アイテムの鑑定(和訳)

アイテムの鑑定（CrawlWiki和訳）

(原文) CrawlWiki - Identification (Identifying items)
http://crawl.chaosforge.org/index.php?title=Identi...

文意を損ねない程度の意訳が含まれます。あしからずご了承ください。

アイテムの鑑定
訳注

アイテムの鑑定

全てのアイテムは「鑑定の巻物 (scroll of identify)」を読むことで鑑定できる。
不幸にも十分な鑑定の巻物が無い場合、別の鑑定手段を覚えておくと役に立つだろう。(*訳注1)

鑑定済みのアイテムのチェック

"/"キーを押すとすでに鑑定済みのアイテムが表示される。
ver.0.8ではさらに"-"を押せば未鑑定なアイテムの表示に切り替わる。

店にあるアイテムによる鑑定

骨董品店以外の店で買ったものは自動的に鑑定済みとなる。
これは「焼き討ちの巻物 (scroll of immolation)」「空腹の指輪 (ring of hunger)」「毒の薬 (potion of poison)」などの悪いアイテムの鑑定に特に便利であり、たった1ゴールド使うだけでこれらを試す危険を冒さずに済む。

アイテムを使ってみて鑑定する

武器・防具・指輪・護符であれば(*訳注2)、「呪い識別の巻物 (scroll of detect curse)」で呪われているかあらかじめ確かめるか、「解呪の巻物 (scroll of remove curse)」で呪いをいつでも解ける状態で身に着けて確かめよう。（強化系の巻物でも解呪できる。）いくつかの武器防具は shiny, runed, warped, glowing, dyed, embroidered などが特徴が追記されているが、他は何も追記されていない。しかしこれらの言葉が付いていない武器防具でもまれにエゴ付きであったり、ランダムに修正がついている可能性がある。(0,-1) のようなものはよくあるし、大量に集めて調べれば+2や+3も見つけられるだろう。逆に、特徴が追記されたアイテムは、ほとんど+0である可能性はないが、必ずエゴ付きであるわけではなく、修正付きだけの場合もある。このようなアイテムでも (+2, +3) じゃなくて、(-1, 0) や (+1, -1) だったなんて良くあることだ。
"ancient", "humming", "distressingly furry"のようなもっと風変わりな特徴が追記されたアイテムはおおむねアーティファクトである。

鎧

鎧は身に着けると、常に完全に鑑定される。それがアーティファクトであってもだ。

武器

武器は手に持つと、エゴが明らかになり、もしアーティファクトの武器であれば特別な性質も同時にわかる。
命中とダメージの修正はその武器のスキルを得て、しばらく使ってみる必要がある。十分にスキルがあれば、迷宮草 (plant) を何回か殴りつけるだけでわかることも多いだろう。
ただ注意すべきは「歪曲エゴの武器 (of distortion)」だ。これらを装備したり外したりする際には、プレイヤーがアビス送りにされるような危険を伴う。

ver.0.8までは杖についても、対応するスキルに応じて、手に持った杖の鑑定のチャンスを得ていた。しかし、ver.0.8では杖は手に持った瞬間、自動鑑定となった。・・・が、呪われていることがある！

かなりまれではあるが、glowing/runed となっている武器についても歪曲エゴの武器である可能性があることに注意。それらは何の準備も無しに装備すると、大変危険だ。ユニークの「サイキ (Psyche)」や「ソニア (Sonja)」が歪曲エゴの武器を落としやすい。(*訳注3)

装身具

いくつかの護符は自動識別だが、大抵はそうではない。護符は、悪い効果をもたらすのが「不正確の護符」だけで、それが呪われていることはまれであることから、指輪に比べると身につけて鑑定しても安全。

怒りの護符・守護精霊の護符 (amulet of guardian spirit)

着けると自動鑑定。守護の精の護符は着脱時にMPを0にしてしまうため、術士には危険が伴うことに注意が必要。

停滞の護符 (amulet of stasis)・明晰の護符

どちらも対応する効果に抵抗した場合に自動鑑定。(*訳注4)

悪食の護符

ver.0.8では自動鑑定も同然。きちんと言うと、身に着けて生肉を食べようとした時で、かつ、その空腹度ではプレイヤー種族が生肉を食べられない場合に自動鑑定される。

飛行制御の護符

身に着けた状態で浮遊すると自動鑑定。（浮遊のスペル、浮遊の指輪、浮遊の薬）

信仰の護符 (amulet of faith)

信仰を得ている状態で身に着けると自動鑑定だが、外す際に少しだけ信仰値を下げるので注意。

以上で残るは結界・腐蝕阻止・耐突然変異・保全・不正確の護符となった。

指輪は護符より危険であるが、多くは自動鑑定される。

浮遊・テレポート・透明化・魔力・護り・躱し身・腕力・器用さ・知性の指輪と AC/EV/STR/INT/DEXをアップする効力のあるアーティファクト指輪

身に付けたら自動鑑定。ただし、テレポートの指輪とマイナス補正のステータス変化系指輪は呪われている。

魔術の指輪

ver.0.8では呪文詠唱スキルがあれば自動鑑定も同然。きちんと言うと、着脱前後で呪文の成功率が変わっているかを確認すればよい。

テレポート制御の指輪

テレポートした時に自動鑑定。

炎・氷の指輪

身に着けて対応する属性の呪文を唱えたときに "surge of power" を、逆属性の呪文を唱えたときに "numb sensation" (*訳注5) を感じる。他の魔術を増幅させる装備を身につけていなければ、鑑定できるだろう。

霊視の指輪

身に着けているときに視界内の生物が透明になろうとすると自動鑑定。

能力維持の指輪

身につけているときにステータス低下から守ってくれたら鑑定できるはず。

残りは以下の通り。

耐性系の指輪（耐火・耐冷・耐毒・生命力保護・耐魔法）

これらは「～から守られた」というメッセージを出すのでわかる。ワンドを自分に向かって振ったりしてもいいが、調子に乗りすぎないこと。耐毒は毒性のある生肉や毒の薬でももちろん確かめられる。

殺戮の指輪
再生の指輪
滋養の指輪
空腹の指輪

もし、呪われた指輪で自動鑑定がされなかった場合は、多くの場合、空腹の指輪なのでできるだけ早く解呪して外すべき。

アーティファクトの装身具は、身に着けたときに自動鑑定される性質はその時点で明らかになる。例えば「+5 Int,ｒElec」の場合、Intへのボーナスは着けたときに明らかになるが、絶縁性はまだわからない。よって、大体は完全に鑑定するために鑑定の巻物を使う必要がある。部分的にしか鑑定されていないアーティファクト装身具は、そのように注意書きされる（銘が刻まれる）。

巻物

多くの巻物は読んだ時点で自動鑑定されるが、全ての巻物というわけではない。

読んだ時点で常に鑑定されるもの
- 白紙(訳注6)・無為無作為・瞬間移動・テレポート・獲得・騒音・召喚(召喚できるスペースが有る限り)・煙幕(fog)・魔法の地図・拷問・焼き討ち・魔力脆弱(vulnerability)・静寂(silence)・呪い識別(←ver.0.7より変更)

どのアイテムに対して使うか尋ねられるもの
- 鑑定の巻物：未鑑定のアイテムに使えば鑑定される
- 防具強化の巻物：防具に使い、強化が成功すれば鑑定される
- 魔力充填の巻物：ワンド・ロッド・電撃エゴの武器に使えば鑑定される(*訳注7)

特定の状況下では鑑定できるもの
- 解呪の巻物：呪われた装備品を装備していれば
- 武器精度強化・武器威力強化・*武器強化*の巻物：強化が成功すれば
- 防具呪縛の巻物：呪われていない防具を装備していれば
- 武器呪縛の巻物：呪われていない武器を装備していれば
- 恐慌の巻物：視界内のモンスターが恐慌状態になれば(*訳注8)
- 聖なる御言葉 (holy word) の巻物：悪魔やアンデッドモンスターが視界内にいれば（これにはあなたも含まれる！）
- 殺戮の武器の巻物：エゴ付与が成功すれば

どのような状態で読んで鑑定するのが確実かというと・・・

1種類につき2枚以上入手できている（鑑定・魔力充填・解呪・防具強化で失敗した際に注釈を刻めるようにするため）
未探索の階層で、かつ探索済の階層への階段に重なっている（テレポート・騒音などの有害な巻物に対処でき、魔法の地図の巻物を最大限活用するため）
数の多い順に読んでいく（鑑定・テレポート・解呪・呪い識別である可能性が高い。価値のある巻物の無駄遣いを避ける）
仲間が周りにいない（恐慌・焼き討ち・拷問・聖なる御言葉で仲間を攻撃しないように。またそれで神の不興をかわないように）
最も強力でかつ、切る属性の武器（肉をさばける武器）を装備している（武器呪縛を鑑定でき、各種武器強化を無駄にせず、もし呪われていて肉をさばけなくなることを避けるため）
未鑑定の防具、未鑑定のワンド（未使用でもいい）を持っている（防具強化と魔力充填を鑑定する）

少し危険を伴うが、以下の状態なら鑑定可能な巻物が増える。

弱いモンスターを視界内に入れて（恐慌の巻物を鑑定）
呪われたアイテムを装備して（解呪の巻物を鑑定）

これらの条件はあなたの知識が増えるにつれ調整できるようになるだろう。
たとえば、解呪の巻物が鑑定済みで所持していれば（「棒切れの蛇」も木製武器の解呪に使える）、武器呪縛の巻物で武器が呪われることは全く問題にならない。巻物のうちいくつかは大変貴重な品であるので、しばらくたっても1枚のままの巻物に対して鑑定の巻物を使って鑑定することは無駄遣いにはならないはずだ。

巻物の鑑定はバランスが全て。一方で、好奇心のおもむくままに鑑定の巻物を無駄遣いすべきではないし、他方ではテレポート・恐慌・瞬間移動の巻物を所持品に残したままダンジョンの3階で死んでしまうのはいらただしい。鑑定のために巻物を読む際には、以下の悪い副作用に気をつけること。

善良な神（ジン、輝けるもの、エリヴィロン）を信仰しているなら、召喚の巻物で呼び出された忌まわしきものが敵対するおそれがある。低レベルのキャラクタは簡単に殺されてしまう。

焼き討ち・拷問の巻物からはどちらも重大なダメージを受ける。（拷問の巻物については、直ちに死に至るわけではないが。）同様に、聖なる御言葉の巻物はアンデッド系・悪魔系のキャラクタにダメージを与える。

味方が視界内にいる状態で、恐慌・焼き討ち・拷問の巻物を読んで、味方があなたを裏切ってしまうことはよくある。そのうえ、あなたが味方を傷つけると怒り出す神もいる。

武器防具が呪われてしまうかもしれない。まあ、解呪の巻物は比較的手に入りやすいのだが。

無為無作為の巻物は友好的な蝶を呼び出す可能性がある。これらは仲間の死を嫌う神を信仰している場合に厄介だ。

薬

薬は全て飲んだ際に自動鑑定されるが、いくつかはかなり有害だ(毒・減速の薬など)。
飲んで試す前に、ある程度数が増えるまで待つのが賢明だろう。(*訳注:9)そうすれば最も手に入れやすい「治療の薬」を見分けやすくなる。この薬は毒や腐敗も治す。また、こうすることで「突然変異治療の薬」の無駄遣いを避けやすくすることができる。「血液 (potion of blood)」はしばらくすると「凝固した血液 (potion of coagulated blood)」になって自動鑑定される。諸宗派の寺院とは別のところに存在するCheibriadosの祭壇付近には時々、減速の薬が一緒に置かれていたり、シフ・ムーナの祭壇には魔力の薬が一緒に置かれていたりする。

薬を鑑定するための2つ目の方法は、モンスターが飲んだ際の様子を目撃することだ。薬がモンスターに及ぼした効果に注意しよう。効果を確認しさえすれば、その種類の薬は "tried by monster"(モンスターによって試された) とマークされるので、あとはあなたが確認した効果に対応する薬の名前を刻み付ければいい(inscribeで)。

3つ目の方法は、「毒物の抽出 (Fulsome Distillation)」の呪文を使うことだ。この呪文で作り出した全ての薬は自動鑑定される。これらは水の薬以外は全て有害なので、あなたに害が及ぶのを防いでくれる。

ワンド

ワンドはモンスターに振って抵抗されなかった際に自動鑑定されるが、残り使用回数を知るには、高い発動スキルを持っていない限りは鑑定の巻物に頼るほかない。

ワンドを鑑定する一番良い方法は、「1マス以上離れていて」「(後ろが)壁に近い」モンスターに「壁と垂直にならないよう」振ることだ。こうすれば、ファイアーボールに巻き込まれず、掘削のワンドを鑑定でき、稲妻のワンドの壁で反射した跳弾が当たることもない。ワンドを振って鑑定する際は、弱いモンスターに使うべきだ。加速や透明化させてしまうことがある。「何も起こらなかった (nothing happens)」とメッセージが出て相手が傷を負っていない場合は「癒しのワンド」だ。

他のやり方はまず壁に振ってみて、失敗したらその後自分に向けて振ってみるやり方だ。これでまだ鑑定されていないワンドは、おおよそは変化のワンドであろう。この方法は使用回数を無駄遣いしてしまうが、モンスターがいなくてもいいので若干安全ではある。自分に振る際は、混乱・隷属のワンドはあなたを混乱させてしまうので、近くにモンスターがいないかよく確認しよう。

訳注

1: むしろ、鑑定の巻物を節約し本当に必要なものに使うために知っておいた方が良い。
2: 後述の通り、ver.0.8以降、杖も呪われている可能性がある。
3: 攻撃を受けて歪曲効果が出た場合は判別されるが、遠距離から倒した場合などに注意ということになる。
4: つまり、停滞はテレポート、瞬間移動、加速、減速、狂戦士化、麻痺、石化、明晰は混乱、記憶喪失を防いだとき。
5: "surge of power" は "魔力の増幅を感じた" だったと思うんですけど、"numb sensation"って無印の日本語メッセージなんでしたっけ・・・
6: ver.0.8では、白紙の巻物は削除。
7: ver.0.8では、魔力充填の巻物を電撃武器に使ったときの効果は削除されている。
8: regardless of holiness？原文間違い？
9: 薬がある程度貯まるまで試し飲みは待つ、というのは共通認識だが、どのタイミングでどの程度まで試しに飲むかというのはプレイヤーや選んだキャラクタによってまちまちなはず。無印Crawl日本語wiki・だんじょんひらおよぎでは、「寺院で少ないほうから飲んでいくのがいい」となっているが、耐性 (resistance) や才気(brilliance) など有用な薬が加わったSSでは、がぶ飲み試飲がこれらの薬の無駄使いを招くことも確かである。