タグ検索で機械5件見つかりました。

冷たい手

&align(right){&size(16){''903 ◆AN26.8FkH6様''}} 青い空に黒い煙が空に幾筋も登っている。 建物も人もなにもかも、どこもかしこも綺麗に焼けて、かつて街だったはずのそこは、一面の焼け野原だった。 耳をつんざく様な甲高い音が空を横切り、音の後から白い線が青空を横断していく。 白いチョークで描かれたようなまっすぐな飛行機雲。 黒焦げの遺体を掘り出し瓦礫の片づけをしていた住民達は皆、それを見て一瞬うんざりとした表情を浮かべ、そしてまた無表情に作業へ戻っていった。 「ありゃ…

https://seesaawiki.jp/jingai/d/%ce%e4%a4%bf%a4%a4%... - 2011年12月12日更新

ロボもふサンド

」 と言ってドアノブが捻られる。 魔導機械のブライはその体躯をかがめ、器用に部屋の中に入る。 散らかった机周辺プラス髪をくしゃくしゃにしたオーレリアを一瞥したあと、彼は大袈裟に排熱器官から呼気を長めに吐き出した。 詰まるところ、ため息なのだろう。 「熱心ニナルノモ解リマスガ、少シハ気ヲ使ッテ下サイ 不衛生デスヨ、湯ヲ用意シマスノデ入ッテ来ルヨウニ」 「あはは…ごめんごめん、つい夢中になってて…」 「部屋ハ私ガ片付ケテオキマス」 「大丈夫?」 「当然、何年貴女ト居ルト思ッテイルノデスカ」 ブライとはもう三…

https://seesaawiki.jp/jingai/d/%a5%ed%a5%dc%a4%e2%... - 2011年12月12日更新

意地悪なでくのぼう

間もなく、後ろからガンガン突かれだした。機械的な動きに、ロボットに犯されているんだってことを嫌でも認識させられる。こいつは使用人ロボットなのに、こんな、こんな格好で! 『わたくしから見れば、真夜子サンもケモノですからねぇ』 ……あれ、なんだか言い方が意地悪になってきた気がする……。うう。 「あっ、あああ! あああ!」 『真夜子サン、淫らでとてもいいですよ』 さっきは見ても平然としていた私の胸を、今は執拗に揉んでくる。先端を指で、摘まれる。 「はうう」 どんな顔をして揉んでるんだろう。でもこの体勢じゃお互い…

https://seesaawiki.jp/jingai/d/%b0%d5%c3%cf%b0%ad%... - 2011年12月11日更新

すけべないす

&align(right){&size(16){''4-15様''}} 黒い合成皮革に覆われたその椅子は、若い娘の一人暮らしには似つかわしくない、豪華なマッサージチェアだった。 スーパー銭湯巡りくらいしか趣味のない部屋の主、美優が先日貯まったお金で購入した一品である。 ある日の風呂上がり、ふと美優は思いついた。 ――スーパー銭湯と違って人目があるわけじゃないし、裸のままでマッサージチェアに座ってみようかな。 しっかり体を拭いて、とすんと椅子に身を落とした。ひんやりとした合成皮革が全身を受け止める。 「ふ…

https://seesaawiki.jp/jingai/d/%a4%b9%a4%b1%a4%d9%... - 2011年12月11日更新

どりーみーはーと

。 危なっかしくて儚げな弱々しさ、私達機械の失敗すら許容してしまう甘さ、私のような旧型さえ大事にしてくれる優しさ……正直に申しますとベタ惚れです。 しかし私の開発元は、恋愛感情なるロマンチックな機能を私に持たせたくせに、外装はひどくいい加減に作ったようで……。 金属丸分かりの皮膚、厳つくもなくスマートでもないずんぐりとした体格、配色センス皆無な緑の塗装。 いくら作られたのが昔だからと言っても、もう少し凝りようがあったのではないでしょうか……。 少しでも見かけが良くなるようにスーツを着込んだりして…

https://seesaawiki.jp/jingai/d/%a4%c9%a4%ea%a1%bc%... - 2011年12月02日更新

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