タグ検索で佐和子3件見つかりました。

第七十話「飴玉のように甘いお誘い」

れている旅行会社の社員、麻理の友人の雨宮佐和子だった。 「あ、雨宮さん。どうも」  ぺこりと頭を下げる小春に雨宮はニヤニヤ笑いつつ話しかける。 「ふふふ、杉浦ちゃん〜。誰もやったことのないような旅行がしたいって言ってたよね? 面白い人がいるよ。会ってみない?」  面白い人? よくわからないが、とりあえず会ってみないことには始まらない。小春は首を縦に振る。 「オッケー。いいわよ。早坂さん」  佐和子がドアの向こうに声をかけると、一人の男が入って来た。 「あれ? 早坂さんって…?」  小春はその男に面識があっ…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%bc%... - 2015年03月01日更新

第六十話「1リットルの叙説(下)」

ると本当に老けるわよ! 止めなさい」  佐和子が麻理を叱る。 「ははは、私には真似できなかっただろうな。積み上げたものも大きすぎるし、冬馬かずさにもそこまで…」  苦笑混じりにそこまでしゃべって、麻理はふと言葉を詰まらせた。  確かにあの当時の麻理なら、例え日本にいたとしても春希に助言以上の肩入れをする事はなかっただろう。  しかし、今は?  ニューヨークで語り合い、杯を酌み交わしたかずさが窮地に陥ったら?  自分は自分の今の地位を危うくしてまで春希に協力できただろうか? 春希に頼まれればかずさを救おう…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%cf%... - 2014年10月04日更新

第五十九話「1リットルの叙説(上)」

追ってきたこの瀬之内晶という女は、親友の佐和子ともすっかり仲良くなってしまった。  それだけならまだしも、この女の話術に引き込まれた佐和子は自分との近況話もそこそこに、冬馬親子についてのゴシップ話に興じだした。  その話の内容たるや、2次会はおろか3次会でも完全アウトな下品たものであった。 「え〜。北原さん、そんなこと佐和子さんに相談しに来たんですか?」 「そうなのよ。しかも、自分の事だと隠そうとして。  『とある記者が独占取材を受けたら、ホテルで隣室になってて…』って、何が『とある記者』よ。あなたのコ…

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