○○県ってどんなとこ？
こんなwikiに入り浸っているような人には今更説明するまでもないことだろうが、
俗に「甲子園」と呼ばれる夏の選手権大会、春の選抜大会に出場するためには
都道府県ごと、あるいは地方ごとに開催される予選を勝ち上がらなければならない。
日常生活においても日本全国それぞれの地域に様々な文化の違いが見られるように
高校野球も47都道府県ともなれば、他県とは異なった色々な特色があって当然だろう。
たった4回勝つだけで甲子園への道が開ける地域もあれば、
全国区の強豪同士が何週間にも渡って鎬を削る激戦区もあるし、
「甲子園?それよりサッカーの結果は?」という県もあるだろう。
このページはそんな都道府県ごとの特色を記すことで、
甲子園ならびに予選をさらに楽しむために、あなたの知識をサポートするものである。
なお、各都道府県の地方は、当該の都道府県の代表が出場する地方大会に準ずる。
(例)山梨県⇒関東地方 三重県⇒東海地方
(高校球界に詳しい方、各都道府県の地元民の方の加筆修正を広く求めます)
※ 各地区のデータは2024年選抜大会終了時点
春夏通算121勝248敗2分／勝率.328 (44位)
日本の最北端。最南端の沖縄と並んで、全国で最も早く予選大会が始まる地域。
学校数そのものも非常に多いが、それ以上に各校が広大な土地のあちこちに点在することで
全高校を統括した予選を開催することが困難であるために「北」と「南」に二分されている。
更に、北北海道は空知・旭川・名寄・北見・十勝・釧根の6支部、
南北海道は函館・小樽・室蘭・札幌の4支部に分かれており、
各支部の予選を勝ち上がったチームが、北北海道大会あるいは南北海道大会に出場、
甲子園本大会へのそれぞれ1枚ずつの切符を争って競う構図となっている。
「各地区の代表が出揃うとベスト16」とイメージするとわかりやすいだろう。
言うまでもなく雪国であるために冬場の練習環境は芳しくなく、
全国の舞台では苦しい戦いが続いていたが、
駒大苫小牧(南北海道代表)が2004年夏と2005年夏に57年ぶりの夏連覇を果たすと状況は一変。
翌年2006年夏の早稲田実との決勝戦再試合は現在も語り草である。
札幌支部からは、2015年春準優勝の東海大札幌(旧・東海大四)、2016年夏に準優勝し復権を果たした古豪北海、
2019年春･2022年夏に初出場を果たした新鋭札幌大谷、北広島市に立地するが札幌と名乗る札幌日大など多くの強豪が名を連ねる。
室蘭支部からは春3回の甲子園出場の鵡川、小樽支部からは盟主北照、甲子園出場がご無沙汰の函館支部からは函館大有斗・函館工
など甲子園でお馴染みの学校に加えて、近年追い上げが急な第2グループも含めた多くの高校が日々鎬を削っている。
北北海道ではかつてヒグマ打線の異名を誇った駒大岩見沢高校が2014年をもって閉校したが、
当時監督を務めていた佐々木啓司氏が同じ空知支部のクラーク国際記念の監督に就任。
2016年夏に通信制の高校として初の甲子園へと導き、今後の飛躍が期待されている。
他にも近年の出場が目立つ十勝支部の強豪白樺学園をはじめとして、
粒揃いの旭川支部からは、出場回数最多の旭川大高、夏8強の最高成績を持つ旭川実、星野伸之を輩出した旭川工
釧根支部から久々の甲子園出場を果たした武修館
北見支部からは21世紀枠での選抜出場校を2校輩出(2012年の女満別、2013年の遠軽)
空知支部からは先述のクラーク記念国際に加えて、古豪滝川西の復調
など、各支部のレベルが均衡しつつあり、こちらも絶対的存在のない混戦模様となっている。
また、北北海道6支部のうち名寄支部は唯一甲子園への出場経験がなく、地元民の悲願となっている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 北海道色を前面に押し出してくるブラバンが多いぞ
＼ 皿 ／ あと白樺学園のけいすけは絶対許さん
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算68勝85敗1分／勝率.444 (30位)
1978年の1県1代表制移行後しばらくは県立高校の甲子園出場が多かったが、
90年代に入って私立の青森山田、光星学院が台頭し、
この両校のどちらかが甲子園出場権を獲得する、いわゆる二強状態となった。
現在は八戸学院光星と改名した光星学院が県内最強の座を手中とし、
それを他校が追いかけるという構図に変化してきている。
学校数では比較にならないが、経済的に厳しい県政事情もあって
鳥取や島根といった過疎県同様に他県への人口流出が激しい。
私立高校が急成長したのはその空隙を利用するように
近畿地方等からの野球留学生を多く招き入れた点が大きいと言える。
一方で2010年に久々の甲子園出場を果たした八戸工大一、2013年夏にマモノスレを湧かせた弘前学院聖愛のように、
私立であっても地元出身選手だけで甲子園出場を成し遂げた例もある。
またかつては留学生主体だった高校でも地元出身の主力選手が増え始め、
野球留学生と競い合う形で地元勢の実力も向上するという好循環に乗りつつある。
かなり長いこと甲子園からは遠ざかってはいるものの、
1969年夏に青森県勢として初の決勝進出を果たし、松山商と引き分け再試合の死闘を演じた三沢を筆頭に、
大湊、弘前工、青森、青森工、三沢商、八戸西など公立にも実力を備えた学校はある
1998年夏の予選では、東奥義塾(甲子園4度出場)が、深浦高校(現・木造高校深浦校舎)相手に
122−0という試合を演じ、道徳の教科書にも掲載されるなど大きな注目を集めた。
これを機に全国でまちまちだったコールドゲームの基準が統一されたとも言われる (この試合は7回コールド制であり、現在の5回コールド制は無かった)。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 「選手や監督が県内出身か県外出身か」がよく話題になる県だが、
＼ 皿 ／ 実は勝利校インタビューなどを見れば一発で分かる。
／ /⌒/⌒/ 県外組の多くが使う関西弁と地元組の津軽弁や南部弁は
| | ⌒∩⌒ イントネーションや発音がだいぶ違うからである。
主な該当高校
春夏通算60勝103敗1分／勝率.368 (40位)
長らく高校野球界では弱小地区の扱いをされており、
2002年夏の甲子園では一関学院との対戦を引き当てた樟南(鹿児島)が
『抽選会場で拍手』『主将がガッツポーズ』『監督が「普通にやれば勝てる」と発言』
などなどフラグを量産し、結局敗れるという喜劇を演じたが、
このエピソードだけでも「岩手代表」が持たれていた印象が窺い知れる。
近年、県勢を引っ張っているのは花巻東。
2009年には菊池雄星を擁して春準優勝・夏ベスト4と結果を残し、
2013年夏は小兵・千葉翔太らの活躍で再びベスト4に進出と
弱小地域の汚名を返上するべく実力の高さを示している。
この花巻東とともにここ数年の甲子園行きの切符を寡占しているのが
強打のチームとして鳴らす「盛附」こと盛岡大附。
この他に県内強豪としては一関学院、専大北上など、やはり私立校が挙げられるが、
伝統校である盛岡一、佐々木郎希を輩出した大船渡など公立校の人気も根強い。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 盛岡大付は2012年夏まで9回出て9回初戦敗退という珍記録を樹立
＼ 皿 ／ 解明不能の「敗北力」を持っているとネタにされている
／ /⌒/⌒/ 最近は敗北力を克服して馬鹿試合製造機へと変身した
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算61勝102敗／勝率.374 (39位)
日本有数の米どころの一つだが、歴史的には稲作に不向きな地域とされ、
「悪田」が転じて「秋田」と呼ばれるようになったとも言われている。
その理由はやはり日本海側東北の厳しい気候にあり、それはそのまま野球にも同じことが言える。
さらには県内ではリトルリーグやシニアリーグが盛んではない上、
県民の極端な公立高校志向 (というより、県内に私立高校自体が極端に少ない)など、
他県のように野球に特化した環境がないことが後述の不振につながったとも言われている。
しかし、それゆえ野球留学生や特待生などの近年の議論とは全くと言っていいほど無縁であり、
夕方までの授業後の限られた時間や設備での部活動や、
県内 (ともすれば撤廃前の旧学区内)の生徒のみによるチームばかりという点などに対して、
アマチュアリズム的にはこれはこれで至って健全で悪くない、という声も県内外から聞かれる。
同じ東北の青森や福島とは真逆で、旧態依然のスタイルを貫き続けていると言えよう。
古参の高校野球ファンは秋田経法大付属 (現・明桜)の活躍をご存じかもしれないが、
1998年から2010年までの13年間、夏の甲子園では全て初戦敗退の屈辱を喫しており、
「野球最弱県」の声も高かったが、2011年夏に能代商（2013年の統合により能代松陽に校名を変更）がこの汚名を返上、ベスト16となった。
そして2015年夏、成田商秋田商高校が成田翔を擁して県勢20年ぶりの8強進出を果たした。
高校野球は今一つだがプロ野球には落合博満・山田久志の投打の名球会選手の他、
現役では石川雅規、攝津正などトップレベルの選手を高い割合で輩出している実績がある。
また、秋田代表校が勝利する度に号外が駅前でばらまかれ、コンビニのレジに置かれるなど
高校野球に対する関心は他地域と比べても高いと言われている。
県内は県北・中央・県南の3地区に分かれており、
明桜や秋田商、金足農、秋田中央、古豪秋田などがひしめく中央地区が一番の激戦区である。
この中でも秋田高校は第１回大会に参加した秋田中の後身にあたり、前評判は低かったものの
あれよあれよと決勝戦まで勝ち残った。一時はリードしたものの、延長13回の激闘の末
エラーが絡み京都二中 (現・鳥羽高校)にサヨナラで敗れ、第1回大会準優勝。
白河の関の呪いはもしかしたらこの時から始まっていたのかもしれない。
2018年には金足農業が主人公吉田輝星の活躍で103年ぶりの決勝進出を果たしたが、悲願の初優勝には届かなかった。
その中央地区に続くのは能代松陽や2011年春に21世紀枠で出場した大館鳳鳴などが属する県北地区。
一方で、県内で一番の豪雪地帯とされる県南地区は長い間県大会でも苦戦することが多く、
1県1代表制が定着する以前の1969年夏の横手以来出場校を全く出せずにいたが、
2014年夏に初出場した角館が県南地区の高校として実に45年ぶりに出場を果たした他、
2015年春と2016年夏に出場した大曲工など、他校も県大会上位に進出することが増えつつある。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ やはり13年連続初戦敗退のネタ的インパクトが絶大。
＼ 皿 ／ あと何故か大会期間中に祭りやイベント、大雨など、
／ /⌒/⌒/ 野球と無関係な地元のニュースが流れることが多い。
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算117勝109敗／勝率.517 (17位)
東北地方最大の野球強豪地域。2005年には仙台に本拠地を置くプロ野球チームも誕生した。
1975年の県大会創始以来かなり長い期間に渡って仙台育英と東北の
二強状態が続いており、この両校に次ぐ位置を利府などが占めている。
甲子園では仙台育英が1989年夏、2001年春、2015年夏と三度準優勝。
東北も2003年夏にダルビッシュ有を擁して準優勝しているが、
いまだ真紅・紫紺の優勝旗が持ち帰られたことは無く、県民の悲願だった。
「二強」と言われてはいるものの、県大会で直接対戦する前に一方が敗退することも珍しくはなく、
またここ数年で両校の差が開きつつあり、仙台育英一強の状況にシフトしつつある。
また2010年代に入ってからは二強以外にも東陵や石巻工、古川工などが甲子園出場を果たしている。
見方によっては二強と「打倒二強」に燃えるそれ以外の高校による三つ巴の勢力図、と言えるかもしれない。
しかし2017年を最後に仙台育英の迷将佐々木順一朗監督が事件等の責任を取り辞任。
その中で2021年は仙台育英と東北が早々に敗れるという大波乱。この年は東北学院が甲子園初出場を果たし、宮城にも新しい風が吹きつつある。
…と言っていたら翌2022年に仙台育英が39歳の新将須江航監督と共に選手権優勝を果たし、東北民の100年を超える悲願をついに成就させるのであった。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 勝っても負けても劇的な試合が多く、
＼ 皿 ／ 04春の東北−済美や10夏の仙台育英−開星、
／ /⌒/⌒/ 13夏の浦和学院−仙台育英、17夏の大阪桐蔭−仙台育英などは
| | ⌒∩⌒ マモノの仕業としてスレでもよく挙げられる。
主な該当高校
春夏通算38勝75敗／勝率.336 (43位)
1985年夏、清原・桑田のKKコンビ擁するPL学園(大阪)と対戦した東海大山形は、
毎回失点を許し、7-29の大惨敗を喫するなど、県内野球関係者のトラウマを作ってしまうこととなる。
これを受け、当時の山形県議会では「どうしてオラんとこの高校野球はこんなに弱いのか」と議題になったほどである。
こうした実例もある通り、全国的には弱小地区というイメージが強い。
事実、黎明期は夏の甲子園初出場から13連敗と初白星に苦しんだ背景もある。
ただ、21世紀以降の成績は決して侮れるものではない。
2004年春に東海大山形が山形県勢として春夏通じて初のベスト8進出を果たすと、
翌2005年春は羽黒が初のベスト4に進出。
この羽黒はブラジル人留学生を受け入れたことでも話題になり、
他の東北各県と同じように野球留学生がその屋台骨を支えているイメージが強い。
そんな中、2006年にほぼ県内出身者で固めた日大山形が山形県勢として初めて夏ベスト8進出。
同校は2013年夏にはさらなる躍進で夏では県勢初となるベスト4に進出と、県勢の壁を破り続けている。
またこの日大山形、実は県勢センバツ初出場＆初白星や上記の夏13連敗を止めての夏・初白星など
県勢の歴史に何かと縁のある伝統校だったりする。
近年の県内戦線は鶴岡東や酒田南や山形中央など、私立・公立が入り乱れる混戦模様となっている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 校歌コピペの曲名にもある「ボーイスビーアンビシャス」。
＼ 皿 ／ これは日大山形の校歌の冒頭のフレーズである。
／ /⌒/⌒/ 近年は混戦の県大会で涙を飲むことも多かったので、
| | ⌒∩⌒ 13年夏の快進撃で元ネタを知ったスレ住民も多いのでは？
主な該当高校
春夏通算51勝83敗／勝率.381 (38位)
JFAが中高生対象のアカデミーを設営していたり、著名社会人クラブが多かったりと
日本国内でもサッカーの盛んな地域として知られる。
(長らくJリーグ所属クラブは無かったが、2014年から新設されたJ3に福島ユナイテッドFCといわきFCが所属している)
他方、野球においては熱の高い地域であるとは言い難く、甲子園においても大きく負け越している。
古くからの傾向として、県内に絶対的王者が君臨しやすいという特徴がある。
つまり、年間の春季・夏季・秋季の県大会優勝校が同一であることが多い。
したがって複数のライバル校が競合するという状況が生まれにくく、
それが競技レベルや県民の高校野球への関心の向上を妨げているという声もある。
21世紀に入ってからは聖光学院一強の状態が続いており、
この10年で「不動心」という同校野球部の合言葉は全国的に知名度を得た。
2008年7月から2013年9月にかけ、県内公式戦95連勝、2007年から2021年まで夏の県大会87連勝という凄まじい記録を打ち立てている。
長らく県を圧倒していた聖光学院は、夏の甲子園13年連続出場という戦後最長の連続出場記録を保持。歴代最長の出場記録には一歩及ばなかったものの、独自大会の2020年も優勝、参考記録ながら戦前の和歌山中(1915〜1928年)に並ぶ歴代最長となる地方大会14連覇を達成した。
もはや「どこが聖光に土を付けるか」が県大会の構図と言っても過言ではなかったが、2021年に遂に敗戦。相手は奇しくも13年連続出場の前年に優勝した光南であった。
しかしながら、春夏通算24勝、ベスト8以上が5回 (2022年現在)と県勢の白星の半数以上を稼いでおり、福島の高校野球に貢献した実績は間違いない。
聖光学院の宿命的なライバルと言えるのが日大東北であり、過去7度決勝で戦うも日大東北の勝利は1度のみ。
他にも仙台育英で指揮を執った佐々木順一郎監督率いる学法石川や、古関裕而の母校福島商なども甲子園の座を争っている。
ちなみに県勢の最高成績は1971年夏の決勝戦で、桐蔭学園(神奈川県)に1点差で惜敗した磐城。
福島県でも高偏差値御三家の一角に数えられる有数の進学校がホルダーなのだから世の中不思議なものである。
ちなみに、大会歌「栄冠は君に輝く」を作曲した古関裕而と最初期の歌手である伊藤久男は共に福島県出身であり、戦前からの盟友である。
福島駅では新幹線ホームの発車メロディにもなっており、2020年の朝ドラ「エール」でも話題となるなど、福島県勢には実は縁のある楽曲。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 盛大極まる守乱祭りで敗れた2011年夏以来、
＼ 皿 ／ 「聖光学院は謎の守備力崩壊ウイルスを保持している」と話題に
／ /⌒/⌒/ 毎年甲子園に出場するだけに、毎年ネタになる
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算89勝101敗／勝率.468 (28位)
関東大会→南関東大会→北関東大会→東関東大会と予選地域を転々とし、
1973年からようやく1県での開催、85年からは参加100校を数えるようになった
全国でも指折りの激戦区の一つであるが、参加校数は年々減少している。
初期から龍ヶ崎中 (後の龍ヶ崎一高校)などが甲子園へと出場していたものの
現在ほど強豪県と見られていたわけではなく、白星を挙げることも難しかった。
どれほどかと言われると、取手二が全国制覇を果たすまでは
「1大会で2勝までしか勝てない」「最高成績はベスト8が2度だけ」という
全国的に見てもさほど注目されるような県ではなかった。
そんな中、木内幸男氏が取手第二の「のびのび野球」で優勝すると大きく歴史が変わる。
優勝した年に取手二から退任したが、常総学院の理事長・櫻井富夫氏に強く請われ、
同校監督に就任すると以降は圧倒的な強さを誇り、強豪校・人気校としての地位を確立。
2003年夏にはダルビッシュ有を擁する東北に対し強行策で見事初優勝を果たすなど、全盛期を迎えた。
しかし木内監督の勇退以降は勝ち星が遠のくようになり、絶対王者の凋落に際して
藤代や下妻二、水城、霞ヶ浦、鹿島学園などが初出場を果たすが、
全国での知名度や実績ではまだまだ遠く及ばないのが現状。
水戸商や上記の取手二といった古豪達もすっかり甲子園はご無沙汰に。
ここ数年は再び常総学院が復権し、2013年夏や2015年春にはベスト8まで食い込んでいる。
この常総学院だけで甲子園39勝と、県勢の白星の半分を稼ぎ出している (同様の例は茨城を含め1府3県のみ)。
そんな中、新勢力として台頭の兆しを見せるのは、長らく県大会決勝で苦汁を舐め続けてようやく2018年春に甲子園初出場を掴んだ明秀日立。
かつて光星学院を率いた名将・金沢監督の指揮のもと、同大会では初出場ながら見事に2勝を挙げた。
また、2017年夏に31年ぶりの復活を果たし、翌年に連覇をも達成した土浦日大は、2023年夏には甲子園のベスト4まで駆け上がり、一強に釘打つ活躍を見せた。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 高野連加盟校は100を超えるのに
＼ 皿 ／ 県の人口は300人しかいないらしい
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算105勝102敗2分／勝率.507 (18位)
単独代表校を出すようになった1975年以前は関東大会・北関東大会で出場権を争った。
当初は茨城・群馬県勢に押されて代表校を甲子園に出せないことも多かったが、
戦後に作新学院が実力をつけてくると、出場機会も大幅に増えていった。
同校は1962年には全国で初の同年春夏連覇を達成している。
1県1代表制移行後は作新学院のほか、文星芸大付 (2003年に宇都宮学園から校名を変更)、佐野日大、白鴎大足利、
青藍泰斗 (旧：葛生)、宇都宮南、足利工、宇都宮工、小山などが入れ替わり立ち替わりする戦国時代に突入。
県内での争いが苛烈となった一方で、近年は甲子園における成績では少々伸び悩んだ。
2000年代に入ってからは「攻守交代時にベンチで抱き合う」小山西高校など
キワモノ・ネタイメージが先行するようになった。
しかし2006年秋に当時弱冠23歳の小針崇宏が作新学院の監督に就任すると、2009年には31年ぶりとなる聖地帰還。
それを皮切りに2011年夏には雨男大谷を擁して同校、そして県勢49年ぶりのベスト4入りを果たし
以降もベスト８・ベスト16と安定した実績を残し続け、2016年夏にはついに3度目の全国制覇へと導いた。
その後も躍進が続き、2021年までに全国で戦後2番目に長い10連覇を達成するなど、今後の更なる飛躍が期待されている。
作新学院の躍進の影で「作新を倒す」というスローガンを掲げた国学院栃木が、2022年夏の地方大会準決勝で作新学院を撃破。
2022年夏の初日第一試合で静岡の名門・日大三島を下し、破竹の勢いで昨年王者・智辯和歌山を丸裸にし観客を騒然とさせた。
3回戦で九州学院に敗れるも、データ分析を前面に打ち出した国栃野球が残したインパクトは大きいものだった。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 作新学院はその実力に反して何故か空気化する
＼ 皿 ／ 基本的にベスト8くらいまで誰もwiki入りしない
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算111勝118敗1分／勝率.485 (21位)
空っ風とカカア天下、そして温泉街が名物の関東の秘境。
真夏に開催される選手権大会は、リアル熱闘甲子園と化す灼熱の大地。
群馬県は大きく北毛・中毛・西毛・東毛という4つの区域に分別されている。
このうち沼田市を中心とする北毛地区は寒冷な気候ということもあり、
スキーなどのウィンタースポーツは盛んだが、野球にはあまり向かないようだ。
中毛は県庁所在地である前橋市あるいは伊勢崎方面を中心とする区域で、
前橋、前橋工、前橋商など市周辺の高校が強い。
前橋高校は、センバツに2例しかない完全試合の1つを達成した学校として、
NHKで試合の合間に放映される「センバツ球春譜」でもちょくちょく紹介されている。
山際淳司の名著『スローカーブをもう一球』の舞台となった高崎の所属する西毛地区でも
高崎商、高崎工、東農大二など県内最大の都市である高崎市周辺校が目立つ。
が、最も野球が盛んとされるのが桐生市・太田市を中心とする東毛地区。
1999年夏に全国制覇を達成した桐生第一を筆頭に古豪・桐生、
太田工や市太田、樹徳などといった
甲子園出場経験を持つ強豪校がズラリと並んでいる。
近年は新興勢力の台頭も目立ち、
2013年夏には前橋育英が初出場初優勝。2012年春に初出場ベスト4の健大高崎も、2024年春に初優勝を果たし、群馬の高校野球のレベルの高さを全国に轟かせている。
健大高崎には野手の中学生が、前橋育英には投手が多く入学するなど、傾向がはっきり分かれているのも近年の傾向である。
その他の新興勢力としては、伊勢崎清明、関東学園大付なども甲子園まで後一歩と迫っている。
毎年春から初夏にかけて、「若駒杯」と呼ばれる新1年生を対象とした
県内大会が開催されるのも群馬の高校野球の特徴的なところである。
その決勝戦の模様は地元新聞に一面で特集記事を組まれるなど、
県を挙げて大々的に高校野球に力を入れている雰囲気がある。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 「Be Together」の校歌でおなじみ健大高崎高校
＼ 皿 ／ もはや出場していようがいまいが群馬といえばトゥギャ崎
／ /⌒/⌒/ 毎回、「トゥギャ崎今年はどこで負けたの？」という声が出る
| | ⌒∩⌒ トゥギャ崎野球部のホームページも一見の価値アリ
主な該当高校
春夏通算120勝100敗1分／勝率.5454 (12位)
近年は漫画『おおきく振りかぶって』などで内情が全国的に知られるようになった埼玉県。
春の県大会でベスト16に入った学校には夏の本予選におけるシード権が与えられるなど、
学校数も強豪高校も多いマンモス予選ならではの組み合わせ均衡が図られている。
第80回大会では出場枠が2つになったことを受け、西埼玉・東埼玉に予選を分けたが
県東部および県南部に強豪校が多いという現状にそぐわないものであったため、
第90回大会では県南・県西を「南埼玉」、県北・県東を「北埼玉」として改めた。
昭和中期は大宮や所沢商、昭和後期は上尾や熊谷商などが活躍する公立の県であったが、
平成初期に浦和学院が春ベスト4に入ると、それを筆頭に私立高校が台頭するようになる。
現在は全国的に見て、私立＞公立という傾向が特に強い地域とされており、
同じ埼玉でも県南部 (＝東京都心に近い)の高校の人気が高く、
またその方面に私立高校が多いのが要因と考えられている。
とはいえ、2006年に増渕竜義 (現日ハム)を輩出した鷲宮、市川越、春日部東など、
力のある公立高校も存在している。
一方で、帝京など東京の強豪校との距離も近いために有力選手の県外流出も多く、
全国トップクラスの強豪地域と目されながら、永らく優勝から遠ざかっていた。 (夏の決勝進出は過去3回のみ)
しかし、2013年春に浦和学院が県勢47年ぶりの優勝、2017年夏に花咲徳栄が県勢初優勝を達成。短期間に2校が優勝したこともあり、この状況も変わっていくことだろう。ちなみに花咲徳栄の優勝をもって、夏は関東勢優勝コンプリートとなった。
勢力図としては秋〜春にかけて (特に関東大会で)異常な勝率を誇る浦和学院と、名前の割に夏に強い花咲徳栄の二強。
これを2008年春準優勝の聖望学園や、1993年夏準優勝の春日部共栄といった
やはり私学が追いかける具合になっている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ モリシJAPANの二つ名を有する浦和学院はネタ的な意味でも注目校
＼ 皿 ／ 「三塁ランナーを殺すことにかけては右に出る者がない」と言われる
／ /⌒/⌒/ 森士監督の迷采配と、めげない選手たちとの攻防に熱視線が集まる
| | ⌒∩⌒ 春と秋はやたら強いが、夏は夏の花咲徳栄高校〜
主な該当高校
春夏通算149勝120敗／勝率.554 (9位)
出場171校は愛知・神奈川・大阪に続いて全国で4番目に多く、
また県内の様々な地域に強豪校が位置するなど戦力は拮抗、
同一校の夏の甲子園連続出場がなかなか見られない激戦区。
無論、キリ番記念大会では東西2枠の甲子園出場が認められる。
1県1代表制への移行以前は関東大会→南関東大会→東関東大会を転戦。
当初は茨城県勢や栃木県勢に押されて甲子園を逃すことも多かったが、
戦後に入ってからは公立では千葉商や銚子商、
私立では成田が実力を伸ばし、対等以上に渡り合うようになった。
60年代に入ると習志野が台頭し、銚子商とともに千葉県勢の黄金期を築く。
参加校数が100を超えた70年代末からは東海大浦安、拓大紅陵、流通経済大柏、八千代松陰
2000年代に入ると千葉経大付、木更津総合、専大松戸、東海大市原望洋、中央学院など私立の強豪校が更に増加し、群雄割拠の状況に突入していった。
現在でも全体として私立高校隆盛の傾向が強い関東地方にあって
習志野や安房、市船橋など公立の高校が
互角に渡り合い、しばしば甲子園への切符を手にしている。
ちなみに、硬式野球以外では吹奏楽部の活動が全国でもかなり盛んな部類に入る県でもある。
このため県予選における応援のブラバンのレベルがかなり高く、
甲子園でもある意味で相手チームの脅威となって立ちはだかる。
とりわけ、習志野が誇る爆音ブラバンは最早凶器に近いレベルで、
ある意味野球部よりも人気があるといえなくもない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 最近では全力校歌が売りの木更津総合も台頭
＼ 皿 ／ お水うめー！など、ネタ性と実力を兼ね備えながらも、
／ /⌒/⌒/ 試合運びはｻｯｸｼｰﾝより地味という不思議な存在
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算318勝270敗2分／勝率.541 (15位)
日本最大の人口密集地帯である首都であるからして、当然学校数も膨大なものになっており
1974年からは南北分割されている北海道同様に「東東京」と「西東京」の2つの地域に区分し、
それぞれ1枠の代表を決するという形式の予選大会を採用する運びになった。
「東京代表」と「優勝候補」はしばしば同義となり、否応なしに注目を浴びることとなる。
そのためかどうかは分からないが、 (特に東が)ヒールの立場に立たされることも。
東東京では、帝京が実績面で頭ひとつ抜けているが、2011年夏を最後に甲子園から遠ざかっており、2010年代以降は関東一と二松学舎大付を中心に展開している。
更に後ろを、修徳、東亜学園、都雪谷、都小山台、成立学園などが虎視眈々と狙っている状態だ。
また、東東京の特筆する点として、二松学舎大付は10回連続で夏の東東京決勝を敗退した事により、
「決勝の二松は勝てない」(二松のジンクス)と囁かれていたが、2014年夏に11回目の挑戦で遂に初出場を果たした。
西東京は早稲田実や日大三など東京六大学野球や東都大学リーグに参加する
有名私立大学の系列高校などもあるため、全国的に名の知られた強豪校が多くレベルが高い。
この二校の間隙を縫うように日大鶴ヶ丘や、東海大菅生、国学院久我山、国士舘、創価なども時折顔を出してくる。
野球以前の問題として学業の上でも私立＞公立の傾向が強い地域であり、
歴代の甲子園出場校もほとんどが私立高校で、公立の出場は非常に稀有。
都立高校の強豪としては都日野、都昭和などが挙げられるが、甲子園出場するだけでも話題になるくらいであり、過去5度の出場でまだ勝利はない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ ある理由から出場の是非によらず毎回話題になる帝京高校
＼ 皿 ／ その理由とは、いと・・・うぅ・・・頭が痛い
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算215勝130敗1分／勝率.623 (2位)
『ドカベン』、『MAJOR』などの人気野球漫画の舞台としてしばしば登場し、
古くから「神奈川を制する者は全国を制す」という言葉が慣用的に用いられる、
愛知県・大阪府と並んで全国最大規模の地方予選が開催される激戦地域。
とくに県予選の後半のラウンドは横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアムで行われることもあり、
プロ顔負けの高レベルの試合が連日繰り広げられる。
横浜や東海大相模など高校野球に興味のある者なら
誰もが知っているような強豪校がズラズラと集結しており、
予選段階から全国レベルの試合が毎日のように繰り広げられる。
上述の2校以外にも、松井祐樹が奪三振記録を打ち立てた桐光学園や、
1971年に初出場初優勝を達成した桐蔭学園、
2023年に107年ぶりに選手権制覇を果たしたある意味スレ住民に人気の慶應義塾、
完全に阪神タイガースのユニフォームにしか見えない横浜隼人など個性派がやって来る。
上記の通り強豪目白押しの私立校に比べ、公立校は横浜市立の横浜商が孤軍奮闘といえる状態。
「Y校」の通称で知られ、横浜市民から人気絶大の伝統校で、1983年は春夏連続準優勝の実績がある。
とはいえそのY校もここ20年ほど甲子園にはご無沙汰。ましてや県立校の甲子園出場となれば
高度成長期前まで球史をさかのぼってしまう有様であり、私立＞公立の傾向はかなり強い。
第80回では東西、第90回・第100回では南北と夏の甲子園予選が東京同様に分割されたが
記念大会云々以前に学校数が多すぎるので常時分割するべきという意見が多い。
が、東京に近い横浜市や川崎市、相模原市に上述の強豪校が集中する傾向にあり、
東西南北どう分けてもバランスが悪いようで、なかなか実現に至らない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ かつて「横浜ベイスターズは神奈川で7番目に強い」
＼ 皿 ／ とまで言われた超強豪地区
／ /⌒/⌒/ 横浜が男子校でチアが居ないことがネックだったが2020年から共学になるらしい
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算75勝85敗／勝率.469 (27位)
江戸時代から甲州街道によって江戸と結ばれ、今に至るまで東京都との経済交流が盛んである山梨県。
そうしたお国柄を反映してか、秋季大会ならびに春季大会における山梨県の代表校は北信越大会ではなく、関東大会に出場する。
山梨県内の高校野球には「盛者必衰」という言葉がよく似合う。
1県1代表制移行以前は甲府商や甲府工など公立の活躍が目立ち、
80年代においては一転して私立の東海大甲府が圧倒的な強さを誇っていた。
しかしながら90年代に入るとその東海大甲府も低迷し、群雄割拠の時代に入る。
上述の伝統校に加えて山梨学院(2016年に山梨学院大附から校名を変更)や日本航空、
日川に甲府城西といった新興勢力の躍進が目覚ましく、2015年頃まで戦国時代の様相を呈していた。
現在は清峰を全国制覇に導いた名将吉田洸二氏を招聘した山梨学院が、2016年から4連覇を達成するなど独走態勢を築きつつある一方、
先述の東海大甲府・日本航空・日川なども復調傾向にあり、戦国時代に戻る可能性は十分にあると言える。
甲子園では22年にかけて春夏合わせて7度準決勝にコマを進めているが、その全てで涙を呑んできた。そのうち5度は前述の東海大甲府であり、決勝進出は県高校野球関係者の悲願とも言えよう。
そして23年春、関東王者の肩書きを得て挑んだ山梨学院が、県勢8度目の挑戦で初めて準決勝の壁を突破。余勢を駆って初の決勝も制し、富士の麓に春一番の便りを届けた。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 守備が鍛えあげられたマモリズムのチームが多いぞ
＼ 皿 ／ 地味だけど名試合メーカーとしてマモノから嫌われている
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算144勝156敗1分／勝率.480 (22位)
サッカーどころとして有名な静岡県だが、野球の実績も決して悪くない。
そのほとんどが昭和の実績とはいえ、春夏合わせて優勝5回は全国11位タイの記録を誇っている。
かつては公立王国であり、県勢最多出場を誇る静岡を筆頭に、静岡商、島田商、掛川西、浜松商などが鎬を削っていた。
近年では私学も躍進し、2007年春に優勝、2008年夏も準優勝した常葉菊川（2017年より常葉大菊川に校名を変更）の実績が目立っている。
兄弟校である常葉橘も甲子園に顔を出し始め、前述した古豪の静岡高校も定期的に甲子園に顔を出しているが、
基本的には公立・私立がっぷり四つでどこが出てきてもおかしくない混戦模様。
22春のセンバツ選出を確実視されたにも関わらず涙を呑んだ聖隷クリストファーも実力は申し分ない。
その他、2005年夏と2011年春に出場した静清、2017年夏に初出場した藤枝明誠、
中村紀洋コーチの打撃指導が話題となった浜松開誠館、名前が格好いい飛龍など、甲子園を虎視眈々と狙う新興の私立勢は多数潜む。
近年の静岡東部は日大三島、加藤学園がけん引する中、群雄割拠の静岡県内よりも
甲子園に進出できる可能性が高い隣県の山梨学院へ進学するケースも増えているようだ。
上記2校は東部の人材流出を食い止める堰となれるだろうか？
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 常葉菊川高校といえば
＼ 皿 ／ どこぞのメジャー球団を彷彿とさせるユニフォーム
／ /⌒/⌒/ でもマモノスレにおいては何よりも
| | ⌒∩⌒ 元女子校ならではの、学ラン女子の応援団
主な該当高校
春夏通算309勝208敗3分／勝率.5976 (3位)
神奈川に次いで全国2位の187校が1枚の甲子園出場チケットを求めて争う。
やはり80、90、100回記念大会 (夏)に東西分割での予選が開催されたが常設には至っていない。
強豪校が名古屋市内に集中しているのが原因か。
最も有名なのは7度の選手権優勝、4度の選抜優勝を果たし、夏は初戦17連勝記録をもつ中京大中京。
次いで元祖メイデンの愛工大名電、センバツ大会で無類の強さを見せる東邦、400勝投手の金田正一を輩出した享栄。
以上の「私学四強」が全国的に強豪校として知られている。
しかし、このところ享栄は甲子園の舞台から遠ざかっており、
中京大中京・愛工大名電・東邦による寡占状態が形成されつつある。
長らく参加校多数による激戦区と見られてはきたものの、
これらの3校への有力選手の集中、もしくは近畿圏への流出が進んでおり
全体としてのレベルの高低については意見が分かれるようになってきた。
その他、2001年夏の弥富（2013年に愛知黎明に校名を変更）、2006年春の愛知啓成、2011年夏の至学館、2014年春の豊川、2019年夏の誉、
記念大会の分割開催を含めると、1998年夏の豊田大谷、2008年夏の大府、2018年夏の愛産大三河など私学四強以外の強豪も多く台頭し、徐々に混戦模様となりつつある。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 何故か夏の甲子園に異常に弱い愛工大名電
＼ 皿 ／ 節電キャンペーンと称される連続初戦敗退は
／ /⌒/⌒/ 9まで伸びてしまっていた・・・。
| | ⌒∩⌒ しかし2018年夏に30年ぶりの初戦突破を、2022年夏にベスト8まで駒を進めたぞ！
主な該当高校
春夏通算143勝117敗2分／勝率.550 (11位)
平成に入ってしばらくは出れば初戦敗退、ということが多かったためイメージは決して良くないものの、
昭和からの実績が物を言い、春夏ともに実は大きく勝ち越している。
特に県岐阜商は戦前に春夏4度優勝を果たすなど、全国屈指の公立校として今もなお名を馳せる。
春夏通算87勝は公立校でトップ、私立校を含めても全国4位にランクインしているのだ。
実は前身の岐阜商・長良時代に歴代最長の15大会連続センバツ出場記録を持っている(15「年」ではないのは、途中戦争による中断を挟んだため)。
2000年以降は大垣日大が2007年春に準優勝、2010年春もベスト4に入ると、岐阜城北も2006年春にベスト4。
こういった新鋭校に負けじと伝統校の県岐阜商も2009年夏に久々にベスト4に勝ち残り、
2019年夏は変幻自在な投手リレーで中京学院大中京(2020年に中京に校名を変更)がベスト4に入るなど、侮れない活躍が続く。
公立志向の強い土地柄であることもあり、地方大会においては先述の県岐商を筆頭に
市岐阜商や土岐商、大垣商、関商工など公立校が強い傾向がある。
そのため年によって有力校が変動するのだが、
2005年に大垣日大が名将・阪口慶三監督を招聘して以来頭角を現し、比較的安定した成績を残すように。
近年は県岐阜商・大垣日大の2校を中心に、時折中京が優勝争いに絡む大会となることが多い。
地方別に見ると強豪校は南部の美濃地方に集中しており、北部の飛騨地方は
豪雪・過疎化の二重苦から甲子園はおろか、そもそも学校存続の瀬戸際というケースも少なくない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 公立高校の雄、県立岐阜商があるぞ
＼ 皿 ／ マシンガン継投に注目だ
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算63勝94敗1分／勝率.401 (35位)
東海地方と近畿地方双方の特徴を併せ持つ三重県。
近鉄電車の本数は名古屋方面の方が圧倒的に多く、愛知県へのアクセスは非常に良い。
そうしたお国柄を反映してか、秋季大会ならびに春季大会における三重県の代表校は近畿大会ではなく、東海大会に出場する。
誰が言い出したのか知らないが、高校野球マニアの間では
「日本一やる気の無い高野連ホームページ」で有名な三重県。
県連盟史などの記載も無い、シンプルイズベストな設計が持ち味。
かつて三重県の高校野球は「南高北低」と言われており、
宇治山田商や明野などが強かったが、
平成改元頃を境に一転して「北高南低」傾向へと変化し、
海星、三重、四日市工、菰野、
いなべ総合など県北の高校が優勢を築くようになっていった。
昭和30〜40年代にかけては甲子園優勝も記録するなど強豪地域として知られたが、
以降は負けが込むようになり、特に夏は1999年から10年連続初戦敗退を喫した。
そんな県民を久々に沸かせたのが2014年夏の三重高校の快進撃。
夏は県勢として59年ぶりとなる決勝進出を果たし、惜しくも敗れたが大きな歓声を受けた。
近年は津田学園、津商、白山など新興勢の飛躍も目覚ましく、上述の伝統校を交えた戦国時代に突入した。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 新潟とともに毎度「三重は東海じゃねえ」「近畿でもねえ」
＼ 皿 ／ 「じゃあどこなんだ」という討論がお約束
／ /⌒/⌒/ その他、名前的に弄られやすいのが菰野高校
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算31勝74敗／勝率.295 (47位)
秋田同様、現在では日本最大級の穀倉地帯だが歴史的には厳冬に喘いだ地域。
戦国大名・上杉謙信の時代には佐渡の鉱山を主産業として軍備を整え近隣諸国に攻め込むなど、
「武」や「戦」のイメージが強い方も多いだろう。
戦前から50年代半ばまでは長野県と合わせて1枠の甲子園出場権を争い (信越大会)、
1927年以降信州勢に圧倒されて実に32年もの間全国大会に出場できなかった負の歴史を持つ。
1県1代表となった現行体制に移っても新潟県勢の苦戦は続き、
「センバツ初勝利が最も遅い都道府県」という不名誉な記録が残っている (2006年に日本文理が初勝利)。
また、「ベスト4に入ったことのない唯一の都道府県」という残念な肩書も持っていたが、
これも日本文理が2009年夏に決勝進出したことで返上している。
最近まで新潟・下越・中越・上越の4地区分割での予選を実施していたが、
学校数 (部員数)の均衡がとれないことや自治体の統廃合が進んだことを理由に
2011年から南北2地区に分かれての地区予選→県大会を行う方式に移行した。
平成以降は日本文理と新潟明訓が覇を争う「文明時代」と呼ばれる状況にあり、
だいたいどっちかが甲子園に出場する。
2010年代以降は上述の2校に加え、中越地区の盟主中越を加えた三つ巴の様相だ。
2008年は「テクノロジスト」でVIPPERに名を轟かせた新潟県央工が初出場を果たしたが、以来3校による寡占状態が続いており、第二勢力の台頭に期待したい。
しかし元号が令和になって以降、甲子園ではなかなか勝利が挙げられず、2021年選手権で初戦敗退を喫した結果、ついに勝率が47都道府県で最下位となってしまっている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 伝説的な一戦となった2009年夏の甲子園決勝
＼ 皿 ／ 日本文理の出場の度に今なお取り沙汰される
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算86勝133敗／勝率.393 (37位)
林檎・葡萄等の果物や酒の産地であること、私服高校が多いことで知られる。
かつては甲信越大会、信越大会と隣県とまとめての予選を行っていたが、
1959年から1県1代表制に移行し現在に至っている。
秋季大会および春季大会では北信・東信・南信・中信の4地区に分けて予選大会を行い、
勝ち上がったチームによる県大会という形式が採られるが、
夏の選手権大会は加盟校が一堂に会して甲子園出場を争う。
かつては甲子園最多出場回数を争う常連松商学園を軸に、長野商・丸子修学館(旧・丸子実)など
公立／私立の戦力バランスが拮抗していたとされてきたが、
現在では松商学園、佐久長聖、東海大諏訪(旧・東海大三)、長野日大、都市大塩尻など、
県ベスト8のほとんどが私立高校によって占められるということが多い。
(松商学園は元々、昔からの強豪校である。)
ここ数年、甲子園へはユニフォームに刻まれた学校名の意匠が個性的な上田西をはじめ、
新興勢力の出場が続いており、これら古くからの私学強豪の地位にも穴が空きつつある模様。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ マモノ甲子園スレではもはや神に等しき男・柿田
＼ 皿 ／ 彼を生み出したというだけで長野県の功績は永遠
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算37勝81敗2分／勝率.314 (45位)
出場回数だけを見れば、富山商と高岡商の2校が競り合っているが、
全国での実績は共にベスト8が最高と芳しくない。
2013年夏に富山第一が初出場でベスト8入りしたが、富山代表のベスト8は後述する1986年春の新湊以来27年ぶり。
夏の甲子園に限ればなんと40年ぶりだったのだから、その力のほどをお察しいただけるだろう。
雪国のハンデもあって全国的に見ても弱小地区の1つと数えられるだろう。
近年は春夏通算勝率でも、お隣の新潟や同じ日本海側の島根と最下位を争っている。
そんな中でも時折インパクトを残す学校があり、
その代表格が地元を挙げての人気を誇る新湊であろう。
1986年春にベスト4に勝ち残ると、2002年春には愛工大名電、2011年夏には龍谷大平安といった強豪を撃破している。
特に1986年春の快進撃は新湊旋風と呼ばれ、センバツ球春譜の題材の一つとなるなど、今なお語り継がれている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 09年の天理-南砺福野はもはやレジェンド
＼ 皿 ／
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算67勝94敗／勝率.416 (34位)
勝数が全国で36位、勝率は全国34位と数字だけ見れば決して強豪には見えないが、
そうしたイメージが薄いのはやはり星稜のインパクトが強いからであろう。
1979年夏・箕島高校との延長18回の死闘 (その時のエース・堅田氏は現在も審判として活躍)、
1992年夏・対明徳義塾戦で主砲・松井秀喜が5打席連続敬遠されるなど、度々球史に残る試合を演じてきた。
それを差し引いても、現在春夏通じて唯一石川県代表として決勝進出の経験を持つ強豪である。
2014年夏には県大会決勝で9回裏に0−8から逆転サヨナラ勝ちを収めて話題にもなった。
この星稜と出場回数なら引けをとらず、センバツでは完全試合も達成したことのある金沢、
2000年創部ながら既に全国での経験も豊富な遊学館の3校が引っ張る格好となっている。
近年はJAL石川の愛称を得た日本航空石川が、2017年から2018年にかけて夏春連続出場、春には星稜とともに県勢最高タイとなるベスト8に並ぶなどの活躍。
さらに2014年夏の悪夢の大逆転負けを乗り越えて、36年ぶりの甲子園出場を果たした小松大谷。
石川の高校野球に新風を吹かせそうだ。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 常連校の星稜高校だが、出てくる度に
＼ 皿 ／ 「ユニフォーム洗濯しろ」と罵声を浴びせられる
／ /⌒/⌒/ 言うまでもなく、最初からそういう色である
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算95勝123敗1分／勝率.436 (31位)
夏の甲子園での優勝経験は無いものの、
2015年春に敦賀気比が成し遂げた北陸勢初の優勝は記憶に新しいところ。
国体および明治神宮大会では幾度かの優勝(明治神宮大会の初代王者は若狭、2代目王者は福井商である)も果たしており、
雪国というハンデをものともせず全国の舞台で活躍している。
平成以降、北陸のエース的な存在となっている。
ただ、高野連加盟校の数は32校と少ない上、シード権を持つ強豪が圧倒的なため、
日本で一番甲子園に出場するのが楽という声もある。
昔は敦賀や若狭といった嶺南地方(若狭国)の公立校が伝統的に強い土地柄で、
昭和後期は嶺北地方(越前国)の福井商が長期政権を築き上げた。
だが2010年夏の甲子園2回戦(対報徳学園)敗北を最後に、名将・北野監督の勇退後は低迷気味である。
私立では福井工大福井、冒頭の敦賀気比などがその名を知られる。
最近では2013年春の春シエエこと春江工(現在は坂井に統合)、2019年春に初出場した新設の私立校啓新が台頭してきており、
近年のベスト4は敦賀気比、福井工大福井、啓新の私学3強＋公立の強豪という状態に安定している。
古くは嶺南地方が強かったようだが、福井商の台頭で嶺北地方が盛り返し、
現在では県内の南北でそれほど極端に強豪校が偏っているという声は、あまり聞かれない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 「敦賀気比」が読めなかったスレ民が
＼ 皿 ／ 生み出した通称が「あつがきひ」
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算65勝99敗1分／勝率.396 (36位)
1972年の第54回大会まで京都と合同での夏季予選大会を実施していたためか
近畿地方では唯一、春夏を通じて甲子園優勝経験が無い湖国・滋賀県。
今なお有力な選手が近隣の京都や大阪に流れてしまうことが多い。
甲子園通算での成績もあまり芳しくなく、夏は県勢初出場が全国で3番目に遅かった。
その初出場からも9連敗 (この間わずか4得点に対し、68失点を喫している)と
長く初白星に見放され続け、夏の甲子園での初勝利は1979年(第61回大会)と全国で最も遅かった。
初白星が現行の1県1代表制が施行された以降の話であることを考えると、
如何に遠く険しい道のりだったかがわかる。
1999年には春夏連続出場を果たした比叡山高校が「初戦で優勝校に惜敗する」
(春：沖縄尚学 1-0 比叡山、夏：桐生第一 2-0 比叡山)という逸話もあり、
白星はおろか籤運にすら見放されることもあったようだ。
県内の強豪校は近江(彦根市)、八幡商・近江兄弟社(ともに近江八幡市)、
綾羽・光泉(草津市)、北大津・瀬田工・比叡山(いずれも大津市)、
といったように湖南・湖東地区に集まっており、「南高北低」の傾向が強いように感じられる。なお近年は近江を中心に彦根市一強の風潮が強くなりつつあり、2012年から10年以上春夏のどちらかは彦根市の高校が甲子園に出場している。
この点に関してはやはり雪国のハンデが指摘されているが、
高島や長浜など、湖北地区にも甲子園を経験した学校が存在している。
公立対私立という観点で見ると、比較的に戦力の均衡がとれている地域と言えるだろう。
この中でもユニフォームのレイクブルーが有名な近江高校は、2001年夏に竹内・島脇・清水の
「3本の矢」の継投を主軸として勝ち上がり、県勢初の決勝戦進出を果たした。
惜しくも準優勝に終わったが、当時その豪打で全国を震え上がらせた日大三を
地方大会含めて最少失点に抑えたことから、その健闘ぶりが讃えられた。
その時から伝統的に投手を主軸とする守りをチームカラーとすることが多い。なお2016年夏では…
余程堪えたのか 2016年以降は甲子園でのお誕生日数や得点が増えており、守りに加えて打撃にも力を入れているチームになりつつあるようだ。
近年は56年ぶりにセンバツに出場して聖地に帰還して以来実力を伸ばし、夏初出場の初戦でサヨナラ勝ちを収めた公立進学校彦根東や
個性・実力を兼ね備えマモノスレでも人気を博した2016春ベスト8の滋賀学園など
新興(古豪？)勢力も上位進出が目立つようになり、混戦模様に拍車をかけている。
2018年には近江、彦根東、そして21世紀枠の膳所と3校がセンバツ出場。
3校出場するのは史上初だったが、実はそれまで2校出場の経験も無かっただけに近畿の壁の高さがうかがえる。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 近畿最弱とはよく言われるが平成年間以降は強豪校と接戦を繰り広げ
＼ 皿 ／ 2011年には帝京戦でドラマチックな逆転満塁弾を演出
／ /⌒/⌒/ 他の近畿圏に負けじと毎年気炎を上げ、甲子園を盛り上げている
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算207勝186敗2分／勝率.527 (16位)
1915年に開催された、夏の第一回大会で優勝した京都二中 (現在の鳥羽高校)や、
伝説の大投手・沢村栄治を輩出した京都商（現在の京都先端科学大付）、
戦前戦後にかけて複数回の優勝を飾った平安 (現在の龍谷大平安高校)など古豪がひしめく地域。
夏の決勝進出回数は大阪に次ぐ2位の13回でシルバーコレクターの座を揺るぎないものとしている。
春夏通算では8位の18回、また決勝進出回数上位10都道府県の内、
準優勝回数＞優勝回数となっているのは高知と京都のみである。
春夏通じて1956年夏から優勝に手が届かない状況が続き、
97年夏にようやく川口知哉率いる平安が決勝進出し約40年ぶりに優勝か？
と思ったら智弁和歌山相手に惜敗、惜しくも優勝旗を逃す。
諦めない京都勢は翌年、新鋭京都成章が再び決勝進出を果たしたが
横浜の松坂に決勝ノーノーで撃沈、府民にトラウマを植え付けた。
さらには05年夏にも今度は京都外大西が決勝進出、今度こそと期待が膨らむが
またも当時2年の田中将大率いる駒大苫小牧相手に撃沈。
さらには翌年に福知山成美がベスト8進出を果たしたのを最後に
2013年まで連続で初戦敗退、古豪 (笑)などとネタ扱いまでされ始める。
2014年春、福知山成美と龍谷大平安がベスト8に残り久しぶりに強豪地域としての存在感を発揮、
さらに龍谷大平安が福知山成美を下した履正社を下して優勝を果たし、復権を全国に知らしめた。
甲子園の季節になると期待しては裏切られてきた京都民に、明るい話題がもたらされたのである。
一般に京都といえば江戸時代以前の日本の首都としてのイメージが強いが、
現在の京都府は旧国制で言う山城だけでなく、丹波・丹後両国の範囲までが含まれているため
北西方向に長く伸びており、北陸や東北ばりの雪国に分類される地域も多い。
そのため、レベルの高い高校は京都市周辺に密集し北部の学校が弱いという偏重傾向もある。
ただし、京都市外に所在する福知山成美が2006年、2014年と甲子園ベスト8に進出、
そのハンデを克服した活躍を見せつつある。
歴史のある都市ではあるが、少子高齢化に悩まされており、
百万人都市にも関わらず市中心部の小中学校の合併閉校も相次いでいる。
その減りつつある選手も交通の便がよい大阪にストロー効果で人材が流出。
さらに古豪の平安、京都外大西、東山に加えて、
福知山成美、京都成章、立命館宇治、京都翔英、京都国際など新興私立、
乙訓、塔南、西城陽など新興公立の存在が大きくなり、
少ないパイの取り合いを繰り広げていることが京都の高校野球の弱体化に繋がっているとも言われている。
そんな京都であるが、他の都市部と同じく私立が強い情勢の中、
上述の府立の鳥羽高校はしばしば府大会上位に食い込んできており
伝統ある古都ならではの歴史を感じる戦いを繰り広げている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 『古豪＝かませ犬』という図式を作ってしまった戦犯
＼ 皿 ／ しばしば弱小地域によるジャイアントキリングを演出してくれる
／ /⌒/⌒/ また松坂の伝説の決勝ノーノーを演出したのも京都
| | ⌒∩⌒ 色々呪われているのかもしれない
主な該当高校
春夏通算399勝232敗5分／勝率.632 (1位)
神奈川・愛知・千葉と並んで全国最大級の予選大会が開催される。
記念大会では (ry
他の都道府県と比較した際の特徴として、シード制を採用していないことが挙げられる。
そのため、2015年夏の予選で大阪桐蔭と履正社が初戦から激突したように、
全国トップレベルの強豪校がいきなり潰しあうことも決して珍しいことではない。
そういった意味では現在最も甲子園への門が狭い、No.1の激戦区と言えるだろう。
なお、2020年夏に危険防止を理由に遂にシード制を導入した。
1960年代から1980年代にかけては「大阪私学7強」と呼ばれる全国区の強豪 (PL学園・興国・明星・浪商・北陽・近大付・大鉄)が鎬を削る全国有数の激戦区として知られた。
特にPL学園はKKコンビことエース桑田真澄、4番清原和博を擁した1983年夏から1985年夏の5期で、甲子園5期連続ベスト4以上、うち2回の準優勝に2回の優勝を達成し隆盛を極めた。
1990年代頃から大阪桐蔭と履正社が台頭し始め、両校が本格化した2010年から現在(2023年春)のスパンで見ると、
大阪桐蔭は春10回・夏6回、履正社は春7回・夏3回、さらに両校の春のアベック出場は4回あり、2強体制へと移行しつつある。
近年では2012年に春夏連覇を達成している大阪桐蔭が甲子園で極めて高い勝率を誇り、
判官贔屓気性のファンからは徐々にヒール的存在としてお馴染みになりつつある。
(2014年夏の決勝では、地元にもかかわらず対戦相手だった三重高校への声援の方がむしろ多かったほど)
2017年センバツでは決勝戦で大阪桐蔭と履正社が対決し、平成初の同一都道府県校同士での決勝となった。
大阪桐蔭は翌年もセンバツを制し、史上3校目の春連覇、さらには史上初の2度目の春夏連覇も達成。スレではその校歌が『甲子園公式テーマソング』として扱われている。
大阪桐蔭と履正社以外では、2007年春の北陽(現・関大北陽)、2007年夏･2009年春･2022年春の金光大阪、
2011年夏の東大阪大柏原、2015年夏の大阪偕星学園、記念大会による分割開催となった2008年夏と2018年夏を制した近大付などが気を吐いている。
しかし、大阪桐蔭と履正社への有力選手の集中、あるいは大阪府外への野球留学生の増加など逆風も多く厳しい状況が続く。
更に、多くのプロ野球選手を輩出した上宮、かつて甲子園を沸かせた先述の大阪私学7強の浪商(現・大体大浪商)、興国、明星、大鉄(現・阪南大高)は甲子園から長く遠ざかり、
PL学園に至っては2016年夏を最後に休部が決まる (2023年、7年ぶりに活動再開)など、栄枯盛衰を感じずにはいられない土地でもある。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ どの学校も攻撃力が凄まじいぞ
＼ 皿 ／ 守備は(ry
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算324勝250敗3分／勝率.564 (7位)
聖地・阪神甲子園球場の御膝元。言うまでもなく阪神タイガースの本拠地であり、
野球というスポーツに関する関心が日本で最も強い県の一つと言って差し支えないだろう。
「全国中等学校優勝野球大会」だった第一回大会から現在まで変わらず
1県1代表を貫いている全国で唯一の県でもある。
南関東・愛知・大阪には劣るがそれでも159校と東京以上の参加校数を確保しており、
末尾0の記念大会では西兵庫・東兵庫に二分されて2枠の甲子園出場が認められる。
強豪校は西宮・神戸・加古川・姫路など東部から県央にかけての瀬戸内沿岸に集まり、
東西で分ければ東兵庫が、南北で分ければ南兵庫が極端に強豪揃いとなるため
やはり常時分割が求められてはいるが、地域ごとの力量差が激しいために実現しない。
かつては県大会を甲子園で開催していたために
優勝しなくても甲子園で試合ができる県と言われていたが
1999年を最後に甲子園での予選大会は開催されていない。
野球熱が高いのはいいが、高すぎて指導者が育たない県とも言われる。
あれやこれやと注文をつけてくるOB等の野球部関係者に嫌気が差して、
1年やそこらで監督・コーチを辞任してしまうケースが多いとか何とか。
昔から報徳学園、神戸国際大付、東洋大姫路、育英、神港学園、滝川二、関西学院など多くの私立勢が鎬を削ってきた一方で、
2005年夏の姫路工、2008年夏の加古川北、2012年春(21世紀枠)の洲本、2013年夏の西脇工、2016年春(21世紀枠)の長田、2016年夏の市尼崎、
2018年夏・2019年春夏の明石商、2021年春(21世紀枠)の東播磨、2022年夏・2023年春夏の社など力のある公立校も多いことが大きな特徴。
そして多くの高校が甲子園で安定して1つ2つは勝てるため、県全体の層は非常に厚いと言える。
全国でも屈指の安定した強さを見せる一方で、近年はベスト4止まりが続いていた(2002年春の報徳学園の優勝を最後に県勢は甲子園の準決勝9連敗)が、2023年・2024年とセンバツで報徳学園が2年連続の決勝進出を果たしている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 地元だけに、公立校が出場すると
＼ 皿 ／ 応援がうるさい凄い
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算150勝125敗／勝率.5454 (12位)
1県1代表制移行以前の1971年から2013年までの43年間にわたって
天理・智辯学園・郡山の3校が夏の甲子園出場を独占していた。
鹿児島県同様、この状況は「御三家」などと呼称されてはいるが、
近年は天理と智辯学園との二強状態にあると表現した方がより正確だろう。
天理は春夏通算3度の優勝、79勝を挙げるなど長きに渡って奈良の屋台骨を支えている。
対する智辯学園も、2016年春に通算27度目の出場で初めて頂点に立つなど、こちらも全国的に知られた学校である。
県内では御三家のほか、奈良大附、法隆寺国際 (旧・斑鳩)、高田商、畝傍なども強豪。
43年間の御三家独占状態が2013年夏ついに崩壊、久々に出てきたのは県立の桜井であった。
桜井高校に関してはこちらも参照のほど。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 奈良智弁、略してならちー
＼ 皿 ／ まさかマモノスレでならちーｖｓわかちーの決勝を実況できるとは
／ /⌒/⌒/ また、天理高校は選手より応援団長に注目が集まる
| | ⌒∩⌒ 実力とネタに恵まれた近畿らしい県と言える
主な該当高校
春夏通算235勝192敗3分／勝率.5503 (10位)
参加校数は少数ながらも、箕島・桐蔭(旧・和歌山中学)・向陽(旧・海草中学)などの古豪が犇めく強豪地区。
特に箕島は名将尾藤公監督の元、1979年夏の星稜との延長18回に渡る死闘など数々の名勝負を繰り広げた全国区の強豪として知られた。
しかしながら平成年間以降は智弁和歌山が圧倒的な強さを誇る一強状態にあり、
和歌山県の高校野球の歴史はそれ即ち智弁和歌山高校野球部の歴史、とさえ言える。
智弁和歌山が代表を逃すだけでニュースになるほどで、
2014年夏に敗れるまで県予選決勝での勝率は100％を誇っていた。
甲子園においてはチームの強さも然りながら、魔曲「ジョック・ロック」でVIPPERにも馴染み深い。
智弁和歌山を長きにわたって率いる高嶋仁監督は、前任の智弁学園(奈良県)時代と合わせて
甲子園通算68勝という、下手な県の勝ち星よりも多くの勝利を甲子園で味わってきている。
しかし、ここ数年は智弁和歌山も含め、和歌山勢は甲子園初戦で8連敗中と辛酸を舐めていたが、2017年夏にようやく連敗が止まった。なお2018年
さらに高嶋監督も2018年、71歳の夏をもって勇退を発表。
中谷新監督の元、指導者の世代交代が実現するか、それとも智弁和歌山王朝が終焉を迎え、新たな学校が台頭するのか、そんな過渡期を迎えつつある。
2021年には智弁和歌山が中谷監督のもと、甲子園で21年ぶりの優勝を飾った。県としても長く優勝旗から遠ざかっていただけに良い刺激となっただろう。
県下の勢力図としてはほぼ智弁和歌山と市立和歌山の二強体制といっていい様相だが、2022年には前年秋の県大会で智弁和歌山を下した県立の和歌山東が近畿大会決勝まで進んでセンバツ初出場と躍進した。前述の通り多くの強豪古豪に加えて新鋭も力を見せ、まだまだ面白くなりそうだ。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 未だにジョックロックを超える魔曲に出会ったことがない
＼ 皿 ／ 智弁対決の決勝を制し優勝したのはさすがの智弁和歌山! (プラスの意味)
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算113勝123敗1分／勝率.479 (22位)
行政上は中国地方として扱われているが方言等の文化習俗はむしろ近畿地方に近く、
プロ野球においても阪神ファンが広島ファンを圧倒的に上回っているとされる。
書籍等でも「無闇にカープファンを名乗るのは危険」などと書かれていたりする。
岡山の高校野球はかつての岡山薬学校 (現在の関西高校)が1895年に
県内初の野球部を創設したことから始まり、第1回大会の中国予選にも参加。
現在では予選への連続参加は途絶えてしまったものの、それでも長い歴史を持っている。
しかし戦前の高校野球と言うと山口 (下関商)や広島 (広島商・広陵)が全国的にも強かったため、
その壁をなかなか乗り越えられず、全国大会への出場もままならなかった。
戦前では結局、第7回に岡山一中 (現在の岡山朝日)が県勢初出場を果たしただけと
不遇の時代を過ごすこととなった。
戦後になると地方大会の変更により、東中国大会として島根・鳥取と出場権を争うこととなり
関西高校が戦後初出場を果たした後、ぐいぐいと出場回数を伸ばしていくことになる。
特に岡山東商が伝説のエース・平松政次を擁しセンバツで県勢初優勝を遂げると
倉敷工や玉島商といった県内のライバル校も揃って夏4強入りを果たすなど
県勢の躍進の起点となり、100を超える勝利数を支えている。
平成初期から倉敷商が甲子園出場を積み重ね、
さらに2010年頃から上記の伝統ある公立に個性のある私立高校が入り混じるようになり、
県勢で初めて夏の決勝へと進んだ岡山理大付を初めとして
センバツ初出場を掴んだ岡山学芸館や創志学園も夏の頂点に立つなど
絶対王者のいない戦国模様を呈している。
また、岡山の高校野球の特色として1995年夏の岡山城東以来、
「夏の甲子園で春夏を通した初出場を輩出していない」という変わったジンクスもあるが、2017年におかやま山陽がそのジンクスを破った。
とはいえ、センバツ出場を掴める実力がなければ聖地を踏めないという実力主義的な一面も垣間見える。
岡山県は伝統的に「投高打低」の傾向があるとされている。
上記の平松政次など大エースを輩出した高校は多いが、本塁打を量産するようなスラッガーは少ない。
そのためかどうかは知らないが、甲子園では試合終盤にリードを守れず逆転負け
というケースでの敗戦が異常に多いというイメージがある。というか事実多い。
61年夏の倉敷工vs報徳学園、06年夏の関西vs文星芸大付がその例だろう。
やはり県北部は積雪が多いため、それが北部からの全国大会出場を妨げている
という意見もあったが、サッカーやラグビーでは強豪と呼ばれる高校が多いし、
実際のところ北部は硬式より軟式野球の方が盛んというのが真実らしい。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 倉敷商の桃太郎サンバの逆魔曲は俺のせいじゃない
＼ 皿 ／
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算217勝156敗2分／勝率.582 (6位)
甲子園で春夏通算217勝という全国6位の数字を持つ野球どころ。
古くから広島商と広陵の2強が中心となって、
それに第3勢力が入れ替わり立ち替わり立ち向かっていた。
その2強は広陵がセンバツに強く、広島商が夏に強かったことから
「春の広陵、夏の広商」として県内外から一目置かれていた。
その中で広陵は2017年夏に準優勝。春の広陵という名は脱却傾向か?
特に広島商は戦前・戦後と共に高い成績を残しており、
堅い守りとバントを中心とした緻密な攻撃による勝負強い野球で全国を席巻。
戦後の一時代を築いた迫田穆成監督は選手・監督として広島商を優勝に導いただけでなく
「怪物・江川をわずか2安打で破る」「ツーランスクイズの流行を作る」など
数々の名勝負・逸話を持つ名監督として知られている。
(選手・監督の両方で優勝を果たしたのは記録上これまででわずか14人。)
迫田穆成監督はその後、1993年に三原工 (後の如水館)に移ることになるが
それ以来広島商に変わって一気に台頭、健在ぶりをアピール。
2011年夏は7度目の出場でついにベスト8を射止めるなど、徐々にその名を全国に轟かしつつある。
さらには立て続けに好投手を輩出する広島新庄が台頭。
広島新庄を率いていた迫田守昭監督は上記の穆成氏の実弟にあたり
県大会での監督兄弟対決が実現すると、高校野球ファンを沸かせる好カードとなっていた。
ちなみに夏の決勝では2度の対戦があり、戦績は共に1勝1敗。
2004年は守昭氏率いる広島商が勝利し、2011年は穆成氏率いる如水館が広島新庄を下している。
その他、2013年夏に広島新庄と壮絶な投手戦を演じた瀬戸内、2017年春と2019年春の出場など近年の活躍が目立つ市呉、
2022年夏に48年ぶりの復活を果たした盈進など第3勢力の活躍も目立ち戦国時代を迎えつつある。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ はだしのゲンでもわかるように広島県民の地元愛はハンパない
＼ 皿 ／ 実力は折り紙つき、中国地方の雄の呼び名は伊達ではない
／ /⌒/⌒/ 守備が固いチームが多いが、若干拙攻の試合が多いという声も
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算58勝106敗／勝率.354 (42位)
積雪地帯で練習環境も良好ではないが、それ以前に県の人口、
つまるところ高野連加盟高校および高校球児の絶対数が非常に少ない。
予選大会そのものもたった1週間で終わってしまうことで有名。
70年代以降はその点を逆手にとって大阪等の激戦区から野球留学する選手も多く、
しばしば同制度に批判的な高校野球ファンからの槍玉に挙げられる。
また、絶対的な強豪校が存在しないために県内各校の戦力は比較的均等に分散されており、
それゆえに中国大会や甲子園では苦戦を強いられることが多い。
近年は他県の野球留学生を招致する形で強化を図る鳥取城北、米子松蔭といった私立勢に対して、
1915年の第1回大会の開幕戦で記念すべき第一球を投じた伝説を持つ鳥取西、
2019年夏に28年ぶりに復活した後に夏連覇を果たし復活を遂げた米子東
某スレッドで神と崇められる境、ネタキャラ扱いされがちな八頭、
など伝統ある公立勢も健在であり、戦国時代が続いている。
夏の選手権では8年連続初戦敗退の後1勝を挟んで9年連続初戦敗退を喫したり
春センバツにおいても代表校を甲子園に送り込むことすら困難な状況が続いている。
決勝戦の舞台に立ったことが無いわけではないが、
数十年単位で決勝はおろかベスト8からも遠ざかっているのが現状。
そもそも、平成に入ってから春夏通じて一大会で2勝を挙げたことがない。夏は1956年以来甲子園2勝できず。
県内高校生のドラフト指名も1985年が最後となっている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 失点すると頭が取れる八頭ちゃん、鳥取城北の寿司打線など
＼ 皿 ／ ネタの強さでは決して他の地区に引けを取らないぞ
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算43勝97敗／勝率.307 (46位)
隣の鳥取県とともに日本海側の気候と人口過疎に苛まれ、
優勝はおろかセンバツへの出場すら容易ではなかった島根県。
県民の性格としてか他県からの野球留学にはあまり歓迎的ではなく、
公立の伝統校と「外人部隊」の試合では前者にばかり声援が飛び、
後者が可哀想に見えてくる……という話もある保守的な地域。
公立では浜田、大社、松江商が伝統的に強く、
私立では石見智翠館(旧・江の川)、立正大淞南、益田東などが強豪。
2000年以降では開星(旧・松江第一)が凄まじい勢いで実力をつけ、中国大会をも席巻している。
近年では甲子園ではなかなか勝利が挙げられず、2016年センバツで初戦敗退を喫した結果、ついに勝率が47都道府県で最下位となってしまっていた。
2021年の第103回選手権大会、石見智翠館が18年ぶりの勝利を挙げた勢いそのままに久々のベスト8に進出し、勝率最下位を脱出した。
,.. -─‐- ､ 【マモノスレ的ポイント】
／:::::::::::::開:::::ヽ
i::::::::::,. -─‐- ､:i 悪いがあの優勝旗は一人用なんだ
|:::::∠.＿＿＿＿_ヽ、
l::::/ ／ ＼ !￣
i~^' (･) (･) '^i
ヽ ⊂⊃ ﾉ
l ＿＿l＿ l
__,.r-‐人 ＼＿＿/ ﾉ＿ ＿＿＿_
ノ ! ! ﾞｰ‐--￣--‐'"ハ ~^i､_／l ﾛﾛ l- ＼_
／ / /＿ | | | | | | | |＼| |＿_|＿＿|＿＿|
/／￣￣(＿_) | | | | | | | | |⌒ v⌒ヽ || ＿
|ししｌ＿ｌ ( 日 日 | Ｅヨ| | | .| | ﾉ | ヽ ﾉ 6)⊆ ヽ､
| (＿＿○⊂_)| 井 | | 生 | | | |＜`- o｀- ´ ﾉ､ r-､mnﾄ､
＼_＿＿_/ | | | | | | | | | |ヽ ＞＿＿_／＾ヽL-|_|_|_|_l
主な該当高校
春夏通算118勝133敗／勝率.470 (26位)
昭和は下関商が、平成は宇部商と、公立高校がまだまだ力を発揮する地区。
他にも岩国や南陽工、華陵と、公立勢の強豪が甲子園に続々とやってくる。
ただ、近年はあまり成績が上がっていない。
特に夏は2005年に宇部商がベスト4に勝ち残って以降、6年連続で初戦敗退となっていた。
2009年センバツの南陽工を最後に、ベスト8からも遠ざっていたが・・・
2018年の第100回記念大会、3季連続出場の下関国際が、初勝利を挙げた勢いそのままに、久々のベスト8に進出。
さらに2022年夏には大阪桐蔭、近江の同年センバツ決勝を戦った2校を破り、県勢37年ぶりの決勝進出を果たした。
県大会の傾向として、昔は公立高校優位の時代が長く続いたが、2010年頃から私立勢も台頭し始め混戦模様となってきた。
特に2008年〜2017年の期間は、夏の代表校が全て異なる(2008年から順に下関工・華陵・南陽工・柳井学園・宇部鴻城・岩国商・岩国・下関商・高川学園・下関国際)全国屈指の戦国時代であった。
2018年以降は宇部鴻城、かき氷クラッシュで有名な下関国際、トルメンタが話題となるなどサッカーが有名な高川学園といった新興私立勢の活躍が目立つものの、まだまだ戦国時代は続きそうだ。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 下関商のセンター、岩国のショートなど
＼ 皿 ／ 時折マモノに魅了された選手を輩出するマモノお気に入りの県
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算133勝134敗／勝率.498 (19位)
日本最強のうどん県。常に水不足と闘い、台風の訪れを待っている。
と、そんな冗談はさて置き香川県は伝統的には公立高校が強い県であった。
県民の中に「私立なんて公立落ちた馬鹿が行くところ」という意識があったためという。
その中でも高松商は他を圧倒する強さを誇り、第一回選抜大会で優勝などまさに名門の位置にあった。
平成年間に入ると京阪神方面からの野球留学生を大量に招致する形で
私立の尽誠学園が台頭、以降長期に渡る王朝を築き上げる。
いわば、「尽誠学園を倒す」＝「甲子園出場」のラスボス的ポジションである。
だが、21世紀に入って7、8年ほどが経ったあるとき、突如として尽誠学園王朝は崩壊。
最近では同校が県大会の初戦で敗退することも珍しいことではなくなった。
現在の香川県は寒川や英明等の新興の私立勢と、
丸亀城西(1993年に丸亀商から改称)、三本松、坂出商などの伝統公立勢によるがっぷり四つの戦国時代に突入している。
近年、四国四県の中ではとみに勝率が悪く、かつての貯金を使い果たしつつあったが、
2016年春に20年ぶりに甲子園に戻ってきた高松商が準優勝。県民とオールドファンを大いに喜ばせた。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 負けたら砂じゃなくて水を持って帰るらしい
＼ 皿 ／ プリティフライの発祥は高松商ではなく尽誠学園
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算142勝113敗1分／勝率.557 (8位)
私立高校の野球部が席巻する日本で唯一、私立高校の甲子園出場が無い公立王国・徳島。
と言うと聞こえがいいかもしれないが、ぶっちゃけ野球部のある私立が1校しかないだけだったり。
かつてはあの有名な池田が「全選手県内出身」を謳って全国制覇を成し遂げたが、
それも中学3年時に東京や大阪の有力選手を引き抜いて「地元中学卒業」ということにした、
という事実を知ると少しガッカリなエピソードだったりする。
硬式野球場が県内に2件しかないという話だが、それでも野球のレベルは高い。
鳴門渦潮 (2012年に鳴門工と鳴門第一が統合)や徳島商、
うずまき打線うずしお打線の鳴門や、小松島などが一貫して強豪の地位にある。
甲子園においても春夏通算142勝113敗1分 (勝率.557)と非常に優れた成績を収めている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 野球大国『四国』の一角を担う徳島
＼ 皿 ／ 大勝or大敗のロマン溢れる打線でファンを魅了する
／ /⌒/⌒/ 決して守備が悪いわけではないのだが・・・
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
※鳴門渦潮の旧名は「鳴門工業」 (2012年鳴門第一と合併統合)。合併による校名変更後は2017年夏に初出場。
春夏通算188勝129敗1分／勝率.593 (5位)
坊ちゃんとみかんの国、愛媛県。「バッター」「ピッチャー」などベースボールに関連する多くの外来語を翻訳した俳人・正岡子規の故郷であり、古くから野球と深い関係がある。
年度によって上下するものの、野球王国四国の中では参加校数が一番多い。
古豪・松山商は「四国四商」「夏将軍」とも呼ばれ、1996年夏の「奇跡のバックホーム」など数々の名勝負を繰り広げた名門として知られる。
また、高校野球史上唯一の大正・昭和・平成の各元号下で全国制覇を成し遂げている。
昭和〜平成にかけて台頭した今治西、宇和島東も高校野球ファンにはお馴染みである。
また、センバツ初出場で初優勝を達成した済美の活躍は記憶に新しいだろう。
元々は松山商、今治西、宇和島東、西条、川之江といった伝統公立勢が強い地域であった。
しかし、先述の済美に加えて、2015年頃から頭角を現した松山聖陵、帝京五、聖カタリナ、新田といった新興の私立勢の追い上げも急であり、愛媛県の高校野球に新風が吹き荒れている。
近年は初戦敗退が目立つものの、選手権大会だけを見れば122勝71敗1分 (勝率.632)と依然として全国3位である。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 『古豪＝かませ犬』を樹立してしまった戦犯パート2
＼ 皿 ／ 松井裕樹の1試合22奪三振をはじめ、数々の三振記録に絡む
／ /⌒/⌒/ 今治西の扇風機打線は毎回のようにネタにされる。
| | ⌒∩⌒ なおショートを遊撃手と訳したのは正岡子規ではなく中馬庚
主な該当高校
春夏通算192勝129敗／勝率.5981 (3位)
春夏ともにトップクラスの勝率を誇る強豪県。
四国四商の一角高知商、「学園」の通称で知られる高知、
2015年に途切れるまで続いた夏初戦不敗神話の明徳義塾といった常連校は
高校野球ファンにとって非常に馴染み深い。
また、「24の瞳」旋風を巻き起こした中村、KKコンビを擁したPL学園を撃破し初出場初優勝を果たした伊野商、神宮大会準優勝の報徳学園を下した室戸などの無名校もしばしば旋風を巻き起こしてきた。
加盟校数こそ全国でも屈指の少なさを誇るが、全力疾走がトレードマークの土佐など実績のある学校が多い。
このあたり、同じく太平洋に面した和歌山県と似たような傾向があるのかもしれない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 明徳は未だにヒール扱いされている
＼ 皿 ／
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算155勝173敗1分／勝率.473 (24位)
プロ野球屈指の人気球団・福岡ソフトバンクホークスの御膝元だけに野球熱は高く、
県高野連への加盟高校もゆうに100を超えるなど高校野球への関心も非常に高い。
福岡県は十字架調の妙な形状をしているために東西南北それぞれの端同士の距離が長く、
全ての学校をまとめて1つの大会に参加させることが困難であることから、
かつては北九州・筑豊方面を「北部」、福岡・筑後方面を「南部」として二分し、
北部大会、南部大会を勝ち上がった19校で最終予選となる「県大会」を争う形式を採っていた。
この形式は2013年から改められ、ベスト16までは南北に分かれて争う形になっている。
2018年夏の100回記念大会では増枠され、代表決定まで南北に分かれることになった。
かつては初の夏2年連続優勝を果たした小倉など北部所属の高校が強かったが、
平成以降は柳川、東福岡、西日本短大付、福岡大大濠、筑陽学園、福岡工大城東など南部勢が圧倒。
1997年から2007年まで、実に11年にも渡って南部からの甲子園出場が続いた時期もあった。
しかしながら近年は2011年春準優勝の九州国際大付を筆頭に北部、
特に北九州市の高校が盛り返してきており、東筑、戸畑、東筑紫学園、飯塚、自由ケ丘などが
続々と甲子園に出場、プロ入り選手を毎年のように輩出するなど再逆転。
2014年夏の県大会では、8強が全て北部の学校に占められる事態となった。
このように都市部にありがちなことではあるが、有力校が多い為戦力も分散する傾向にあり、現在に至るまで戦国時代が続いている。
甲子園での優勝も1992年の夏 (西日本短大附属)が最後と、もう四半世紀近く遠ざかるなど上位進出はイメージほど多くない。
特にセンバツでの負け越しが多く、通算勝率も5割を割り込んでいるのはちょっと意外かもしれない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 最近コンスタントに出場している九国大付は
＼ 皿 ／ ドラゴン、伝令ジャーマイアス、ムサシなど
／ /⌒/⌒/ なかなかアクの強い人材もコンスタントに輩出しているぞ
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算45勝78敗1分／勝率.366 (41位)
その存在が謎に包まれている空中都市・SAGA
明治維新後の府県制では統廃合を繰り返し、福岡県と長崎県を行き来していた。
スポーツでは近年J1に定着しつつあるサガン鳥栖が有名どころ。
府県制の括りもあってか福岡・長崎の2県と甲子園出場枠を取りあい、
特に長崎県とは九州大会から北九州大会、戦後の東九州大会に至るまで争い続けていた。
しかし実際はその両県に押されることなく甲子園への出場を重ねており
特に戦前は佐賀中学(現在の佐賀西)、戦後は佐賀商がその筆頭だった。
例年であれば1・2回戦で敗退、3回戦まで進めれば大健闘という成績だが
夏の甲子園はわずか38勝ながら全国制覇が2度もあるロマン枠。
特に初の全国制覇を果たした佐賀商の名は偉大であり、
他校は『SASHO』の胸文字を見た途端に震え上がり泣いて許しを乞うほど。
また、県全体としても、全国各地に優秀な選手及び指導者を派遣しており、
野球王国として一時代を築きつつある。
戦績だけに留まらず、佐賀商・新谷や、唐津商・北方など話題を呼ぶ選手も輩出している。
夏は2007年夏に佐賀北が全国を制するなど、インパクトある活躍を見せるが、
逆にセンバツはご無沙汰であり、2018年に伊万里が21世紀枠で出場するまで
10年もの間センバツに代表を送り込めない時期が続いた。なお一般枠での選出は2022年に有田工が選出されるまで15年間無かった。
さらに最後のセンバツ勝利は2000年の佐賀商業まで遡らなければならない。
県大会の傾向としては、全国制覇を果たした佐賀商、佐賀北といった公立勢を、
佐賀学園、龍谷、早稲田佐賀、東明館といった私立勢が追いかける混戦模様が近年続いている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 07年の佐賀北フィーバーは記憶に新しい
＼ 皿 ／ 数年に一度、わけのわからんポテンシャルを持った
／ /⌒/⌒/ 豪腕投手が現れるロマンのある地域
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
春夏通算71勝95敗／勝率.428 (33位)
島の数日本一であり、県内には海岸線からの距離が15km以上の地点はないらしい。
しかし離島の高校が環境面に恵まれないのは沖縄と同じようである。
長崎といえば国見サッカーだった頃もあったほど有名。
「甲子園?それよりサッカーの結果は?」状態だった県民を清峰が叩き起した。
県立清峰高校の活躍を紹介したい。
2005年夏に、甲子園初出場にして同年春優勝校と前年夏準優勝校を破り、3回戦進出という快進撃を遂げた。
名前聞いたこともねーとこがうっかり出て来ても勝てるわけねーだろｗｗｗ佐実連れて来いｗｗｗ
とかおもっててマジすんませんでした。
完全に無名の公立校が春王者に延長13回の死闘を演じて勝ちあがりました。めでてえｗｗｗでもまぐれまぐれｗｗｗ
次は去年の準優勝校じゃんクジ運わるすぎｗｗおわたｗｗｗｗとか思ってたら、二回戦も序盤大量得点で勝ちました。
本気で清峰さんナメてましたごめんなさい。
これを皮切りに清峰は、2006年春に初出場準優勝、2009年春に遂にセンバツを制した。
長崎県勢春夏通じて初の甲子園制覇であった。
近年は、海星、長崎商、長崎日大、波佐見、佐世保実など
古豪新興／公立私立が入り乱れての乱戦となっているが、特筆すべきは創成館の急成長だろうか。
数年前にオーナーが代替わりして以降センバツに3度出場、
夏は初出場の2015年に天理 (奈良)を下して甲子園初勝利を挙げ、
春も2018年に、昨秋神宮準優勝の肩書に違わぬ活躍でベスト8入り。
サッカーの応援歌やチキバン、U.N.オーエンといった独特なブラバンの選曲と
名物校長のこともあって注目を集めている。
主な該当高校
春夏通算108勝112敗1分／勝率.491 (20位)
戦前から現在まで熊本工業、通称・熊工が中心。
これまでプロ野球界へ輩出した数は63名にも達し、公立高校の中では全国1位。
打撃の神様と称された川上哲治をはじめ、数多くの名選手を生んでいる。
敗れはしたが、1996年夏の決勝戦で松山商業 (愛媛)と演じた激闘は20年を過ぎた今もなお語り草となっている。
その熊工を追う学校は九州学院を筆頭に、秀岳館、東海大熊本星翔、城北、鎮西、文徳など複数の私立勢が優勝争いに絡むことが多い。
そんな中、「キナセン」で知られる伝統公立校済々黌は、
スクールカラーの黄色い帽子を被った大応援団による地鳴りのような応援でアルプスを沸かせることで有名。
久々に甲子園出場した2012年夏は「ルールブックの盲点」から得点を挙げ、さらに22年ぶりの勝利も挙げた。更に2013年春も勝利を挙げるなど、まだまだ健在である。
主な該当高校
春夏通算86勝102敗／勝率.457 (29位)
おんせん県。
人口に対してプロスポーツチームがやたら多く、最古の車いすマラソン大会があるなど、真夏も真冬もスポーツ三昧。
野球においても人口あたりのプロ選手輩出率はトップクラス。
しかし春は1967年、夏は1972年のどちらも津久見が制したのを最後に50年近く優勝から遠ざかっており、
近年は夏ベスト4を残した柳ヶ浦や、津久見以来の甲子園決勝進出校となった春準優勝の明豊(旧・別府大付)が有名。
特に2009年夏の9回裏覚醒今宮はマモノスレ黎明期を盛り上げた一場面である。
近年は明豊を軸に大会が展開することが多いが、別府青山(現・別府翔青)、鶴崎工、日田林工、大分工、杵築、大分商など公立高校もしばしば甲子園への切符を獲得している。
また、女子マネージャーが話題となった大分、連覇が難しい大分県にあって、これを達成した藤蔭など新興の私立勢も伸び盛りであり今後に注目だ。
また、甲子園に出場しないながらもプロへと進む選手も多いのは、選手の分散が目立つ九州ならではか。
主な該当高校
春夏通算69勝92敗／勝率.429 (32位)
読売ジャイアンツや福岡ソフトバンクホークスなど、多くのプロ球団が
キャンプ地として長年に渡って利用しており、古くから野球への関心は高い。
近年は若手選手の成長機会として「フェニックスリーグ」も設置された。
1975年の1県1代表式予選大会創始以来、「2年連続」の文字が
甲子園代表校の肩書に刻まれたことが一度として無いという、
神奈川や大阪などとは違った意味で「激戦区」と呼ばれる地域。
全体を通しても2期連続出場は3例ほど、夏に限ると46・47回の宮崎商ただ1校のみである。
南国気候ゆえに県内のどこでも野球に取り組むことが可能であること、
有力選手をガツガツと集めるほど裕福な私立高校が存在しないこと、
福岡や熊本、鹿児島への人口流出が激しいことなどといった悲喜こもごもの事情が相まって、
県内各所に点在する有力校が毎年入れ替わり立ち替わり県大会決勝戦に現れるため、
「古豪」という言葉の使いどころが存在しない。
その中でも近年、盟主の立ち位置にいるのが県南地区の日南学園。
甲子園出場回数最多という記録もあるが、何より2001年夏の寺原フィーバーの余波が
今も色濃く残っており、「宮崎県の強豪」と言われるとここをイメージする高校野球ファンも多い。
その時から県内だけでなく、他県からも優秀な選手が来るようになっている。
県南はその日南学園を山麓に構える都城勢が追う形になっている。
かつてKKPLと春夏に渡って奮闘した伝統校・都城や
2度の夏8強入りと実績のある都城商がその代表だろう。
その他に出場回数は少ないながらロマンある快進撃を見せた小林西もいる。
県央地区は宮崎市を中心として高校数も多く、甲子園出場を経験した強豪が犇めいている。
その中でも県勢の黎明期を支えた宮崎工、
唯一の夏連続出場を果たしている宮崎商、
選手権6度の出場を誇る高鍋といった歴史ある公立校に、
2015年夏にカープ化して話題を呼んだ宮崎日大といった
平成以降に出場を果たし力を伸ばした強豪私立が名を連ねている。
県北地区は延岡学園と聖心ウルスラの2校の私立校が盟主の座を争う。
全体的に延岡市内に強豪校が集まり、その他の都市が押されている格好と言える。
しかし近年は2018年春・2019年夏・2022年夏の出場など近年の活躍が目立つ富島(日向市)が台頭している地区でもあり、混戦模様になりつつある。
また、九州勢では唯一春夏を通じて甲子園優勝経験が無い。
しかし意外なことに明治神宮大会や国体 (こちらは記録上)での優勝経験があるため、
巡り合わせがよければ…という淡い期待もちらほらと聞かれるが、実現には至っていない。
やはり有力選手の一極集中が無いためとされているが、
それだけにどこが出場しても地元からは暖かい声援が届くようだ。
2013年夏、ついに重本監督率いる延岡学園が県勢初の優勝及び九州勢優勝コンプリートを賭けて
県勢初の決勝進出を果たしたが、惜しくも準優勝に終わり期待は次回へと持ち越された。
余談だが、この2013年という年はウィンターカップ (バスケ)で延岡学園が去年に続く連覇、
冬の国立 (サッカー)で鵬翔高校が県勢として初優勝と、県勢の高校スポーツが大躍進を遂げた１年となり
野球では優勝こそ叶わなかったものの、その一躍を担った活躍であった。
|＼ 【マモノスレ的ポイント】
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主な該当高校
春夏通算100勝112敗2分／勝率.472 (25位)
県大会の舞台となる鴨池球場にはかつて千葉ロッテがキャンプ地を構えていたが、
かといってロッテファンが多いわけでもない (読売、ホークスが多い)鹿児島県。
南国ならではの温暖な気候は1年中安定した練習環境を実現しており、
野球のみならずサッカーでも全国的な強豪校が多い恵まれた土地である。
鹿児島県の高校野球は樟南(旧・鹿児島商工)、鹿児島実、鹿児島商の3校が非常に強く、
1981年から2005年までの25年間に渡ってこれら「御三家」の夏の甲子園独占が続いた。
(サッカーでも似たような状態で、特に鹿児島実は前園真聖、城彰二、松井大輔、遠藤保仁を輩出。)
近年になって神村学園が各種運動部に力を注ぎ、
鹿児島商に代わって新たな御三家としての地位を確立。
九州で最も「聞いたことのある学校が出てくる」確率が高い地域と言える。
上述の御三家以外では、2020年春に初出場した半端ない鹿児島城西、2014年春(21世紀枠)と2022年春に出場した離島の星大島などが対抗の筆頭。
鹿児島県は薩摩半島と大隅半島という2つの大きな半島を有するが、野球の力関係でいえば鹿児島市を有する薩摩半島が優勢。
大隅半島からの甲子園出場は2013年春の尚志館(志布志市)が初めてで、
夏は2014年夏の鹿屋中央(鹿屋市)まで待たねばならなかった。
主な該当高校
春夏通算104勝87敗／勝率.5445 (14位)
終戦後もアメリカの占領下として長らく日本列島から切り離されてきた悲しい歴史を持つ。
『本土との繋がり』を実感できる高校野球は、そんな沖縄県民にとって数少ない娯楽と希望であった。
ようやく1958年に戦後初めて沖縄県代表として出場を果たした首里だが
検疫法により持ち帰ろうとした甲子園の土を船上で海に捨てられてしまったという
非常に有名なエピソードは、高校野球ファンとしては涙無しには語れない。
底抜けに明るい沖縄県勢の応援の裏にはこういった暗い過去があることを忘れてはならない。
(※1958年はまだ米軍占領下にあり、出場に際してはパスポートが必要であった。
沖縄返還は1972年と実は結構最近の話なのである。)
そんな事情もあり沖縄県民の高校野球への関心は全国でもトップクラスに高く、
毎年高校野球の時期になると報道が過熱、沖縄代表の試合が始まると沖縄の経済が2時間停滞するとも言われ、
2010年夏に興南が優勝したときなどは三日三晩宴会が続いたとか続いてないとかという話もあった。
そんな高校野球好きの県民性もあって、毎年沖縄県の高校の試合ではアルプススタンドが異様な盛り上がりを見せ
その代表校とは何の縁もゆかりもないおっちゃんが笑顔で指笛を吹いていたりする。
基本的には鹿児島同様に温暖な気候で1年中練習が可能な、積雪とは無縁の地域。
プロ野球チームの多くも2月のキャンプ地で採用していることでも知られているが、
高校野球でも強豪私立校が春先に合宿を沖縄で組むことも少なくない。
センバツ直前の練習試合解禁とともに沖縄からセンバツ出場校の仕上がり具合を伝えるニュースがよく届くように、
練習試合相手として採用される沖縄の学校のレベルが上昇している一因と見る声もある。
しかしながら離島の高校ともなると、決して環境面で優れているとは言い難い。
離島勢の甲子園出場は八重山商工ただ一校に留まっている。
近年の県大会の傾向としては、名将・栽監督のもと夏2年連続準優勝を果たした昭和の強豪沖縄水産が、1998年夏を最後に長らく甲子園から遠ざかるなか、
初の選手権優勝を果たした興南、初の選抜優勝を果たした沖縄尚学の私学2校を中心に、
宜野座、浦添商、中部商、糸満、嘉手納、具志川商といった複数の公立勢が追いかける展開が続く。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ ピュイピュイピュイピュイピュイピュイピュ〜〜イ
＼ ３ ／
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
日清戦争に勝利し、下関条約により1895年から日本による統治が始まった台湾。
大東亜政策を掲げる大本営の本音はともかく、現場の日本人教育者は熱心であったという話は
多少なりとも耳に入る。
こと学生野球に関しても、本土からの移住者も加えて1923年(大正12年夏・第9回)に台湾第一中学が
初出場を果たしてから、1941年に戦況悪化により中止されるまで強豪地区として鳴らしたほど熱心であった。
しかし、いわゆる外地はどこも全員日本人によるチームが代表になることが多く
朝鮮では審判が日本人びいきだとして、試合をボイコットする事件すらあった。
そんな中、原住民、台湾人、日本人の3民族の混成部隊により台南の学校で初めて台湾大会を制覇し
1931年夏に準優勝を果たした天下嘉農こと嘉義農林学校などは最近になって台湾で映画化されるほどで
どうしても甲子園に出たいとわざわざ日本の高校に留学してくる生徒もニュースになったばかりである。
昨今のWBCを見てもわかる通り、台湾の人たちの野球に対する情熱は計り知れないものがある。
また嘉義農林学校の野球部のOBが、鬼監督近藤兵太郎のお墓参りのために来日し
戦中戦後の混乱期に失われた準優勝の記念盾を復刻、墓前に供えたという台湾人の義理堅さがわかる
エピソードもある。
なお、上述の映画は、2015年1月24日 (土)新宿バルト9他全国公開が決定。
映画『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』
地方局などで高校野球の予選を中継している際は、CMも見られるようだ。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 自分、ホルホルいいっすか
＼ 皿 ／. と冗談は置いといて最近の台湾野球の進化はめざましい
／ /⌒/⌒/ 2013WBCの王建民なんか打てる気しなかったもんね
| | ⌒∩⌒
※なお台湾と違って春のセンバツ出場経験は無い
日本にとって最も因縁の深い国であろう韓国もまた日本による統治時代があった。
1910年に日韓併合条約により1945年の終戦までそれは続いた。
朝鮮代表として1921年夏(第7回)に初出場を果たしたのは釜山商業(現在の開成高校)。
ちなみに当時はまだ甲子園ではなかったようで、しかも出場選手は皆日本人だったという
残念エピソードもある。
しかし23年夏には全員韓国人を掲げる徽文高普中等学校が朝鮮代表として出場
出場校が少なかった大会ではあるが、ベスト8という成績を残している。
台湾と違ってあまり友好的でないエピソードが当時から多く残されており、高校野球に関わらず
いがみ合っている日韓ではあるが、仁川中学のように高校野球ファンをホッとさせる話を
伝えてくれる学校も少ないながらある。
※なお朝鮮と同じく春のセンバツ出場経験は無い
ラストエンペラーで知られる愛新覚羅溥儀を皇帝に持つ『日本の生命線』満州国。
ここからも甲子園に出場するために球児たちが汗を流していた。
ちなみに満州国の国技がサッカーであったことは知る人ぞ知る豆知識である。
1921年夏に朝鮮とともに参加を認められ、大連高等商業学校が満州代表として参加。
初出場にしてベスト4入りという快進撃を見せ、以来強豪地区として活躍したが
実際には他の統治地域と同じく、ほぼ日本人が主力をつとめていたようだ。
また、青島中学のように中華民国など満州国地域以外から代表になることも
多々あり、当時の大陸の混沌とした様子を代表校から見てとれる地域となっている。
さらに日本に統治されていたとは言え大陸内部に達する地域でもあったため
学校によっては(特に内陸部の奉天商などは)出場するだけでも(物理的な意味で)一苦労だったようだ。
地理的にもモンゴルやロシアに近く、緯度的には北海道より北にある地域もあり冬の寒さは非常に厳しかった。
現在では甲子園に出場した学校の多くは廃校となり、今では名前も跡も残されていないが
終戦後に日本へ帰国した野球部OBの中には、毎年甲子園の開会式に球場へ足を運ぶ方も
いらっしゃるようです。
俗に「甲子園」と呼ばれる夏の選手権大会、春の選抜大会に出場するためには
都道府県ごと、あるいは地方ごとに開催される予選を勝ち上がらなければならない。
日常生活においても日本全国それぞれの地域に様々な文化の違いが見られるように
高校野球も47都道府県ともなれば、他県とは異なった色々な特色があって当然だろう。
たった4回勝つだけで甲子園への道が開ける地域もあれば、
全国区の強豪同士が何週間にも渡って鎬を削る激戦区もあるし、
「甲子園?それよりサッカーの結果は?」という県もあるだろう。
このページはそんな都道府県ごとの特色を記すことで、
甲子園ならびに予選をさらに楽しむために、あなたの知識をサポートするものである。
なお、各都道府県の地方は、当該の都道府県の代表が出場する地方大会に準ずる。
(例)山梨県⇒関東地方 三重県⇒東海地方
(高校球界に詳しい方、各都道府県の地元民の方の加筆修正を広く求めます)
※ 各地区のデータは2024年選抜大会終了時点
【北海道・東北】
＜北海道＞
107校 (北)＋116校 (南) ★★春夏通算121勝248敗2分／勝率.328 (44位)
日本の最北端。最南端の沖縄と並んで、全国で最も早く予選大会が始まる地域。
学校数そのものも非常に多いが、それ以上に各校が広大な土地のあちこちに点在することで
全高校を統括した予選を開催することが困難であるために「北」と「南」に二分されている。
更に、北北海道は空知・旭川・名寄・北見・十勝・釧根の6支部、
南北海道は函館・小樽・室蘭・札幌の4支部に分かれており、
各支部の予選を勝ち上がったチームが、北北海道大会あるいは南北海道大会に出場、
甲子園本大会へのそれぞれ1枚ずつの切符を争って競う構図となっている。
「各地区の代表が出揃うとベスト16」とイメージするとわかりやすいだろう。
言うまでもなく雪国であるために冬場の練習環境は芳しくなく、
全国の舞台では苦しい戦いが続いていたが、
駒大苫小牧(南北海道代表)が2004年夏と2005年夏に57年ぶりの夏連覇を果たすと状況は一変。
翌年2006年夏の早稲田実との決勝戦再試合は現在も語り草である。
札幌支部からは、2015年春準優勝の東海大札幌(旧・東海大四)、2016年夏に準優勝し復権を果たした古豪北海、
2019年春･2022年夏に初出場を果たした新鋭札幌大谷、
室蘭支部からは春3回の甲子園出場の鵡川、小樽支部からは盟主北照、甲子園出場がご無沙汰の函館支部からは函館大有斗・函館工
など甲子園でお馴染みの学校に加えて、近年追い上げが急な第2グループも含めた多くの高校が日々鎬を削っている。
北北海道ではかつてヒグマ打線の異名を誇った駒大岩見沢高校が2014年をもって閉校したが、
当時監督を務めていた佐々木啓司氏が同じ空知支部のクラーク国際記念の監督に就任。
2016年夏に通信制の高校として初の甲子園へと導き、今後の飛躍が期待されている。
他にも近年の出場が目立つ十勝支部の強豪白樺学園をはじめとして、
粒揃いの旭川支部からは、出場回数最多の旭川大高、夏8強の最高成績を持つ旭川実、星野伸之を輩出した旭川工
釧根支部から久々の甲子園出場を果たした武修館
北見支部からは21世紀枠での選抜出場校を2校輩出(2012年の女満別、2013年の遠軽)
空知支部からは先述のクラーク記念国際に加えて、古豪滝川西の復調
など、各支部のレベルが均衡しつつあり、こちらも絶対的存在のない混戦模様となっている。
また、北北海道6支部のうち名寄支部は唯一甲子園への出場経験がなく、地元民の悲願となっている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 北海道色を前面に押し出してくるブラバンが多いぞ
＼ 皿 ／ あと白樺学園のけいすけは絶対許さん
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 駒大苫小牧 (南) | 11回 (春4／夏7) | 2004年・2005年夏連覇、2006年夏準優勝 | 田中将大 (東北楽天)、伊藤大海 (北海道日本ハム) |
| 北海 (南) | 54回 (春14／夏40) | 1963年春・2016年夏準優勝 | 若松勉 (元ヤクルト、野球殿堂)、鍵谷陽平 (読売) |
| 北照 (南) | 10回 (春5／夏5) | 2010年・2013年春ベスト8 | 米野智人 (元ヤクルトほか)、西田明央 (東京ヤクルト) |
＜青森県＞
62校春夏通算68勝85敗1分／勝率.444 (30位)
1978年の1県1代表制移行後しばらくは県立高校の甲子園出場が多かったが、
90年代に入って私立の青森山田、光星学院が台頭し、
この両校のどちらかが甲子園出場権を獲得する、いわゆる二強状態となった。
現在は八戸学院光星と改名した光星学院が県内最強の座を手中とし、
それを他校が追いかけるという構図に変化してきている。
学校数では比較にならないが、経済的に厳しい県政事情もあって
鳥取や島根といった過疎県同様に他県への人口流出が激しい。
私立高校が急成長したのはその空隙を利用するように
近畿地方等からの野球留学生を多く招き入れた点が大きいと言える。
一方で2010年に久々の甲子園出場を果たした八戸工大一、2013年夏にマモノスレを湧かせた弘前学院聖愛のように、
私立であっても地元出身選手だけで甲子園出場を成し遂げた例もある。
またかつては留学生主体だった高校でも地元出身の主力選手が増え始め、
野球留学生と競い合う形で地元勢の実力も向上するという好循環に乗りつつある。
かなり長いこと甲子園からは遠ざかってはいるものの、
1969年夏に青森県勢として初の決勝進出を果たし、松山商と引き分け再試合の死闘を演じた三沢を筆頭に、
大湊、弘前工、青森、青森工、三沢商、八戸西など公立にも実力を備えた学校はある
1998年夏の予選では、東奥義塾(甲子園4度出場)が、深浦高校(現・木造高校深浦校舎)相手に
122−0という試合を演じ、道徳の教科書にも掲載されるなど大きな注目を集めた。
これを機に全国でまちまちだったコールドゲームの基準が統一されたとも言われる (この試合は7回コールド制であり、現在の5回コールド制は無かった)。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 「選手や監督が県内出身か県外出身か」がよく話題になる県だが、
＼ 皿 ／ 実は勝利校インタビューなどを見れば一発で分かる。
／ /⌒/⌒/ 県外組の多くが使う関西弁と地元組の津軽弁や南部弁は
| | ⌒∩⌒ イントネーションや発音がだいぶ違うからである。
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 八戸学院光星 | 23回 (春11／夏12) | 2011年夏・2012年春夏準優勝 | 坂本勇人 (読売)、北條史也 (元阪神)、田村龍弘 (千葉ロッテ) |
| 青森山田 | 14回 (春3／夏11) | 1999年夏・2024年春ベスト8 | 曲尾マイケ (元東京ヤクルト、WBCブラジル代表)、吉田一将 (オイシックス新潟)、三森大貴 (福岡ソフトバンク) |
＜岩手県＞
68校春夏通算60勝103敗1分／勝率.368 (40位)
長らく高校野球界では弱小地区の扱いをされており、
2002年夏の甲子園では一関学院との対戦を引き当てた樟南(鹿児島)が
『抽選会場で拍手』『主将がガッツポーズ』『監督が「普通にやれば勝てる」と発言』
などなどフラグを量産し、結局敗れるという喜劇を演じたが、
このエピソードだけでも「岩手代表」が持たれていた印象が窺い知れる。
近年、県勢を引っ張っているのは花巻東。
2009年には菊池雄星を擁して春準優勝・夏ベスト4と結果を残し、
2013年夏は小兵・千葉翔太らの活躍で再びベスト4に進出と
弱小地域の汚名を返上するべく実力の高さを示している。
この花巻東とともにここ数年の甲子園行きの切符を寡占しているのが
強打のチームとして鳴らす「盛附」こと盛岡大附。
この他に県内強豪としては一関学院、専大北上など、やはり私立校が挙げられるが、
伝統校である盛岡一、佐々木郎希を輩出した大船渡など公立校の人気も根強い。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 盛岡大付は2012年夏まで9回出て9回初戦敗退という珍記録を樹立
＼ 皿 ／ 解明不能の「敗北力」を持っているとネタにされている
／ /⌒/⌒/ 最近は敗北力を克服して馬鹿試合製造機へと変身した
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 花巻東 | 14回 (春3／夏11) | 2009年春準優勝、2013年夏ベスト4 | 菊池雄星 (ブルージェイズ)、大谷翔平 (ドジャース) |
| 盛岡大附 | 16回 (春5／夏11) | 2017年春夏ベスト8 | 伊東昂大 (元広島)、松本裕樹 (福岡ソフトバンク) |
＜秋田県＞
44校春夏通算61勝102敗／勝率.374 (39位)
日本有数の米どころの一つだが、歴史的には稲作に不向きな地域とされ、
「悪田」が転じて「秋田」と呼ばれるようになったとも言われている。
その理由はやはり日本海側東北の厳しい気候にあり、それはそのまま野球にも同じことが言える。
さらには県内ではリトルリーグやシニアリーグが盛んではない上、
県民の極端な公立高校志向 (というより、県内に私立高校自体が極端に少ない)など、
他県のように野球に特化した環境がないことが後述の不振につながったとも言われている。
しかし、それゆえ野球留学生や特待生などの近年の議論とは全くと言っていいほど無縁であり、
夕方までの授業後の限られた時間や設備での部活動や、
県内 (ともすれば撤廃前の旧学区内)の生徒のみによるチームばかりという点などに対して、
アマチュアリズム的にはこれはこれで至って健全で悪くない、という声も県内外から聞かれる。
同じ東北の青森や福島とは真逆で、旧態依然のスタイルを貫き続けていると言えよう。
古参の高校野球ファンは秋田経法大付属 (現・明桜)の活躍をご存じかもしれないが、
1998年から2010年までの13年間、夏の甲子園では全て初戦敗退の屈辱を喫しており、
「野球最弱県」の声も高かったが、2011年夏に能代商（2013年の統合により能代松陽に校名を変更）がこの汚名を返上、ベスト16となった。
そして2015年夏、
高校野球は今一つだがプロ野球には落合博満・山田久志の投打の名球会選手の他、
現役では石川雅規、攝津正などトップレベルの選手を高い割合で輩出している実績がある。
また、秋田代表校が勝利する度に号外が駅前でばらまかれ、コンビニのレジに置かれるなど
高校野球に対する関心は他地域と比べても高いと言われている。
県内は県北・中央・県南の3地区に分かれており、
明桜や秋田商、金足農、秋田中央、古豪秋田などがひしめく中央地区が一番の激戦区である。
この中でも秋田高校は第１回大会に参加した秋田中の後身にあたり、前評判は低かったものの
あれよあれよと決勝戦まで勝ち残った。一時はリードしたものの、延長13回の激闘の末
エラーが絡み京都二中 (現・鳥羽高校)にサヨナラで敗れ、第1回大会準優勝。
白河の関の呪いはもしかしたらこの時から始まっていたのかもしれない。
2018年には金足農業が主人公吉田輝星の活躍で103年ぶりの決勝進出を果たしたが、悲願の初優勝には届かなかった。
その中央地区に続くのは能代松陽や2011年春に21世紀枠で出場した大館鳳鳴などが属する県北地区。
一方で、県内で一番の豪雪地帯とされる県南地区は長い間県大会でも苦戦することが多く、
1県1代表制が定着する以前の1969年夏の横手以来出場校を全く出せずにいたが、
2014年夏に初出場した角館が県南地区の高校として実に45年ぶりに出場を果たした他、
2015年春と2016年夏に出場した大曲工など、他校も県大会上位に進出することが増えつつある。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ やはり13年連続初戦敗退のネタ的インパクトが絶大。
＼ 皿 ／ あと何故か大会期間中に祭りやイベント、大雨など、
／ /⌒/⌒/ 野球と無関係な地元のニュースが流れることが多い。
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 秋田 | 24回 (春5／夏19) | 1915年 (第1回)夏準優勝 | 石井浩郎 (元近鉄ほか)、後藤光尊 (元オリックスほか) |
| 秋田商 | 24回 (春6／夏18) | 2004年春・2006年春・2015年夏ベスト8 | 石川雅規 (東京ヤクルト)、高山郁夫 (オリックス一軍投手コーチ)、成田翔 (元千葉ロッテほか) |
| 明桜 | 15回 (春5／夏10) | 1989年夏ベスト4 | 攝津正 (元ソフトバンク)、砂田毅樹 (中日)、山口航輝 (千葉ロッテ) |
| 金足農 | 9回 (春3／夏6) | 2018年夏準優勝、1984年夏ベスト4 | 小野和幸 (元中日ほか)、石山泰稚 (東京ヤクルト)、吉田輝星 (オリックス) |
＜宮城県＞
73校 ★春夏通算117勝109敗／勝率.517 (17位)
東北地方最大の野球強豪地域。2005年には仙台に本拠地を置くプロ野球チームも誕生した。
1975年の県大会創始以来かなり長い期間に渡って仙台育英と東北の
二強状態が続いており、この両校に次ぐ位置を利府などが占めている。
甲子園では仙台育英が1989年夏、2001年春、2015年夏と三度準優勝。
東北も2003年夏にダルビッシュ有を擁して準優勝しているが、
いまだ真紅・紫紺の優勝旗が持ち帰られたことは無く、県民の悲願だった。
「二強」と言われてはいるものの、県大会で直接対戦する前に一方が敗退することも珍しくはなく、
またここ数年で両校の差が開きつつあり、仙台育英一強の状況にシフトしつつある。
また2010年代に入ってからは二強以外にも東陵や石巻工、古川工などが甲子園出場を果たしている。
見方によっては二強と「打倒二強」に燃えるそれ以外の高校による三つ巴の勢力図、と言えるかもしれない。
しかし2017年を最後に仙台育英の迷将佐々木順一朗監督が事件等の責任を取り辞任。
その中で2021年は仙台育英と東北が早々に敗れるという大波乱。この年は東北学院が甲子園初出場を果たし、宮城にも新しい風が吹きつつある。
…と言っていたら翌2022年に仙台育英が39歳の新将須江航監督と共に選手権優勝を果たし、東北民の100年を超える悲願をついに成就させるのであった。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 勝っても負けても劇的な試合が多く、
＼ 皿 ／ 04春の東北−済美や10夏の仙台育英−開星、
／ /⌒/⌒/ 13夏の浦和学院−仙台育英、17夏の大阪桐蔭−仙台育英などは
| | ⌒∩⌒ マモノの仕業としてスレでもよく挙げられる。
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 仙台育英 | 45回 (春15／夏30) | 2022年夏優勝、1989年夏・2001年春・2015年夏・2023年夏準優勝 | 金村曉 (元日本ハムほか)、佐藤由規 (独立リーグ埼玉)、平沢大河 (千葉ロッテ) |
| 東北 | 42回 (春20／夏22) | 2003年夏準優勝 | 佐々木主浩、斎藤隆 (以上元横浜ほか)、ダルビッシュ有 (パドレス) |
＜山形県＞
47校春夏通算38勝75敗／勝率.336 (43位)
1985年夏、清原・桑田のKKコンビ擁するPL学園(大阪)と対戦した東海大山形は、
毎回失点を許し、7-29の大惨敗を喫するなど、県内野球関係者のトラウマを作ってしまうこととなる。
これを受け、当時の山形県議会では「どうしてオラんとこの高校野球はこんなに弱いのか」と議題になったほどである。
こうした実例もある通り、全国的には弱小地区というイメージが強い。
事実、黎明期は夏の甲子園初出場から13連敗と初白星に苦しんだ背景もある。
ただ、21世紀以降の成績は決して侮れるものではない。
2004年春に東海大山形が山形県勢として春夏通じて初のベスト8進出を果たすと、
翌2005年春は羽黒が初のベスト4に進出。
この羽黒はブラジル人留学生を受け入れたことでも話題になり、
他の東北各県と同じように野球留学生がその屋台骨を支えているイメージが強い。
そんな中、2006年にほぼ県内出身者で固めた日大山形が山形県勢として初めて夏ベスト8進出。
同校は2013年夏にはさらなる躍進で夏では県勢初となるベスト4に進出と、県勢の壁を破り続けている。
またこの日大山形、実は県勢センバツ初出場＆初白星や上記の夏13連敗を止めての夏・初白星など
県勢の歴史に何かと縁のある伝統校だったりする。
近年の県内戦線は鶴岡東や酒田南や山形中央など、私立・公立が入り乱れる混戦模様となっている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 校歌コピペの曲名にもある「ボーイスビーアンビシャス」。
＼ 皿 ／ これは日大山形の校歌の冒頭のフレーズである。
／ /⌒/⌒/ 近年は混戦の県大会で涙を飲むことも多かったので、
| | ⌒∩⌒ 13年夏の快進撃で元ネタを知ったスレ住民も多いのでは？
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 日大山形 | 22回 (春4／夏18) | 2013年夏ベスト4、2006年夏ベスト8 | 栗原健太 (千葉ロッテ二軍打撃コーチ)、奥村展征 (東北楽天二軍内野守備走塁コーチ)、中野拓夢 (阪神) |
| 東海大山形 | 9回 (春3／夏6) | 2004年春ベスト8 | 小田嶋正邦 (元横浜→読売)、赤間謙 (元オリックス→横浜DeNA) |
| 鶴岡東 | 9回 (春2／夏7) | 2015年・2019年夏ベスト16 | 吉住晴斗 (元ソフトバンク) |
| 羽黒 | 3回 (春1／夏2) | 2005年春ベスト4 | 佐藤賢 (元ヤクルト)、鈴木健 (元広島ほか) |
＜福島県＞
74校春夏通算51勝83敗／勝率.381 (38位)
JFAが中高生対象のアカデミーを設営していたり、著名社会人クラブが多かったりと
日本国内でもサッカーの盛んな地域として知られる。
(長らくJリーグ所属クラブは無かったが、2014年から新設されたJ3に福島ユナイテッドFCといわきFCが所属している)
他方、野球においては熱の高い地域であるとは言い難く、甲子園においても大きく負け越している。
古くからの傾向として、県内に絶対的王者が君臨しやすいという特徴がある。
つまり、年間の春季・夏季・秋季の県大会優勝校が同一であることが多い。
したがって複数のライバル校が競合するという状況が生まれにくく、
それが競技レベルや県民の高校野球への関心の向上を妨げているという声もある。
21世紀に入ってからは聖光学院一強の状態が続いており、
この10年で「不動心」という同校野球部の合言葉は全国的に知名度を得た。
2008年7月から2013年9月にかけ、県内公式戦95連勝、2007年から2021年まで夏の県大会87連勝という凄まじい記録を打ち立てている。
長らく県を圧倒していた聖光学院は、夏の甲子園13年連続出場という戦後最長の連続出場記録を保持。歴代最長の出場記録には一歩及ばなかったものの、独自大会の2020年も優勝、参考記録ながら戦前の和歌山中(1915〜1928年)に並ぶ歴代最長となる地方大会14連覇を達成した。
もはや「どこが聖光に土を付けるか」が県大会の構図と言っても過言ではなかったが、2021年に遂に敗戦。相手は奇しくも13年連続出場の前年に優勝した光南であった。
しかしながら、春夏通算24勝、ベスト8以上が5回 (2022年現在)と県勢の白星の半数以上を稼いでおり、福島の高校野球に貢献した実績は間違いない。
聖光学院の宿命的なライバルと言えるのが日大東北であり、過去7度決勝で戦うも日大東北の勝利は1度のみ。
他にも仙台育英で指揮を執った佐々木順一郎監督率いる学法石川や、古関裕而の母校福島商なども甲子園の座を争っている。
ちなみに県勢の最高成績は1971年夏の決勝戦で、桐蔭学園(神奈川県)に1点差で惜敗した磐城。
福島県でも高偏差値御三家の一角に数えられる有数の進学校がホルダーなのだから世の中不思議なものである。
ちなみに、大会歌「栄冠は君に輝く」を作曲した古関裕而と最初期の歌手である伊藤久男は共に福島県出身であり、戦前からの盟友である。
福島駅では新幹線ホームの発車メロディにもなっており、2020年の朝ドラ「エール」でも話題となるなど、福島県勢には実は縁のある楽曲。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 盛大極まる守乱祭りで敗れた2011年夏以来、
＼ 皿 ／ 「聖光学院は謎の守備力崩壊ウイルスを保持している」と話題に
／ /⌒/⌒/ 毎年甲子園に出場するだけに、毎年ネタになる
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 聖光学院 | 24回 (春6／夏18) | 2022年夏ベスト4、2013年春・2016年夏ベスト8 | 歳内宏明 (元阪神ほか)、岡野祐一郎 (中日)、佐藤都志也 (千葉ロッテ)、八百板卓丸 (元東北楽天→読売) |
| 学法石川 | 12回 (春3／夏9) | 遠藤一彦 (元大洋)、川越英隆 (福岡ソフトバンク四軍投手コーチ) | |
| 日大東北 | 8回 (春0／夏8) | 吉田康夫 (元阪神) |
【関東】
＜茨城県＞
105校 ★★★春夏通算89勝101敗／勝率.468 (28位)
関東大会→南関東大会→北関東大会→東関東大会と予選地域を転々とし、
1973年からようやく1県での開催、85年からは参加100校を数えるようになった
全国でも指折りの激戦区の一つであるが、参加校数は年々減少している。
初期から龍ヶ崎中 (後の龍ヶ崎一高校)などが甲子園へと出場していたものの
現在ほど強豪県と見られていたわけではなく、白星を挙げることも難しかった。
どれほどかと言われると、取手二が全国制覇を果たすまでは
「1大会で2勝までしか勝てない」「最高成績はベスト8が2度だけ」という
全国的に見てもさほど注目されるような県ではなかった。
そんな中、木内幸男氏が取手第二の「のびのび野球」で優勝すると大きく歴史が変わる。
優勝した年に取手二から退任したが、常総学院の理事長・櫻井富夫氏に強く請われ、
同校監督に就任すると以降は圧倒的な強さを誇り、強豪校・人気校としての地位を確立。
2003年夏にはダルビッシュ有を擁する東北に対し強行策で見事初優勝を果たすなど、全盛期を迎えた。
しかし木内監督の勇退以降は勝ち星が遠のくようになり、絶対王者の凋落に際して
藤代や下妻二、水城、霞ヶ浦、鹿島学園などが初出場を果たすが、
全国での知名度や実績ではまだまだ遠く及ばないのが現状。
水戸商や上記の取手二といった古豪達もすっかり甲子園はご無沙汰に。
ここ数年は再び常総学院が復権し、2013年夏や2015年春にはベスト8まで食い込んでいる。
この常総学院だけで甲子園39勝と、県勢の白星の半分を稼ぎ出している (同様の例は茨城を含め1府3県のみ)。
そんな中、新勢力として台頭の兆しを見せるのは、長らく県大会決勝で苦汁を舐め続けてようやく2018年春に甲子園初出場を掴んだ明秀日立。
かつて光星学院を率いた名将・金沢監督の指揮のもと、同大会では初出場ながら見事に2勝を挙げた。
また、2017年夏に31年ぶりの復活を果たし、翌年に連覇をも達成した土浦日大は、2023年夏には甲子園のベスト4まで駆け上がり、一強に釘打つ活躍を見せた。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 高野連加盟校は100を超えるのに
＼ 皿 ／ 県の人口は300人しかいないらしい
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 常総学院 | 27回 (春11／夏16) | 2001年春・2003年夏優勝、1987年夏準優勝 | 仁志敏久 (元読売→横浜)、金子誠 (千葉ロッテ戦略コーチ)、鈴木昭汰 (千葉ロッテ) |
| 水戸商 | 14回 (春4／夏10) | 1999年春準優勝 | 井川慶 (元阪神ほか)、大久保博元 (元埼玉西武→読売) |
| 土浦日大 | 7回 (春2／夏5) | 2023年夏ベスト4 | 工藤一彦 (元阪神)、羽生田忠克 (元埼玉西武) |
＜栃木県＞
61校 ★★★春夏通算105勝102敗2分／勝率.507 (18位)
単独代表校を出すようになった1975年以前は関東大会・北関東大会で出場権を争った。
当初は茨城・群馬県勢に押されて代表校を甲子園に出せないことも多かったが、
戦後に作新学院が実力をつけてくると、出場機会も大幅に増えていった。
同校は1962年には全国で初の同年春夏連覇を達成している。
1県1代表制移行後は作新学院のほか、文星芸大付 (2003年に宇都宮学園から校名を変更)、佐野日大、白鴎大足利、
青藍泰斗 (旧：葛生)、宇都宮南、足利工、宇都宮工、小山などが入れ替わり立ち替わりする戦国時代に突入。
県内での争いが苛烈となった一方で、近年は甲子園における成績では少々伸び悩んだ。
2000年代に入ってからは「攻守交代時にベンチで抱き合う」小山西高校など
キワモノ・ネタイメージが先行するようになった。
しかし2006年秋に当時弱冠23歳の小針崇宏が作新学院の監督に就任すると、2009年には31年ぶりとなる聖地帰還。
それを皮切りに2011年夏には雨男大谷を擁して同校、そして県勢49年ぶりのベスト4入りを果たし
以降もベスト８・ベスト16と安定した実績を残し続け、2016年夏にはついに3度目の全国制覇へと導いた。
その後も躍進が続き、2021年までに全国で戦後2番目に長い10連覇を達成するなど、今後の更なる飛躍が期待されている。
作新学院の躍進の影で「作新を倒す」というスローガンを掲げた国学院栃木が、2022年夏の地方大会準決勝で作新学院を撃破。
2022年夏の初日第一試合で静岡の名門・日大三島を下し、破竹の勢いで昨年王者・智辯和歌山を丸裸にし観客を騒然とさせた。
3回戦で九州学院に敗れるも、データ分析を前面に打ち出した国栃野球が残したインパクトは大きいものだった。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 作新学院はその実力に反して何故か空気化する
＼ 皿 ／ 基本的にベスト8くらいまで誰もwiki入りしない
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 作新学院 | 27回 (春11／夏16) | 1962年春夏連覇、2016年夏優勝 | 江川卓 (元読売)、岡田幸文 (東北楽天一軍外野守備走塁コーチ)、今井達也 (埼玉西武) |
| 文星芸大付 | 13回 (春2／夏11) | 1988年春ベスト4 | 真中満 (元ヤクルト)、片岡保幸 (元埼玉西武→読売) |
| 佐野日大 | 10回 (春4／夏6) | 2014年春ベスト4、1997年夏ベスト8 | 澤村拓一 (千葉ロッテ)、金伏ウーゴ (元ヤクルトほか)、田嶋大樹 (オリックス) |
| 国学院栃木 | 6回 (春4／夏2) | 2000年春ベスト4 | 小関竜也 (埼玉西武二軍野手総合兼打撃コーチ)、渡辺俊介 (元千葉ロッテほか) |
＜群馬県＞
68校 ★★★春夏通算111勝118敗1分／勝率.485 (21位)
群馬県は大きく北毛・中毛・西毛・東毛という4つの区域に分別されている。
このうち沼田市を中心とする北毛地区は寒冷な気候ということもあり、
スキーなどのウィンタースポーツは盛んだが、野球にはあまり向かないようだ。
中毛は県庁所在地である前橋市あるいは伊勢崎方面を中心とする区域で、
前橋、前橋工、前橋商など市周辺の高校が強い。
前橋高校は、センバツに2例しかない完全試合の1つを達成した学校として、
NHKで試合の合間に放映される「センバツ球春譜」でもちょくちょく紹介されている。
山際淳司の名著『スローカーブをもう一球』の舞台となった高崎の所属する西毛地区でも
高崎商、高崎工、東農大二など県内最大の都市である高崎市周辺校が目立つ。
が、最も野球が盛んとされるのが桐生市・太田市を中心とする東毛地区。
1999年夏に全国制覇を達成した桐生第一を筆頭に古豪・桐生、
太田工や市太田、樹徳などといった
甲子園出場経験を持つ強豪校がズラリと並んでいる。
近年は新興勢力の台頭も目立ち、
2013年夏には前橋育英が初出場初優勝。2012年春に初出場ベスト4の健大高崎も、2024年春に初優勝を果たし、群馬の高校野球のレベルの高さを全国に轟かせている。
健大高崎には野手の中学生が、前橋育英には投手が多く入学するなど、傾向がはっきり分かれているのも近年の傾向である。
その他の新興勢力としては、伊勢崎清明、関東学園大付なども甲子園まで後一歩と迫っている。
毎年春から初夏にかけて、「若駒杯」と呼ばれる新1年生を対象とした
県内大会が開催されるのも群馬の高校野球の特徴的なところである。
その決勝戦の模様は地元新聞に一面で特集記事を組まれるなど、
県を挙げて大々的に高校野球に力を入れている雰囲気がある。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 「Be Together」の校歌でおなじみ健大高崎高校
＼ 皿 ／ もはや出場していようがいまいが群馬といえばトゥギャ崎
／ /⌒/⌒/ 毎回、「トゥギャ崎今年はどこで負けたの？」という声が出る
| | ⌒∩⌒ トゥギャ崎野球部のホームページも一見の価値アリ
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 桐生第一 | 14回 (春5／夏9) | 1999年夏優勝、2003年夏ベスト4 | 正田樹 (元日本ハムほか)、小林正人 (元中日)、藤岡貴裕 (元千葉ロッテほか) |
| 健大高崎 | 10回 (春7／夏3) | 2024年春優勝、2012年春ベスト4 | 脇本直人 (元千葉ロッテ)、三ツ間卓也 (元中日)、柘植世那 (埼玉西武) |
| 前橋育英 | 8回 (春2／夏6) | 2013年夏優勝 | 高橋光成 (埼玉西武)、丸山和郁 (東京ヤクルト) |
| 高崎商 | 14回 (春3／夏11) | 1938年夏ベスト4 | 綱島新八 (元松竹ほか、元PL学園野球部監督) |
| 前橋工 | 13回 (春4／夏9) | 1996年・1997年夏ベスト4 | 渡辺久信 (元埼玉西武ほか)、狩野恵輔 (元阪神) |
＜埼玉県＞
163校 ★★★春夏通算120勝100敗1分／勝率.5454 (12位)
近年は漫画『おおきく振りかぶって』などで内情が全国的に知られるようになった埼玉県。
春の県大会でベスト16に入った学校には夏の本予選におけるシード権が与えられるなど、
学校数も強豪高校も多いマンモス予選ならではの組み合わせ均衡が図られている。
第80回大会では出場枠が2つになったことを受け、西埼玉・東埼玉に予選を分けたが
県東部および県南部に強豪校が多いという現状にそぐわないものであったため、
第90回大会では県南・県西を「南埼玉」、県北・県東を「北埼玉」として改めた。
昭和中期は大宮や所沢商、昭和後期は上尾や熊谷商などが活躍する公立の県であったが、
平成初期に浦和学院が春ベスト4に入ると、それを筆頭に私立高校が台頭するようになる。
現在は全国的に見て、私立＞公立という傾向が特に強い地域とされており、
同じ埼玉でも県南部 (＝東京都心に近い)の高校の人気が高く、
またその方面に私立高校が多いのが要因と考えられている。
とはいえ、2006年に増渕竜義 (現日ハム)を輩出した鷲宮、市川越、春日部東など、
力のある公立高校も存在している。
一方で、帝京など東京の強豪校との距離も近いために有力選手の県外流出も多く、
全国トップクラスの強豪地域と目されながら、永らく優勝から遠ざかっていた。 (夏の決勝進出は過去3回のみ)
しかし、2013年春に浦和学院が県勢47年ぶりの優勝、2017年夏に花咲徳栄が県勢初優勝を達成。短期間に2校が優勝したこともあり、この状況も変わっていくことだろう。ちなみに花咲徳栄の優勝をもって、夏は関東勢優勝コンプリートとなった。
勢力図としては秋〜春にかけて (特に関東大会で)異常な勝率を誇る浦和学院と、
これを2008年春準優勝の聖望学園や、1993年夏準優勝の春日部共栄といった
やはり私学が追いかける具合になっている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ モリシJAPANの二つ名を有する浦和学院はネタ的な意味でも注目校
＼ 皿 ／ 「三塁ランナーを殺すことにかけては右に出る者がない」と言われる
／ /⌒/⌒/ 森士監督の迷采配と、めげない選手たちとの攻防に熱視線が集まる
| | ⌒∩⌒ 春と秋はやたら強いが、夏は夏の花咲徳栄高校〜
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 浦和学院 | 26回 (春10／夏15) | 2013年春優勝、1986年夏・2015年春・2022春ベスト4 | 鈴木健 (元埼玉西武ほか)、大竹寛 (読売巡回コーチ)、小島和哉 (千葉ロッテ) |
| 花咲徳栄 | 11回 (春4／夏7) | 2017年夏優勝、2003年春・2015年夏ベスト8 | 根元俊一 (千葉ロッテ一軍内野守備走塁コーチ)、若月健矢 (オリックス)、清水達也 (中日) |
| 春日部共栄 | 8回 (春3／夏5) | 1993年夏準優勝 | 城石憲之 (東京ヤクルト二軍チーフ兼守備走塁コーチ)、小林宏之 (元千葉ロッテほか) |
＜千葉県＞
171校 ★★★春夏通算149勝120敗／勝率.554 (9位)
出場171校は愛知・神奈川・大阪に続いて全国で4番目に多く、
また県内の様々な地域に強豪校が位置するなど戦力は拮抗、
同一校の夏の甲子園連続出場がなかなか見られない激戦区。
無論、キリ番記念大会では東西2枠の甲子園出場が認められる。
1県1代表制への移行以前は関東大会→南関東大会→東関東大会を転戦。
当初は茨城県勢や栃木県勢に押されて甲子園を逃すことも多かったが、
戦後に入ってからは公立では千葉商や銚子商、
私立では成田が実力を伸ばし、対等以上に渡り合うようになった。
60年代に入ると習志野が台頭し、銚子商とともに千葉県勢の黄金期を築く。
参加校数が100を超えた70年代末からは東海大浦安、拓大紅陵、流通経済大柏、八千代松陰
2000年代に入ると千葉経大付、木更津総合、専大松戸、東海大市原望洋、中央学院など私立の強豪校が更に増加し、群雄割拠の状況に突入していった。
現在でも全体として私立高校隆盛の傾向が強い関東地方にあって
習志野や安房、市船橋など公立の高校が
互角に渡り合い、しばしば甲子園への切符を手にしている。
ちなみに、硬式野球以外では吹奏楽部の活動が全国でもかなり盛んな部類に入る県でもある。
このため県予選における応援のブラバンのレベルがかなり高く、
甲子園でもある意味で相手チームの脅威となって立ちはだかる。
とりわけ、習志野が誇る爆音ブラバンは最早凶器に近いレベルで、
ある意味野球部よりも人気があるといえなくもない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 最近では全力校歌が売りの木更津総合も台頭
＼ 皿 ／ お水うめー！など、ネタ性と実力を兼ね備えながらも、
／ /⌒/⌒/ 試合運びはｻｯｸｼｰﾝより地味という不思議な存在
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 銚子商 | 20回 (春8／夏12) | 1974年夏優勝、1995年春準優勝 | 篠塚和典 (元読売)、宇野勝 (元中日→千葉ロッテ) |
| 習志野 | 13回 (春4／夏9) | 1967年・1975年夏優勝、2019年春準優勝 | 掛布雅之 (元阪神)、福浦和也 (千葉ロッテ一軍ヘッドコーチ) |
| 拓大紅陵 | 9回 (春4／夏5) | 1984年春ベスト8、1992年夏準優勝 | 飯田哲也 (元ヤクルト→東北楽天)、立川隆史 (元千葉ロッテ→阪神) |
| 木更津総合 | 9回 (春2／夏7) | 2016年春夏ベスト8 | 前田三夫 (帝京高校野球部前監督)、与田剛 (中日前監督)、早川隆久 (東北楽天) |
＜東京都＞
142校 (東)＋131校 (西) ★★★★★★★★★★★★春夏通算318勝270敗2分／勝率.541 (15位)
日本最大の人口密集地帯である首都であるからして、当然学校数も膨大なものになっており
1974年からは南北分割されている北海道同様に「東東京」と「西東京」の2つの地域に区分し、
それぞれ1枠の代表を決するという形式の予選大会を採用する運びになった。
「東京代表」と「優勝候補」はしばしば同義となり、否応なしに注目を浴びることとなる。
そのためかどうかは分からないが、 (特に東が)ヒールの立場に立たされることも。
東東京では、帝京が実績面で頭ひとつ抜けているが、2011年夏を最後に甲子園から遠ざかっており、2010年代以降は関東一と二松学舎大付を中心に展開している。
更に後ろを、修徳、東亜学園、都雪谷、都小山台、成立学園などが虎視眈々と狙っている状態だ。
また、東東京の特筆する点として、二松学舎大付は10回連続で夏の東東京決勝を敗退した事により、
「決勝の二松は勝てない」(二松のジンクス)と囁かれていたが、2014年夏に11回目の挑戦で遂に初出場を果たした。
西東京は早稲田実や日大三など東京六大学野球や東都大学リーグに参加する
有名私立大学の系列高校などもあるため、全国的に名の知られた強豪校が多くレベルが高い。
この二校の間隙を縫うように日大鶴ヶ丘や、東海大菅生、国学院久我山、国士舘、創価なども時折顔を出してくる。
野球以前の問題として学業の上でも私立＞公立の傾向が強い地域であり、
歴代の甲子園出場校もほとんどが私立高校で、公立の出場は非常に稀有。
都立高校の強豪としては都日野、都昭和などが挙げられるが、甲子園出場するだけでも話題になるくらいであり、過去5度の出場でまだ勝利はない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ ある理由から出場の是非によらず毎回話題になる帝京高校
＼ 皿 ／ その理由とは、いと・・・うぅ・・・頭が痛い
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 早稲田実業 (西) | 50回 (春21／夏29) | 1957年春・2006年夏優勝、2015年夏ベスト4 | 王貞治 (福岡ソフトバンク会長、野球殿堂)、荒木大輔 (元ヤクルト→横浜)、斎藤佑樹 (元北海道日本ハム)、清宮幸太郎 (北海道日本ハム) |
| 日大三 (西) | 38回 (春19／夏19) | 2001年・2011年夏優勝、2018年夏ベスト4 | 関根潤三 (元近鉄ほか)、近藤一樹 (元近鉄ほか)、高山俊 (オイシックス新潟) |
| 関東一 (東) | 15回 (春7／夏8) | 1987年春準優勝、2015年夏ベスト4 | 武田勝 (オイシックス新潟投手コーチ)、オコエ瑠偉 (読売)、石橋康太 (中日) |
| 帝京 (東) | 26回 (春14／夏12) | 1989年・1995年夏優勝 | 吉岡雄二 (独立リーグ富山監督)、中村晃 (福岡ソフトバンク)、杉谷拳士 (元北海道日本ハム)、山��康晃 (横浜DeNA) |
＜神奈川県＞
191校 ★★★★★★★★★★★★★★★春夏通算215勝130敗1分／勝率.623 (2位)
『ドカベン』、『MAJOR』などの人気野球漫画の舞台としてしばしば登場し、
古くから「神奈川を制する者は全国を制す」という言葉が慣用的に用いられる、
愛知県・大阪府と並んで全国最大規模の地方予選が開催される激戦地域。
とくに県予選の後半のラウンドは横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアムで行われることもあり、
プロ顔負けの高レベルの試合が連日繰り広げられる。
横浜や東海大相模など高校野球に興味のある者なら
誰もが知っているような強豪校がズラズラと集結しており、
予選段階から全国レベルの試合が毎日のように繰り広げられる。
上述の2校以外にも、松井祐樹が奪三振記録を打ち立てた桐光学園や、
1971年に初出場初優勝を達成した桐蔭学園、
2023年に107年ぶりに選手権制覇を果たした
完全に阪神タイガースのユニフォームにしか見えない横浜隼人など個性派がやって来る。
上記の通り強豪目白押しの私立校に比べ、公立校は横浜市立の横浜商が孤軍奮闘といえる状態。
「Y校」の通称で知られ、横浜市民から人気絶大の伝統校で、1983年は春夏連続準優勝の実績がある。
とはいえそのY校もここ20年ほど甲子園にはご無沙汰。ましてや県立校の甲子園出場となれば
高度成長期前まで球史をさかのぼってしまう有様であり、私立＞公立の傾向はかなり強い。
第80回では東西、第90回・第100回では南北と夏の甲子園予選が東京同様に分割されたが
記念大会云々以前に学校数が多すぎるので常時分割するべきという意見が多い。
が、東京に近い横浜市や川崎市、相模原市に上述の強豪校が集中する傾向にあり、
東西南北どう分けてもバランスが悪いようで、なかなか実現に至らない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ かつて「横浜ベイスターズは神奈川で7番目に強い」
＼ 皿 ／ とまで言われた超強豪地区
／ /⌒/⌒/ 横浜が男子校でチアが居ないことがネックだったが2020年から共学になるらしい
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 横浜 | 36回 (春16／夏20) | 1998年春夏連覇、1973年・2006年春優勝 | 松坂大輔 (元埼玉西武ほか)、多村仁志 (元横浜DeNA)、涌井秀章 (中日)、筒香嘉智 (ジャイアンツ) |
| 東海大相模 | 22回 (春11／夏11) | 2011年春・2021年春・2015年夏優勝 | 原辰徳 (読売前監督、野球殿堂)、菅野智之 (読売)、田中広輔 (広島東洋)、小笠原慎之介 (中日) |
| 慶應義塾 | 29回 (春10／夏19) | 1916年夏 (当時は東京)・2023年夏優勝 | 佐藤友亮 (北海道日本ハム二軍打撃コーチ)、山本泰寛 (阪神)、矢崎拓也 (広島東洋) |
＜山梨県＞
36校 ★春夏通算75勝85敗／勝率.469 (27位)
江戸時代から甲州街道によって江戸と結ばれ、今に至るまで東京都との経済交流が盛んである山梨県。
そうしたお国柄を反映してか、秋季大会ならびに春季大会における山梨県の代表校は北信越大会ではなく、関東大会に出場する。
山梨県内の高校野球には「盛者必衰」という言葉がよく似合う。
1県1代表制移行以前は甲府商や甲府工など公立の活躍が目立ち、
80年代においては一転して私立の東海大甲府が圧倒的な強さを誇っていた。
しかしながら90年代に入るとその東海大甲府も低迷し、群雄割拠の時代に入る。
上述の伝統校に加えて山梨学院(2016年に山梨学院大附から校名を変更)や日本航空、
日川に甲府城西といった新興勢力の躍進が目覚ましく、2015年頃まで戦国時代の様相を呈していた。
現在は清峰を全国制覇に導いた名将吉田洸二氏を招聘した山梨学院が、2016年から4連覇を達成するなど独走態勢を築きつつある一方、
先述の東海大甲府・日本航空・日川なども復調傾向にあり、戦国時代に戻る可能性は十分にあると言える。
甲子園では22年にかけて春夏合わせて7度準決勝にコマを進めているが、その全てで涙を呑んできた。そのうち5度は前述の東海大甲府であり、決勝進出は県高校野球関係者の悲願とも言えよう。
そして23年春、関東王者の肩書きを得て挑んだ山梨学院が、県勢8度目の挑戦で初めて準決勝の壁を突破。余勢を駆って初の決勝も制し、富士の麓に春一番の便りを届けた。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 守備が鍛えあげられたマモリズムのチームが多いぞ
＼ 皿 ／ 地味だけど名試合メーカーとしてマモノから嫌われている
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 山梨学院 | 17回 (春7／夏10) | 2023年春優勝、2024年春ベスト8 | 松本哲也 (元読売)、内村賢介 (元東北楽天→横浜DeNA) |
| 東海大甲府 | 20回 (春6／夏14) | 2004年・2012年夏ベスト4 | 久慈照嘉 (元阪神ほか)、村中恭兵 (元東京ヤクルト)、高橋周平 (中日) |
| 日本航空 | 7回 (春1／夏6) | 2001年・2021年夏ベスト16 | 八木智哉 (元北海道日本ハム→オリックス→中日) |
【東海】
＜静岡県＞
109校 ★★★★★春夏通算144勝156敗1分／勝率.480 (22位)
サッカーどころとして有名な静岡県だが、野球の実績も決して悪くない。
そのほとんどが昭和の実績とはいえ、春夏合わせて優勝5回は全国11位タイの記録を誇っている。
かつては公立王国であり、県勢最多出場を誇る静岡を筆頭に、静岡商、島田商、掛川西、浜松商などが鎬を削っていた。
近年では私学も躍進し、2007年春に優勝、2008年夏も準優勝した常葉菊川（2017年より常葉大菊川に校名を変更）の実績が目立っている。
兄弟校である常葉橘も甲子園に顔を出し始め、前述した古豪の静岡高校も定期的に甲子園に顔を出しているが、
基本的には公立・私立がっぷり四つでどこが出てきてもおかしくない混戦模様。
22春のセンバツ選出を確実視されたにも関わらず涙を呑んだ聖隷クリストファーも実力は申し分ない。
その他、2005年夏と2011年春に出場した静清、2017年夏に初出場した藤枝明誠、
中村紀洋コーチの打撃指導が話題となった浜松開誠館、
近年の静岡東部は日大三島、加藤学園がけん引する中、群雄割拠の静岡県内よりも
甲子園に進出できる可能性が高い隣県の山梨学院へ進学するケースも増えているようだ。
上記2校は東部の人材流出を食い止める堰となれるだろうか？
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 常葉菊川高校といえば
＼ 皿 ／ どこぞのメジャー球団を彷彿とさせるユニフォーム
／ /⌒/⌒/ でもマモノスレにおいては何よりも
| | ⌒∩⌒ 元女子校ならではの、学ラン女子の応援団
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 常葉大菊川 | 9回 (春4／夏5) | 2007年春優勝、2008年夏準優勝 | 田中健二朗 (くふうハヤテ)、奈良間大己 (北海道日本ハム) |
| 静岡 | 43回 (春17／夏26) | 1926年夏優勝、1973年夏準優勝 | 高木康成 (元近鉄ほか)、増井浩俊 (元北海道日本ハム→オリックス) |
＜愛知県＞
187校 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★春夏通算309勝208敗3分／勝率.5976 (3位)
神奈川に次いで全国2位の187校が1枚の甲子園出場チケットを求めて争う。
やはり80、90、100回記念大会 (夏)に東西分割での予選が開催されたが常設には至っていない。
強豪校が名古屋市内に集中しているのが原因か。
最も有名なのは7度の選手権優勝、4度の選抜優勝を果たし、夏は初戦17連勝記録をもつ中京大中京。
次いで元祖メイデンの愛工大名電、センバツ大会で無類の強さを見せる東邦、400勝投手の金田正一を輩出した享栄。
以上の「私学四強」が全国的に強豪校として知られている。
しかし、このところ享栄は甲子園の舞台から遠ざかっており、
中京大中京・愛工大名電・東邦による寡占状態が形成されつつある。
長らく参加校多数による激戦区と見られてはきたものの、
これらの3校への有力選手の集中、もしくは近畿圏への流出が進んでおり
全体としてのレベルの高低については意見が分かれるようになってきた。
その他、2001年夏の弥富（2013年に愛知黎明に校名を変更）、2006年春の愛知啓成、2011年夏の至学館、2014年春の豊川、2019年夏の誉、
記念大会の分割開催を含めると、1998年夏の豊田大谷、2008年夏の大府、2018年夏の愛産大三河など私学四強以外の強豪も多く台頭し、徐々に混戦模様となりつつある。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 何故か夏の甲子園に異常に弱い愛工大名電
＼ 皿 ／ 節電キャンペーンと称される連続初戦敗退は
／ /⌒/⌒/ 9まで伸びてしまっていた・・・。
| | ⌒∩⌒ しかし2018年夏に30年ぶりの初戦突破を、2022年夏にベスト8まで駒を進めたぞ！
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 中京大中京 | 59回 (春31／夏28) | 1966年春夏連覇、2009年夏優勝 | 稲葉篤紀 (元ヤクルト→日本ハム)、堂林翔太、磯村嘉孝 (以上広島東洋) |
| 東邦 | 47回 (春31／夏16) | 1977年夏・1989年春・2019年春優勝 | 山倉和博 (元読売)、朝倉健太 (元中日)、藤嶋健人、石川昂弥 (以上中日) |
| 愛工大名電 | 24回 (春10／夏14) | 2005年春優勝、2004年春準優勝 | 工藤公康 (元埼玉西武ほか、野球殿堂)、イチロー (元マリナーズほか)、山��武司 (元中日ほか) |
| 享栄 | 19回 (春11／夏8) | 1934年春ベスト4 | 金田正一 (元国鉄→読売、野球殿堂)、高木浩之 (元埼玉西武)、大島洋平 (中日) |
＜岐阜県＞
68校 ★★★★春夏通算143勝117敗2分／勝率.550 (11位)
平成に入ってしばらくは出れば初戦敗退、ということが多かったためイメージは決して良くないものの、
昭和からの実績が物を言い、春夏ともに実は大きく勝ち越している。
特に県岐阜商は戦前に春夏4度優勝を果たすなど、全国屈指の公立校として今もなお名を馳せる。
春夏通算87勝は公立校でトップ、私立校を含めても全国4位にランクインしているのだ。
実は前身の岐阜商・長良時代に歴代最長の15大会連続センバツ出場記録を持っている(15「年」ではないのは、途中戦争による中断を挟んだため)。
2000年以降は大垣日大が2007年春に準優勝、2010年春もベスト4に入ると、岐阜城北も2006年春にベスト4。
こういった新鋭校に負けじと伝統校の県岐阜商も2009年夏に久々にベスト4に勝ち残り、
2019年夏は変幻自在な投手リレーで中京学院大中京(2020年に中京に校名を変更)がベスト4に入るなど、侮れない活躍が続く。
公立志向の強い土地柄であることもあり、地方大会においては先述の県岐商を筆頭に
市岐阜商や土岐商、大垣商、関商工など公立校が強い傾向がある。
そのため年によって有力校が変動するのだが、
2005年に大垣日大が名将・阪口慶三監督を招聘して以来頭角を現し、比較的安定した成績を残すように。
近年は県岐阜商・大垣日大の2校を中心に、時折中京が優勝争いに絡む大会となることが多い。
地方別に見ると強豪校は南部の美濃地方に集中しており、北部の飛騨地方は
豪雪・過疎化の二重苦から甲子園はおろか、そもそも学校存続の瀬戸際というケースも少なくない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 公立高校の雄、県立岐阜商があるぞ
＼ 皿 ／ マシンガン継投に注目だ
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 県岐阜商 | 60回 (春30／夏30) | 2009年夏ベスト4、2013年・2015年春ベスト8 | 鍛冶舎巧 (元高校野球解説者、現監督)、高木守道 (元中日、野球殿堂)、和田一浩 (中日一軍打撃コーチ) |
| 大垣日大 | 11回 (春5／夏6) | 2007年春準優勝、2010年春ベスト4 | 阿知羅拓馬 (元中日)、橋本侑樹 (中日) |
| 中京 | 12回 (春5／夏7) | 2019年夏ベスト4 | 松田宣浩、吉川尚輝 (以上読売) |
＜三重県＞
65校 ★★春夏通算63勝94敗1分／勝率.401 (35位)
東海地方と近畿地方双方の特徴を併せ持つ三重県。
近鉄電車の本数は名古屋方面の方が圧倒的に多く、愛知県へのアクセスは非常に良い。
そうしたお国柄を反映してか、秋季大会ならびに春季大会における三重県の代表校は近畿大会ではなく、東海大会に出場する。
誰が言い出したのか知らないが、高校野球マニアの間では
「日本一やる気の無い高野連ホームページ」で有名な三重県。
県連盟史などの記載も無い、シンプルイズベストな設計が持ち味。
かつて三重県の高校野球は「南高北低」と言われており、
宇治山田商や明野などが強かったが、
平成改元頃を境に一転して「北高南低」傾向へと変化し、
海星、三重、四日市工、菰野、
いなべ総合など県北の高校が優勢を築くようになっていった。
昭和30〜40年代にかけては甲子園優勝も記録するなど強豪地域として知られたが、
以降は負けが込むようになり、特に夏は1999年から10年連続初戦敗退を喫した。
そんな県民を久々に沸かせたのが2014年夏の三重高校の快進撃。
夏は県勢として59年ぶりとなる決勝進出を果たし、惜しくも敗れたが大きな歓声を受けた。
近年は津田学園、津商、白山など新興勢の飛躍も目覚ましく、上述の伝統校を交えた戦国時代に突入した。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 新潟とともに毎度「三重は東海じゃねえ」「近畿でもねえ」
＼ 皿 ／ 「じゃあどこなんだ」という討論がお約束
／ /⌒/⌒/ その他、名前的に弄られやすいのが菰野高校
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 三重 | 27回 (春13／夏14) | 1969年春優勝、2014年夏準優勝、2018年春ベスト4 | 清水昭信 (元中日、現在は球団スカウト) |
| 海星 | 13回 (春2／夏11) | 1996年夏・1999年春ベスト8 | 岡本篤志 (元埼玉西武)、高木勇人 (独立リーグ神奈川) |
| 四日市工 | 6回 (春3／夏3) | 1991年夏ベスト16 | 星野智樹 (元埼玉西武→東北楽天) |
【北信越】
＜新潟県＞
85校春夏通算31勝74敗／勝率.295 (47位)
秋田同様、現在では日本最大級の穀倉地帯だが歴史的には厳冬に喘いだ地域。
戦国大名・上杉謙信の時代には佐渡の鉱山を主産業として軍備を整え近隣諸国に攻め込むなど、
「武」や「戦」のイメージが強い方も多いだろう。
戦前から50年代半ばまでは長野県と合わせて1枠の甲子園出場権を争い (信越大会)、
1927年以降信州勢に圧倒されて実に32年もの間全国大会に出場できなかった負の歴史を持つ。
1県1代表となった現行体制に移っても新潟県勢の苦戦は続き、
「センバツ初勝利が最も遅い都道府県」という不名誉な記録が残っている (2006年に日本文理が初勝利)。
また、「ベスト4に入ったことのない唯一の都道府県」という残念な肩書も持っていたが、
これも日本文理が2009年夏に決勝進出したことで返上している。
最近まで新潟・下越・中越・上越の4地区分割での予選を実施していたが、
学校数 (部員数)の均衡がとれないことや自治体の統廃合が進んだことを理由に
2011年から南北2地区に分かれての地区予選→県大会を行う方式に移行した。
平成以降は日本文理と新潟明訓が覇を争う「文明時代」と呼ばれる状況にあり、
だいたいどっちかが甲子園に出場する。
2010年代以降は上述の2校に加え、中越地区の盟主中越を加えた三つ巴の様相だ。
2008年は「テクノロジスト」でVIPPERに名を轟かせた新潟県央工が初出場を果たしたが、以来3校による寡占状態が続いており、第二勢力の台頭に期待したい。
しかし元号が令和になって以降、甲子園ではなかなか勝利が挙げられず、2021年選手権で初戦敗退を喫した結果、ついに勝率が47都道府県で最下位となってしまっている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 伝説的な一戦となった2009年夏の甲子園決勝
＼ 皿 ／ 日本文理の出場の度に今なお取り沙汰される
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 日本文理 | 17回 (春5／夏12) | 2009年夏準優勝、2014年夏ベスト4 | 吉田篤史 (元千葉ロッテほか)、飯塚悟史 (元横浜DeNA) |
| 新潟明訓 | 8回 (春1／夏7) | 2010年夏ベスト8 | 小林幹英 (広島東洋三軍投手コーチ) |
＜長野県＞
86校 ★★春夏通算86勝133敗／勝率.393 (37位)
林檎・葡萄等の果物や酒の産地であること、私服高校が多いことで知られる。
かつては甲信越大会、信越大会と隣県とまとめての予選を行っていたが、
1959年から1県1代表制に移行し現在に至っている。
秋季大会および春季大会では北信・東信・南信・中信の4地区に分けて予選大会を行い、
勝ち上がったチームによる県大会という形式が採られるが、
夏の選手権大会は加盟校が一堂に会して甲子園出場を争う。
かつては甲子園最多出場回数を争う常連松商学園を軸に、長野商・丸子修学館(旧・丸子実)など
公立／私立の戦力バランスが拮抗していたとされてきたが、
現在では松商学園、佐久長聖、東海大諏訪(旧・東海大三)、長野日大、都市大塩尻など、
県ベスト8のほとんどが私立高校によって占められるということが多い。
(松商学園は元々、昔からの強豪校である。)
ここ数年、甲子園へはユニフォームに刻まれた学校名の意匠が個性的な上田西をはじめ、
新興勢力の出場が続いており、これら古くからの私学強豪の地位にも穴が空きつつある模様。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ マモノ甲子園スレではもはや神に等しき男・柿田
＼ 皿 ／ 彼を生み出したというだけで長野県の功績は永遠
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 松商学園 | 53回 (春16／夏37) | 1928年夏優勝、1991年春準優勝 | 中島治康 (元読売ほか、史上初の三冠王、野球殿堂)、上田佳範 (中日二軍打撃コーチ) |
| 佐久長聖 | 10回 (春1／夏9) | 1994年夏ベスト4、2002年夏ベスト16 | 元山飛優 (埼玉西武) |
＜富山県＞
49校春夏通算37勝81敗2分／勝率.314 (45位)
出場回数だけを見れば、富山商と高岡商の2校が競り合っているが、
全国での実績は共にベスト8が最高と芳しくない。
2013年夏に富山第一が初出場でベスト8入りしたが、富山代表のベスト8は後述する1986年春の新湊以来27年ぶり。
夏の甲子園に限ればなんと40年ぶりだったのだから、その力のほどをお察しいただけるだろう。
雪国のハンデもあって全国的に見ても弱小地区の1つと数えられるだろう。
近年は春夏通算勝率でも、お隣の新潟や同じ日本海側の島根と最下位を争っている。
そんな中でも時折インパクトを残す学校があり、
その代表格が地元を挙げての人気を誇る新湊であろう。
1986年春にベスト4に勝ち残ると、2002年春には愛工大名電、2011年夏には龍谷大平安といった強豪を撃破している。
特に1986年春の快進撃は新湊旋風と呼ばれ、センバツ球春譜の題材の一つとなるなど、今なお語り継がれている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 09年の天理-南砺福野はもはやレジェンド
＼ 皿 ／
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 高岡商 | 27回 (春5／夏22) | 1947年夏ベスト8、2018年・2019年夏ベスト16 | 土肥健二 (元ロッテオリオンズ)、紺田敏正 (北海道日本ハム二軍外野守備走塁コーチ) |
| 富山商 | 23回 (春6／夏17) | 1973年夏ベスト8、2014年夏ベスト16 | 浅井樹 (元広島東洋)、中澤雅人 (元東京ヤクルト) |
| 新湊 | 7回 (春2／夏5) | 1986年春ベスト4 | 西野勇士 (千葉ロッテ) |
＜石川県＞
50校春夏通算67勝94敗／勝率.416 (34位)
勝数が全国で36位、勝率は全国34位と数字だけ見れば決して強豪には見えないが、
そうしたイメージが薄いのはやはり星稜のインパクトが強いからであろう。
1979年夏・箕島高校との延長18回の死闘 (その時のエース・堅田氏は現在も審判として活躍)、
1992年夏・対明徳義塾戦で主砲・松井秀喜が5打席連続敬遠されるなど、度々球史に残る試合を演じてきた。
それを差し引いても、現在春夏通じて唯一石川県代表として決勝進出の経験を持つ強豪である。
2014年夏には県大会決勝で9回裏に0−8から逆転サヨナラ勝ちを収めて話題にもなった。
この星稜と出場回数なら引けをとらず、センバツでは完全試合も達成したことのある金沢、
2000年創部ながら既に全国での経験も豊富な遊学館の3校が引っ張る格好となっている。
近年はJAL石川の愛称を得た日本航空石川が、2017年から2018年にかけて夏春連続出場、春には星稜とともに県勢最高タイとなるベスト8に並ぶなどの活躍。
さらに2014年夏の悪夢の大逆転負けを乗り越えて、36年ぶりの甲子園出場を果たした小松大谷。
石川の高校野球に新風を吹かせそうだ。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 常連校の星稜高校だが、出てくる度に
＼ 皿 ／ 「ユニフォーム洗濯しろ」と罵声を浴びせられる
／ /⌒/⌒/ 言うまでもなく、最初からそういう色である
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 星稜 | 37回 (春15／夏22) | 1995年・2019年夏準優勝 | 松井秀喜 (元ヤンキースほか、国民栄誉賞)、山本省吾 (元福岡ソフトバンクほか)、奥川恭伸 (東京ヤクルト) |
| 金沢 | 22回 (春9／夏13) | 1990年春ベスト8 | 高須洋介 (元大阪近鉄→楽天)、大松尚逸 (東京ヤクルト一軍打撃チーフコーチ) |
| 遊学館 | 7回 (春1／夏6) | 2002年夏ベスト8 | 小嶋達也 (元阪神) |
| 日本航空石川 | 4回 (春2／夏2) | 2018年春ベスト8 | 角中勝也 (千葉ロッテ)、内藤鵬 (オリックス) |
＜福井県＞
32校 ★春夏通算95勝123敗1分／勝率.436 (31位)
夏の甲子園での優勝経験は無いものの、
2015年春に敦賀気比が成し遂げた北陸勢初の優勝は記憶に新しいところ。
国体および明治神宮大会では幾度かの優勝(明治神宮大会の初代王者は若狭、2代目王者は福井商である)も果たしており、
雪国というハンデをものともせず全国の舞台で活躍している。
平成以降、北陸のエース的な存在となっている。
ただ、高野連加盟校の数は32校と少ない上、シード権を持つ強豪が圧倒的なため、
日本で一番甲子園に出場するのが楽という声もある。
昔は敦賀や若狭といった嶺南地方(若狭国)の公立校が伝統的に強い土地柄で、
昭和後期は嶺北地方(越前国)の福井商が長期政権を築き上げた。
だが2010年夏の甲子園2回戦(対報徳学園)敗北を最後に、名将・北野監督の勇退後は低迷気味である。
私立では福井工大福井、冒頭の敦賀気比などがその名を知られる。
最近では2013年春の春シエエこと春江工(現在は坂井に統合)、2019年春に初出場した新設の私立校啓新が台頭してきており、
近年のベスト4は敦賀気比、福井工大福井、啓新の私学3強＋公立の強豪という状態に安定している。
古くは嶺南地方が強かったようだが、福井商の台頭で嶺北地方が盛り返し、
現在では県内の南北でそれほど極端に強豪校が偏っているという声は、あまり聞かれない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 「敦賀気比」が読めなかったスレ民が
＼ 皿 ／ 生み出した通称が「あつがきひ」
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 福井商 | 39回 (春17／夏22) | 1978年春準優勝、1996年夏・2002年春ベスト4 | 天谷宗一郎、齊藤悠葵 (両者共に元広島) 、中村悠平(東京ヤクルト) |
| 敦賀気比 | 22回 (春11／夏11) | 2015年春優勝、1995年夏・2013年春・2014年夏ベスト4 | 東出輝裕(広島二軍守備走塁コーチ)、内海哲也 (読売一軍投手コーチ)、吉田正尚(レッドソックス)、平沼翔太 (埼玉西武) |
【近畿(関西)】
＜滋賀県＞
53校春夏通算65勝99敗1分／勝率.396 (36位)
1972年の第54回大会まで京都と合同での夏季予選大会を実施していたためか
近畿地方では唯一、春夏を通じて甲子園優勝経験が無い湖国・滋賀県。
今なお有力な選手が近隣の京都や大阪に流れてしまうことが多い。
甲子園通算での成績もあまり芳しくなく、夏は県勢初出場が全国で3番目に遅かった。
その初出場からも9連敗 (この間わずか4得点に対し、68失点を喫している)と
長く初白星に見放され続け、夏の甲子園での初勝利は1979年(第61回大会)と全国で最も遅かった。
初白星が現行の1県1代表制が施行された以降の話であることを考えると、
如何に遠く険しい道のりだったかがわかる。
1999年には春夏連続出場を果たした比叡山高校が「初戦で優勝校に惜敗する」
(春：沖縄尚学 1-0 比叡山、夏：桐生第一 2-0 比叡山)という逸話もあり、
白星はおろか籤運にすら見放されることもあったようだ。
県内の強豪校は近江(彦根市)、八幡商・近江兄弟社(ともに近江八幡市)、
綾羽・光泉(草津市)、北大津・瀬田工・比叡山(いずれも大津市)、
といったように湖南・湖東地区に集まっており、「南高北低」の傾向が強いように感じられる。なお近年は近江を中心に彦根市一強の風潮が強くなりつつあり、2012年から10年以上春夏のどちらかは彦根市の高校が甲子園に出場している。
この点に関してはやはり雪国のハンデが指摘されているが、
高島や長浜など、湖北地区にも甲子園を経験した学校が存在している。
公立対私立という観点で見ると、比較的に戦力の均衡がとれている地域と言えるだろう。
この中でもユニフォームのレイクブルーが有名な近江高校は、2001年夏に竹内・島脇・清水の
「3本の矢」の継投を主軸として勝ち上がり、県勢初の決勝戦進出を果たした。
惜しくも準優勝に終わったが、当時その豪打で全国を震え上がらせた日大三を
地方大会含めて最少失点に抑えたことから、その健闘ぶりが讃えられた。
その時から伝統的に投手を主軸とする守りをチームカラーとすることが多い。
近年は56年ぶりにセンバツに出場して聖地に帰還して以来実力を伸ばし、夏初出場の初戦でサヨナラ勝ちを収めた公立進学校彦根東や
個性・実力を兼ね備えマモノスレでも人気を博した2016春ベスト8の滋賀学園など
新興(古豪？)勢力も上位進出が目立つようになり、混戦模様に拍車をかけている。
2018年には近江、彦根東、そして21世紀枠の膳所と3校がセンバツ出場。
3校出場するのは史上初だったが、実はそれまで2校出場の経験も無かっただけに近畿の壁の高さがうかがえる。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 近畿最弱とはよく言われるが平成年間以降は強豪校と接戦を繰り広げ
＼ 皿 ／ 2011年には帝京戦でドラマチックな逆転満塁弾を演出
／ /⌒/⌒/ 他の近畿圏に負けじと毎年気炎を上げ、甲子園を盛り上げている
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 近江 | 24回 (春7／夏17) | 2001年夏・2022年春準優勝 | 小熊凌祐 (元中日)、植田海 (阪神)、京山将弥 (横浜DeNA) |
| 比叡山 | 13回 (春5／夏8) | 1979年・1982年夏ベスト8 | 間柴茂有 (元日本ハム)、岩見雅紀 (元東北楽天) |
| 八幡商 | 14回 (春7／夏7) | 1993年春ベスト8、2011年夏ベスト16 | 荒川昇治 (元太陽ほか) |
＜京都府＞
79校 ★★★★★★春夏通算207勝186敗2分／勝率.527 (16位)
1915年に開催された、夏の第一回大会で優勝した京都二中 (現在の鳥羽高校)や、
伝説の大投手・沢村栄治を輩出した京都商（現在の京都先端科学大付）、
戦前戦後にかけて複数回の優勝を飾った平安 (現在の龍谷大平安高校)など古豪がひしめく地域。
夏の決勝進出回数は大阪に次ぐ2位の13回でシルバーコレクターの座を揺るぎないものとしている。
春夏通算では8位の18回、また決勝進出回数上位10都道府県の内、
準優勝回数＞優勝回数となっているのは高知と京都のみである。
春夏通じて1956年夏から優勝に手が届かない状況が続き、
97年夏にようやく川口知哉率いる平安が決勝進出し約40年ぶりに優勝か？
と思ったら智弁和歌山相手に惜敗、惜しくも優勝旗を逃す。
諦めない京都勢は翌年、新鋭京都成章が再び決勝進出を果たしたが
横浜の松坂に決勝ノーノーで撃沈、府民にトラウマを植え付けた。
さらには05年夏にも今度は京都外大西が決勝進出、今度こそと期待が膨らむが
またも当時2年の田中将大率いる駒大苫小牧相手に撃沈。
さらには翌年に福知山成美がベスト8進出を果たしたのを最後に
2013年まで連続で初戦敗退、古豪 (笑)などとネタ扱いまでされ始める。
2014年春、福知山成美と龍谷大平安がベスト8に残り久しぶりに強豪地域としての存在感を発揮、
さらに龍谷大平安が福知山成美を下した履正社を下して優勝を果たし、復権を全国に知らしめた。
甲子園の季節になると期待しては裏切られてきた京都民に、明るい話題がもたらされたのである。
一般に京都といえば江戸時代以前の日本の首都としてのイメージが強いが、
現在の京都府は旧国制で言う山城だけでなく、丹波・丹後両国の範囲までが含まれているため
北西方向に長く伸びており、北陸や東北ばりの雪国に分類される地域も多い。
そのため、レベルの高い高校は京都市周辺に密集し北部の学校が弱いという偏重傾向もある。
ただし、京都市外に所在する福知山成美が2006年、2014年と甲子園ベスト8に進出、
そのハンデを克服した活躍を見せつつある。
歴史のある都市ではあるが、少子高齢化に悩まされており、
百万人都市にも関わらず市中心部の小中学校の合併閉校も相次いでいる。
その減りつつある選手も交通の便がよい大阪にストロー効果で人材が流出。
さらに古豪の平安、京都外大西、東山に加えて、
福知山成美、京都成章、立命館宇治、京都翔英、京都国際など新興私立、
乙訓、塔南、西城陽など新興公立の存在が大きくなり、
少ないパイの取り合いを繰り広げていることが京都の高校野球の弱体化に繋がっているとも言われている。
そんな京都であるが、他の都市部と同じく私立が強い情勢の中、
上述の府立の鳥羽高校はしばしば府大会上位に食い込んできており
伝統ある古都ならではの歴史を感じる戦いを繰り広げている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 『古豪＝かませ犬』という図式を作ってしまった戦犯
＼ 皿 ／ しばしば弱小地域によるジャイアントキリングを演出してくれる
／ /⌒/⌒/ また松坂の伝説の決勝ノーノーを演出したのも京都
| | ⌒∩⌒ 色々呪われているのかもしれない
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 龍谷大平安 | 76回 (春42／夏34) | 1956年夏優勝、2014年春優勝 | 衣笠祥雄 (元広島、国民栄誉賞)、桧山進次郎 (元阪神)、炭谷銀仁朗 (埼玉西武) |
| 京都外大西 | 16回 (春7／夏9) | 2005年夏準優勝 | 木元邦之 (元オリックス)、大野雄大 (中日) |
| 鳥羽 | 10回 (春4／夏6) | 1915年夏優勝、1946年夏準優勝 | 平野佳寿 (オリックス) |
＜大阪府＞
185校 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★春夏通算399勝232敗5分／勝率.632 (1位)
神奈川・愛知・千葉と並んで全国最大級の予選大会が開催される。
記念大会では (ry
他の都道府県と比較した際の特徴として、シード制を採用していないことが挙げられる。
そのため、2015年夏の予選で大阪桐蔭と履正社が初戦から激突したように、
全国トップレベルの強豪校がいきなり潰しあうことも決して珍しいことではない。
そういった意味では現在最も甲子園への門が狭い、No.1の激戦区と言えるだろう。
なお、2020年夏に危険防止を理由に遂にシード制を導入した。
1960年代から1980年代にかけては「大阪私学7強」と呼ばれる全国区の強豪 (PL学園・興国・明星・浪商・北陽・近大付・大鉄)が鎬を削る全国有数の激戦区として知られた。
特にPL学園はKKコンビことエース桑田真澄、4番清原和博を擁した1983年夏から1985年夏の5期で、甲子園5期連続ベスト4以上、うち2回の準優勝に2回の優勝を達成し隆盛を極めた。
1990年代頃から大阪桐蔭と履正社が台頭し始め、両校が本格化した2010年から現在(2023年春)のスパンで見ると、
大阪桐蔭は春10回・夏6回、履正社は春7回・夏3回、さらに両校の春のアベック出場は4回あり、2強体制へと移行しつつある。
近年では2012年に春夏連覇を達成している大阪桐蔭が甲子園で極めて高い勝率を誇り、
判官贔屓気性のファンからは徐々にヒール的存在としてお馴染みになりつつある。
(2014年夏の決勝では、地元にもかかわらず対戦相手だった三重高校への声援の方がむしろ多かったほど)
2017年センバツでは決勝戦で大阪桐蔭と履正社が対決し、平成初の同一都道府県校同士での決勝となった。
大阪桐蔭は翌年もセンバツを制し、史上3校目の春連覇、さらには史上初の2度目の春夏連覇も達成。スレではその校歌が『甲子園公式テーマソング』として扱われている。
大阪桐蔭と履正社以外では、2007年春の北陽(現・関大北陽)、2007年夏･2009年春･2022年春の金光大阪、
2011年夏の東大阪大柏原、2015年夏の大阪偕星学園、記念大会による分割開催となった2008年夏と2018年夏を制した近大付などが気を吐いている。
しかし、大阪桐蔭と履正社への有力選手の集中、あるいは大阪府外への野球留学生の増加など逆風も多く厳しい状況が続く。
更に、多くのプロ野球選手を輩出した上宮、かつて甲子園を沸かせた先述の大阪私学7強の浪商(現・大体大浪商)、興国、明星、大鉄(現・阪南大高)は甲子園から長く遠ざかり、
PL学園に至っては2016年夏を最後に休部が決まる (2023年、7年ぶりに活動再開)など、栄枯盛衰を感じずにはいられない土地でもある。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ どの学校も攻撃力が凄まじいぞ
＼ 皿 ／ 守備は(ry
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| PL学園 | 37回 (春20／夏17) | 1981年・1982年春連覇、1987年春夏連覇 | 清原和博 (元埼玉西武ほか)、桑田真澄 (読売ファーム総監督)、立浪和義 (中日監督、野球殿堂)、福留孝介 (元中日ほか)、前田健太 (タイガース) |
| 大阪桐蔭 | 28回 (春15／夏13) | 1991年夏優勝、2012年・2018年春夏連覇 | 平田良介 (元中日)、中田翔 (中日)、藤浪晋太郎 (メッツ)、中村剛也 (埼玉西武)、森友哉 (オリックス) |
| 履正社 | 13回 (春9／夏4) | 2019年夏優勝、2014年・2017年春準優勝 | 岸田護 (元オリックス)、T-岡田 (オリックス)、山田哲人 (東京ヤクルト)、安田尚憲 (千葉ロッテ) |
＜兵庫県＞
159校 ★★★★★★★★★★★★★春夏通算324勝250敗3分／勝率.564 (7位)
聖地・阪神甲子園球場の御膝元。言うまでもなく阪神タイガースの本拠地であり、
野球というスポーツに関する関心が日本で最も強い県の一つと言って差し支えないだろう。
「全国中等学校優勝野球大会」だった第一回大会から現在まで変わらず
1県1代表を貫いている全国で唯一の県でもある。
南関東・愛知・大阪には劣るがそれでも159校と東京以上の参加校数を確保しており、
末尾0の記念大会では西兵庫・東兵庫に二分されて2枠の甲子園出場が認められる。
強豪校は西宮・神戸・加古川・姫路など東部から県央にかけての瀬戸内沿岸に集まり、
東西で分ければ東兵庫が、南北で分ければ南兵庫が極端に強豪揃いとなるため
やはり常時分割が求められてはいるが、地域ごとの力量差が激しいために実現しない。
かつては県大会を甲子園で開催していたために
優勝しなくても甲子園で試合ができる県と言われていたが
1999年を最後に甲子園での予選大会は開催されていない。
野球熱が高いのはいいが、高すぎて指導者が育たない県とも言われる。
あれやこれやと注文をつけてくるOB等の野球部関係者に嫌気が差して、
1年やそこらで監督・コーチを辞任してしまうケースが多いとか何とか。
昔から報徳学園、神戸国際大付、東洋大姫路、育英、神港学園、滝川二、関西学院など多くの私立勢が鎬を削ってきた一方で、
2005年夏の姫路工、2008年夏の加古川北、2012年春(21世紀枠)の洲本、2013年夏の西脇工、2016年春(21世紀枠)の長田、2016年夏の市尼崎、
2018年夏・2019年春夏の明石商、2021年春(21世紀枠)の東播磨、2022年夏・2023年春夏の社など力のある公立校も多いことが大きな特徴。
そして多くの高校が甲子園で安定して1つ2つは勝てるため、県全体の層は非常に厚いと言える。
全国でも屈指の安定した強さを見せる一方で、近年はベスト4止まりが続いていた(2002年春の報徳学園の優勝を最後に県勢は甲子園の準決勝9連敗)が、2023年・2024年とセンバツで報徳学園が2年連続の決勝進出を果たしている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 地元だけに、公立校が出場すると
＼ 皿 ／ 応援が
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 報徳学園 | 39回 (春24／夏15) | 1981年夏・2002年春優勝、2023年春・2024年春準優勝 | 金村義明 (元近鉄ほか)、大谷智久 (千葉ロッテ二軍投手コーチ)、小園海斗 (広島東洋) |
| 東洋大姫路 | 20回 (春8／夏12) | 1977年夏優勝、2008年春ベスト4 | 長谷川滋利 (元オリックス→エンゼルス→マリナーズ)、松葉貴大 (中日)、原樹理 (東京ヤクルト) |
| 神戸国際大付 | 8回 (春5／夏3) | 2005年春べスト4、2021年夏ベスト8 | 坂口智隆 (元オリックス→東京ヤクルト)、小深田大翔 (東北楽天) |
| 神港学園 | 8回 (春5／夏3) | 1995年春・2006年春ベスト8 | 鶴岡一成 (元横浜ほか) |
| 明石商 | 5回 (春3／夏2) | 2019年春夏ベスト4 | 松本航 (埼玉西武)、来田涼斗 (オリックス)、中森俊介 (千葉ロッテ) |
＜奈良県＞
46校 ★★★★春夏通算150勝125敗／勝率.5454 (12位)
1県1代表制移行以前の1971年から2013年までの43年間にわたって
天理・智辯学園・郡山の3校が夏の甲子園出場を独占していた。
鹿児島県同様、この状況は「御三家」などと呼称されてはいるが、
近年は天理と智辯学園との二強状態にあると表現した方がより正確だろう。
天理は春夏通算3度の優勝、79勝を挙げるなど長きに渡って奈良の屋台骨を支えている。
対する智辯学園も、2016年春に通算27度目の出場で初めて頂点に立つなど、こちらも全国的に知られた学校である。
県内では御三家のほか、奈良大附、法隆寺国際 (旧・斑鳩)、高田商、畝傍なども強豪。
43年間の御三家独占状態が2013年夏ついに崩壊、久々に出てきたのは県立の桜井であった。
桜井高校に関してはこちらも参照のほど。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 奈良智弁、略してならちー
＼ 皿 ／ まさかマモノスレでならちーｖｓわかちーの決勝を実況できるとは
／ /⌒/⌒/ また、天理高校は選手より応援団長に注目が集まる
| | ⌒∩⌒ 実力とネタに恵まれた近畿らしい県と言える
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 天理 | 55回 (春26／夏29) | 1990年夏・1997年春優勝 | 門田博光 (元南海ほか、野球殿堂)、関本賢太郎 (元阪神)、中村奨吾 (千葉ロッテ) |
| 智辯学園 | 35回 (春14／夏21) | 2016年春優勝、2021年夏準優勝 | 高代延博 (元日本ハム→広島)、枡田慎太郎 (元東北楽天)、岡本和真 (読売) |
＜和歌山県＞
39校 ★★★★★★★★★★★★★春夏通算235勝192敗3分／勝率.5503 (10位)
参加校数は少数ながらも、箕島・桐蔭(旧・和歌山中学)・向陽(旧・海草中学)などの古豪が犇めく強豪地区。
特に箕島は名将尾藤公監督の元、1979年夏の星稜との延長18回に渡る死闘など数々の名勝負を繰り広げた全国区の強豪として知られた。
しかしながら平成年間以降は智弁和歌山が圧倒的な強さを誇る一強状態にあり、
和歌山県の高校野球の歴史はそれ即ち智弁和歌山高校野球部の歴史、とさえ言える。
智弁和歌山が代表を逃すだけでニュースになるほどで、
2014年夏に敗れるまで県予選決勝での勝率は100％を誇っていた。
甲子園においてはチームの強さも然りながら、魔曲「ジョック・ロック」でVIPPERにも馴染み深い。
智弁和歌山を長きにわたって率いる高嶋仁監督は、前任の智弁学園(奈良県)時代と合わせて
甲子園通算68勝という、下手な県の勝ち星よりも多くの勝利を甲子園で味わってきている。
しかし、ここ数年は智弁和歌山も含め、和歌山勢は甲子園初戦で8連敗中と辛酸を舐めていたが、2017年夏にようやく連敗が止まった。
さらに高嶋監督も2018年、71歳の夏をもって勇退を発表。
中谷新監督の元、指導者の世代交代が実現するか、それとも智弁和歌山王朝が終焉を迎え、新たな学校が台頭するのか、そんな過渡期を迎えつつある。
2021年には智弁和歌山が中谷監督のもと、甲子園で21年ぶりの優勝を飾った。県としても長く優勝旗から遠ざかっていただけに良い刺激となっただろう。
県下の勢力図としてはほぼ智弁和歌山と市立和歌山の二強体制といっていい様相だが、2022年には前年秋の県大会で智弁和歌山を下した県立の和歌山東が近畿大会決勝まで進んでセンバツ初出場と躍進した。前述の通り多くの強豪古豪に加えて新鋭も力を見せ、まだまだ面白くなりそうだ。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 未だにジョックロックを超える魔曲に出会ったことがない
＼ 皿 ／ 智弁対決の決勝を制し優勝したのはさすがの智弁和歌山! (プラスの意味)
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 智辯和歌山 | 40回 (春14／夏26) | 1994年春・2000年夏・2021年夏優勝 | 武内晋一 (元東京ヤクルト)、岡田俊哉 (中日)、西川遥輝 (東京ヤクルト) |
| 箕島 | 17回 (春9／夏8) | 1970年・1977年春優勝、1979年春夏連覇 | 東尾修 (元埼玉西武、野球殿堂)、吉井理人 (千葉ロッテ監督) |
| 市和歌山 | 14回 (春8／夏6) | 1965年春準優勝、2019年春・2022年春ベスト8 | 藤田平 (元阪神)、川端慎吾 (東京ヤクルト)、益田直也 (千葉ロッテ) |
【中国】
＜岡山県＞
58校 ★春夏通算113勝123敗1分／勝率.479 (22位)
行政上は中国地方として扱われているが方言等の文化習俗はむしろ近畿地方に近く、
プロ野球においても阪神ファンが広島ファンを圧倒的に上回っているとされる。
書籍等でも「無闇にカープファンを名乗るのは危険」などと書かれていたりする。
岡山の高校野球はかつての岡山薬学校 (現在の関西高校)が1895年に
県内初の野球部を創設したことから始まり、第1回大会の中国予選にも参加。
現在では予選への連続参加は途絶えてしまったものの、それでも長い歴史を持っている。
しかし戦前の高校野球と言うと山口 (下関商)や広島 (広島商・広陵)が全国的にも強かったため、
その壁をなかなか乗り越えられず、全国大会への出場もままならなかった。
戦前では結局、第7回に岡山一中 (現在の岡山朝日)が県勢初出場を果たしただけと
不遇の時代を過ごすこととなった。
戦後になると地方大会の変更により、東中国大会として島根・鳥取と出場権を争うこととなり
関西高校が戦後初出場を果たした後、ぐいぐいと出場回数を伸ばしていくことになる。
特に岡山東商が伝説のエース・平松政次を擁しセンバツで県勢初優勝を遂げると
倉敷工や玉島商といった県内のライバル校も揃って夏4強入りを果たすなど
県勢の躍進の起点となり、100を超える勝利数を支えている。
平成初期から倉敷商が甲子園出場を積み重ね、
さらに2010年頃から上記の伝統ある公立に個性のある私立高校が入り混じるようになり、
県勢で初めて夏の決勝へと進んだ岡山理大付を初めとして
センバツ初出場を掴んだ岡山学芸館や創志学園も夏の頂点に立つなど
絶対王者のいない戦国模様を呈している。
また、岡山の高校野球の特色として1995年夏の岡山城東以来、
「夏の甲子園で春夏を通した初出場を輩出していない」という変わったジンクスもあるが、2017年におかやま山陽がそのジンクスを破った。
とはいえ、センバツ出場を掴める実力がなければ聖地を踏めないという実力主義的な一面も垣間見える。
岡山県は伝統的に「投高打低」の傾向があるとされている。
上記の平松政次など大エースを輩出した高校は多いが、本塁打を量産するようなスラッガーは少ない。
そのためかどうかは知らないが、甲子園では試合終盤にリードを守れず逆転負け
というケースでの敗戦が異常に多いというイメージがある。というか事実多い。
61年夏の倉敷工vs報徳学園、06年夏の関西vs文星芸大付がその例だろう。
やはり県北部は積雪が多いため、それが北部からの全国大会出場を妨げている
という意見もあったが、サッカーやラグビーでは強豪と呼ばれる高校が多いし、
実際のところ北部は硬式より軟式野球の方が盛んというのが真実らしい。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 倉敷商の桃太郎サンバの逆魔曲は俺のせいじゃない
＼ 皿 ／
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 関西 | 21回 (春12／夏9) | 2002年春・2011年夏ベスト4 | 大杉勝男 (元東映→ヤクルト、野球殿堂)、ダース・ローマシュ匡 (元北海道日本ハム)、上田剛史 (元東京ヤクルト) |
| 岡山東商 | 19回 (春8／夏11) | 1965年春優勝・1978年夏ベスト4 | 平松政次 (元大洋、野球殿堂)、八木裕 (北海道日本ハム一軍打撃コーチ) |
| 倉敷商 | 14回 (春3／夏11) | 1989年夏・2012年夏ベスト8 | 星野仙一 (元中日、野球殿堂)、松岡弘 (元ヤクルト)、岡大海 (千葉ロッテ) |
| 岡山理大附 | 10回 (春5／夏5) | 1999年夏準優勝 | 西川雅人 (元オリックス)、九里亜蓮 (広島東洋)、薮田和樹 (オイシックス新潟) |
＜広島県＞
92校 ★★★★★★★★★★★★春夏通算217勝156敗2分／勝率.582 (6位)
甲子園で春夏通算217勝という全国6位の数字を持つ野球どころ。
古くから広島商と広陵の2強が中心となって、
それに第3勢力が入れ替わり立ち替わり立ち向かっていた。
その2強は広陵がセンバツに強く、広島商が夏に強かったことから
「春の広陵、夏の広商」として県内外から一目置かれていた。
その中で広陵は2017年夏に準優勝。春の広陵という名は脱却傾向か?
特に広島商は戦前・戦後と共に高い成績を残しており、
堅い守りとバントを中心とした緻密な攻撃による勝負強い野球で全国を席巻。
戦後の一時代を築いた迫田穆成監督は選手・監督として広島商を優勝に導いただけでなく
「怪物・江川をわずか2安打で破る」「ツーランスクイズの流行を作る」など
数々の名勝負・逸話を持つ名監督として知られている。
(選手・監督の両方で優勝を果たしたのは記録上これまででわずか14人。)
迫田穆成監督はその後、1993年に三原工 (後の如水館)に移ることになるが
それ以来広島商に変わって一気に台頭、健在ぶりをアピール。
2011年夏は7度目の出場でついにベスト8を射止めるなど、徐々にその名を全国に轟かしつつある。
さらには立て続けに好投手を輩出する広島新庄が台頭。
広島新庄を率いていた迫田守昭監督は上記の穆成氏の実弟にあたり
県大会での監督兄弟対決が実現すると、高校野球ファンを沸かせる好カードとなっていた。
ちなみに夏の決勝では2度の対戦があり、戦績は共に1勝1敗。
2004年は守昭氏率いる広島商が勝利し、2011年は穆成氏率いる如水館が広島新庄を下している。
その他、2013年夏に広島新庄と壮絶な投手戦を演じた瀬戸内、2017年春と2019年春の出場など近年の活躍が目立つ市呉、
2022年夏に48年ぶりの復活を果たした盈進など第3勢力の活躍も目立ち戦国時代を迎えつつある。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ はだしのゲンでもわかるように広島県民の地元愛はハンパない
＼ 皿 ／ 実力は折り紙つき、中国地方の雄の呼び名は伊達ではない
／ /⌒/⌒/ 守備が固いチームが多いが、若干拙攻の試合が多いという声も
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 広陵 | 51回 (春27／夏24) | 2003年春優勝、2007年夏・2017年夏準優勝 | 金本知憲 (元広島→阪神、野球殿堂)、西村健太朗 (元読売)、野村祐輔、中村奨成 (以上広島) |
| 広島商 | 45回 (春22／夏23) | 1973年・1988年夏優勝、1982年夏準優勝 | 達川光男、岩本貴裕 (以上元広島)、柳田悠岐 (福岡ソフトバンク) |
| 如水館 | 8回 (春1／夏7) | 2011年夏ベスト8 | 柳瀬明宏 (元福岡ソフトバンク→阪神)、田中大輔 (元中日→オリックス) |
＜鳥取県＞
24校春夏通算58勝106敗／勝率.354 (42位)
積雪地帯で練習環境も良好ではないが、それ以前に県の人口、
つまるところ高野連加盟高校および高校球児の絶対数が非常に少ない。
予選大会そのものもたった1週間で終わってしまうことで有名。
70年代以降はその点を逆手にとって大阪等の激戦区から野球留学する選手も多く、
しばしば同制度に批判的な高校野球ファンからの槍玉に挙げられる。
また、絶対的な強豪校が存在しないために県内各校の戦力は比較的均等に分散されており、
それゆえに中国大会や甲子園では苦戦を強いられることが多い。
近年は他県の野球留学生を招致する形で強化を図る鳥取城北、米子松蔭といった私立勢に対して、
1915年の第1回大会の開幕戦で記念すべき第一球を投じた伝説を持つ鳥取西、
2019年夏に28年ぶりに復活した後に夏連覇を果たし復活を遂げた米子東
など伝統ある公立勢も健在であり、戦国時代が続いている。
夏の選手権では8年連続初戦敗退の後1勝を挟んで9年連続初戦敗退を喫したり
春センバツにおいても代表校を甲子園に送り込むことすら困難な状況が続いている。
決勝戦の舞台に立ったことが無いわけではないが、
数十年単位で決勝はおろかベスト8からも遠ざかっているのが現状。
そもそも、平成に入ってから春夏通じて一大会で2勝を挙げたことがない。夏は1956年以来甲子園2勝できず。
県内高校生のドラフト指名も1985年が最後となっている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 失点すると頭が取れる八頭ちゃん、鳥取城北の寿司打線など
＼ 皿 ／ ネタの強さでは決して他の地区に引けを取らないぞ
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 米子東 | 23回 (春9／夏14) | 1960年春準優勝 | 土井垣武 (元毎日ほか) |
| 八頭 | 8回 (春1／夏7) | 2014年夏ベスト16 | 田中由郎 (元ロッテ→横浜大洋) |
| 境 | 10回 (春2／夏8) | 米田哲也 (元阪急→阪神→近鉄、野球殿堂) | |
| 鳥取城北 | 9回 (春4／夏5) | 川口和久 (元広島東洋→読売)、能見篤史 (元阪神→オリックス) |
＜島根県＞
39校春夏通算43勝97敗／勝率.307 (46位)
隣の鳥取県とともに日本海側の気候と人口過疎に苛まれ、
優勝はおろかセンバツへの出場すら容易ではなかった島根県。
県民の性格としてか他県からの野球留学にはあまり歓迎的ではなく、
公立の伝統校と「外人部隊」の試合では前者にばかり声援が飛び、
後者が可哀想に見えてくる……という話もある保守的な地域。
公立では浜田、大社、松江商が伝統的に強く、
私立では石見智翠館(旧・江の川)、立正大淞南、益田東などが強豪。
2000年以降では開星(旧・松江第一)が凄まじい勢いで実力をつけ、中国大会をも席巻している。
近年では甲子園ではなかなか勝利が挙げられず、2016年センバツで初戦敗退を喫した結果、ついに勝率が47都道府県で最下位となってしまっていた。
2021年の第103回選手権大会、石見智翠館が18年ぶりの勝利を挙げた勢いそのままに久々のベスト8に進出し、勝率最下位を脱出した。
,.. -─‐- ､ 【マモノスレ的ポイント】
／:::::::::::::開:::::ヽ
i::::::::::,. -─‐- ､:i 悪いがあの優勝旗は一人用なんだ
|:::::∠.＿＿＿＿_ヽ、
l::::/ ／ ＼ !￣
i~^' (･) (･) '^i
ヽ ⊂⊃ ﾉ
l ＿＿l＿ l
__,.r-‐人 ＼＿＿/ ﾉ＿ ＿＿＿_
ノ ! ! ﾞｰ‐--￣--‐'"ハ ~^i､_／l ﾛﾛ l- ＼_
／ / /＿ | | | | | | | |＼| |＿_|＿＿|＿＿|
/／￣￣(＿_) | | | | | | | | |⌒ v⌒ヽ || ＿
|ししｌ＿ｌ ( 日 日 | Ｅヨ| | | .| | ﾉ | ヽ ﾉ 6)⊆ ヽ､
| (＿＿○⊂_)| 井 | | 生 | | | |＜`- o｀- ´ ﾉ､ r-､mnﾄ､
＼_＿＿_/ | | | | | | | | | |ヽ ＞＿＿_／＾ヽL-|_|_|_|_l
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 浜田 | 16回 (春4／夏12) | 1998年夏ベスト8 | 梨田昌孝 (元近鉄)、和田毅 (福岡ソフトバンク) |
| 開星 | 13回 (春3／夏10) | 2007年夏ベスト16 | 梶谷隆幸 (読売)、白根尚貴 (元横浜DeNA)、糸原健斗 (阪神) |
| 石見智翠館 | 12回 (春1／夏11) | 2003年夏ベスト4、1988年夏・2021年夏ベスト8 | 谷繁元信 (元横浜→中日)、戸根千明 (広島東洋) |
＜山口県＞
58校 ★★春夏通算118勝133敗／勝率.470 (26位)
昭和は下関商が、平成は宇部商と、公立高校がまだまだ力を発揮する地区。
他にも岩国や南陽工、華陵と、公立勢の強豪が甲子園に続々とやってくる。
ただ、近年はあまり成績が上がっていない。
特に夏は2005年に宇部商がベスト4に勝ち残って以降、6年連続で初戦敗退となっていた。
2009年センバツの南陽工を最後に、ベスト8からも遠ざっていたが・・・
2018年の第100回記念大会、3季連続出場の下関国際が、初勝利を挙げた勢いそのままに、久々のベスト8に進出。
さらに2022年夏には大阪桐蔭、近江の同年センバツ決勝を戦った2校を破り、県勢37年ぶりの決勝進出を果たした。
県大会の傾向として、昔は公立高校優位の時代が長く続いたが、2010年頃から私立勢も台頭し始め混戦模様となってきた。
特に2008年〜2017年の期間は、夏の代表校が全て異なる(2008年から順に下関工・華陵・南陽工・柳井学園・宇部鴻城・岩国商・岩国・下関商・高川学園・下関国際)全国屈指の戦国時代であった。
2018年以降は宇部鴻城、
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 下関商のセンター、岩国のショートなど
＼ 皿 ／ 時折マモノに魅了された選手を輩出するマモノお気に入りの県
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 宇部商 | 19回 (春7／夏12) | 1985年夏準優勝、2005年夏ベスト4 | 有田修三 (元近鉄→読売→福岡ダイエー)、上本達之 (元埼玉西武) |
| 下関商 | 23回 (春14／夏9) | 1963年春優勝、1963年夏準優勝 | 藤本英雄 (元読売ほか、野球殿堂)、池永正明 (元西鉄) |
| 下関国際 | 5回 (春2／夏3) | 2022年夏準優勝、2018年夏ベスト8 |
【四国】
＜香川県＞
38校 ★★★★★春夏通算133勝134敗／勝率.498 (19位)
日本最強のうどん県。常に水不足と闘い、台風の訪れを待っている。
と、そんな冗談はさて置き香川県は伝統的には公立高校が強い県であった。
県民の中に「私立なんて公立落ちた馬鹿が行くところ」という意識があったためという。
その中でも高松商は他を圧倒する強さを誇り、第一回選抜大会で優勝などまさに名門の位置にあった。
平成年間に入ると京阪神方面からの野球留学生を大量に招致する形で
私立の尽誠学園が台頭、以降長期に渡る王朝を築き上げる。
いわば、「尽誠学園を倒す」＝「甲子園出場」のラスボス的ポジションである。
だが、21世紀に入って7、8年ほどが経ったあるとき、突如として尽誠学園王朝は崩壊。
最近では同校が県大会の初戦で敗退することも珍しいことではなくなった。
現在の香川県は寒川や英明等の新興の私立勢と、
丸亀城西(1993年に丸亀商から改称)、三本松、坂出商などの伝統公立勢によるがっぷり四つの戦国時代に突入している。
近年、四国四県の中ではとみに勝率が悪く、かつての貯金を使い果たしつつあったが、
2016年春に20年ぶりに甲子園に戻ってきた高松商が準優勝。県民とオールドファンを大いに喜ばせた。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 負けたら砂じゃなくて水を持って帰るらしい
＼ 皿 ／ プリティフライの発祥は高松商ではなく尽誠学園
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 高松商 | 50回 (春28／夏22) | 1960年春優勝、2016年春準優勝 | 水原茂 (元読売、野球殿堂)、牧野茂 (元中日、野球殿堂)、浅野翔吾 (読売) |
| 尽誠学園 | 17回 (春6／夏11) | 1989年・1992年夏ベスト4 | 伊良部秀輝 (元千葉ロッテほか)、谷佳知 (元オリックスほか)、田中浩康 (横浜DeNA一軍内野守備走塁コーチ) |
＜徳島県＞
30校 ★★★★★★春夏通算142勝113敗1分／勝率.557 (8位)
私立高校の野球部が席巻する日本で唯一、私立高校の甲子園出場が無い公立王国・徳島。
と言うと聞こえがいいかもしれないが、ぶっちゃけ野球部のある私立が1校しかないだけだったり。
かつてはあの有名な池田が「全選手県内出身」を謳って全国制覇を成し遂げたが、
それも中学3年時に東京や大阪の有力選手を引き抜いて「地元中学卒業」ということにした、
という事実を知ると少しガッカリなエピソードだったりする。
硬式野球場が県内に2件しかないという話だが、それでも野球のレベルは高い。
鳴門渦潮 (2012年に鳴門工と鳴門第一が統合)や徳島商、
甲子園においても春夏通算142勝113敗1分 (勝率.557)と非常に優れた成績を収めている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 野球大国『四国』の一角を担う徳島
＼ 皿 ／ 大勝or大敗のロマン溢れる打線でファンを魅了する
／ /⌒/⌒/ 決して守備が悪いわけではないのだが・・・
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 徳島商 | 43回 (春19／夏24) | 1947年春優勝、2003年春ベスト4 | 板東英二 (元中日)、川上憲伸 (元中日ほか)、杉本裕太郎 (オリックス) |
| 鳴門 | 23回 (春9／夏14) | 1952年春優勝、1950年夏準優勝 | 潮崎哲也 (元埼玉西武)、秦真司 (元ヤクルト→千葉ロッテ)、板東湧梧 (福岡ソフトバンク)、河野竜生 (北海道日本ハム) |
| 池田 | 20回 (春8／夏9) | 1982年夏・1983年春・1986年春優勝 | 畠山準 (元南海ほか)、水野雄仁 (元読売) |
| 鳴門渦潮 | 16回 (春9／夏7) | 2002年春準優勝、2005年夏ベスト8 | 里崎智也 (元千葉ロッテ) |
＜愛媛県＞
58校 ★★★★★★★★★★春夏通算188勝129敗1分／勝率.593 (5位)
坊ちゃんとみかんの国、愛媛県。「バッター」「ピッチャー」などベースボールに関連する多くの外来語を翻訳した俳人・正岡子規の故郷であり、古くから野球と深い関係がある。
年度によって上下するものの、野球王国四国の中では参加校数が一番多い。
古豪・松山商は「四国四商」「夏将軍」とも呼ばれ、1996年夏の「奇跡のバックホーム」など数々の名勝負を繰り広げた名門として知られる。
また、高校野球史上唯一の大正・昭和・平成の各元号下で全国制覇を成し遂げている。
昭和〜平成にかけて台頭した今治西、宇和島東も高校野球ファンにはお馴染みである。
また、センバツ初出場で初優勝を達成した済美の活躍は記憶に新しいだろう。
元々は松山商、今治西、宇和島東、西条、川之江といった伝統公立勢が強い地域であった。
しかし、先述の済美に加えて、2015年頃から頭角を現した松山聖陵、帝京五、聖カタリナ、新田といった新興の私立勢の追い上げも急であり、愛媛県の高校野球に新風が吹き荒れている。
近年は初戦敗退が目立つものの、選手権大会だけを見れば122勝71敗1分 (勝率.632)と依然として全国3位である。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 『古豪＝かませ犬』を樹立してしまった戦犯パート2
＼ 皿 ／ 松井裕樹の1試合22奪三振をはじめ、数々の三振記録に絡む
／ /⌒/⌒/ 今治西の扇風機打線は毎回のようにネタにされる。
| | ⌒∩⌒ なおショートを遊撃手と訳したのは正岡子規ではなく中馬庚
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 松山商 | 42回 (春16／夏26) | 1932年春・1969年夏・1996年夏優勝 | 藤本定義 (元読売ほか、野球殿堂)、景浦將 (元阪神、野球殿堂) |
| 今治西 | 27回 (春14／夏13) | 1963年夏・1995年春ベスト4 | 藤井秀悟 (元東京ヤクルトほか)、熊代聖人 (元埼玉西武) |
| 宇和島東 | 13回 (春4／夏9) | 1988年春優勝 | 岩村明憲 (独立リーグ福島監督)、宮出隆自 (東京ヤクルト二軍打撃コーチ) |
| 済美 | 8回 (春2／夏6) | 2004年春優勝、2004年夏・2013年春準優勝、2018年夏ベスト4 | 福井優也 (独立リーグ福島)、鵜久森淳志 (元北海道日本ハムほか)、安楽智大 (元東北楽天) |
＜高知県＞
31校 ★★★★★春夏通算192勝129敗／勝率.5981 (3位)
春夏ともにトップクラスの勝率を誇る強豪県。
四国四商の一角高知商、「学園」の通称で知られる高知、
2015年に途切れるまで続いた夏初戦不敗神話の明徳義塾といった常連校は
高校野球ファンにとって非常に馴染み深い。
また、「24の瞳」旋風を巻き起こした中村、KKコンビを擁したPL学園を撃破し初出場初優勝を果たした伊野商、神宮大会準優勝の報徳学園を下した室戸などの無名校もしばしば旋風を巻き起こしてきた。
加盟校数こそ全国でも屈指の少なさを誇るが、全力疾走がトレードマークの土佐など実績のある学校が多い。
このあたり、同じく太平洋に面した和歌山県と似たような傾向があるのかもしれない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 明徳は未だにヒール扱いされている
＼ 皿 ／
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 明徳義塾 | 41回 (春19／夏22) | 2002年夏優勝、1998年夏・2012年夏・2016年夏ベスト4 | 森岡良介 (東京ヤクルト一軍内野守備走塁コーチ)、中田亮二 (元中日)、伊藤光 (横浜DeNA) |
| 高知商 | 37回 (春14／夏23) | 1980年春優勝、1978年夏準優勝 | 鹿取義隆 (元読売→埼玉西武)、中西清起 、藤川球児 (以上元阪神) |
| 高知 | 34回 (春21／夏13) | 1964年夏・1975年春優勝 | 有藤通世 (元ロッテ)、杉村繁 (元ヤクルト)、和田恋 (元東北楽天ほか) |
【九州・沖縄】
＜福岡県＞
138校 ★★★★春夏通算155勝173敗1分／勝率.473 (24位)
プロ野球屈指の人気球団・福岡ソフトバンクホークスの御膝元だけに野球熱は高く、
県高野連への加盟高校もゆうに100を超えるなど高校野球への関心も非常に高い。
福岡県は十字架調の妙な形状をしているために東西南北それぞれの端同士の距離が長く、
全ての学校をまとめて1つの大会に参加させることが困難であることから、
かつては北九州・筑豊方面を「北部」、福岡・筑後方面を「南部」として二分し、
北部大会、南部大会を勝ち上がった19校で最終予選となる「県大会」を争う形式を採っていた。
この形式は2013年から改められ、ベスト16までは南北に分かれて争う形になっている。
2018年夏の100回記念大会では増枠され、代表決定まで南北に分かれることになった。
かつては初の夏2年連続優勝を果たした小倉など北部所属の高校が強かったが、
平成以降は柳川、東福岡、西日本短大付、福岡大大濠、筑陽学園、福岡工大城東など南部勢が圧倒。
1997年から2007年まで、実に11年にも渡って南部からの甲子園出場が続いた時期もあった。
しかしながら近年は2011年春準優勝の九州国際大付を筆頭に北部、
特に北九州市の高校が盛り返してきており、東筑、戸畑、東筑紫学園、飯塚、自由ケ丘などが
続々と甲子園に出場、プロ入り選手を毎年のように輩出するなど再逆転。
2014年夏の県大会では、8強が全て北部の学校に占められる事態となった。
このように都市部にありがちなことではあるが、有力校が多い為戦力も分散する傾向にあり、現在に至るまで戦国時代が続いている。
甲子園での優勝も1992年の夏 (西日本短大附属)が最後と、もう四半世紀近く遠ざかるなど上位進出はイメージほど多くない。
特にセンバツでの負け越しが多く、通算勝率も5割を割り込んでいるのはちょっと意外かもしれない。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 最近コンスタントに出場している九国大付は
＼ 皿 ／ ドラゴン、伝令ジャーマイアス、ムサシなど
／ /⌒/⌒/ なかなかアクの強い人材もコンスタントに輩出しているぞ
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 柳川 | 16回 (春8／夏8) | 2000年春夏ベスト8 | 真弓明信 (元阪神ほか)、香月良太 (元近鉄ほか) |
| 九州国際大付 | 11回 (春3／夏8) | 2011年春準優勝 | 加藤大輔 (元オリックス→東北楽天)、日高剛 (元オリックス→阪神)、高城俊人 (元横浜DeNA) |
| 西日本短大付 | 7回 (春1／夏6) | 1992年夏優勝 | 新庄剛志 (北海道日本ハム監督)、小野郁 (千葉ロッテ) |
＜佐賀県＞
37校 ★★春夏通算45勝78敗1分／勝率.366 (41位)
明治維新後の府県制では統廃合を繰り返し、福岡県と長崎県を行き来していた。
スポーツでは近年J1に定着しつつあるサガン鳥栖が有名どころ。
府県制の括りもあってか福岡・長崎の2県と甲子園出場枠を取りあい、
特に長崎県とは九州大会から北九州大会、戦後の東九州大会に至るまで争い続けていた。
しかし実際はその両県に押されることなく甲子園への出場を重ねており
特に戦前は佐賀中学(現在の佐賀西)、戦後は佐賀商がその筆頭だった。
例年であれば1・2回戦で敗退、3回戦まで進めれば大健闘という成績だが
夏の甲子園はわずか38勝ながら全国制覇が2度もあるロマン枠。
特に初の全国制覇を果たした佐賀商の名は偉大であり、
他校は『SASHO』の胸文字を見た途端に震え上がり泣いて許しを乞うほど。
また、県全体としても、全国各地に優秀な選手及び指導者を派遣しており、
野球王国として一時代を築きつつある。
戦績だけに留まらず、佐賀商・新谷や、唐津商・北方など話題を呼ぶ選手も輩出している。
夏は2007年夏に佐賀北が全国を制するなど、インパクトある活躍を見せるが、
逆にセンバツはご無沙汰であり、2018年に伊万里が21世紀枠で出場するまで
10年もの間センバツに代表を送り込めない時期が続いた。なお一般枠での選出は2022年に有田工が選出されるまで15年間無かった。
さらに最後のセンバツ勝利は2000年の佐賀商業まで遡らなければならない。
県大会の傾向としては、全国制覇を果たした佐賀商、佐賀北といった公立勢を、
佐賀学園、龍谷、早稲田佐賀、東明館といった私立勢が追いかける混戦模様が近年続いている。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 07年の佐賀北フィーバーは記憶に新しい
＼ 皿 ／ 数年に一度、わけのわからんポテンシャルを持った
／ /⌒/⌒/ 豪腕投手が現れるロマンのある地域
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 佐賀商 | 22回 (春6／夏16) | 1994年夏優勝 | 新谷博 (元埼玉西武→日本ハム) |
| 佐賀北 | 5回 (春0／夏5) | 2007年夏優勝 | 岸川勝也 (元南海ほか) |
＜長崎県＞
56校 ★春夏通算71勝95敗／勝率.428 (33位)
島の数日本一であり、県内には海岸線からの距離が15km以上の地点はないらしい。
しかし離島の高校が環境面に恵まれないのは沖縄と同じようである。
長崎といえば国見サッカーだった頃もあったほど有名。
「甲子園?それよりサッカーの結果は?」状態だった県民を清峰が叩き起した。
県立清峰高校の活躍を紹介したい。
2005年夏に、甲子園初出場にして同年春優勝校と前年夏準優勝校を破り、3回戦進出という快進撃を遂げた。
名前聞いたこともねーとこがうっかり出て来ても勝てるわけねーだろｗｗｗ佐実連れて来いｗｗｗ
とかおもっててマジすんませんでした。
完全に無名の公立校が春王者に延長13回の死闘を演じて勝ちあがりました。めでてえｗｗｗでもまぐれまぐれｗｗｗ
次は去年の準優勝校じゃんクジ運わるすぎｗｗおわたｗｗｗｗとか思ってたら、二回戦も序盤大量得点で勝ちました。
本気で清峰さんナメてましたごめんなさい。
これを皮切りに清峰は、2006年春に初出場準優勝、2009年春に遂にセンバツを制した。
長崎県勢春夏通じて初の甲子園制覇であった。
近年は、海星、長崎商、長崎日大、波佐見、佐世保実など
古豪新興／公立私立が入り乱れての乱戦となっているが、特筆すべきは創成館の急成長だろうか。
数年前にオーナーが代替わりして以降センバツに3度出場、
夏は初出場の2015年に天理 (奈良)を下して甲子園初勝利を挙げ、
春も2018年に、昨秋神宮準優勝の肩書に違わぬ活躍でベスト8入り。
サッカーの応援歌やチキバン、U.N.オーエンといった独特なブラバンの選曲と
名物校長のこともあって注目を集めている。
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 海星 | 25回 (春6／夏19) | 1976年夏ベスト4、2016年春ベスト8 | 堀幸一 (千葉ロッテ二軍打撃コーチ)、松永浩典 (元埼玉西武) |
| 長崎日大 | 13回 (春4／夏9) | 2007年春ベスト8 | 大瀬良大地 (広島)、中村隼人 (元北海道日本ハム→読売)、野原将志 (元阪神) |
| 創成館 | 7回 (春3／夏4) | 2018年春ベスト8 | 川原陸 (阪神) |
| 清峰 | 5回 (春2／夏3) | 2009年春優勝、2006年春準優勝 | 今村猛 (元広島)、古川秀一 (元オリックス) |
＜熊本県＞
61校 ★春夏通算108勝112敗1分／勝率.491 (20位)
戦前から現在まで熊本工業、通称・熊工が中心。
これまでプロ野球界へ輩出した数は63名にも達し、公立高校の中では全国1位。
打撃の神様と称された川上哲治をはじめ、数多くの名選手を生んでいる。
敗れはしたが、1996年夏の決勝戦で松山商業 (愛媛)と演じた激闘は20年を過ぎた今もなお語り草となっている。
その熊工を追う学校は九州学院を筆頭に、秀岳館、東海大熊本星翔、城北、鎮西、文徳など複数の私立勢が優勝争いに絡むことが多い。
そんな中、「キナセン」で知られる伝統公立校済々黌は、
スクールカラーの黄色い帽子を被った大応援団による地鳴りのような応援でアルプスを沸かせることで有名。
久々に甲子園出場した2012年夏は「ルールブックの盲点」から得点を挙げ、さらに22年ぶりの勝利も挙げた。更に2013年春も勝利を挙げるなど、まだまだ健在である。
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 熊本工 | 41回 (春20／夏21) | 1996年夏準優勝 | 川上哲治 (元読売、野球殿堂)、前田智徳 (元広島東洋)、荒木雅博 (元中日) |
| 九州学院 | 15回 (春6／夏9) | 2010年夏・2022年夏ベスト8 | 高山久 (元埼玉西武→阪神)、大塚尚仁 (元東北楽天)、村上宗隆 (東京ヤクルト) |
| 済々黌 | 11回 (春4／夏7) | 1958年春優勝 | 古葉竹識 (元広島東洋監督)、大竹耕太郎 (阪神) |
| 秀岳館 | 6回 (春3／夏3) | 2016年春夏・2017年春ベスト4 | 遠山奬志 (元阪神ほか)、松中信彦 (元福岡ソフトバンク)、九鬼隆平 (横浜DeNA) |
＜大分県＞
44校 ★★春夏通算86勝102敗／勝率.457 (29位)
おんせん県。
人口に対してプロスポーツチームがやたら多く、最古の車いすマラソン大会があるなど、真夏も真冬もスポーツ三昧。
野球においても人口あたりのプロ選手輩出率はトップクラス。
しかし春は1967年、夏は1972年のどちらも津久見が制したのを最後に50年近く優勝から遠ざかっており、
近年は夏ベスト4を残した柳ヶ浦や、津久見以来の甲子園決勝進出校となった春準優勝の明豊(旧・別府大付)が有名。
特に2009年夏の9回裏覚醒今宮はマモノスレ黎明期を盛り上げた一場面である。
近年は明豊を軸に大会が展開することが多いが、別府青山(現・別府翔青)、鶴崎工、日田林工、大分工、杵築、大分商など公立高校もしばしば甲子園への切符を獲得している。
また、女子マネージャーが話題となった大分、連覇が難しい大分県にあって、これを達成した藤蔭など新興の私立勢も伸び盛りであり今後に注目だ。
また、甲子園に出場しないながらもプロへと進む選手も多いのは、選手の分散が目立つ九州ならではか。
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 津久見 | 18回 (春6／夏12) | 1967年春・1972年夏優勝 | 大田卓司 (元西武)、川崎憲次郎 (元ヤクルト→中日)、鉄平 (元東北楽天ほか) |
| 大分商 | 22回 (春7／夏15) | 1967年・1970年・1979年夏ベスト8 | 岡崎郁 (元読売)、源田壮亮 (埼玉西武)、森下暢仁 (広島東洋) |
| 明豊 | 15回 (春6／夏9) | 2021年春準優勝、2019年春ベスト4 | 城島健司 (元マリナーズほか)、今宮健太 (福岡ソフトバンク) |
| 柳ヶ浦 | 10回 (春2／夏8) | 1994年夏ベスト4 | 脇谷亮太 (元読売ほか)、山口俊 (元横浜DeNAほか) |
＜宮崎県＞
47校春夏通算69勝92敗／勝率.429 (32位)
読売ジャイアンツや福岡ソフトバンクホークスなど、多くのプロ球団が
キャンプ地として長年に渡って利用しており、古くから野球への関心は高い。
近年は若手選手の成長機会として「フェニックスリーグ」も設置された。
1975年の1県1代表式予選大会創始以来、「2年連続」の文字が
甲子園代表校の肩書に刻まれたことが一度として無いという、
神奈川や大阪などとは違った意味で「激戦区」と呼ばれる地域。
全体を通しても2期連続出場は3例ほど、夏に限ると46・47回の宮崎商ただ1校のみである。
南国気候ゆえに県内のどこでも野球に取り組むことが可能であること、
有力選手をガツガツと集めるほど裕福な私立高校が存在しないこと、
福岡や熊本、鹿児島への人口流出が激しいことなどといった悲喜こもごもの事情が相まって、
県内各所に点在する有力校が毎年入れ替わり立ち替わり県大会決勝戦に現れるため、
「古豪」という言葉の使いどころが存在しない。
その中でも近年、盟主の立ち位置にいるのが県南地区の日南学園。
甲子園出場回数最多という記録もあるが、何より2001年夏の寺原フィーバーの余波が
今も色濃く残っており、「宮崎県の強豪」と言われるとここをイメージする高校野球ファンも多い。
その時から県内だけでなく、他県からも優秀な選手が来るようになっている。
県南はその日南学園を山麓に構える都城勢が追う形になっている。
かつてKKPLと春夏に渡って奮闘した伝統校・都城や
2度の夏8強入りと実績のある都城商がその代表だろう。
その他に出場回数は少ないながらロマンある快進撃を見せた小林西もいる。
県央地区は宮崎市を中心として高校数も多く、甲子園出場を経験した強豪が犇めいている。
その中でも県勢の黎明期を支えた宮崎工、
唯一の夏連続出場を果たしている宮崎商、
選手権6度の出場を誇る高鍋といった歴史ある公立校に、
2015年夏にカープ化して話題を呼んだ宮崎日大といった
平成以降に出場を果たし力を伸ばした強豪私立が名を連ねている。
県北地区は延岡学園と聖心ウルスラの2校の私立校が盟主の座を争う。
全体的に延岡市内に強豪校が集まり、その他の都市が押されている格好と言える。
しかし近年は2018年春・2019年夏・2022年夏の出場など近年の活躍が目立つ富島(日向市)が台頭している地区でもあり、混戦模様になりつつある。
また、九州勢では唯一春夏を通じて甲子園優勝経験が無い。
しかし意外なことに明治神宮大会や国体 (こちらは記録上)での優勝経験があるため、
巡り合わせがよければ…という淡い期待もちらほらと聞かれるが、実現には至っていない。
やはり有力選手の一極集中が無いためとされているが、
それだけにどこが出場しても地元からは暖かい声援が届くようだ。
2013年夏、ついに重本監督率いる延岡学園が県勢初の優勝及び九州勢優勝コンプリートを賭けて
県勢初の決勝進出を果たしたが、惜しくも準優勝に終わり期待は次回へと持ち越された。
余談だが、この2013年という年はウィンターカップ (バスケ)で延岡学園が去年に続く連覇、
冬の国立 (サッカー)で鵬翔高校が県勢として初優勝と、県勢の高校スポーツが大躍進を遂げた１年となり
野球では優勝こそ叶わなかったものの、その一躍を担った活躍であった。
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主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 日南学園 | 14回 (春5／夏9) | 1999年春・2001年夏ベスト8 | 赤田将吾 (元埼玉西武ほか)、寺原隼人 (元福岡ソフトバンクほか)、井手正太郎 (元ソフトバンク→横浜DeNA) |
| 延岡学園 | 10回 (春3／夏7) | 2013年夏準優勝、1973年夏ベスト16 | 黒木知宏 (千葉ロッテ一軍投手コーチ)、草野大輔 (元東北楽天) |
| 高鍋 | 10回 (春4／夏6) | 1966年夏ベスト4、1998年春ベスト8 | 池田親興 (元阪神→福岡ダイエー) |
| 宮崎商 | 8回 (春3／夏5) | 1964年夏ベスト4 | 小川亨 (元近鉄)、赤川克紀 (元東京ヤクルト) |
＜鹿児島県＞
76校 ★春夏通算100勝112敗2分／勝率.472 (25位)
県大会の舞台となる鴨池球場にはかつて千葉ロッテがキャンプ地を構えていたが、
かといってロッテファンが多いわけでもない (読売、ホークスが多い)鹿児島県。
南国ならではの温暖な気候は1年中安定した練習環境を実現しており、
野球のみならずサッカーでも全国的な強豪校が多い恵まれた土地である。
鹿児島県の高校野球は樟南(旧・鹿児島商工)、鹿児島実、鹿児島商の3校が非常に強く、
1981年から2005年までの25年間に渡ってこれら「御三家」の夏の甲子園独占が続いた。
(サッカーでも似たような状態で、特に鹿児島実は前園真聖、城彰二、松井大輔、遠藤保仁を輩出。)
近年になって神村学園が各種運動部に力を注ぎ、
鹿児島商に代わって新たな御三家としての地位を確立。
九州で最も「聞いたことのある学校が出てくる」確率が高い地域と言える。
上述の御三家以外では、2020年春に初出場した
鹿児島県は薩摩半島と大隅半島という2つの大きな半島を有するが、野球の力関係でいえば鹿児島市を有する薩摩半島が優勢。
大隅半島からの甲子園出場は2013年春の尚志館(志布志市)が初めてで、
夏は2014年夏の鹿屋中央(鹿屋市)まで待たねばならなかった。
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 鹿児島実 | 29回 (春9／夏20) | 1996年春優勝、1974年夏ベスト4 | 定岡正二 (元読売)、杉内俊哉 (読売投手チーフコーチ)、本多雄一 (福岡ソフトバンク一軍内野守備走塁コーチ) |
| 樟南 | 27回 (春7／夏20) | 1994年夏準優勝、1999年夏ベスト4 | 鶴岡慎也 (元北海道日本ハムほか)、大和 (横浜DeNA) |
| 神村学園 | 11回 (春5／夏6) | 2005年春準優勝、2023年夏ベスト4 | 野上亮磨 (元埼玉西武→読売) |
＜沖縄県＞
65校 ★★★★春夏通算104勝87敗／勝率.5445 (14位)
終戦後もアメリカの占領下として長らく日本列島から切り離されてきた悲しい歴史を持つ。
『本土との繋がり』を実感できる高校野球は、そんな沖縄県民にとって数少ない娯楽と希望であった。
ようやく1958年に戦後初めて沖縄県代表として出場を果たした首里だが
検疫法により持ち帰ろうとした甲子園の土を船上で海に捨てられてしまったという
非常に有名なエピソードは、高校野球ファンとしては涙無しには語れない。
底抜けに明るい沖縄県勢の応援の裏にはこういった暗い過去があることを忘れてはならない。
(※1958年はまだ米軍占領下にあり、出場に際してはパスポートが必要であった。
沖縄返還は1972年と実は結構最近の話なのである。)
そんな事情もあり沖縄県民の高校野球への関心は全国でもトップクラスに高く、
毎年高校野球の時期になると報道が過熱、沖縄代表の試合が始まると沖縄の経済が2時間停滞するとも言われ、
2010年夏に興南が優勝したときなどは三日三晩宴会が続いたとか続いてないとかという話もあった。
そんな高校野球好きの県民性もあって、毎年沖縄県の高校の試合ではアルプススタンドが異様な盛り上がりを見せ
その代表校とは何の縁もゆかりもないおっちゃんが笑顔で指笛を吹いていたりする。
基本的には鹿児島同様に温暖な気候で1年中練習が可能な、積雪とは無縁の地域。
プロ野球チームの多くも2月のキャンプ地で採用していることでも知られているが、
高校野球でも強豪私立校が春先に合宿を沖縄で組むことも少なくない。
センバツ直前の練習試合解禁とともに沖縄からセンバツ出場校の仕上がり具合を伝えるニュースがよく届くように、
練習試合相手として採用される沖縄の学校のレベルが上昇している一因と見る声もある。
しかしながら離島の高校ともなると、決して環境面で優れているとは言い難い。
離島勢の甲子園出場は八重山商工ただ一校に留まっている。
近年の県大会の傾向としては、名将・栽監督のもと夏2年連続準優勝を果たした昭和の強豪沖縄水産が、1998年夏を最後に長らく甲子園から遠ざかるなか、
初の選手権優勝を果たした興南、初の選抜優勝を果たした沖縄尚学の私学2校を中心に、
宜野座、浦添商、中部商、糸満、嘉手納、具志川商といった複数の公立勢が追いかける展開が続く。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ ピュイピュイピュイピュイピュイピュイピュ〜〜イ
＼ ３ ／
／ /⌒/⌒/
| | ⌒∩⌒
主な該当高校
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 興南 | 17回 (春4／夏13) | 2010年春夏連覇 | 仲田幸司 (元阪神ほか)、デニー友利 (元西武ほか)、島袋洋奨 (元福岡ソフトバンク)、宮城大弥 (オリックス) |
| 沖縄尚学 | 17回 (春7／夏10) | 1999年・2008年春優勝 | 安仁屋宗八 (元広島ほか)、伊志嶺翔大 (千葉ロッテ二軍外野守備走塁コーチ)、東浜巨 (福岡ソフトバンク) |
| 沖縄水産 | 12回 (春3／夏9) | 1990年・1991年夏準優勝 | 新垣渚 (元ソフトバンク→東京ヤクルト) |
【特別編】
＜台湾＞
春夏通算12勝21敗(出場回数20回)／勝率.364日清戦争に勝利し、下関条約により1895年から日本による統治が始まった台湾。
大東亜政策を掲げる大本営の本音はともかく、現場の日本人教育者は熱心であったという話は
多少なりとも耳に入る。
こと学生野球に関しても、本土からの移住者も加えて1923年(大正12年夏・第9回)に台湾第一中学が
初出場を果たしてから、1941年に戦況悪化により中止されるまで強豪地区として鳴らしたほど熱心であった。
しかし、いわゆる外地はどこも全員日本人によるチームが代表になることが多く
朝鮮では審判が日本人びいきだとして、試合をボイコットする事件すらあった。
そんな中、原住民、台湾人、日本人の3民族の混成部隊により台南の学校で初めて台湾大会を制覇し
1931年夏に準優勝を果たした天下嘉農こと嘉義農林学校などは最近になって台湾で映画化されるほどで
どうしても甲子園に出たいとわざわざ日本の高校に留学してくる生徒もニュースになったばかりである。
昨今のWBCを見てもわかる通り、台湾の人たちの野球に対する情熱は計り知れないものがある。
また嘉義農林学校の野球部のOBが、鬼監督近藤兵太郎のお墓参りのために来日し
戦中戦後の混乱期に失われた準優勝の記念盾を復刻、墓前に供えたという台湾人の義理堅さがわかる
エピソードもある。
なお、上述の映画は、2015年1月24日 (土)新宿バルト9他全国公開が決定。
映画『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』
地方局などで高校野球の予選を中継している際は、CMも見られるようだ。
|＼＿／￣￣＼_／| 【マモノスレ的ポイント】
＼＿| ▼ ▼ |_／ 自分、ホルホルいいっすか
＼ 皿 ／. と冗談は置いといて最近の台湾野球の進化はめざましい
／ /⌒/⌒/ 2013WBCの王建民なんか打てる気しなかったもんね
| | ⌒∩⌒
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 嘉義農林学校(現嘉義大学) | 5回 (春1／夏4) | 1931年夏準優勝 | 呉昌征(読売→阪神→毎日)、呉新亨(大和→読売) |
| 台北第一中学校(現建国高級中学) | 7回 (春2／夏5) | 1929年夏ベスト4 | 宮崎剛(阪神→宇高→阪急→大洋) |
＜朝鮮＞
春夏通算8勝20敗(出場回数20回)／勝率.286※なお台湾と違って春のセンバツ出場経験は無い
日本にとって最も因縁の深い国であろう韓国もまた日本による統治時代があった。
1910年に日韓併合条約により1945年の終戦までそれは続いた。
朝鮮代表として1921年夏(第7回)に初出場を果たしたのは釜山商業(現在の開成高校)。
ちなみに当時はまだ甲子園ではなかったようで、しかも出場選手は皆日本人だったという
残念エピソードもある。
しかし23年夏には全員韓国人を掲げる徽文高普中等学校が朝鮮代表として出場
出場校が少なかった大会ではあるが、ベスト8という成績を残している。
台湾と違ってあまり友好的でないエピソードが当時から多く残されており、高校野球に関わらず
いがみ合っている日韓ではあるが、仁川中学のように高校野球ファンをホッとさせる話を
伝えてくれる学校も少ないながらある。
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
＜満州＞
春夏通算12勝20敗(出場回数20回)／勝率.375※なお朝鮮と同じく春のセンバツ出場経験は無い
ラストエンペラーで知られる愛新覚羅溥儀を皇帝に持つ『日本の生命線』満州国。
ここからも甲子園に出場するために球児たちが汗を流していた。
ちなみに満州国の国技がサッカーであったことは知る人ぞ知る豆知識である。
1921年夏に朝鮮とともに参加を認められ、大連高等商業学校が満州代表として参加。
初出場にしてベスト4入りという快進撃を見せ、以来強豪地区として活躍したが
実際には他の統治地域と同じく、ほぼ日本人が主力をつとめていたようだ。
また、青島中学のように中華民国など満州国地域以外から代表になることも
多々あり、当時の大陸の混沌とした様子を代表校から見てとれる地域となっている。
さらに日本に統治されていたとは言え大陸内部に達する地域でもあったため
学校によっては(特に内陸部の奉天商などは)出場するだけでも(物理的な意味で)一苦労だったようだ。
地理的にもモンゴルやロシアに近く、緯度的には北海道より北にある地域もあり冬の寒さは非常に厳しかった。
現在では甲子園に出場した学校の多くは廃校となり、今では名前も跡も残されていないが
終戦後に日本へ帰国した野球部OBの中には、毎年甲子園の開会式に球場へ足を運ぶ方も
いらっしゃるようです。
| 学校名 | 出場歴 | 実績 | 著名出身者 |
| 大連高等商業 | 12回 (夏12) | 1921年夏ベスト4、1926年夏準優勝 | 武末悉昌(南海→西鉄) |
2024年04月02日(火) 10:14:29 Modified by ktp625
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