本名：林遠図（りん・えんと）
身分：元・宦官
武功：七十二路辟邪剣法 等
登場作品：『笑傲江湖』 （邦題：『秘曲笑傲江湖』）※名前のみ

本名：林震南（りん・しんなん）
身分：福威鏢局主人
家族：妻・王氏、子・林平之
登場作品：『笑傲江湖』 （邦題：『秘曲笑傲江湖』）

本名：王某
家族：洛陽名家・金刀王家出身、夫・林震南、子・林平之
登場作品：『笑傲江湖』 （邦題：『秘曲笑傲江湖』）

　宦官であった林遠図は、武林最強の秘技・辟邪剣法を編み出し『辟邪剣譜』として残した。これは彼らの子孫や欲望に取り憑かれた者にとっては悲劇そのものとなったのである。

　宦官をやめて妻を娶り養子を持った林遠図の子孫にあたるのが、福建で権勢を誇る福威鏢局・林家である。しかし林家の武芸は拙く、江湖の者たちは彼らの面子と人柄を慮って害さないだけでであった。

　しかしそれを破る者たちが現れた。余滄海率いる青城派である。彼らは福威鏢局の者たちを惨殺して林夫婦を捕らえて拷問を加える。結果として夫婦は口を割らず、令狐冲に息子への遺言を託し亡くなった。残された一人息子・林平之は復讐を誓い、『辟邪剣譜』を求めて四苦八苦することとなる。

　やがて彼は探し求めた『辟邪剣譜』を手にするが、それもまた新たな悲劇の幕開けとなるのであった。