エロパロ板「おむつ的妄想」スレッドに投下された作品のまとめwikiです。

全寮制の六実女学園では寮と学校が直結しているため、
学舎と寮を繋ぐの通路に早起き当番の風紀委員が服装の乱れがないか
チェックするのが習わしである。

「ちょっと、そこのあなた」
普通ならばおとなしい生徒ばかりの六実女学園で風紀委員が
呼び止めることはまずない。
「えぇっと・・・・・・なんでしょう?」
ほんの一握りの例外となった生徒、甲野実零は一年生らしく上級生の
風紀委員に対して必要以上に恐縮している。
「おむつ・・・・・・見えているわよ」
呼吸を整え、頬をやや赤らめながら風紀委員はそう指摘する。
「えっ!」
と同時に実零は背筋が凍り、あわてて紺のプリーツミニスカートを確かめる。
指摘されたようにミニスカートから黄色く変色した紙おむつが露呈していた。
実零の顔は一気にリンゴのように赤くなった。
必死に裾を引っ張るが前に引けば後ろが露出し、後ろに引けば前が見えてしまい
シーソーゲームでしかなかった。
周りからは失笑すらあったっが、本人はそんなことを気にしてられない。
「あっ、こんなときに・・・・・・!ダメ、ダメだってば・・・・・・・!」
実零は急にそう叫ぶ。
しかし、彼女の体のいうことが聞かなかったようだ。
それで風紀委員達も事態を察した。
だが、彼女らはあまりにも事態が変わりすぎたため、
実零の紙おむつがさらに膨らむ様子を観察することしかできなかった。
「あぁぁぁぁ、・・・・・・・朝からこんなのって・・・・・・・」
全てが終わった実零はその場にアヒル座りになって放心するしかなかった。

その放課後、六実女学園の養護教諭、夕霧加美はセミロングの髪をクシャクシャと
掻きあげ悩んでいた。
原因は今朝の実零の失禁劇にある。
彼女は崩尿症を患っており、このようなことは既に想定の範疇だ。
が、排泄にトラブルを抱える生徒が集う六実女学園といえど
一般社会に適応できるよう教育するか
をモットーとするため、このような事態が続くようでは良くないのも
また事実である。
そもそも彼女のためにもならない。
「あのぉ・・・・・・・」
すると、ショートカットの小柄な女生徒が視界に入ってきた。
対処法に没頭していたため保健室に入ってきたことに気づかなかったらしい。
「あら、甲野さん」
「は、はい」
その生徒が甲野実零であることと認めると夕霧は無意識に微笑みを見せる。
これはただでさえ傷つきやすい生徒たちから反感を買わないため
身につけた技能と言えるかもしれない。
「おむつ・・・・・・・有りますか?」
どうやら、彼女の紙おむつは限界らしい。
「じゃぁ、ベッドに横になって」
「エッ・・・・・・・」
実零は予想と違う反応に困惑した。
通常ならば換えのオムツを差し出されて終わるからだ。
「ちょっと、あなたの体の診るよう指示が来ているの」
「あっ、分かりました・・・・・・・」
夕霧は咄嗟に嘘をついた。しかし、こうでもしないと彼女の排泄状況を診られない。
つまり、解決策が出せるかもしれないという期待感があった。
思い当たる節が彼女にもあるのでスンナリと受け入れてくれた。
実零はベッドに横になりミニスカートをたくし上げて役目を終えつつある
紙おむつを晒し、羞恥に耐える。
そして紙おむつを見て夕霧はすこし驚いた。

それは意外にもパンツタイプの紙おむつだったからだ。
パンツタイプは概ね吸水する回数がどうしても劣る。
六実女学園では出てしまう量が多ければ吸水量の多い
テープタイプを推奨するくらいである。
「甲野さん、テープのじゃないのね」
「・・・・・・・はい」
役割を終えた紙おむつを専用のゴミ箱に畳んで入れると
夕霧はあくまでも優しく問う。
しかし、実零はまるで悪いことをして見つかった子供のように怯えていた。
「いいの、でもおむつ丸出しで気づかないというのもどうかと思うわ」
「・・・・・・・」
実零は今朝の件のことを言われていることに気がつき体が更にピクッと震える。
そしてやや涙目になり「どうすればいいのですか」と夕霧に表情で問う。
「う〜ん、このおむつがいいんじゃないかしら?」
夕霧は少し考えたあと、新しい紙おむつ取り出した。
それを見て実零は目を丸くした。今までのパンツタイプではなく、
テープで固定するタイプだったからだ。
「それでは・・・・・・・トイレでおしっこができません・・・・・・・」
実零があくまでパンツタイプに拘ったのはトイレで脱ぎやすいからだ。
おむつはあくまでも緊急手段というプライドがあったが、
それを否定されたようで心が痛む。
「でもね、甲野さん考えて・・・・・・テープだって換えを巾着袋に入れて
持って行けばトイレですることも可能の筈よ」
夕霧のいう通りそういった工夫でおむつにしないでトイレでするということも
可能なのだ。
「そう・・・・・・・ですよね・・・・・・・」
理屈では納得できるのだが感情では言いようのない敗北感に苛まれる。
しかし、その敗北感の証を実零は受け入れた。

そして、また新しい1日が始まった。
毎日おねしょが欠かさない実零であるが、今日は今までとちょっと違う。
寝る際には更にパッドを入れていたのだが、今回はそれがない。
その代わりとして厚手なテープ式紙おむつがある。
(これ・・・・・・・結構いいかも・・・・・・・)
実のところ漏れでるケースがあり何度か布団に地図を稀に描いたこともある。
しかし、テープ式は厚手であることも相まってその心配は無さそうである。
おまけに、朝のHRくらいまでは保ちそうだった。
先日の失態は遅刻しそうな為、交換しなかったことが原因であるため、
遅刻しそうなときでも安心できそうだった。
(ちょっと・・・・・・・スカートが心配かな・・・・・・・?)
だが当然ながら良いこと尽くしというわけでもない。
作りが厚手なのでどうしてもぷっくりとスカートが持ち上がる。
(ちょっと気をつけ歩かないと)
学園の制服のスカートはおむつ交換の利便性とか通気性を考慮して
短いので尚のこと心配だった。
一応、おむつが見えてしまうことは御法度でもある。
だけども、妙に日々のプレッシャーから解放される錯覚を覚える。
(これで・・・・・・・行ってみよう・・・・・・・)
慣れなテープ止めのおむつを時間をかけて交換し、制服のスカートを整え
翻らないようゆっくりと部屋を出る。
この経験がまた彼女に科せられた試練を乗り越えるための糧となっていくのだった。

(終?)

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