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ロビー |
智絵里 |
ううぅ… オ、オーディション会場って…ここ…? わぁ…ひ、人がいっぱい…こ、こわい…。 |
やっぱり、私がアイドル目指すなんて…無理かも…。 このままこっそり帰ろう…。 帰って、忘れちゃおう…。 |
P |
声をかける |
智絵里 |
きゃぁっ!?す、すみませんっ!ごめんなさいっ! 許してくださいっ!わたし、アイドルになりたいなんて… もう二度と言いませんからっ…! |
P |
落ち着いて |
智絵里 |
あっ、はい…あの、大きい声出してごめんなさい…。 ここの、関係者の型ですか…?事務員さんかな…? |
P |
受付の位置を教える |
智絵里 |
受付はこっち…? 早くしないと締め切っちゃうって…。 い、いえ、私は…その…帰ろうかと… |
P |
帰る? |
智絵里 |
はい、その…私、小さなころから引っ込み思案な性格で…。 弱気で…人前に立つこともなくて…ダメな子なんです…。 こんな私をみて、周りも怒ったりして…。 |
でも、いつか違う自分に…弱気な私から変われたらって。 だからって…アイドルになろうだなんて…そんなつもりはなかったんですけど…。 |
なので、書類をポストに入れるだけで勇気を使い足して… まさか、オーディション審査に進むなんて思わなくって… あの時は、どうかしていて…。 |
あっ、あのっ、ごめんなさい、私、事務員さんにこんな話…。 でも、お話聞いてくれて、ありがとうございました…。 最後に、いろいろ話せてすっきりしました…。 |
P |
アイドルにはなりたくない? |
智絵里 |
なりたくないっていうか…なれるわけないと思います…。 それに、オーディション時間ももう終わりだし…。 |
P |
アイドルにしてあげる |
智絵里 |
私を、アイドルに…? あなたは、いったい…? |
P |
名刺を渡す |
智絵里 |
ぷ、プロデューサーさんだったんですか…! ご、ごめんなさい、そうとは知らないで、長々と…。 でも、どうして…? |
P |
頷く |
智絵里 |
…あの、ありがとうございます。私のこと拾ってくれて…。 これから、アイドルになれるように、がんばります…。 |
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