SDHC・USBメモリでリカバリ
SDHCやUSBメモリだけでリカバリする (901/Win編)
- その背景
- 目的
- 概要と用意する環境
1. DVDドライブを搭載した別のパソコン(母艦)で作業するといいでしょう。
2. 4GB以上の容量のUSBメモリまたはSDHCが必要です。リカバリ・データを別メディアで用意するならば256MBで十分です。
3. ISOイメージを編集するソフトを母艦にインストールします。この種のソフトは複数ありますが、今回はPowerISOを使いました。解説は次のページに、ダウンロードも次のリンクを辿って行います。
http://www.forest.impress.co.jp/article/2006/03/30...
PowerISOを選択した理由は、試用モードで扱えるファイルサイズが300MBリミットに対し、他のソフトは100MBまでという単純な話です。ちなみに今回対象とする WinPE.ISO は約150MBの容量です。
4. USBメモリまたはSDHCからブートするために、HP社の「HP USB Disk Storage Format Tool」が必要です。注意すべきは現時点での最終バージョンである v2.1.8 だと起動しません。以前のバージョン V2.0.6 ならばOKなので、これでフォーマットします。あいにくHP社Webサイトで古い版を見つけられなかったので、ちょっと怪しいけれど技術的には優秀なサイトから入手します。次のWebサイトの真ん中あたりで USB_MultiBoot_10.zip を探して下さい。
http://www.911cd.net/forums//index.php?showtopic=2...
2MB程度の USB_MultiBoot_10.zip を展開すると HPUSBFW.EXE が見つかります。これがあなたの求める「HP USB Disk Storage Format Tool V2.0.6」です。
地味な作業
- DVDドライブ装備の母艦上で作業
2. PowerISOを起動します。体験版で利用可なので、[未登録のまま続行] を選びます。
3. PowerISOから、901付属のサポートDVD内の WINPE.ISO を開きます。
4. WINPESHL.INIを書き換えます。しかしISOイメージ内のファイルは直接編集できません。入れ替えの形をとります。まず、\I386\SYSTEM32フォルダにあるWINPESHL.INIを母艦HDD上の任意のフォルダに抽出します。
5. 抽出したWINPESHL.INI はテキスト形式のファイルなので開いてみます。これは、WinPEが起動した直後に実行するプログラムを指定するファイルです。その中身は次のようです。
[launchApp]
AppPath=x:\EPCRecover.exe
二行目を次のように書き換えます。
[launchApp]
AppPath=x:\GHOST32.EXE
作業が終われば、PowerISO側のWINPESHL.INIを削除し、編集済のWINPESHL.INIを書き戻します。
6. 同様に \I386フォルダにあるNTDETECT.COMとSETUPLDR.BINを、母艦HDD上の任意のフォルダに抽出します。その後、SETUPLDR.BINをntldrにリネームします。次にこれら2つのファイルを、USBメモリまたはSDHCにコピーします。
7. PowerISOでの作業はもう終盤です。[名前を付けて保存] メニューからWINPE.isoファイルを任意のフォルダに保存した後、USBメモリまたはSDHCにこれをコピーします。PowerISOを終了します。
8. リカバリDVD内のRecoveryフォルダを開くとEEEPC1.GHOとEEEPC2.GHO(合計約2GB)があります。確認したらフォルダごとUSBメモリまたはSDHCにコピーします。
9. さて最後の作業に入ります。テキスト形式のファイルをwinnt.sifという名前で作ります。その中身は4行です。
[SetupData]
BootDevice = "ramdisk(0)"
BootPath = "\I386\SYSTEM32\"
OsLoadOptions = "/fastdetect /minint /rdexportascd /rdpath=winpe.iso"
10. ここまでの作業で中身は上のようになっているでしょう。確認後、USBメモリまたはSDHCカードを安全に取り外します。
- リカバリしてみる (USBメモリまたはSDHCカードを901に挿入だ)
2. メニューから [Local] → [Disk] → [From Image] と辿り、最初に復元するファイルEEEPC1.GHO を選択します。
3. EEEPC1.GHO は C:ドライブのイメージ・ファイルなので、対象先は 4GBのDrive 1 です。5分ほどで復元が完了します。
4. 続いて、EEEPC2.GHO(D:ドライブのイメージ)を Drive 2 (8GB)に復元します。
以上ですべてが工場出荷状態に戻ります。最初からやり直すのも、時折ゆえにスッキリ・新鮮です。アプリを入れないWindowsってこんなに速かったのか、と感動すること請け合いです。
ノート
- こうして作った1本(USBメモリ)または1枚(SDHCカード)は、うれしいことに、リカバリのみならず通常のバックアップやリストアに活用が可能。
- WinPEに関して更に知りたい諸君にとっては下記が参考になろう。
- winnt.sif については地道な検索により更なる有用な知見が得られるぞ。
- HP USB Disk Storage Format Tool v2.1.8 はHP社のWebからgetできる。ただ今回の目的に合致しないことは前述の通り。
- HP USB Disk Storage Format Tool v2.2.2というVista対応のソフトもgetできるぞ。HP2133のBIOSを書き換えるツール(sp40482.exe)の中に含まれている。WinRARなどでEXEファイルの中を覗くとHPUSBFW.exeというファイルがそれだ。ただし上記と同様今回の目的には合致しません。なお、Vistaでは上記のリカバリディスクは作成できないみたい。
2008年10月23日(木) 02:04:16 Modified by momopoem
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