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著者:1-317氏


来客を告げるインターフォンが鳴り、Aは階段を駆け下りた。
何かのセールスマンでなければ、おそらく今日来ることになってた『彼女』だ。
「はーい どなた様でしょうか。」
そう言ってドアを開けると、案の定『彼女』はそこに居た。
「…こんにちは。お菓子、持ってきたよ。お母さんに持たされたの。」
「おぉ…これは駅前のABC店のシュークリーム…!ありがとう!
 澪は先に部屋にあがっててくれ。紅茶を持って上がるよ。
 分かってると思うけど…物色はしてくれるなよ。頼むから。掃除はちゃんとしてるはず…。」
「分かってるってば。じゃあ…お邪魔します。」

簡単なやり取りをして二人は別れる。
澪がここに来たのは一度や二度ではない。
迷うことなくAの部屋へ向かい、扉を開ける。
「おー…ちゃんと綺麗にしてるじゃない。」
というのも―――Aは澪が初めて家に来た時、かつてないほどに気合を入れ、
見つけられてはまずいものを奥深くにしまい、掃除機ぞうきんがけ、
更には窓拭きも完璧にした。さながら年末の大掃除である。
初めて部屋に招かれた澪はその時、想像していた『男の子の部屋』とは、
かけ離れていることに驚き、そして素直にすごいと思った。
もちろん掃除をしてあることは予想していた。
同じ立場になれば自身もそうすると容易に想像がついたからだ。
だが、想像の遥か上を超えて、Aの部屋はピカピカだったのだ。
…しかし、慣れというものは恐ろしいものである。
2回3回はまだ良かった。綺麗な部屋だった。
しかし、部屋に訪れる回数が増えるたび、雑になっていく部屋。
そして前回、座る場所どころか足場もないほどに散らかった部屋に招かれいつものように
「好きな所に座って待っててくれ」
こんなことを言われたのだった。当然座ることもなく大きなため息をつき、
その日は1時間ほどかけて掃除をしたのだった。そして帰り際、Aに澪はこう告げた。
「いい?私が来るからって最初の時みたいにあそこまでしなくてもいいけど…
 それなりに片づけてよね。
 次来た時にこんなことになってたら…もう絶対来ないんだから。」
そして、今日である。
物は整理整頓されてあり、ごみも散らかっておらず、机の上も勉強道具が転がっているくらいだ。
期待以上の結果だった。少しくらい机の上が散らかってるくらいがいいのだ。

「おい」
びくっ!と大げさにも見えるくらいに反応し、澪は振り返る。
「何立ち尽くしてるんだ?早く部屋に入って座れってば。
 ちゃんと綺麗にしてるだろ?ほらとりあえず寒いだろ。これ飲めよ。」
「ごめん、ちょっと先週のこと思い出してて。綺麗になったじゃない。
 あ、美味しい…紅茶を入れるのも上手になったね。」
「あぁ 親父がはまっちまってな。ったく…何かと俺に淹れさせやがるんだ。
 まぁ澪に褒めてもらえて嬉しいがな。やってた甲斐があったってもんだぜ。」
Aの口調はお父さんに対するいらだち?不満?で少しトゲがあるように聞こえた。
が、口元は緩んでいた。褒めてもらって嬉しいのは本当のようだ。
「澪?人の顔見て何をにやけてるんだ?」
「うん なんか可愛いなって思って。」
「誰が?俺が?俺は男だぜ?
いや、それともまさか自画自賛だったのか?
確かに俺は澪が可愛いと思うが…自画自賛はちょっとアレじゃないか?」
「ち、違うってば。もちろんAだよ。まぁ気にしないで。大したことじゃないし。
 ていうか可愛いとか恥ずかしいことさらっと言わないの。…もう…」
「なんだそりゃ…自分で言ってたじゃん。…まぁいいや。
 さっさと食おうぜ。俺このシュークリーム好きなんだ。」
二人は座り、食べ始めた。
付き合い出してからしばらく経ったからだろうか?
あまり会話はなく、わりと静かな雰囲気だが、息苦しくはない。
穏やかな空気が流れる。

「あー美味かった。やっぱりこのシュークリームは最高だ。
 あ、澪はゆっくり食べればいいぞ。」
「早く食べようとしても出来ないよ…A食べるのはやいんだもん…」
「男なんてそんなもんだ。…ぉ 澪、お前ここクリームついてる。」
「え?どこ?」
「違う違う。この辺りだ。あーそうじゃなくて…仕方ない俺がとtt……あー…よし、取ってやるよ。」
一度言葉を止めて思案した後、再び続ける。少しにやけている。
傍から見ればとても意地の悪そうな顔である。
「へ?あ?何?何でこっち来るの?ぁ、あ、じ、自分でとるから良いってば!」
「良いから良いから…」
「も、もう……え?何でそんなに下を ぇどうして顎掴むの な、なんで手でとってくれるんじゃ
 ちょ、ちょっとまtt…」

Aの顔が澪の顔目前に迫った所でほぼ反射的に澪は目を閉じた。
澪の唇の少し左にAの唇が触れる。
そしてそのまま唇に移動する。
「…っ!ンっ…ん…A…」
最初は啄ばむように唇が触れる。
しばらくそうしていたが、堪えきらなくなるかのように段々と深く交わるようになっていく。
「…みお…甘い…」
「…んっ……んんっ………ぁ…」
甘く、長く二人は夢中になって貪りあう。
そして少し顔を離し、至近距離で顔を合わせ、再び唇を合わせる。
既にクリームはついていない。澪はシュークリームを机の上に置いて、手をつけていない。
当然二人も気付いてる。
それでも二人はやめることなく唇を合わせ続ける。
二人は――特に澪はキスが好きだった。
とても、とても近くに好きな人を感じることが出来るから。以前にそうAに話していた。
そして、キスをしながら頭を撫でてもらうのがたまらなく好きだった。
Aはそれを知っているから、片手で頭を撫でている。
そして、幸せそうに目を細めている澪を薄く目を開けて確認し、再びキスに溺れる。
お互い既にシュークリームのことはすっかり頭から抜け落ち、キスしやすいように体を動かし、
澪はAにもたれかかっている。

息が続かなくなり、二人はどちらからともなく離れる。
とろんとして、頬は朱く染まり、Aを見つめている澪。
「澪…可愛い…」
「…もう…ばか…
…ねぇもっと…もっとちょうだい…」
甘えてくる澪にAは身震いする。
普段しっかりしている澪がこうして甘えてくれることがとてもうれしかった。
俺は澪の『特別』なんだ、と改めて実感する。
「今度はこっちにおいで…そう、俺の膝の上に…」
Aはベッドの上に座り、澪はAの膝の上に向かい合わせになって座った。
裸ならば対面座位の体勢だ。
「私ね、この格好 最初はすごく恥ずかしくて好きじゃなかったけど…
 今は大好きなの。…すごくくっつけるし抱きしめてくれるし頭撫でてくれるし。
 ……ん…」
顔を真っ赤にして、今度は澪から口づける。
先程に比べると少し優しいキスだ。
離そうとしたところで頭を固定され、再び深く交わる。
少し苦しくなったが、幸福感は一気に増える。嬉しい。
(やっぱり私ってMなのかな……どっちにしてもAはドSよね…)
ぼんやりとした頭でふとそんなことを思う。
「んっ…A…A……す……き…すきなの…んっ…」
半ば意識がないかのように、呟く。澪も積極的に求めていた。
少しずつ、少しずつAの理性の糸が切れて行く。

「……っは…はぁ…澪…」
「ぷはっ…はぁ…はぁ…A…」
再び離れたところでAは撫でていた手を耳、頬、首、鎖骨と流れるように動かし、
比較的大きな澪の胸に手を伸ばした。
「っ!…ぁ…ゃ…胸だめぇ……んんっ」
片手は胸、もう片方は腰を持ち支えながらキスをする。
澪は快感と恥ずかしさで頭が真っ白になっていくのを感じていた。
「んっ…!っはぁ…はぁ…ぁ、あ、む、胸だめ…胸ばっかりぃ…んむ…ん…」
優しく、少しずつ確実に澪を責めていく。段々と快感に溺れていく様をAは楽しんでいた。
いつもは冷静で、きちんとしている澪。自分だけが知ってる快感を覚えた澪。
どちらもとても綺麗に見えていた。
「澪 可愛い…もっと声を聞かせて」
「や、やぁ…そんなこと言ったらだめぇ……あっ、んっ…!」
キスを止めてそのままベッドへ押し倒した。
「澪、服…しわになっちゃうから脱がすね。」
「…」
何も言わないまま首肯だけで肯定の意を示す。
一つ一つボタンを外していくと、澪は顔を真っ赤にして手で覆い隠した。
「脱がされるの恥ずかしい?」
「…当たり前じゃないの…!ばか!」
「じゃあ自分で脱ぐ…?」
「…意地悪…!」
「どっち?」
「……脱がしてよ…」
「わかった。」
満足そうに頷いて脱がしていく。尤も、澪が自分で脱ぐといっても半強制的に脱がすつもりだったのだが。
脱がすのも楽しいのだ。理由はよくわからない。けれど確かに楽しいのだ。
下着を残して衣服は脱がし終えた所でマジマジと澪の体をよく見る。
しみ一つなく、白い肌。大きな胸。細いが、痩せすぎではない、俗に言う抱きたくなるような体つき。
股間のブツが更に大きくなるのを感じる。
「澪…綺麗だ…」
「お願いだからまじまじと見ないでよぉ……恥ずかしい…」
元々恥ずかしがり屋の澪には耐えがたいことだった。耐えきれずに、手で隠すと
「澪 隠すな。」
普段は命令口調なんてまずないのに、こんなときだけ強い口調で言ってくる。
とても卑怯だ、と澪は思う。…そして胸が少しときめく辺り、いろいろともう私もまずい、とそう思う。
(……やっぱり私ってM…?)

そこまで考えた所でAは責めを再開していた。
片方は口、片方は手で、胸の先端をつままれていた。
すこしぼんやりとしていたせいで抵抗を欠片も出来ず、もろに刺激を受けてしまう。
「ひ、ひぁぁぁあ!だ、だめぇ!そ、そんなことし、したらだめぇ!」
「どうして…?澪はすごく気持ちよさそうだけど?」
「気持ちよすぎるからぁ!だ…だめぇ…!」
「そう?じゃあやめよっか。」
「ぇ…?」
ぴたりと手も口も止まり、少し離れた。
「ぁ…あ…や……やだぁ…」
「ん?どうした?嫌なんだろ?嫌がるのを無理やりするのはダメだろ?
 澪、こっち向いて」
「…意地悪…意地悪…!んむ…んっ…んん!」
再びキスを始める。舌を絡ませあい、濃厚なキスだった。
刺激が欲しいのに与えられない。
「んんっ…ん…ぁ…あむ…んっ…ン…はぁっん…A…お願い…」
「ん…何?どうしたの?」
「いじわるしないで…」
「何のことかな?」
「お願い…私の…その…」
「はっきり言ってくれないとわからないよ。」
「わ、私の…おっぱいをいじめて…やめてって言ってもやめないで…
 うずいて仕方ないの…お願い…」
半泣きになりつつ、『おねだり』をする。Aが待ち望んだ瞬間だった。
「ん…よく言えました。」

「ひゃああ!あ、あっあっ!き、気持ちいいよぅ…もっと…して…あぁ!」
キスをやめて素早く胸に吸いつき、舐めて転がし、甘噛みをする。
澪はタガが外れたかのように素直に感情を表した。
「どこが気持ちいい?」
「私の…おっぱい気持ちいいの…少し歯を立てられるくらいでも痛くなくて…
 気持ちよすぎておかしくなっちゃいそう…A…もっと……あっやぁ…」
「おかしくなっていいよ。好きな時にイけばいい。」
「あっあっだ、だめおかしく…おかしくなっちゃうよう…Aが好き…好きなの…
 あ、ぁぁ…や、も、もうだめぇ…
 気持ち良すぎて……あん、あっあっやっ、やぁぁああああああ!!」

大きくびくんびくんと痙攣して、一瞬声が止まった後大きく息をついている。
「ぁ…ぁ…い、イっちゃった…
 ぁれ…A…?ふぁ、ぇ、ぁ、あ、だ、だめぇ!い、今イったばかりらからぁ!」
居ないと思って探そうと思ったら下の方から強い刺激がきていた。
よく見れば澪の股に顔をうずめているAが居た。
「だ、だめ!お願いだから…もう少し…ぁ!や…待って!あっあっ!
 気持ちよすぎて……またイっちゃうよお!」
「イったばかりだから今するんだろう?敏感になってるもんな。
 ほら、澪のここがすごく濡れてるの、わかるか?
 一度イったしな…胸だけだったのに。
 思った通りだ。指がスムーズに入る。聞こえるか?クチュクチュいってるの。
 すごくエッチな音だ。」
「だ、だめぇえ!えっちな音出さないで、くちゅくちゅしないで!あっ、やぁあ!
ぺろぺろとくちゅくちゅ一緒にしたら…!ぁ、や、ら、らめええええええ!」
さっきより更に大きな痙攣を起こし、澪は二度目の絶頂に達した。
「はぁぁぁぁ…はぁっはぁ…はぁ……A…A…気持ちよかったよぅ…」
「それなら良かった。…ねぇ澪?
 俺もそろそろ我慢出来ないんだけど…いい?」
「も、もう少し待って…お願い………」
「わかった。ほら、こっち向いて…んっ…澪…可愛い…」
「んっ…んぁ…や…んっ…ぁ…ぁ…んん…A…好き…すきぃ…」
何度目かわからない濃厚なキスで間を無くすように絡み合う。
ほどなくして、二人が離れる。
「いいよ…もう大丈夫だから…A…あなたの好きにして…いいよ…」
「ん。それじゃあ遠慮なく。」
避妊具を着用し、挿入する体勢に入る。

「行くよ…んっ…くっ」
「う、ん…はぁ……入って…ぁ…!んんっ…!」
「…くっ…全部…入ったよ…」
「あ…ぁ…A…動いていいよ…痛くないから…」
「…わかった。」
痛くないとは聞いても、始めはスローペースだった。
「あっあぁ…や…いい…気持ち良いよう…」
「大丈夫?痛く…ない…?」
「うんっ…痛くない…気持ちいいよ…もっとしてぇ…」
「わかった…痛かったらすぐ言ってね…」
「うんっ…あっあ、あ、あ、あ、いい、いいよう…もっとしてぇ…あっあ、ああぁひぁ!あっあ、ああ、あああああああ!」
前戯ですっかり敏感になった澪は何度か突くたびに軽い絶頂に達し、きつく中を締め付ける。
「くっ…ごめん…もう駄目そう…イってもいい…?」
「あんっあ、や、い、いいよ、イって、私ももうイきそ、ぁ、や、い、イっちゃう、あ、や、ああぁああああああああああ!」
「で、出る…!」
澪の中が強く収縮し、我慢していたAの限界を超えた。
「はぁぁぁ…ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、…はぁ…はぁ…」
すっかり力が抜けたようで澪はぐったりしてしまった。
「澪…?大丈夫…?」
「うん…なんとか…あはは…なんか今日すごかったね…」
「気持ちよかった…?」
「…もう…またそういうことを…
 ……気持ちよかったに決まってるでしょ………もう…バカ…」
「そっか。それなら良かった。…あ」
「何?」
「シュークリーム…」
「あ」
 少し溶け始めたシュークリームを見て悲しくなった冬が近づいた秋の日のこと―――

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