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17春試合結果



第1日


第1試合 至学館(愛知) 5 − 6 呉(広島)<延長12回>


初出場の市立呉と、J-POP校歌で有名な「やらカシオペア」こと至学館の対戦。
かつて守備崩壊を揶揄された至学館が堅実な守備を披露し、ブーメラン継投・効率のいい打撃で市立呉の思考を破壊する。
あっさり至学館勝利に終わるかと思われた9回表、市立呉は「変態打法」こと8番上垣内のタイムリーで3-4とする。
新美→川口へとブーメラン継投するも、市立呉の勢いは止まらず9番投手の池田ァ!が適時二塁打でついに4-4の同点、試合は延長戦に突入する。
再び試合が動いたのは12回表。至学館は連続安打に牽制の悪送球が重なり、1死1・3塁としてしまう。
ここで今まで影も形も見せなかった「やらカシオペア」が発動。捕手の三塁牽制が悪送球となり、サードが球をこぼし生還。5-4。
さらに市立呉はスクイズを敢行。これを投手の新美がこぼしランナーが生還&バッターはセーフ。6-4。
だが至学館も秋季大会を劇的なサヨナラで勝ち上がってきた底力を見せる。
12回裏にすないぽ&メイデンでランナーを進め6-5、2死2塁の状況まで持ち直す。
この一打同点の場面で9番藤原(大)が打ったゴロが三塁へ。市立呉のサードが捕球しようとするが、2塁ランナーと衝突。
これが2塁ランナーの守備妨害となりアウトが認められ、まさかの守備妨害で試合終了。開幕いきなりの延長戦は衝撃の幕切れとなった。

第2試合 日大三(東京) 5 - 12 履正社(大阪)


「今起きた。日大三負けたのかw」「今大会はまだ負けてねえよ!」の日大三と、神宮王者履正社との戦い。
履正社安田、日大三金成、桜井とプロ注目が集まる試合が開幕2試合目にして実現した。
先制したのは日大三、1回裏にわずか二人で1点をもぎ取るとその後に追加点も挙げた。
しかし1点を返した後、5回表に履正社は石田が逆転3ランを放ち試合をひっくり返す。
5-2となり履正社有利と見られた7回裏、日大三は2点を返し1点差とすると、続く8回裏にキャプテン桜井がタイムリーを放ち試合を振り出しに戻す。
しかし、9回表、ここまで安田からの3打席連続を含む13奪三振と力投を続けた桜井が140球を越えてついに限界を迎える。
履正社打線は日大三の渾身のブーメラン継投(後に規則違反であることが判明した)も
もろともせず一挙7得点を挙げ試合を決定づけ、注目の一戦は幕を閉じた。


第3試合 熊本工(熊本) 0 - 9 智弁学園(奈良)


ディフェンディングチャンピオンでありこんなところでは負けていられない智弁学園は
初回に熊本工のエラーにもつけこみすかさず先制する。
その後も熊本工のバッテリーエラーが目立ち智弁学園がコンスタントに得点を重ねていき
9回には太田のダメ押しのお誕生日も飛び出し9得点を挙げた。
守備も先発松本竜が12奪三振完封と文句のない投球を見せ、連覇に一歩前進した。



第2日


第1試合 盛岡大付(岩手) 10x - 9 高岡商(富山)<延長10回>


近年はバカ試合乱打戦で甲子園を沸かせてきたモリフこと盛岡大付と芸術的スコアでファンを楽しませた高岡商の一戦ということもあって特に両校の打撃に期待がかかるこの一戦。
初回に高岡商が筏の2ランお誕生日で先制するとモリフも負けじと須藤の2点タイムリーで追い付くといういかにも乱打戦になりそうな出だし。
2回裏にモリフ松田がソロで勝ち越すと3回表には高岡商も吉本のタイムリーで追い付き、
4回表に高岡商がスリーベースと犠飛で3点を勝ち越せば、モリフも4回裏に3連続タイムリーですかさず追いつき、
5回裏にモリフが2点を挙げ勝ち越すならば、高岡商も直後の6回表に追い付くという一進一退の攻防というか攻めだけを見せ、6回終了時点で8-8となっていた。
7,8,9回はお互いゼロ行進で延長戦へ突入する。
延長で先手を取ったのは高岡商、10回表に先頭を出すと犠打で得点圏へランナーを進め中村昂のタイムリーで勝利を一気に引き寄せる。
しかしというかやはりというかこの試合の得点後にはピンチが待っていた。
モリフは四球で先頭を出すと高岡商サード久保の痛恨のエラーで無死2,3塁と大チャンスを作る。
続く林がセンターへ弾き返し期待通りのバカ試合を逆転サヨナラで制したのだった。
両チーム合わせた二塁打数も大会タイ記録となった。

第2試合 多治見(岐阜) 0 - 21 報徳学園(兵庫)


21世紀枠での出場の多治見と地元兵庫の強豪報徳学園の一戦となった。
報徳学園は初回に片岡、神頭のタイムリーで早速2点を先制する。
さらに報徳は3回表、多治見の守備のミスにも乗じて打者一巡の猛攻を見せ一挙8得点、3回にして早くも10点差に広げる。
6回にも2点、7回にも4点を報徳が挙げ16-0という伝説の南砺福野ー天理戦をも超えたスコアになった。
さすがにもう得点は上がらないだろう、というかもうやめてやれと誰もが思った9回表にも小園のお誕生日などでダメ押しもとい死体蹴りの5得点。
21-0という近年稀に見る壮絶なレイプ試合となった。
今大会限りで勇退となる報徳、永田監督の采配はまだ終わらない。

第3試合 前橋育英(群馬) 5 - 1 中村(高知)


前橋育英のセンバツ初勝利と中村の40年ぶりの勝利を懸けたこの試合である。
先制したのは前橋育英、2回裏に連打でチャンスを作ると田中のセンター前タイムリーで2点を挙げた。
その後はお互いよく守り中盤は落ち着いた試合運びを見せる。
しかし試合が動いたのは6回裏の前橋育英の攻撃だった。小池、丸山の連続タイムリーで3点を追加し点差を5点に広げ試合を優位に進めていく。
どうにか一矢報いたい中村は9回表、アルプススタンドからの大声援の中、一円の二塁打でチャンスを作る。
その後二死2塁と追い詰められ岡上が放った打球はセカンドへのゴロ。
誰もが万事休すと思ったその矢先、マモノが中村に情けをかけたのだろうか、打球はセカンド手前の大イレギュラーでなんとライト前タイムリーとなった。
その後反撃は続かなかったものの、21世紀枠ながら無失策の堅実な守備を見せた中村は温かい声援と拍手を受け甲子園を後にした。



第3日


第1試合 福岡大大濠(福岡) 6 - 3 創志学園(岡山)


大谷が海を越えLAに襲来する中、今大会初の平日とあってスレは落ち着いた立ち上がり。
創志はエースを温存して左の秋山が先発するが、このフラグを九州王者はきっちり回収。
2回にKABA.ちゃんこと樺嶋のお誕生日で2点を取ると、3回にも2点を奪って快調にリード。
ここで創志はエース・難波を投入するも、樺嶋が2打席連続お誕生日、松本神以来の記録でリードを広げる。
創志も再三チャンスはつくるが、大濠のエース・三浦が大量失点を許さず試合は淡々と進行。
8回に創志はセカンド犠牲フライで1点を返すも、ルンバで流れを自ら断ってしまい、
その裏に三浦への利き腕をすないぽしてしまっての押し出しで完全終戦。
利き腕をすないぽされた三浦は元気に9回を投げ切った。

第2試合 東海大市原望洋(千葉) 2 - 6 滋賀学園(滋賀)<延長14回>


エースで4番の金久保を軸に甲子園初勝利を目指す東海大市原望洋と去年のセンバツでキャラの濃さで猛威を奮った滋賀学園の試合。
滋賀学園はエースひかりんを温存して棚原を送り込むと初回にチャンスを作り知念がタイムリー内野安打で早速先制する。
しかし3回裏にセンター塚越の悪送球で同点としてしまう。そこは踏ん張りどころと直後の4回裏に棚原が自ら犠飛を放ちふたたびリードを得る。
望洋も負けじとすないぽ、メイデンからの藤本がタイムリーによって試合を振り出しに戻した。
6回からは金久保、棚原の両投手の投げ合いが続く。その投げ合いは同点のまま9回を通り越し延長戦へと続いていく。
二人の投手の球数が回を追うごとに増えていく中で試合が動いたのはなんと延長14回表であった。
滋賀学園は無死一二塁のチャンスを作るとゲッツーを狙った望洋の一塁手大野の悪送球によって3度目のリードを得る。
この時点で195球を投じていた金久保、ついに許してしまった1点で何か糸が切れてしまったのだろうか4連打を許してしまいさらに3点が入り4点差となる。
一方の棚原はこのリードで気合がさらに入ったか三者凡退の投球で試合の幕を閉じた。
終わってみれば金久保218球、棚原192球という同時に行われていた球数制限のあるWBCとの対比も相まって壮絶な投げ合いとなった。だが滋賀学園はまさか次にこれ以上のイニングを戦うとは思ってもみなかっただろう。

第3試合 健大高崎(群馬) 11 - 1 札幌第一(北海道)


小野塚さん実況、トゥギャ崎、昨春地味に負けた札幌第一、球審堅田さんと始めからネタたっぷりの試合。
先制したのは健大高崎だった。JPOP校歌が流れて場が温まった2回裏にチャンスを作ると札幌第一のバッテリーがランナーを気にする中で2本のタイムリーで3点を挙げる。
さらに続く3回裏にも満塁からの押し出しすないぽ、よんたまで追加点を入れた。
一方の札幌第一打線は本当に出場校ナンバーワン打率を誇っているのかと疑いたくなる淡泊な打撃でなんとか6回に1点を返すもアウトを重ねていく。
そんな相手を後目に健大高崎は毎回安打を重ねチャンスをつくり7回裏に山下の満塁お誕生日などで10桁得点と試合を決定づける。
さらには代打上野もセンバツ史上4人目となる代打お誕生日などで手を緩めず攻撃を続けていった。
起動破壊に期待がかかったトゥギャ崎だったが走塁以上に圧倒的な打撃力で試合を終始優位に進め校歌を流すことに成功した。
ちなみに小野塚さんは序盤の謎のWBCと解説の廣瀬寛さん推しで終盤お疲れの様子であった。



第4日


第1試合 福井工大福井(福井) 6 - 4 仙台育英(宮城)


そろそろ全国優勝をしたい仙台育英と去年は眠いだの残尿だのと散々だった福井工大福井の一戦。
1回裏、仙台育英がわずか6球で先制するとさらに追加点を挙げ2-0とする。
一方の福井は残尿と言われたのがよっぽど堪えたのか3回までは一人のランナーも出せない攻撃であった。
ところが4回表になるとよんたまで初のランナーを出すとチーム初ヒットがもう眠いとは言わせないような目の覚める山岸のお誕生日で試合を振り出しに戻す。意地でも残塁はしたくないらしい
同点とされた仙台育英は6回裏、山田の犠飛と杉山のタイムリーで2点勝ち越しとした。
このまま仙台育英が逃げ切るかと思われた8回表、ダメイデンを挟みながらもなんとか二死満塁の大チャンスを作った福井工大福井、5番島谷がレフトへ弾き返し2点タイムリーとし再び同点とする。
さらに続く9回表先頭西村が塁に出ると、初球に盗塁を決めると仙台育英先発長谷川が牽制を暴投で三塁、さらにワイルドピッチで西村が生還、勝ち越しを決める。
さらに二死からもヒット、盗塁、タイムリーでもう1点を追加し試合を決定づけた。

第2試合 高田商(奈良) 1 - 11 秀岳館(熊本)


ハマの番長こと三浦大輔の出身校として知られる高田商と早くも高校野球ファンにはお馴染みとなった鍛治舎監督率いる秀岳館の対決。
先手を取ったのは秀岳館、3回表に9番川端の三塁打でチャンスを作ると1番半情がすかさずタイムリーを放ち先制する。
次に得点を挙げたのも秀岳館、5回表に5安打1お誕生日に相手の3つの失策を絡め打者一巡の攻撃を見せ一挙7得点としレイプ展開に持ち込む。
高田商はどうにか6回裏に山崎のタイムリーで1点を返すものの、直後の7回表に倍返しどころか3倍返しの3点を返され10桁失点となってしまった。
秀岳館が2016年の春夏連続ベスト4の実力をいかんなく発揮し順調なスタートを切った。

第3試合 作新学院(栃木) 9 - 1 帝京第五(愛媛)


昨夏の優勝が記憶に新しい作新学院と実に48年ぶりの出場を元プロ野球選手である小林監督が就任1年で率いてもぎ取った帝京第五の試合となった。
作新学院が初回にいきなり中島、相原、加藤の3連続タイムリーで3点を先制し格の違いを見せつける。
さらに3回表4回表にも2本ずつのタイムリーでそれぞれ2点を追加して優位な展開に持ち込む。
中盤にも2点を追加し計9得点。帝京第五は9回裏に堀内のタイムリーツーベースで一矢報いるも反撃はそれまで、大差で試合は幕を閉じた。
作新学院はコンスタントな得点力と先発大関が7回無失点の好投という横綱相撲で危なげなく夏春連覇への一歩を踏み出した。



第5日


第1試合 東海大福岡(福岡) 2x - 1 神戸国際大付(兵庫)


試合が動いたのは2回表、神戸国際がヒットと盗塁でチャンスを作ると荒木のレフトへのタイムリーヒットで先制する。
1点を追う福岡は二死一二塁のチャンスで北川がショートへ内野安打を決めると神戸国際のショート田淵が悪送球、その間にランナー一人が生還し同点に追いつく。
4,5回とお互いにチャンスを作れずに迎えた6回表、神戸国際は二死満塁と勝ち越しのチャンスで中岡の打球が一塁走者片岡に当たってしまい守備妨害、珍しい形でのZGSとなった。
その後も投げ合いが続き試合のターニングポイントが訪れたのは9回裏、福岡はすないぽと相手捕手のエラーでチャンスを作ると橋本が放った打球はショートゴロ、しかしまたしても田淵が悪送球、ランナーが一気に帰りサヨナラゲームとなってしまった。

第2試合 明徳義塾(高知) 4 - 5 早稲田実業(東京)<延長10回>


圧倒的初戦無敗力を持つ明徳義塾と清宮野村を擁する早稲田実業の試合とあって高い注目を集めたこの試合。
早速先制したのは1回裏の明徳義塾、二死満塁からの2つのタイムリーで3点を入れる。
しかし早実も早速反撃に転じる、二死ながら三塁にランナーを置き、野田がタイムリーを放ち2点差となる。
ここから6回まではスコアボードはゼロが並ぶ。
次に試合を動かしたのは早実だった。7回表に再び野田がタイムリースリーベースを打ち1点差に追い上げる。しかし後続は続かず同点にはならない。
1点差の緊迫した中での8回裏、明徳の先頭谷合にお誕生日が飛び出し初戦突破に大きく前進する。
追い詰められた9回表の早実は先頭からの2者連続ヒットで無死一三塁の大チャンスを作る。
内野ゴロの間に1点返した後、二死一塁の場面で2番横山のセンター返しを明徳投手北本がファンブル、捕ってさえいればゲームセットというところでマモノが働く。
そしてそのマモノがさらに北本に憑りつき清宮野村と連続四球で押し出しで9回にして試合が振り出しに戻るのだった。
9回裏の明徳は二死一二塁のサヨナラチャンスを迎えるも谷合が三振で試合は延長へ向かっていく。
そして延長10回表、早実はツーベースでランナーを出すとまたしても野田のタイムリーでこの試合初めてのリードを奪う。
その裏の守備をきっちり抑え無敗フラグをしっかり折りスター軍団は二回戦へ駒を進めた。

第3試合 静岡(静岡) 12 - 3 不来方(岩手)


東海王者静岡と歴代甲子園出場校でも最小ベンチ入り人数の10人である21世紀枠不来方の一戦。
初回表に不来方はエースで4番、キャプテンの小比類巻がセンターオーバーのツーベースで先制し、波乱を期待させる出だしとなる。
しかし東海の強豪静岡も黙っておらず直後の1回裏に安打4本四球2つの攻撃で5点を挙げ逆転とした。
さらに3回裏に静岡は満塁から押し出しで1点を追加、試合展開を優位に運ぶ。
5回裏にも2本のタイムリーなどで3点を追加、7回にも1点追加で十桁得点となる。
ここで一矢報いたい不来方は8回表、舟山、鷹觜、菊池康のヒットで満塁とするとARAKAKI、小比類巻のゴロの間にどうにか2点を返した。
不来方の最後の攻撃である9回表は不来方唯一のベンチスタート斉藤を代打に出すも無得点、試合終了となった。
10人で挑んだ不来方は春風のごとく爽やかに甲子園を去っていった。



第6日


第1試合 大阪桐蔭(大阪) 11 - 0 宇部鴻城(山口)


今大会最後の登場となったのは大阪桐蔭と宇部鴻城だった。
大阪桐蔭は初回にいきなり3本のヒット、3四球などの打者一巡の5点を挙げ早速レイプ風味の試合となる。
2回裏にも山田のタイムリーで1点追加、そして4回裏にはまたしても山田がインハイを振り抜き2ランお誕生日で8-0とすでに勝利をほぼたぐりよせる。
その後も手を緩めず淡々と追加点を挙げ11得点。
守る方も3投手のリレーでわずか2安打完封、無失策と隙のない野球で着実に6度目の全国制覇への一歩を踏み出した。

第2試合 履正社(大阪) 1 - 0 呉(広島)


さあこの試合から2回戦となりハイレベルな試合となっていく。
初回に履正社が四球で出したランナーを4番若林がツーベースで返し1点先制する。
呉も4回裏に一死二三塁と逆転のチャンスを作るも三振とセカンドゴロで無得点。
一方の履正社も再三チャンスを作るもあと一本が出ない。
終盤の呉はチャンスが作れず結局1ー0で9回にまで試合は進んでいった。
ここで呉は代打攻勢を仕掛けるも履正社武田の前にあえなく撃沈、試合終了となった。
準々決勝一番乗りはスミイチで試合を制した履正社だった。

第3試合 盛岡大付(岩手) 5 - 1 智弁学園(奈良)


バカ試合製造機と名高い盛岡大付と前年度優勝校の智弁学園の戦い。
殴り合いになるかと思いきや5回まで目立ったチャンスもなく三浦、松本竜の両投手の投げ合いが続く。
しかし6回裏に試合は動く、モリフが林、大里の2者連続ツーベースで先制する。
続く7回裏にもフィルダースチョイスと林のタイムリーで3点追加、さらに8回にもチャンスで臼井のタイムリーが飛び出し4点差に広げる。
8回まで大したチャンスを作れなかった智弁学園は追い詰められた9回表、無死満塁の大チャンスを作るもここで一本が出ず得点はゴロで挙げた1点のみで好機を活かせずセンバツ連覇の夢は幕を閉じた。



第7日


第1試合 報徳学園(兵庫) 4 - 0 前橋育英(群馬)


地元報徳学園は内野安打、よんたま、すないぽで初回にいきなりチャンスを作ると2本のタイムリーなどで4点を先制した。
その後のお互いの攻撃は最終回までに4回表の前橋が二塁に進めるも三振、5回裏に報徳が二塁に進めるもファーストゴロとランナーをスコアリングポジションに進めたのはこの2度のみと2回から投げ続けている前橋2番手の丸山と報徳先発の西垣の好投が続く。
迎えた9回裏、前橋はエラーとよんたまでどうにか二死ながらチャンスを作るも凡退、打撃にいいところがなく甲子園を去ることになった。

第2試合 滋賀学園(滋賀) 1 - 1 福岡大大濠(福岡)<延長15回引分>


滋賀学園は神村ひかりんが腰の違和感で登板できず神村棚原の二枚看板ではなく宮城を投入する。
そんな中滋賀学園は初回に4番武井のセンターへ弾き返すタイムリーで先制する。
その後は両投手の投げ合いになる。特に大濠の三浦の好投は特に光り相手にチャンスを作らせない。
試合が動いたのは8回表一死満塁のチャンスから東がタイムリーを放ち同点とする。
ここで滋賀学園は1回戦で192球を投じた棚原にスイッチ、綺麗にゲッツーで打ち取り勝ち越しは許さない。
そのまま試合は9回まで同点となり滋賀学園にとっては2試合連続の延長となった。
そして、またしてもお互いチャンスを作るもあと一本が出ないもどかしくハラハラする試合展開となる。
その展開が終わりを告げることなく迎えた延長15回、滋賀学園は二死三塁と長期戦に終止符を打つチャンスを作るも山本が打ち上げピッチャーフライ、規定により15回延長引き分けとなった。
15イニング196球を一人で投げきった三浦をはじめ両校の選手はスタンディングオベーションで激闘を讃えられた。

なおこの試合の再試合は当初翌日の第4試合に組まれることになっていた。
福岡大大濠は福岡大会2回戦から三浦がすべてのイニングを投げており、また試合後監督から
「明日も(三浦で)行く」という死刑宣告のような監督コメントにスレ民は震えあがった、のだが…


第3試合 健大高崎(群馬) 7 - 7 福井工大福井(福井)<延長15回引分>


直前の第2試合の興奮冷めやらぬ中始まった福井工大福井と健大高崎の試合。
工大福井は1,2,3回と3イニング連続でチャンスを作るも残塁と持ち前の残尿力を発揮する。
一方のトゥギャ崎は3回裏に小野寺の2点タイムリースリーベースで先制すると工大福井
ライトの怪我による中断を挟んだ初球に安里が絶妙なセーフティーバント、続く山下もスリーベースとこの回4点を入れた。
途中NHKによる起動破壊紹介などを挟んだのち迎えた5回表、工大福井は二死満塁のチャンスを作る。どうせ残尿だろとZGSマニアが待機していたところで島谷が放った打球はライトの頭を越え3点タイムリースリーベースとして試合を1点差にまで引き戻した。尿漏れ
しかし直後の5回裏、トゥギャ崎はスタートを先走り牽制されても盗塁成功という起動破壊を見せると渡口がレフトへタイムリーを放った。
ところが6回表、工大福井がまたしても二死満塁のチャンスを作るともう完全に残尿力はなくなったのか井上が走者一掃の逆転タイムリーツーベースと試合をひっくり返す。失禁
しかししかし大谷が本格的に登板し始めた7回裏、健大高崎はまたしても牽制されても盗塁成功とエラーでの進塁からの浅い犠飛で生還という起動破壊で試合を6-6の振り出しに戻した。
次にリードを奪ったのは工大福井だった。9回表に3番井上が今日3安打目で先頭に出ると、4番山岸がレフトを越すタイムリーツーベースを打った。
その裏の攻撃、後がないトゥギャ崎は今日3出塁に2つの牽制盗塁成功を決めている小野寺がエラーで出塁、さらにすないぽで無死一二塁となる。
その後メイデンで一打サヨナラのチャンスを作ると二死二三塁の場面でフラフラと二塁を離れた二塁ランナー、反射的に牽制してしまった福井・摺石が向きを変えた瞬間、
小野寺が猛然と本塁に突進。機動破壊の真骨頂、ダブルスチールで土壇場に同点に追いついたのだった。もちろんのこと、狙い通りのサインプレーである。
延長10回はお互いともランナーを出すも無得点。
そして迎えた延長11回裏、トゥギャ崎はすないぽとよんたま2つで1死満塁のサヨナラの好機とする。しかしここで摺石が踏ん張り2つのフライアウトで試合を終わらせない。
延長12回表の工大福井の攻撃はここまで193球を投じた摺石に代打を送るも無得点であった。
さらに延長13回表工大福井は先頭をヒットで出しメイデンで一死二塁のチャンスを作り出す。さらに今日3安打の井上がボテボテのゴロでよく走り内野安打、
一死一三塁として迎えるは今日タイムリーを放っている4番山岸。しかしファーストのファウルフライで抑えられる。
続く島谷も大きな当たりを放つもレフトのグラブに収まりスリーアウト。
延長14回もお互いゼロを並べ延長15回へ突入する。
延長15回表、工大福井は二死走者なしから佐藤が三塁打を放つ、そして送球が逸れる。ここで佐藤がホームへ突入するもここでレフト小野寺が好カバー、ランナーをアウトにして大ピンチからスリーアウトへ持っていく。
そしてどんな結果であれ伝説になるであろう15回裏、トゥギャ崎の攻撃は二死走者なしでバッターは再三活躍を見せてきた小野寺、粘って粘って運んだのは一二塁間、サヨナラのランナーを引きずり出す。そして小野寺の俊足を気にしすぎたのか牽制悪送球で二塁へ。
しかし、最後の余力を振り絞り工大福井がサードファウルフライに打ち取った。
これで規定によりまさかまさかの高校野球史上初2試合連続延長引き分け再試合となり高校野球ファンは死闘を演じた両校に最大の讃美を贈るのだった。
なお、2試合連続再試合により再試合は翌日ではなく2日後に開催されるため第2試合の2校も含めた4校の選手達は1日の休養を挟めることになった。



第8日


第1試合 秀岳館(熊本) 3 - 2 作新学院(栃木)


小針監督と鍛治舎監督の両名将の采配対決にも期待がかかる一戦の火蓋が切って落とされた。
先手を取ったのは夏春連覇を狙う作新、初回に二塁打でチャンスを作ると三塁へランナーを進めARAKAKIで先制する。
しかし、4回裏、秀岳館が山下のタイムリー二塁打で同点、さらに田浦のタイムリー三塁打で逆転と打撃力の強さを見せる。
さらに5回裏にも秀岳館はチャンスから得点を挙げた。
試合が盛り上がったのは7回表、作新が二死二塁とチャンスを作ると小針監督はここで代打石戸を送る。
それを見た鍛治舎監督は先発田浦から川端へスイッチ、両監督の采配の真っ向勝負が始まった。
ここの勝負は石戸がヒットを放つもランナーを返せず。川端は後続を抑えて無失点と采配対決は痛み分けに終わった。
続く8回表、作新は一二塁から池沢のタイムリーで1点差まで詰め寄る。さらに満塁とするもここは川端が踏ん張る。
さらに後がなくなった9回表にも二死満塁とし迎えるバッターは先ほどタイムリーの池沢、しかし放った打球はセンターへのグラブへ収まり、連覇の夢は2回戦で潰えたのだった。

第2試合 東海大福岡(福岡) 11 - 8 早稲田実業(東京)


平日ながらほぼ満員という注目を集めたこの一戦。
福岡は2回の守備でエラーによって先制を許したものの、その裏の攻撃で二死満塁のチャンスから遠藤の走者一掃逆転タイムリー三塁打で試合を覆す。
さらに3回裏にも投手安田が自らのバットでタイムリーを放ち1点を追加した。
そして迎えた6回裏、メイデンを挟んだ6連打で一挙5点を追加し試合の大勢を決する。
そう思われた矢先、7回表に早実が1点を返し続く8回表、清宮が一塁線へ二塁打を放ち雰囲気を動かす。
さらに野村、小西なども続き9-5、そして二死ながら満塁とお誕生日で同点の場面で代打西田、ここで痛恨の空振り三振となってしまう。
逆転のためにもここはどうにか抑えたい8回裏、ヒットとよんたまでピンチを作ってしまうと投手石井がまさかの悪送球、ランナー二人を返してしまい逆転の流れを潰してしまう。
しかしここで引き下がらないのが名門たる由縁か、二死一塁から満塁を作ると走者一掃のタイムリーで3点差まで追い上げる。続くはラッキーボーイ野田、しかしここでファーストゴロ、ゲームセットとなった。
実況を担当した小野塚さんは清宮に終盤の大追い上げで大興奮のご様子であった。そこ、何言ってるかわからなかったとか言わない

第3試合 静岡(静岡) 8 - 11 大阪桐蔭(大阪)


東海の盟主と近畿の盟主が戦うこの試合は初回から大きな動きを見せたのだった。
初回の表、大阪桐蔭はいきなりIKEAを捉え6得点を挙げて力の差をまざまざと見せつけたかのように思われた。
ところがその裏、大阪桐蔭先発横川が大乱調、自身のエラーなども含み1アウトしか取れず4失点し、続くバッターには大暴投を投げたところで降板した。
しかし2番手香川も悪い流れを断ち切れず静岡がまさかの初回に6点を返し試合をまったくの振り出しに戻すことに成功した。
2回からは桐蔭は堪らずエース徳山を投入、しかしそれでも流れは変わらず静岡森がタイムリー、6点差をあっという間にひっくり返してしまった。
そこからはIKEA、徳山の両エースの気合が一気に入りチャンスを作らせない。
すると7回裏、静岡はチャンスで藤田がタイムリー、2点差に広げベスト8を目前にまでたぐり寄せる。
ところがこの追加点で火が点いたか桐蔭は8回表3本のヒットで追い付くと徳山の代打西島がライトを越す勝ち越しタイムリー二塁打、初回以来のリードを奪い返す。
その裏の守備、桐蔭はついにスーパー2年生根尾をマウンドへ送り出す。
投手根尾は力んだのか制球に不安があったものの球威で打者を抑え込む。
さらに9回にはダンテと山田の2本のタイムリーで追加点を挙げ根尾を援護する。
これに応え根尾は最終回を三者凡退、初回からのバカ試合を大阪桐蔭が制した。



第9日


第1試合 福岡大大濠(福岡) 5 - 3 滋賀学園(滋賀)<再試合>


「明日も試合です!」ではなく2日後の再試合となったこの戦いは大濠は三浦、滋賀学園はひかりんの腰の調子がまだ芳しくないようで甲子園初登板の光本の投げ合いで始まった。
初回に滋賀学園が1点を先制するも、大濠は稲本が逆転タイムリーですかさず逆転した。
2回はお互いチャンスからのタイムリーで1点ずつを取り合う。
次に試合が動いたのは5回表、滋賀学園は小浜のタイムリーで3-3と追いつく。
さらに光本から宮城に投手を変えるも裏目に出てしまった。大濠は三浦の女房役古賀が勝ち越しとなる2ランお誕生日を放った。
これを見て三浦は一気にギアを上げる、120km/h台だったストレートは最速で140km/h台にまでスピードアップ、6回からは滋賀学園に三塁を踏ませない奮闘でこの試合も三浦は一人で投げきるのだった。

第2試合 健大高崎(群馬) 10 - 2 福井工大福井(福井)<再試合>


史上初の2試合連続再試合となったこの試合。
試合を優位に進めたのはトゥギャ崎、初回裏に山下、大越、今井の3本のタイムリーで早くも4点を先制。
さらにトゥギャ崎は4回にも2点を取るとここで山下が松本神以来センバツ2人目となる1大会での2本の満塁お誕生日をライトへぶち込み4回にしてもう10桁得点を達成した。
その後は両チームの投手の好投が続き試合が動かない、工大福井は9回に一矢報いるべきとヒットはないものの相手のミスにつけこみ2得点を挙げた。
そしてゲームセット、準々決勝最後の1枠は健大高崎であった。



第10日


第1試合 盛岡大付(岩手) 1 - 8 履正社(大阪)


今大会注目バッターである早稲田の清宮が2回戦敗退。こうなってくると神宮大会を制した履正社の安田(もとい置田)が奮起してくれないことにはと心配したが、この試合でそれを一蹴した。この試合5打数3安打(うち2本が2塁打)1打点。投げては先発の竹田が6回までパーフェクトピッチング。7回に植田からお誕生日を食らい、その夢こそ途絶えたものの、その1点のみに抑え、92球で完投。盤石の戦いぶりを見せた履正社が3年ぶりのベスト4となった。一方の盛岡大付のわんこそば打線の進撃はここまで。東北勢は仙台育英が初戦に敗退し、このチームにかける思いも強かっただろうが、相手が悪かったか。

第2試合 報徳学園(兵庫) 8 - 3 福岡大大濠(福岡)


永田監督の最後の采配となっているこのセンバツ。西垣が16イニング無失点という成績を残すなど、2戦とも相手打線を0封してきた。一戦ごとに成長していることを実感しており、この準々決勝にも期待された。一方再試合から連戦となる福岡大大濠は、ここまで1人で投げてきた三浦がベンチスタート。この日登板したピッチャー3人がすべて秋の公式戦以来初登板という形となった。報徳打線はそれにつけこみ、初回先制すると、3回にもタイムリーの連打で3点を追加。5回にエラーがらみで今大会初失点を喫し、6,7回にも1点ずつ返されるもののその度に突き放し、とどめは8回岡本のソロ誕生日であった。報徳学園は8年ぶりの4強。永田監督の挑戦はまだ終わらない。

第3試合 健大高崎(群馬) 2 - 9 秀岳館(熊本)


健大高崎の機動破壊に対して、秀岳館の鍛冶舎監督の作戦は、『ノー牽制』であった。この試合健大高崎は5盗塁を決めたものの、ここぞでの要所で秀岳館先発の川端が締めた。打者との勝負に集中できたことが鍛冶舎監督の狙いであったという。甲子園ではチーム通じて初めての完投。田浦や西村といった左の2番手以降に出番を与えなかった。打線は初回に木本が先制の2ラン誕生日。4回には3連続適時打で4点を加え、突き放した。その後も効率的な得点で健大高崎を下し、甲子園3季連続のベスト4(史上12校目)となった。

第4試合 大阪桐蔭(大阪) 4 - 2 東海大福岡(福岡)


『横綱』大阪桐蔭に対するは、史上初めて2校ベスト8に残った福岡勢のもう1校、東海大福岡。2回戦は互いに11-8のスコアだったことから、打ち合いを期待されていたが、序盤は締まった投手戦に。試合が動いたのは5回。ランナーを1人おいて8番の泉口がライトオーバーのタイムリースリーベース。一つ試合の主導権を握ると、7回には山田とピッチャーの徳山がタイムリー。山田は今大会の打率が.667と当たっている。8回は100球を超えた徳山が、ランナーを貯めて遠藤にタイムリーツーベースを許す。1点差に詰め寄られたが、その裏に犠牲フライで1点を加え、振り切った。桐蔭は2年ぶりのベスト4。

第11日


第1試合 履正社(大阪) 6 - 4 報徳学園(兵庫)


秋の覇者、履正社。全国連覇への障壁となるはどこか。この日立ちはだかるは、永田監督の最後の采配となる報徳学園。その口火を切ったのは、今大会注目打者の一人である安田であった。初回2アウトランナーなしから、報徳学園西垣の3球目をとらえると、打球はライトスタンドへ。先制お誕生日は、報徳にとってはもちろん今大会初の先制を喫する流れとなった。安田としては今大会の第1号。清宮が空砲に終わったのとは対照的に、こちらは見事にアーチを描けて見せた。
履正社は2回にも西山のタイムリーで1点を追加するがその裏、履正社の先発松井からセンターへのタイムリー。1点を返すと続く3回には2アウト2,3塁から4番の篠原がライトへのタイムリー。序盤で追いつくことに成功した。
その後お互いに早めの継投。報徳は3回に西垣に見切りをつけ、サードを守っていた池上がマウンドへ。履正社は4回からはエース竹田を投入。じりじりとした展開が続き、次に試合が動いたのは6回。2アウト2塁から7番の長尾がセンターへのタイムリー。この試合初めて報徳学園がリードを奪う。
そのまま試合は9回へ。履正社は先頭の白滝がツーベースを打ったのをきっかけに1アウト1,3塁と同点のチャンス。ここで2番の溝辺がセーフティスク水。ピッチャーはホームにグラブトスしたもののセーフで、最終回同点に追いつく。ここで報徳学園は津高をマウンドへ。さらに安田を歩かせ、満塁の場面で4番若林との勝負。4球目、高く入った球を右に運んだ打球は、やや前に出ていたライトの横に落ちていった。4−3。このゲーム2度目の勝ち越し。さらに満塁で5番浜内の打球は前進守備のショート正面。ホームフォースアウト。ゲッツーか・・・と思われたその時だった。ファーストへの送球は、その頭上を越えて外野へ向かっていった・・・。
6−3となって9回裏。報徳も意地を見せる。1アウトからよんたまとヒットで1,2塁。ここで1番小園がライトへのタイムリー。今日5打数4安打。なおもランナー1,3塁。2番永山の場面を迎える。つなげばクリーンアップ。勝負の分かれ目の結果は・・・痛烈な打球。それはセカンドのグラブに収まる。そのまま4−6−3。こちらのゲッツーは決まり、試合終了。秋の神宮大会を制した履正社が、勢いそのままに決勝の舞台に駒を進める瞬間、そして報徳学園、永田監督の最後の戦いが終わる瞬間となった・・・。終了後の観客席は拍手喝采のスタンディングオベーション。高校野球にひとつの爪痕を残した1人の名将が、甲子園を去る・・・。

第2試合 秀岳館(熊本) 1 - 2 大阪桐蔭(大阪)


ここ2季の甲子園、4強止まりだった秀岳館の3度目の正直があるかどうか、それとも横綱大阪桐蔭が威厳を見せ、決勝を大阪決戦に持ち込むのか。注目の試合は前半、両投手の投げ合いとなる。秀岳館は田浦、大阪桐蔭は徳山と、どちらもエースナンバーを背負う者がマウンドで躍動。互いにランナーを出しても要所を締めていく。とくに桐蔭は3回、4回と連続で秀岳館の盗塁を阻止できたのが大きい。
0行進のまま、この試合も6回に動く。大阪桐蔭はこの回先頭の宮崎がツーベースで出塁すると、これをナイメイして2アウト3塁とする。ここで5番山田。低めのスライダーをすくい、先制のタイムリーとなった。山田は8回にも1アウト2塁からツーベースを放ち、チームに追加点をもたらした。なお秀岳館はここでマウンドが田浦から川端にスイッチしている。
さて、秀岳館の打線だが、チャンスは作るものの1点が遠いという状況。8回の裏に、先日先制誕生日の3番木本がレフトへタイムリーを放ち、やっとの思いで1点を返したが、反撃はそこまで。桐蔭徳山は、117球完投勝利で、チームは5年ぶりの決勝進出。決勝戦は45年ぶりの同県対決、大阪決戦は史上初ということになった。一方の秀岳館は3季連続でベスト4止まり。どうもここで大きな壁にぶつかることが多くなっているのか?とはいえ大会ナンバーワンの投手陣という評判通り、大会通じての失点が6という安定感で打線を苦しめた。田浦、川端の両左腕は、また夏に見てみたい選手だろう。

第12日


決勝戦 履正社(大阪) 3 - 8 大阪桐蔭(大阪)


89回大会の選抜高校野球の決勝は同一都道府県対決となった。舞洲でやれ
そんな試合の幕開けは大阪桐蔭の1番藤原の先頭打者お誕生日というド派手な幕開けであった。
さらに2回表、桐蔭は7番坂之下が高めに入ったボールを引っぱたきお誕生日を放つ。
その後は徳山、竹田の好投が続き両チーム通じての初シングルヒットは5回表となった。
試合が完全に止まったかと思われた6回表、グラウンド整備後の先頭打者の藤原が今日2本目のお誕生日、3−0とじわじわと点差を広げていく。
その後二死一三塁のチャンスを作るもそこは履正社エース武田が踏ん張る。
すると、その裏にわかにノーヒットノーランの期待が高まる中ラストバッター西山がフェンス直撃の三塁打で今日初めてのチャンスを作る。しかし、ここで徳山がさらにギアを上げ三塁ランナーを進めすらさせないピッチングで無失点で切り抜ける。
その後もチャンスを作るも桐蔭ナインの好フィールディングに阻まれホームが遠い履正社。
しかし、8回裏どうにかどうにか二死一三塁のチャンスを作るとここで四番若林がレフトへタイムリー、
点差を詰めなおも一二塁、ここで浜内が捉えた打球は左中間真っ二つのライバル対決を振り出しに戻す2点タイムリーとなった。
さあ同点で迎えた9回、表の攻撃大阪桐蔭は先頭をヒットで出しメイデンで送り一死二塁の大チャンス、ここで西谷監督が送り出したのは代打西島、
その西島が放った打球はレフトスタンドへ吸い込まれていくセンバツ史上5人目の代打お誕生日で2点の勝ち越しに成功した。さらにチャンスを作るとNEO、中川、ダンテの連続タイムリーで盟主としての意地を完全に見せた。
最後はNEOがマウンドに上がり制球を乱しながらも抑え大阪桐蔭が5年ぶり2回目のセンバツ制覇となった。
2017年04月01日(土) 19:54:51 Modified by ejcatcher




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