チエリ 第一の主人公。 変えられてしまった学園のために ギャルワンのクイーンを目指す | ミカ 第二の主人公。 チエリのパートナーであり、コーディアン。 チエリのギャルワンを助けると共に、 パートナーとして成長していく |
キラリン 酉ノ宮学園の生徒であり現クイーン。 学園を変えた張本人だが、その裏にはある理由が… | ナターリア キラリンのパートナーであり、コーディアン。 キラリンの願いを誰よりも強く信じる |
サオリ 酉ノ宮学園の理事長代理。 ギャルではないが、確固たるオシャレの ビジョンと素質を秘めている | サリナ セクシーさが魅力の超人気モデル。 チエリとミカにオシャレのアドバイスをくれる。 実は… |
??? チエリの友だち。 変えられてしまった学園のルール によって退学させられてしまった | ??? ミカの妹であり、コーディアン。 現在は行動を別にしている |
この世界では オシャレなギャルこそが正義である! 学園内にはびこる悪しき風習を断つため、 少女は、異世界からやってきた相棒とともに イケイケになって立ち上がる! オシャレを指南するのは、ティーンのカリスマなあのアイドル! 幸せを運ぶ心優しきアイドルは、ギャルになって大奮闘!? 個性派ぞろいのアイドルたちが、 それぞれの願いを懸けて激突する──! |
チエリ | |
チエリ | |
……はぁ。 | |
他校の生徒A | |
ね、ちょーウケるっしょ! マジヤバいって! | |
他校の生徒B | |
ちょ、アンタ、 前見ないと危ないって! | |
ドンッ | |
他校の生徒A | |
うわっ、ごめーん! ダイジョブそ? | |
チエリ | |
あ……えっと、大丈夫です。 すみません、ちゃんと前見て なくて…すみません。 | |
他校の生徒A | |
…あ、行っちゃった。 顔めっちゃ青くなかった? てかあの子、例のとこに 向かって歩いてない? ヤバ! | |
他校の生徒B | |
例の? あー、あそこか! 退学者1000人出してる とかいう激ヤバ校。 名前はたしか── | |
他校の生徒A・B | |
酉ノ宮学園! | |
──そう、私が通うのは 私立酉ノ宮学園。 教師も生徒も、オシャレ、 オシャレ、オシャレ。 | |
「オシャレこそが全て」という ルールのもと、何でもありのこの学園では、 毎日のように退学者を出している。 | |
チエリ | |
(さすがに1000人退学 してない……と思うけど……) | |
私が、もっとオシャレ だったら…ううん、せめて 自分を変える勇気が あったら……はぁ……。 | |
道行く人たち | |
……もしかしてあの子、酉ノ宮学園の生徒じゃない? | |
ひー! 怖い怖い! 何されるかわからないよ! | |
チエリ | |
(何もしませんし、 できませんよ…… | |
退学者が相次ぐせいで、 学園に通う私まで 危ない人だと思われて しまうのも、悩みの種です。 | |
チエリ | |
あ……遅刻しちゃう……。 走らないと……! | |
ミカ | |
……へえ、あれが、 チエリちゃんか〜。 | |
見た目は可愛いし、 ヤバいと噂されてる学園に、 居座り続ける根性もある。 | |
だけどオシャレに疎いから、 どうしたらいいかわかんない ……そんなトコかな? | |
おばちゃん | |
あら〜。アンタ、ずいぶんと オシャレな格好だね〜。 酉ノ宮学園の子かい? | |
ミカ | |
あっ、いえ! 生徒ではんあいですけど、 これから訪ねるところです。 | |
おばちゃん | |
ああ〜そうかい、そうかい。 そんならね、目の前の 建物を右に行きな〜。 少し行きゃ、着くからね。 | |
ミカ | |
ありがとうござます! | |
おばちゃん | |
はぁ〜、派手な格好してる 子だけど、ずいぶんと礼儀 正しいね〜。 | |
ミカ | |
それにしても…… 近くに行くとわかるけど、 この学園ヤバ過ぎ! | |
今の人間界の中で、 一番LOVEが 集まってるんじゃない? 正直、普通じゃないよ。 | |
カワイイとか、尊敬とか、 そりゃーどこでも 発生するだろうけど…… 学園に、集中的にってのは…… | |
それに…… 集められたLOVEに、 どこか違和感あるし……。 | |
ココに来たコーディアンとそのパートナーは 一体なにしてんの? | |
……焦ってもしょうがないか。 とりあえず、今は チエリちゃんを追いかけなきゃ! | |
??? | |
へくしょい! ン〜……? 誰か、ウワサしてるナ〜? | |
??? | |
人気者だからね♪ ……あっ、お鼻出てゆ! 拭いてあげるから、 じ〜っとしてて☆ | |
??? | |
エヘヘ……アリガト♪ 今日も頑張って、 LOVEを集めようネ! | |
ここは私立酉ノ宮学園。 世界の常識から外れた、 とても不思議な学園。 | |
ささやかな願いも、 果てしない野望も、 オシャレがあれば 全てが思いのまま。 | |
願いを胸に オシャレをする者たちを、 世の人々は、こう呼びます。 | |
”オシャリスト”と──。 |
ステージボス ミカ
登場 | ミカ | あっ!やーっと見つけた!ちょっといい? 話があるんだけど! |
智絵里 | !?…ギャルワンのお誘いなら間に合 ってます…!さ、さようなら! | |
LIVE | ミカ | あらら、逃げちゃった… |
LOSE | ミカ | 真にオシャレなギャルは、足腰も鍛えてるってトコ …見せてあげるっ! |
DRAW | ミカ | やっと捕まえた〜!…ってアレ?人違いだ! ごめ〜ん★ |
WIN | ミカ | も〜!どこ行ったの〜!?隠れるの上手す ぎなんだけど!? |
智絵里 | まだ退学はできません…! この学 園でやることがあるので… |
ステージクリア演出
私のパートナー | |
ミカ | |
この学園、 ヤバいとは思ってたけど… まさかここまでとはね〜。 | |
教師 | |
あら、あなた…ウチの 生徒じゃないわね。でも、 サイバー感のあるオシャレで 素敵よ♪通ってよし! | |
ミカ | |
先生からしてこの調子だもん。 ビックリしちゃったよ。 ……ま、生徒の方は もっとヤバめだけどね〜。 | |
生徒A | |
このギャルワン…… あたしの勝ちね! さあ、有り金を 全部置いていきなさい! | |
ミカ | |
(──ギャルワン。 簡単に言えば、オシャレ対決。 これは元々、アタシたちの 世界に存在した勝負) | |
(いつの間にかこっちの世界に 持ち込まれたって聞いたけど、 これは……。いくらなんでも、 ルール無用すぎるね) | |
……ちょっと、 そこまでにしときな。 これ以上やるってんなら…… アタシが相手するけど? | |
生徒A | |
なっ…!? なにコイツ!? めちゃくちゃオシャレ……! そ、そうだ! 宿題出さないといけないの思い出したわ〜! | |
ミカ | |
やれやれ……。 ま、これで平気かな? もう絡まれないように 気を付けなね★ | |
生徒B | |
は、はい! ありがとうございました! | |
ミカ | |
……あ。 チエリちゃんのこと、 聞けばよかったな〜。 | |
サオリ | |
あ、あの〜……。 誰か、人をお探しで……? | |
ミカ | |
うん。 なんか校内に人少ないけど みんなどこにいるのかなって。 あ、アタシ、ミカね★ | |
サオリ | |
わだすは、理事長の代理を 務めてるサオリってもんです。 困ったことがあったら、なんでも聞いてくだせえ。 | |
で、この時間…… 昼休みですね。 生徒たちはだいたい体育館で ランウェイ見物してますよ。 | |
ミカ | |
学園内にランウェイ……!? へえ、そこに行ってみるね! ありがと★ | |
(この学園、レベルたっかー! チエリちゃんもだけど、 代理さんも、秘めてる素質が ハンパない!) | |
チエリ | |
オシャレギャルサンドイッチ、 買えた……♪でも…… ランウェイの近くってなるべく 通りたくないんだよね……。 | |
生徒A | |
待ちなよ、あんた! 私とギャルワンしようよ。 今ちょうどイライラしててさ、 相手が欲しかったんだよね。 | |
チエリ | |
ひゃっ! や、やっぱり……。 あ、あの、ごめんなさい! 私、ギャルワンは お断りしてるんです! | |
生徒A | |
はあ? 忘れたの? うちの学園でギャルワンを 挑まれたら…… 拒否できないってこと! | |
チエリ | |
そ、そんなこと 言われても……。 だって、納得できません。 | |
”オシャレさを競い合って、 負けた方は勝った方の 言うことを全て聞く” なんて……。 | |
生徒A | |
まさか、クイーンの決めた ルールに逆らおうっての? ……小遣い稼ぎは止めね。 あんた、負けたら退学よ! | |
チエリ | |
そ、そんな……! あっ……は、放して……! | |
生徒A | |
その様子じゃ、これが初めての ギャルワンでしょ? 優しい私が、特別に ルールを教えてあげるわ! | |
ギャルワンでは、歩く、踊る、歌う……方法は問わず、自分の オシャレさと魅力を アピールするの。 | |
中でも一番人気は、コーデが より映えるランウェイ方式よ。 歩きながらのパフォーマンスと 最後の決めポーズで、 | |
観客の心を多く掴んだ方が…… 会場をより沸かせた方が勝ち。 どう? 簡単でしょ? あと、ランウェイ以外にも── | |
チエリ | |
ラップバトルや、 ダンスバトル方式も ある……。 | |
生徒A | |
知ってるなら言いなさいよ! ま、先行は譲ってあげる。 ……私の不戦勝に なりそうだけど♪ | |
チエリ | |
うう……。 ど、どうしよう……。 足が、前に出ない……。 | |
ギャラリーたち | |
ちょっと、なにあの子? 全然歩かないじゃない! 何もできないなら、引っ込みなさいよー! | |
チエリ | |
(退学は、駄目…… 負けたくない…… でも、怖いよ…… 誰か、助けて──) | |
ミカ | |
──チエリちゃんっ! とにかく、歩く! 今は下向いててもいいから! 前に進むことだけに集中! | |
チエリ | |
へっ!? は、はい……っ! | |
ミカ | |
(本来なら、ランウェイで 下を向くなんて、ありえない んだけど……今のチエリ ちゃんに限っては別) | |
(あのぎこちなさも、 緊張も……この後に絶対、 活かされてくるから) | |
よし! 今だよ! 先端まで来たら、前を向いて! 精一杯の笑顔で! ピース★ | |
チエリ | |
え、笑顔で……! チエリンピース……です! | |
ギャラリーたち | |
きゃああああ!! 一生懸命で、カワイイ!! 守りたくなっちゃうー!!! | |
ミカ | |
……場の空気が、一瞬で ひっくり返った。 やっぱり、アタシの 見込んだ通りだったね。 | |
チエリ | |
はぁ……はぁ…… 終わった……。 私、勝ったの……? | |
生徒A | |
チエリさん! | |
チエリ | |
は、はいっ! | |
生徒A | |
自分、ナマ言ってすみません でした! マジ申し訳ない! 今から全身全霊で 退学届け出してきます! | |
チエリ | |
だ、ダメですよっ! 退学なんて、 しなくていいですっ! | |
生徒A | |
わぁ……ちょー優しい……。 あの、チエリさん…… これから…… 推してもいいですか? | |
チエリ | |
お、推す……? ええと、その…… 痛いこととか、怖いことじゃ なければ……大丈夫ですよ。 | |
生徒A | |
やった♪ これからも頑張って くださいねっ! | |
ミカ | |
おっ、やるね〜♪ 早速ファンGETだ★ | |
チエリ | |
あの…さっきはありがとう ございました! あなたの おかげで、ランウェイも歩けて 退学にならずに済みました。 | |
私……学園でやらなきゃ いけないことがあって…… 絶対に負けたくなかったから、 本当に助かりました! | |
それと……初めて会った時は、 逃げてごめんなさい……。 | |
ミカ | |
あははっ、いいよいいよ。 アタシはミカ! カリスマトリクスって 世界からやってきたんだ★ | |
チエリ | |
カリスマ……? ええっと、つまり、 ミカさんはこの学園の人 じゃないんですね? | |
ミカ | |
(んー、ミカとか ミカちゃんとかでいいんだけど、 ま、それはおいおいかな) | |
アタシが住んでるのは…… 異世界って言えばいいのかな? | |
カリスマトリクスって次元に 住むオシャリストは、 コーディアンって 呼ばれててね。 | |
チエリ | |
は、はぁ……異世界……? コーディ……? | |
ミカ | |
ゴメンゴメン。いきなりで 混乱しちゃったよね。簡単に 言えば、アタシはチエリちゃん の力を借りたいんだ。 | |
アタシたちコーディアンは、 他者を想うkとで発生する 心のエネルギー…… 好きとか、憧れの気持ち── | |
いわゆる「LOVE」って 呼ばれる力を集めて、 世界を明るくする使命が あるの。 | |
で、チエリちゃんには人を魅了 する素質があると見た★ だから、アタシとLOVEを集めてほしいってワケ。 | |
チエリ | |
そ、そんな…私なんかで、 役に立てるはず……ないです。 さっきだって、ミカさんのおか げで何とかなっただけで…… | |
ミカ | |
そういう謙虚な姿勢も、嫌いじゃないんだけどね。 アタシは、チエリちゃんに 自信を持って欲しいな★ | |
さっき、言ってたでしょ? 負けたくない、学園で やらなきゃいけない ことがあるって。 | |
根性あるって思ったよ。 だからこそ、アタシは アナタと「LOVE」を 集めたい。 | |
それに、チエリちゃんが 学園でやりたいこと…… きっと、いまのおかしな状況を 何とかしたいんだよね? | |
チエリ | |
……はい。私は、オシャレに 詳しくありません。でも、 今の学園は……絶対、 おかしいです。 | |
ギャルワンを強制化したり…… 負けた生徒が当たり前のように 退学させられるなんて……。 | |
ミカ | |
そんなチエリちゃんに朗報。 「LOVE」には、集めた量に 応じて願いをかなえる力が あるんだ。 | |
学園で一番のオシャリストにな れば、たくさんの「LOVE」を 集めることができる。 何でも、変えられるよ。 | |
それに……この学園の明らかに おかしな状況も、誰かが 願いを叶えた後かも しれないんだよね……。 | |
チエリ | |
(何でも……変えられる……。 トップなんて……自信ないけど ……臆病で、大事な時に動け ない、何もできない私が……) | |
(この学園を、 変えられる……?) | |
ミカ | |
オシャレを極めて、自分の 魅力を表に出して、学園の 混乱を治してさ、ついでにその 原因も突き止めちゃおうよ★ | |
チエリ | |
そういうことなら……。本当に、私で力になれるか わかりませんが……。 | |
ミカ | |
よし、決まりっ! これからよろしくね、 パートナー★ |
ステージボス ミカ
登場 | ミカ | 試しに、アタシとギャルワンしてみる?手加減はで きないけど★ |
チエリ | よ、よろしくお願いします…!胸 をかりるつもりでいきます…! | |
LIVE | ミカ | 登場から目を引くのがコツ♪ |
LOSE | ミカ | 開幕からぷるぷる怯えてるのも、インパクトは あるんだけど… |
DRAW | ミカ | (とはいえ、無理に笑顔を作らせると、よさ が消えちゃうかな〜) |
WIN | ミカ | やっぱり、アタシの目に狂いは無かった★才能 のカタマリじゃん♪ |
チエリ | 自分ではよくわからないですけ ど…嬉しいです…!えへへ…♪ |
ステージクリア演出
コーディアン | |
ミカ | |
酉ノ宮学園で一番になる! って決めたはいいんだけど…… ここで一番オシャレな人って 一体誰なの? | |
チエリ | |
たぶんですけど、 「クイーン」──ギャルワン で、一番勝利数が多い生徒 だと思います。 | |
クイーンの座は、直接対決でも 奪うことができるそうです。 今のクイーンも、先代から 数か月前にその座を | |
勝ち取ったらしくて。 そこから、学園が おかしくなっていきました。 | |
ミカ | |
……なら、現状の原因は ほぼ間違いなくその 新クイーンだね。 | |
負けた旧クイーンも、人気や 知名度があった。それを逆手に とって、直接対決で一気に LOVEを集める。 | |
そしたら、願いを叶えることだってすぐにできる。かなりの やり手だね。新クイーンも、 パートナーのコーディアンも。 | |
チエリ | |
ええっと…… 新しいクイーンが怪しくて、 その人には、コーディアンの パートナーがいるんですか? | |
ミカ | |
そうそう。集まるLOVEが 見えるのは、コーディアンと そのパートナーだけだから。 | |
チエリ | |
そっか……見えなければ、 扱えない。LOVEがあっても 願いが叶えられない ですもんね。 | |
ミカ | |
そういうコト。ナイス情報だよ チエリちゃん! それなら、 アタシたちもクイーンと バトればいいってだけだし★ | |
チエリ | |
でも……今のままだと 私なんて、けちょんけちょんに されて終わりですよ……。 | |
ミカ | |
じゃ、特訓あるのみだね! オシャレ磨いて、 ギャルワンして知名度上げて、 どんどん経験値積んでこ★ | |
チエリ | |
うう……頑張ります……! | |
ミカ | |
(……勝負事が好きって タイプじゃないのに、クイーンと合うことに関しては やや前のめり気味だね……) | |
(今はそれが原動力に なってるっぽいからいいけど、 ちょっと……危なっかしいな) | |
生徒 | |
ま、参りました……。 | |
チエリ | |
やったっ……! 私、また勝てましたっ! あ、でも…… 退学はしないでくださいね! | |
ミカ | |
(ランウェイを歩けるよう にはなった。でも、課題は まだあるね。恥ずかしがり屋な 部分が抜けきらないトコとか) | |
……よし! チエリちゃん! 放課後になったら、 新しい服……探しにいこっか★ | |
チエリ | |
新しいお洋服、ですか……? たしかにギャルワンはオシャレ対決ですけど……私に似合う 服……あるのかな……? | |
ミカ | |
まあ、ギャルワンのためって いうのもあるけどさ。 オシャレって、結局は 自分のためだから。 | |
イケてる服を着ると、背筋が 伸びる。新しいコーデに チャレンジすれば、自分を アップデートできるよ。 | |
チエリ | |
あ、あの……それじゃあ、 もし、自分を変えたい、 変わりたいって 思った時は…… | |
ミカ | |
オシャレをする、着たことない 服にチャレンジするって いうのは、うってつけの 手段だね★ | |
もしかして、チエリちゃん、挑戦したいコーデがあるの? | |
チエリ | |
は、はいっ! その…… ギャルファッション、とか…… 堂々と着てみたい……です! | |
ミカ | |
オッケー、チエリちゃんなら 絶対似合う! お店のリサーチ はアタシに任せて、放課後、 ショッピングといこっか★ | |
チエリ | |
す、すごいです……! 派手な人がいっぱい……! | |
サリナ | |
『美しさってなにかしら? 鳥のように、自由であること。 アナタの髪を羽ばたかせる、 カリスマヘアスプレー』 | |
チエリ | |
あ…このCMの人、 美人さんですよね。 今、すごい人気なんですよ。 堂々として、カッコイイ……! | |
いつか私も、あんな風に なりたいな……なんて。 | |
ミカ | |
そうだね。 憧れを取り入れながら、 唯一無二の最高の自分、 魅せていこーよ★ | |
とうちゃーく♪ それじゃあ早速、 チエリちゃんのギャルに対する イメージを聞こうかな! | |
チエリ | |
イメージ、ですか……? 可愛くて、カッコよくて…… いつも楽しいそうで…… 私みたいな人にも優しくて…… | |
ミカ | |
お? もしかして、 ギャルの友だちがいたり? | |
チエリ | |
…………そんなところです。 | |
ミカ | |
(ちょっと落ち込んでる……? これは昔、何かあった パターンだね) | |
せっかくだし、まずは チエリちゃんが思う ギャルコーデを 見せてもらおっかな! | |
ミカ | |
そこにアタシの意見を プラスして、最強の コーデを目指しちゃお★ | |
チエリ | |
は、はいっ! 頑張ります! | |
チエリ | |
持ってきましたっ! どうでしょうか……? | |
ミカ | |
ピンクのヒョウ柄トップスに、 アラビアン風衣装……。 こっちは、作業服……? ……あ、コレはよさげかも! | |
チエリ | |
コレ、ですか? 私の中の、カッコイイを 思い描いたものなので……。 ちょっと不安で……。 | |
ミカ | |
いやいや、全然いーっしょ★ 衣装はこれでオッケーとして、 後は……アクセかなっ! なにか候補はあったりする? | |
チエリ | |
その…… クローバーがいいなって……。 | |
ミカ | |
この服にクローバー? なんか理由がある感じ? | |
チエリ | |
はい…えっと、四つ葉のクローバーは、私に、幸せを運んで くれるんです。 | |
私は昔から怖がりで、泣き虫で ……人を心配させてばかりで。 お父さんもお母さんも…… いつも困った顔をしてました。 | |
でも、頑張って探した四つ葉の クローバーをあげた時は、 喜んでくれて…… | |
「チエリは優しい子だね」 って、笑顔で抱きしめて くれて……私にとっては、 幸せの証そのものなんです。 | |
って、すみません。 オシャレとは関係のない 話でしたよね……。 | |
ミカ | |
ううん、素敵な理由だよ。 前に言った通り、オシャレは 自分のため。 | |
自信を持ちたい、変わりたい、 楽しみたいって気持ちを 応援するものなんだ。 | |
だから、チエリちゃんが 好きな物や、身につけて 楽しいって思える物…… | |
幸せな気持ちにしてくれる 物を、自由に身につけてこっ★ | |
今の話を聞いてたら、アタシも クローバーのアクセ、欲しく なってきたな〜。 | |
自分へのお土産も買うために、 旅費は多めに持って きたんだよね。 | |
チエリ | |
じゃ、じゃあ……私が、 ミカさんに合うクローバー、 選んでみたいですっ! | |
ミカ | |
オッケー★アクセを選んだら、 さっそくお着がえタイムと いこっか! | |
ミカ | |
チエリちゃん、試着できたー? | |
チエリ | |
あ、はいっ! ……ど、どうでしょうか……? | |
ミカ | |
ヤバ! ちょーイケてるっ♪ イイじゃ〜ん! 似合うよ! 愛され系って感じ! | |
チエリ | |
でも……恥ずかしいです……。 スカートはタイトで 短いし……。 肩も出てるし……。 | |
ミカ | |
そこがイイんじゃんか〜♪ お会計済ませて、外行こーよ♪ みんなの視線、 アタシたちで奪っちゃお! | |
チエリ | |
外は…… もっと心の準備が必要です〜っ……! | |
ミカ | |
ポーズ研究用の雑誌も買ったし 小物も買いそろえたし、 これでバッチリだね♪ | |
あとは、人目に慣れる 練習もして── | |
チエリ | |
ミカさん……? 急に立ち止まって、 どうかしました……? | |
ミカ | |
……コーディアンだ。 しかも、かなり強い……! | |
??? | |
あーっ、ナターリアと同じ コーディアン、見つけたゾ! ねえねえ、名前は? 今は オシャレ満喫中かナ? | |
ミカ | |
ナターリア……ね。 アタシはミカ。 この子はチエリ。キミの パートナーはどこにいるの? | |
ナターリア | |
あれっ!? さっきまで一緒にいたのにナー。目立つからすぐ 見つかると思うけど、 探さなきゃダ! | |
それじゃあ、バイバイ── の前に、チエリ! | |
オシャリストになりたいなら、 いつもキラキラな笑顔じゃ なきゃダメだゾ? じゃないと 観客も盛り上がらナイ! | |
チエリ | |
えっと…… | |
ミカ | |
気にしないでいいよ。 今は、チエリちゃんのペースで 進んでる最中なんだから。 強制される必要なんかない。 | |
ナターリア | |
そういうものなのカナ? ま、いいや! じゃ、バイバーイ! | |
チエリ | |
行っちゃいましたね……。 | |
ミカ | |
……近いうちに、 もう一度会うと思うよ。 | |
(酉ノ宮学園で感じた歪な LOVEと気配が似てる。 ナターリアはおそらく……) | |
(学園を変えた、 元凶の、コーディアンだ) |
ライバルユニット チエリ
登場 | 智絵里 | これが、新しい私…。不思議…ドキドキが、今 は心地いいんです… |
ミカ | 新しい自分で、ギャルワンに挑戦だ★ 新しい世界が見えるはずだよ! | |
LIVE | 智絵里 | い、いえ〜い!ギャルチエリンです! |
LOSE | 智絵里 | やっぱり…まだ恥ずかしい…。でも…ふふっ 、すごく楽しい…♪ |
DRAW | 智絵里 | も、もう一回お願いしますっ!何か、掴める 気がするんです! |
WIN | 智絵里 | ……。私だけが、楽しんでいいのかな…?… でも、今だけは… |
ミカ | どうしたんだろう、チエリちゃん。と きどき、暗い顔をしてるけど… |
ステージクリア演出
作り替えられた学園 | |
ミカ | |
今日も今日とて、特訓だよ! 場数を踏んで、 緊張に慣れようっ★ | |
チエリ | |
はいっ! よろしくお願いしますっ! ふふっ♪ | |
(オシャレをすれば、 人は変われる……。 堂々とした、新しい 私になれる……♪) | |
ミカ | |
(……こないだ買った服、 気に入ってるっぽいね♪ いろんな自分を好きになれば 輝きは増しまくる★) | |
(明るくなったし、自信が表情 にも出てる。可愛さだけじゃ なくて、カッコよさでも 勝負できそうだね) | |
(問題は……ギャルワン。 ギリギリな勝負が続いてるのは なんでなんだろ……?) | |
チエリ | |
どうかしました? 何か……心配ごとですか? | |
ミカ | |
ん? なんでもないよ! そんじゃ、いこっか。 どんどん連勝していこう★ | |
チエリ | |
うさぎさんみたいに…… 可愛く、ジャンプ♪ | |
ギャラリーたち | |
チエリちゃん、最高!! こっち向いてー!! | |
ミカ | |
(おっかしいなー……。 勝ったけど、LOVEの量 としては僅差だ) | |
(登場してランウェイを歩く…… どの姿も、様になってるのに。 でも、とりあえずは──) | |
チエリちゃん、おつかれー★ | |
チエリ | |
ありがとうございます♪ なんとか勝てましたっ♪ | |
ナターリア | |
うんうん、ギリギリだったけど 勝ててよかったナ! 相手の コーデが、みんなの求める タイプに合ってなかったんダ! | |
チエリ | |
ナターリアさん……それは 失礼だと思います。相手の人は 自分のすきなコーデで 戦ったんですから。 | |
ナターリア | |
……? ごめんネ。 チエリがなんで 怒ってるのかわかんない。 | |
オシャレは、ミンナの望む姿を 見せるものデショ? だから、 ギャルワンもミンナの求める コーデをした方が勝つんだヨ? | |
ミカ | |
やっぱり。 おかしな学園を、 ギャルワンを作ったのは、 ナターリアたちだね。 | |
ギャルワンに強制ルールを つけた。それだけじゃなくて、 かっこいいという評価が 存在しないように仕組んでる。 | |
チエリ | |
……っ! それって……! | |
ナターリア | |
そうだヨ! クイーンの…… キラリンのために、 ナターリアがそうしたんダ♪ | |
ナターリア | |
だって、パートナーは お互いに支え合うもの デショ? | |
??? | |
はっくちゅーん☆ | |
おっすおっす! キラリンの噂話してる人、 だぁれ〜〜? | |
ギャラリーたり | |
きゃああ!! クイーンよ!! 今日も一段と可愛い〜〜!!! 私と一緒に写真撮って〜!! | |
ギャラリーたり | |
ちょっと! あんただけで抜け駆けなんて! 私も、私も一緒に……! | |
キラリン | |
にゅふふ☆ あわてんぼさんは…… めっ! しちゃうにぃ♪ 順番、じゅば〜ん☆ | |
ミカ | |
(……っ! この子、 オシャリストとしての強さが ハンパない……。アタシたち とは、「格」が違う……!) | |
チエリ | |
すごい……可愛い……! | |
ナターリア | |
この子がナターリアの パートナー! 酉ノ宮学園のクイーンこと、 キラリンだヨ♪ | |
チエリ | |
……この人が、クイーン……。 悪い人には見えないのに、 どうして……? | |
キラリン | |
ここだと、他のギャルワンの おジャマになっちゃうから、 みんなで移動しよっ♪ お話がある人も、そっちでね☆ | |
ナターリア | |
キラリン、 写真とかサインいっぱい お願いされてたネ♪ | |
キラリン | |
えへへぇ……み〜んな、 キラリンのことカワイイ って♪ナターリアちゃんの おかげだにぃ☆ | |
チエリ | |
キラリンさん…… この学園の酷いルールは あなたとナターリアさんが? 理由を聞かせてください……! | |
キラリン | |
そだよぉ! ナターリアちゃんに、 LOVEの力を教わって〜 た〜っくさん集めて〜…… | |
おねが〜いってしたの! いつまでもきゃわゆく、 はぴはぴでいるために! それが理由だゆ♪ | |
チエリ | |
……っ! 知ってますよね? そのせいで、たくさんの生徒が退学になったんですよ? | |
わ、私の友だちも……! あなたたちのせいで、 学園を辞めて……違う、 辞めさせられたんですっ! | |
ミカ | |
(なるほど……。 それで、元凶のクイーンに たどり着くために、 張り切ってたワケか……) | |
チエリ | |
あなたの勝手な願い…… ただ、それだけのためにっ! | |
キラリン | |
……ごめんにぃ。 だけど、キラリンのお願いは 『勝手な願い』でも 『それだけ』でもないの。 | |
と〜っても、大切なことなの。 酉ノ宮学園だけじゃなくて…… 世界中から、 "カッコイイ"を消すの。 | |
ミカ | |
……そっか、納得した。 だから、この学園のLOVEは 歪んでるんだ。 カッコよさが欠けてるから。 | |
歪んだLOVEは、カリスマトリクス側で 回収もできず……願いを 叶える力をそのままに、 | |
ずーっとこっちの世界に 留まってるんだ。だから、 世界は明るくならないまま、 おかしくなっていく。 | |
チエリ | |
キラリンさん。 私とギャルワンしてください。 ……クイーンともあろう方が、 まさか逃げたりしませんよね? | |
ナターリア | |
やめた方がいいゾ? キラリンには、 勝てっこないモン♪ | |
ミカ | |
チエリちゃん…… いったん出直そう。 こんな調子でやっても、 多分……。 | |
チエリ | |
負けるって言うんですか? 私はもう逃げません。 逃げたくないんですっ! | |
私の友だちは、私を庇って 退学した……あの時みたいに、 怖がって震えるだけの、何も できない私なんて、もう嫌だ! | |
ミカ | |
チエリちゃん、 落ち着いて……! | |
キラリン | |
む〜。キラリンは、オシャレを 楽しんで、みんなも 楽しませてるだけ だもんっ! | |
キラリンたちのことを 困らすような人とは、 ギャルわんやったげないっ | |
いこっ! ナターリアちゃん! ぷんぷんしたら、 お腹空いちゃった! | |
ナターリア | |
食べ過ぎはダメだゾ〜! でも、もちもちキラリンも きっときゃわゆいから オッケーだナ♪ | |
チエリ | |
自分だけ……自分だけが オシャレを楽しんで、幸せになるなんて……そんなの、 やっぱり許せません! | |
ミカ | |
ちょっ……!? ちょっと待ってよ! どこ行くの!? | |
チエリ | |
決まってるじゃないですか…… キラリンさんを 追いかけるんです! | |
リカ | |
えへへー、これでアタシも コーディアンの、立派な オシャリストだよ! 早く パートナーを見つけたいなー☆ | |
ミカ | |
ひとりでLOVEを集めにいく なんて……大丈夫? やっぱり、アタシも 行った方が……。 | |
リカ | |
もー、お姉ちゃんってば カホゴ! 見守ってて くれればそれでいいよ☆ それも姉妹愛ってヤツじゃん? | |
ミカ | |
ねぇ、リカ……。 見守るだけじゃ、 やっぱり駄目だよ……。 | |
パートナーなら…… チエリちゃんの抱えてる 悩みを、苦しみを、ちゃんと 理解しなきゃ……。 | |
サオリ | |
あ、あの〜……。 わだすでよけりゃ、 お力にならせてください……! | |
ミカ | |
わっ、理事長さん!? | |
サオリ | |
正しくは、代理ですけど……。 込み入った話ですんで、 人目につかないところで…… 理事長室で、お話しましょう。 |
ライバルユニット キラリン
登場 | キラリン | むぇ〜!まだ追いかけてくる〜!チエリちゃ んとは、やーなの! |
智絵里 | 拒否したって、無駄です…!私と ギャルワンしてください…っ! | |
LIVE | キラリン | キラリン親衛隊〜!出番だゆ! |
LOSE | キラリン | ごめんね…。でも、キラリンにはキラリンの、進む道 があるから… |
DRAW | キラリン | にょわ!?足はやーい!ダメダメダメ〜!追い かけてこないで〜! |
WIN | キラリン | …逃げ切れたかなぁ?も〜!走り回ったか ら、疲れちゃったー! |
智絵里 | 私と…私とギャルワンして…っ!!そ うしないと…救われない…! |
ステージクリア演出
苦しいよ | |
ミカ | |
代理さんは…… まともそうだね。 | |
サオリ | |
あー、わだす、オシャレには 疎いもんで……各々が好きで 憧れるカッコをしてもいいと 思っとるんです。 | |
ミカ | |
なるほど。自分の中で確固たる オシャレのビジョンがある から、常識が歪められた世界 でもブレないってワケか……。 | |
サオリ | |
オシャレ……へぇ。 ええっ!? わ、わだすが!? 田舎から出てきたばっかり のわだすが!? | |
ミカ | |
自信持ちなよ★ 代理さん、ハンパないくらい 素質秘めてるから♪ | |
サオリ | |
や、やめてくだせぇ……。 言われ慣れてないもんで、 照れちゃいます……。 | |
こほん……。 では、本題に移りましょうか。 チエリさんについて、ですね。 | |
退学する際に何があったのか、 チエリさんと彼女のお友だち から、 直接お聞きしまして── | |
サオリ | |
チエリさんは、転校生でした。 | |
なにぶん、ご家庭の事情…… 詳しいことはわからねえ んですが、ご両親が別居した ということで…… | |
転校にも、乗り気じゃ なかったんでしょう。 教室で、ずっと所在なげに しとったそうです。 | |
チエリ | |
ど、どうしよう……。 輪の中に入っていけない……。 | |
ギャル | |
おっ、転校生ちゃん、 席隣だね〜。よろぽよー☆ | |
チエリ | |
よ、よろぽよ……? えっと、その、私……。 | |
ギャル | |
あっ、急すぎ? アタシ、距離近すぎぢゃんね? よく言われるー! ごめんちょー☆ | |
チエリ | |
そ、そんなことない……です! あの、よければ私と お友だちにっ……! | |
お友だち | |
もうなってるっしょ! よろしくね、チエリン♪ あ、苗字の方がよかった系ー? | |
サオリ | |
チエリさんが転入してすぐ、 ふたりは仲良くなったそうで。 その日のうちに、名前で 呼び合うくらいになったとか。 | |
サオリ | |
しかし、学園の変化は…… 無情にもふたりを 引き裂きました。 | |
クイーン親衛隊 | |
あなた、ギャルワンを 避けてるみたいねぇ? そんなの……クイーン親衛隊の 私が、絶対に許さないから! | |
チエリ | |
や、やめてください……! 放して……! | |
お友だち | |
ちょい待ち! チエリン、嫌がってんぢゃん。 やるならアタシが相手するよ。 | |
クイーン親衛隊 | |
あら、カッコイイ。 あなたも、クイーン反対派って 噂を聞いてるわよ。 見せしめにはピッタリね。 | |
サオリ | |
そして……。 お友だちは、敗北したのです。 理由は、おそらく……。 | |
ミカ | |
……カッコイイから、だね。 それで、チエリちゃんは、 何もできなかった自分を 悔いているってワケか……。 | |
サオリ | |
本人は、自分のことを駄目な子 だと……両親も友だちも 困らせてしまった臆病者だと、 泣いとったんです。 | |
サオリ | |
幾ら代理とは言え、 お友だちの退学届けを 受理するワケにはいかんと、 そう思っとったのですが……。 | |
サオリ | |
彼女は『アタシバカだからさ、 学費をムダに使わずに済んで よかったっしょ♪』 って、笑ってました。 | |
きっと、わだすの身も案じて、 庇ってくれたんです。 クイーン親衛隊に、理事長代理 をおろされんように、と……。 | |
生徒を守れんかった…… それどころか庇われて、 チエリちゃんは、変わろうと ミカさんと頑張っとるのに…… | |
わだすの方が、 ダメダメですね。 | |
ミカ | |
そんなことない。だって、 現状を変えたいから、 アタシに今の話を 聞かせてくれたんでしょ? | |
サオリ | |
はい……。どうか、 チエリさんを助けて、 伝えてください。 | |
チエリさんは臆病者じゃない。 他人を思える、 優しい子なんだと。 | |
チエリ | |
キラリンさん……どこに 行っちゃったんだろう? | |
キラリンファン | |
クイーンのこと、 初めて間近で見たんだけどぉ ちょー可愛かったぁ♪ | |
キラリン推し | |
それな〜〜! きらカワはぴカワだよね〜☆ | |
チエリ | |
そっか……。 みなさん、 キラリンさんのことが 大好きなんですね。 | |
キラリンファン | |
もちっしょ〜♪ みんなの憧れ…… クイーン☆キラリン♪ | |
チエリ | |
……よくわからないなぁ もっと詳しく聞かせて くれませんか? ランウェイの上でたっぷりと。 | |
キラリン推し | |
はぁ……? なに、コイツ……? | |
キラリンファン | |
つ、強すぎ……。 | |
チエリ | |
さあ、次はあなたの番です。 お友だちを見捨てるなんて…… そんな酷いこと、 しませんよね? | |
キラリン推し | |
や、やってやるっつーの! あんたなんかに、 負けるはずないし! | |
チエリ | |
また私の勝ち……でも、退学 だけは、勘弁してあげますね。 だって、無理に退学させるのは 絶対良くないと思うんです。 | |
キラリン推し | |
うう……。 なんなの、コイツぅ……。 | |
チエリ | |
(私は、正しいことをしてる。 おかしいのはこの学園。 だから大丈夫、私は正しい) | |
(キラリンさんも、 ナターリアさんもおかしい。 キラリンさんを崇めてる人も 全部、全部全部……おかしい) | |
チエリ | |
私は…… 正しいことを してるんだよね……? | |
オシャレな生徒 | |
──っと! ちょっと、聞いてる? アンタのターンだよ! | |
チエリ | |
わ、わかってます……! | |
(正しいことをしてるのに、 ちっとも楽しくない……。 この前までは、 あんなに楽しかったのに……) | |
(足取りが、重い……) | |
みんながオシャレな私を…… 可愛いチエリを待ってる。 笑顔を、作らなきゃ……。 | |
(ナターリア) | |
オシャリストになりたいなら、 いつもキラキラな笑顔じゃ なきゃダメだゾ? じゃないと 観客も盛り上がらナイ! | |
(ミカ) | |
気にしないでいいよ。 今は、チエリちゃんのペースで 進んでる最中なんだから。 強制される必要なんかない。 | |
チエリ | |
(どうしよう。 私……自分のペース…… 見失っちゃった……) | |
うっ……ぐすっ。 ご、ごめんな、さい……。 私……笑顔に、なれない……。 | |
オシャレな生徒 | |
何この子……自分から喧嘩 売っといてランウェイを 降りるとか。シラケる んですけど! | |
ギャラリーたち | |
アタシたちも帰ろっと……。 | |
チエリ | |
なんで……? 苦しいよ……! 胸が痛いよ……! | |
ミカ | |
──チエリっっ!! | |
ぎゅっ | |
ミカ | |
もう、大丈夫! 大丈夫だから! | |
チエリ | |
私は、駄目な子です…… また、何もできない…… もう歩けなく なっちゃった……。 | |
ミカ | |
チエリは駄目なんか じゃないよ。むしろ、 優しいくらいだから。 | |
自分がされて嫌なことを しちゃったから、 歩けなくなっちゃった んだよね。 | |
オシャレが楽しくなったから、 退学した友だちに対して、 後ろめたくなったんだよね。 | |
チエリ | |
ううっ……ぐすっ…… それは、優しさじゃない…… 私なんか、ただ、 臆病なだけで……。 | |
ミカ | |
他にもあるよ。友だちを 退学させた原因のキラリン たちを見ても、まずは話を聞こうとしたしさ。 | |
それに、私なんか、なんて 言わないでよ。アタシの友だち を悪く言ったら、チエリ相手 でも怒るからね? | |
チエリ | |
う……ああっ、 ミカちゃん……っ! | |
ミカ | |
……アタシね、こっちの 世界に来る前に、チエリの ことを見てた。 気になってたんだ。 | |
友だちの話を優しい笑顔で 頷きながら聞いててさ…… 優しい子だって すぐにわかったよ。 | |
そんなチエリなら、 アタシの知らないことも、 知ってるんじゃないかって 思ったりしてさ。 | |
チエリ | |
知らないこと……? | |
ミカ | |
んー、アタシはガンガン 攻めちゃうからさ、 控えめな優しさが 知りたい的な? | |
ま、それは置いといて…… チエリは、どうしたい? パートナーだもん。チエリが したいこと、一緒にやろうよ。 | |
チエリ | |
いいのかな……もっと自由 に、楽しく、ギャルワンを したいって……オシャレを したいって、 | |
友だちを退学させちゃった 私が、そんなこと 思ってもいいのかな……? | |
ミカ | |
……ね、チエリ。チエリの 友だちは、チエリが オシャレを楽しむ姿を見て、 なんて言うと思う? | |
チエリ | |
そんな、そんな質問…… ズルいですよ……。 ……だって、きっと……。 | |
ミカ | |
いいね、サイコーじゃんって 言うよ。わかるよ。 だって、アタシも 同じ気持ちだから。 | |
オシャレしてる チエリの笑顔が、 大好きだからさ。 | |
チエリ | |
ミカちゃん……ありがとう。 | |
ミカ | |
ふふ、やっとミカちゃんって 呼んでくれたね。 それじゃあ、ふたりで 再スタートだっ★ |
楽屋 | |
美嘉 | |
おつかれー★ 前半戦、無事終了だね♪ | |
智絵里 | |
はいっ。 チエリも、ちょっとずつ 成長してて……嬉しいな♪ | |
美嘉 | |
智絵里ちゃんの泣き演技、 ちょー迫真だったよ♪ もしかしなくても、 演技派だ★ | |
智絵里 | |
そ、そんな……っ! あ、ありがとう ございます! | |
ナターリア | |
チエリ〜! | |
智絵里 | |
きゃ!? ど、どうしたんですか? 急に抱きついたりして……。 | |
沙理奈 | |
ふふ。 美嘉ちゃんと智絵里ちゃんが、 仲直りできてよかった〜って 喜んでいるのよ♪ | |
きらり | |
智絵里ちゃんが ぷんぷんしてたり、 美嘉ちゃんが落ち込んでる時、 不安そうだったもんねぇ……。 | |
ナターリア | |
よかったナ〜〜! ナターリアは、 ふたりが仲良しに 戻れるって信じてたゾ〜!! | |
沙織 | |
美嘉さんが諭す姿が、 まさしくお姉さんでしたね。 | |
美嘉 | |
あはは★ まぁ〜妹の前では、 カッコイイ姉でいたいからね♪ | |
きらり | |
それに、ふたりとも 後半は、も〜っと 仲良しになるもんねぇ♪ | |
沙理奈 | |
大きな試練も 待ってるけど…… ミカとチエリなら大丈夫♪ | |
智絵里 | |
はい……! お手本になる、 カッコイイお姉ちゃんが いますから♪ | |
美嘉 | |
やめなよー……照れるじゃんか★ | |
沙織 | |
後半はおふたりの関係性が 変化する部分も、 ぜひ注文したいところです! | |
沙理奈 | |
それに、ここから 先のお話は……ウフフッ♪ | |
ナターリア | |
キラリとナターリアも 活躍するからナ! | |
沙織 | |
わだすもみなさんに 負けねえように、 頑張りますっ! | |
智絵里 | |
舞台を、役割を通して…… 見ている人に、 幸せと勇気……オシャレの 楽しさを届けましょうっ! | |
きらり | |
にゅふふ♪ 気合はばっちしだにぃ♪ | |
美嘉 | |
それじゃあいくよ! 後半戦もフルパワーで! | |
智絵里 | |
えい、えい…… | |
みんな | |
おーーーーーっ!! |
ライバルユニット ミカ
登場 | ミカ | 代理さんにはいろいろ教えてもらったから、 お礼をしないとね! |
サオリ | でしたら、その…わだすに、オシャレ なファッションを教えてくだせぇっ! | |
LIVE | ミカ | イイね★教え甲斐ありそう♪ |
LOSE | ミカ | 飾らない魅力か、ギャップを取るか…。ん〜♪ 嬉しい悩みだね★ |
DRAW | ミカ | 代理さんも、チエリと同じで超一流の素材…あ とはアタシの腕次第だねっ! |
WIN | ミカ | 形から入ってみよっか!まずは、イケイケな感 じで自己紹介とか! |
サオリ | では…!あーし、理事長の孫ピッピ でさー。代理とかマジヤバ〜! |
ステージクリア演出
オシャレとは | |
ミカ | |
さて、代理さんへのお礼も できたし、あとは……これから のことだね。お、チエリ、 何か言いたそうじゃん! | |
チエリ | |
はい。ミカちゃんも分かってる と思うけど……キラリンさんと ナターリアさんのことです。 | |
二人とお話ししてみても…… どうしても、悪人には 思えませんでした。 | |
ミカ | |
そうだね。アタシから見ても、 キラリンはオシャレが好きな、 純粋な子に見えたよ。 | |
だから、余計にわからないんだ よね。どうして好きなオシャレ に、カッコよさを許さない 不自由を持ち込んだんだろう? | |
チエリ | |
……決めました! 私、 キラリンさんに、自由な オシャレの楽しさを、わかって もらおうと思いますっ。 | |
前は、怒りながら 詰め寄っちゃったけど…… 次は、笑顔でギャルワンを 申し込みたいなって。 | |
私とギャルワンすれば楽しいよ って思ってもらって、それから ランウェイで自由なオシャレと 魅力をアピールするんですっ! | |
ミカ | |
イイじゃん♪ オシャレを心の底から 楽しんでる、今のチエリを 見せていこうよ★ | |
チエリ | |
うん♪それでね、ミカちゃんに 見て欲しいものがあるんだ。 前に買った雑誌の……ほら、 ここ、見開きのところ! | |
ミカ | |
前にCMに出てた人だね。 えっと、なになに…… 『目覚めよ、セクシー魂! サリナの刺激的握手会』 | |
何だろう、「目覚めよ、セクシー魂!」って。 セクシーなことだけは 伝わってくるけど……。 | |
チエリ | |
このモデルさん、セクシーさが 魅力なんだけど、カッコイイ 衣装もカワイイお洋服も 着こなすんだって。 | |
ミカ | |
なるほどね。人気モデルで、 自由に魅せることのプロって ワケか。 開催日は……今日!? | |
チエリ | |
授業が終わったら、 頑張ってダッシュしなきゃ だね……! | |
ミカ | |
うん、諦めるって選択肢が ないあたり、やっぱり 根性あるわ、チエリ。 | |
チエリ | |
緊張する…わわ、 ミ、ミカちゃん……! | |
ミカ | |
チエリ、流されて いってる……ほら、 手繋げば離れないでしょ。 | |
チエリ | |
うぅ、ありがとう……。 | |
ミカ | |
それにしても、 すごいファンの数だねー……。 マジで超人気モデルなんだ。 | |
チエリ | |
会場を漂ってるたくさんの LOVEも、優しくてキラキラ して、あったかい感じが するね……。あ、私の番だ。 | |
ミカ | |
うん、いっといで。 セクシー魂、 目覚めさせてこ★ | |
サリナ | |
次の子は……フフッ、 オシャレさんね。楽しんで 服を着こなしているのが、 よくわかるわ☆ | |
チエリ | |
あ、あの…… 私、チエリといいます! よろしくお願いします……っ! | |
サリナ | |
うん、ヨロシク☆それじゃ、 握手と……サインは、その ノートに書けばいいのね。 サ・リ・ナ……と♪ | |
またあとで会いましょ♪ もちろん、アナタの パートナーも一緒に……ね。 | |
チエリ | |
パートナーって、 ミカちゃんのこと……? あ、サインの横に、小さく メッセージが……えっと…… | |
『イベントが終わるまで 待っててね☆』……? | |
サリナ | |
お待たせ☆ コーディアンの子も、 ちゃんと連れてきて くれたわね。 | |
チエリ | |
あの……サリナさんは、 ミカちゃんの世界のことも 知ってるんですか? | |
サリナ | |
もちろん。だってアタシは、 「元」コーディアンよ。 LOVEを集めて願いを 叶え、人間になったの。 | |
チエリ | |
ええっ!? | |
ミカ | |
それ、聞いたことある。 史上最もLOVEを集めた コーディアンが、 行方不明になったって。 | |
まさか、こっちの世界で モデルになってるなんて 思わなかったけどさ。 | |
サリナ | |
アタシがなりたくて なったのよ。 自分の魅力 を、どーんと押し出して いきたかったし…… | |
何より、アナタたち みたいな、迷えるふたりに アドバイスだってできるもの。 | |
さあ、教えてくれる? アナタたちは、オシャレの 何が知りたいの? | |
チエリ | |
あ、ええと、その…… 一緒にギャルワンを したい人がいて……。 断られちゃったんですけど。 | |
私はその人に、自由な オシャレは楽しいよって 知ってほしくて…… | |
だから、カワイイもカッコイイ も自由に着こなす、サリナさん に話を聞きに来たんですっ! | |
サリナ | |
一緒にギャルワンを…… フフッ、いいわね。 青春ってカンジ☆ | |
ちなみに、チエリはどうして オシャレは自由がいいって 思ったの? | |
可愛ければいい、クールなら いい、指標が決まっていた 方が、服も合わせやすいと 思わない? | |
チエリ | |
私にとってのオシャレは…… 最初は、自分を変えるための ものでした。 | |
自信のない自分を、 ランウェイで歩ける ようにしてくれる魔法です。 | |
でも、ミカちゃんと 一緒にお洋服を選んだ時は…… 友達と笑顔で楽しめる ものになりました。 | |
ギャルワンが……オシャレを 楽しむことが、辛いと 思ったこともあります。 | |
その時……オシャレは 私に弱さを突きつけ、 友だちとの絆を問いかける ものになりました。 | |
だから、オシャレをする 目的も、オシャレに何を 求めるかも、自由で…… | |
だからこそ、着る服だって、 自由でいたい。 私は、そう思うんですっ! | |
サリナ | |
素敵な答えね。 アタシから話せることは、 何もないみたい☆ | |
ミカ | |
えぇっ!? 自由な魅せ方のコツは!? | |
サリナ | |
チエリなら、心配する必要は ないわ。どちらかといえば…… まだ課題が残ってるのは、 アナタの方ね。 | |
ミカ | |
え……? | |
サリナ | |
『LOVE』に…… 『愛する』ということに、 迷いが見えてるもの。自分でも、 わかってるんじゃない? | |
ミカ | |
……っ! そんなこと、ないからっ! | |
チエリ | |
あ、ミカちゃん! 待って……っ! | |
えっと、サリナさん、 今日はありがとう ございました……! | |
サリナ | |
いいえ、こちらこそ、 パートナーを不機嫌に させちゃったわね。 ごめんなさい。 | |
サリナ | |
でも、ひとつだけ忘れないで。 アタシは、オシャレを 愛する者の味方よ。 | |
(そう……アタシは、 オシャレを愛する者 すべての味方) | |
キラリン | |
サリナせんせぇ〜! やっと来たにぃ! | |
サリナ | |
それで、アナタたちも、 アタシに聞きたいことが あるのよね。何かしら? | |
ナターリア | |
もちろん、キラリンを もーっと輝かせるための アドバイスがほしいんダ! | |
サリナ | |
現状じゃ不満? クイーンの座に、 上りつめたんでしょ? | |
キラリン | |
キラリンたちはねぇ、 学園を超えて、世界中を はぴはぴにすゆ! だから、まだまだなのっ! | |
サリナ | |
そう……それじゃあ、 キラリンはオシャレを どういうものだと 思っているの? | |
キラリン | |
キラリンはぁ〜、 かわゆいお洋服を、 誰かがきゃわいいって 言ってくれたら超〜うれすぃ☆ | |
キラリンのオシャレを、 いいなぁ〜って、思って くれた人を大切にするの! | |
サリナ | |
いい答えね。オシャレは 自分だけでは成り立たない。 誰かの眼差しがあって初めて、 成立するもの。 | |
アタシだって、可愛い子が アツい視線をくれるから、 モデルのカイカンに 虜になってるわけだし♪ | |
それで、他には? | |
キラリン | |
あとはねあとはね…… じゆーにオシャレを 楽しむこと、かな……。 | |
サリナ | |
……そうね。 カッコよさを世界から 排除することを、 自由だと言うなら……だけど。 | |
キラリン・ナターリア | |
!! | |
サリナ | |
これでも元コーディアンよ。 あんな集め方をして、 気づかないワケないじゃない。 | |
ナターリア | |
で、でも、キラリンは こうしないと自由に オシャレができないんダ! | |
ツラい思いをイッパイして きたから……だから……! | |
サリナ | |
自分が不自由なら、 他者を縛っていい。 本当に、そう思ってる? | |
キラリン | |
……ん〜ん。 思ってないよ。 | |
だけど、キラリンはもう…… ナターリアちゃんと、 パートナーになった時に この道を進むって決めたから。 | |
サリナ | |
……そう。 なら、アタシは止めない。 そう言えば、アドバイスが 欲しかったのよね。 | |
それなら── チエリと、ギャルワンをしなさい。 | |
ナターリア | |
エ〜ッ!? 意味ないと思うナー……。 絶対にキラリンが勝つゾ? | |
サリナ | |
チエリは言ってたわよ。 キラリンに、自由なオシャレは 楽しいってことを、 知ってほしいんだって。 | |
キラリン | |
……! キラリンは今とっても オシャレを楽しんでるもん! そんなことチエリちゃんに 言われたくない! | |
サリナ | |
だったら、なぜアナタは チエリとのギャルワンを 断ったの? どこかで 察していたんじゃない? | |
オシャレを楽しむ彼女と ギャルワンをすれば、 自分の現状に気づかされる。 だから逃げた。 | |
キラリン | |
逃げてないっ! そんなにイジワル 言うんだったら、いいよ! | |
キラリン、チエリちゃんと ギャルワンやったげる! | |
ナターリア | |
キラリン……イヤなら、 無理しなくテモ イイんだゾ……? | |
キラリン | |
だいじょーぶ! キラリンは、ナターリアちゃん との歩みが正しかったこと、 証明すゆ! |
ライバルユニット ミカ
登場 | ミカ | …ね、チエリ。アタシとギャルワンしようよ!もちろん 手加減ナシでさ! |
智絵里 | うんっ!いいよ♪今度こそ私が、ミカ ちゃんに勝っちゃうから♪ | |
LIVE | ミカ | (アタシが、守ってあげないと) |
LOSE | ミカ | へっへーん★アタシの勝ち〜♪連勝記録、いま だ破れずだねっ♪ |
DRAW | ミカ | (チエリ…成長したね!…アタシのアドバイスは、も う大丈夫かな…?) |
WIN | ミカ | あ、危なかった〜!やるねーチエリ♪めっちゃ いい勝負だったよ★ |
智絵里 | ふふっ♪私だって、成長してるん だから♪次は、私が勝つねっ! |
ステージクリア演出
重なる心 | |
キラリン | |
チ〜エ〜リ〜ちゃ〜ん! はい、これ、受け取って☆ | |
チエリ | |
これは……果たし状……? | |
ミカ | |
へぇ…… めっちゃデコられてんね。 | |
ナターリア | |
デコりすぎて 机の中に入りきらなかったカラ、 直接持ってきたゾ! | |
キラリン | |
後でこっそ〜り見てね……? 今読んじゃうと、 キラリンがうきゃー♪って なっちゃうかも! | |
ミカ | |
ってか、果たし状ってことは、 チエリとのギャルワン 受ける気になったの? いつの間に? | |
キラリン | |
キラリンね、チエリちゃんの こと、たーっくさん考えた んだ☆そしたら、ギャルワン しよって気持ちになったの! | |
オシャレなチエリちゃん のこと、もっともーっと知りたいなぁ♪ | |
チエリ | |
……! はいっ! よろしくお願いします! | |
ナターリア | |
ユビを洗って待っててネ♪ ……ン? ユビだっけ……? まぁいっか! バイバーイ! | |
ねぇ、キラリン。 ホントのホントに チエリとギャルワンするノ? | |
キラリン | |
……うん。 | |
ナターリア | |
……ナターリアは、 キラリンが勝つって信じてるカラ! | |
キラリン | |
もっちろん♪ ナターリアちゃんがいれば、 キラリンはさいきょーだにぃ! | |
……前に、約束したもんね? | |
キラリン | |
新生活! ワクワクすゆ〜♪ 友だち100人作っちゃおー! | |
新しくてんにゅーしてきた、 キラリンで〜す♪ よろしくおにゃーしゃー! | |
クラスメイトA | |
わぁ……! キラリンちゃん、 カワイイお洋服だね! どこのブランドなの〜? | |
クラスメイトB | |
キラリンちゃん! そのスマホケース、 超イケてるしカワイイ〜♪ もしかして、自作? | |
キラリン | |
にゅふふ♪ みんな、やさすぃー! キラリンのこと、いっぱい カワイイって言ってくれゆ! | |
えへへぇ……♪ えっとねー! お洋服もスマホケースも、 全部キラリンが作ったんだぁ☆ | |
クラスメイトA | |
キラリンちゃんって、 背高いよね〜。 モデルさんみた〜い! | |
キラリン | |
そだよぉ! だから、カワイイが たくさん身に着けられるの♪ | |
クラスメイトA | |
でも、カッコイイ方が 似合うと思うんだよね〜。 | |
キラリン | |
……え? | |
クラスメイトB | |
カワイイのなんてやめて、 もっとクールでカッコイイ方が キラリンちゃんには似合うよ! | |
キラリン | |
…………そう、かなぁ。 | |
クラスメイトA | |
そうだよそうだよ! だって…… 『背が高いんだから!』 | |
キラリン | |
すごく、きゅーくつ……。 キラリンは、もっとじゆーにオシャレしたいのに……。 | |
なんで、 押し付けてくるんだろう……? 嫌って言えないキラリンが、 悪いのかなぁ……。 | |
ナターリア | |
じゃあ、ナターリアと パートナーになろうヨ! | |
ナターリアは、 可愛いキラリンの方が、 キラキラしって好きだナ〜♪ | |
背の高さなんてカンケーない! 自分がしたいと思った オシャレを、すればイイんダ! | |
キラリン | |
……! 自分が、したいオシャレ……。 ……キラリン、 カワイイままで、いいのかな? | |
ナターリア | |
アタリマエだゾ♪ ナターリアは、まわり全部が敵でも、 キラリンを応援するヨ♪ | |
キラリン | |
……か、勝ったぁ! ナターリアちゃん! キラリン……初めて ギャルワンで勝てたよぉ! | |
ナターリア | |
キラリン、よかったナ〜! たくさんの人が、 LOVEをくれたゾ! | |
でも、キラリンのファン一号は ナターリアだゾ! そこは絶対、ぜ〜ったい! 譲らないカラ! | |
キラリン | |
そっかぁ〜。 それじゃあ、ファンのためにも もっと頑張らないとねぇ♪ 一番きゃわゆくなるぞー! | |
キラリン | |
……だから、 『そんなこと』じゃない。 『勝手な願い』じゃない。 | |
ナターリアちゃんが、 可愛いキラリンを、 きらきらしたキラリンを 好きだって言ってくれたから。 | |
例え世界中を敵に回しても、 キラリンはパートナーのために 一番でありたいの。 正しさを、証明したいの。 | |
ナターリア | |
うんっ、証明しよう! キラリンが、世界で一番…… 誰よりも、オシャレで 可愛いんだっテ♪ | |
キラリン | |
にゅふふ♪ ……今度のギャルワン、 絶対勝とうねっ! | |
ミカ | |
『はたしじょー 明日の放課後、 ランウェイで 待ってます』か……。 | |
チエリ | |
キラリンさんは、すごいね。 果たし状だけでも、こんなに オシャレで、可愛くて…… 勝てるかわかんないや……。 | |
ミカ | |
それでも、チエリは 果たし状を受け取ったんだね。 | |
チエリ | |
うん。 キラリンさんが、 私を知りたいって 言ってくれて嬉しかったから。 | |
それと…… ミカちゃんと出会って 成長できた私を、ミカちゃん に見てほしいから。 | |
ミカ | |
そうだね。チエリは、 すごく立派になった。 オシャレで最強で、無敵だよ。 | |
チエリ | |
ミカちゃん、どうしたの……? サリナさんも言ってたけど…… 何か、迷ってるよね。 | |
ミカ | |
……ううん。迷ってなんか ないよ。アタシはチエリの ことを応援する。そこに 迷いはない……。 | |
ミカ | |
ただ……アタシは結局、 何もできなかったなって 思っただけ。 | |
チエリ | |
そんなことない。 ミカちゃんは、たくさんの ことをしてくれたよ? | |
ショッピングでオシャレを 教えてくれたし、握手会も 一緒に行ってくれた。 | |
それだけじゃない。 ……一番嬉しかったのは、 見守ってくれたこと。 | |
私が泣いていた時、ミカちゃん は困った顔も、呆れた顔も しなかったもん。ただ、優しく 抱きしめてくれた。 | |
その時にね…… 思い出したんだ。 昔、両親に四つ葉のクローバー をプレゼントした時のこと。 | |
あの頃は、両親も仲良しで…… 泥だらけでクローバーを 持ってる私を、優しく 抱きしめてくれた。 | |
どっちも、優しくて、 あたたかくて…… 私の力になる、幸せな 記憶だよ。 | |
ミカちゃんは、家族で、 お姉ちゃんみたい…… ミカちゃんが見守って くれたから、私、頑張れたの。 | |
リカ | |
もー、お姉ちゃんってば カホゴ! 見守ってて くれればそれでいいよ☆ それも姉妹愛ってヤツじゃん? | |
ミカ | |
そっか……ふふっ♪ | |
チエリ | |
どうしたの? | |
ミカ | |
アタシも、妹のことを 思い出したよ。ひとりで カリスマトリクスを飛び出して いった子なんだけどさ。 | |
チエリ | |
えっと……それは、聞いても いい話……かな? | |
ミカ | |
大丈夫だよ。家出とかじゃない から。妹はぴんぴんしてるし、 良く連絡もくれる。 | |
でも、アタシはさ、~いつも心配ばっかり してた。 | |
妹が上手くLOVEを集め られるように、歪んだLOVEを察知しては先回り して、駆けつけて正して…… | |
……ある日ね、 言われたんだ。見守るのも 愛のうちだって。 | |
アタシにはよく わからなかった。ずっと妹の ために「してあげなきゃ」 って思ってた。 | |
見守るだけっていうのは、 何もできてないことと 同じだって思ってたんだよね。 | |
でも、違った。 ……アタシの迷ってた LOVEの形、ようやく わかったよ。 | |
(チエリも、リカと同じで、 成長して離れてく。 ……でも、なんでかな?) | |
(アタシが何とかしなきゃ って気持ちは、もうないんだ。 あるのは……嬉しいっていう 気持ち) | |
(世話を焼くばかりじゃない。 ただ、信じてあげること。 それも……パートナーの役目) | |
(これも…… 愛するってことなんだ──) | |
あ、あれ……? なんだろう、この光。 | |
チエリ | |
これは……LOVE、だよね? 私たちのLOVEが、お互いの体 を行き来して……まるで、 贈り合ってるみたい。 | |
ミカ | |
うわっ……!? 光が、膨らんで── | |
アタシの姿が……変わった!? | |
チエリ | |
(な、何が起きた んだろう……?) | |
ミカ | |
何って……アタシにも わかんない! 願いを叶える ためには、まだLOVEの量は 足りないし……って、アレ!? | |
チエリ | |
もしかしなくても…… 心が、通じ合ってる……? | |
ミカ | |
……そーかも。 チエリの想いが、 心の中に流れ込んできてる。 そんな感じがする。 | |
チエリ・ミカ | |
これなら…… ランウェイの上でも、 離れていても、 お互いを感じられる…… | |
チエリ | |
私、もう何も怖くないよっ! | |
ミカ | |
ふふ、チエリってば、 さっきまで自信なさげ だったのに…… 今はやる気じゃん♪ | |
チエリ | |
そういうミカちゃん だって、『ま、アタシの チエリが、負けるはずない けど』って……ふふっ♪ | |
ミカ | |
チエリ! 明日の勝負、絶対勝つよ★ | |
チエリ | |
うん♪ |
ライバルユニット チエリ
登場 | チエリ | ミカちゃん、お願いがあるの。最後に…私とギャ ルワンをしてほしいな |
ミカ | …いいよ。キラリンと戦う前に、最後の仕上げをしないとね♪ | |
LIVE | チエリ | (…ミカちゃん、私を見て) |
LOSE | チエリ | (いつか、こんな日が来るのかなって…ずっ とずっと、考えてた) |
DRAW | チエリ | これが最後なのかな…。寂しいけど、前に進 むから…見守って |
WIN | チエリ | ──勝った。勝ったっ!?私が…!?私…ミカ ちゃんに勝てたんだ! |
ミカ | チエリ、カンペキじゃん★もう誰にも負 けないよ♪…強くなったね |
ステージクリア演出
アタシのクローバー | |
サオリ | |
それではこれより…… 酉ノ宮学園・クイーン決定戦を 開催いたしますっ! | |
実況を務めさせて頂きますのは 理事長代理のサオリです! そして解説は……この方! | |
大人気モデルの サオリさんに お越しいただきました! | |
サリナ | |
ようこそ、魅力のギャルワン ランウェイへ! 刺激的な バトルにしていきましょ☆ | |
ギャラリーたち | |
キャアアアアアアア!! サリナさ〜〜〜〜〜ん!! | |
サオリ | |
なんでも、サリナさんは この学園の卒業生だそうで。 今日もその縁で 来てくださったとか。 | |
サリナ | |
ええ、それに、気になって いたのよ。キラリンとチエリが ぶつかり合うギャルワンがね。 | |
サオリ | |
さて、そんなギャルワン ですが、学園内外問わず、 大勢の観客が見にきて くれてます! | |
サリナ | |
当然と言えば当然ね。 現クイーンのキラリンは、 SNSのフォロワー数 日本一。 | |
対する挑戦者……チエリは、 最近オシャレに目覚めた フレッシュな子。ウフッ 楽しい勝負が期待できそう…☆ | |
サオリ | |
噂をすればなんとやら…… クイーンと挑戦者が 到着したようです! | |
お二人とも、 会場の皆様方にご挨拶を お願いします! | |
キラリン | |
いえ〜い☆ お〜っす!キラリンだにぃ♪ | |
チエリ | |
ど、どうも……! チエリと言います。 | |
キラリンファン | |
キラリ〜〜〜〜〜ン!! 今日もとってもカワイイ〜!! | |
チエリファン | |
チエリさん……! 頑張ってー! | |
サリナ | |
どちらも凄まじい人気ぶり! 会場が一気に熱を帯びました! | |
勝負形式は、ランウェイ。 先行は……キラリンさんで お願いしますっ! | |
キラリン・チエリ | |
は〜いっ! は、はいっ! | |
サリナ | |
魅せてちょうだい。 アナタたちの、 「自由なオシャレ」をね。 | |
──数日前。 キラリンがチエリとの ギャルワンを決意し、 サリナの元から帰る直前。 | |
サリナ | |
……最後に一つ、話があるの。 キラリン、アナタだけ残って。 | |
ナターリア | |
エエ〜? ナターリアも混ぜて欲しいゾ! | |
サリナ | |
ナターリア…… アナタは聞かない方が いい話よ。 | |
キラリン | |
……ん。わかった。 ナターリアちゃん、 ちょ〜っとだけ、 お外で待っててねぇ。 | |
サリナ | |
アナタは、ギャルワンから カッコイイコーデを消した。 でもそれだけじゃないでしょ。 | |
サリナ | |
ギャルワンの強制と、 勝者の命令が絶対 といういルール…… | |
厄介なライバルの排除を 兼ねてるとしても、 退学騒ぎまで起こってる。 明らかにやり過ぎよ。 | |
キラリン | |
うん……全部、わかってゆ。 だからってワケじゃないけど、 ナターリアちゃんにナイショで 謝りにいってるの。 | |
ごめんなさいした後は、 LOVEの力で 酉ノ宮での記憶を改変して、 別の学校に通ってもらってる。 | |
サリナ | |
……あれだけのLOVEを 集めておきながら…… 世界を変える願いが、 いまだに叶わないのは…… | |
キラリン | |
うん……。 こっそり使ってるから。 ナターリアちゃんには 言っちゃダメだよ? | |
サリナ | |
そこまでして、アナタは ナターリアと一緒に オシャレをしたいのね。 | |
キラリン | |
パートナーだから…… だけじゃないよ。 | |
キラリンはキラリンのままで、 きゃわゆいオシャレを楽しめば いいって、背中を押してくれた 唯一のお友だちだもん。 | |
ナターリアちゃんだけが、 キラリンに変わらなくても いいよって言ってくれたの。 | |
だから、キラリンは キラリンとナターリアちゃんが はぴはぴになれるオシャレを したいなあ……。 | |
サリナ | |
キラリン……見せてもらうわ。 アナタのLOVEを! | |
キラリン | |
にゃっほーい! あまあまキラリン、 いっくよぉー! | |
サオリ | |
キラリンさんの 今回のギャルワン テーマは、「LOVE」 ということですが…… | |
サリナ | |
さっきからキラリンは、 ランウェイの上で度々 屈んで手を振っているわよね? あれは目線を合わせているの。 | |
サオリ | |
なるほど〜。 愛してもらった分の、 愛を返すという感じですね! | |
キラリン | |
(見てて、ナターリアちゃん。 あなたが愛したキラリンが、 あなたが信じたキラリンが、 今、世界の頂点に立つから) | |
サリナ | |
そう……これが キラリンのLOVE なのね……。 | |
(たしかに、キラリンのしたことは、多くの人の価値観には 合わないでしょう。責められて しかるべきかもしれない) | |
(けれど、オシャレが 自由なら……不自然を 選ぶことだってできる) | |
人々はあなたのLOVEを 責めることはできても…… 否定はできないでしょうね。 | |
サオリ | |
え゛!? サ、サリナさん……もしや、 泣いてらっしゃるんで……? | |
サリナ | |
オシャレだわ……今のアナタ、 最高にオシャレよ、キラリン。 ……さあ、ここからは 最後の見せ場! 瞬き厳禁! | |
キラリン | |
キラリンパワーで…… きゃわわに、はーっぴはぴ☆ | |
サオリ | |
手でキュートに 作られたハートマークが、 キラリンさんの フィニッシュポーズ! | |
不思議ですね……キラキラと 派手なのに、心はほっとする。 これがはぴはぴなんですね。 | |
サリナ | |
──すごいLOVEの量よ。 アナタは完全に到達したわ。 | |
サリナ | |
カッコイイを排除したから こその可愛いではなく…… 正真正銘、究極の可愛いへ! | |
サオリ | |
キラリンさんに、 盛大な拍手をー!! | |
ギャラリーたち | |
ワアアアアアアアアアアア!! キラリ〜〜〜〜ン!! 最高だったーーー!!! | |
サオリ | |
それでは続いて、 挑戦者のチエリさんですっ! | |
サリナ | |
ハッキリ言って、今の会場は、 キラリンへのLOVEで あふれてる。後攻は 不利と言えるわよ。 | |
アナタの自由な オシャレは……この状況を、 覆せるかしら? | |
チエリ | |
……え、えへへ。 | |
サオリ | |
おっと、対するチエリさん…… どこか怯えたような感じで、 小さく手を振っています。 | |
サリナ | |
チエリも、「LOVE」を テーマにしたのね。でも、 キラリンとはまた違う。 | |
チエリ | |
(ずいぶん昔のことみたい ……変われないって俯いて、 溜息ばかり吐いてた日々が) | |
ミカ | |
(うん……そうだね) | |
チエリ | |
(でも、あの時の私も 大切な私。ミカちゃんが、 優しいって言ってくれた私) | |
(それから、街に買い物に 出かけて、オシャレを楽しんだり ……泣いちゃったことも あったよね) | |
サオリ | |
おっと! 躓いた! だ、大丈夫でしょうか!? いや……!? こ、これはまさかっ!? | |
サリナ | |
躓いて、起き上がる瞬間を 見た? 長い髪が揺れ…… その揺らぎが、彼女の ウォーキングを変えた。 | |
サオリ | |
あっ……! 丸まっていた背筋は ピンと伸び、 手を振る動作も 大きくなっていますね。 | |
チエリ | |
(……ねぇ、ミカちゃん。 私はきっと、変わりたいと 思ったから変われたわけじゃ ないんだよ) | |
(あなたがそのままの 私でいいって言って くれたから、自分を 受け入れられた) | |
(「変わらなきゃ」から、 「変わろう」って思えた) | |
サリナ | |
いよいよクライマックスね。 フィニッシュポーズよ! | |
チエリ | |
(ミカちゃん…… 見守っていてくれて、 ありがとう) | |
精一杯の笑顔で! チエリン……ピースっ♪♪ | |
サオリ | |
はうっ!? キュンときました……! ですが、ですが…… なぜか、涙が……! | |
サリナ | |
アナタのお陰で今がある。 ここから先は、もう大丈夫。 心配しないで……。 ……そう、言ってるみたい。 | |
そう……チエリのLOVEは 「自由な成長」なのね。 | |
ギャラリーたち | |
チエリーーーーーーーーン!! カワイイ〜〜〜〜〜!!! カッコイイよ〜〜〜〜!!! | |
お友だち | |
チエリン……。 まぢイケてるよっ♪ テンション爆アゲちゃんっ♪ | |
ミカ | |
(うわっ、歓声ヤバっ♪ 観客席の音圧、ハンパない!!) | |
サオリ | |
採点の結果が出ましたっ! 酉ノ宮学園のクイーンは……! | |
1ポイント差で…… チエリさんに決まりましたっ! | |
サリナ | |
どちらも大勢の心を魅了した。 結果としての勝ち負けは 当然あるけれど…… 二人とも、素晴らしかったわ! | |
キラリン | |
ん……! そうだねっ! チエリちゃん、 すっご〜くカワイかった♪ | |
チエリ | |
キラリンさんも、可愛かったです。 | |
でも、それ以上に…… これが自分のオシャレだって 伝わってきて……とっても、 カッコよかった……! | |
キラリン | |
……! えへへぇ、そっかそっか……。 カワイイがどかーんってなると カッコイイんだね♪ | |
ミカ | |
……チエリ。 本当に、頼もしくなったね。 |
ライバルユニット サリナ
登場 | サリナ | まさしく、世紀の一戦だったわね。世界中か ら反響があったわ |
サオリ | ですねぇ。あらゆる業界からの問 い合わせが、もう、すごくて… | |
LIVE | サリナ | …次に会うのが楽しみね♪ |
LOSE | サリナ | オシャレに、終わりはない。満足なんて…できな い性分だから♪ |
DRAW | サリナ | さあ、アナタも…オシャレをして、ギャルワンの世界に 飛び込みましょ♪ |
WIN | サリナ | 代理さん、アナタとも…いつか、戦う日が来る かもしれないわね♪ |
サオリ | そ、そんな恐れ多い…。だけど も…そうなったら、最高ですね♪ |
ステージクリア演出
ミカ | |
チエリ | |
クイーンの座を懸けた戦いから 数日が経ちました。 新クイーンとなった私ですが、 変わらぬ日々を送っています。 | |
キラリンちゃんからの勧めで、 SNSを始めました。 変わったのはそれくらいかな? | |
ミカ | |
うん、LOVEの歪みは、 これで全部戻ったかな。 | |
学園のオシャレの常識も、元通りになって きてるね★ | |
チエリ | |
そっかぁ……よかったぁ! | |
歪んだまま溜まっていた LOVEと、かっこよさが存在 しない学園内の オシャレの世界。 | |
そらも、私たちやキラリンちゃんの集めた LOVEで、大きく改善 されました。 | |
学園には、オシャレで 平穏な日常が戻り…… | |
チエリ | |
(でも、それって……。 もうすぐ、ミカちゃんと お別れってことだよね……) | |
ミカ | |
……チエリ! ちょっと、お出かけしよっか! | |
チエリ | |
え? もうすぐ暗く なっちゃうけど……? | |
ミカ | |
ダイジョーブ★ 近くに、いい場所があるんだ! 静かで、人の少ない場所♪ | |
クイーンになってから、 ずっと慌ただしかったじゃん? だから、たまにはさ、 ふたりで……お話ししよっ♪ | |
チエリ | |
……うん、そうだね。 そうしよっか♪ | |
チエリ | |
わあ……! 綺麗……! | |
ミカ | |
学園のすぐそばに、 こんな場所があるなんて ビックリしたっしょ♪ ほら、座って座って♪ | |
チエリ | |
よいしょ……。 ……あれ? 背中合わせで座るの? | |
ミカ | |
背中を預けられるほど、 立派になったってことよ★ | |
本当は、わかっていました。 ミカちゃんが、 なんで顔を合わせないか。 | |
ミカ | |
なんかさー、話題ない? 面白いヤツ! | |
チエリ | |
えーっと……あっ、最近、 SNS始めた……のはもう ミカちゃんには言ったもんね。 | |
ミカ | |
っていうかアタシ、 チエリの投稿見てるよ♪ なんならフォローしてるし。 | |
こっちの世界のオシャレを 知るにはSNSを見るのが 早いっ★目立ち過ぎないように って制限はされてるけど! | |
チエリ | |
全然気づかなかった…… どれがミカちゃんの アカウントなの? | |
ミカ | |
うっ……アカウント名を 言うのって、ちょっと ハズいね? | |
チエリ | |
え? そんなに変な名前なの? | |
ミカ | |
こ、これ…… 『ME.QUA.CHERRY』 ってヤツ…… | |
えっと、「QUA」は カリスマトリクスの言葉で 「〜として」みたいな意味で! | |
ミカとして、 チエリを応援する……ファン表明、みたいな? | |
チエリ | |
ふふっ、オシャレな アカウント名だね……♪ | |
ミカ | |
とかいいながら、 笑ってんじゃん! も〜っ★ | |
それから、私たちは 笑いながら、 たくさん話をしました。 | |
好きな食べ物とか、 気になるファッションとか、 ミカちゃんの妹の話とか。 他愛のないことばかりを。 | |
ミカ | |
あははははっ★ あ〜笑った笑った★ | |
チエリ | |
ふふふ……私も♪ 笑い過ぎて、 お腹がつりそう……♪ | |
──ミカちゃんが顔を 合わせない理由…… それはきっと、 別れが、辛いから。 | |
大切な人だけど、 今だけは顔を見たくない。 決心が、揺らいでしまうから。 | |
チエリ | |
ミカちゃん……っ! | |
ミカ | |
……っ。 な、なに? なんで、こっちを向いて── | |
チエリ | |
私ね、ミカちゃんに オシャレを教えて もらって、すっごく 楽しかった……っ! | |
ミカ | |
……っ! だ、だめだよ……。 アタシ…… 決めてたんだから……! | |
泣かずに、お別れしようって! そう…………っ…… 決めてた……のに……。 | |
チエリ | |
ミカちゃんは、 いつもオシャレで、 優しくて、すごく頼もしくて、 いっぱい支えてもらったよね。 | |
でも…… | |
今からは、対等な 友だちだよっ! 離れてても、 住む世界が違っても…… ずっとっ! | |
一か月後……。 | |
キラリン | |
チ〜エ〜リ〜ちゃん! キラリンにも、 ギャルコーデをおすぃえて〜♪ | |
チエリ | |
うんっ、いいよっ♪ ふふ、きっと似合うと思うな♪ | |
ナターリア | |
ナターリアにも教えて〜! | |
チエリ | |
もちろんっ♪ キレイ系? クール系? パンキッシュなのも いいよね……♪ | |
ナターリア | |
ナターリアは、 キラリンと一緒がイイゾ! | |
キラリン | |
も〜! ナターリアちゃん、 甘えんぼさんだにぃ♪ | |
チエリ | |
ふふ……♪ 二人とも すごくスタイルがいいから、 そうだなぁ……。 | |
ナターリア | |
イッパイ買っちゃったナ〜♪ 早く着たいゾ〜! | |
キラリン | |
それじゃあそれじゃあ! キラリンのおうちで、 ファッションショー開催〜! チエリちゃんも、一緒にね♪ | |
チエリ | |
うんっ! 楽しみ♪ | |
あ、その前に…… みんなでお買い物に来たって 写真、投稿していいかな? | |
キラリン | |
ど〜ぞぉ♪ キラリンも、投稿しちゃおっ! | |
ナターリア | |
投稿したら教えてネ! ナターリアが マッハでハートを送るゾ〜♪ | |
チエリ | |
ナターリアちゃん、 盛り上げ上手だもんね♪ ……よしっ、投稿したよ。 | |
ナターリア | |
ナターリアにオマカセ〜♪ ……アッ! ナターリアより早く、 ハートを送ってる人がいるゾ! | |
キラリン | |
どれどれぇ……? あ〜ホントだぁ! | |
チエリ | |
……ふふっ♪ | |
『ME.QUA.CHERRY』が、 あなたの投稿に ハートを送りました。 | |
『ME.QUA.CHERRY』から、 メッセージが届きました。 | |
『友だちの投稿だもん! 真っ先にLOVEを贈るのは、 当然っしょ★』 |
楽屋 | |
美嘉 | |
みんな、お疲れっ★ | |
智絵里 | |
お疲れ様でしたっ! | |
みんな | |
お疲れ様でしたーっ♪ | |
里奈 | |
おつぽよ〜♪ | |
美嘉 | |
お、スペシャルゲストの 登場じゃん★ | |
千奈美 | |
私もいるわよ。ふふっ♪ | |
沙理奈 | |
出演時間は短かったけど、 いい演技だったわ。 2人とも、さすがよね♪ | |
千奈美 | |
まさか私が、 沙理奈の元相棒役で出るとは 思わなかったわ。 | |
智絵里 | |
たしか、沙理奈さんが 指名したんですよね? | |
里奈 | |
聞いた聞いた〜! 『同じ波長を感じる』って! まぢ意味深だけど ちょーエモいよね! | |
きらり | |
そうだ、里奈ちゃん! お友だちいっぱい呼んでくれて ありがとね♪ | |
里奈 | |
ってゆーか、 エキストラ出演とか 逆にレアな体験出来た〜って ちょー喜んでくれたよ♪ | |
ナターリア | |
オシャレなギャルが たくさんいたカラ、 カーニバルみたいで 楽しかったナ♪ | |
美嘉 | |
ホント、顔広いよねー。 ギャルはわかるけど、 真面目そうな子まで いたしさ〜。 | |
沙織 | |
みなさん礼儀正しくて……。 なんとファンレターまで いただいちゃいました♪ | |
きらり | |
あっ! きらりも貰った♪ 応援してます〜って! うきゃー♪ | |
智絵里 | |
私も……ギャルファッション、 すごく似合ってます! って……。ふふ♪ | |
ナターリア | |
チエリ、カッコよかったし カワイかったもんネ〜♪ | |
沙理奈 | |
もっとセクシーな路線も いけそうよね☆ 挑戦してみない? 手解きするわよ♪ | |
沙織 | |
はっ……!? 沙理奈さんの目…… 獲物を見つけたって 目をしてます……! | |
千奈美 | |
本気ね。 ああなったら、 誰にも止められないわ。 | |
里奈 | |
せっかくなら、ちえりん セクシーギャル化計画、 プロデューサーにも 参加してもらお! | |
美嘉 | |
それじゃ、アタシが 呼んでくるよ★ | |
智絵里 | |
えっ……ええええっ!? | |
美嘉 | |
なんて、冗談★でも、 もうすぐ打ち上げ会場に移動 だし、プロデューサーは 呼んでこなきゃね。 | |
ほら、こっちこっち! 見てよ部屋の奥〜! もうドッタンバッタン大騒ぎ! | |
舞台が終わって、みんな テンションがハイに なってるって感じ なんだよねー。 | |
みんなが、プロデューサーを 待ってるよ! アタシたちの 舞台を、どんな風に楽しんで くれたのかなって。 | |
控えめな智絵里ちゃん ですら、実はめっちゃ そわそわしてたし★ | |
見守る愛情……劇の中で、 重要なキーワードだった もんね。 | |
みんな、実感してたんだ と思うよ。アイドルになって、 プロデューサーに優しく見守ってもらえて…… | |
アタシたち、 愛されてるんだなあって。 | |
……ふふっ。 もちろん、アタシもね★ | |
あーっ、はっきり言うと、 やっぱちょっとハズい! ……今の、みんなには ナイショにしてよね! |
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