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無題(美希×千早 百合16スレ727)の続き(一応完結編)です。

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「千早さん・・・あのね・・・あしたのオフだけど・・・約束、忘れないでね。」
「あと、今日は本当にゴメンなさい。    ミキ」


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「結局また寝坊なの?ホントいつまでたってもこれだから・・・」

「えへへ、ゴメンなさいなの。でもっ。千早さんだってウソツキ。結局いつもの服だよ。約束だよってあれほど言ったのに・・・」

「これは、わがままばっかり言ってる美希への、当然の罰です。そうでなくてもこの服で人前に出るのは、恥ずかしくてイヤよ。」
「美希には似合うけど、私じゃとてもこのスカート・・・これヒザ上丈じゃないの。ミニスカートでしょ・・・?」
「私、美希みたいなキレイで長い脚じゃないし、それに・・・」




「ねえ、もっと自分に自信持とうよ。千早さんだってオンナのコなんだから」
「でも、そんな千早さんだから、スキなの。」

ちょっと不意打ち気味にキス。千早さんは目を丸くして拒むかなと思ったけど、ミキのキモチ、受け入れてくれた。

「もう、バカ・・・・!」顔を真っ赤にした千早さん、その顔はズルイよ・・・もっとキスしたいよ・・・

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今日のオフは、一日中デート。お互いダイスキな彼女がそばにいるってシチュエーション。
さすがに、人前の目を気にして腕を組むとか、手をつなぐってことは出来なかったけど、
そんなことしなくても、ダイスキな人がそばに居るだけで、ふたりはもうラブラブなカップルだもん。


カフェに行って、お気に入りの洋服をいっしょにさがして、ご飯食べて、あといろいろね・・・
そうそう、途中で真クンと雪歩に逢ったんだよ。真クンも雪歩といっしょにデートなの?
真クンにそうきいたら、ものすごく怒られちゃった。おジャマしたみたいだね。



楽しい時間はあっという間に終わっちゃうってホントだよね。気がつけばもう夕ぐれ時になってたの。



「今日は一日、いいオフだったわ。これも美希のおかげ。今日はどうもありがとう。」

「ううん?ミキの方こそ楽しかったの。だから次のオフもデートしようよ。ね、約束だよ?」

「ふふっ。こんな時までわがまま言っちゃって。」



ミキ、今日一日ずっといっしょだったよ。とってもうれしかったの。
でも・・・何かが違うような気がしたの。いっしょに居てくれたハズなのに。
いっしょに居てくれてたハズなのに、千早さんと、ココロがつながってない感じがしたの。
このまま帰っちゃったら。そう思うと怖くなる自分が。どんどん押しつぶされそうになるの。

だから、どうしても千早さんに伝えたい事があるの。
そして・・・最後まで・・・いっしょにそばに・・・居たいの。
ミキ、ワガママ言ってばかりの悪い子って言われてもいいの。





「そろそろ貴女の家の門限でしょ?だから今日はここまで。お家の方が心配するわ。もし間に合わないならちゃんと連絡して。」




「・・・・ヤ。」

「早くしてきなさい。」

「・・・・約束。守ってないもん。」

「二度まで言わせないで。」

「・・・・ヤ。なの。」

「いいかげんにしないと怒るわよ。ケジメはちゃんとつけなさい。こんな時までわがままを言うのは・・・!」




「えいっ」

「ちょっと・・・美希?!」


いつのまにか千早さんを抱きしめてた。

「これ、聞いて。そしてミキの話を聞いてほしいの。」

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私をぎゅっと抱きしめる、その手の中にある、彼女のケータイから流れてくるメロディ。
それは、私にとって聞き覚えのある懐かしいメロディ。

二人でいっしょに歌うことを決めてから、最初に美希にプレゼントした歌。
それは、ユニットとしてのデビューシングルとして、私が作った歌だった。


「千早さん。これがミキの答え。もう一度、ゼロからやり直ししたいの」
「千早さんが『最後まで諦めないで』って言ってくれたこと。」
「それは最初からやり直す勇気を持つこと。ゼロから始めることから逃げないってことなの。そうでしょ?」



昨日、私が貴女に送ったメッセージ。そして私に対して返してくれた美希の素直な思い。


ようやく気づいてくれたのね。私にとって貴女は重荷なんかじゃないの。
ゼロからリスタートすることぐらい、私だって辛いことなんかじゃないの。だから、自分の気持ちにもっと素直になって。


美希の事が好き。その気持ちをカタチにしたキス。それは、貴女を失いたくない、いつまでも一緒に歩んで行きたいだけという、
私のせいいっぱいのわがまま。ただそれだけの事だったの。

でもそれが逆に貴女を束縛することになり、貴女を苦しめる事になってしまった。
ユニット活動を辞めるという結論も、多分、私のそんなわがままから生まれた結果なんだろうって。
だから、貴女がユニットを辞めたいと言ったときは、悲しくなったけど、それ以上は何も言えなかった。


私は、美希のことが今でも・・・好き。だけど素直になれないのは、私も同じなのかもしれない。
私だっていつまでも一緒に居たい。でも・・・


「本当に千早さんにふさわしいパートナーになれるかどうか、まだわからないの・・・!」
「今でも怖いの・・・!もう一度最初からやり直しても、また同じ結果になっちゃうかもしれないって・・・!」
「だけどミキは、千早さんに甘えてばかりだけの毎日はもうヤなの。だから、もう迷わないって、逃げないって決めたの!」


「だから、ミキは・・・・いつまでも・・・・いっしょに・・・・」
「ミキは・・・ミキは・・・・・千早さんと・・・・いっしょに居たいの!!」
「もうこのキモチは止められないの。今日一日だけでいい。千早さんのそばにずっと居たいの・・・!」


「美希・・・ようやく素直になれたね・・・」
「私も・・・今まで貴女のことをずっと苦しめてしまったまま・・・今までゴメンね・・・・・!」


「千早さん・・・!ミキ、千早さんのことがダイスキ!!いつまでも・・・!」

「ううん、私も貴女のことが・・・今でも・・・好き・・・・!」

後は、お互い言葉にならなかった。人を好きになるという事。それは本当の涙を流した時、はじめて判る事なのかもしれない。



「もう泣くのはやめて。キレイな顔が台無しになるわよ?」
「千早さんもだよ。もう泣かないで。千早さんは、微笑んでる時が一番ステキなんだよっ」



今日のキスはとても甘くて、少しだけせつない味がした。

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「今から、千早さんの部屋に行ってもいい?スキっていうキモチ。言葉やキスだけじゃヤ。」
「ワガママな子って言われてもいいの。千早さんのことがダイスキ。それをカタチにしたいの。」


正直、こうなることは覚悟してた。それでも怖くはなかった。
でもね、悪い子にはちょっとだけイタズラしたくなったの。わがままばっかり言ってる貴女へのちょっとしたお仕置きかな。


「だから、わがままで、悪い子の美希には何もあげません。今からなら、まだ門限間に合うでしょ?」

「むーっ。そんなのズルい!ケチ!!イーっだっ!」



ううん、そんなのウソよ。早く私の部屋へいらっしゃい。これから貴女を、いっぱい愛してあげる。貴女の事もっと知りたいから。
でも、ちょっとだけドキドキしてるのは内緒、かな?




終わり(?)

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