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2017夏試合結果

第一日(8月8日)
  第一試合 彦根東(滋賀) 6x−5 波佐見(長崎)
  第二試合 済美(愛媛) 10−4 東筑(福岡)
  第三試合 藤枝明誠(静岡) 6−7x 津田学園(三重) (延長11回)

第二日(8月9日)
  第一試合 作新学院(栃木) 1−4 盛岡大付(岩手)
  第二試合 松商学園(長野) 12−3 土浦日大(茨城)
  第三試合 前橋育英(群馬) 12−5 山梨学院(山梨)
  第四試合 日大山形(山形) 3−6 明徳義塾(高知) (延長12回)

第三日(8月10日)
  第一試合 木更津総合(千葉) 5−6 日本航空石川(石川)
  第二試合 開星(島根) 0−9 花咲徳栄(埼玉)
  第三試合 聖光学院(福島) 6−0 おかやま山陽(岡山)
  第四試合 早稲田佐賀(佐賀) 2−5 聖心ウルスラ(宮崎)

第四日(8月11日)
  第一試合 広陵(広島) 10−6 中京大中京(愛知)
  第二試合 横浜(神奈川) 4−6 秀岳館(熊本)
  第三試合 興南(沖縄) 6−8 智弁和歌山(和歌山)
  第四試合 大阪桐蔭(大阪) 8−1 米子松蔭(鳥取)

第五日(8月12日)
  第一試合 滝川西(北北海道) 3−15 仙台育英(宮城)
  第二試合 日本文理(新潟) 9−5 鳴門渦潮(徳島)
  第三試合 北海(南北海道) 4−5 神戸国際大付(兵庫)

第六日(8月13日)
  第一試合 大垣日大(岐阜) 0−6 天理(奈良)
  第二試合 三本松(香川) 9−4 下関国際(山口)
  第三試合 明桜(秋田) 2−14 二松学舎大付(東東京)
  第四試合 明豊(大分) 7−6 坂井(福井)

第七日(8月14日)
  第一試合 京都成章(京都) 2−3x 神村学園(鹿児島)
  第二試合 高岡商(富山) 1−11 東海大菅生(西東京)
  第三試合 青森山田(青森) 6−2 彦根東(滋賀)
  第四試合 済美(愛媛)  7−1 津田学園(三重)

第八日(8月16日)
  第一試合 盛岡大付(盛岡) 6−3 松商学園(長野)
  第二試合 前橋育英(群馬) 3−1 明徳義塾(高知)
  第三試合 日本航空石川(石川) 3−9 花咲徳栄(埼玉)
  第四試合 聖光学院(福島) 5−4 聖心ウルスラ(宮崎)

第九日(8月17日)
  第一試合 広陵(広島) 6−1 秀岳館(熊本)
  第二試合 智弁和歌山(和歌山) 1−2 大阪桐蔭(大阪)
  第三試合 仙台育英(宮城) 1−0 日本文理(新潟)

第十日(8月18日)
  第一試合 神戸国際大付(兵庫) 1−2 天理(奈良) (延長11回)
  第二試合 三本松(香川) 5−2 二松学舎大付(東東京)
  第三試合 明豊(大分) 9x−8 神村学園(鹿児島) (延長12回)
  第四試合 東海大菅生(西東京) 9−1 青森山田(青森)

第十一日(8月19日)
  第一試合 済美(愛媛) 7−12  盛岡大付(岩手) (延長10回)
  第二試合 前橋育英(群馬) 4−10 花咲徳栄(埼玉)
  第三試合 聖光学院(福島) 4−6 広陵(広島)
  第四試合 大阪桐蔭(大阪) 1−2x 仙台育英(宮城)

第十二日(8月20日)
  第一試合 三本松(香川) 1−9 東海大菅生(西東京)
  第二試合 天理(奈良) 13−9 明豊(大分)
  第三試合 広陵(広島) 10−4 仙台育英(宮城)
  第四試合 盛岡大付(岩手) 1−10 花咲徳栄(埼玉)

第十三日(8月22日)
  第一試合 天理(奈良) 9−12 広陵(広島)
  第二試合 花咲徳栄(埼玉) 9−6 東海大菅生(西東京)

第十四日(8月23日)
  決    勝 広陵(広島) 4−14 花咲徳栄(埼玉)



第一日(8月8日)

第一試合 彦根東(滋賀) 6x−5 波佐見(長崎)
大谷が月曜に盛大に登板し、1日の順延を経て迎えた高校野球101年目の夏。開幕カードはセンバツ出場の滋賀学園など県の強豪を連破してきた彦根東と、16年ぶりの甲子園となる波佐見の対戦に。前夜には彦根東が『ノー勉強』を施せば、波佐見は『ノースイング』で対抗。
互いに背番号10の左腕を先発に持ってきた試合は、初回から彦根東のサード岩本が見事なファインプレーで球場の雰囲気を盛り上げる。
さらに盛り上がりに応えるように2回表、波佐見の4番内野外野手がインローの球を捉えると、今大会初Hはなんと右中間スタンドに飛び込む大会第1号先制お誕生日。
派手な展開にスレ民が湧く中、その裏、彦根東も安打とよんたまで無死満塁の絶好機を作ると、9番太田がライトへの最低限。
続く3回には波佐見の村川大が勝ち越しのタイムリーツーベースを放つと、彦根東もその裏、2アウトから1,3塁のチャンスを作り6番吉本が内角のスライダーを完璧に捉えレフトスタンドへ逆転3ランお誕生日を放つ。
このまま点の取り合いかと思われたが4、5回は両投手が踏ん張りスコアボードに0が刻まれる。
試合が再び動いたのは6回表。波佐見の先頭打者・村川が2打席連続のツーベースで出塁すると2アウト1,3塁から浜田のタイムリーで1点差。さらに続く川口振り逃げで出塁し2アウト満塁。7番中沢との勝負の最後はフルカウントから低めのストレートで今大会初ZGS。
同点、逆転のピンチは切り抜けた彦根東だが、波佐見の勢いは止まらない。7回には2本の安打とよんたまで1アウト満塁の大チャンス。一打逆転の場面で4番内野との勝負、結果は低めのストレートを引っ張っての逆転タイムリー。波佐見が三度リードを奪う。
その裏、波佐見はピンチを背負うも、後続を断ち切り、流れを渡さず。このまま逃げ切るかと思われたが……9回裏にドラマが待っていた。
彦根東は160球を投げた先発増居に代わり、エースナンバーを背負うキャプテン松井が代打で登場。その松井がヒットで出塁すると、バントとヒットで1アウト1,3塁のチャンスを作る。
2番朝日の打席で彦根東の選択した作戦はエンドラン。高く弾んだ内野ゴロの間に三塁ランナーが生還し、同点に追いつく。
波佐見も131球投げた先発隅田から村川竜にスイッチするが、よんたまを与え2アウト1,2塁。打席にはここまで無安打の彦根東の4番岩本。初球を振り抜くと打球はライトへと抜け、2塁ランナーの原がホームへと突っ込む。ライトが懸命にバックホームするもタッチは届かず、ホームイン。彦根東が逆転サヨナラで初戦突破を果たした。
県立校同士の開幕戦からサヨナラの瞬間実況の声が裏返るほど予想打にしない熱い試合にスレ民も大盛り上がりであった。

第二試合 済美(愛媛) 10−4 東筑(福岡)
上甲監督の逝去から3年。2004年春の優勝校済美が、紆余曲折を経て新体制で甲子園へ。
一方21年ぶり出場の東筑は生きていた『石田伝説』で強豪私学を次々と倒し甲子園にやってきた……が、立ち上がりからその石田の調子が上がらない。制球が安定せず、さらには味方のやらかしも重なるなど自滅気味。済美が1アウト満塁からのARAKAKIで先制し、今大会初のマリア様戦法が成功する。
ここで大谷が登板する中迎えた3回、済美はチーム初安打(エラーがらみ)ですないぽのランナーを返し1点を追加。
畳み掛ける済美は5番吉岡がセンター後方へ大飛球を放つ……が東筑センター阿部のファインプレーが飛び出し球場、スレ民共に大盛り上がり。
息を吹き返した東筑は4回、5番盛田のレフトへのお誕生日で1点差に迫ると、ここから怒涛の3連打。長短打を絡めて3点を奪い、逆転に成功する。
ここで大谷が勢いを増し試合中断。1時間15分に渡る阪神園芸の攻撃が終わり試合再開。
5回表、東筑が2アウト1,2塁から6番菊池のタイムリーで1点を追加すると、その裏済美は1アウト2,3塁から5番吉岡の最低限で1点を返す。続く白石の打球はショートへ。しかし雨の土と園芸が呼び戻していたマモノの効果か、キャプテン安部が悪送球。このプレーで済美に流れが傾いたか、7番橋本がレフトへの3ランお誕生日で逆転。さらには、6回裏に済美の3番亀岡が右中間スタンドに叩き込む2ランお誕生日で突き放す。
リードを4点に広げた済美は7回に先発八塚から左の影山にスイッチ。その影山が3者連続三振と東筑打線を完全に封じ込めると、8回も2アウトからヒットとエラーでピンチを背負うも動じず、続くバッター石田を三振に切って取った。
その裏済美が八塚、吉岡の連続タイムリーで駄目押しの10桁得点。東筑の先発石田をマウンドから引きずり下ろし勝負あり。
強打の済美が2回戦進出を決めた。一方、東筑は『石田伝説』に新たな歴史を刻むことができなかった。

第三試合 藤枝明誠(静岡) 6−7x 津田学園(三重) (延長11回)
初出場校同士の対戦となったこのカード。藤枝明誠は県大会で準決勝・決勝ともに10桁得点と強打を誇り、方や津田学園は県大会通算8失点と守備のチーム。勢いに乗った時の攻撃力と安定した守備力の対決が期待されたが、先制点は思わぬ形で入ることに。
2アウトからエラーとヒットで1,3塁とした藤枝明誠。5番服部への3球目にディレイドスチールを仕掛けると、キャッチャーの送球がショートのグラブにうまく収まらず、その間に3塁ランナーがスタートしダブルスチール成功。さらにショートからセカンドへの送球が逸れ、1塁ランナーも3塁へ進ませてしまうグダグダぶり。
初出場らしい初々しさを感じさせるがその後は3939進行。NHKの実況が藤枝明誠の校歌の時間を測る珍しいシーンも見られる中、藤枝明誠の久保田はU-18日本代表候補という評判通りのピッチングでアウトを重ねていく。
3回には1アウト2,3塁と逆転のピンチを招くも0で切り抜け、今大会初の投手戦……と思いきや、津田学園は4回に併殺崩れの間に1点をもぎ取り同点。続く満塁のチャンスで1番菊地が走者一掃の勝ち越しタイムリースリーベース。一挙4得点と逆転に成功する。
しかし藤枝明誠打線も負けじと津田学園先発の水谷を捉える。1番常盤がヒット、メイデンで2塁へ進むと3番清水がヒットを放ち、レフトが処理にもたつく間にホームイン。その後も2アウト1,3塁から6番河合、7番一戸の連続タイムリーが飛び出し試合は振り出しに。
5回裏、津田学園は2アウトから連打でチャンスを作ると、続く水谷が右中間を破る2点タイムリーツーベース。再びリードを奪う。
しかし、藤枝明誠はハーフタイムグラウンド整備明けの6回表、津田学園2番手の若林の制球の乱れに乗じ連続タイムリー。試合は再び振出しに。
また点の取り合いかとスレ民の誰もが予想したが、その後は久保田と若林が粘り試合は膠着状態に。
延長戦も期待される中、9回裏の津田学園の攻撃。1アウトから菊地がよんたまで出塁、メイデンで2塁へ進み今日ノーヒットの3番仲林へ。開幕試合、彦根東のサヨナラシーンがよぎる中、打球は前進守備のライトの頭上。万事休すかと思われたが、藤枝明誠キャプテンの中田が背走しながらキャッチ。大ファインプレーでこのピンチを凌ぎ切り、試合は今大会初の延長戦へ。
決着は延長11回。津田学園は先頭の水谷が出塁するとメイデンと敬遠で2アウト1,2塁、バッターは2番宮木。
藤枝明誠の久保田が投じた今日の172球目。変化球を打ち返すと打球は前進していたセンターの頭上を越えるサヨナラタイムリー。今度は見事に破って見せた。
初日から逆転サヨナラ、大谷登板、点灯試合、延長戦と盛りだくさんの大会1日目は津田学園のサヨナラ勝ちで締めくくられた。



第二日(8月9日)

第一試合 作新学院(栃木) 1−4 盛岡大附(岩手)
OBの大谷が台風となって暴れまわった昨夏覇者作新学院と、馬鹿試合製造機ことモリフとの一戦。
モリフはさっそくよんたま連発→振り逃げARAKAKIとほぼ自滅で1点を献上。その後自らの攻撃でトゥギャを重ねて1点を取り返すなど、
何がしたいのか分からない自作自演を見せる。「馬鹿試合やろうぜ」というメッセージなのだろうか。
しかし地味の権化でもある作新がその誘いに乗るはずもなく、試合は両エースが好投で魅せる投手戦に。
むしろ作新はモリフの「覚えたて」感ある小技をしっかり封殺するノリの悪さを見せる。
これに激怒したのか、5回にモリフがわんこそば打線の本領を発揮。4連打で1-4と一気に勝ち越す。
以降はモリフのエース平松が140km超えの速球と制球力を武器に好投。作新打線を2安打に抑え込むが、9回にすないぽ2連発(この試合4つ目)と崩れ始める。
さらにそこから2アウトよんたまんるいと、作新はお誕生日が出れば逆転のチャンスを作るが、最後はライトフライに倒れ試合終了。
最後まで盛り上げるモリフのエンターテイナーぶりと、微妙な覚醒ぶりでVIPPERを驚かせた。

第ニ試合 松商学園(長野) 12−3 土浦日大(茨城)
38回目の出場で全国1位の出場回数を誇る北海に次いで、全国2位の36回目の甲子園となる松商学園と、今大会最長ブランクとなる31年ぶりの甲子園出場の土浦日大の一戦。オールドファン垂延の試合は初回から動く。
松商学園は1アウトから渡辺がヒットで出塁すると、盗塁を成功させ、さらに吉川・藤井が連続ヒットを放ち、渡辺が生還。幸先よく先制点を挙げる。(その後の満塁のチャンスはZGS。)2回にも1アウトから出た北原が盗塁、井領はセーフティバントでチャンスを広げ(井領も渡辺への3球目で盗塁。)、1アウト満塁の場面にこぎつけると、吉川の内野ゴロの間に1点を追加。その一方で土浦日大は1回、3回とダメイデンがあるなど打線が繋がらない。
それに対して松商の機動力は止まらない。2アウトからよんたまを選んだ渡辺が、初球で盗塁を決めると、次の球はARAKAKIで三塁へ。そしてバッターの吉川はフルカウントからのストレートをおっつけてレフトへのタイムリー。続く5回にも先頭で出た本木をナイメイし、2アウトから北原がセンターへタイムリー。足を絡めてさらに加点する。
何とかしたい土浦日大は6回からファーストの井上をリリーフに送り込んだが、よんたまとエンドランでノーアウトからピンチを招くと、森田にタイムリーを喫し、さらにはナイメイからの笠原の最低限でついにイニング複数得点を許してしまった。
松商先発の青柳はストライク中心の投球で5回までを被安打2の無失点に抑え、7つの三振を奪う快投。なおかつ56球という省エネピッチに驚き。6回、その青柳をようやく土浦日大打線が捉える。
先頭の富田が今日初めてのよんたまで出塁し、星野がヒットで続く。森本の打席ではARAKAKIもあり、自身もよんたまで、これでノーアウト満塁のチャンスを迎える。ここで三村がセンターへの最低限。待望の1点をもぎ取る。しかし続く関根は無念のショートゴロゲッツー。流れをつかむことはできず、松商は7回にも1アウト満塁から藤井の2点タイムリーで加点。8回には2アウトからの4連打で3点を追加した。
松商は終わってみれば毎回の21安打(そのうち長打は8回の1本だけ)に走力を絡めて、3回以外は毎回得点の12得点で圧倒した。

第三試合 前橋育英(群馬) 12−5 山梨学院(山梨)
140kmカルテットという特大のフラグを引っさげてきた前橋育英と、打線の爆発力に期待のかかる山梨学院が矛を交える。
試合は「健大高崎から吸収したのか」とまで言われた連続盗塁で前橋育英が大量リード。実質小池のお誕生日なども飛び出しスレが沸く。
山梨学院も投手を代わる代わるつぎ込みピンチを凌ごうとするが、よんたま・やらかしも多く重なり6回表にはダメ押しお誕生日で11点目を奪取される。
一方、フラグが心配されていた前橋育英投手陣も失点はするものの、控えがいる余裕か大崩れはせず逆転を許さない。
最終的に、お誕生日3本に加え相手の13四死球・3やらかしを逃さなかった前橋育英が12-5で勝利を収めた。
試合後には「さすがに140kmが4人もいればそうそう負けないだろwwww」というレスがつき、VIPPERは頭を痛めつつも「だよなぁwwwww」と返した。

第四試合 日大山形(山形) 3−6 明徳義塾(高知) (延長12回)
昨夏ベスト4の初戦の鬼・明徳義塾とボーイズビーアンビシャスでスレを沸かせる日大山形の対戦。
初回、明徳義塾はツーベースの菰渕がナイメイで3塁へ進むと、4番の谷合がレフトへの先制タイムリー。しかしその裏、日大山形は1番鈴木が出塁すると、こちらもナイメイで2塁に進み、3番斎藤がレフトへの同点タイムリーツーベース。(その後1アウト満塁まで攻め立てるもののZGS。)
2回には明徳は先頭の久後のスリーベースから筒井のタイムリーで勝ち越せば、日大山形は2アウト1,2塁から先ほど同点打の斎藤がセンターへの2点タイムリーで逆転。点の取り合いになるかと思われたが、そこから先は両投手(明徳北本、日山森田)が立ち直り、5回を終える。
このまま膠着状態が続くかという中の6回表、1アウト2塁から久後がセンター前。2塁走者谷合がホームに突っ込むが、センターからの好返球でホーム封殺。しかしその間に久後は2塁を陥れ、続く筒井が今度はレフトへヒット。レフトがバックホームするも返球が逸れ、3−3の振り出しに戻る。
その裏には谷合がサッカー選手の素質を見せつけるシーンもあり、スレの雰囲気が良くなっていく。(明徳はこの回から市川がリリーフ、日大山形も次の回から中西がリリーフし、継投戦へ。)
終盤8回は互いにチャンスが訪れた。明徳義塾は1アウト1,2塁のチャンスで、今日2安打の久後が最悪のショートゴロゲッツー。その裏、日大山形は先頭の近藤の出塁から2アウト1,2塁とし、ここで9番板坂が初球を捉えるもセンター正面のライナー。この回互いに決めきれず、9回も明徳は先頭の筒井が出塁するも、市川がダメイデンのゲッツーで繋がらず。初日に続いて最終試合は延長へと突入する。
10回、明徳はエラーで出た西浦が2アウトから盗塁し、チャンスを演出する。ここで今井の打球はレフトへ。やや浅く守っていたとはいえ、その前に落ちそうなところを、後藤がスライディングキャッチ。勝ち越しのピンチを凌ぐと、その裏にチャンスあり。2アウトから石川、鹿野が連続で初球攻撃し、2,3塁と一打サヨナラの場面。バッターは7回からマウンドに上がる中西。その2球目を打ち返すが、セカンド近本がバランスを崩しながらも1塁へ送球し、これをアウトにした。こちらもピンチを凌ぎ、延長戦が続く。
そして決着は12回。明徳は先頭の近本がヒットで出塁、これをナイメイで2塁へ進め、よんたまと外野フライで2アウト1,2塁。バッターは4番谷合。その初球の打球はショートへ……ここで、マモノが降臨した。1塁への送球が大きく逸れる間に2塁ランナーが一気にホームに帰り、ついに明徳が勝ち越す。続く今井がライト前へ2点タイムリーを放ち、これで勝負あり。
初日に続いて試合終了が19時を回った激戦は、『初戦明徳』がその威厳を見せつけた。12回にやらかしこそ出たものの、明徳相手に最後まで諦めずに戦い抜いた日大山形を称賛する声は少なくない。
なお、馬淵監督はこれで甲子園通算49勝目。いよいよ節目まであと1勝とした。



第三日(8月10日)

第一試合 木更津総合(千葉) 5−6 日本航空石川(石川)
第3日の第1試合は木更津総合と日本航空石川との1回戦。早川に負けず劣らずのプロ注左腕山下を擁する木更津総合の地味力に期待がかかる。
初回表、航空石川が打者3人でキッチリ先制点を挙げる。しかし、負けじと木更津総合は2回裏に4連打で逆転に成功する。
さらに4回裏には木更津総合・峯村貴希のタイムリーで追加点、さらに続く芦名の2ランお誕生日が飛び出し「おいおい派手総合か」とスレが騒然としだす。
しかしその後はお家芸となった地味逃げで無得点無失点イニングを続ける。
途中千葉での地震に乗じて航空石川が1点を返すも反撃はそれまで、かと思われた9回表二死一三塁から安保のタイムリー、さらに内野安打で満塁とすると原田の同点タイムリー、そしてまだ終わらない上田の勝ち越しタイムリーの連続航空爆撃による土壇場からの逆転に成功する。
9回裏、木更津総合は二死からの連打で二死一三塁のチャンスを作る。しかしここは代打の東が三振、ゲームセット。
木更津総合はやはり9回の派手展開に散っていくのだった。

第二試合 開星(島根) 0−9 花咲徳栄(埼玉)
花咲徳栄と開星の甲子園でもお馴染みの高校同士の1回戦。
花咲徳栄はいきなり1番太刀岡の二塁打からメイデンの後、西川のタイムリーで先制点を挙げる。さらに2回にも千丸の2点タイムリーツーベースと序盤からほのぼのレイプの様相を呈する。
続く3回にも花咲徳栄は相手のやらかしを逃さず加点し、スレ内の盛り上がりは完全に失われていた。
その後は非常に地味な展開が続き7回に徳栄が5点を追加し完封リレーで抑えるただのレイプで試合は幕を閉じた。
なお、9回に開星が臨時代走に代走を出すという東洋大姫路の劇場型監督を彷彿とさせる場面もあった。

第三試合 聖光学院(福島) 6−0 おかやま山陽(岡山)
もう何年連続の出場か調べるのも面倒な聖光学院と、逆に初出場のおかやま山陽が相見えた。
おかやま山陽は1回表を三者凡退で締めると、1回裏には不発ながらも早速三塁まで到達するチャンスを作り、
初出場ながらも11年連続出場(ググってきた)の聖光学院に劣らない試合運びを見せる。
……が、見せ場はそこまで。2回表に聖光が連打であっさり得点すると、長打を絶え間なく放ち3-5回に1点ずつ奪取。5-0とする。
一方おかやま山陽は聖光学院の斎藤の前に手も足も出ず、ノーチャンスどころか三振の山を築いてしまう。
全く動かない試合の流れに、VIPPERはしりとりを始めだす始末。「じゃあ俺からな、伊藤!」「早く言えよ」「はよ言え」
おかやま山陽の森下が脳震盪を起こすなどのハプニングはあったが、特に何もないままルンバで試合終了というおかやま山陽の拙い攻守が目立つ一戦であった。
ちなみに実際のしりとりは
智辯和歌山→松本工業→宇部鴻城→浦添商→上田西→静岡→観音寺中央→宇和島東→秀岳館(強制終了)

第四試合 早稲田佐賀(佐賀) 2−5 聖心ウルスラ(宮崎)
カタカナ校名マニアも大満足の聖心ウルスラ学園と、小芝居マニアも大満足の早稲田佐賀がインパクトだけでなく試合も競う。
ウルスラは2回表に短打とスク水で1点をもぎ取り、4回表も一挙4点を奪うビッグイニングを作る。
一方の早稲田佐賀はどこぞの早稲田とは違い怪物はおらず、ウルスラのエース戸郷の前にバットが空回りする。
「またさっきみたいな試合か」とVIPPERはコラ画像作りに精を出したが、ここで終わるまいと早稲田佐賀は7回裏に動きを見せる。
無死から三連続でレフト前にヒットを放ち、1点を返しつつ悪送球も誘発。代打・春日井が一塁にタイムリー内野安打でさらに1点を返し5-2。
もはや動くまいと思われていた試合展開がまさかの動きを見せ、VIPPERたちは盛り上がりを見せる。
8回裏も先頭打者が内野安打で出塁するが、ここで盗塁失敗。9回裏も先頭打者が出るが、直後に併殺打で共倒れとなる。
終盤の流れは早稲田佐賀だったが、冷静にチャンスメイクを潰した聖心ウルスラ学園が聖光戦への切符を掴んだ。次回、宗教戦争へ……。



第四日(8月11日)

第一試合 広陵(広島) 10−6 中京大中京(愛知)
『山の日』の朝、プロ注目のキャッチャー中村を擁する広陵に対して、2009年夏の覇者中京大中京がどう挑んでいくのか。案の定超満員となった第1試合は、3回、中京大中京の伊藤が初球を捉えると打球はバックスクリーンへ飛び込む先制お誕生日(今大会これが早くも第10号!)。さらに2アウトから鵜飼がよんたまで出塁し、盗塁。これがARAKAKIも絡んで3塁まで進むと、諸橋がショートへのタイムリー内野安打を放ち2−0とリードを広げた。
広陵の反撃は6回。1アウトから中村が、このタイミングで代わった中京大中京2番手の香村からソロ誕生日。これをきっかけに、加川と高田誠の連続ヒットで試合を振り出しに戻す。ここで中京大中京は香村を諦め、3番手伊藤へ早々とスイッチ。しかし続く大橋にタイムリーを喫し、この回逆転。中京大中京は先発の磯村が、ストレートを武器に6回途中まで無失点と好投していたが、継投策が裏目に出る格好となった。
さらに7回には先頭の平元に出した代打村上がツーベースで出塁すると、1アウトから代打から途中出場の佐藤が左中間スタンドへ飛び込む2ランお誕生日。さらに中村がヒットで出ると、すかさず盗塁を決め、高田誠のタイムリースリーベースで生還。6−2と点差が広がる。
8回にも1アウト1,3塁から、ここまでノーヒットの高田桐がタイムリー、佐藤の最低限、そして中村が今日2本目となる2ラン誕生日(しかも両方とも流し方向)でこの回4点を挙げ、3番手伊藤をノックアウトした。
しかし中京大中京も諦めない。8回に1点を返すと、9回には1アウトから、3番手森を打ち崩す。鵜飼がヒット、諸橋がセンターへのタイムリーツーベース。さらに四死球2つで満塁にし、ファーストに回っていた山本を引きずり出すと、浦野が押し出しのよんたまを選び、伊藤がタイムリーで続く。この回3点を返し、尚も満塁まで攻めたものの、最後は小河原がセカンドゴロに倒れ、反撃ここまで。投手陣のやりくりの差と、互いの打線の質の差が結果として明暗を分けた。

第二試合 横浜(神奈川) 4−6 秀岳館(熊本)
1回戦最大の注目カード。増田、万波、福永、及川と高校級の選手がずらりと並ぶ横浜と、川端、田浦というプロ注左腕2枚看板を持つ3季連続ベスト4の秀岳館の対決。試合前には秀岳館の2番繁盛半情の弟妹がアルプスに映っていた。(ABC、BS朝日より)
試合は初回、秀岳館の電光石火の攻めが炸裂する。先頭の竹輪がスリーベースを放つと、繁盛がレフトへの最低限。早速竹輪繁盛コンビで先制し、そこから木本、広部、田浦が3連打でさらに2点を追加。ここまでで横浜の先発塩原はわずか9球。秀岳館は早いカウントから狙っていく作戦が、初っ端から功を奏した。
結局塩原は2と1/3回で降板、奥村がショートリリーフし、4回からは及川が登板。四死球3つと苦しみながらも3イニングを無失点に抑え、役割を果たす。
一方横浜打線は4回に山崎がチーム初安打も、斎藤がエンドランでセンターライナー、ランナー戻れずダブルプレーに終わる。しかし平田監督は攻めの采配を続ける。5回には先頭で出た増田が、2塁から三盗を決め、福永の最低限で生還。待望の1点をもぎ取る。
7回は万波をピッチャーに回すも、2アウト満塁となったところで、エースナンバーを背負う板川が登場。代打の橋口との勝負になるも、フルカウントから外の球を流され、ライトの前に落ちる2点タイムリー。6−1。
しかしその裏、この回からマウンドに上がった田浦を横浜打線が攻め立てる。2アウト1,3塁となって、キャプテンの6番福永。その3球目を引っ張ると、打球はレフトスタンドへ。今大会第14号は、反撃の嚆矢となる3ラン誕生日。2点差に迫る。
しかし、反撃もここまで。秀岳館が横浜の追撃をかわし、2回戦進出となった。

第三試合 興南(沖縄) 6−8 智弁和歌山(和歌山)
本日の第3試合も注目のカード、興南と智弁和歌山の対決である。
試合が動いたのは3回裏、智弁和歌山の先発北が崩れる。
ランナーを一人置いた場面でまさかの3連続四球、さらに3連打も喰らい一挙6失点となり案の定バカ!アホ!智弁和歌山!の大合唱。
しかし今年の智弁和歌山は一味違う。4回表一死満塁とするとここで流れるは魔曲ジョックロック。当然のごとく2点を挙げ6点差から怪しく忍び寄る。
続く5回表に林の2ランお誕生日、ここでたまらず興南が1年生エース宮城を諦めるも冨田も2ランお誕生日を放ち6点差を追いつく。
さらに6回表にも満塁から蔵野の勝ち越しタイムリーで試合をひっくり返す。
さてこのあたりから試合が智弁和歌山という名のグダグダ展開になり始める。
興南がお見合いすれば負けじと智弁和歌山もお見合い、興南がゲッツーを放てば智弁和歌山もゲッツー。さらには智弁和歌山の暴走、興南の大暴投などもありスレ住民の腹筋が崩壊しだす。
挙句の果てには球審が守備妨害に関してグダグダのマイクパフォーマンスを見せ、それに実況も困惑、解説を無視しだすなど球場全体が智弁和歌山と化す。
結局そのまま智弁和歌山が試合を押し切り強打の智弁和歌山復活を高らかに宣言するかのような勝利であった。
ちなみにスレも分裂しており球場どころか日本中が智弁和歌山ウイルスに感染している可能性があった。

第四試合 大阪桐蔭(大阪) 8−1 米子松蔭(鳥取)
センバツ王者の大阪桐蔭とどう考えても第4日の面子で場違いな米子松蔭の一戦。
大阪桐蔭が初回に福井のお誕生日であっさりと先制してしまう。
もはや甲子園テーマソングとなりつつある校歌が流れた2回裏にも根尾がタイムリーを放ち加点。
3回、8回こそ無得点だったもののその後は毎回着々と盛り上がりのないまま得点を重ねていく。
盛り上がったのは7回表。大阪桐蔭エース徳山に完全に封じ込められていた米子松蔭打線だが、津島が三塁打を放つと大阪桐蔭の慈悲なのか怠慢のような中継ミスでバッターランナーがそのままホームまで帰りなんとか1点を返す。
残念ながら大阪桐蔭の壁は高く反撃はそれまで、終わってみれば7点差のほのぼのレイプとなっていた。
しかしノーエラーと守備力の高さを見せた米子松蔭はマモノスレに実にさわやかな風を吹かせたのだった。



第五日(8月12日)

第一試合 滝川西(北北海道) 3−15 仙台育英(宮城)
仙台育英と滝川西の試合は、仙台育英の2イニングに及ぶお誕生日で幕を開けて、そのまま閉じた。
いきなり5点を奪った仙台育英に対し、滝川西はまずい守備や併殺を連発する。
早くも試合が決まったかと落胆するスレに知らされたのは、キツネが滝川西・佐野のグラブを盗んだエピソード。
この話を知ったVIPPERは「キツネの呪い」に盛り上がり、様々なプレーにキツネを結びつけて遊んだ。
というようにVIPPERの試合に対する興味は食いつながれたが結局、試合自体は覆せず。
ヒットが出ないなりに四死球で出たランナーで3点を返したものの、滝川西はその5倍の点を取られ敗退した。

第二試合 日本文理(新潟) 9−5 鳴門渦潮(徳島)
夏がなかなか終わらない日本文理と、名前を間違えられることに定評のある鳴門渦潮の戦い。
日本文理は序盤から連打し、お誕生日も飛び出して夏の終わりが遠のく。
またもや早々と試合が決まったかと思いきや、今度は鳴門高潮が反撃。やらかしも生かし、7点差を徐々に詰める。
中盤は投手戦となり、鳴門満潮投手の帽子が落ちまくる事にVIPPERがツッコミまくったが、
終盤に鳴門紅潮が得点を重ねると帽子どころではないとばかりに試合を見つめた。
最後はあの夏を思い出すファウルフライを落とさず、日本文理が9-5で初戦を制した。

第三試合 北海(南北海道) 4−5 神戸国際大付(兵庫)
昨夏準優勝の北海と、初勝利を狙う神戸国際大付が三回戦進出の座を奪い合う。
先ほどまでの二試合とは打って変わり、この試合は序盤から久々の投手戦となりスレも引き締まった試合に歓喜した。
序盤は北海が有利に進め、4回裏には満塁のピンチで継投し、今年のトレンドに逆らって成功させるという作戦の妙も見せる。
しかし試合を動かすのはやはり得点。6回裏、神戸国際大付属の6番谷口がソロお誕生日を放ち同点とする。
7回には北海が4-2と勝ち越すも、その裏、またも6番谷口が2打席連続となる3ランお誕生日を打ち、一瞬にして4-5と逆転。
北海は代わった花村の前にバットが空を切り、再び逆転とはならず昨夏の準優勝校が初戦で涙をのんだ。



第六日(8月13日)

第一試合 大垣日大(岐阜) 0−6 天理(奈良)
再び4試合日に戻った第6日の第1試合は奈良・天理と岐阜・大垣日大。
初回はお互いサクサクと終わりロースコアゲームが予想された立ち上がりだったが、2回裏に天理の四番・神野がバックスクリーンへお誕生日を放ち試合を動かす。
さらに4回裏に神野が2打席連発のお誕生日を放つと後続もチャンスを作りタイムリーで3点差に広げる。
続く5回裏にも三塁打と犠飛で2点追加しほのぼのレイプの様相を呈し始める。
一方で大垣日大はランナーを出すものの得点が入らない残尿感のある攻撃が続いてしまう。
そんな展開が最後まで続き、天理の快勝で幕を閉じた。

第二試合 三本松(香川) 9−4 下関国際(山口)
監督の持論がいろいろ話題となっている下関国際とかき氷を食べたアルティメットクラッシュ三本松の注目の一戦。
三本松がいきなり三塁打を放つと内野ゴロの間に得点し出会って5球でアルティメット先制となった。
さらに2回に渡辺にアルティメットお誕生日が飛び出し、4回にも犠飛とタイムリーでアルティメット追加点を挙げ4点先行。
しかし下関国際もかき氷には負けないと5回裏に植野のタイムリーで1点を返す。
ところがそこはかき氷パワーの見せ所と6回表に渡辺のタイムリーと相手の守備をアルティメットクラッシュ、さらにタイムリーで7-1。
その後は下関国際がお誕生日などでなんとか追いすがって差を詰めていくが、三本松もしっかりと突き放し勝負あり。アルティメットクラッシュ成功となった。

第三試合 明桜(秋田) 2−14 二松学舎大付(東東京)
好投手を輩出するイメージが強い秋田からの刺客明桜と、三本松と若干校名が被る二松学舎大付が特に因縁のない死闘を繰り広げる。
明桜の好投手山口はまさかの右翼手で出場。実は地方大会でケガをしてしまい、投げられない状態に。送球も乙女肩だ。
代わって先発出場した佐藤を二松学舎は容赦なく打ち込む。VIPPERにユニのフォントをディスられた腹いせか、この試合19安打。
早くも10桁得点を叩き出し、「どうだ!」と言わんばかりだったが、VIPPERは飽きたのかチアの優劣を競っていた。
9回裏、そんな空気のなか明桜のメンタルリーダー松本が意地のお誕生日。一矢報いるプレーで最後に桜を咲かせる。
そんな奮闘もむなしく、試合は14-2で二松学舎の大差勝ち。「桜vs松」は、季節違いの桜がその身を散らす結果となった。


第四試合 明豊(大分) 7−6 坂井(福井)
明豊対坂井は今大会久々のシーソーゲーム。逆転の連続は、もはやシーソーをどつきあってる様にも見えた。
明豊の南こうせつに沸いた後3回裏、出場数に一日の長がある明豊が小技を生かし1先制点。
5回表に坂井が同点に戻すと、その裏に3点を奪い返す。と思ったら6回表に3点奪い返すなど、点の奪い合いが続く。
出店失敗、ストライクが入らないナックルの披露などのパフォーマンスもあり、充実した内容となった。
試合が決まったのは8回。坂井が相手のやらかしから2点を奪い決まったかと思われたが、その裏に坂井もやらかし6-5。
二死二塁の状況から明豊の濱田からお誕生日が飛び出して6-7とすると、溝上が好リリーフで締めくくり試合終了。
この試合結果に、VIPPERは「明豊のチアが次も見られるぜ!」と歓喜した。おまえらそればっかか!



第七日(8月14日)

第一試合 京都成章(京都) 2−3x 神村学園(鹿児島)

横浜松坂にノーノーを喫した屈辱から19年。京都成章が甲子園に帰ってきた。対するは鹿児島の強豪神村学園。試合はロースコアの攻防となる。
3回、京都成章は先頭の西畠が頭部へのすないぽを喫し、出塁。臨時代走マニアが歓喜する中、2アウト満塁まで進むと、松下がサードへ勢いが弱いあたりで、ランナーオールセーフの内野安打に。続く北田はからさんに終わりZGSに。とにかくこの日の神村学園先発青柳は制球に苦しんでいた。与えた四死球が8つ。それでも要所を締め、なんとかしのいでいたが、8回2アウト1,3塁、バッター江藤のところ1ストライク3ボールとなったところで監督が動く。2番手中里を投入。今大会のトレンドである『継投失敗』が脳裏によぎったが、満塁の後代打岸田をピッチャーライナー好捕でしのぎ、ひとまずは『継投成功』となる。ひとまずは。
神村学園は京都成章の北山が投じる、ボール球になる高い球に翻弄されていたが、6回に2アウト1,3塁から6番田中祐がそのストレートを捉えると、ライトオーバーの逆転タイムリースリーベースに。このまま1点差の状況で9回へ。
京都成章の攻撃も2アウト。もう終わりか・・・そう思われた中、3番茂木(しげき)の逆方向への打球は、そのままスタンドへ。今大会第30号のお誕生日は、起死回生の同点弾に。代わった中里、土壇場で打たれ、あわや『継投失敗』の予感。突然訪れた延長マニア、サヨナラマニアの待機。ドラマはその裏へ続く。
神村学園は先頭の田中祐がヒットで出塁。続く赤崎が初球をメイデンするが、これはピッチャー正面。ゲッツーか・・・いや、送球が高く逸れた!なんとかセカンドはボールをキャッチしたが、2塁はセーフ。ノーアウトでサヨナラのランナーが2塁へ進む。角はナイメイで1アウト2,3塁。ここで途中出場の中里。京都成章バッテリーは歩かせず、勝負に出る。その結果は・・・。
2ストライク1ボールで迎えた5球目、ここまでストレートで来ていた北山は決め球にスライダーを選ぶ。外角高め、食らいついた中里のあたりは3塁線、切れるかというところ。ベース前で取った江藤がホームへと送球。その行方は・・・ランナーの背中に当たってこぼれた。最後、ツキが味方したのは神村学園の方であった。今大会3回目のサヨナラゲームを制し、3回戦進出。

第二試合 高岡商(富山) 1−11 東海大菅生(西東京)
早実を下してやっとこさシルバーコレクターから抜け出した東海大菅生と、商業高校最後の砦高岡商の一戦。
強打で知られる2校だけに馬鹿試合が予想されたが、二回に点を取り合って以降は両投手の投げ合いが続き、好守もあってスレも含め落ち着いた展開に。
試合が動いたのは六回、好投を続けてきた高岡商・土合が捕まる。1点を取られると続く7回も1点、継投とベンチシリーズを挟んで更に1点。
9回にはしっかりタマを捉え2本のお誕生日で一挙7得点。点数そっちのけでマモノスレは悲鳴と心配で溢れかえった。
高岡商はチャンスを作るも一本が出ず。いくらか犠牲を出しつつも、東海大菅生が底力をみせ3回戦に進出した。

第三試合 青森山田(青森) 6−2 彦根東(滋賀)
全49出場校中、最後に登場したのは先発全員地元かつ何かと話題のセシルを擁する青森山田。対するは初戦を劇的なサヨナラで勝ち上がった彦根東である。
スレはひこにゃんと孔明の罠などなかなかの盛り上がりを見せたが、試合自体は終始青森山田が優勢。
本大会3回目となる2打席連続お誕生日が中沢から出るなどして5回までに6得点、彦根東はお誕生日など意地を見せつつも日本文理の夏を思い出すサードライナーで力尽きた。
有数の進学校でありつつもここまで登ってきた彦根東、3年生はこれから受験に情熱を注ぐとのこと。甲子園の思い出を胸にしっかり合格を掴み取って欲しいものである。
なお今回みんな気になるセシルの登板はなし。次に期待しよう。

第四試合 済美(愛媛) 7−1 津田学園(三重)
やればできるでお馴染み済美といいね!の津田学園のポジティブ対決。
一回にノーヒットで済美が得点し、嫌な空気が流れ始めるも先発・水谷が立ち直り好投。4回に済美・亀岡がお誕生日で一点を追加するも大崩れはせず、強打の済美打線をしっかり抑えていく。
一方の済美エース・八塚は安定感のあるピッチング、いくつかピンチを作りつつも津田学園にホームを踏ませない。
しかし7回、津田学園・藤井の大飛球をセンター渡辺が背走スーパーオコエキャッチ。これで勢いがついたのか、その裏亀岡2本目のお誕生日も含めて済美が一挙5点。流れを一気にモノにする。
津田学園も9回、本当に相変わらず多い今年のトレンドすないぽ2連続などでチャンスを作るが、最後は水谷が空振り三振。津田学園の初めての夏が幕を閉じた。



第八日(8月16日)

第一試合 盛岡大付(盛岡) 6−3 松商学園(長野)
モリフの試合ということで馬鹿試合を期待する住民もいる中、序盤はおとなしめの展開。
2回にタイムリー、4回にはARAKAKIでモリフがリードを広げるが攻撃は単発。
松商学園もランナーは出すがホームに帰せず、残尿感漂う中試合前半が終了。
が、6回に松商学園がダースベイダーのテーマからのお誕生日を放つと試合が動き始める。
ここから点を取っては取り返す展開が続き、毎回のようにスコアボードに数字が刻まれる。
バタバタと動く試合展開に、実況の飯塚アナもバタバタし始めるが、逆転には至らず。
最後はモリフの4番のニュース間お誕生日でトドメ モリフが今回も甲子園2勝を挙げた。

第二試合 前橋育英(群馬) 3−1 明徳義塾(高知)
雨天順延の為お誕生日を迎えた前橋育英・荒井監督と、甲子園50勝に王手をかけた馬淵監督、両監督にスポットが当たり試合開始。
試合は前橋育英が3回に3番・戸部のタイムリーで先制すると、先発の皆川が力投を見せる。
8回を終えて2安打ピッチングと、「この試合も継投が基本」という監督の談話が試合前に出た中で完封ペースのピッチング。
打線も7回に追加点を挙げてエースを援護し、このまま逃げ切るかと思われた9回2アウトから、明徳が意地を見せる。
思い出代打と思われた佐々木の2ベースを足掛かりに、プロ注・西浦のタイムリーで1点を返す。アルプスでプピーが荒ぶる。
さらに続く4番・谷合に対して2ボールナッシング。ここで荒井監督が動く。センターを守る丸山をマウンドへ送り込む。
タカハシの再来か、と住民がモリシやモンマら迷将を引き合いに出しながら見守るが、ARAKAKIこそしたもののずばさんで締め。
初戦3お誕生日の前橋育英が荒井監督のお誕生日を、この日はお誕生日無しで飾った。明徳・馬淵監督の50勝はお預け。

そして今年のトレンドはすないぽ、と認知されつつある中、この試合でもそのトレンドは発揮されることになる。
この試合、両チームが与えた四死球は4つ。その全てがすないぽで、よんたまは0というある意味珍しい形に。

第三試合 日本航空石川(石川) 3−9 花咲徳栄(埼玉)
初戦で地味総合を派手に粉砕した日本航空石川と3年連続の3回戦進出を目指す花咲徳栄の一戦。
1回表から日本航空守備陣が安定せず、よんたま・ARAKAKI・やらかし・押し出しの連発で、僅か2安打で5点を献上。早くも試合を決定づけてしまう。
この展開にスレでは花咲の評価が上がるとともに、「こんなのに負けたのかよwww」ととばっちりで木更津の評価がだだ下がり。
結局初回を終えるまでに日本航空の先発佐渡は55球を費やし、防御率では元氏に、球数では安樂に迫る逸材となった。

5点を追いかける日本航空だったが、花咲徳栄先発の綱脇のやたら曲がるツーシームの前に完璧に封じられ、チャンスらしいチャンスすら作れない。更にニュースで飛行機事故が報道されてしまうという笑えない展開に。
こうなってしまってはこのままレイプ・・・になると思いきや、地味総合の地味力が目立って気付かれていないが地味に地味試合メーカー(もうわけわかんねえ)の花咲徳栄、2回以降は殆どヒットも出ず、0が続く。
試合が動いたのは7回。花咲の2年生四番、野村が今大会40号となるお誕生日で1点追加。対する日本航空もその裏、ようやくヒットが繋がり、やらかしも絡んで1死満塁のチャンスを迎える。
ここで花咲徳栄の監督が動き、エース清水をマウンドへ。その清水、140台のストレートをズバズバ投げ込むもののコントロールが定まらず、いきなり押し出しよんたま。更には安保に2点タイムリーを喰らい、継投失敗フラグをばっちり回収。そういやイワイは去年もエース温存やらかしてたな・・・
3点差に詰め寄ってそれまで意気消沈していた応援団も息を吹き返した日本航空だったが、9回に突然花咲打線が繋がり、トドメの3点を受けて勝負あり。
花咲徳栄は3年連続の2勝でベスト16入り。ベスト8をかけた前橋育英との対決にコマを進めた。'

第四試合 聖光学院(福島) 5−4 聖心ウルスラ(宮崎)
今年はルターの宗教改革500周年である。何の因果か甲子園でも新教の聖光学園と旧教の聖心ウルスラ学園の組み合わせとなり宗教戦争の幕が開けた。
ユニフォームもどことなく似ていたり宿舎が同じということも何か因縁を感じさせる。
当然のごとくスレは「聖戦」で盛りあがりを見せ、「聖なる○○」という語句が飛び交っていた。
試合が動いたのは2回表。聖心ウルスラ学園が聖なる先制点を挙げて3対0。
だが聖光学院もすぐさま反撃の姿勢を見せる。
3回に代打お水無い小水内のヒットから聖光ウィルスの発動により2点を返す。
聖光学院はさらに4回に追いつき、5回と8回にバッテリーエラーで1点ずつ追加した。
このまま3対5で勝利……と思いきや、今大会で量産されているお誕生日により聖心ウルスラ学園が一矢を報いる。
しかし追いつかない程度の反撃となってしまい4対5で聖光学院が逃げ切り、聖戦はプロテスタント派の勝利となった。宗教改革聖光である

余談だが、序盤にアナウンサーも聖光と聖心で1回間違えていたことをここに記しておく。
なお試合前の監督インタビューにて聖心監督が「4点の戦い」、聖光監督が「5点の勝負」と言っていたが、その通りの結果になってしまった。


第九日(8月17日)

第一試合 広陵(広島) 6−1 秀岳館(熊本)
注目のバッテリーが躍動する広陵が、優勝候補の一角秀岳館に挑む形となった。
先制点は大方の予想に反して広陵。秀岳館守備陣の乱れを逃さず、確実に塁を盗む。
すかさず秀岳館はソロお誕生日で同点に巻き返すが、7回表には先発の川端が捉えられピンチを背負う。
1死2・3塁の状況で広陵はスクイズを敢行。この打球が川端の足元を抜き得点。「内安打やろ笑」に泣くハメになる。
直後、川端の動揺がチームに伝染したのか、2塁ゴロを上手く拾うことが出来ずエラー。その間にランナーが還り3-1。
この流れを変えるべく川端に代わって田浦が登板。粘り強く投げるも、9回表にランナー2・3塁の状況でプロ注捕手中村を迎える。
この中村に投じた初球、内角へ甘く浮いた球を中村が完璧に捉え3ランお誕生日。6-1で完全に試合が決まり、秀岳館が敗れた。
秀岳館は鍛冶舎監督が勇退することもあってか、妙に気負うような雰囲気が目立ち、それがエラーに繋がったように見えた。

第二試合 智弁和歌山(和歌山) 1−2 大阪桐蔭(大阪)
注目の第9日目第2試合は、いい加減汚名を返上したい智辯和歌山と、それを阻止する春の王者大阪桐蔭。
1-1のロースコアから中々動かない試合となるが、智辯打線は桐蔭エース徳山から何度もチャンスを作り流れを掴む。
そんな良い流れを変えたのが7回表。この回3安打するものの、ダメイデン→走塁ミス2連続(飛び出し→こけた)でチャンスを台無しに。
これで流れを失った智辯和歌山は続く7回裏、ARAKAKIで痛恨の1点を献上してしまい勝ち越しを許す。
それまでずっと「智辯和歌山勝てるぞ!」だったVIPPERもこの辺りで「あぁ桐蔭勝つわ」と手のひら返し。
その後も徳山が最後まで粘り1-2で大阪桐蔭が勝利。試合でもネタでも盛り上げた智辯和歌山が甲子園を去った。

第三試合 仙台育英(宮城) 1−0 日本文理(新潟)
かつて準優勝を経験している2校同士の東北(?)バトル。下馬評では仙台育英有利。
この試合も当然強豪同士の戦いなのだが、第一・第二試合が注目されすぎた上に、守備戦になったのでさらに影が薄くなる。
2回裏に仙台育英がメイデン&すないぽ絡みで地味に先制点を取ると、互いが守備で魅せる試合になるも「地味」呼ばわり。
「眠い育英vs眠い文理」「さっきの試合が面白かったから余計眠い」「風が語りかけます」などと言われた。
しかし9回表になると日本文理の粘りが冴える。ノーアウトからランナーを出し、思い出じゃない代打成功もあり2死1・3塁。
「日本文理の夏はまだ終わらなーい!」と言いたいだけのVIPPERが盛り上がるのをよそに、仙台育英の長谷川は2球で追い込む。
3球目、内角高めの悪球を7番稲垣が振ってしまい試合終了。1点差が発動条件ではないのか、日本文理の夏は普通に終わった。



第十日(8月18日)

第一試合 神戸国際大付(兵庫) 1−2 天理(奈良) (延長11回)
朝方の大谷こそあったものの、定刻通りに開始された3回戦最初の試合は、近畿勢同士の対決にして、セントマイケルズvs天理王命という今大会2試合目となる宗教間の代理戦争試合に。
そして試合は近戦続くロースコアの試合がここでも繰り広げられる。
9回までで得点が入ったイニングは2回の表裏のみ。天理は2アウトから森本がツーベースで出塁すると、そこから神戸国際大付先発の岡野が乱れ、すないぽ、よんたま、ARAKAKIの3連コンボで天理が先制すれば、神戸国際大付はその裏、先頭の片岡がスリーベース。1アウトになった後、7番大丸のあたりはセカンドへ。これで片岡がホームに突っ込むと、山口の送球が高く逸れ、ホームイン。同点に追いつく。(記録はフィルダースチョイス。なお大丸はその隙に2塁へ向かったもののルンバに終わった模様。)
その後は両チームの投手陣の粘り合い。神戸国際大付は岡野から花村へ(6回から登場)のリレーで、天理は今大会初登板の碓井がしっかりと抑え、互いに追加点を許さず。
終盤には互いに3塁へ進めるシチュエーションを作ったもののもう1本が出ず、試合は今大会3試合目の延長戦へ。
決着は延長11回。天理は1アウトから5番城下がライトへのツーベースで出塁。この後2アウト1,3塁となり、今日ノーヒットの山口との対決。
2球目、やや甘めに入った直球を逆らわずに右へ。打球はライトの前に落ちるタイムリーヒットとなり、これが決勝点に。
かつては『弱いほうの奈良』とまで言われた天理が、ベスト8一番乗りを果たした。

第二試合 三本松(香川) 5−2 二松学舎大付(東東京)
『松松対決』の第2試合。結果を先に言えば、三本松の守備が二松学舎大付の打線を『アルティメットクラッシュ』することに成功したと言っていい。
初戦で19安打14得点だった二松学舎大付打線、この日は10安打を放つも、ゲッツーがなんと4つ。ランナーを進めようが進めまいが、もう1本というところで最悪の形が連続するという展開に。
一方の三本松は、毎回のランナー、7回以外は毎回の13安打。5回にスクイズからの守りがお手玉サッカーで均衡を破り、6回には下地のタイムリーで追加点、9回には川崎、渡辺の連続タイムリーなどで3点を挙げた。
二松学舎大付もその裏、2アウトから今日ノーヒットの永井の初安打から4連打で2点を返したものの、反撃及ばず。
効率的な加点と要所要所の守りで力を見せた三本松が、初のベスト8入りとなった。

第三試合 明豊(大分) 9x−8 神村学園(鹿児島) (延長12回)
3回戦までで2校に絞られた九州勢の直接対決。
中盤までは初戦で3安打4打点の明豊3番濱田の独擅場。3回1死2・3塁で神村の継投を失敗に追い込む先制2点タイムリー2塁打、5回にはソロお誕生日、7回にもHで繋いで後続の連打と相手のやらかしを呼び込み、5-1と快勝ムードに。
その後スレは神村の追いつかない程度の反撃を楽しんでいたが、9回表2死2塁5-2から流れが一変。
思い出代打のセカンドゴロがイレギュラーで1点を返すと、そこからHが繋がり遂に5-5の同点。
スレでは神村ブラバンのジンギスカンは相手投手を焼く新魔曲なのかと言われ始め、さらに「1000ならアルティメットマモノカーニバル」まで成立してとんでもない雰囲気に。
明豊はここで継投に成功して同点止まりに抑えたが、その裏から登板した神村の金城はまさかのイーファス使いで、直球を投げないタイプなのかと思った頃に136km直球が来るなど明豊も住民達も大混乱。そのまま今日2試合目の延長戦に突入する。
その後は小休止かと思われたが、延長12回にマモノが大暴れ。
金城が12回表1死満塁からスク水ファウルで小田監督の満面スマイル拍手を引き出しながらもその後凡退し、スレが小田監督で埋まり始めると、続く主将後藤は2死ながら一塁線へのセーフティスク水を選択。
するとこれが投安打→一塁への送球エラー→カバーしたライトからのバックホームも失敗となり、走者一掃タイムリーセーフティスク水なるバケモノが爆誕。これで5-8。
しかしその裏、金城は簡単に2死まで到達しながらも突如崩れ、連打を許して明豊の代打にもよんたまんるい。
さらにARAKAKIで6-8。バッター管の当たりもサード手前でイレギュラー気味大バウンドとなり、代打の代走だった一塁走者も帰って8-8。
後続も繋がり一塁を埋めるよんたまんるいとなると、ここで濱田に打順が回る最高の展開。
金城は全くストライクも入らず3ボール。しかしここで球審が突然の温情アウトローストライク宣告を2つ続け、2死満塁フルカン。
金城は首を振ってまでアウトローを連投。捕手は少しでもストライクに見せようとミットを内に動かす。白球の収まったミットは落下。
判定はボールとなって押し出しサヨナラ。
「漫画なら9回以降だけで10巻かかる」とまで言われた劇的な終盤戦は、エンディングテーマ明豊の南こうせつ校歌で爽やかに締めくくられた。
堂々の今大会ベストバウト内定である。白玉でも語り継がれるだろう。

第四試合 東海大菅生(西東京) 9−1 青森山田(青森)
明日、3校が一気に登場する東北勢の先陣を切る青森山田と、東海大菅生による第4試合。
青森山田のセシルが依然ベンチスタートでスレも盛り上がりに欠ける中、菅生が初回からHを重ねて4回までに8得点。
セシルは2回途中から登板して住民達の歓迎を受けたが、結局7失点の闇堕ち。ほのぼのレイプ展開にスレも実況も落ち着いてしまう。
セシルの後を継いだ斉藤勇太が4イニング1失点だったため、「最初からさいとうゆう○なら…」との声も。
青森山田打線は中盤以降反撃に出て菅生先発戸田を苦しめるも残尿続き。
7回に中澤が2試合連発ソロお誕生日で盛り上げたがこの1点止まりだった。
9回の好機で注ぎ込まれた3人の代打はなんと全員おもひでぽろぽろ。この日2つ目の代打ZGSで試合終了となった。
菅生は20桁安打10桁得点やサイクルヒットこそあと一歩で逃したが、お誕生日2本含む強打で齊藤孔明の罠も振り切って勝ち進んだ。



第十一日(8月19日)

第一試合 済美(愛媛) 7−12 盛岡大付(岩手) (延長10回)
強打のチーム同士の対決は、モリフ関口監督の「7、8点を取り合う展開」予想がズバリ的中。中盤から空中戦の死闘となった。
2回裏に済美が2点を先制すると、直後の3回表にやらかし献上で1点差となり、馬鹿試合の予感が漂い始める。
するとモリフは5回表、3連打で試合を振り出しに戻すと、2死満塁から6番小林が満塁お誕生日。一気の逆転劇で強打のモリフを見せつける。
しかしその裏、済美も1死満塁となり、ただでは試合を終わらせないモリフクオリティが発動。
これに応えたのは5番吉岡、まさかまさかの満塁お誕生日返し。記録尽くめの同点劇にスレも一気に加速する。
その後両チーム継投に入るが試合は落ち着かない。モリフの小林が7回表に1死1・3塁からセーフティスク水失敗に倒れると、その裏済美の宇都宮が「スク水とかいう小細工など不要」と言わんばかりのソロお誕生日で勝ち越し。
済美の3人目エース八塚は8回表のピンチを凌ぎ継投失敗フラグを折ったかに思われたが、9回表にモリフの3番植田がソロお誕生日。土壇場でまたしても同点となり試合は今大会5度目の延長戦へ。
10回表、NHKが空気を読まずニュースに突入するとモリフがHとARAKAKIでの無死2塁から1番林のニュース明け即タイムリーで勝ち越し。
さらに済美のやらかし連発で無死2・3塁となると、植田が2打席連続お誕生日でトドメ。
モリフがさらに1点を追加して満塁お誕生日でも追いつかれない5点差とすると、心が折れた済美はその裏3939三者凡退して敗れ去った。
超がつくほどの空中戦を制したモリフは甲子園初の3勝、夏初のベスト8進出を遂げた。

第二試合 前橋育英(群馬) 4−10 花咲徳栄(埼玉)
関東の強豪同士の戦いとなった三回戦。
花咲徳栄はいきなりの連続安打で4点を挙げこの試合も初回の先制に成功する。
ところがその裏に徳栄はやらかしで1点を献上してしまう。
続く3回表は徳栄が綱脇のタイムリーで再び突き放しにかかる。
前橋育英はどうにか火消しを図ろうと皆川を投入するも勢い止まらず、4回表にも2点追加する。
しばらく穏やかになった後、7回表にも2点を挙げ3試合連続の9得点に到達する。
前橋育英も意地を見せる。小池の2ランお誕生日で追いすがると二死ながら一三塁のチャンスとする。
ここで花咲徳栄は綱脇からエース清水を投入する。ところがタイムリーを打たれて9-4となった。
その後9回表に徳栄が清水のタイムリースリーベースでついに9点の壁を破り10桁得点を果たす。
9回裏は清水がついに今大会初となる150km/hを叩き出して抑えゲームセット、花咲徳栄が自身2度目のベスト8へ駒を進めた。

第三試合 聖光学院(福島) 4−6 広陵(広島)
この全国屈指の強豪の対決。甲子園では3戦目でここまで1勝1敗である。
先制したのは聖光、初回に瀬川が平元からお誕生日を放つ。
しかし直後の2回表にこの試合スタメン起用の丸山がタイムリーを放ちすぐさま同点とする。さらに後続も続きあっという間に逆転してしまう。
次に試合が動いたのは5回裏聖光学院は佐藤晃の同点お誕生日、さらに矢吹の2点タイムリーで逆転する。
ところがその直後、今大会の主人公広陵・中村が満塁からの同点タイムリーツーベースであっという間に同点とする。
そのまま9回まで進みこの試合も延長かと思われたその時、またしても中村が放った打球は一閃レフトスタンドへの特大お誕生日で勝負あり。広陵の、そして中村の主人公ぶりがいかんなく発揮された試合であった。


第四試合 大阪桐蔭(大阪) 1−2x 仙台育英(宮城)
3回戦の結びの一番。2回戦はともにロースコアの接戦をものにしてきた、『高校野球の横綱』大阪桐蔭と、『東北の横綱』仙台育英の対決。
大阪桐蔭は、エースナンバーの徳山ではなく、1回戦でリリーフ登板した柿木が先発。一方の仙台育英は初戦から変わらぬオーダー、左の長谷川に今日も託す。
中盤までは名門同士の対決らしい凌ぎ合いに。お互いに好守あり、お笑いありとスレ的にも話題に事欠かない展開。仙台育英の長谷川はよんたま3つを与えながらも要所要所を締めるのに対し、柿木は7回までよんたまなし、直球の走りも良しと、投手戦の様相が濃くなる中、事件が起きる。7回裏、2アウトから渡部がショートゴロ。普通に3アウトチェンジ…かと思いきや渡部がファーストベースを駆け抜ける時、ベースについていた中川の足と交錯するというアクシデントが発生。
他の野手に庇われながら中川がベンチに下がった直後の8回表。1アウトから2番山本がツーベースで出塁。ここで先ほどの中川が打席に立つ。するとフルカウントからの6球目、インローのストレートを強引に打つと、打球はサードの後ろにポトリと落ちる先制のタイムリーヒットに。中川はルンバで2塁アウトとなったものの、あまりにも重い1点がこのタイミングで入ったのが重要である。
その裏、仙台育英は先頭の若山がファーストへのファウルフライ。先ほどの怪我の影響がないかのように中川が好捕した。1アウトから代打佐藤がヒットで出るものの、代走の舟木が盗塁失敗。しかしその後柿木が今日初めてよんたまとすないぽを連続し、2アウト1,2塁。ここで2番鈴木の打球はレフトへ。3塁コーチは迷わずに回すが、ここで想起されたのが、2回戦智辯和歌山戦で先制を阻止したあのシーン。その時と同じように、山本のバックホームが見事に決まり、本塁封殺。互いに得点圏にランナーを置いていたこの回の攻防、大阪桐蔭が一枚上回る。
仙台育英は9回、2アウトから出た杉山が盗塁を決め、よんたまで1,2塁と同点のチャンスを作るも、若山のあたりはショートゴロ。これでゲームセット…かと思いきやマモノの悪戯。中川がなんとファーストベースを踏みそびれるというまさかの展開。
首の皮一つつながった仙台育英。ここで途中出場の馬目。その2球目、捉えたあたりは、左中間の後方へと抜けていく。仙台育英、劇的な逆転サヨナラのドラマが完結。横綱大阪桐蔭、まさかまさかの連続で、悲劇的な夏の終焉を迎えるに至った。



第十二日(8月20日)

第一試合 三本松(香川) 1−9 東海大菅生(西東京)
準々決勝の1試合目。前回は87球完投の省エネピッチングを見せた佐藤の立ち上がりを2試合連続10桁安打の菅生打線が強襲。1回裏に東海大菅生は小玉の2ランお誕生日含む3点、3回にも佐藤の2ランお誕生日で2点を獲得する。
一方ここまでアルティメットクラッシュをスローガンに連打を重ねてきた三本松もヒットはでるものの、試合中に特集VTRを組まれるほどのショート田中を始めとする東海大菅生の守備が連打をことごとく阻止。点数につながらない展開となる。
その後も東海大菅生打線が点数を重ね9-0。三本松は8回に連打で1点を取り返すものの走塁ミスにより後続の得点は逃してしまう。
9回裏、東海大菅生はエース松本から戸田にバトンタッチ。この回1アウト満塁までチャンスを広げた三本松であったがアルティメット代打攻勢が実らず敗退となった。東海大菅生はこの試合も10桁Hを記録し初のベスト4進出となった。

第二試合 天理(奈良) 13−9 明豊(大分)
延長11回の投手戦を勝ち抜いた天理と壮絶なシーソーゲームを物にした明豊の対決。
明豊の先発は背番号1のナックルボーラー橋詰。が、みんなの不安通りに1回表からいきなり大炎上。
大会タイ記録の通算60号、そして記録更新となる61号の2者連続お誕生日の猛攻を受け6失点、開始15分にして試合終了の雰囲気が漂い始める。
その後明豊はなんとか3点を返すものの天理打線の勢いは止まらない。
初回に記録更新お誕生日を放った山口に2本目が飛び出すなど、気が付けば10点差。
あまりにもな展開にVIPPERもすっかり飽き気味だった。
だが、この大会で絶体絶命の状況を跳ね返してきたのが明豊。この試合もただでは終わらなかった。
天理が9回に送り込んできた元横綱力士・輪島の息子を捉え無死満塁の場面を作ると、代打の三好が大会史上初となる代打満塁お誕生日。
これで6点差とし未だノーアウト、球場もVIPPERも微かに見え出した奇跡の大逆転を期待しにわかに沸き立ち始める。
しかし、10点差はあまりにも遠かった。その後もヒットを重ね4点差まで追い上げるも最後はファーストフライで万事休す。
第99回大会を大いに盛り上げた逆転の明豊が甲子園を去り、天理は優勝した90年以来のベスト4進出となった。

第三試合 広陵(広島) 10−4 仙台育英(宮城)
ここまでロースコアのゲームを物にしてきた仙台育英と主人公中村擁する広陵の一戦。
仙台育英の先発は疲労を考慮してか長谷川ではなく佐川、しかしこの佐川がピリっとしない。
中々制球が定まらずに3回途中で5失点、たまらず仙台育英は長谷川を登板させるも既に6-0。
なんとか反撃したい仙台育英打線だったが低目を丁寧に攻める山本を中々捉えられない。
ようやく6回に3連打を放ち6-2とするもここでエース平元が登板、反撃の芽を刈り取られる。
すると交代してから1失点で耐えていた長谷川が、9回にとうとう力尽き3失点。
仙台育英はその裏疲れが見える平元を攻め立て3連打で2点を返すものの、最後は再びマウンドに戻ってきた山本がきっちり締め広陵の完勝。
だがこの夏大いに暴れまわった中村を3打数0安打と押さえ込んだ長谷川にVIPPERは惜しみなく賞賛を送った。

第四試合 盛岡大付(岩手) 1−10 花咲徳栄(埼玉)
5年くらい前までは共に強豪とは言えなかった両校が初のベスト4を目指して激突。
花咲徳栄は得意の先制逃げ切りを狙い、相変わらずの先攻を選ぶが今大会初の三者凡退。対するモリフも三者凡退と、静かな立ち上がり。
2回は花咲は野村のお誕生日、モリフは藪内のタイムリーで1点ずつ取り合うと、状況に花咲打線が牙を剥き始める。
3回,4回と1点ずつ奪うと、5回には押し出し→2連打で一挙4得点。7-1と一気に突き放す。
馬鹿試合に持ち込みたいモリフだが、綱脇の投球術に封じられてしまい、点が奪えない。
6回以降は花咲打線も沈黙し、地味展開が続いてしまう。こうなってはモリフには分が悪く、9回に花咲が連打と犠飛で3得点。いつの間にか設けられた9点ノルマも無事達成し、最後は清水がきっちり締めて完勝。埼玉県勢として24年ぶりのベスト4進出を決めた。


第十三日(8月22日)

第一試合 天理(奈良) 9−12 広陵(広島)
もう弱いほうの奈良なんていわせない天理高校と今大会の主人公枠と称され始めた広陵との準決勝。
1回表広陵がサイレン間Hで出塁すると主人公枠中村が初球を2ランお誕生日。あまりの主人公っぷりにスレ民も流石に引き気味。
しかし天理が3回裏に神野のタイムリーで追いつけば、4回表広陵が連打で再び勝ち越し、4回裏に天理が3連打で逆転というシーソーゲームの様相を見せる。
5回表のニュース間、主人公中村のこの試合2本目、そして清原の持つ1大会最多お誕生日の記録を更新する同点お誕生日が飛び出し、スレもNHKニュースもお祭り騒ぎと化す。
その後広陵は平元、中村のタイムリーH、丸山のお誕生日などで天理を突き放す。
天理は7回裏安原のお誕生日などで追い上げるも再三のチャンス時にランナーを帰すことができなかったが、9回裏に5連打で点差をじわじわと追い詰める。
お誕生日が出れば逆転という場面まで追い上げたが、継投した広陵の山本がZGSで試合を締め、夏10年ぶりの決勝戦進出。
天理高校はあと一歩及ばずに甲子園を去った。

第二試合 花咲徳栄(埼玉) 9−6 東海大菅生(西東京)
準決勝2試合目は連打力に定評のある花咲徳栄と東海大菅生の2校の一戦。
1回裏、東海大菅生田中が意表を突くホームスチールで1点をもぎ取り、それに動揺したのか花咲徳栄はタイムリーやらかしでもう1点献上。
しかしすぐあとの2回表でやらかしからの連打で1点奪い返すなど大方の予想通りの乱打戦の相を呈す。
その後もお互い連打・好走塁・好守備・すないぽなどで毎回得点の好ガードの殴り合いを展開。
4回裏、花咲徳栄がエース清水を投入すると東海大菅生の松本も調子をさらに上げ一転して締まった試合に。
前半の乱打戦が嘘のようにお互いスコアボードに0を刻んでいく中での8回表、ノーヒットで満塁としたところに今大会20-1と当たっていなかった岩瀬が2点タイムリーツーベースで勝ち越し。ついに試合が動いた。
そしてマモノが控える9回裏、ショート付近でイレギュラーバウンドが連発。勝ち越し打点を挙げたショート岩瀬への執拗なノックにより東海大菅生が同点に追いつき延長戦に突入。
11回表、本日花咲徳栄スタメンで唯一ノーヒットだった高井が勝ち越しの2点タイムリー。さらにARAKAKIでの1点をもぎとりしっかりとノルマの9得点を達成する。
その後11回の裏東海大菅生の攻撃をエース清水が3凡に抑え、花咲徳栄が先発全員安打で決勝へと駒を進めた。
同校初の決勝進出、県勢初の悲願へ。

第十四日(8月23日)

決    勝 広陵(広島) 4−14 花咲徳栄(埼玉)

数々の記録を塗り替えてまさに「記録を超え、記憶と」なろうとしている中村奨成擁する広陵と、綱脇・清水の二枚看板と全試合9得点以上奪った連打力が光る花咲徳栄が、共に初優勝をかけて決勝で激突。
広陵は10年前の決勝での大逆転負けのリベンジ、花咲徳栄は埼玉県悲願の夏制覇がかかっており、どちらも絶対に負けられない戦い。
初回、花咲徳栄は太刀岡、千丸、西川の3連打で2点を先制。(初回先制はこれがチーム4回目。)3回にもよんたま、ナイメイ、実質メイデン、すないぽから5番須永がセンターへのタイムリーで2点を追加と、序盤から優位を築いていく。しかし広陵も、2回に平元が、3回に大橋がタイムリーツーベースで1点ずつを返す。
ところが、徳栄の得点力は、想像を絶するものだった。5回、よんたまとヒットでチャンスを作ると、まず西川が右中間を超えるタイムリースリーベースで2点。野村もレフトへのタイムリーで続き、ここで平元を引きずり下ろした。さらに須永がメイデンして高井もタイムリーツーベース。この後広陵の守備が連続でやらかし(1つはエラー、1つはヒットの判定)、余計な2点が入ったことで10桁得点。徳栄の9点ノルマを達成し、早くも勝勢ムードが広がる。
1点を返された後の6回表にも、西川、野村の連続長打で1点(西川はこれでサイクル安打に王手、お誕生日が出れば…。)、さらに2アウト満塁から、清水のショートゴロが、セカンドのやらかしで2点に化け、ファンタジスタ岩瀬のタイムリーでもう1点。わずか2イニングで10桁得点を奪ったその攻撃力を、改めて思い知らされる形となった。
投げては5回途中からマウンドに上がった2番手清水が、6回以降は相手打線を1点に抑えた。広陵中村は、3安打を放ったものの、お誕生日、打点は0、甲子園ではじめて空振り三振を喫するなど、要所要所で絡めず。広陵、4度目の決勝も悲願ならず。花咲徳栄、初の決勝で県勢の夢をかなえて見せた。
2017年08月28日(月) 18:45:24 Modified by mmnmmn




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