事務所前 |
智絵里 |
今日も、レッスンお疲れさまでしたっ。 |
加蓮 |
お疲れ、智絵里。 さっきはありがとね。 |
智絵里 |
いえ、ぜんぜん。 ぜんぜん、そんな、たいしたことはないです。 |
瑞樹 |
あら、どうしたの?智絵里ちゃん。 そんなに恐縮して小さくなっちゃって。 |
智絵里 |
あの、その、加蓮ちゃんに、ほめられたので、つい…。 |
加蓮 |
さっき、レッスンのときにドリンク差し入れしてくれて。 あとダンスも見てくれたんだ。アドバイスしてくれたし。 |
あら〜、いいチームワークじゃない。 さすが、一度ユニットで組んでると違うわね。 マス…マスカットだったかしら? |
智絵里 |
ますかれいど、ですっ。 |
加蓮 |
そんな爽やかな名前あわないよー、アタシたちには。 |
瑞樹 |
ふふっ。そーんなことないわよー。まだ若いんだから! |
智絵里 |
若さの問題なのかな…? |
加蓮 |
智絵里、寮に戻るんでしょ。その前にどっか寄ってかない? |
智絵里 |
あっ、はい。いいですね 川島さんも、よかったら、いかがですか…? |
瑞樹 |
もちろん。 誘ってくれて嬉しいわ。 |
加蓮 |
なんか、珍しいメンツだね。ふふっ。 |
智絵里 |
そうですね。こういうのも、イベントの面白さかな…? |
瑞樹 |
わかるわー。 私も、フレッシュなみんなとお話しするの、結構好きなのよ。 立場柄、あんまり誘われないけどね。 |
智絵里 |
ふふっ。 |
レストラン |
瑞樹 |
みんなはふだん、こういうところには来ないかしら。 なんだか、ムリヤリ誘っちゃって、ごめんなさいね。 |
智絵里 |
いえっ、嬉しいです。 私、自分ひとりだと、入ったことないお店の前で、うろうろしちゃって 結局自分は入れないってこと、けっこうあるので…。 |
加蓮 |
智絵里のそういうところ、かわいいなー。 |
智絵里 |
わ、私としてはちょっと、心配性すぎかなって思うんですけど… でも、初めてのお店ってなんだか怖くって…。 |
瑞樹 |
そーんなの、「はーい、やってるー?」 って入っちゃえば良いのよ! |
加蓮 |
大阪のノリすぎる…。 |
智絵里 |
ふふっ。 でも、いまはひとりじゃなくて、加蓮ちゃんとか、他の人も、 誘ってくれたりするので、いろんな所に行けてうれしいんです。 |
加蓮 |
1回誰かと入った店だったら、ひとりでも入れる感じ? |
智絵里 |
そう、それ、それです。 |
瑞樹 |
いいわねー。 それでいうと、アイドル活動やユニット活動も、 似たようなところ、あるわよね。 |
智絵里 |
…? |
瑞樹 |
以前の智絵里ちゃんだったら…そうねぇ、 加蓮ちゃんとこうしてご飯食べるなんて、 想像もできなかったんじゃない? |
加蓮 |
目も合わせてくれなかったかも。ふふっ。 |
智絵里 |
そ、そんなことない…こともないかもしれないと思うんですけど、 でも、そうですね…同じユニットに選ばれて、ぶつかり合って、 けど、同じところを目指して、いっしょにレッスンして…。 |
『Love∞Destiny』をステージで歌って、たくさんの人にユニットを 認めてもらって…。まゆさんや加蓮ちゃんと仲良くなれて、 美穂ちゃんとも、李衣菜ちゃんのことももっと知れて…。 |
いつのまにか、昔から仲が良かったみたいな、そんな気がしますね。 |
加蓮 |
だよね。智絵里の繊細なところも、心配性なところも、 優しいところも、負けず嫌いなところも、なーんか昔から 知ってたような気がする。 |
瑞樹 |
それがアイドル活動の楽しさの… 一つなのかもしれないわね。 |
智絵里 |
はい。 だから、ますかれいどに選ばれたのも、よかったなって。 |
加蓮 |
李衣菜いなかったら、ちょーヤバかったけどね。ふふっ。 |
智絵里 |
そうですね。ふふっ。 |
瑞樹 |
あら、なに。面白い話? まだ夜は長いんだから、聞かせて聞かせて〜? |
智絵里 |
えーっと…印象的なのは、壁ドンですかね…? |
加蓮 |
そもそもさー、偶然いたからだったんだよね。 李衣菜が参加したのって。 いまは…運命とも、思うけどさ。 |
瑞樹 |
へ〜。なになに〜? 今日は面白い話、いっぱい聞かせてもらうわよ〜♪ |
コメントをかく