段誉



本名:段誉(だんよ)
身分:大理鎮南王世子
武功:北冥神功、凌波微歩、六脈神剣 等
特技:学問全般、ナンパ
師匠:玉洞仙女、枯栄(天龍寺長老)
弟子:南海鰐神
家族:父・段正淳(実の父は段延慶)、母・刀白鳳、妹・多数
登場作品:『天龍八部』

 出会う人出会う美少女が皆自分の異母妹! ナントモ数奇な出会いを繰り返すのが彼である。
「父上はお優しい。そのおかげで、私にはたくさん妹がいることに……」
 と、つい洩らしてしまう段誉なのであった。

 大理国の皇太子である段誉は、雲南の無量山を散策していた。学問を愛し争いごとを好まない段誉は、段家家伝の武術の修得をかたくなに拒んで家出したのだ。 しばらく進むと、山間に建つ剣湖宮で、無量剣派と他の門派が闘っていた。思わず仲裁に入る段誉だったが、逆に男達に囲まれて剣をつきつけられて危機に陥ってしまう。
 争いに巻き込まれた彼は猛毒にあたり、解毒のため甘宝宝のもとへ向かうことになる。その途中で偶然から「凌波微歩」を習得することになるのであった。その後、木婉清に思いを寄せられるも兄妹であると判明、恋心を追放された大理皇族・段延慶に利用され絶体絶命の罠に陥るもなんとか脱する。失意の彼であったが、さらに偶然から六脈神剣も習得、一気に武功の達人となる。

 彼が偶然から鳩摩智に掠われ向かった先は曼陀山莊であった。ここで彼は、かつて偶然目にした仙女の石像そっくりな美少女・王語嫣に出会い、一目で恋に落ちてしまう。このことがのちに彼の運命に転換点となる。

 この後、喬峰と出会い義兄弟の契りを結ぶ彼であるが、優先事項第一位は王語嫣であった。従兄・慕容復に恋いこがれていた彼女であったが、しだいに段誉の情熱にほだされて笑顔を返すようになる。それからしばらくののち、彼女は慕容復の裏切りにあったことで傷つき自殺未遂を起こしてしまった。その場に居合わせた段誉は彼女の傷心をいたわり、彼女もようやく段誉の愛に気付き受け入れたのであった。

 しかし、愛を得た彼の道行きは平らかなものではなかった。にくからず王語嫣を思っていた慕容復は己のせいで愛を失い、さらには悲願の達成も絶望的となり精神的に追いつめられていた。自暴自棄の彼は段延慶と結託し段誉と彼の父母を監禁、段延慶に皇位を譲るよう段一家に迫った。この事件の過程段誉の父母は自害、父の側室は殺害されてしまう(詳細は段正淳の項を参照)。さらに彼は、段延慶と母が密通した際の不義の子であることを暴露されてしまうのであった(詳細は刀白鳳および段延慶の項を参照のこと)。

 傷心の段誉ではあったが、父の娘たちと大理に戻り皇帝として即位を果たす。文弱の皇子は江湖有数の武芸者、そして皇帝となってその旅を終えたのだ。

 王語嫣との愛に水を差すのはどうかと思うが、それにしては義父そっくりの彼。果たして一夫一妻ですんだのかどうか? 王語嫣、木婉清、鐘霊も結局母の轍を踏むことになるような気がしてならないのは筆者だけであろうか。

※このおっちょこちょい妹萌え青年についてもっと語るぞ! って方はどんどん書き足してください。
2005年08月20日(土) 15:22:17 Modified by kizurizm




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