郭靖



本名:郭靖(かく・せい)
別名:北侠(ほくきょう)
武功:降龍十八掌、越女劍法、九陰神功、彈指神通、蒙古式弓術、蒙古相撲、蒙古馬術 等
師匠:洪七公江南七怪ジェべ
家族:父・郭嘯天(故人)、母・李萍、妻・黄蓉、子・郭芙、郭破虜、郭襄
登場作品:『射雕英雄傅』『神雕侠侶』(邦題:『神雕剣侠』)

 「おまえを馬鹿だと思っていたけれど――」と、洪七公は深く息を吸い込んで言った。「本当に、馬鹿だ!」

 そんな風に言われてしまうほど愚鈍だけれど、一途さと素直さは江湖一! これがのちの救国英雄にして北侠・郭靖である。

 郭靖は漢人でありながらも蒙古草原で育った。その理由と幼年時については郭嘯天・李萍江南七怪丘処機の項を参照のこと。母親も師匠である江南七怪もその愚鈍さにあきれてはいたが、それでも彼らは知っていた。彼は素直で何か可能性を秘めていることを。その輝きを見抜いたかの英雄・チンギス・ハーンは愛娘・コジンの婿にと考えるほどであった。この

 楊康と決闘のため南下した郭靖であったが、あまりに弟子の邪悪さに丘処機は試合放棄を宣言、江南七怪が賭けに不戦勝することになった。彼は偶然お茶目な美少女・黄蓉に強く惹かれてともに江湖を旅することとなる。黄蓉をめぐって繰り広げられた桃花島の嫁取り合戦、明霞島でのサバイバル、雲南への大冒険、サマルカンドへの遠征、そして華山論剣。郭靖と黄蓉は、喧嘩もしたし離ればなれにもなったりはしたが、いつも心は二人でひとつだった。やがて二人は結ばれ、桃花島で仲良く暮らすこととなる。と、ここまでが『射雕英雄傅』である。

 続編『神雕侠侶』(邦題:『神雕剣侠』)で登場する郭靖は風格ある大侠に成長している。
 愛娘・郭芙を溺愛したことに後悔を覚え、義兄弟の遺児として引き取った楊過を立派に育てようと決意を固める。その態度に悪意はみじんもないが堅苦しく、自由闊達な楊過にとっては受け入れ難いものであった。また楊康の堕落を自分のためと責める郭靖は、なんとかして楊過のあやまち(=小龍女との熱愛)をとどめようとするができるはずもない。さらに悪いことに郭靖・黄蓉夫妻こそ父の仇と勘違いした楊過は二人の首を狙うようにすらなる。

 だが、そんな楊過をただしたのもまた郭靖の大きな態度であった。救国英雄として危険を顧みず戦う純粋な郭靖の姿を見て楊過は「父の背中」を見たと感じる。やがて郭靖も楊過と小龍女の真摯な愛はあやまちなどとは違うと認めて暖かくこの二人を見守るようになる。

 その最期は最愛の妻・黄蓉とともに南宋を守り抜いた立派なものであったと伝えられる。

 愚鈍で前半はあまりに弱いが、蛇の血を飲んだり、洪七公に弟子入りしたりでどんどんパワーアップしていく彼。優柔不断でもあるけれど、黄蓉のためにお菓子を包んで持っていくようなさりげない優しさと純粋さを持つ好青年である。

※ もっとジングーグ、ジングーグ!! って方はどんどん書き足してください。
2005年10月21日(金) 20:13:29 Modified by kizurizm

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Uploaded by kinyo_nob 2005年08月12日(金) 11:46:42



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