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著者:青太郎氏


 行こう。再びあの舞台へ。
 過去の終わりを終わらせるために。現在の始まりを始めるために。
 過去の約束のために。現在の少女のために。


 第六章 後編


「しっかし夢みたいっすよ。まさかあなたと一緒にやれるなんて」
 興奮気味に話すギタリストに、他の連中が同意する。
「今日は頼む。なにぶんブランクがあるからな。サポートしてくれ」
「まさか! あなたほどの人が」
「だといいがな」
 衣装も、メイクも体に馴染んではいるが、やはり技量だけはな……。ちらり上を見る。
こちらからでは見えないように細工はされているが、あそこで唯が見てくれているはずだ。
 これは礼だ。
 過去のあいつらに会わなきゃ俺はここまでこれなかった。
そして現在のあいつらに会わなければ、一生相棒を手放したままだった。
今こいつを握っていられるのは、そういった経緯があるから。
 だからこそ俺はその恩義に報いなければならない。
 ウィッグがずれてないか確認し、黒のロングコートを翻す。
「行こう。聴衆は関係ない。全力を出してくれればいい」
 ブザーが鳴り、幕が上がる。ステージの俺たちとホールの観客の対面。
 ゆっくり、確実に指を滑らせ、相棒を鳴かせる。
 行くぜ、相棒。
 これが俺の――――俺達の――――。
 
 リバイバルだ。



「さすがですね。まるで衰えを感じさせない」
 ホールの拍手に応えつつ、後ろの四人を見まわす。まるで昔の俺たち。もう今では手に入らないもの。
「どうかな。俺一人ではどうにもならなかった。お前たちのおかげでやっとこさだ」
「またまたご謙遜を」
 いや、きっと“俺”だけではあのころのレベルには戻れないだろう。あいつらがいなければ。
演奏中もずっと感じた。安心感をまったく感じられないバックだ。
こいつらには悪いが、そういうものなんだ。技量云々じゃない、もっと精神的な問題。
「今の仲間を大切にしろよ。俺に言えるのはそれだけだ」
 さっさと壇上をおりる俺をひきとめる声が聞こえたが、頓着しない。
今日の演奏は、ただ一人のためのもの。感想も称賛も、そいつのものにしか興味はない。
 つくづく、俺はあいつらに振り回されているな。
 ま、それも悪くない。
「すごいすごいすごい!」
「そいつはどうも」
 部屋に戻れば、唯が文字通り飛び跳ねてた。図体ばかりでかくなったのはこいつも一緒やもしれん。
「お兄ちゃんがこんなにギターうまかったなんて知らなかった!」
「そうか」
 俺はウィッグをひっつかみ、足もとに落とす。バサリ、と長髪が舞い落ちる。
就職するにあたって、こういう髪形はご法度なので、ばっさり切っていた。
ケアが楽だからこれはこれでいいけど、やはりちとさびしいものがある。
「ところで唯」
「なに?」
 ロングコートを脱ぎ捨てる。まるで暗幕のようなそれは、ふわりと床に覆いかぶさる。
「ここにはベッドがあって、若い男女の二人以外誰もおらず、もう夜だ」
 そっと唯を抱え上げ、巨大なベッド――唯いわくお姫様ベッドというらしい――に寝かせる。
「そこで、ずいぶん前から誘惑してくれちゃってる女の子を、俺は襲おうと思ってるんだが、どうかな」
 頬に手を這わされた唯は顔をあからめ、目をそらし、
「やっぱり、今日のお兄ちゃんは優しくて、イジワルだ……」
「嫌いか?」
「大好き」
 それを合図に、俺たちの影は重なる。
 ちゅっ ちゅ……

「ふ……っ、ふ……っ」

 ちゅるっ ぷちゅ ちゅ……ちゅ……

「あふぅ」
 舌を交えた後、離した口先から伸びる銀色の糸。唯の制服に手をかけ、ゆっくり脱がしていく。
「やっぱりお風呂入ってから……」
「やだ。このままの、いつもの唯を味わいたい」
「んっ」
 首筋を舐め上げると、細い体が震えた。ジャケットを剥ぎ、ブラウスのボタンを外せば、白い下着が顔を出す。
「んっ、は……は……はっ………はあは」
 耳を舐め、その穴に舌を這いまわす。ブラウスも取り、スカートのホック、ファスナー……。
「あ、は……っ、あ。んっ……うんっ」
 やがて、眼下に下着姿の唯が現れる。飾り気のない、純白そのものの、子供っぽいそれ。
その絶景を眺めつつ、俺もパンツ残して後は外す。
「わっ。すごい……」
 俺の股間のふくらみを見て驚く唯の手を引き、中の半身に触れさせる。
「どうだ」
「すごく硬くて……熱い……」
「そうか」
 その隙にブラの肩ひもをずらし、後ろのロックを解除。憂のときに学んだことがその姉に役立つとは、なんとも複雑だ。
「……小さいな」
 憂より。
「こ、これから大きくなるもん!」
 ぼそっと出た俺の一言が許せないらしく、羞恥とは別の感情で顔を赤くする唯の胸を、そっと撫でる。
「あっ、あんっ」
「そうだなこれから大きくしてやるよ。ま、小さくても俺の唯への気持ちは変わらんから気にするな」
 中心のぽっちをつまむと、
「ひっ……、ひっ……ぅ。あ、ひっぱった……らぁ……っ。だめっ……」
 …………。おもれえ。……ちょっと興奮したのは内緒だ。
「さて、こっちはどうかな」
「あ……」
 ショーツをおろし、抜き取れば、露になる唯の女。
「あんまり見ないでよ」
「……いやだね」
 唯が股を閉じるよりはやく、そこに口づける。
「くぅんっ。あうん、ん……。ふあっ、んう……」
 ぴくんっ。悶える唯に喜びつつ、舌を潜り込ませ、吸う。中は熱く狭い。
 ぺちょ。びちゃ。ぢゅぷっ。
「あ……あう……。あっ、んんっ。あっ……あぁ……」
 徐々に、唾液以外の液体が女性器を濡らしていく。俺は頭をひき、かわりに人差し指をそこに突きいれる。
「はあ、ああっ。あっあっ……んあっ、やっ、あっ。ああ……」
 くちゃ……ぴちゃ……と水音をたてて、そこは潤いで満たされている。
 俺は最後の一枚を脱ぎ捨てた。
 これでお互い生まれたままの姿。

「唯、いれるよ」
 すると、唯が俺の肩を押した。
「……待って」
 そのまま白く小さな体は俺に被さり、俺は押し倒された形になる。
「わたしがいれたい」
「……わかった」
 持ってきた避妊具を装着し、準備完了。仰向けで待っていると、唯は唐突にゴムで包まれた部分を掴み、
「とうっ!」
 剥いで投げ捨てた――って何してるんじゃ。
「おい」
「だってやっぱり初めては直接感じたいし」
「…………。すきにしろ」
 実際、俺も一度直接してみたいという願望があったわけだし、唯のやりたいようにやらせよう。
「じゃ、いくよ」
「ああ」
 唯が俺の半身を握り、自身のそこへ近づける。場所は認識しているので、あまり時間をかけずに内部へ侵入できた。
唯が腰を落とし、徐々に体内に肉棒を収めていく。
「んっ……はあっ……んんっ。ひっ、ひうっ、いうっ!」
「大丈夫か」
 すげえ痛そう。しかし唯は笑顔を見せる。
「だいじょーぶ」
 やがて、すべてが中に取り込まれ、唯の尻が俺の体と密着する。その間から、少量の血流。
「えへへ。全部はいっちゃった」
「よくがんばったな」
 頭を撫でてやると、顔を綻ばせる。まったく、ホントこういうことは変わってないな。
「気持ちいい?」
「ああ。すごくな」
 実際、唯の中はキツく、熱い。憂とは違った感触で、憂のは締め上げるようなしまりだが、
唯のは包み込むようなしめつけだ。まさか姉妹の違いをこんなところで見つけるとはな。
「いっぱい気持ちよくなってね」
「うあっ」
 唯が腰を弾ませ、それに連なるように俺は多大な快楽を得る。きゅっ、きゅっ、と半身はしごかれ、硬さを増す。
上を見れば唯の小さな胸は上下に揺れ、まるで誘っていようだ。俺はそれを掴み、揉む。
「ああ、あ……はっ、あうっ、あうっ、はっ、あああ」
 指の隙間から出てきた乳首をつまむと、すでに硬くなっていて、コリコリした感触を返す。
「あっ――ふあっ。くあっ、あっ、ひっ、ひんっ、ひあっ、あっ、あっ」
 ぱちゅん、ぱちゅん、ぬちゅん、ぬちゅん。
 室内は唯の喘ぐ声と、交わっている場所から出る水音で満ちていた。
血の混じった唯の愛液が俺の陰毛を濡らし、さらにはシーツにシミを作る。
「あっ、はっ、あ……っ、お兄ちゃん……っ」
「ん……」
「あっあ……っ。また会えてよかった……」
「ああ、俺もだ」
「あ、うあっ。また好きになってよかったよぉ……」
 ぽたぽた腹に何か落ちてきた。見上げれば、唯が涙を流していた。
「唯?」
「あれ? 何でだろう。嬉しいのに、何で泣いてるんだろ……」
 どんなに目をこすっても、涙を止められない自身が不思議でたまらないようだ。まったく、可愛い奴め。
「こんなに嬉しいのに、何で……」
「いい。それでいい」
 俺は上体を起こし、唇を合わせる。後頭部に左手をそえ、右手で髪をすいてやる。
「ん……っ、んんっ、んっ。はふ……」
「無理して止めなくていい。嬉しくて流す涙もあるからな」
「うん……」
 正直、涙を湛えたこいつの瞳は、とても美しく綺麗で、見とれた。本人には絶対言わないがな。何か悔しいし。
「お兄ちゃん?」
「いや、なんでもない。それより唯、そろそろ限界だから一度どいてくれ。ゴムをつけなきゃな」

 すると唯は笑った。しかし普段のそれではない。意地の悪そうな、どこかの紳士が時折見せる笑み。
「そっか」
「唯?」
 どうして俺の肩を押す? このままじゃ仰向けで動けないじゃないか。
「お兄ちゃん、わたし赤ちゃん欲しいな」
 数瞬、俺の思考回路はフリーズした。は? 何を言っているんだこいつは。
「ほら、約束したでしょ? 家族三人で海に行くって」
「いや、そんな約束した覚えは……」
 約束が食い違ってるぞ。しかし唯はそんなの関係ねえ、といった風情で、
「だからね、お兄ちゃんにはいっぱい気持ちよくなって、いっぱい出してもらわないと」
 再開される腰の振り。さっきよりもそれは激しく、まるでその器官が本当に俺の子種を欲しているようだった。
いや待て、今子供なんてできたら俺職なしお前退学だろ。
二人そろって仲良くニートだぞ。それでいいのか、おい。俺は心中を語った。しかし――――。
「ん! んっ、んんっ、んっ!」
 こいつ聞いちゃいねえ。やば、そんなことしてる前にもう出ちゃう。
マジでかけちゃう5秒前――略してMK5――なんて言ってる場合じゃねええぇぇええ。
 憂、俺に力を!
「おりゃっ」
「あ」
 暴発する刹那、何とか唯を持ち上げ、半身を抜く。
 俺のそれは数回震えた後、唯の腹に白濁液を吐き出した。
「はぁはぁ……何とか間にあった」
「ああ……お兄ちゃんなんてことを」
「それはこっちのセリフだ」
 疲労がどっときて、俺はベッドに倒れこむ。唯はそんな俺の胸元に顔を押し付ける。
「ぶーぶー。せっかくお兄ちゃんのお嫁さんになれると思ったのにー」
「何を言ってるんだお前は」
 引き続き口先を尖らせつつ唯は、
「だってこうでもしないとお兄ちゃん結婚も赤ちゃんもダメっていうじゃん」
「当たり前だ」
 風邪をひかないように、布団をかけている俺をよそに、腹にかかった精液を唯は指につけて舐めていた。
「おい」
「うーん。あんまりおいしくない」
「そりゃそうだろ」
 その指が唯の股間に向かうのを阻止。
「何してる」
「いや、今から入れても間に合うかなーって」
 すぐさまティッシュで残りを拭きとり、ゴミ箱へシュート。よし入った。
「ひどい!」
「どっちがだ」
 俺を職なしにする気か。
「とりあえず今は高校生活を楽しめ。せっかく高校入ったんだからな」
「うん……」
 そんなしゅんとするなよ。俺は唯の頭に手を置き、
「そういうことは、高校卒業してから考えような」
 するとうってかわって瞳を輝かせ、
「本当!? 卒業したらいいの!?」
「いや、その……まあな」
 何かマズいこと言ったような気がするが、後は任せたぞ、未来の俺。
「それよりそろそろ寝るぞ。早めに起きて準備しなきゃいけないんだからな」
 携帯の目覚ましを設定。ええと、まず平沢家にこいつを置いて、それから家に帰って出勤だな。うう……。憂に何と言われるやら。
「うん。じゃあ……」
「…………。わかったよ」
 目を閉じた唯におやすみのキスをして、俺はライトを消した。
「おにい〜ちゃん♪」
「はいはい」
 俺は唯に付き合い続け、結果、二人が寝入るのはずいぶん後になる。


 憂への言い訳、どうしよう……。



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