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アインセルとドスランポス

スレ番号タイトルカップリング作者名備考レス
アインセルとドスランポス エロかけない人擬人化(ドスランポス)・否エロ68〜73

注:エロくない。

アインセルとドスランポス


 背にクリムゾンサイスを背負った男が居た。
 その男の名は、アインセル・カラルド。
 身長も高く、スラッとした身体つきに加え万人を魅了して病まないフェイスを持ち
 装備も、モノブロスシリーズとイーオスグリーヴで固めている。
 二つ名もあり「ブロス狩人」と、良くわからん二つ名を持つ。
 そんな彼が、ココット村にやってきた。

 用事は、アインセルの友人である男に会う為だ。
 詳しい内容としては、ただの装備自慢の為である。
 アインセルは、少しばかり口元に笑みを浮かべながら友人の悔しがる姿を思い浮かべていた。
 どうせ、アイツはまだレザーライト系列の防具しか持っていないし……
 武器だってこの前あった時はサーペントバイトだった。
 自分の血と汗と涙の結晶たるクリムゾンサイスを見て、どんな顔をするかが非常に楽しみだった。

 ココット村に入り一目散に友人の家を目指す。
 そして、ドアをノックして友人が出てくるのを待った。
 しばらくしてから、ドアが開かれる。
 ドアを開いたのは……友人ではなく女性だった。

「ン? ドチラサマ、ダ? サリギラ、ナラ、キノコトリ、ダ」

 誰? この女性? え? サリギラの彼女??
 嘘だ……アイツに彼女? え? 嘘?
 と、アインセルは思考をループさせながらその場に石が如く固まってしまった。
 そんなアインセルを見て、一度首をかしげる女性。
 変なヤツだ。と、思いつつドアを閉めてしまった。
 そして、それから数十分後。


「嘘だぁあああああああああ!!!!」

 アインセルの絶叫が、ココット村に響き渡った。
 迷惑極まり無いの一言である。
 数時間後、アインセルの友人ことサリギラがキノコ採りから帰ってくる。
 村長に話しかけ、森と丘のフィールドの状況などを報告する。
 報告が終わったら終わったで、さっさと自分の住処に帰ろうとした瞬間。
 後ろから襟首を掴まれサリギラの首が絞まる。

「サリギラァ!!! テメェ……何時の間に! 何時の間にぃい!!」

 と、後ろからサリギラが聞きなれた声が、やたらオドロオドロしく聞こえてきた。
 それと同時に、襟首から手が放される。

「ウゲェ……アインセルかぁ? 手洗い歓迎だなぁ……ってソレなによ?」

 あー苦しかった。と、サリギラは喉に手を当てながら後ろを振り向いた後で
 ソレことモノブロスシリーズを指差して言う。
 アインセルは、そんな事はどうでもいい!! さっさとはけ!! と、サリギラに詰め寄る。
 何の事さ? と、サリギラは首をかしげたが……直ぐに思い当たった事があったのか苦笑をもらした。
 その事なら、住処で話すよ。と、サリギラが告げると本当だな? と、アインセルがさらに詰め寄る。
 サリギラは、苦笑をもらす事で答えた。


「んな話あるかぁ!」

 とりあえず、事情を話して彼女ことアプトノスが嫁だと伝えたが、やっぱりな反応である。
 そりゃ、アプトノスが人になるなんて聞いた事も無い。
 昔、リオハートと心を交わせたハンターの話だって聞いた時は、与太話として聞いていたアインセル。
 モンスターと心を交わせるのは、まだしも……
 人となって尋ねてきて尚且つ嫁になるなんて話あってたまるか! と言う感じである。
 まぁ普通そうだろう? 十人のハンターに聞いて返って答えも全部「嘘だ」で終わる。

「キリザラノ、イッタコトハ、ジジツ、ダ。キャクジン」
「アプノス。駄目駄目。アインセルは自分でちゃんと見た物しか認めないから」
「おう! 認めん! 認めんぞぉ!! 俺だって彼女欲しいのに! 彼女すっ飛ばして嫁か!」

 ガーッと吼えながらアインセルは、ビシッとサリギラと彼女ことアプノスを指差した。
 そんなアインセルを見て、しょうがないなぁとサリギラは苦笑を零し、アプノスは賑やかな人間と認識する。
 その後、アインセルは突然立ち上がると……「今に見てろ!」と、サリギラを睨んで出て行った。
 そんなアインセルを、また来いよ。などと言って見送るサリギラ。
 どうやら、アインセルとサリギラの間では、こんな事が普通らしい。
 そして夜が更けて朝を迎えた。

「村長! なんかクエスト無いか!!! 希望としては! 血汗握る戦いを希望する!!」
「お、お前のぅ……朝っぱらからいきなりなんじゃい!」
「いいから、クエストねぇのかってきいてんの!!! 暴れんと気が晴れん!!!」
「そうじゃのぉ……ランポスを十匹討伐してきてくれと言う依頼が」
「受けた!!!」
「お前のぉ〜……」

 アインセルの行動に、呆れる村長。はぁっとため息を一つついた後で
 村長は、すぐ側に居た女性に声をかけ書類を持ってきて欲しいと頼んだ。

「そうそう、ランポスの討伐に当たってなんじゃが」
「なんだよ!」
「ドスランポスも居る様でな……ドスランポスも出来れば討伐してくれと言う事じゃ」
「やってやらぁ!!!」

 女性が書類を持って戻ってくる。
 女性は、村長に書類を手渡し村長は、アインセルに書類を差し出し必要事項書け。と言う。
 アインセルは、素早く書類に自分の名前等を書き込んだ後さっさとココット村を後にしたのだった。


「アナタの若い頃そっくりですね? アインセルの坊や」
「まぁ若い頃のハンターは、皆そんなもんじゃてな……さて、グラウ今日の朝はなにかの?」
「アプトノスの玉子焼きと同じくアプトノスの肉詰めとパンです」
「ほむほむ……にしても……イャンクック討伐もあったんじゃがなぁ……」

 村長の呟きが、その場に解けて消えた。



 森と丘のフィールド。
 キャンプ場に着くや否や、アインセルは道具袋に乱雑に今回の任務で支給される支給品と
 肉焼き器に、持てるだけの砥石を持ってさっさとキャンプ場を後にした。
 今のアインセルにしたら、待ってろランポスども! 狩ってやる! と、言う感じである。
 と、その前に、キャンプ場から出て直ぐのエリアでアプトノスを三匹ほど狩りさっさと生肉を焼く。
 突撃してきた割には、随分と悠長した行動であるが……
 半場、頭に血の上っているアインセルにはそんな事も分かっていない。

 そして、数十分のちランポスが主に活動するエリアへと足を運んだ。
 運んだのだが……ランポスの姿が一切無い。
 興奮していたアインセルは、一度周囲を見回す。やっぱりランポスの姿は無い。
 念のためもう一度周囲を見渡す。ランポスの姿は……無い……
 他のエリアに居るのか? と、アインセルは息を荒くして次のエリアへと走るが……
 ふと、視界の中に蒼と赤のなにかが目に入る。

 ピタッと走るのをやめてアインセルは、背のクリムゾンサイスを構える。
 なんだ、いるじゃないか! と、ジリジリとその草原に隠れているランポスであろうなにかに近づいてく。
 アインセルが、近づいているのにランポスであろうなにかは、まったく反応しない。
 一応、ゆらゆらとランポスであろうなにかは、揺れるので死んでいないのが分かる。
 そして、クリムゾンサイスの攻撃範囲に入った時。
 目に入ったのは……


「……痩せこけたドスランポスとランポスの子ども?」

 そう、骨と皮だけと言って過言で無いドスランポスとそのドスランポスの子どもであろうランポスが、横たわっていた。
 一気にやる気とかその他色々が萎えるアインセル。
 俺、痩せこけたドスランポスなんて始めてみた……と、アインセルは額に手を当てて空を仰ぎ見た。
 どうやら、そのドスランポスは、右足を失っており……狩りをする事が出来ない為にこの様な状態に陥ったようだった。
 そして、子ランポスも良く見かけるサイズのランポスではなく、アインセルの腰ぐらいの身長。(アインセルの身長は189cm)
 アプトノスを相手に狩りをしても、アプトノスが暴れれば直ぐに引き剥がされ、悪ければ潰されることがアリアリと見て取れる。

 どうしたもんだ。コイツラ……と、アインセルはまた額に手を当てて空を仰ぎ見た。
 その直ぐ後、友人たるサリギラの話を思い出す。
 ……さて、今のアインセルの荷物の中に、焼きたての肉がある。コゲても生でもない。
 ……ま、まぁいいか? どーせ他のエリアにランポスいるから……コイツラ狩ら無くてもOK?
 ……け、決して、サリギラのヤツみたいな展開になったらなぁ〜なんて考えてない! そう考えてないさ!!
 と、自分に言い聞かせアインセルは、クリムゾンサイスを背に担ぎなおした後、

 道具袋から、焼きたての肉を取り出す。
 そして、倒れているドスランポスの口をモノブロスアームで、こじ開けこんがり肉を一つ放り込む。
 続いて、同じく倒れている子ランポスの口もモノブロスアームで、こじ開ける前に……
 こんがり肉を子ランポスの口に入るサイズにしてから、改めて子ランポスの口をこじ開けちぎったこんがり肉を放り込んだ。
 とりあえず、ゆっくりとだがドスランポスと子ランポスの口が動いているのが分かると
 アインセルは、ドスランポスの口が直ぐ届く場所に、こんがり肉を三つ置いた後
 子ランポスの為に、こんがり肉を千切った物を同じくすぐ口が届く場所においておく。

 その後、アインセルは一応と呟きながら、支給品にあった回復薬をドスランポスとランポスにあるだけぶっかけた後
 さっさと、そのエリアから出て行く。丁度、次のエリアでランポスが居たのでさっさと十匹狩るとクエストを終了した。
 なんか、気分が晴れねぇ……と、ボヤキながらアインセルは頭を掻いたのだった。
 クエスト終了後、村長と話をして……イャンクック討伐あったんじゃぞ?
 と、告げらアインセルは、ココット村で二度目の叫び声を上げたのだった。


 それから数日後。アインセルは街に戻らずココット村に居た。
 どうやら、街で組んでるパーティーメンバー全員が帰郷中と言う訳で、一ヶ月ぐらい暇らしい。
 それに、ココット村でのんびり過ごすのもわるかぁねぇな……と、自分の住処の窓から見える蒼い空を見てそう思うアインセル。
 ふと、ドアをノックする音が聞こえる。
 サリギラの野郎か? と、ドアを開けると……
 其処に居たのは、片足が無く杖を持ち、目つきが鋭く青地の上に赤のラメが入った。
 ボサボサ頭の長身の女性と同じく目つきが鋭い女の子だった。
 そして、アインセルの顔を見るとその女性は、ニンマリと笑みを浮かべる。

「見つけたぞ。人間」
「みつけたぞー。にんげーん」

 女性の言葉を、鸚鵡返しで言う女の子。
 誰だよ……と、アインセルは額に手を当てて空を仰ぎ見た。
 それからしばらくした後、ココット村三度目のアインセルの叫びが、響き渡ったのだった。

「アインセル。煩いぞ」
「うるさい」
「うるせぇ………」

 ガックリと地面に項垂れるアインセルだった。
 まさか、本当にこうなるとは思ってもいなかった……
 アインセルが、サリギラに会いに行って一番最初に呟いた一言がコレだったりする。
 かくして、アインセルの元にドスランポスが人化した女性スラスと
 子ランポスが人化した女の子ランが、アインセルの元に嫁ぎにきたのだった……
 一夜にして、アインセルは子持ちとなったのだった。

「今後ともによろしくな? アナタ」
「よろしくー! おとーさん!」
「勘弁してくれ……」



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2010年07月18日(日) 20:37:27 Modified by sayuri2219




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