高橋維新のページ

　2018年2月3日放映のめちゃイケを見た。今回はシンクロナイズドテイスティングという過去に何度もやっている企画だった。

　何度もやっているから人気企画なんだろうが、筆者はそんなに好きではない。氷水に落とされるというリアクション芸の企画は全員集合の時代からあるので、目新しさがない。とはいえ「シンクロ」は、一応そこにもう一工夫を乗っけている。単純なゲーム企画ではなく、テイスティングトーク時や落とされた後に台本ありきのコントをやっているのである。ただそのコントも、何度も見させられているのでやっぱり目新しさがない。今回は特に、そのコントの発想にひねりがないように感じた。クロちゃんを水曜日のダウンタウン風にイジってみたり、かまいたちをにゃんこスターのことでイジってみたりと、旬な話題やキャスティングだけに頼ってそこで思考が止まっている感が物凄いのである。全盛期のめちゃイケは、そこからもう一歩進んで、きちんとおもしろいドキュメンタリーコントの台本を練っていたはずである。今回もとろサーモンがジャルジャルを見下すくだりは「おっ」と思えたが、それだけである。
　次週の矢部・敦士のNY旅も実におもしろくなさそうである。NYという場所さえ押さえておけばそれなりに撮れ高はあるだろうという手抜きの発想が透けて見えてしまう。最近の「みなさん」で濫発していた旅企画と一緒である。
　海外・時事・旬のタレントといった生の高級食材を用意しただけで満足しているのでは凡百のバラエティである。めちゃイケは、そのあとの調理まできちんと考えていた番組だったはずなのに。
　ちゃんとした出来になっていることを、切に願う。