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『みなさんこんにちは。今日は国民的草食系美少年アイドル、秋月涼さんにお越しいただきました』
「バッカみたい」
休憩時間、桜井夢子は楽屋で秋月涼の出演しているトーク番組を見ていた。
今話題の芸能人や有名人を招いて話すだけの番組なのだが、密かに長寿番組になっている。
夢子が司会者に対して呟いた言葉の意味――それは数分後知る事になる。

「夢子ちゃん、おはよう」
控え室の扉がノックされ、優しい顔つきをした美しい少年が入ってくる。
先ほどのテレビに出てきた秋月涼である。
「おはよう、涼」
彼女は少しうんざりした様子で、姿見から涼に視線を移した。
それというのも、彼がどんな要求をしてくるかを知っていたからだ。
「あの……夢子ちゃん、今日……」
「今日『も』、でしょう?」
「うん……」
涼はそっと彼女に近づいてその見事な肉体に手をかける。
「ちょっと、ここで!? 人が来たらどうするのよ!?」
「ごめん、夢子ちゃん。我慢出来なくて……」
夢子のスカートを、彼は半ば強引に下方へ脱がした。
布地面積の小さな、純白のパンティが眩しくも美しい。
「すぐに、すぐに終わるからっ!」
彼は膝を折り、外気に晒されたその恥部に顔を近づける。
「あはぁ……! こ、こらァ……!」
「ん……ちゅっ……んう……ちゅぷっ……じゅぅ……じゅるる……」
股部の布を横にずらして、涼は恥唇に何度も舌を這わせていく。
淫舌に恥穴をほじくられ、夢子の深奥からは蜜汁が垂れ落ちてきた。
「んっ……んうっ……、夢子ちゃんのお汁、とっても美味しいよ……」
「だ、黙って舐めなさいよっ!」
夢子は彼の舌使いによって、全身の痙攣のような快感を覚えた。軽く絶頂を迎えたのだ。
「夢子ちゃん……!」
彼は夢子をその場に押し倒して、美唇を押し付ける。
二人の口内で蜜汁と唾液が境目も分からなくなるほど混じり合い、溶けていった。
彼はズボンを下ろして、その下にあった愚息を引っ張り出した。
それは既に臨戦態勢で、鈴口からは先走り汁をダラダラと流している。
「好きだよっ、夢子ちゃん……!」
「あはぁ……!」
彼女を抱き締める形で、限界まで膨れ上がった逸物を涼は恥門に根元まで挿入した。
そして間髪入れずに髪が乱れるほどの激しいピストンを繰り出し、夢中で愛する女の穴を犯し始めた。
(もぉっ! コイツのどこが草食系なのよ!)

#  #  #

夢子と涼が付き合い始めて一年になる。
男女の機微に疎い涼と素直になれない夢子が恋仲になるのには、その倍の二年かかった。
告白後もなかなか自分に手を付けない涼に、夢子は焦りと不安を覚えた。
(もしかして私、魅力ないのかな……)
湯上がり後に何度も姿見の前で裸体を見直し、デートの際は念入りに身支度をする。
だがいくら待っても涼は一向に一線を越えようとしない。
そのうち自分だけあれこれと悩んでいる事に不平を感じていた夢子は
デートの帰りに寄ったビジネスホテルで彼を犯した。付き合って4ヶ月目の事である。
女体に対する免疫は男子児童同然と言っても過言ではない涼である。
女の味を知らない男子に色事を教えたらどうなるか。答えは至極簡単だ。
朝から晩までセックスの事で頭が一杯になるに決まっている。
案の定性欲の虜になった涼は、事ある毎に彼女に情交を求めた。
最初は喜んで受け入れていた彼女も余りに頻繁に体を求められるので
今ではそれがすっかり悩みの種に変わっていた。

「はああ……! んあぁ……っ!」
夢子は机に手を置き、後ろから体を密着している涼によって犯されている。
それはまるで盛り狂った犬のようでもあった。
先ほど悩みと言っていたが、体は正直なもので彼の激しい淫攻に対し、蜜汁を漏らして悦んでいた。
狭い控え室で肉のぶつかり合う音が蜜音を伴って響き渡る。
夢子は出来るだけ声を出すまいと口を閉じて、肉悦に耐えていた。
「夢子ちゃん……いくっ!」
涼は射精直前に逸物を抜き、夢子の白い美尻にこすりつけて青い欲望を盛大に射出した。
ドクンドクンと大量の白汁が鈴口より飛び出し、彼女の尻肌に落ちて濡らしていく。
「ハァ……ハァ……」
幸せに満ちた疲労感を味わいつつ、涼は手際よく自分と彼女の精液をウェットティッシュで拭き取った。
「ありがとう、夢子ちゃん。……じゃあ、僕は次のスタジオに行くね」
「もう……」
夢子はパンティとスカートを上げて文句の一つでも言おうと思ったが、既に彼の姿はなかった。

   #  #  #

「あっ……!」
ある日の事だった。夢子は小用のためスタジオから席をはずしていたが
廊下の角で急いでいる涼と出くわしてしまった。嫌な予感が夢子の頭によぎる。
「すぐ、すぐに済むから!」
「ち、ちょっと涼! 私トイレに……」
涼はどうやら例の催しがあったようで、ずっと夢子を探していたようである。
自慰で済ませばいいじゃない、と夢子は度々言っているのだが
一度女体の味を覚えてしまったら一人ではイケないらしく、性処理はいつも夢子がする羽目になっている。
涼は手頃な空き部屋を見つけて、そこに彼女を連れ込んだ。
そして入るやいなや、彼女のスカートがパンティごと乱暴にずり下ろされる。
「涼っ……!」
せめて局部を濡らしてからと夢子は訴えかけるが、興奮しきった涼の耳には届かない。
彼は彼女の恥部に荒々しく肉槍を挿入し、激しく抽送した。
いつものように胸板を彼女の背中に密着させて、豊かな胸を揉みしだきながら彼女を犯す。
突き入れる度に肉幹はビクビクと身を震わせて膨張していった。
「駄目っ……オシッコ、オシッコ出ちゃう……!」
今度ばかりは彼女も大人しくしていられなかった。尿意が近いのだ。
下腹部に力を入れて絞っていた彼女も涼の無遠慮な膣責めに膀胱への集中が定まらない。
「いや……、いやぁ――……っっ!」
夢子の小さな尿道口から、ジョオオオオオ……と大きな音を立てて熱い尿液が弧を描いて迸った。
それとほぼ同時に涼も花穴から逸物を引き抜いて、歓喜に満ちた射精を行う。
黄尿と白汁は宙で交わって、床へ吸い込まれるように落ちていく。

射精後のあの冷静な時間が、涼の下に訪れる。
事態を把握した彼はハンカチで彼女の濡れた内太ももを拭い始めた。
「ご、ごめんね……夢子ちゃん……」
「……」
彼女は黙ってスカートを上げる。
その直後、「パンッ!」という小気味良い音が室内に鳴り響いた。
涼の顔には赤い紅葉型の跡が出来ていた。夢子が彼に平手打ちをかましたのだ。
「……バカっ! もう知らないっ!」
彼女は彼を残してその場を去った。
尿液と精液に汚れた部屋で下半身を露出している涼が人に見つかったらどうなるか。
そんな事はどうでも良かった。

   #  #  #

(最低……っ!)
彼の振る舞いに怒った彼女は、それからしばらくの間、涼と出会っても顔を合わせようとしなかった。
送信されたメールも無視して、徹底的に避けながら2週間が過ぎる。
(……少しは反省したかしら?)
流石にこの頃になると少し寂しくなって、仲直りしてもいいという気になってくる。
時間の取れた時にゆっくりと諭しながら教えればよかったのだ。
少し悪い事をしたな……と思って、彼女は暇を見つけて876事務所へと足を運んだ。
「夢子さん、何か用?」
彼女に応対したのは水谷絵理だった。夢子と彼女はオーディションで鎬を削り合った間柄だ。
「涼に……会いに来たんだけど」
「涼さん? 涼さんなら、先週から海外に行ったよ」
「えっ」
「涼さんから……連絡は来てない? 親しい人には全員に連絡したと言っていたけど……」
夢子は携帯のメール履歴を見てみる。すると先週の土曜日に受信した涼のメールに、その内容が書かれていた。

   #  #  #

(涼のバカ……)
夢子は自室で横になっていた。ほぼ毎日、嫌と言う程肌を合わせていた涼が居なくなり
始めは彼女も煩わしさが消えて清々したと思った。だがすぐに激しい寂しさが彼女を襲った。
彼女は今日もベッドで横たわり、自らの疼く恥肉を指で慰めている。
いつもは疼いている暇のない程愛されていた恥部も、涼の居ない今は泣く子をあやすように指で弄るだけだ。
だが何度自慰を行っても、決して満足な快感は得られなかった。
「ん……、あっ……、あはぁ……」
蜜肉は男を求めていた。誰でもいいという訳ではない。
唯一体を許したあの美少年――彼女が心から愛した彼だけである。
(涼に会いたい……。涼が欲しい……)
夢子の体は、涼を求めて日夜すすり泣いている。涼の柔らかな声、涼の深い温もり。
彼の全てが彼女の体に深く根差し、刷り込まれていた。一日だって忘れる事が出来ない。
「……あはぁああ――……!」
小さな痙攣と共に、熱い蜜汁が陰部より噴き出していく。
だが、彼女に充足感は訪れない。終わった後により一層の孤独感が残るだけだ。
寒い体を温めてくれる、人肌の温もりが欲しいのだ。
「涼――……」
そしていつも彼女は最後に、寂しい涙で頬を濡らして恋人の名前を呟く。

   #  #  #

<もう怒ってないから連絡下さい>
夢子は涼宛てのEメールにこのようなメッセージを送っていた。
彼は海外でも人気だというから、ひょっとするとファンメールの中に埋もれて見落とされているかもしれない。
毎日返信が返って来ているか確かめて、早くも3ヶ月が過ぎた。
「あっ……!」
いつものようにメールチェックをしていた時、彼女はメールボックスの中に涼の返信を見つけた。
それから彼女はメール上で彼と話した。
涼はメールでも変わらず、優しい物腰で相手と接している。
<ごめんね、夢子ちゃん。僕、夢子ちゃんの好意に甘えてばかりで……
 夢子ちゃんがどんな気持ちか真剣に考えていなかった。
 両想いだからって、相手の気持ちを無視しちゃいけない事なんて、すぐ思い浮かぶはずなのに>
<私のほうこそ、謝ろうとしていたアンタを無視して……ごめん……>
<夢子ちゃん、これからはもっと君に優しくするから、怒らないでもう一度付き合ってくれる?>
<もう一度って何? 言っておくけど、私は別れた覚えなんてないからね>
メールのやり取りの中で、彼女は付き合う前の涼を思い出し、人知れず顔をほんのりと染めた。
<実はね、……来週、帰国出来そうなんだよ>
ある時このようなメールが来て、思わず彼女は椅子から立ち上がり、モニターの前に身を躍らせる。
<本当にっ!? 長かったわね、丸一年よ>
すぐに返信が返って来た。
<そうだね。僕も久し振りに夢子ちゃんに会えるから、嬉しいよ>
その文に、夢子の顔は無意識に綻んでくる。
<どれだけ待たせる気よ。全く……芸能界にアンタの居場所、まだあるかしら?>
<アハハハ……実は、ちょっと心配なんだけど>
<……もし、居場所がなかったら、私の隣いつでも空けておいてあげるからね……>
<ありがとう、夢子ちゃん。また、一緒に仕事しようね>
<……一緒にするのは仕事だけでいいの?>
<えっ!? ……夢子ちゃんが怒らないなら、その……>
どうやら慌てて書いている途中で送信したらしく、その返信文の先は書かれていなかった。
彼の相変わらずな所に夢子はクスッと笑いながら、メールを打ち返した。
<帰って来る時、出迎えてあげる。だから雰囲気の良い店に連れて行きなさいよ>

#  #  #

帰国後、涼は夢子と都心で有名な高級レストランでディナーを楽しんだ。
本来彼の日本におけるスケジュールは過密を極めていた。
石川社長にお願いして、すし詰めだったそのスケジュールから何とか時間を捻出し
雪が深々と降る年末の夜、彼は夢子と二人で過ごした。
気合を入れていた夢子は、純白のイブニングドレスに小粒ながらもオシャレな装身具を身につけていたが
涼の正装はまるで田舎の成金が無理やり繕ったみたいで、少々野暮ったい。
(まあ、今更涼の服装センスに突っ込むのもね……)
夢子は自分のために時間を無理やり作ってくれた事と
及第点に達した店に連れて来てくれた事で充分満足だった。

店を後にした二人はタクシーを拾って、夢子の住んでいるマンションまで帰っていった。
「じゃあまたね。バイバイ」
「えっ……」
玄関先でわざとそっけない別れの言葉を言って、彼女は相手の反応を見た。
予想通り涼は残念な、物足りないといった表情を浮かべて、何かを催促しようかどうか困っていた。
夢子はクスクスと笑ってこう言った。
「冗談よ。……久し振りにしたいんでしょう?」
「ええと……その……」
「何今更恥ずかしがっているの? さっ、上がりなさいよ。外じゃ寒いでしょう」

#  #  #

「夢子ちゃん」
部屋に入って一服する間もなく、涼は夢子を抱き寄せた。
またいつもの慌ただしいセックスか……と思いきや、意外にも彼は情感のこもったキスを長く続けている。
「んっ……」
夢子は彼に口唇を吸わせるままにしていた。こんなに長く熱いキスは、思えば付き合ってからも全く経験した事がない。
「……どうしたのよ、 今日は?」
その変化ぶりに夢子は疑問にすら思って、彼に尋ねた。
「嫌、だった?」
「……い、嫌だなんて一言も言ってないでしょう。いいからもっと続けなさいよ」
そう言われて涼はまたキスを続けた。夢子も目を閉じて唇の感覚を深く味わう。
そのキスはどこまでも甘く心地良かった。体の芯が暖かくなり、ゆっくりと痺れていく感覚に襲われる。
(お酒で酔うって、こんな感じなのかしら……)
酒を飲んだ事のない夢子は、ぼんやりとした頭で思っていた。
彼のキスをもっと味わいたくて、乳を前にした赤ん坊のように相手の唇を吸った。
涼もそんな彼女の意思を汲んでか、優しく吸い返す。彼の差し入れた舌に、彼女も絡める。
唾液が交わるにつれて、彼女の理性はとろけ、秘部は蜜露を帯びる。
「涼……」
口を離して彼女は言った。唾液が名残惜しそうに二人の間に細橋を架けている。
「脱がせて……」
「うん……」
脱衣をお願いした記憶はほとんどない。大抵涼が無理やり半脱ぎにして事を行っていたからだ。
ここでも彼は至って紳士的に彼女のドレスを脱がせていった。
今夜の夢子の下着は黒を基調としたセクシーな一品で、半分以上シースルーな生地で占められていた。
正直以前の涼なら、じっくり見る事もなく脱がせるだろうと、思い切ってかなり際どい物を買ってしまったのだ。
「夢子ちゃん、その下着……」
彼女の予想とは裏腹に、彼はこのランジェリーをまじまじと観賞した。
「じ……じっと見ないでよ……恥ずかしいから」
「初めて見る下着だから……。もしかして、僕のために?」
「そうよ。どうせ見ないと思ってたから……。こんな……
 ああ、もうっ! いいから、早く脱がしなさいよ!」
「すごく、綺麗だよ……」
ブラジャーとパンティが外される時、彼の言ったその言葉が彼女の顔を染めさせた。
下着が床に落ち、薄く見えていた中の淫果が露わになる。
美しく巨きな彼女の乳房は、今宵の期待を秘めて少し膨らんでいるように見えた。
室温はエアコンで既に暖かくなっているのだが、恋人の愛撫を求めるゆえに
神経がやや張り詰めているのか、乳首はぴくんと先を尖らせて硬くなっている。
恥部は先程述べた通り、淫露でしっとりと湿っている。
涼は彼女の全身を舌で愛した。局部に固執せず、全体に舌や手を優しいタッチで這わせていく。
ここにいるのは、いつもの獣肉に食らいつく狼みたいな彼ではない。
「……涼」
「何、夢子ちゃん?」
「海外で何があったの?」
「えっ、別に何も……」
「嘘! 今日のあんた、以前と全然違うじゃない! キスとか前戯とか、すごく丁寧で……。
 絶対あっちで女の子作ったに決まっているわ!」
彼女は涼が優しく接する度に、その点が気になって仕方がなかった。
相手を思いやる性技も、他人が教えたものだと嫉妬と怒りが湧いてくる。
涼はしばらく困惑した様子でいた。思い詰めた彼は、彼女をギュッと抱き締める。
「信じて、夢子ちゃん。僕、夢子ちゃん以外に彼女なんて、絶対作ってないし、作らないよ」
「……じゃあ、何で今日はこんなに……」
「夢子ちゃんに怒られて無視された時にね、色々と考えたんだ。
 夢子ちゃんが僕を好きでいてくれた気持ちに、僕は甘え過ぎていたなって気づかされた。
 もう二度と僕は夢子ちゃんに嫌われたくないって思ったんだ。
 だから……一人でどうすれば夢子ちゃんに喜んでもらえるか、ずっと考えて……」
夢子は腕の中で涼の言葉を聞いていた。嘘のない、真摯な彼の気持ちが伝わってくる。
「ば、バカじゃない? あれだけの事で大真面目に悩んで……」
しまった、と夢子は思った。本当はうれしいのだ、彼が自分の気持ちを非常に大切にしてくれた事が。
だが口に出たのはそんな涼をせせら笑うかのような言葉だった。
(何言っているのよ……私! 涼にありがとうって、言いたいだけなのに……)
何年経っても素直になりきれない自分に、彼女は嫌になった。
「でも、僕夢子ちゃんの事が本当に……」
「はいはい! 分かったから、もうお終いっ!」
「でも……」
「よく考えたらにぶちんの涼に浮気なんて出来るワケないし。……疑って、悪かったわ」
夢子はボソボソと独りごちるように言った。
「今日は私をとことん気持ち良くしなさい! いなかった時の分まで、ね!」
涼は全身の愛撫の後、彼女の大腿の間に顔をうずめて、クリニングスを始めた。
久々に味わう長く深い彼の舌の愛撫に、彼女は体を芯から熱くさせる。
(ダメ……涼の舌、気持ち良過ぎて……)
夢子は口を閉じてシーツを握り締めてながら、涼の舌戯に悶えていた。
一人寂しく慰めていた指よりも、遥かに心地良い涼の舌。
彼の暖かな舌肉が蜜穴を広げて淫らに中で蠢く度、彼女は顔を真っ赤に染めて熱く喘ぐ。
「あっ……、ふあぁ……っ!」
夢子は宙に投げ出されたかのような浮遊感を覚えて、蛇に似た快楽が身体の中をうねっているのを感じていた。
「夢子ちゃん……」
涼は彼女に軽くキスしながら、とろけかけている恥穴に猛々しいモノを挿入していく。
真夏の汗のような量の先走り汁が纏わりついている様を見て
夢子は改めて彼が我慢して奉仕しているかを知った。
(あっ……)
彼女はコンドームの着用を言いそびれた。今日は危険日に当たるので不安が残る。
だが彼の作り出した良いムードに押し負け、素の侵入を許してしまった。
(まあ……いいかな、今日ぐらい……。外に射精してくれれば、大丈夫よね)
こうあっさりと受け入れた訳は、彼女としても久しぶりに彼氏の逸物を生で感じたかったからだ。
「んああ……っ! んうぁ……っ!」
彼の激しい攻めに、夢子の嬌声は絶えなかった。
肉と肉のぶつかり合う音と彼女の喘ぎが、部屋中に鳴り響く。
柔らかい彼女の胸乳が、熱く荒い吐息によって何度も上下した。
「ち……ちょっと涼! そんなペースで大丈夫なの?」
「夢子ちゃん……」
彼は少しの間動きを休めて、じっと夢子を見つめた。
こうして見るとなよなよしていた涼も大分男らしくなったな
……と思いながら、夢子はその瞳を見ていた。
「な、何よ……?」
「……中に出すから」
「えっ」
彼の言葉に一瞬、彼女はびっくりして横隔膜がひっくり返りそうになった。
「駄目よ! 今日は危ない日で……」
拒否の意思を告げる彼女に、涼は熱いキスをする。
「んんっ……! こらぁ……!」
「夢子ちゃんが居なくなって、気づいたんだ。夢子ちゃんが僕にとってどれだけ大切な人か……。
 君とはもう離れたくない。ずっと一緒にいたいって……そう思った」
彼のいきり立っている分身が、再び彼女の深奥を突いた。
「ああん……っ!」
「だから……結婚して! 僕の赤ちゃんを産んで!
 僕、ずっと君だけを大切にする、愛し続けるから……!」
涼はその言葉を河切りに、がむしゃらに彼女の蜜筒を深く強く突きまくった。
(涼のバカっ! 何一人で突っ走っているのよ!)
余りの激しさに、彼女の蜜汁は次々と白泡を形成し、彼の肉幹に纏わりついていく。
その大きな悦楽に、涙滴が目尻から溢れて頬を伝う。
(大好きなアンタに、おちんちんを根元まで挿し込まれてそんな事言われたら
 ……まともに考えられる訳ないじゃないっ!)
彼が性欲任せに攻めている訳ではない事は、分かっていた。
激しいながらも愛情に満ちた抽送は、病み付きになる程に心地良い。
(涼……すごい……。本気で私を、孕ませようとしているんだ……)
夢子は彼の頼みを拒み切れなかった。既に彼女の体は、この何物にも代え難い肉悦に満ちている。
体の細胞の一つ一つが、彼の大いなる淫攻に対して悦びの声を張り上げているかのようだ。
「あぁ……! ダメぇ……っ!」
猛攻の中で彼が突如腰に捻りを加えた。肉兜はやや遅れて動き、膣襞を叩いた。
その瞬間、夢子の緊張は崩れて蜜潮を噴き飛ばし、昇天した。
肉槍を抱いたまま産道はうねり、目まぐるしく形を歪ませる。
彼女がオルガスムスを感じている間も、彼は攻めを緩めない。
密着したままの猛攻の末に、夢子は落ちた。彼の愛の証を、自身に宿す決心をした。
「浮気とか、絶対にしないでよ……!」
「うん……!」
「これからずっと……アンタの精子、全部私にだけ注ぎ込みなさいっ!」
「分かったよ、夢子ちゃん!」
彼女の言葉に涼は力強くうなづく。
「ああ、来ちゃうっ、来ちゃう――……っ!」
「イクよ……夢子ちゃん! 一緒に……っ!」
涼は夢子をギュッと抱き締めて、先程から律動の止まない蜜道の深奥に、濃厚な精汁を爆射した。
射精する度に子宮口は亀頭で擦られ、奥へ熱い遺伝子を注がれていく。
随喜の涙を流す夢子は、だらしなく開いた口から言葉にならない喘ぎ声を漏らしたままだ。
(私……、涼の赤ちゃん……受精してるんだ……)
暴力的な悦楽の支配の下、夢子は濃霧立ち込めて働かなくなった頭でそう感じていた。

   #  #  #

「どうだった?」
「二ヶ月目……」
産婦人科の入り口から出て来た夢子は、涼にこう答えた。
「言っておくけど、産むからね。……今更約束忘れたなんて、聞かないから……」
「忘れないよ」
涼は彼女の肩をそっと抱き寄せた。彼女も彼に体を預ける。二人はそのまま道をしばらく歩いて行く。
「……親御さんに連絡しないと」
「きっと喜ぶと思うよ。夢子ちゃんの事、二人共すごく気に入っていたから」
「……私の親も、涼なら歓迎するって言っていた」
涼を見やると彼は優しい笑みを浮かべて、喜んでいる。
「ただ、私のファンは分からないわよ。逆恨みして涼を危ない目に遭わすかも……」
意地の悪い言葉を投げかけて様子を見る夢子に対し、涼は凛とした表情ではっきりと言った。
「僕は夢子ちゃんと一緒になれるなら、どんな事にだって耐えてみせるよ」
一度業界の人間全てを敵に回しながら、夢を掴んだ彼である。今更恐れるものもないだろう。
彼の言葉に夢子は照れくさいと思いつつも、安堵して半身を任せた。

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