最終更新:ID:1snsntCddA 2018年05月06日(日) 10:43:27履歴
脚本:大草芳樹/絵コンテ:葛谷直行/演出:福島利規/作画監督:井口忠一・志水よしこ
太公望と四不象の前に、禁城にいるはずの妲己が突如現れる。
予期せぬ襲来に慌てふためく太公望たち。
しかし、それは仙人界で一人だけ変化の術を使えるという天才道士・楊戩の変身した姿だった。一転、強力な味方が増えたと喜ぶ太公望。が、楊戩からは太公望の器を測るテストが告げられてーー。
一方、禁城では、東伯候の叛乱を鎮圧し再び戻った聞仲に「武成王、造反」の知らせが告げられる。その裏では、またも妲己の策略が働いていてーー。
(アニメ公式サイトから引用)
*1今回第3話の公式のサブタイトル表記は「楊戩」だが、本wikiでは機種依存文字がページタイトルに含まれるとページ間のリンク機能に不具合が起きるため、カタカナ表記とする。
新キャラクターである楊戩の、原作中盤で明かされるはずの正体をもうバラしてしまう。
しかしながら、例によって1話で陳桐との戦いで妖怪仙人という劇中設定の説明を省略してしまっているため、正体が妖怪であることがどれだけ楊戩の内面で重大なコンプレックスになっているかを上手く描写できているかは疑問である。
原作で人間生まれの仙道から偏見を持たれそうな残虐行為の数々を見せ、楊戩の不安を増幅させることに一役買っていたと思われる魔家四将も、覇穹では登場しないまま物語が進行してゆく。
妲己に化けた楊戩の術を、太公望は本物とは異なる四不象の呼び方の誤りで気づくが、そもそも第一話で妲己が四不象の名を呼んだことは一度も無い。
言うまでもなく原作2巻には該当の台詞があるのだが、このアニメではカットされており、それに対するカバーも一切無いという呆れた脚本ミスである。
覇穹全編を通じて、現代劇でないにも関わらず字幕や図による補足が少ないため、漫画よりも地名や人名、役職、身分などが理解しづらくなっている。
この3話までにも、「太公望師叔」や「西伯候姫昌」、「鎮国武成王の黄飛虎」、「陳塘関の総兵官」(哪吒の父・李靖の役職)などが台詞の読み上げだけで説明されたことになってきたが、特にこの場面での、上記の台詞による楊戩の自己紹介は難度が高い。
音だけの自己紹介を一度聞かされただけで、何についての台詞だったのか理解できた新規視聴者は居たのだろうか?
理解できなくとも3話の本筋についていくには重大な点ではないが、アニメーション作品を作る上で、こういった細かい点に気が回らない制作陣の能力や性質を端的に示している部分と言えよう。
序盤の楊戩はナルシストで太公望とは一定の距離を保つキャラクターだが、毎度余計な台詞が付け足されて非常に精神が不安定なキャラクターにされた。
初対面で太公望に心の拠り所を求め、聞仲戦でも仲間が傷つき倒れる中で太公望は信頼できると台詞が追加されてファンは困惑した。
黄飛虎が部下と話しているところへ、妻の賈氏が現れ、義妹に会うため後宮に行くと告げる。
この場面の会話自体は特に原作と覇穹で変わりはないのだが、覇穹の二人は抱き合って髪や頬を愛撫し、そのまま隣の竹藪でおっ始めそうなほどの勢いでベタベタと愛し合うさまを視聴者に見せつける。
一応、原作版とは異なり、黄飛虎が部下と話していた場所から移動して夫婦二人きりになったと思しき場面転換がされているが、この後に彼女が紂王の前で見せる賈氏の貞淑さとはギャップがあるのではないか。この後の展開を考えると、黄飛虎以外の男のものにはなりたくないという賈氏のキャラクターの強調なのかも知れないので、一応筋は通らなくもないのだが…
原作漫画版。黄飛虎は心配の表れとして手を差し出すが、二人とも触り方は遠慮がち。
これが人目を気にしてのことか、普段の二人の仕草かは読者の想像に委ねられる。
太公望と四不象の前に、禁城にいるはずの妲己が突如現れる。
予期せぬ襲来に慌てふためく太公望たち。
しかし、それは仙人界で一人だけ変化の術を使えるという天才道士・楊戩の変身した姿だった。一転、強力な味方が増えたと喜ぶ太公望。が、楊戩からは太公望の器を測るテストが告げられてーー。
一方、禁城では、東伯候の叛乱を鎮圧し再び戻った聞仲に「武成王、造反」の知らせが告げられる。その裏では、またも妲己の策略が働いていてーー。
(アニメ公式サイトから引用)
*1今回第3話の公式のサブタイトル表記は「楊戩」だが、本wikiでは機種依存文字がページタイトルに含まれるとページ間のリンク機能に不具合が起きるため、カタカナ表記とする。
新キャラクターである楊戩の、原作中盤で明かされるはずの正体をもうバラしてしまう。
しかしながら、例によって1話で陳桐との戦いで妖怪仙人という劇中設定の説明を省略してしまっているため、正体が妖怪であることがどれだけ楊戩の内面で重大なコンプレックスになっているかを上手く描写できているかは疑問である。
原作で人間生まれの仙道から偏見を持たれそうな残虐行為の数々を見せ、楊戩の不安を増幅させることに一役買っていたと思われる魔家四将も、覇穹では登場しないまま物語が進行してゆく。
妲己に化けた楊戩の術を、太公望は本物とは異なる四不象の呼び方の誤りで気づくが、そもそも第一話で妲己が四不象の名を呼んだことは一度も無い。
言うまでもなく原作2巻には該当の台詞があるのだが、このアニメではカットされており、それに対するカバーも一切無いという呆れた脚本ミスである。
─崑崙山脈 玉泉山は金霞洞 玉鼎真人の門下 楊戩です。
覇穹全編を通じて、現代劇でないにも関わらず字幕や図による補足が少ないため、漫画よりも地名や人名、役職、身分などが理解しづらくなっている。
この3話までにも、「太公望師叔」や「西伯候姫昌」、「鎮国武成王の黄飛虎」、「陳塘関の総兵官」(哪吒の父・李靖の役職)などが台詞の読み上げだけで説明されたことになってきたが、特にこの場面での、上記の台詞による楊戩の自己紹介は難度が高い。
音だけの自己紹介を一度聞かされただけで、何についての台詞だったのか理解できた新規視聴者は居たのだろうか?
理解できなくとも3話の本筋についていくには重大な点ではないが、アニメーション作品を作る上で、こういった細かい点に気が回らない制作陣の能力や性質を端的に示している部分と言えよう。
序盤の楊戩はナルシストで太公望とは一定の距離を保つキャラクターだが、毎度余計な台詞が付け足されて非常に精神が不安定なキャラクターにされた。
初対面で太公望に心の拠り所を求め、聞仲戦でも仲間が傷つき倒れる中で太公望は信頼できると台詞が追加されてファンは困惑した。
黄飛虎が部下と話しているところへ、妻の賈氏が現れ、義妹に会うため後宮に行くと告げる。
この場面の会話自体は特に原作と覇穹で変わりはないのだが、覇穹の二人は抱き合って髪や頬を愛撫し、そのまま隣の竹藪でおっ始めそうなほどの勢いでベタベタと愛し合うさまを視聴者に見せつける。
一応、原作版とは異なり、黄飛虎が部下と話していた場所から移動して夫婦二人きりになったと思しき場面転換がされているが、この後に彼女が紂王の前で見せる賈氏の貞淑さとはギャップがあるのではないか。この後の展開を考えると、黄飛虎以外の男のものにはなりたくないという賈氏のキャラクターの強調なのかも知れないので、一応筋は通らなくもないのだが…
原作漫画版。黄飛虎は心配の表れとして手を差し出すが、二人とも触り方は遠慮がち。
これが人目を気にしてのことか、普段の二人の仕草かは読者の想像に委ねられる。
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