最終更新:ID:NFXAlOyc/w 2018年06月02日(土) 15:53:59履歴
『覇穹 封神演義』ではオープニング前のプロローグとなるアバンタイトルにも力を入れています。どれも印象的ですが第4話「武成王造反」での 黄天化の登場に驚きました。
杉本 今回のアニメでは「仙界大戦」をメインに描くにあたり、その責任として天化がなぜ戦っているのかをもう少しわかりやすく視聴者の方に対して見せたいと思っていたんです。
天化に限らず、太公望の封神計画に対する使命感や、聞仲が他を犠牲にしても譲らない殷への忠誠心も同様ですが、登場キャラクターが抱えている思いを表現するために、例えば仙界対戦後に語っていることも回想として手前に入れたらどうか・・・と考え今の形になりました。
アニメ前作が本誌連載中に作成されたのと違い、今作は完結した上で改めてアプローチできますからね。
杉本 キャラクター設定がとても魅力的なので、構成する際はその魅力が最大限に伝わるよう、原作にある描写をどこに置くかは気をつけています。
「仙界大戦をテーマとするならば、ここに置くのがベスト」と考え、例えば第4話ではアバン上で父・黄飛虎を越えることを己の生き方としてきた天化の思いを入れさせていただきました。
――同時に天化が初登場の回でもありますよね。第4話に限らず物語の後ろにある内容をそれよりも前に持ってくることに対して、キャストの皆さんはいががでしたか?
杉本 『封神演義』は藤崎先生の原作がありますので、キャスト皆さんしっかり読み込んで現場に来ていただいています。ですので『覇穹』の現場では「どこの時系列ですか?」という質問はキャスト側からはあまりないですね。
もちろんその上で演じる際に、第4話で例えるなら、アバンでの紂王に立ち向かう際の回想シーンと、本編での初登場シーンが地続きにならないようにお願いはしました。
天化は「よお、おやじ、元気にしてたかー?」って出てきますから。アバンと同じテンションでセリフが来たら見ている方はビックリするので、回想は「仙界大戦」を経た天化を演じ分けてもらいました。
――原作準拠といえばキャラクターのシルエットや色だけでなく、決めカットの割り方も意識されています。
杉本 描いてみるとスープーはしっかりまゆと目と髪があって、この髪がとても難しいと実感しています!改めてアニメを作る視点で原作をじっくり見ると、スープーの髪は人形の毛のように細かいんだ〜と気付かされることも多いんです。
アングルについては戦闘や印象的な場面はできるだけ原作のコマ割りを踏襲しています。アニメをしては変えてもいいかな?という場面もありますが、藤崎先生の『封神演義』をアニメ化するという気持ちがスタッフに浸透しているので、ここは変えずにいきましょう!となることも多いです。
絵コンテ、美術設定、キャラクターたちのカラーなど、あらゆるパートが同じ気持ちでいるので、このままの手応えを感じつつ「仙界大戦」の核心へ進んでいきたいですね!
――仙人界を二分する大きな戦いがアニメで再現されること、本当に楽しみです!どうもありがとうございました。
このページへのコメント
↓ インタビューされてる杉本は監督じゃなくてプロデューサー(の一人)な。このアニメの監督は相澤伽月。
「キャラクター設定がとても魅力的なので、構成する際はその魅力が最大限に伝わるよう、原作にある描写をどこに置くかは気をつけています」……それであのザマって、監督!転職された方がよいかと思います!!
腹の傷とかも「もう少しわかりやすく」描いてくれよ
監督の「3話までは賛否両論」とか噂には聞くけど元記事も何もないので
わかる人に書いてほしい(他力本願)