チンギス・ハーンとその一族


本名:テムジン
別名:チンギス・ハーン、元太祖
身分:モンゴル帝国大ハーン
家族:子・トゥルイ、コジン他多数
登場作品:『射雕英雄傅』


本名:コジン
身分:モンゴル帝国公主(姫)
家族:父・チンギス・ハーン、兄・トゥルイ他多数
登場作品:『射雕英雄傅』


本名:ジェベ
身分:モンゴル帝国部将
武功:蒙古式弓術 等
弟子:郭靖
登場作品:『射雕英雄傅』

 史実でのチンギス・ハーンに関する話題はここでは割愛し、『射雕英雄傅』での役割のみを記す。
 チンギス・ハーン(Chinghis Khan, 1162年頃-1227年)は、モンゴル帝国の初代大ハーン(在位1206年 - 1227年)で、漢字表記は成吉思汗である。廟号は太祖。諡は法天啓運聖武皇帝。
 
 郭嘯天の遺児を出産した李萍は、なんとか蒙古草原までたどり着き一子・郭靖とともにつつましい生活を送っていた。郭靖が六歳の時、黒衣の将軍・ジェベを彼が匿ったことがきっかけになって、チンギス・ハーンは郭靖の勇気と誠実さを認めるようになる。(詳細は郭嘯天・李萍を参照のこと。
 ジェベはチンギス・ハーンにその勇武と弓矢の腕を認められ臣下となり、忠誠を誓うようになった。また、郭靖に弓術を教えたのも彼である。郭靖はチンギス・ハーンの第四子・トゥルイとアンダ(義兄弟)の契りを結び、親友となった。また、彼がチンギス・ハーンの愛娘であるコジンを命がけで救ったことから彼女は彼に恋をして、その気持ちを知った父のチンギス・ハーンも二人を娶せようとする。このことは、あとで黄蓉と恋に落ちた郭靖にとって厄介な問題となるのであった。
 なお、コジンの頼みで郭靖が見事ワシを射た出来事をチンギス・ハーンが賞賛したことから、この小説の題名は『射雕英雄傅』(ワシを射た英雄の伝説)となった。

 ジャムハ、セングンなど群雄割拠の蒙古草原を制圧したチンギス・ハーンは、郭靖らの祖国・宋の仇にあたる金国を制圧した。しかし、そののち宋をも版図に組み入れようとしたため、郭靖は義理と祖国愛の間で激しく揺れ動くこととなり、サマルカンド遠征で蒙古兵の暴虐を目にした彼はチンギス・ハーンに矛を収めるように頼み込むこととなる。チンギス・ハーンも中原について知らねば統治がうまくできぬと思ったか、名高い道士・丘処危を招聘して教えを乞うこととなった。郭靖を恋していたコジンも、愛する人のために身を引いて彼を助けるよう尽力することになった。

 コジンではなく黄蓉と結婚した郭靖は、命を賭し南宋の要地・襄陽を守り通した。射雕英雄は愛国英雄となったのであった。
2005年10月21日(金) 12:44:38 Modified by kizurizm

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