当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

 2016年12月15日放映の「とんねるずのみなさんのおかげでした」を見た。

 今回の企画は、「仮面の舞踏会モノマネメドレー選手権」である。
 人気企画である「2億4000万のモノマネメドレー選手権」のマイナーチェンジ企画である。「2億4000万のモノマネメドレー選手権」は、郷ひろみの「2億4000万の瞳」に乗せて色々な人物のモノマネのメドレーを披露する企画であるが、その楽曲を少年隊の「仮面舞踏会」に変えただけである。

 「2億4000万のモノマネメドレー選手権」は前述の通り人気企画だけあり、何回も行われていたが、1回楽曲を田原俊彦の「抱きしめてTONIGHT」に変えた回(2014年5月29日放映)があった。これは、明らかにおもしろさがパワーダウンしたので、1回で終わった。完全に、楽曲が企画に合っていなかった。

 で、今回の「仮面舞踏会」は、「抱きしめてTONIGHT」よりは遙かに企画趣旨に合った曲だった。筆者は「2億4000万の瞳」に匹敵する合い方だったと言っていいと思っている。

 ただ、なんで「2億4000万の瞳」や「仮面舞踏会」に乗せてモノマネを順に披露していくとおもしろいのかは、筆者にはよく分からない。ずっと考えているが、全然分からない(もしかしたら、曲に乗せることでおもしろくなっているという推論自体が間違っているのかもしれない)。なので、あまり中身のあることは言えない。

 ただ、曲に乗せようが乗せまいが単品でおもしろいモノマネはやっぱりしっかりとおもしろいということは確かである。
 本稿でモノマネの何たるかを一から説明するつもりはないので、筆者の書いたものを漁っていただきたいが、やっぱりうまいモノマネとおもしろいモノマネは違うということを意識しなければならない。
 笑いはズレから生まれるものであるため、いくらうまくてもきちんとズレが表現されていないとおもしろいモノマネにはならないのである。モノマネでのズレの表現の仕方は色々とパターンがある。日村みたいなデブスが郷ひろみのような二枚目を本意気で真似ればそれはそれだけでズレになる。対象のズレた特徴を誇張するというのはコロッケ的な古典的モノマネである。モノマネの対象になっている言動自体がズレを持っているという場合もある。「そんなもの普通モノマネにしないだろ」というものを真似ることもズレである。「顔が似すぎている」というのもズレだろう。
 このへんを意識できている礼二とかは、やっぱり流石ということである。

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