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「……やっちゃった…………」
真は、溜息をつきながらぼそりと呟いた。
隣では、一糸纏わぬ姿の美希がかわいらしい寝息を立てている。
呼吸のたびに柔らかく揺れるバストとその幼い寝顔を見比べ、真は軽い眩暈を覚えた。
「み…美希が育ちが良すぎなだけだよね……。うん」
その独り言が言い訳に過ぎないということは承知している。
なにせ真の胸はあの『如月千早』とどっこいどっこいなのだ。
年上とか年下とかそんなチャチなものではない、もっと恐ろしいものの片鱗を真は味わった。

(僕もこんな風に胸が大きければ、もっと女の子っぽく見てもらえるのかな?)
左手で寝乱れた頭をなおし、右手は美希の乳房へと伸びる。
「…でも千早はどう見ても女の子だったしなぁ……」
右手は指先から簡単に少女の中に埋もれた。
「んっ……!!」
(やわらかいなー、なに入ってるんだろこの中……。小鳥さんの二の腕みたいだ)
ぐにゃぐにゃと乳房を変形させられても、美希は体をビクつかせるだけで目覚める気配はない。
その寝顔を眺めていると、先日の夜を思い出して少し罪悪感がした。
(雪歩にはちょっと悪い事したかな……)
あの日も雪歩に、押されるまま流されるまま関係を持ってしまった。
(でも恋人ってワケじゃないし……。恋愛は男の人とって決めてるんだよね)
(今日も今日でお風呂に入るだけだと思ってたのに……。やっぱ駄目だなー、こんな流されてちゃ)
(もてるのはうれしいけど、なんでこんなに女の子ばっかりなんだろ? 僕ってそんなに男みたいなの?)
二人は真にとって、大切な仲間ではあったが、決して恋愛対象ではなかった。
それなのに雰囲気に引き摺られてしまい何も言えなくなってしまう自分に、真は少なからず嫌気が差していた。

「伊織とだったら、なんだって言い合えるんだけどな……」
「真クン……今『いおり』って言わなかった?」
「ん? 『いいオリジナリティだね』って言ったんだよ。まだ夜の3時だよ。お休み、美希」
「むにゅう……。おやすみなさいなの……ハ…ぃ…………」

美希が再び寝入ったのを確認すると、真は布団をかぶりなおし、少しの間お姫様の夢を見た。

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