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無題(雪歩×真美 百合20スレ785)の続編

朝早く事務所に向かう途中で、亜美とすれ違った。
思わず呼びかけたけど、亜美には聞こえなかったらしい。
何かあったのかな?

ビルの入口あたりで手を繋いでる雪歩さんと真美に会った。
「雪歩さん、真美、おはようございまーっす!」
「おはよーんやよいっち!これで全員揃ったね」
「おはよう、やよいちゃん。今日はみんなに話があるから応接室で待っててね」

応接室に入ると、外の二人と亜美以外はみんないた。
みんな雪歩さんに話があるって言われて集まったらしい。
今日は亜美と真美だけオフだって小鳥さんが言ってた。
じゃあなんで真美はいるのかな?

しばらくして、雪歩さんと真美も応接室に入ってきた。
すごい真剣な顔して、みんなに聞いて欲しいことがあります、と言ってから雪歩さんが口を開いた。

「じ、実は私達付き合うことになりましたぁ」
「でもね、亜美が知ったら傷付いちゃうから、亜美にはナイショにしといて欲しいんだ。亜美がいるときはいつもどおりにしてるから」

付き合うってなんだろう?
よくわからないでいると、みんながしゃべり出した。

「うわぁ、忍ぶ恋、ってやつだね!千早ちゃん、私達もやってみようよ!」
「春香は全く忍べなさそうだからきっと無理ね。…それにしても、本当に亜美に秘密にしておくの?長く秘密にしていると知られた時辛いわよ?」
「でも無理に知らせる必要ないと思うな。二人が気をつけてれば問題ないの!ね、あずさ?」
「ええ、美希ちゃんが賛成なら私も賛成です〜。美希ちゃんの言うことに間違いはありませんから〜」
「見せ付けてくれますね。だけど伊織ちゃんと私だって二人だけのときは凄いんですからね!」
「いいトシして何張り合ってんのよ!小鳥は大人しく仕事してなさい!」
「まったく、なんでこんなにアイドル同士でくっつくのかしらねこの事務所は…」
「律子ー、第1号はボクらなんだけど」

みんなが色々しゃべってるけど、私はついていけない。
「あの、付き合うってなんですか?」
亜美にないしょにしなきゃいけないってどんな事なんだろう?

「付き合うというのは、友達よりもっとずっと仲良しになること、そうよね美希ちゃん?」
「そうなの!ただ仲良くするだけじゃなくてキスしたりもするんだよ」
「それとか、千早ちゃんの胸をおっきくs」
「春香、それ以上言ったら」
「…なんでもないです」
「伊織ちゃん!私は伊織ちゃんの控えめなおっぱいが大好きだからね!成長しなくてもいいのよ!」
「う、うるさーい!早く仕事しなさいよ!」
「まったく、どいつもこいつもバカップルなんだから…」
「律子ー、ボクに今膝枕してるの分かってる?」
「み、みんなすごいですぅ…」
「ゆきぴょんと真美もこうなるのかなぁ」

なんだかよくわからない話もあったけど、とにかくすごい仲良しになるってことなのかな?
真美が雪歩さんと付き合ったら亜美は一人になっちゃうのかな…亜美、大丈夫かな




その日から、私は亜美から目が離せなくなった。
普段はいつもの亜美だけど、雪歩さんと真美を見つめる亜美は別人みたい。
いつも元気いっぱいな亜美が悲しそうな目で二人を見てると、私まで悲しくなる。


だからある日、そんな亜美をもう見てたくなくって、亜美を公園まで連れ出した。
二人並んでベンチに座る。

「やよいっち、こんなとこまで連れて来てどうしたの?」
いつもの亜美だ。もう頑張らなくていいんだよって、伝えたくて。
「うわぁっ、ちょっ、苦しいよ〜」
亜美を抱きしめた。苦しいって言われたから、ちょっとゆるめる。
「なになに、どうしたのやよいっち?」
「…真美と雪歩さんのこと」
亜美の体がビクッと反応した。
「あ、あぁ、あの二人、めっちゃ、ラブラブっぽいよね」
「そういうの、付き合うって言うんだって」
「へ、へぇ〜、そうなん、だ」
「私、知ってたよ。亜美が二人のこと見てたの」
「あちゃ〜、見られてたかぁ」
「うん、だからもう、我慢しなくていいんだよ」
「別に亜美我慢なんかしてないよ!」
あぁ、うちの弟たちみたい。意地っ張りなんだから、もう。
「私は亜美から絶対離れないから」
「え…?」
「だから、イヤなこととかつらいことがあったら私に言っていいし、泣いてもいいんだよ」
亜美の顔は見えないけど、肩がガタガタ震えだした。
きっと泣いてるんだ。
今まで我慢した分、たくさん泣いていいからね。


亜美を抱きしめてから、ずいぶん時間がたった。まだ泣いてるみたい。
抱きしめながら、私がお姉さんなんだからしっかりしないと、なんて考えた。
家じゃみんなのお姉さんだけど、事務所では亜美だけのお姉さんになろう。
亜美のことが心配なだけじゃない。
私が亜美と一緒にいたいから。
元気な亜美が大好きだから。
こういうのも付き合うって言うのかな?
美希さんの言葉を思い出す。
ただ仲良くするだけじゃ、ないんだっけ。

「ねぇ亜美、顔あげて?」
涙でぐしゃぐしゃの顔をあげた亜美に、そっとキスをした。

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