エロパロ板「おむつ的妄想」スレッドに投下された作品のまとめwikiです。

44 :これでも双子:2014/05/01(木) 00:18:01.74 ID:Y4dla9P+
とある秋の休日。

三島優斗は2月に控えた大学受験のため、休みにも関わらず参考書を難しい顔で読んでいた。静かな家の中に響くのは、彼がページをめくる音のみ。

「ん?」

ふと、それ以外の音を耳にした優斗が顔を上げた。隣の部屋から聞こえる、衣擦れのような小さな音だ。

(もう3時か……。奏(カナデ)の奴、起きちゃったかな)

この音に心当たりがあるのだろう。優斗は時間を確認すると、参考書をテーブルに置いて立ち上がる。
直後だった。

「ゆうと〜?!どこ〜?」

自身を呼ぶ幼い声。優斗が慌てて隣の部屋に顔を出すと、お昼寝用のブランケットを持ったまま自分のことを探している、妹と目が合った。
彼女はその瞬間、優斗にタックルをしようかという勢いで抱きついてきた。しかし予想していたからか、優斗はよろけることなく、彼女の身体を受け止める。

「おはよ、奏」
「えへへ、おはよー」

にぱぁ、という効果音をつけてあげたくなるほどの笑顔を、奏と呼ばれた少女は兄に見せた。それは、とてもーーとても優斗と同い年の少女が見せるものとは思えないような、そんな笑顔だった。

「それで、おしっこは?」
「んとねー、でちゃった」

突然の優斗の質問だったが、奏は戸惑うこともなく答えた。それが、いつも繰り返されている問答であることを示している。

「それじゃ、早く新しいおむつにしなきゃね。ほら、2階行くよ」
「抱っこ〜」
「……はいはい」

優斗が発した『おむつ』という言葉に少しだけ頬を赤らめた奏。まるでその顔を隠そうとするかのように、抱き上げられた彼女は優斗の肩に顔を擦り付ける。

「ほい、とーちゃーく」

彼らが向かったのは、2階の奏の部屋だった。カラフルなフロアマットに、絵本の詰め込まれた本棚。ぬいぐるみやおままごとセットなど、おもちゃの類が収納されたラックなど、まさに年端もいかぬ幼児の、育児室といった趣の部屋。

45 :これでも双子:2014/05/01(木) 00:19:25.19 ID:Y4dla9P+
奏を床に降ろした優斗は、部屋の隅に置かれている、ピンク色のビニールでできたパッケージに手を伸ばした。それには小さな女の子と、有名な紙おむつのブランド名がデザインされている。
その中から1枚、紙おむつを抜き取った優斗が奏の方に振り向くと、彼女が白いプラスチックの容器を差し出してきた。

「おー、お尻拭きか。お手伝いありがとね」
「カナ、おねえちゃんだもん」
「偉いなー奏は。んじゃ、俺の肩に掴まっててね」

胸を張る奏の頭を、優斗が優しく撫でる。そして奏から受け取ったお尻拭きの容器を傍らに置いた優斗は、奏のズボンを引き下ろした。彼女の下腹部を覆う、ピンク色のおむつが顔を出す。
お昼寝の前にトイレに誘わなかったからか、何度か繰り返したであろうおねしょで吸収体はぷっくりと膨らんでいるため、濡れているかどうかを確かめるまでもなさそうだった。
ズボンと同じようにおむつも引き下ろすと、もはや濡れていない場所を探す方が難しいくらい、内側は黄色く染まってしまっていた。

「ちょっと冷たいけど、我慢してね」

濡れたおむつを取り去った優斗は、お尻拭きを何枚か取り出して、奏の下腹部全体を拭き清めていく。もうおしっこを出す以外に使われなくなってしまった、無毛の秘裂も念入りに。

「はい、いいよ」
「カナがやる!」

拭き終えた優斗が声を掛けると、奏は先程優斗の出した新しいおむつを掴んだ。そしてその場で座り込むと、自身の足をおむつに通していく。

(……もうすぐ1年か。まだまだ元に戻りそうにはないなぁ)

そんな妹を見て、優斗は心の中でため息をつく。

46 :これでも双子:2014/05/01(木) 00:20:53.05 ID:Y4dla9P+
三島優斗と三島奏は、れっきとした双子である。

男女の双子であったものの、2人はとてもよく似た顔立ちをしていて、それは成長しても変わらなかった。
しかし、性格は正反対。先に生まれた優斗はマイペースで穏やか、その後に生まれた奏は小さい頃から完璧主義者で、明るく快活。だから昔から、のんびり屋の優斗を奏が引っ張るという、まるで姉弟のような関係が築かれてきた。

2人が高校生となっても変わることがなかったその関係。だが、彼らが17歳の誕生日を迎えた頃、それは一変する。世界中で流行した新型のインフルエンザに奏が罹ってしまったのだ。
まだワクチンの研究が十分に完了していなかったこともあり、彼女は実に1ヶ月もの間、このインフルエンザに苦しむこととなる。とはいえ重篤な症状に陥っていた訳ではなく、完成したワクチンを接種したことですぐに快方に向かった。

はずだった。

「なに……これ」

ワクチンの投与から3日後。病院のベッドの上で奏は、下半身にぐっしょりと濡れた感触を覚えて目を覚ました。熱に苦しんでいたこれまでも、汗で濡れたパジャマの気持ち悪さを感じたことは多かったが、それとはまた違う感覚。
ワクチンの効き目ではっきりとしてきた頭で、奏は明確に理解する。理解してしまう。

物心ついてから初めてといっていい、紛れもないおねしょだった。

診断を行った医師によれば、膀胱括約筋に麻痺が見られるとのことだった。どうやらタイミングから考えて、新型ワクチンの副作用らしい。まだ同様の症状の報告が他の病院からはないことから、奏の体質に作用してしまったのかもしれない、とも告げられた。

47 :これでも双子:2014/05/01(木) 00:22:12.42 ID:Y4dla9P+
その後の奏の失敗は、おねしょだけに留まらなかった。尿意を自分でコントロールするための、膀胱括約筋が麻痺してしまっているのだ。昼間であっても、尿意を感じた瞬間には既に出始めているという状態で、結局おもらしが治ることはないまま退院の日を迎えた奏だった。

「ゆうと〜!みてみて、ひとりでできたー!」
「すごいなー奏は。上手に穿けてる。さすがお姉ちゃんだねぇ」

完璧主義者だったからだろうか。
幼児のように、日常的におむつが手放せなくなってしまった自分を、奏自身が許せなかったらしい。次第に奏は壊れそうな自分の心を守るために、無意識のうちに小さな子供と同じような行動を取るようになった。そしていつしか、年相応の行動を取ることが無くなり……。

「さてと、母さんからちょっと買い物頼まれてるし、お散歩しながらスーパー行こっか」
「いく!」
「あ、こら!ズボン穿かないとおむつ丸見えだぞー」

もともと小柄だったこともあり、服の裾からおむつを覗かせる奏は兄の優斗からでも、まだおむつ離れの出来ない幼児としか見れない。初めは違和感しかなかった奏の出で立ちも、1年もすれば慣れてしまうものだ。

(元に戻らなくても、それはそれで……って、何考えてんだ俺は)

加えて、今まで奏にリードされっ放しで、他者の面倒を見るなんてことが無かった自分が、今度は彼女の世話を焼いているというなんだかむず痒いような感覚。不思議と心地よいその感覚を、最近では手放したくないとまで考えるようになってきた優斗だった。

「ゆうとー!はやくいこー!!」
「はいはい。ちゃんと奏がズボン穿いてからな」

頭に浮かぶそんな考えを振り払うように、優斗は首を振る。そして妹のズボンを片手に、階段を駆け下りていくのだった。

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