムは、C言語で開発したCGIによく似ていると思っています。
2では、1のコードから「MVCでいうモデル(M)をJavaBeanとして分離」します。更に、3ではそこから「ビュー(V)をJSPとして分離」します。この過程で自然とMVCの形が出来上がります。
これらのプログラムは、完全にサーブレットAPIとJSP、JDBCだけによって既述しますので、必要なのはJDBCドライバとtomcatだけです。データベースにはHSQLDBを使用します。
tomcat5.5のセットアップ、HSQLDBのセットアップをしてください(データベースの中身は、セットアップのページで作ったものをそのまま利用します)。
また、開発にはEclipseを使用しますので、手順書にしたがってセットアップしてください。この際、Tomcat Launcherプラグインをインストールしてください。
サンプルの動作はTomcat5.5.20(JavaSDK1.5.0_11)で検証しています。
学ぶこと
タイトル(URL) | 概略 |
準備 | サンプルを作る準備をしましょう。 |
サーブレットだけで作る | サーブレットだけでshiiresakiテーブルの検索画面を作ってみましょう。 |
サーブレットとJavaBeanで作る | サーブレットからビジネスロジック部を抜き出してJavaBeanに任せよう。 |
サーブレットとJavaBeanとJSPで作る | サーブレットとJavaBean、JSPで作る |
入力画面を追加しよう(おまけ) | 入力画面をつくって、POSTメソッドでServletに入力値を渡そう。 |
2007年03月02日(金) 15:51:19 Modified by wanderingse