2022春 甲子園への道のり
2021秋季大会
＊21世紀枠各都道府県推薦校 (白ヌキは地区推薦校)
| 北海道 | 札幌国際情報 | 道立 | 道4強 |
| 青森 | 弘前南 | 県立 | 県4位 |
| 岩手 | 久慈東 | 県立 | 県準V,地区初戦 |
| 宮城 | 東北学院榴ケ岡 | 私立 | 県8強 |
| 秋田 | 県立 | 推薦辞退 | |
| 山形 | 創学館 | 私立 | 県8強 |
| 福島 | 只見 | 県立 | 県8強 |
| 茨城 | 下妻一 | 県立 | 県4位 |
| 栃木 | 高根沢 | 県立 | 県4強 |
| 群馬 | 太田 | 県立 | 県8強 |
| 埼玉 | 上尾 | 県立 | 県4強 |
| 千葉 | 千葉黎明 | 私立 | 県8強 |
| 東京 | 狛江 | 都立 | 都8強 |
| 神奈川 | 日大 | 私立 | 県8強 |
| 山梨 | 甲府一 | 県立 | 県8強 |
| 新潟 | 東京学館新潟 | 私立 | 県4位 |
| 富山 | 砺波 | 県立 | 県8強 |
| 石川 | 小松 | 県立 | 県8強 |
| 福井 | 丹生 | 県立 | 県4位 |
| 長野 | 松本深志 | 県立 | 県8強 |
| 岐阜 | 大垣南 | 県立 | 県16強 |
| 静岡 | 科学技術 | 県立 | 県8強 |
| 愛知 | 中部大春日丘 | 私立 | 県3位,地区初戦 |
| 三重 | 相可 | 県立 | 県8強 |
| 滋賀 | 伊吹 | 県立 | 県8強 |
| 京都 | 塔南 | 市立 | 県準V,地区初戦 |
| 大阪 | 星翔 | 私立 | 府4位 |
| 兵庫 | 加古川西 | 県立 | 県8強 |
| 奈良 | 高田商 | 市立 | 県準V,地区初戦 |
| 和歌山 | 熊野 | 県立 | 県8強 |
| 鳥取 | 倉吉総合産 | 県立 | 県準V,地区初戦 |
| 島根 | 松江南 | 県立 | 県8強 |
| 岡山 | 玉野商工 | 市立 | 県8強 |
| 広島 | 三原 | 県立 | 県8強 |
| 山口 | 宇部工 | 県立 | 県4位,地区初戦 |
| 徳島 | 徳島市立 | 市立 | 県8強 |
| 香川 | 高松第一 | 市立 | 県8強 |
| 愛媛 | 松山商 | 県立 | 県8強 |
| 高知 | 宿毛工 | 県立 | 県8強 |
| 福岡 | 福岡 | 県立 | 県8強 |
| 佐賀 | 鹿島 | 県立 | 県3位 |
| 長崎 | 諫早農 | 県立 | 県4位 |
| 熊本 | 熊本北 | 県立 | 県16強 |
| 大分 | 大分舞鶴 | 県立 | 県準V,地区初戦 |
| 宮崎 | 小林秀峰 | 県立 | 県V,地区初戦 |
| 鹿児島 | 国分中央 | 市立 | 県4位 |
| 沖縄 | 北山 | 県立 | 県4位 |
＊明治神宮大会 11/20〜
優勝校を出した地区に神宮枠1が与えられる。【1回戦】
花巻東(東北・岩手) 6−3 国学院久我山(東京)
クラーク記念国際(北海道) 1−5 九州国際大付(福岡・九州)
【準々決勝】
広陵(中国・広島) 5−3 明秀日立(関東・茨城)
高知(四国・高知) 2−6 花巻東
九州国際大付 2−1 日大三島(東海・静岡)
大阪桐蔭(近畿・大阪) 8−4 敦賀気比(北信越・福井)
【準決勝】
広陵 10−9 花巻東
九州国際大付 2−9 大阪桐蔭 (7回コールド)
【決勝】
広陵 7−11 大阪桐蔭
大阪桐蔭が神宮大会初優勝を飾り、近畿に神宮枠を持ち帰ることとなった。3試合で4お誕生日28得点と打線の破壊力が抜群だった。
投げる方では1年生サウスポーの前田が全試合登板。唯一先発した準決勝は2失点完投と好投を見せており、一冬でどこまで伸びるかが楽しみ。
準優勝の広陵は決勝で15安打と食い下がったものの、プロ注エース・森山が2試合続けて大量失点を喫してしまった。
その広陵で4番に入った真鍋、ベスト4の花巻東の佐々木、九州国際大付の佐倉と各チームの1年生主砲が準決勝では揃ってお誕生日を放った。
全体的に打高投低の様相を呈していた秋の戦いを終え、各校のエースは果たしてどうやってこれらの逸材への対策を練ってくるか。
【出場校】
クラーク記念国際 (北海道)
花巻東 (岩手)
明秀日立 (茨城)
国学院久我山 (東京)
日大三島 (静岡)
敦賀気比 (福井)
大阪桐蔭 (大阪)
広陵 (広島)
高知 (高知)
九州国際大付 (福岡)
＊北海道 10/1〜
【1回戦】
苫小牧中央 (室蘭) 0−5 滝川西 (空知)
札幌国際情報 (札幌) 13−1 遠軽 (北見) (5回コールド)
クラーク記念国際 (空知) 4−1 駒大苫小牧 (室蘭)
白樺学園 (十勝) 9−4 帯広工 (十勝)
【2回戦】
旭川明成 (旭川) 5−0 滝川西
旭川実 (旭川) 5−4 函館工 (函館) (延長11回)
士別翔雲 (名寄) 2−1 知内 (函館)
札幌国際情報 15−3 釧路江南 (釧根) (5回コールド)
北海 (札幌) 2−6 クラーク記念国際
立命館慶祥 (札幌) 3−1 北照 (小樽) (延長11回)
札幌静修 (札幌) 3−10 東海大札幌 (札幌) (7回コールド)
白樺学園 2−1 札幌第一 (札幌)
【準々決勝】
旭川明成 2−3 旭川実
士別翔雲 0−18 札幌国際情報 (6回コールド)
クラーク記念国際 5−1 立命館慶祥
東海大札幌 6−1 白樺学園
【準決勝】
旭川実 4−3 札幌国際情報
クラーク記念国際 5−1 東海大札幌
【決勝】
旭川実 1−3 クラーク記念国際
実に53年ぶりとなる北北海道勢同士の決勝戦を制したクラーク記念国際が秋初優勝。センバツ初出場をほぼ当確としている。
支部予選から通じて8試合6失点と守りが安定。道大会でも夏の南代表・北海や駒大苫小牧、東海大札幌らを次々に撃破した。
旭川実は2年連続で悔しい悔しい準優勝。準決勝まで全て1点差勝利としぶとく勝ち上がってきたが、最後はわずかに及ばなかった。
ここ数年上位に頻繁に顔を出す札幌国際情報が公立勢最上位となる4強入り。初戦・2回戦と打線が爆発しており、一冬でのさらなる成長に期待。
＜支部予選ダイジェスト＞
夏の甲子園出場校では北海が順当に勝ち上がった一方で、
帯広農は白樺学園に敗れて脱落。勝った白樺はそのまま勝ち上がって道大会進出を決めている。
昨秋ベスト4入りで21世紀枠候補入りした知内や昨秋準優勝の旭川実も名前を連ねたが、
夏の南北準優勝校・札幌日大や帯広大谷は敗退した。
＊東北＠青森 → 宮城 10/20〜 各県上位3校
【1回戦】
学法石川 (福島��) 2−9 盛岡大付 (岩手��) (7回コールド)
東奥義塾 (青森��) 10−0 大曲工 (秋田��) (5回コールド)
【2回戦】
仙台育英 (宮城��) 7−4 盛岡大付
東日本国際大昌平 (福島��) 1−11 花巻東 (岩手��) (6回コールド)
聖和学園 (宮城��) 4−6 大館桂桜 (秋田��)
八戸工大一 (青森��) 7−0 酒田南 (山形��) (7回コールド)
山形中央(山形��) 7−2 東北(宮城��)
鶴岡東 (山形��) 2−3x 青森山田 (青森��)
能代松陽 (秋田��) 11−0 久慈東 (岩手��) (5回コールド)
東奥義塾 2−3 聖光学院 (福島��)
【準々決勝】
仙台育英 2−8 花巻東
大館桂桜 2−5 八戸工大一
山形中央 3−4 青森山田
能代松陽 1−13 聖光学院 (5回コールド)
【準決勝】
花巻東 4x−3 八戸工大一 (延長10回)
青森山田 2−5 聖光学院
【決勝】
花巻東 4−1 聖光学院
注目の1年生大砲・佐々木を擁する花巻東が岩手勢として初となる秋の東北王者に輝き、4年ぶりのセンバツ出場をほぼ確実なものにした。
歴代先輩のような豪腕はいないが、準決勝で完投のサウスポー・萬谷や決勝で好リリーフのサイドスロー・工藤など多彩なタイプの投手も揃う。
右の佐山、左の小林という二枚看板が躍動した聖光学院が準優勝でこちらも4年ぶりとなるセンバツ出場が濃厚。
県大会序盤の時点ではまだまだ未熟と監督が評したチームだったが、一戦ごとに力をつけて連覇が途絶えた夏の雪辱を果たしている。
青森勢は2校がベスト4に勝ち残ったもののあと一歩及ばず。花巻東相手に二度追いついて延長線に持ち込んだ八戸工大一と、それを県大会で破った青森山田だが決勝で1点差と実力はほぼ同等。来夏の大会で逆転があるかどうか。
夏に伏兵に足をすくわれている仙台育英は花巻東に力負けでベスト8止まりと復活の道は未だ半ばか。
秋田・山形の公立校も奮闘して3校がベスト8まで勝ち残ったが、強豪私学の壁は高かった。
＜県大会ダイジェスト＞
青森：1位・青森山田 2位・八戸工大一 3位・東奥義塾
岩手：1位・花巻東 2位・久慈東 3位・盛岡大付
秋田：1位・能代松陽 2位・大館桂桜 3位・大曲工
宮城：1位・仙台育英 2位・東北 3位・聖和学園
山形：1位・酒田南 2位・鶴岡東 3位・山形中央
福島：1位・聖光学院 2位・東日本国際大昌平 3位・学法石川
青森山田が秋の青森王者に。夏の代表・弘前学院聖愛、ライバル・八戸学院光星を立て続けに撃破。県大会4試合で1失点の堅守だ。
準優勝の八戸工大一は青森山田と1点差の接戦。センバツは35年ぶりを狙う。3位の東奥義塾はセンバツ初出場、41年ぶりの聖地を目指す。
準決勝で夏の決勝戦の雪辱を果たした花巻東が秋の岩手を制した。県大会4試合で62点を奪った。
ライバルには敗れたがモリフこと盛岡大付も3位はきっちり確保。反対のブロックを勝ち上がった久慈東が2位枠を掴んだ。
秋田を制したのは能代松陽。夏の大会初戦敗退から立て直してきた。前身の能代商時代にもなかったセンバツ出場なるか。
準優勝に躍進の大館桂桜は初めての東北大会出場。3位の大曲工も含め、オール公立勢で東北の猛者に挑む。
夏は不覚を取った仙台育英だが、秋は地区大会も含めわずか１失点で頂点に。出直しはここまで順調か。
2位の東北は11年ぶりのセンバツを目指す。3位の聖和学園は前回センバツ出場の柴田を破り、仙台育英とも0−1の試合を演じた。
山形は2012年夏以来甲子園から遠ざかる酒田南が優勝。存在感を取り戻す好機にしたいところ。
近年コンスタントに甲子園に来る鶴岡東が2位。3位決定戦は公立の山形中央が夏の甲子園2勝の日大山形に逆転勝ちを収めた。
夏の連覇が途絶えた聖光学院がすかさず福島の頂点を奪還。夏の甲子園出場の日大東北を下すなどした。意外にも？秋の東北は3年ぶり。
東日本国際大昌平と学法石川は準決勝で延長13回タイブレークの熱戦を演じた。東日本国際大昌平は東北なら常連、今度こそ聖地に届くか。
＊関東＠茨城 10/30〜 開催県上位3校 他上位2校
【1回戦】
山梨学院(山梨��) 12−3 拓大紅陵(千葉��) (8回コールド)
白鴎大足利(栃木��) 9−1 藤代(茨城��) (7回コールド)
浦和学院(埼玉��) 7−5 向上(神奈川��)
桐生第一(群馬��) 3−2 土浦日大(茨城��)
木更津総合(千葉��) 3−0 帝京三(山梨��)
東海大相模(神奈川��) 9−4 花咲徳栄(埼玉��)
文星芸大付(栃木��) 2−8 健大高崎(群馬��)
【準々決勝】
山梨学院 9−0 白鴎大足利 (7回コールド)
桐生第一 0−5 浦和学院
木更津総合 4−1 東海大相模
健大高崎 4−11 明秀日立(茨城��)
【準決勝】
山梨学院 9−2 浦和学院 (延長10回)
木更津総合 2−5 明秀日立
【決勝】
山梨学院 7−9 明秀日立
地元王者として茨城勢に18年ぶりとなる秋の関東王者の栄誉をもたらした明秀日立が4年ぶりのセンバツ出場を確定的なものとした。
主将の石川ケニーは来年のハーフ枠として期待大。3試合全てで打点を挙げて3番の責務もしっかりと果たしている。前回は2勝、その上を行けるか。
4試合37得点と打線がよくつながった山梨学院が準優勝。本格派右腕のエース・榎谷は準決勝で延長10回を5安打完投と力がある。
リリーフとして連投となった決勝こそ打ち込まれたものの、チームを3年ぶりのセンバツに導きそう。甲子園では通算4勝12敗と相性は良くないが……
東京と合わせて6枠の関東はベスト4までがセンバツ濃厚。まずは木更津総合が堅実な試合運びで勝ち上がって6年ぶりのセンバツが当確か。
エースの越井は1回戦・準々決勝で連続完投。準決勝はリリーフに回ったものの2回無失点と秋の関東は都合20イニングでわずか1失点にまとめた。
最後は7点差が付いたとはいえ、延長戦までもつれる準決勝を戦った浦和学院の落選も考えにくいか。センバツ出場なら7年ぶりとなる。
夏の甲子園でマウンドを経験した宮城が準々決勝で完封し、聖地を引き寄せた。代替わりした森大新監督は父譲りの采配を見せるのか……？
東京準優勝校と枠を争うならば東海大相模か。こちらも監督交代後最初の大会で一定の成果を挙げている。
1回戦では1年生3番の百崎が5安打の大当たり。甲子園出場は微妙な立ち位置になっているが、センバツ連覇がかかるだけに期待は大きい。
完封負けの桐生第一や、最終的に11点を奪われた健大高崎、コールド負けの白鴎大足利は苦しい情勢か。
出場した7県の1位校がすべて初戦を突破するなど下剋上の風を感じさせない中、初出場の向上は浦和学院相手に大健闘。夏につなげたいところ。
＜県大会ダイジェスト＞
茨城：1位・明秀日立 2位・藤代 3位・土浦日大
栃木：1位・白鴎大足利 2位・文星芸大付
群馬：1位・桐生第一 2位・健大高崎
埼玉：1位・浦和学院 2位・花咲徳栄
千葉：1位・木更津総合 2位・拓大紅陵
神奈川：1位・東海大相模 2位・向上
山梨：1位・山梨学院 2位・帝京三
シード4校がベスト4に1校も残れなかった戦国茨城を制したのは明秀日立。2018年センバツで初出場で2勝、それ以来の甲子園を目指す。
そろそろ呪いのホルンを払拭したい藤代が2位。開催地増枠分は明秀日立とも好ゲームを演じた土浦日大が勝ち取っている。
栃木は白鴎大足利が6年ぶりに秋を制した。準々決勝では作新学院にコールド勝ちを収めて波に乗った。
文星芸大付はセンバツ出場なら宇都宮学園時代以来、31年ぶりとなる。公立の宇都宮南と高根沢が4強入りで大会を盛り上げた。
群馬は桐生第一が優勝。準々決勝では前橋育英にコールドで完勝を収め、決勝では終盤に打線が爆発しての逆転勝ちと地力は十分。
健大高崎は2010−12年の浦和学院 (埼玉)以来、史上2度目となる秋の関東3連覇という偉業も目指す戦いになる。
親子継承の浦和学院が秋の埼玉を制した。モリシイズムを引き継いでモリダイ野球が早々に甲子園披露となるか。
決勝で大敗したとはいえ、エース・金子を温存していた花咲徳栄もまだ底は見せていないか。9年ぶりとなる両校出場の可能性も十分ある。
木更津総合が昨年に続いて秋の千葉を2連覇。ただ、センバツ出場となれば6年ぶり。ここ2、3年はライバルの影に隠れており逆襲を誓う。
夏の甲子園で準優勝の経験を持つ拓大紅陵も2004年春以来甲子園はご無沙汰。古豪の意地を見せたいところ。
今度は横浜がコロナ禍で出場辞退に見舞われた神奈川。夏に同じ思いを味わった東海大相模が原新監督の下で優勝と好スタートを切った。
2位には向上が食い込んで秋の関東大会初出場を決めた。甲子園出場のない新星が関東大会もかき回すか。
山梨の秋王者は山梨学院。夏の甲子園2勝の日本航空、ライバル・東海大甲府をともにコールドで破るなど頭一つ抜けた力を見せた。
秋から新監督就任の帝京三が逆側のブロックを勝ち上がり22年ぶりに秋の関東出場。時折上位に顔を出すが甲子園は未経験、今年はチャンスだ。
＊東京 10/2〜
※ベスト16以上【3回戦】
二松学舎大付 7−3 安田学園
明大中野八王子 5−6x 狛江 (延長10回)
修徳 5−4 佼成学園
城東 7−8 関東一
国学院久我山 9−0 日野台 (7回コールド)
小山台 2−6 帝京
日大三 7−0 八王子
堀越 2−9 東海大菅生 (7回コールド)
【準々決勝】
二松学舎大付 4−2 狛江
修徳 1−11 関東一 (5回コールド)
国学院久我山 7−4 帝京
日大三 8x−7 東海大菅生
【準決勝】
二松学舎大付 6−1 関東一
国学院久我山 14−3 日大三 (5回コールド)
【決勝】
二松学舎大付 3−4x 国学院久我山
決勝は劇的なサヨナラ。4番の一振りで2点差を一瞬でひっくり返した国学院久我山が11年ぶりのセンバツ出場をかっさらっていきそうだ。
夏の大会は準優勝と甲子園にあと一歩届かなかったが、秋は準決勝であの日大三を5回コールドで粉砕するなど力のあるところを見せている。
二松学舎大付はあとアウト1つというところで甲子園への切符を掴み損ねた。エースで主将の布施は大会を通じて安定した投球を披露。
夏春連続出場を狙う立場ではあるが、関東5枠目との比較に回ることになりそうで甲子園出場が叶うかどうかは微妙な状況になった。
日大三は先述の通り準決勝で5回コールド負けで玉砕。経験豊かな小倉監督をもってして「こんなのは初めて」と語る負け方から立ち直れるか。
関東一は夏の東東京大会決勝の再戦となった準決勝で返り討ちに。やらかしで傷口を広げるなど課題は多いが、克服して次こそ雪辱したい。
夏の西東京代表・東海大菅生や監督交代の帝京はベスト8止まり。都立勢では狛江が二松学舎相手に健闘、夏に続いて8強に名を連ねた。
＊東海＠愛知 10/30〜 各県上位3校
【1回戦】
大垣日大(岐阜��) 7−2 静岡(静岡��)
津商(三重��) 6−3 中部大春日丘(愛知��)
至学館(愛知��) 5−3 岐阜第一(岐阜��)
聖隷クリストファー(静岡��) 11−4 津田学園(三重��) (8回コールド)
【準々決勝】
享栄(愛知��) 2−3 大垣日大
津商 2−5 日大三島(静岡��)
三重(三重��) 1−4 至学館
聖隷クリストファー 4−3 中京(岐阜��)
【準決勝】
大垣日大 4−10 日大三島
至学館 8−9x 聖隷クリストファー
【決勝】
日大三島 6−3 聖隷クリストファー
静岡勢対決となった決勝戦、県大会同様に勝利を挙げた日大三島がセンバツに38年ぶりの復活を遂げそうだ。
かつて報徳学園(兵庫)を率いた永田監督が就任2年目。単身赴任での挑戦が早くも実っている。エースで主軸の松永は準決勝で満塁お誕生日を放った。
準優勝で初めて甲子園にやってきそうな聖隷クリストファーにも静岡の学校を渡り歩いて過去8回の甲子園出場を誇る名将・上村監督がいる。
準決勝では9回表に3点勝ち越されながらその裏でサヨナラ勝ち、準々決勝も9回に2点差をひっくり返すなど土壇場で驚異的な粘りを見せた。
静岡勢の両校は勝った試合がすべて逆転勝ちと、粘りを武器に春の甲子園を盛り上げてくれるかもしれない。
J-POP校歌の至学館が開催地・愛知勢の最後の砦として奮闘するも、やらカシオペアが出るなどして痛恨の逃げ切り失敗。一縷の望みがあるかどうか、もし愛知県勢0校なら9年ぶり。
阪口監督の大垣日大は投手陣が総崩れで大敗を喫し、神宮枠がもたらされたとしても厳しい立場になってしまうか。
享栄、中京、三重は県王者の力を発揮しきれず、3校揃って逆転で初戦負けを喫している。
＜県大会ダイジェスト＞
静岡：1位・日大三島 2位・聖隷クリストファー 3位・静岡
愛知：1位・享栄 2位・至学館 3位・中部大春日丘
岐阜：1位・中京 2位・大垣日大 3位・岐阜第一
三重：1位・三重 2位・津商 3位・津田学園
日大三島が38年ぶりに秋の静岡で優勝。元・報徳学園監督の永田監督就任2年目、準々決勝では逆転サヨナラ2ランも飛び出した。
聖隷クリストファーも定期的に上位に顔は出すが甲子園は遠いだけにこの秋はチャンス。伝統校の静岡も意地を見せて3位はキープした。
愛知の頂点に立った享栄は2回戦からエース・藤本の一人舞台。「私学四強」と称されるも近年甲子園での実績は皆無なだけに取り戻したい。
カシオペア至学館は準決勝で逆転サヨナラとしぶとい。3位の中部大春日丘は準々決勝で東邦に逆転勝ちを収めるなどしている。
岐阜王者は中京。準決勝はエース・瀬戸が完投。決勝はその瀬戸をクローザーに回して守り勝っている。15年ぶりのセンバツ出場なるか。
名将・阪口監督率いる大垣日大が2位。各地で監督交代が相次ぐ中まだまだ元気なところを見せたい。3位には岐阜第一が滑り込んだ。
夏の甲子園1勝の三重が秋の王者に。初戦で完封勝利を挙げた上山に加え、こちらも甲子園のマウンドを経験した谷が残るなど投手陣は経験豊富。
準優勝の津商は準決勝で延長14回日没引き分け再試合の死闘を乗り越えた。近年存在感を増す津田学園は3位から3年ぶりの春をうかがう。
＊北信越＠長野 10/16〜 開催県上位4校 他上位3校
【1回戦】
遊学館 (石川��) 4−12 東京都市大塩尻 (長野��) (7回コールド)
富山商 (富山��) 6−4 福井工大福井 (福井��) (延長11回)
星稜 (石川��) 5x−4 東海大諏訪 (長野��)
高岡商 (富山��) 2−4 日本文理 (新潟��)
敦賀気比 (福井��) 8−1 富山第一 (富山��) (7回コールド)
北越 (新潟��) 13−3 長野日大 (長野��) (5回コールド)
小松大谷 (石川��) 7−2 啓新 (福井��)
松商学園 (長野��) 3−2 帝京長岡 (新潟��)
【準々決勝】
東京都市大塩尻 3−4 富山商
星稜 3−1 日本文理
敦賀気比 10−2 北越 (7回コールド)
小松大谷 8−6 松商学園
【準決勝】
富山商 4−5 星稜
敦賀気比 10−8 小松大谷
【決勝】
星稜 0−6 敦賀気比
敦賀気比が県大会3位から持ち直して3季連続で北信越を制した。エースで4番の上加世田が決勝では11安打を浴びながら完封した。
1回戦・準々決勝でもコールド勝ちを収めるなど打線は新チームになっても活発。夏の甲子園ではベスト8だったが、その上を狙えそうだ。
星稜も1回戦での逆転サヨナラ勝ちに始まり、勝った3試合は全て2点差以内という接戦をモノにして準優勝まで駆け上がった。
春限りでの退任が決まっている林監督の最後の采配と、ハーフ枠エース・マーガードに注目。コロナで失った夏の悔しさを晴らしたい。
夏の甲子園出場の小松大谷は敦賀気比との打ち合いに沈み、伝統校・富山商も終盤の粘りを見せたがあと一歩及ばなかった。
開催地の長野勢と新潟勢はともに2校がベスト8にコマを進めたが揃って準々決勝で討ち死に。
＜県大会ダイジェスト＞
新潟：1位・北越 2位・日本文理 3位・帝京長岡
長野：1位・松商学園 2位・東京都市大塩尻 3位・東海大諏訪 4位・長野日大
富山：1位・富山第一 2位・高岡商 3位・富山商
石川：1位・星稜 2位・小松大谷 3位・遊学館
福井：1位・福井工大福井 2位・啓新 3位・敦賀気比
新潟は北越が2年ぶりの優勝。準決勝と決勝はともに1点差の接戦を制した。北信越は常連だが甲子園未経験、今年こそ突破できるか。
エース・田中が残る夏の代表・日本文理は2位から機をうかがい、元プロの芝草監督率いる帝京長岡が最後の1枠を勝ち取った。
夏の甲子園1勝の松商学園が長野の頂点に。準決勝・決勝はともに延長戦にもつれ込んだが、底力を発揮して競り勝っている。
準優勝の東京都市大塩尻は初のセンバツを狙う。3位には東海大諏訪が入り、開催地の増枠分は長野日大がその恩恵に預かった。
ノーシードの富山第一が秋は一気に頂点に。準決勝までの4試合を全て逆転勝ち、決勝では完封と勢いのつく勝ち方で初のセンバツを目指す。
夏の代表・高岡商が2位につけ、ライバルの富山商も3位を確保している。強打を武器に勝ち上がった氷見は常連校の牙城を崩せず。
来春限りで林監督の退任が発表された星稜が秋5連覇。センバツ出場でコロナ禍に泣いた夏の悔しさを晴らし、監督の花道を飾ることができるか。
夏の甲子園出場の小松大谷は2位から夏春連続出場を狙う。センバツ出場なら初めてとなる。3位には遊学館が食い込んだ。
福井工大福井が県大会5試合で57得点・無失点と圧倒。5年ぶりのセンバツ出場に向けてここまでは順調な様子。
決勝では大敗した啓新だが敦賀気比に2年半ぶりに県大会で土をつけた。敦賀気比は3位に滑り込み。上加世田AA活用に首の皮一枚繋いだ。
＊近畿＠滋賀 10/16〜 京都・和歌山上位2校 他上位3校
【1回戦】
市和歌山 (和歌山��) 2−1 神戸学院大付 (兵庫��)
天理 (奈良��) 3−2 滋賀学園 (滋賀��) (延長10回)
大阪桐蔭 (大阪��) 7−0 塔南 (京都��) (7回コールド)
智弁学園 (奈良��) 0−2 東洋大姫路 (兵庫��)
高田商 (奈良��) 0−2 金光大阪 (大阪��)
社 (兵庫��) 10−11 近江 (滋賀��)
八幡商 (滋賀��) 1−3 和歌山東 (和歌山��)
京都国際 (京都��) 3−0 履正社 (大阪��)
【準々決勝】
市和歌山 1−5 天理
大阪桐蔭 5−0 東洋大姫路
金光大阪 7−6 近江
和歌山東 3−2 京都国際
【準決勝】
天理 1−9 大阪桐蔭 (7回コールド)
金光大阪 1−8 和歌山東 (7回コールド)
【決勝】
大阪桐蔭 10−1 和歌山東
1回戦・準決勝でコールド勝ち、決勝でもコールド相当の点差で圧勝と力を見せつけた大阪桐蔭が4年ぶりに秋の近畿王者に輝いた。
前チームからのレギュラーはキャッチャーの松尾だけだが今年も高レベル。意外にも神宮大会での優勝はなし。近畿を圧倒した勢いを持ち込めるか。
決勝では格の違いを見せつけられたものの、準優勝に躍進した和歌山東も見事な戦い振りを見せて初の甲子園出場がほぼ確実な情勢。
サイドスローのエース・麻田の粘りのピッチングに打線がよく応えた。県大会で夏の覇者・智弁和歌山を沈めたのは決してフロックではなかった。
ともにコールド負けを喫したものの、ベスト4の天理と金光大阪もセンバツ出場が濃厚だろう。
天理はエース・南沢が県大会で炎上した後でサイドスローに再転向したのが功を奏した。先代エース・達にも引けを取らない188センチの長身だ。
金光大阪は準々決勝で6点差をひっくり返しての逆転勝ちで13年ぶりのセンバツを手繰り寄せた。過去3度の甲子園では全敗。初勝利なるか。
近畿は大阪桐蔭の神宮優勝により1増枠となり残り3枠。5校目として有力なのは夏の甲子園ベスト4の京都国際か。打線の迫力こそ前チームに劣るが、投手陣の経験があるのが強み。
初戦では森下が完封。準々決勝も平野から森下に繋いで敗れはしたが最低限の点差に留めた。この二枚看板が健在なら3季連続出場の来春も期待大。
6校目、神宮枠の7校目はセンバツあるあるの地域性を持ち出すのならば近江と東洋大姫路が優位か。
こちらも夏の甲子園ベスト4の近江は、甲子園で活躍した山田が肘の痛みで投げられない中で打線は奮闘、2試合とも乱打戦を演じた。
山田は4番としても活躍したが、6点差を守りきれなかったのがどう見られるか。山田の故障が癒えれば、という上積みはありそうだが……
東洋大姫路は優勝した大阪桐蔭相手に唯一コールド相当の点差を付けられなかった。ただし、完封負けというのはあまりイメージが良くないか。
それでも初戦で夏の甲子園準優勝校を完封したのは大きい。春限りで退任が決まっている藤田監督の花道を飾りたいところだが……
近江も東洋大姫路も県大会は3位止まり。そうなると、地域性では劣るが和歌山を制した市和歌山にも可能性がある。
ドラフトでバッテリーがドラ1指名を受けて話題に。甲子園のマウンドを経験した新エース・米田も好投手なだけに甲子園で見てみたいが……
東洋大姫路の監督交代に伴って後釜に決まっている岡田監督の履正社は初戦で屈し、センバツは絶望的。
夏の甲子園準優勝の智弁学園も打線がつながらずに初戦で姿を消している。春はどうやら本家偽魔曲も分家真魔曲も聞けそうにないか。
＜府県大会ダイジェスト＞
滋賀：1位・八幡商 2位・滋賀学園 3位・近江
京都：1位・京都国際 2位・塔南
大阪：1位・大阪桐蔭 2位・金光大阪 3位・履正社
兵庫：1位・社 2位・神戸学院大付 3位・東洋大姫路
奈良：1位・智弁学園 2位・高田商 3位・天理
和歌山：1位・市和歌山 2位・和歌山東
滋賀は八幡商が11年ぶりに秋を制した。春夏14回出場の名門も2011年夏を最後に甲子園からは10年遠ざかっているが存在感を取り戻せるか。
2位の滋賀学園と、夏の甲子園ベスト4で3位の近江は準決勝で延長12回の激戦を演じて実力は互角か。近畿の猛者を迎え撃つ準備は万全か。
夏の甲子園ベスト4・京都国際が秋を制した京都。森下・平野の2枚看板が残り、準々決勝以降3試合で逆転勝ちと粘り腰も付いてきた。
2位の塔南は準々決勝で名門・龍谷大平安を、準決勝で夏の府大会準優勝の京都外大西を破る堂々の戦いぶりで、近畿でも期待できそう。
大阪桐蔭は秋3連覇達成。2021年は甲子園で1勝2敗と不完全燃焼に終わってしまったが、その苦い経験を生かして2022年は逆襲といきたいところ。
2位の金光大阪は13年ぶりに秋の近畿に進出。3位・履正社は岡田監督が来春で退任というニュースに揺れる中、最後の1枠を勝ち取った。
兵庫は社が初めて秋の頂点に立っている。ベスト4入りした2004年以来、18年ぶりとなるセンバツ出場も見えてきた。
軟式から硬式に転向して6年目の神戸学院大付が準優勝に大躍進。監督交代の花道を飾りたい東洋大姫路は13年ぶりに秋の近畿に帰ってくる。
夏の甲子園準優勝の智弁学園はメンバーがガラッと入れ替わる中、しぶとく勝ち上がり秋の奈良を制している。先輩の実績を超えられるか。
3位の天理を撃破した2位の古豪・高田商は決勝でも智弁相手に中盤まで食い下がるなど今年は期待大。粒揃いの奈良勢が近畿を席巻するか。
前回センバツにプロ注バッテリーを連れてきた市和歌山が2年連続出場に向けて好発進。先輩の背中を追ったエース・米田の好投が光った。
2位の和歌山東は継投がハマり、準決勝で夏の甲子園優勝の智弁和歌山を撃破。今年の和歌山は2枠で、智弁和歌山のセンバツは絶望的に。
＊中国＠山口 10/22〜 開催県上位4校 他上位3校
【1回戦】
下関国際(山口��) 8−0 創志学園(岡山��) (8回コールド)
広陵(広島��) 6−0 倉吉総合産(鳥取��)
尾道商(広島��) 5−12 岡山学芸館(岡山��) (7回コールド)
岩国商(山口��) 0−8 立正大淞南(島根��)
倉敷工(岡山��) 5−0 米子西(鳥取��)
宇部商(山口��) 7−5 出雲西(島根��)
広島商(広島��) 8x−7 益田東(島根��)
宇部工(山口��) 2−3x 鳥取商(鳥取��)
【準々決勝】
下関国際 0−3 広陵
岡山学芸館 6−0 立正大淞南
倉敷工 10−2 宇部商 (7回コールド)
広島商 6−2 鳥取商
【準決勝】
広陵 7−4 岡山学芸館
倉敷工 6−9 広島商
【決勝】
広陵 7−0 広島商
決勝は30年ぶりとなる広島決戦に。広陵が県大会での雪辱を果たして優勝して3年ぶりとなるセンバツ出場を確定的としている。
注目は189センチの1年生4番・真鍋。中井監督から「広陵のボンズ」と称される男は各地にひしめく1年生4番の中で存在感を発揮できるか。
準優勝は古豪に片足を突っ込みかけていた広島商。7点差での敗戦ではあるが、県大会では広陵に勝っており逆転落選の可能性は低いか。
準決勝では集中打で見事な逆転勝ちを見せた。最後に甲子園で勝ったのは2002年センバツ。20年ぶりの甲子園勝利でかつての地位を取り戻したい。
岡山勢2校がベスト4に名前を連ね、四国のベスト4と最後の1枠を争う展開になった。より有利なのは岡山王者の倉敷工か。
初戦で完封勝利、準々決勝でも打線が爆発といい勝ち方をしていたが、準決勝では逃げ切りに失敗。13年ぶりのセンバツは微妙な情勢だ。
もう1校のベスト4・岡山学芸館も準決勝で手痛い逆転負け。県大会で倉敷工に敗れているだけにその点でも不利になりそう。
開催地の山口勢は下関国際が完封負けするなどしてベスト8で全滅と地の利を活かすことができず。
山陰勢も鳥取商と立正大淞南の各県1位校が意地を見せて初戦は突破したものの、準々決勝ではともに完敗を喫している。
＜県大会ダイジェスト＞
岡山：1位・倉敷工 2位・岡山学芸館 3位・創志学園
広島：1位・広島商 2位・尾道商 3位・広陵
鳥取：1位・鳥取商 2位・倉吉総合産 3位・米子西
島根：1位・立正大淞南 2位・出雲西 3位・益田東
山口：1位・下関国際 2位・宇部商 3位・岩国商 4位・宇部工
倉敷工が22年ぶりに秋の岡山王者に。準々決勝・準決勝は高山、決勝は近藤が投げきるなどここに来て二枚看板確立か。
岡山学芸館が2位に。夏の覇者・倉敷商や創志学園といった強豪を立て続けに破った。3位にはその学芸館に屈した創志学園が滑り込み。
県大会1回戦で広島新庄をコールドで一蹴した名門・広島商は準決勝でもライバル・広陵を破るなどして広島の頂点に立った。
5試合47得点と打線好調の尾道商は36年ぶりのセンバツがかかる。広陵も3位は確保しており、立て直せれば3年ぶりのセンバツが見えてくる。
米子東や鳥取城北、米子松蔭などといった近年の甲子園経験校が総崩れとなった鳥取。
優勝した鳥取商はセンバツ初出場を、倉吉総合産と米子西は初めての甲子園行きを目指して中国大会に挑む。
島根を制したのは立正大淞南。夏は2度の出場があるがセンバツは未経験、初出場に向けて好スタートを切った。
甲子園未経験の出雲西は3回戦で開星を撃破、決勝でも1点差の接戦を演じた。3位の益田東も初のセンバツを目指す。
迎え撃つ山口勢の総大将は2年連続のセンバツを狙う下関国際。初戦以外は全て圧勝で勝ち上がっている。
15年ぶりの聖地帰還を狙う宇部商は夏の代表・高川学園を破るなどしている。岩国商・宇部工ともども公立の意地を見せられるか。
＊四国＠愛媛 10/23〜 各県上位3校
【1回戦】
尽誠学園(香川��) 5−4 高知中央(高知��)
西条(愛媛��) 0−2 阿南光(徳島��)
徳島商(徳島��) 3−1 四国学院大香川西(香川��)
高知(高知��) 4−1 済美(愛媛��)
【準々決勝】
鳴門(徳島��) 2−0 尽誠学園
阿南光 1−8 明徳義塾(高知��) (8回コールド)
新田(愛媛��) 4−5 徳島商
高知 2−1 英明(香川��)
【準決勝】
鳴門 3−2 明徳義塾 (延長11回)
徳島商 4−11 高知 (8回コールド)
【決勝】
鳴門 3−7 高知
高知が4人の投手をうまくやりくりして9年ぶりに秋の四国を制した。4年ぶりとなるセンバツ出場をほぼ確実なものとしている。
あれだけ注目された先代エースが最後まで行けなかった聖地にあっさり行けるのだから不思議なもの。先輩の無念を晴らす絶好の機会だ。
準優勝の鳴門はエース・冨田の力投が光った。初戦では8安打を浴びながら要所を締めると、準決勝では延長11回に及ぶ投げ合いを制した。
徳島から一般枠でのセンバツ出場は2014年の池田まで遡る。鳴門としてもセンバツ出場なら9年ぶり。久々に徳島に春の便りを届けたいところ。
四国3枠目になりそうなのは明徳義塾か。ファラオこと吉村が新エースとして完全に一本立ち。相変わらず投手と守りはしっかり計算が立つ。
もう1つのベスト4・徳島商はコールド負けで相当苦しい立場に追い込まれた。
開催地の愛媛勢は全敗で大会を終えてしまった。香川勢も尽誠学園の1勝のみ。一冬で高知・徳島勢との差をどれだけ縮めてこられるか。
＜県大会ダイジェスト＞
香川：1位・英明 2位・尽誠学園 3位・四国学院大香川西
徳島：1位・鳴門 2位・徳島商 3位・阿南光
愛媛：1位・新田 2位・西条 3位・済美
高知：1位・明徳義塾 2位・高知 3位・高知中央
香川王者は英明。準々決勝で夏の甲子園1勝の高松商に競り勝って波に乗ると、エース・寒川の力投もあってそのまま頂点に。
2位の尽誠学園は決勝で延長まで持ち込んだものの力尽きた。3位決定戦は乱打戦を四国学院大香川西が制している。
4試合で43得点とうずしお打線が爆発した鳴門が秋の徳島を制圧。夏初戦敗退の悔しさを晴らしている。
2011年夏以来甲子園から遠ざかる徳島商は19年ぶりのセンバツを狙う。夏の甲子園出場の阿南光も3位に入り夏春連続出場の望みを繋いだ。
夏の甲子園出場の新田が春も含め3季連続で愛媛の頂点に。夏の甲子園で初戦完投勝利の向井ではなく、背番号10の森が全5試合で完投した。
西条は現阪神・秋山を擁して春夏連続出場した2009年以来の甲子園出場を目指す。3位には済美が滑り込んでいる。
高知は夏の甲子園ベスト8の明徳義塾が秋も優勝。人気を博したファラオ吉村が準々決勝からの3試合を無失点と一本立ちの予感が漂う。
高知はまたもライバルに屈したが延長11回まで粘るなど力は十分。力をつけつつある高知中央が終盤の粘りで3位を勝ち取っている。
＊九州＠沖縄 → 鹿児島 11/6〜 各県上位2校
【1回戦】
海星(長崎��) 5x−4 福岡第一(福岡��)
秀岳館(熊本��) 0−3 有田工(佐賀��)
興南(沖縄��) 5−0 日章学園(宮崎��)
大島(鹿児島��) 3−2 大分舞鶴(大分��)
佐賀商(佐賀��) 4−3 熊本工(熊本��)
小林秀峰(宮崎��) 6−15 長崎日大(長崎��) (8回コールド)
明豊(大分��) 14−4 前原(沖縄��) (7回コールド)
九州国際大付(福岡��) 6−4 鹿児島城西(鹿児島��)
【準々決勝】
海星 0−2 有田工
興南 0−3 大島
佐賀商 1−7 長崎日大
明豊 0−13 九州国際大付 (5回コールド)
【準決勝】
有田工 7−11 大島
長崎日大 2−12 九州国際大付 (7回コールド)
【決勝】
大島 6−12 九州国際大付
全試合でお誕生日を記録するなど打線が前評判通りの力を発揮した九州国際大付が秋の九州初優勝。神宮大会出場を決めセンバツもほぼ手中に。
巨漢の佐倉は準々決勝、準決勝で2試合連発。主将の野田もキャッチャーとピッチャーの二刀流をこなしつつ初戦でお誕生日と役者が揃っている。
地元の声援を受けた大島が準優勝に大躍進。2014年に21世紀枠で出場して以来、8年ぶりのセンバツを実力で手繰り寄せそうだ。
エース・大野は延長10回雨天再試合となった初戦から3連投と大黒柱の活躍。大野が球数制限で事実上封印状態の準決勝は打線が奮起している。
ベスト4からは有田工もほぼ当確と言えるだろう。センバツ出場なら初めてとなり、佐賀勢としては2007年以来15年ぶりに一般枠を勝ち取りそう。
こちらもエース・塚本の活躍が光った。初戦は3安打完封、準々決勝も要所を締め9安打を浴びながら完封と見事な投球を見せている。
もう一校のベスト4・長崎日大は初戦で最大5点差をひっくり返し、準々決勝も集中打を見せるなどここぞで繋がる打線が持ち味。
準決勝で力負けし大敗したのが気にはなるが、よほどのことがない限り逆転で落選することはないか。
そのよほどのことが起きるとするならば興南と海星がわずかに可能性を残すか。
興南は初戦で1年生サウスポー・平山が完封。その平山が捕まった準々決勝は2年生・安座間が好リリーフを見せるなど投手力は高い。
海星は初戦の9回に2点差をひっくり返してサヨナラ勝ちを収めた粘りがある。長崎日大には県大会で勝っているのも好材料になるかもしれない。
残る2校のベスト8はほぼ絶望的か。佐賀商はよんたまから投手陣が崩れて大量失点、コールドを免れるのがやっとだった。
前回センバツ準優勝の明豊はまさかの5回コールド負け、最後は満塁お誕生日を喰らっての終幕と壮絶に散っている。
＜県大会ダイジェスト＞
福岡：1位・九州国際大付 2位・福岡第一
佐賀：1位・佐賀商 2位・有田工
長崎：1位・海星 2位・長崎日大
熊本：1位・秀岳館 2位・熊本工
大分：1位・明豊 2位・大分舞鶴
宮崎：1位・小林秀峰 2位・日章学園
鹿児島：1位・大島 2位・鹿児島城西
沖縄：1位・興南 2位・前原
8試合で73得点と九州国際大付がその打力で福岡を制圧。106キロの巨漢1年生・佐倉を4番に据える重量打線で九州も制圧といきたいところ。
1988年に春夏連続出場、夏は準優勝まで上り詰めた福岡第一が準優勝。平成では届かなかった甲子園、令和になってからの帰還なるか。
佐賀は佐賀商がV。準々決勝では夏の代表・東明館に快勝を収めるなど、まだまだ県内の盟主は明け渡しそうにないか。
2位の有田工は実に60年ぶりに九州大会へとコマを進めてきた。2013年夏の甲子園で1勝を挙げており、初のセンバツの可能性も見えてきた。
長崎は6年ぶりのセンバツを狙う海星が優勝。準々決勝で大崎、準決勝で創成館と近年の長崎をリードする学校を連破した。
2010年夏以来甲子園から遠ざかる長崎日大がもう1枠を勝ち取っている。打ち合いになった準決勝は終盤に得点を重ねての逆転勝ちだった。
秀岳館が秋の熊本王者。春夏連続出場した2017年以来となる甲子園への帰還なるか。九州大会への出場も2017年春以来となっている。
夏代表の熊本工が2位につけた。準々決勝では延長11回サヨナラ、2回戦も1点差ゲームを制するなど今年もしぶといチームになっていそう。
前回センバツ準優勝の明豊が秋の大分6連覇を達成。3年生メインだった前チームからメンバーはほぼ総とっかえではあるが、総合力は高い。
その明豊をあと一歩まで追い詰めたのが大分舞鶴。甲子園は未経験だが、夏も県大会準優勝と近年好調で侮れない存在。
宮崎はノーマークの小林秀峰が頂点に。統廃合で2008年に誕生したが、県大会のベスト8ですら初めてだった。旋風は九州でも続くか。
2位の日章学園は春夏1回ずつの甲子園経験アリ。3年ぶりのセンバツ出場で甲子園初勝利を狙いに行きたいところ。
常連校が次々姿を消す荒れ模様の鹿児島を制した大島。準決勝、決勝とタイブレークを制した粘りで8年ぶりのセンバツを今度は一般枠から狙う。
鹿児島城西も準決勝は逆転サヨナラと粘り強い。初出場の2020年はコロナ禍で正式な大会ではなく交流試合に。もう一度に懸ける思いは強い。
沖縄では興南が優勝。準決勝では延長14回タイブレークという死闘を制している。春夏連覇を果たした2010年以来となるセンバツ出場を目指す。
準優勝の前原は強力打線が持ち味で決勝以外は全て10桁得点を奪った。九州の猛者にその打棒が通じれば49年ぶりのセンバツが見えてくる。
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2022年01月28日(金) 15:14:07 Modified by ktp625