2016センバツへの道程
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＼ 皿 ／ すでに春に向けた戦いは始まっているのだ
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【神宮大会】優勝 高松商（初優勝）
準優勝 敦賀気比
優勝した学校の地区に神宮枠1が与えられる
創志学園 ──┐ ┌── 木更津総合
├─┐ ┌─┤
敦賀気比 ──┘ │ │ └── 大阪桐蔭
│ │ │
東 邦 ┐ ├─┴─┤ ┌ 関東第一
├─┐ │ │ ┌─┤
秀岳館 ─┘ ├─┘ └─┤ └ 札幌第一
│ │
青森山田 ──┘ └── 高松商
1回戦
秀岳館 2ー4 東邦
札幌第一 7ー4 関東第一
2回戦
創志学園 1−5 敦賀気比
敦賀気比が創志学園を4安打1失点に抑え、準決勝進出を決めた。
創志学園が3回に先制するも、その裏に、昨センバツからレギュラーを張っている林中が2点タイムリー2ベースを放ち同点に。その後も敦賀気比は着々と加点して勝利した。
敦賀気比のエース・山崎は3回に先制を許すもその後は点を許さず11桁奪三振。創志学園の高田は7奪三振も、小刻みに点を許してしまった。
木更津総合 2−5 大阪桐蔭
木更津総合は峰村の先頭打者お誕生日で先制。が、大阪桐蔭の栗林が千葉��1左腕の早川から3ランお誕生日を放ち逆転。
6回に木更津総合は犠飛で1点を返し1点差まで詰め寄るも、早川が永廣にタイムリーを浴び、ここで降板。大阪桐蔭の高山は7四死球と制球に苦しむも、要所を押さえて2失点完投。
青森山田 4ー3 東邦
両チームとも控えが先発投手。
試合は初回から動く。二死二塁から、青森山田の三森が放った打球はスタンドインして先制2ラン、、、と思いきや、ライトで出場していたせんとくんが猛抗議すると判定が覆り2ベースに。だが、その後タイムリーが飛び出し、2-0に。1ッ点ずつ取り合い、4回と6回に東邦・鈴木光にタイムリーが出て3-3となる。だが、8回に青森山田が内野ゴロの間に勝ち越し、これが決勝点に。3回から登板した堀岡は制球に苦しみながらも2失点に抑えた。
札幌第一 2ー7 高松商
青森山田 5ー8 敦賀気比
点の取り合いとなった準決勝第一試合は、敦賀気比が制し、決勝進出。
敦賀気比が2回に小島のソロお誕生日で先制すると、その裏に青森山田がすぐさま逆転。しかし、5回に敦賀気比・上中尾に満塁からの走者一掃タイムリー2ベースが飛び出すと、6回にも2点を追加。このまま押し切ると思われたが、8回に青森山田・齋藤が2点お誕生日。さらにを2点突き放された最終回も1点を返すも、追いつくには至らず。
大阪桐蔭 6ー7 高松商
これぞ乱打戦といえる混戦は高松商が制した。
試合前に、高松商のエース・浦が急性胃腸炎に感染。エースを欠いた状態で試合に挑むことになった。しかし、試合は高松商ペースで進む。2回に高松商がやらかし絡みで先制すると、直後に追いつかれるも、犠飛で勝ち越し。またもやらかし絡みで追加点を奪うと、5回と7回に計4つのタイムリーが飛び出し7-1とする。だが、ここまで好投を見せていた多田が大阪桐蔭に捕まり、7回と8回で5失点を喫し、1点差となる。9回には大阪桐蔭のエースの高山が150キロを計測し流れは大阪桐蔭に傾くも、代わった美濃がピシャリと抑えた。
決勝
敦賀気比 3−8 高松商
勝者の地域が神宮枠が獲得できる決勝は37年ぶり2回目の出場の高松商が制した。
先制したのは敦賀気比。5回に植村、林中のタイムリーで2点を先制、7回には今大会絶好調の上中尾のタイムリーで3-0とする。しかし、ここまで好投を続けていた山崎が突如崩れる。ARKAKIに米麦、美濃、植田理のタイムリーであっという間に5-3。高松商はさらに9回、やらかし＆投打にわたって活躍している美濃の3打点目となる2点タイムリーで8-3と突き放した。
まさかの山崎の火だるま化で逆転負けを喫した敦賀気比だが、センバツには「神宮優勝校はセンバツで勝ち上がれない」というジンクスがあるため、春連覇を目指す身としては助かったという見方もあるかもしれない。とにかく、山崎がこの悔しさをどう晴らすかに注目だ。高松商も、このジンクスをどう打ち破るかに注目したい。
和歌山東は監督の暴力で推薦辞退
12月11日に21世紀枠最終候補校が決まった。1月29日に東日本と西日本から1校ずつ、地域を考慮せずに1校を選考する。
・札幌清田：毎年50〜70人が国公立に進む進学校。国際交流も盛んで、地域への交流も高い。他の部とグラウンドを共有する中、道4強に進出した。雪国のハンデを乗り越える努力など、高校野球の模範的な姿を実践していると評価を受けた。
・釜石：復興の希望の星。20年前に甲子園に出場しているのがネックだが、スーパーサイエンスハイスクール指定校、東日本大震災から5年など、選考を後押しする内容が多い。21世紀枠筆頭か？
・上尾：甲子園7回の出場を誇る埼玉の公立の雄…も、30年以上甲子園から遠ざかっている。今秋は、夏に聖望学園・本庄第一といった強豪を下した松山を破るなど快進撃を見せた。花咲徳栄戦まで4試合3失点と守備は堅い。
・長野：1921年に全国大会出場と歴史の長い学校。30年以上聖地から遠ざかっている。県随一の進学校であるが、ほかの推薦校に比べてアピールポイントが少ないのが難点か？
・宇治山田：第1回全国中等学校優勝野球大会出場校。これ以来100年間出場していない。出場すれば100年ぶりの聖地と、最多ブランクとなる。第1回大会で勝利していないため、出場を決めて100年越しの悲願を達成したいところだ。
・長田：ここもまた進学校で、京大進学者数は兵庫トップクラスの位置にある。地区予選決勝で15−2で敗れるも、県大会ではロースコアの接戦を制するなど4強進出。神港学園には3−2で惜敗。
・出雲：進学校。県大会は接戦を勝ち上がり、中国大会では広島1位の広島国際学院を1点差で下し、8強に進出。準々決勝で開星に1点差で惜敗。市内で最も校則が厳しい。
・小豆島：部員は17人だが、丸亀や尽誠学園といった甲子園経験校を撃破すると、決勝では後に神宮大会で優勝する高松商を下して優勝。四国大会では初戦で土佐に1点差で敗れるも、少人数で勝ち上がり、「三十四の瞳」とも言われた小豆島は21世紀枠筆頭候補。
・八重山：石垣島からまた旋風を起こせるか？県大会で甲子園経験校を次々撃破すると、決勝の興南戦では比屋根を攻略。九州大会でも8強進出と快進撃を見せた。選出されると、「監督が死ねって」の八重山商工以来2校目の離島からの出場となる。
【北海道】優勝 札幌第一
準優勝 北海道栄
4強 札幌清田、駒大苫小牧
全道大会やぐら
旭川西 ───┐
│ ┏━━ 札幌第一
稚内大谷 ┐ ┏━┐ ┏━┛
┏━┛ │ ┃ └── 帯広工
白樺学園 ┛ ┏━┓ ┏━┛
┃ ┃ ┃ │ ┏━━ 北 照
北海道栄 ━━┓ ┃ ┃ ┃ └━┛
┗━┛ ┃ ┃ └── 函館柏陵
滝川西 ───┘ ┃ ┃ ┃
├─┗━┛
札幌光星 ──┐ │ │ ┌── 武修館
┏━┓ │ │ ┏━┓
札幌清田 ━━┛ ┃ │ │ ┃ ┗━━ 駒大苫小
┗━┘ └━┛
函館工 ━━━┓ │ │ ┌── 旭川東
┗━┘ └━┓
北見北斗 ──┘ ┗━━ 札幌日大
札幌第一が逆転で北海道栄を破って道大会初優勝。初のセンバツはほぼ確定だ。
主将でエースの上出を中心に、8試合で8失点、完封4の守りが光る。上出は決勝で全打点を挙げるなど打でもチームを引っ張った。
駒大苫小牧を1-0、北照を6-4、立命館慶祥を8-1と、並みいる強豪を撃破したあたり強さは本物だろう。
北海道栄も、白樺学園や滝川西を破る快進撃を見せたが、10年ぶりの聖地は補欠枠となりそう。
東海大四、北海の春夏甲子園出場コンビは、全道大会出場もできなかった。
【東北】優勝 青森山田
準優勝 八戸学院光星
4強 盛岡大附、一関学院
夏の甲子園2勝の花巻東（岩手）や、エース卒業の成田商秋田商は姿を消したが、おおむね順当な顔触れが揃った。
秋 田 ──┐ ┌── 聖光学院
┏━┓ ┏━┓
鶴岡東 ─┐ ┃ ┃ ┃ ┗━━ 一関学院
┏━┛ ┃ ┌━┛
青森山田 ┛ ┗━┓ │ │ ┌── 釜 石
│ ┃ │ └━┓
八工大一 ──┐ │ ┃ │ ┗━━ 東 北
┏━┘ ┃ ┃ │
仙台育英 ━━┛ ┗━┛─┤ ┏━━ 八戸光星
│ ┃ ┏━┛
盛岡大付 ━━┓ │ ┃ ┃ └── 能 代
┗━┓ │ ┃ ┃
山形中央 ──┘ ┃ │ ┗━┛ ┌ 福島商
┗━┘ │ ┏━┓
学法石川 ━━┓ │ │ ┃ ┗ 東 陵
┗━┘ └━┛
能代松陽 ──┘ └── 酒田南
例年、東北のセンバツ出場枠は2。まずは決勝進出が一つの目安となる。
しかし、その二校を青森が独占してしまった。青森勢がセンバツ出場2校となると史上初となる。
決勝のスコアによっては、「青森からの2校出しは危うくなるのでは？」と懸念されたが、結果は青森山田が堀岡の3試合連続完投の活躍によって5-0の完封で優勝。センバツ出場は確実だろう。出場すると、春は意外にも11年ぶり2回目となる。
準優勝の八戸学院光星は、桜井が3試合連続の完投で奮闘するも、完封負け。しかし、5点差は許容範囲内のはず。
県大会では青森山田に勝っていることもあり、センバツの選考には影響はないはずだ。
聖光学院、東北といった強豪を軒並み撃破した一関学院は三たびの大物食いとはならず、準決勝でコールド負け。
【関東】優勝 木更津総合
8強 花咲徳栄、日本航空、霞ヶ浦、浦和学院
やはり最大のトピックは夏の王者・東海大相模のコールド負けか。相手が横浜だったとはいえ、この結果は衝撃を与えた。
3季連続甲子園出場中だった作新学院に健大高崎といったマモノ甲子園お馴染みの面子もあと1勝で関東大会を逃している。
この夏初めて甲子園を経験した専大松戸もあと1勝で敗退。一方でそれ以外の2015年甲子園出場校は全て関東大会に顔を揃えた。
その他の関東の有力校では2013年夏覇者の前橋育英などが県大会で敗れている。
樹 徳 ──┐ ┌── 白鴎足利
┏━┐ ┌━┓
花咲徳栄 ━━┛ │ │ ┗━━ 日本航空
┣━┐ ┌━┫
木更津総 ━━┓ ┃ │ │ ┃ ┌── 横 浜
┗━┛ │ │ ┗━┓
桐光学園 ──┘ │ │ │ ┗━━ 常総学院
├─┴─┤
東海甲府 ━━┓ │ │ ┏━━ 桐生第一
┗━┓ │ │ ┏━┛
春日部共 ──┘ ┃ │ │ ┃ └── 千葉明徳
┣━┘ └━┛
霞ヶ浦. ━━━┓ │ │
┗━┘ └──── 浦和学院
文星芸大 ──┘
関東からのセンバツ出場校は例年4＋α。大抵はベスト8のうちの1校が東京2番手との比較にかけられることとなる。
優勝したのは昨春甲子園出場の木更津総合。甲子園を経験した左腕・早川が桐光学園、花咲徳栄といった強豪をともに1失点完投でくだし、準決勝では武田が強打を誇る東海大甲府をシャットアウト。決勝は控え投手が登板し、7失点を喫するも打線が粘り、延長サヨナラで初優勝を決めた。投手陣の層が厚く、接戦を制する力がある。
準優勝は常総学院。前代からエースの鈴木が横浜の藤平、日本航空の片岡に投げ勝ち、準決勝では堅村が完封など、投手陣に明るい話題が多い。2年連続のセンバツは確実だ。
東海大甲府は夏に続き強打で4強進出。投手陣は、ポッチャー・菊池は怪しい投球をしたが、控えの松葉が好投。木更津総合に完封で敗れたが、2-0だと問題ないだろう。センバツは意外にも25年ぶりの出場となりそう。
桐生第一も2年ぶりのセンバツはほぼ当確。前回出場時に延長引き分け再試合を戦い抜いた代が引退しても勝ち上がれる層の厚さを見せつけた。
8強には花咲徳栄、日本航空、霞が浦、浦和学院が入ったが、スーパーシードで準々決勝から出場した浦和学院はまず出場はないだろう。霞ヶ浦も、コールド負けは分が悪いか？
こうなると、地域性も加味すると花咲徳栄が東京の2位と争う可能性が高い。同校は、埼玉No１左腕の高橋を擁し、昨夏は8強に進出した。木更津総合には1-2で敗れている。
日本航空は、同県の東海大甲府がセンバツ当確のため、分が悪い。
神奈川は横浜と桐光学園が、栃木は白鷗大足利と文星芸大付が1回戦で消え、代表校は送れなさそうだ。
【東京】優勝 関東第一
東京大会16強やぐら
東海高輪 ━━┓ ┏━━ 帝 京
┗━┓ ┏━┛
足立学園 ──┘ ┃ ┃ └── 堀 越
┗━┐ ┌━┛
佼成学園 ━━┓ │ │ │ │ ┌── 日大桜丘
┗━┘ │ │ └━┓
東海菅生 ──┘ │ │ │ ┗━━ 東亜学園
├─┴─┤
日大三 ───┐ │ │ ┌── 駿台学園
┏━┓ │ │ ┌━┓
二松学舎 ━━┛ ┃ │ │ │ ┗━━ 修 徳
┗━┘ └━┓
城 東 ━━┓ │ ┃ ┏━━ 関東一
┗━┘ ┗━┛
紅葉川 ───┘ └── 早大学院
Ａ：東海大高輪台×（工学院大付×片倉） Ｂ：（昭和一学園×足立学園）×錦城学園
Ｃ：立教池袋×（国士舘×佼成学園） Ｄ：（創価×東海大菅生）×日大二
Ｅ：日大三×（明星×都市大高） Ｆ：（早稲田実×小平）×二松学舎大付
Ｇ：城東×（日大豊山×明大中野） Ｈ：（練馬×国学院久我山）×紅葉川
Ｉ：帝京×（東大和×広尾） Ｊ：（堀越×府中工）×和光
Ｋ：南平×（東村山西×日大桜丘） Ｌ：（昭和×青山学院）×東亜学園
Ｍ：日野×（芝浦工大高×駿台学園） Ｎ：（小山台×桜美林）×修徳
Ｏ：明大中野八王子×（成立学園×関東一） Ｐ：（足立新田×早大学院）×岩倉
東京からのセンバツ出場枠は１+α。準優勝校が関東5枠目と争う格好だ。
優勝は関東第一。終盤に二松学舎大附の大江をとらえて逆転で勝利し、2年ぶり4回目の優勝を手にした。
準優勝は二松学舎大附。4回に先制、7回に追加点を奪うも、大江がリードを保てなかった。2年連続の準優勝となったわけだが、昨センバツに出場しているため、今回は関東5枠目からの選出が濃厚だ。快進撃を見せた東海大高輪台は4強止まりだが、21世紀枠の東京都推薦校として朗報を待つ。
【北信越】優勝 敦賀気比
準優勝 福井工大福井
4強 長野商、佐久長聖
夏の甲子園出場組では、1勝を挙げてエース・草海が残っていた上田西（長野）が敗退。新潟の中越も敗れた。
こちらも夏1勝・遊学館（石川）も姿を消したが、石川は他にも星稜、金沢の有力私学が枕を並べて討ち死にとなった。
その他、メジャーリーガーの父を持つ高津擁する新潟明訓、度々敦賀気比を苦しめてきた新鋭の啓新などが県大会で姿を消した。
小松大谷 ──┐ ┏━━ 敦賀気比
┏━┐ ┏━┛
高岡商 ━━━┛ │ ┃ └── 学館新潟
┏━┓ ┏━┛
工大福井 ━━┓ ┃ ┃ ┃ │ ┏━━ 富山商
┗━┛ ┃ ┃ └━┛
村上桜丘 ──┘ ┃ ┃ ┃ └── 松商学園
├─┗━┛
富国大付 ──┐ │ │ ┏━━ 日本文理
┏━┓ │ │ ┌━┛
長野商 ━━━┛ ┃ │ │ │ └── 滑 川
┗━┘ └━┓
福井商 ━━━┓ │ ┃ ┏━━ 佐久長聖
┗━┘ ┗━┛
野々市明 ──┘ └── 小 松
北信越のセンバツ出場枠は例年ならば2となり、決勝進出でセンバツ出場が有力となる。
前回センバツ優勝の敦賀気比が今年も強さを見せ、秋の北信越2連覇となった。
準決勝の佐久長聖戦では先行を許すも終盤に逆転するなど、土壇場での強さは夏の明徳義塾戦も彷彿とさせる。
今度は押しも押されぬエースになるはずの山崎が、センバツではどこまで躍動するか。
準優勝の福井工大福井も、決勝の序盤までは怪しかったがリリーフが踏ん張り5点差に留めた。
2004年以来12年ぶりのセンバツ出場は濃厚と言っていいだろう。福井から2校センバツ出場となると3年ぶり3回目となる。
元々この秋も含めて7季連続で福井県大会決勝進出という実力校。気比の陰に隠れていたが、こちらも意地を見せたい。
古豪の長野商も準決勝では0−6を一時追いつく粘り腰を見せたが終盤力尽きた。
県大会は波乱続きの石川勢は、初戦で敢え無く全滅。地元・富山勢もベスト8で全滅。
新潟勢も日本文理がノーゲーム再試合、延長戦の末力尽き、こちらにも春の便りは届きそうにない。
【東海】優勝 東邦
準優勝 いなべ総合
4強 海星、三重
代表校12校が出揃った。各県1位はシードとなり準々決勝からの登場となる。
静岡では県大会4連覇中だった静岡が敗退し、4季連続甲子園は絶望的となった。
また、常葉菊川・常葉橘の両校も共に東海大会出場校相手に競り負け、ベスト16で姿を消している。
愛知では夏の甲子園2勝の名門・中京大中京が3位決定戦に敗れて東海大会出場を逃した。
春は強いはずの愛工大名電は前述の中京大中京に2−11の惨敗を喫してベスト16敗退。
三重では夏の甲子園1勝の津商が3位決定戦で涙を呑んだ。ベンチが熱くなかったからだろうか。
一方で、夏大荒れだった岐阜では有力校が揃って東海大会出場を決めた。夏代表の岐阜城北はベスト16で延長戦の末敗れている。
東海大会やぐら
海 星 ━━┓ ┌── 掛川西
┗━┐ ┌━┓
享 栄 ┐ │ │ │ ┃ ┏ 三 重
┏━┘ │ │ ┗━┛
県岐阜商 ┛ │ ┃ │ └ 栄 徳
├─┗━┓
日大三島 ┐ ┃ ┃ ┏ 中 京
┏━┓ ┃ ┃ ┌━┛
いなべ総. ┛ ┃ ┃ ┃ │ └ 藤枝明誠
┗━┛ ┗━┓
大垣日大 ──┘ ┗━━ 東 邦
例年の代表枠が2となる東海地区も、センバツ出場の目安は決勝進出となる。
決勝は、4強に三重県勢3校が入った中唯一生き残った東邦と三重県3位枠で滑り込みで東海大会出場のいなべ総合。
初回に、いなべ総合が1回戦でも見せた好投手に対する序盤猛攻撃で、せんと・藤嶋から6点を先取するも、東邦が粘り同点に追いつく。どうやら大量点差を追いつかれるのがトレンドらしい。そして、6回に東邦が3点勝ち越すも、次の回にいなべ総合が追いつくという乱戦に。最後は東邦がサヨナラで優勝を決め、センバツ出場を確定的にした。
いなべ総合も、ノーヒットノーランを記録した藤嶋から9点を奪うなど健闘したため、こちらもセンバツは確実だろう。
【近畿】優勝 大阪桐蔭
準優勝 滋賀学園
4強 龍谷大平安、明石商
8強 智弁学園、報徳学園、市和歌山、阪南大高
北大津 ───┐ ┏━━ 大阪桐蔭
┏━┐ ┏━┛
報徳学園 ━━┛ │ ┃ └── 近江兄弟
┏━┓ ┏━┛
大商大堺 ──┐ ┃ ┃ ┃ │ ┏━━ 智弁学園
┏━┛ ┃ ┃ └━┛
滋賀学園 ━━┛ ┃ ┃ ┃ └── 神港学園
├─┗━┛
阪南大高 ━━┓ │ │ ┏━━ 市和歌山
┗━┐ │ │ ┌━┛
奈良大付 ──┘ │ │ │ │ └── 平 城
┏━┘ └━┓
龍谷平安 ━━┓ ┃ ┃ ┏━━ 明石商
┗━┛ ┗━┛
高野山 ───┘ └── 福知山成
近畿のセンバツ出場枠は例年6。まずはベスト4に進出して当確ランプを灯したいところだ。
近畿を制したのはおなじみ大阪桐蔭。意外にも、秋の近畿制覇は12年ぶり2度目となる。
決勝はわずか4安打に封じられながら、ゲッツー崩れ、犠牲フライなど、泥臭く得点をもぎ取る試合巧者振りを見せつけた。
左腕エース・高山を中心とした守りと、吉沢・永広ら甲子園をよく知る打撃陣がかみ合えば、センバツでも優勝候補の一角に名前を連ねるだろう。
滋賀3位からの下克上を見せ、準優勝まで上り詰めたのは滋賀学園。決勝も11安打を放つなど、大阪桐蔭相手に互角以上に渡り合った。
原動力は1年生バッテリー。エース・神村月光（ひかり）と、女房役の後藤のコンビは甲子園でも一波乱起こす可能性は十分。
ベスト4の1校目は龍谷大平安。準決勝ではまさかのコールド負けを喫したものの、1回戦・準々決勝ではコールド勝ちも収めており、逆転落選は考えづらい。
打線に定評があるだけに、エース・市岡らが粘れるか。甲子園100勝まであと4勝で足踏みが続くが、そろそろ勝ちを積んでいきたい。
兵庫王者の明石商も4強に食い込み、初めての甲子園をほぼ手中に収めた。
夏の県大会は決勝で敗れ、甲子園に届かなかったが、その時からのエース・吉高が力投。初戦は延長戦を制し、大阪桐蔭とも競り合うなど、甲子園に相応しい力のあるチームだ。
5・6枠目争いはコールド負けしたうえに、対戦相手が準決勝で姿を消した阪南大高と市和歌山の旗色が悪い。
延長14回0−1敗戦の報徳学園は内容を鑑みれば兵庫2校目という地域性が問題視されることも無さそう。
守りから崩れた智弁学園だが、こちらもコールドは免れており、他の奈良勢が振るわなかったこともあってセンバツ出場の可能性大。
【中国】優勝 創志学園
準優勝 南陽工
4強 如水館、開星
如水館 ━━━┓ ┏━━ 金光学園
┗━┓ ┌━┛
浜 田 ──┘ ┃ │ └── 境
┗━┐ ┏━┓
大 社 ──┐ │ │ ┃ ┃ ┌── 宇部商
┏━┘ │ ┃ ┗━┓
倉敷工 ━━━┛ │ │ ┃ ┗━━ 創志学園
├─┴─┤
鳥取城北 ──┐ ┃ │ ┌── 広島新庄
┏━┓ ┃ │ ┏━┓
南陽工 ━━━┛ ┃ ┃ │ ┃ ┗━━ 開 星
┗━┛ └━┛
鳥取西 ───┐ │ │ ┏━━ 出 雲
┏━┘ └━┛
早 鞆 ━━┛ └── 国際学院
センバツの代表枠は四国と合わせて5が通例。決勝進出ならほぼ当確、ベスト4止まりなら内容次第となる。今回は四国に神宮枠がもたらされたので、中国地方も3枠が濃厚。
優勝した創志学園は、決勝でプロ注エースの高田が1失点完投。5年ぶりの春は確実だ。
準優勝は南陽工。決勝で12-1と大敗したが、神宮枠の恩恵をここで受けるかもしれない。
如水館は南陽工戦で石垣→岡本→石垣→岡本→石垣→藤岡→福嶋→山下とブーメラン継投で抵抗したものの、不発。開星は創志学園に5-0の完封負けを喫したが、決勝のスコアを見る限りはこちらが3枠目としての出場が濃厚だ。
のちに浜田は不祥事を理由に推薦を辞退したものの、元々一回戦負けのため大勢に影響はないだろう。
【四国】優勝 高松商
準優勝 明徳義塾
4強 済美、土佐
夏の甲子園組では寒川のみが脱落。センバツに拡大しても21世紀枠の松山東のみが脱落と、実力校が順当に顔を揃えた。
その他の有力どころでは夏の県大会5年連続準優勝の高知や、尽誠学園などが姿を消している。
小豆島 ───┐ ┌── 今治西
┏━┐ ┏━┓
城 南 ┐ ┃ │ ┃ ┃ ┏ 高松商
┏━┛ │ ┃ ┗━┛
土 佐 ┛ │ │ ┃ └ 池 田
├─┴─┤
新 田 ┓ ┃ │ ┌ 高知商
┗━┐ ┃ │ ┏━┓
英 明 ┘ │ ┃ │ ┃ ┗ 済 美
┏━┛ └━┛
明徳義塾 ━━┛ └── 鳴 門
四国のセンバツ出場枠は2＋神宮枠。
春夏通算44回の甲子園出場、4度全国制覇の古豪・高松商が26年ぶりのセンバツを確実なものにした。浦が4試合を投げ抜き、失点は多いものの、全試合で6点以上を挙げた打力で四国を制覇した。香川大会では、英明相手に競り合いを制している。
準優勝は明徳義塾。こちらもエースの中野が四国大会3試合完投でセンバツは確実だろう。新田、土佐を1点差で下した粘り強さが持ち味だ。
神宮枠は高松商に接戦を演じた済美と、全力疾走がモットーの土佐が争う。試合結果と地域性を考えると済美有利だが、不祥事明けという何よりのマイナスポイントがある。土佐に関しては、準優勝の明徳義塾が同県のため、バランス調整のために落とされるという可能性がある。
【九州】優勝 秀岳館
準優勝 海星
4強 日南学園、鹿児島実
夏の甲子園経験組では、ベスト8の九州国際大付（福岡）をはじめ、1勝を挙げた創成館（長崎）、エースの残った龍谷（佐賀）、
元プロの監督が率いる宮崎日大と、半数の4校が姿を消している。
また、前回センバツ出場組では、地元・鹿児島の神村学園が4枠に引っかかれず、九産大九州（福岡）もベスト4で涙を呑んだ。
糸満（沖縄）も早々に敗れたため、4校中3校が姿を消したこととなる。
この他にも、沖縄尚学、熊本工、延岡学園（宮崎）などといった有力校が各県大会の序盤で敗れている。
佐賀商 ───┐ ┌── 九州学院
┏━┐ ┌━┓
樟 南 ┓ ┃ │ │ ┗━━ 九産九産
┗━┛ │ ┌━┓
小 倉 ┘ ┏━┐ │ ┃ ┌── 富 島
┃ │ │ ┗━┓
日南学園 ━━┓ ┃ │ │ ┗━━ 鹿児島実
┗━┛ │ ┃ │
長崎総科 ──┘ ┏━┛─┤ ┏━━ 海 星
┃ ┃ ┏━┛
八重山 ━━━┓ ┃ ┃ ┃ └── 興 南
┗━┐ ┃ ┃ ┃
鹿児城西 ──┘ │ ┃ ┗━┛ ┌ 神埼清明
┏━┛ │ ┌━┓
秀岳館 ━━━┓ ┃ │ │ ┗ 大 島
┗━┛ └━┓
明 豊 ──┘ ┗━━ 臼 杵
九州地区のセンバツ出場枠は例年4。ベスト4入りが一つの目安となる。
秀岳館が昨年の九州学院に続いて2年連続で熊本勢として秋の九州を制した。秀岳館の秋の九州大会優勝は初めて。
今大会初登板の堀江からエース・有村、そしてこちらも初登板の田浦に繋いで相手打線を2点に抑え込む。
打線は4番・九鬼に今大会2本目のお誕生日が飛び出すなど13得点の猛攻で投打に圧倒した。
投打ともに層の厚さを誇り、タクトを振るった元解説者・鍛治舎監督も楽に采配出来たか。聖地での采配にも期待がかかる。
決勝戦こそ投手陣が総崩れだった海星だが、2回戦・準々決勝で10得点、準決勝では1イニング5点を奪うなど、
攻撃力は折り紙付き。冬の間に投手力を中心にしたディフェンスを整備して15年ぶりのセンバツに臨みたいところだ。
ベスト4は日南学園と鹿児島実。どちらにも問題なくセンバツの切符が届きそうだ。
日南学園はセンバツ出場なら12年ぶり。エース・主将の森山が投打に奮戦した。
秋の九州では2番を打った彼の負担を軽減させるような戦力が出てくれば甲子園でもひと暴れしそうだ。
鹿児島実は夏の甲子園でも4番を打った綿屋を中心に高い攻撃力を誇る。
丸山、谷村といった投手陣を援護して楽に投げさせる展開に持ち込み、夏春連続出場を射止めそうだ。
準々決勝は4試合中3試合が大差の展開となり、逆転選考は考えづらい状況となった。
佐賀勢は2年連続で1勝も出来ずに全滅。これで9年連続センバツ不出場が濃厚な情勢だ。
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＼＿| ▼ ▼ |_／
＼ 皿 ／ すでに春に向けた戦いは始まっているのだ
（⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ￣⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
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2015秋の大会（2015.12.17 時点）
【神宮大会】優勝 高松商（初優勝）
準優勝 敦賀気比
優勝した学校の地区に神宮枠1が与えられる
創志学園 ──┐ ┌── 木更津総合
├─┐ ┌─┤
敦賀気比 ──┘ │ │ └── 大阪桐蔭
│ │ │
東 邦 ┐ ├─┴─┤ ┌ 関東第一
├─┐ │ │ ┌─┤
秀岳館 ─┘ ├─┘ └─┤ └ 札幌第一
│ │
青森山田 ──┘ └── 高松商
1回戦
秀岳館 2ー4 東邦
東海王者の東邦が、九州王者の秀岳館を僅差で破った。 東邦のエースで4番のせんと・藤嶋が投げては2失点完投、打っては2本のお誕生日の大活躍。新球のカットボールが冴えた。秀岳館も8回に注目の4番・九鬼がタイムリーツーベースを放つなどで一時同点にするなど粘ったが、藤嶋の前に振り切られた。
札幌第一 7ー4 関東第一
3時間を超える試合は、神宮初出場の札幌第一が8強進出。 札幌第一は、2番の辻が3安打3打点、9番の兼村が4安打2打点の大活躍、エースの上出は8回4失点ながらも打っては1打点で乱打戦を制した。関東第一は中盤以降、上出を捉えて4点を奪うも、前半の5失点が重くのしかかった。
2回戦
創志学園 1−5 敦賀気比
敦賀気比が創志学園を4安打1失点に抑え、準決勝進出を決めた。
創志学園が3回に先制するも、その裏に、昨センバツからレギュラーを張っている林中が2点タイムリー2ベースを放ち同点に。その後も敦賀気比は着々と加点して勝利した。
敦賀気比のエース・山崎は3回に先制を許すもその後は点を許さず11桁奪三振。創志学園の高田は7奪三振も、小刻みに点を許してしまった。
木更津総合 2−5 大阪桐蔭
木更津総合は峰村の先頭打者お誕生日で先制。が、大阪桐蔭の栗林が千葉��1左腕の早川から3ランお誕生日を放ち逆転。
6回に木更津総合は犠飛で1点を返し1点差まで詰め寄るも、早川が永廣にタイムリーを浴び、ここで降板。大阪桐蔭の高山は7四死球と制球に苦しむも、要所を押さえて2失点完投。
青森山田 4ー3 東邦
両チームとも控えが先発投手。
試合は初回から動く。二死二塁から、青森山田の三森が放った打球はスタンドインして先制2ラン、、、と思いきや、ライトで出場していたせんとくんが猛抗議すると判定が覆り2ベースに。だが、その後タイムリーが飛び出し、2-0に。1ッ点ずつ取り合い、4回と6回に東邦・鈴木光にタイムリーが出て3-3となる。だが、8回に青森山田が内野ゴロの間に勝ち越し、これが決勝点に。3回から登板した堀岡は制球に苦しみながらも2失点に抑えた。
札幌第一 2ー7 高松商
高松商が14安打7得点で快勝。 高松商の浦は2失点完投、大熊と植田理がそれぞれお誕生日と投打がかみ合った。札幌第一は、エースの上出も捕まり、敗戦。
青森山田 5ー8 敦賀気比
点の取り合いとなった準決勝第一試合は、敦賀気比が制し、決勝進出。
敦賀気比が2回に小島のソロお誕生日で先制すると、その裏に青森山田がすぐさま逆転。しかし、5回に敦賀気比・上中尾に満塁からの走者一掃タイムリー2ベースが飛び出すと、6回にも2点を追加。このまま押し切ると思われたが、8回に青森山田・齋藤が2点お誕生日。さらにを2点突き放された最終回も1点を返すも、追いつくには至らず。
大阪桐蔭 6ー7 高松商
これぞ乱打戦といえる混戦は高松商が制した。
試合前に、高松商のエース・浦が急性胃腸炎に感染。エースを欠いた状態で試合に挑むことになった。しかし、試合は高松商ペースで進む。2回に高松商がやらかし絡みで先制すると、直後に追いつかれるも、犠飛で勝ち越し。またもやらかし絡みで追加点を奪うと、5回と7回に計4つのタイムリーが飛び出し7-1とする。だが、ここまで好投を見せていた多田が大阪桐蔭に捕まり、7回と8回で5失点を喫し、1点差となる。9回には大阪桐蔭のエースの高山が150キロを計測し流れは大阪桐蔭に傾くも、代わった美濃がピシャリと抑えた。
決勝
敦賀気比 3−8 高松商
勝者の地域が神宮枠が獲得できる決勝は37年ぶり2回目の出場の高松商が制した。
先制したのは敦賀気比。5回に植村、林中のタイムリーで2点を先制、7回には今大会絶好調の上中尾のタイムリーで3-0とする。しかし、ここまで好投を続けていた山崎が突如崩れる。ARKAKIに米麦、美濃、植田理のタイムリーであっという間に5-3。高松商はさらに9回、やらかし＆投打にわたって活躍している美濃の3打点目となる2点タイムリーで8-3と突き放した。
まさかの山崎の火だるま化で逆転負けを喫した敦賀気比だが、センバツには「神宮優勝校はセンバツで勝ち上がれない」というジンクスがあるため、春連覇を目指す身としては助かったという見方もあるかもしれない。とにかく、山崎がこの悔しさをどう晴らすかに注目だ。高松商も、このジンクスをどう打ち破るかに注目したい。
21世紀枠都道府県推薦校一覧（白ヌキは地区推薦校）
| 県 | 推薦校 | 秋成績 |
| 北海道 | 札幌清田 | 道4強 |
| 青森 | 青森北 | 県4位 |
| 岩手 | 釜石 | 県準優勝、地区2回戦 |
| 秋田 | 秋田 | 県優勝、地区2回戦 |
| 山形 | 新庄北 | 県4位 |
| 宮城 | 石巻 | 県8強 |
| 福島 | 小高工 | 県8強 |
| 茨城 | 日立第一 | 県4強 |
| 栃木 | 青藍泰斗 | 県8強 |
| 群馬 | 伊勢崎清明 | 県8強 |
| 埼玉 | 上尾 | 県8強 |
| 千葉 | 千葉明徳 | 県優勝、地区1回戦 |
| 神奈川 | 日大高 | 県4強 |
| 山梨 | 甲府城西 | 県4強 |
| 東京 | 東海大高輪台 | 都4強 |
| 新潟 | 五泉 | 県4強 |
| 長野 | 長野 | 県4強 |
| 富山 | 富山東 | 県8強 |
| 石川 | 門前 | 県8強 |
| 福井 | 美方 | 県4強 |
| 静岡 | 浜松西 | 県16強 |
| 愛知 | 栄徳 | 県3位、地区1回戦 |
| 岐阜 | 美濃加茂 | 県8強 |
| 三重 | 宇治山田 | 県8強 |
| 滋賀 | 長浜 | 県4位 |
| 京都 | 大谷 | 府8強 |
| 大阪 | 阪南大高 | 府3位、地区8強 |
| 兵庫 | 長田 | 県8強 |
| 奈良 | 平城 | 県3位、地区1回戦 |
| 和歌山 | 県3位 | |
| 岡山 | 倉敷古城池 | 県8強 |
| 広島 | 呉商 | 県16強 |
| 鳥取 | 米子西 | 県4強 |
| 島根 | 出雲 | 県3位、地区8強 |
| 山口 | 柳井 | 県4位 |
| 香川 | 小豆島 | 県優勝、地区1回戦 |
| 徳島 | 生光学園 | 県4位 |
| 愛媛 | 川之石 | 県16強 |
| 高知 | 高知小津 | 県8強 |
| 福岡 | 小倉 | 県準優勝、地区1回戦 |
| 佐賀 | 唐津南 | 県4強 |
| 長崎 | 佐世保北 | 県8強 |
| 熊本 | 千原台 | 県8強 |
| 大分 | 臼杵 | 県優勝、地区8強 |
| 宮崎 | 都城西 | 県4強 |
| 鹿児島 | れいめい | 県8強 |
| 沖縄 | 八重山 | 県優勝、地区8強 |
12月11日に21世紀枠最終候補校が決まった。1月29日に東日本と西日本から1校ずつ、地域を考慮せずに1校を選考する。
・札幌清田：毎年50〜70人が国公立に進む進学校。国際交流も盛んで、地域への交流も高い。他の部とグラウンドを共有する中、道4強に進出した。雪国のハンデを乗り越える努力など、高校野球の模範的な姿を実践していると評価を受けた。
・釜石：復興の希望の星。20年前に甲子園に出場しているのがネックだが、スーパーサイエンスハイスクール指定校、東日本大震災から5年など、選考を後押しする内容が多い。21世紀枠筆頭か？
・上尾：甲子園7回の出場を誇る埼玉の公立の雄…も、30年以上甲子園から遠ざかっている。今秋は、夏に聖望学園・本庄第一といった強豪を下した松山を破るなど快進撃を見せた。花咲徳栄戦まで4試合3失点と守備は堅い。
・長野：1921年に全国大会出場と歴史の長い学校。30年以上聖地から遠ざかっている。県随一の進学校であるが、ほかの推薦校に比べてアピールポイントが少ないのが難点か？
・宇治山田：第1回全国中等学校優勝野球大会出場校。これ以来100年間出場していない。出場すれば100年ぶりの聖地と、最多ブランクとなる。第1回大会で勝利していないため、出場を決めて100年越しの悲願を達成したいところだ。
・長田：ここもまた進学校で、京大進学者数は兵庫トップクラスの位置にある。地区予選決勝で15−2で敗れるも、県大会ではロースコアの接戦を制するなど4強進出。神港学園には3−2で惜敗。
・出雲：進学校。県大会は接戦を勝ち上がり、中国大会では広島1位の広島国際学院を1点差で下し、8強に進出。準々決勝で開星に1点差で惜敗。市内で最も校則が厳しい。
・小豆島：部員は17人だが、丸亀や尽誠学園といった甲子園経験校を撃破すると、決勝では後に神宮大会で優勝する高松商を下して優勝。四国大会では初戦で土佐に1点差で敗れるも、少人数で勝ち上がり、「三十四の瞳」とも言われた小豆島は21世紀枠筆頭候補。
・八重山：石垣島からまた旋風を起こせるか？県大会で甲子園経験校を次々撃破すると、決勝の興南戦では比屋根を攻略。九州大会でも8強進出と快進撃を見せた。選出されると、「監督が死ねって」の八重山商工以来2校目の離島からの出場となる。
【北海道】優勝 札幌第一
準優勝 北海道栄
4強 札幌清田、駒大苫小牧
全道大会やぐら
旭川西 ───┐
│ ┏━━ 札幌第一
稚内大谷 ┐ ┏━┐ ┏━┛
┏━┛ │ ┃ └── 帯広工
白樺学園 ┛ ┏━┓ ┏━┛
┃ ┃ ┃ │ ┏━━ 北 照
北海道栄 ━━┓ ┃ ┃ ┃ └━┛
┗━┛ ┃ ┃ └── 函館柏陵
滝川西 ───┘ ┃ ┃ ┃
├─┗━┛
札幌光星 ──┐ │ │ ┌── 武修館
┏━┓ │ │ ┏━┓
札幌清田 ━━┛ ┃ │ │ ┃ ┗━━ 駒大苫小
┗━┘ └━┛
函館工 ━━━┓ │ │ ┌── 旭川東
┗━┘ └━┓
北見北斗 ──┘ ┗━━ 札幌日大
札幌第一が逆転で北海道栄を破って道大会初優勝。初のセンバツはほぼ確定だ。
主将でエースの上出を中心に、8試合で8失点、完封4の守りが光る。上出は決勝で全打点を挙げるなど打でもチームを引っ張った。
駒大苫小牧を1-0、北照を6-4、立命館慶祥を8-1と、並みいる強豪を撃破したあたり強さは本物だろう。
北海道栄も、白樺学園や滝川西を破る快進撃を見せたが、10年ぶりの聖地は補欠枠となりそう。
東海大四、北海の春夏甲子園出場コンビは、全道大会出場もできなかった。
【東北】優勝 青森山田
準優勝 八戸学院光星
4強 盛岡大附、一関学院
夏の甲子園2勝の花巻東（岩手）や、エース卒業の
秋 田 ──┐ ┌── 聖光学院
┏━┓ ┏━┓
鶴岡東 ─┐ ┃ ┃ ┃ ┗━━ 一関学院
┏━┛ ┃ ┌━┛
青森山田 ┛ ┗━┓ │ │ ┌── 釜 石
│ ┃ │ └━┓
八工大一 ──┐ │ ┃ │ ┗━━ 東 北
┏━┘ ┃ ┃ │
仙台育英 ━━┛ ┗━┛─┤ ┏━━ 八戸光星
│ ┃ ┏━┛
盛岡大付 ━━┓ │ ┃ ┃ └── 能 代
┗━┓ │ ┃ ┃
山形中央 ──┘ ┃ │ ┗━┛ ┌ 福島商
┗━┘ │ ┏━┓
学法石川 ━━┓ │ │ ┃ ┗ 東 陵
┗━┘ └━┛
能代松陽 ──┘ └── 酒田南
例年、東北のセンバツ出場枠は2。まずは決勝進出が一つの目安となる。
しかし、その二校を青森が独占してしまった。青森勢がセンバツ出場2校となると史上初となる。
決勝のスコアによっては、「青森からの2校出しは危うくなるのでは？」と懸念されたが、結果は青森山田が堀岡の3試合連続完投の活躍によって5-0の完封で優勝。センバツ出場は確実だろう。出場すると、春は意外にも11年ぶり2回目となる。
準優勝の八戸学院光星は、桜井が3試合連続の完投で奮闘するも、完封負け。しかし、5点差は許容範囲内のはず。
県大会では青森山田に勝っていることもあり、センバツの選考には影響はないはずだ。
聖光学院、東北といった強豪を軒並み撃破した一関学院は三たびの大物食いとはならず、準決勝でコールド負け。
【関東】優勝 木更津総合
準優勝 常総学院4強 東海大甲府、桐生第一
8強 花咲徳栄、日本航空、霞ヶ浦、浦和学院
やはり最大のトピックは夏の王者・東海大相模のコールド負けか。相手が横浜だったとはいえ、この結果は衝撃を与えた。
3季連続甲子園出場中だった作新学院に健大高崎といったマモノ甲子園お馴染みの面子もあと1勝で関東大会を逃している。
この夏初めて甲子園を経験した専大松戸もあと1勝で敗退。一方でそれ以外の2015年甲子園出場校は全て関東大会に顔を揃えた。
その他の関東の有力校では2013年夏覇者の前橋育英などが県大会で敗れている。
樹 徳 ──┐ ┌── 白鴎足利
┏━┐ ┌━┓
花咲徳栄 ━━┛ │ │ ┗━━ 日本航空
┣━┐ ┌━┫
木更津総 ━━┓ ┃ │ │ ┃ ┌── 横 浜
┗━┛ │ │ ┗━┓
桐光学園 ──┘ │ │ │ ┗━━ 常総学院
├─┴─┤
東海甲府 ━━┓ │ │ ┏━━ 桐生第一
┗━┓ │ │ ┏━┛
春日部共 ──┘ ┃ │ │ ┃ └── 千葉明徳
┣━┘ └━┛
霞ヶ浦. ━━━┓ │ │
┗━┘ └──── 浦和学院
文星芸大 ──┘
関東からのセンバツ出場校は例年4＋α。大抵はベスト8のうちの1校が東京2番手との比較にかけられることとなる。
優勝したのは昨春甲子園出場の木更津総合。甲子園を経験した左腕・早川が桐光学園、花咲徳栄といった強豪をともに1失点完投でくだし、準決勝では武田が強打を誇る東海大甲府をシャットアウト。決勝は控え投手が登板し、7失点を喫するも打線が粘り、延長サヨナラで初優勝を決めた。投手陣の層が厚く、接戦を制する力がある。
準優勝は常総学院。前代からエースの鈴木が横浜の藤平、日本航空の片岡に投げ勝ち、準決勝では堅村が完封など、投手陣に明るい話題が多い。2年連続のセンバツは確実だ。
東海大甲府は夏に続き強打で4強進出。投手陣は、ポッチャー・菊池は怪しい投球をしたが、控えの松葉が好投。木更津総合に完封で敗れたが、2-0だと問題ないだろう。センバツは意外にも25年ぶりの出場となりそう。
桐生第一も2年ぶりのセンバツはほぼ当確。前回出場時に延長引き分け再試合を戦い抜いた代が引退しても勝ち上がれる層の厚さを見せつけた。
8強には花咲徳栄、日本航空、霞が浦、浦和学院が入ったが、スーパーシードで準々決勝から出場した浦和学院はまず出場はないだろう。霞ヶ浦も、コールド負けは分が悪いか？
こうなると、地域性も加味すると花咲徳栄が東京の2位と争う可能性が高い。同校は、埼玉No１左腕の高橋を擁し、昨夏は8強に進出した。木更津総合には1-2で敗れている。
日本航空は、同県の東海大甲府がセンバツ当確のため、分が悪い。
神奈川は横浜と桐光学園が、栃木は白鷗大足利と文星芸大付が1回戦で消え、代表校は送れなさそうだ。
【東京】優勝 関東第一
準優勝 二松学舎大付4強 東海大高輪台、帝京
東京大会16強やぐら
東海高輪 ━━┓ ┏━━ 帝 京
┗━┓ ┏━┛
足立学園 ──┘ ┃ ┃ └── 堀 越
┗━┐ ┌━┛
佼成学園 ━━┓ │ │ │ │ ┌── 日大桜丘
┗━┘ │ │ └━┓
東海菅生 ──┘ │ │ │ ┗━━ 東亜学園
├─┴─┤
日大三 ───┐ │ │ ┌── 駿台学園
┏━┓ │ │ ┌━┓
二松学舎 ━━┛ ┃ │ │ │ ┗━━ 修 徳
┗━┘ └━┓
城 東 ━━┓ │ ┃ ┏━━ 関東一
┗━┘ ┗━┛
紅葉川 ───┘ └── 早大学院
Ａ：東海大高輪台×（工学院大付×
Ｃ：立教池袋×（
Ｅ：日大三×（
Ｇ：城東×（
Ｉ：帝京×（
Ｋ：南平×（
Ｍ：日野×（
Ｏ：明大中野八王子×（
東京からのセンバツ出場枠は１+α。準優勝校が関東5枠目と争う格好だ。
優勝は関東第一。終盤に二松学舎大附の大江をとらえて逆転で勝利し、2年ぶり4回目の優勝を手にした。
準優勝は二松学舎大附。4回に先制、7回に追加点を奪うも、大江がリードを保てなかった。2年連続の準優勝となったわけだが、昨センバツに出場しているため、今回は関東5枠目からの選出が濃厚だ。快進撃を見せた東海大高輪台は4強止まりだが、21世紀枠の東京都推薦校として朗報を待つ。
【北信越】優勝 敦賀気比
準優勝 福井工大福井
4強 長野商、佐久長聖
夏の甲子園出場組では、1勝を挙げてエース・草海が残っていた上田西（長野）が敗退。新潟の中越も敗れた。
こちらも夏1勝・遊学館（石川）も姿を消したが、石川は他にも星稜、金沢の有力私学が枕を並べて討ち死にとなった。
その他、メジャーリーガーの父を持つ高津擁する新潟明訓、度々敦賀気比を苦しめてきた新鋭の啓新などが県大会で姿を消した。
小松大谷 ──┐ ┏━━ 敦賀気比
┏━┐ ┏━┛
高岡商 ━━━┛ │ ┃ └── 学館新潟
┏━┓ ┏━┛
工大福井 ━━┓ ┃ ┃ ┃ │ ┏━━ 富山商
┗━┛ ┃ ┃ └━┛
村上桜丘 ──┘ ┃ ┃ ┃ └── 松商学園
├─┗━┛
富国大付 ──┐ │ │ ┏━━ 日本文理
┏━┓ │ │ ┌━┛
長野商 ━━━┛ ┃ │ │ │ └── 滑 川
┗━┘ └━┓
福井商 ━━━┓ │ ┃ ┏━━ 佐久長聖
┗━┘ ┗━┛
野々市明 ──┘ └── 小 松
北信越のセンバツ出場枠は例年ならば2となり、決勝進出でセンバツ出場が有力となる。
前回センバツ優勝の敦賀気比が今年も強さを見せ、秋の北信越2連覇となった。
準決勝の佐久長聖戦では先行を許すも終盤に逆転するなど、土壇場での強さは夏の明徳義塾戦も彷彿とさせる。
今度は押しも押されぬエースになるはずの山崎が、センバツではどこまで躍動するか。
準優勝の福井工大福井も、決勝の序盤までは怪しかったがリリーフが踏ん張り5点差に留めた。
2004年以来12年ぶりのセンバツ出場は濃厚と言っていいだろう。福井から2校センバツ出場となると3年ぶり3回目となる。
元々この秋も含めて7季連続で福井県大会決勝進出という実力校。気比の陰に隠れていたが、こちらも意地を見せたい。
古豪の長野商も準決勝では0−6を一時追いつく粘り腰を見せたが終盤力尽きた。
県大会は波乱続きの石川勢は、初戦で敢え無く全滅。地元・富山勢もベスト8で全滅。
新潟勢も日本文理がノーゲーム再試合、延長戦の末力尽き、こちらにも春の便りは届きそうにない。
【東海】優勝 東邦
準優勝 いなべ総合
4強 海星、三重
代表校12校が出揃った。各県1位はシードとなり準々決勝からの登場となる。
静岡では県大会4連覇中だった静岡が敗退し、4季連続甲子園は絶望的となった。
また、常葉菊川・常葉橘の両校も共に東海大会出場校相手に競り負け、ベスト16で姿を消している。
愛知では夏の甲子園2勝の名門・中京大中京が3位決定戦に敗れて東海大会出場を逃した。
春は強いはずの愛工大名電は前述の中京大中京に2−11の惨敗を喫してベスト16敗退。
三重では夏の甲子園1勝の津商が3位決定戦で涙を呑んだ。
一方で、夏大荒れだった岐阜では有力校が揃って東海大会出場を決めた。夏代表の岐阜城北はベスト16で延長戦の末敗れている。
東海大会やぐら
海 星 ━━┓ ┌── 掛川西
┗━┐ ┌━┓
享 栄 ┐ │ │ │ ┃ ┏ 三 重
┏━┘ │ │ ┗━┛
県岐阜商 ┛ │ ┃ │ └ 栄 徳
├─┗━┓
日大三島 ┐ ┃ ┃ ┏ 中 京
┏━┓ ┃ ┃ ┌━┛
いなべ総. ┛ ┃ ┃ ┃ │ └ 藤枝明誠
┗━┛ ┗━┓
大垣日大 ──┘ ┗━━ 東 邦
例年の代表枠が2となる東海地区も、センバツ出場の目安は決勝進出となる。
決勝は、4強に三重県勢3校が入った中唯一生き残った東邦と三重県3位枠で滑り込みで東海大会出場のいなべ総合。
初回に、いなべ総合が1回戦でも見せた好投手に対する序盤猛攻撃で、せんと・藤嶋から6点を先取するも、東邦が粘り同点に追いつく。
いなべ総合も、ノーヒットノーランを記録した藤嶋から9点を奪うなど健闘したため、こちらもセンバツは確実だろう。
【近畿】優勝 大阪桐蔭
準優勝 滋賀学園
4強 龍谷大平安、明石商
8強 智弁学園、報徳学園、市和歌山、阪南大高
北大津 ───┐ ┏━━ 大阪桐蔭
┏━┐ ┏━┛
報徳学園 ━━┛ │ ┃ └── 近江兄弟
┏━┓ ┏━┛
大商大堺 ──┐ ┃ ┃ ┃ │ ┏━━ 智弁学園
┏━┛ ┃ ┃ └━┛
滋賀学園 ━━┛ ┃ ┃ ┃ └── 神港学園
├─┗━┛
阪南大高 ━━┓ │ │ ┏━━ 市和歌山
┗━┐ │ │ ┌━┛
奈良大付 ──┘ │ │ │ │ └── 平 城
┏━┘ └━┓
龍谷平安 ━━┓ ┃ ┃ ┏━━ 明石商
┗━┛ ┗━┛
高野山 ───┘ └── 福知山成
近畿のセンバツ出場枠は例年6。まずはベスト4に進出して当確ランプを灯したいところだ。
近畿を制したのはおなじみ大阪桐蔭。意外にも、秋の近畿制覇は12年ぶり2度目となる。
決勝はわずか4安打に封じられながら、ゲッツー崩れ、犠牲フライなど、泥臭く得点をもぎ取る試合巧者振りを見せつけた。
左腕エース・高山を中心とした守りと、吉沢・永広ら甲子園をよく知る打撃陣がかみ合えば、センバツでも優勝候補の一角に名前を連ねるだろう。
滋賀3位からの下克上を見せ、準優勝まで上り詰めたのは滋賀学園。決勝も11安打を放つなど、大阪桐蔭相手に互角以上に渡り合った。
原動力は1年生バッテリー。エース・神村月光（ひかり）と、女房役の後藤のコンビは甲子園でも一波乱起こす可能性は十分。
ベスト4の1校目は龍谷大平安。準決勝ではまさかのコールド負けを喫したものの、1回戦・準々決勝ではコールド勝ちも収めており、逆転落選は考えづらい。
打線に定評があるだけに、エース・市岡らが粘れるか。甲子園100勝まであと4勝で足踏みが続くが、そろそろ勝ちを積んでいきたい。
兵庫王者の明石商も4強に食い込み、初めての甲子園をほぼ手中に収めた。
夏の県大会は決勝で敗れ、甲子園に届かなかったが、その時からのエース・吉高が力投。初戦は延長戦を制し、大阪桐蔭とも競り合うなど、甲子園に相応しい力のあるチームだ。
5・6枠目争いはコールド負けしたうえに、対戦相手が準決勝で姿を消した阪南大高と市和歌山の旗色が悪い。
延長14回0−1敗戦の報徳学園は内容を鑑みれば兵庫2校目という地域性が問題視されることも無さそう。
守りから崩れた智弁学園だが、こちらもコールドは免れており、他の奈良勢が振るわなかったこともあってセンバツ出場の可能性大。
【中国】優勝 創志学園
準優勝 南陽工
4強 如水館、開星
如水館 ━━━┓ ┏━━ 金光学園
┗━┓ ┌━┛
浜 田 ──┘ ┃ │ └── 境
┗━┐ ┏━┓
大 社 ──┐ │ │ ┃ ┃ ┌── 宇部商
┏━┘ │ ┃ ┗━┓
倉敷工 ━━━┛ │ │ ┃ ┗━━ 創志学園
├─┴─┤
鳥取城北 ──┐ ┃ │ ┌── 広島新庄
┏━┓ ┃ │ ┏━┓
南陽工 ━━━┛ ┃ ┃ │ ┃ ┗━━ 開 星
┗━┛ └━┛
鳥取西 ───┐ │ │ ┏━━ 出 雲
┏━┘ └━┛
早 鞆 ━━┛ └── 国際学院
センバツの代表枠は四国と合わせて5が通例。決勝進出ならほぼ当確、ベスト4止まりなら内容次第となる。今回は四国に神宮枠がもたらされたので、中国地方も3枠が濃厚。
優勝した創志学園は、決勝でプロ注エースの高田が1失点完投。5年ぶりの春は確実だ。
準優勝は南陽工。決勝で12-1と大敗したが、神宮枠の恩恵をここで受けるかもしれない。
如水館は南陽工戦で石垣→岡本→石垣→岡本→石垣→藤岡→福嶋→山下とブーメラン継投で抵抗したものの、不発。開星は創志学園に5-0の完封負けを喫したが、決勝のスコアを見る限りはこちらが3枠目としての出場が濃厚だ。
のちに浜田は不祥事を理由に推薦を辞退したものの、元々一回戦負けのため大勢に影響はないだろう。
【四国】優勝 高松商
準優勝 明徳義塾
4強 済美、土佐
夏の甲子園組では寒川のみが脱落。センバツに拡大しても21世紀枠の松山東のみが脱落と、実力校が順当に顔を揃えた。
その他の有力どころでは夏の県大会5年連続準優勝の高知や、尽誠学園などが姿を消している。
小豆島 ───┐ ┌── 今治西
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城 南 ┐ ┃ │ ┃ ┃ ┏ 高松商
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土 佐 ┛ │ │ ┃ └ 池 田
├─┴─┤
新 田 ┓ ┃ │ ┌ 高知商
┗━┐ ┃ │ ┏━┓
英 明 ┘ │ ┃ │ ┃ ┗ 済 美
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明徳義塾 ━━┛ └── 鳴 門
四国のセンバツ出場枠は2＋神宮枠。
春夏通算44回の甲子園出場、4度全国制覇の古豪・高松商が26年ぶりのセンバツを確実なものにした。浦が4試合を投げ抜き、失点は多いものの、全試合で6点以上を挙げた打力で四国を制覇した。香川大会では、英明相手に競り合いを制している。
準優勝は明徳義塾。こちらもエースの中野が四国大会3試合完投でセンバツは確実だろう。新田、土佐を1点差で下した粘り強さが持ち味だ。
神宮枠は高松商に接戦を演じた済美と、全力疾走がモットーの土佐が争う。試合結果と地域性を考えると済美有利だが、不祥事明けという何よりのマイナスポイントがある。土佐に関しては、準優勝の明徳義塾が同県のため、バランス調整のために落とされるという可能性がある。
【九州】優勝 秀岳館
準優勝 海星
4強 日南学園、鹿児島実
夏の甲子園経験組では、ベスト8の九州国際大付（福岡）をはじめ、1勝を挙げた創成館（長崎）、エースの残った龍谷（佐賀）、
元プロの監督が率いる宮崎日大と、半数の4校が姿を消している。
また、前回センバツ出場組では、地元・鹿児島の神村学園が4枠に引っかかれず、九産大九州（福岡）もベスト4で涙を呑んだ。
糸満（沖縄）も早々に敗れたため、4校中3校が姿を消したこととなる。
この他にも、沖縄尚学、熊本工、延岡学園（宮崎）などといった有力校が各県大会の序盤で敗れている。
佐賀商 ───┐ ┌── 九州学院
┏━┐ ┌━┓
樟 南 ┓ ┃ │ │ ┗━━ 九産九産
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小 倉 ┘ ┏━┐ │ ┃ ┌── 富 島
┃ │ │ ┗━┓
日南学園 ━━┓ ┃ │ │ ┗━━ 鹿児島実
┗━┛ │ ┃ │
長崎総科 ──┘ ┏━┛─┤ ┏━━ 海 星
┃ ┃ ┏━┛
八重山 ━━━┓ ┃ ┃ ┃ └── 興 南
┗━┐ ┃ ┃ ┃
鹿児城西 ──┘ │ ┃ ┗━┛ ┌ 神埼清明
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秀岳館 ━━━┓ ┃ │ │ ┗ 大 島
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明 豊 ──┘ ┗━━ 臼 杵
九州地区のセンバツ出場枠は例年4。ベスト4入りが一つの目安となる。
秀岳館が昨年の九州学院に続いて2年連続で熊本勢として秋の九州を制した。秀岳館の秋の九州大会優勝は初めて。
今大会初登板の堀江からエース・有村、そしてこちらも初登板の田浦に繋いで相手打線を2点に抑え込む。
打線は4番・九鬼に今大会2本目のお誕生日が飛び出すなど13得点の猛攻で投打に圧倒した。
投打ともに層の厚さを誇り、タクトを振るった元解説者・鍛治舎監督も楽に采配出来たか。聖地での采配にも期待がかかる。
決勝戦こそ投手陣が総崩れだった海星だが、2回戦・準々決勝で10得点、準決勝では1イニング5点を奪うなど、
攻撃力は折り紙付き。冬の間に投手力を中心にしたディフェンスを整備して15年ぶりのセンバツに臨みたいところだ。
ベスト4は日南学園と鹿児島実。どちらにも問題なくセンバツの切符が届きそうだ。
日南学園はセンバツ出場なら12年ぶり。エース・主将の森山が投打に奮戦した。
秋の九州では2番を打った彼の負担を軽減させるような戦力が出てくれば甲子園でもひと暴れしそうだ。
鹿児島実は夏の甲子園でも4番を打った綿屋を中心に高い攻撃力を誇る。
丸山、谷村といった投手陣を援護して楽に投げさせる展開に持ち込み、夏春連続出場を射止めそうだ。
準々決勝は4試合中3試合が大差の展開となり、逆転選考は考えづらい状況となった。
佐賀勢は2年連続で1勝も出来ずに全滅。これで9年連続センバツ不出場が濃厚な情勢だ。
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2016年01月27日(水) 22:31:09 Modified by azuma5634