370 :名無しさん@ピンキー:2012/01/05(木) 16:41:15.66 ID:QhoSBS6p
「きょ、凶〜!?」
初詣で賑わう神社の真ん中で、諒子は大声を上げた。
センター試験まであと二週間となり、息抜きにと神社へ参りおみくじを引いてみた。
「うぅ〜……入試前に凶とか最悪だよ……」
大吉、とまではいかなくとも末吉くらい引いておきたい……、とは思っていたが、まさかの凶だった。
「で、どんなことが書いてあるんだろ……」
諒子は涙目になりながら細かい文章を読んでいく。
「学問 どれほど経験を積もうと不安尽きず。その不安が破滅を導く。襁褓着けて道を広げよ」
「襁褓……っておむつ、のことだよね……? な、何考えてんの!?このおみくじ!」
諒子は顔を真っ赤にしながら、そのおみくじを結びつけ、家へ戻った。
「ただいま〜」
「お帰りなさいー」
諒子を迎えたのは、姉の朋子だった。歳の離れた姉の朋子はすでに結婚し家を出ており、
今は正月ということもあり実家に戻ってきていた。
「で、どうだったの? 引いてきたんでしょ? おみくじ」
「最悪、凶だったー」
「あははっ! 諒子らしいねそれ!」
「笑い事じゃないし、諒子らしいってなにそれー!」
そんな会話をしていると、リビングの片隅に置かれている物がふと目に入った。
それは幼児用の紙おむつだった。
姉の朋子には3歳になる子供がおり、当然その子も一緒に来ている。
まだトイレが不安なのよねー、と姉が話していたことを思い出す。
「そうそう諒子、私たちこれからお母さんと買い物行くんだけど、一緒に来る?」
「へ!? うーん……いいや。私は残る」
「ああそう? なにそんなわずかな時間でも勉強するの? 偉いわねー」
「何その絶対勉強しないわこの子みたいな目……」
「やだそんなこと思ってないよ〜。じゃ、留守番お願いね?」
「はーい、いってらっしゃい」
スーパーまでは車で移動することになるが、姉と母はペーパーなため、義兄が運転することになる。
で、子供も一緒に行くことになる。
これで家にいるのは諒子一人になった。
「ど、どうしよう……」
おみくじに書かれていた文章を思い出す。
「襁褓着けて道を広げよ」
目の前に、その「おむつ」が置かれていた。
結構な量が入っており、一枚くらい取ったところでバレはしないだろう。
「うー……」
変な声を上げながらリビングを行ったり来たりする。
「よし、もうこうなったらいかなる不安材料も取り除くしか無い!」
覚悟を決めた諒子は、一応慎重におむつが置かれている所に近付き、
おむつを一枚拝借、その直後ものすごい勢いで自分の部屋へダッシュした。
後は任せた
>367こうですか?わかりません><
「きょ、凶〜!?」
初詣で賑わう神社の真ん中で、諒子は大声を上げた。
センター試験まであと二週間となり、息抜きにと神社へ参りおみくじを引いてみた。
「うぅ〜……入試前に凶とか最悪だよ……」
大吉、とまではいかなくとも末吉くらい引いておきたい……、とは思っていたが、まさかの凶だった。
「で、どんなことが書いてあるんだろ……」
諒子は涙目になりながら細かい文章を読んでいく。
「学問 どれほど経験を積もうと不安尽きず。その不安が破滅を導く。襁褓着けて道を広げよ」
「襁褓……っておむつ、のことだよね……? な、何考えてんの!?このおみくじ!」
諒子は顔を真っ赤にしながら、そのおみくじを結びつけ、家へ戻った。
「ただいま〜」
「お帰りなさいー」
諒子を迎えたのは、姉の朋子だった。歳の離れた姉の朋子はすでに結婚し家を出ており、
今は正月ということもあり実家に戻ってきていた。
「で、どうだったの? 引いてきたんでしょ? おみくじ」
「最悪、凶だったー」
「あははっ! 諒子らしいねそれ!」
「笑い事じゃないし、諒子らしいってなにそれー!」
そんな会話をしていると、リビングの片隅に置かれている物がふと目に入った。
それは幼児用の紙おむつだった。
姉の朋子には3歳になる子供がおり、当然その子も一緒に来ている。
まだトイレが不安なのよねー、と姉が話していたことを思い出す。
「そうそう諒子、私たちこれからお母さんと買い物行くんだけど、一緒に来る?」
「へ!? うーん……いいや。私は残る」
「ああそう? なにそんなわずかな時間でも勉強するの? 偉いわねー」
「何その絶対勉強しないわこの子みたいな目……」
「やだそんなこと思ってないよ〜。じゃ、留守番お願いね?」
「はーい、いってらっしゃい」
スーパーまでは車で移動することになるが、姉と母はペーパーなため、義兄が運転することになる。
で、子供も一緒に行くことになる。
これで家にいるのは諒子一人になった。
「ど、どうしよう……」
おみくじに書かれていた文章を思い出す。
「襁褓着けて道を広げよ」
目の前に、その「おむつ」が置かれていた。
結構な量が入っており、一枚くらい取ったところでバレはしないだろう。
「うー……」
変な声を上げながらリビングを行ったり来たりする。
「よし、もうこうなったらいかなる不安材料も取り除くしか無い!」
覚悟を決めた諒子は、一応慎重におむつが置かれている所に近付き、
おむつを一枚拝借、その直後ものすごい勢いで自分の部屋へダッシュした。
後は任せた
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