『天龍八部』

作品紹介――

 北宋、大理、遼、そして燕――民族の興亡に翻弄された四人の青年の生き様死に様を描いた金庸の長篇作品。四人の主人公の物語がオムニバス形式で繰り広げられる。金庸作品には珍しく悲劇的なエンディングを迎える主人公がいるのも特徴である。
 日本においてはドラマ版(2003年度制作中国中央電視台版)が『射雕英雄傅』に続いてMAXAMよりDVD化、チャンネルNECOで放映される作品となる。

簡易あらすじ――

 時代は11世紀末。北宋と遼の国境に横たわる険しい山道を、契丹人の夫婦を乗せた馬車が通りかかった。女の腕には1歳になったばかりの息子が抱かれている。しかし突然、彼らの前に黒装束の漢人たちが立ち塞がった。

 襲われた理由も分からず、だが妻子を守るため全力で応戦する男だったが、多勢に無勢、妻の胸に敵の刃が深々と突き立てられた。男は妻子を失った悲しみに戦意を喪失、岩肌に遺書を剣で刻んだのち、妻子の亡骸を抱いて崖から身を投げた。 
 
 だが、落ちてゆく途中で息子が無傷である事を知って、その小さな身体を岸壁に向かって投げ上げた……。

 30年後、1人の書生風の若者が雲南の無量山を散策していた。大理国の皇帝の甥・段誉である。学問を愛し争いごとを好まない段誉は、段家家伝の武術の修得をかたくなに拒んで家出したのだ。

 しばらく進むと、山間に建つ剣湖宮で、無量剣派と他の門派が闘っていた。思わず仲裁に入る段誉だったが、逆に男達に囲まれてしまう――。

主要登場人物――
喬峰段誉虚竹慕容復


ドラマ版日本語公式サイト
チャンネルNECO
MAXAM


過去に製作されたドラマ一覧――

■1982年 香港 TVB
天龍八部之六脈神劍 (湯鎮業・黄日華・梁家仁)
天龍八部之虚竹傳奇 (湯鎮業・黄日華・梁家仁)

■1991年 台湾 中視
天龍八部 (關禮傑、惠天賜)

■1997年 香港 TVB
天龍八部 (陳浩民、黄日華、樊少皇)

■2004年 台湾 中視(央視製作)
天龍八部 (林志穎、胡軍、高虎)


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2005年08月11日(木) 15:28:23 Modified by kinyo_nob




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