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火花散らす紅翠

スレ番号タイトルカップリング作者名備考レス
火花散らす紅翠 sage忘れ擬人化(翠水竜、フルフル亜種)・否エロ504〜511

火花散らす紅翠


〜あらすじ〜
元フルフルのフラグクラッシャー・ルヴィが仲間になりました


「いや〜、爽やかな朝だニャ〜」
そう言いながらアイルーは自分の職場に向かっていた。
彼の職場は、ポッケ農場の洞窟にあるなんかでかくて黒い剣の管理である。
別に普通はジュリオ以外誰も来はしないのだが。
そう、普通は。
アイルーは自分の職場の入り口に入ってすぐ、奇妙な違和感を覚えた。
「……何ニャ?」
すると、上から小石が落ちてきた。
…天井の破片だろうか。
そして、アイルーが上を見上げた次の瞬間!!


「ギニャアアアアアアアアアア!!!」



その叫び声はポッケ農場の前でトレジィの弟子

〜早送り〜


「今度は洞窟から悲鳴が…一体何が!?」
ジュリオは何故かタイムスリップを体験したような気分だったが、それは置いといて洞窟に駆け込んだ。
洞窟に駆け込んだジュリオを待っていたのは、壮絶な光景だった。
「……何してるんですか、ルヴィさん!?」
ジュリオが上を向いて叫ぶ。
…何故上を向いて叫んだか?
天井に張り付き、アイルーを持って食べようとしている赤い髪の女…すなわち、ルヴィがいるからまったくもだ。
「あ、ダ〜リ〜ン♪」
ルヴィはジュリオの存在に気づくと、素早く天井から降りてきてジュリオに抱きついた。
「うわ!? は…離れてくださいよ!」
「んもォ、ウブなんやから〜♪」
「そ、それより何で天井に張り付いてたんですか!? そして何でアイルーを!?」
放り投げられたアイルーは、泡を吹いて気絶している。
よほどの恐怖体験だったのだろう。
「そりゃあ、ウチはフルフルやもん。アイルーは、美味そうやったから捕まえた」
「…食べるんですか、アイルーを」
「いや、実は一度も食えたことはあらへんねん。毎回毎回捕まえても必ず何かが起きて、ほいで逃げられて、一度も食えた事がないんよなぁ…」
狩りの時に邪魔をしてきたアイルーを何十回切り刻んでも、絶対に死なない。
なのでジュリオは今までアイルーには何らかの神通力があるのではないかと思ってきたが、どうやら間違いないらしい。
「…まぁ、それはわかりましたからどいてください」
ルヴィはまだジュリオの上に乗っていた。
「え〜、イヤ!」
「即答ですか!?」
「だってもっとダーリンとイチャイチャしたいし〜♪」
「イチャ…!?」
普段、エメラなどと普通に話すことはできるがジュリオは性的な観点で見た「女」という生物にはまるで免疫がない。
なので、このような言葉だけでも彼は真っ赤に赤面してしまっている。
「ちゅーわけやから、早速…」
「な…何ですか…? いきなり獲物を狩るような目になって…」
具体的に何が、とはわからないがジュリオは直感的に「ヤバイ」という事だけは感じた。
ルヴィの目はもはや完全に「狩る者の目」だ。
「…ん? ルヴィさんって元フルフルでしたよね…? …何で、目が?」
「ああ、目は確かにあるけど見えとるわけじゃないんよ。でも、フルフルだった時の色んな感覚なんかはそのままやから、
殆ど見えとるのと同じなんや。…さて、説明も終わったことやし……」
「………何をしている?」
それは救いの手か、はたまた死神か。
そこに現れた人物は、翠色の髪をなびかせてルヴィを睨みつけていた。
「エ…エメラさん!」


「ん? ああ、アンタあん時ダーリンの家に居た女か。何か用か?」
「だから何をしていると聞いているッ!!」
少々怒りのようなものを含んだ表情で叫ぶエメラに、ルヴィはニカッ、と悪戯っぽい笑みで答えた。
「何って…ちょいとダーリンとくんずほぐれつ…」
「くんず…!?」
先ほどから、ジュリオがルヴィにウブであると言われているがどうやらエメラも例外ではないようだ。
くんずほぐれつという言葉だけで赤面するという事は、ジュリオよりも更にウブかもしれない。
「まあ、そーゆーわけやから空気読みや?」
「く…くんず………など、許してたまるか!!」
言葉に出すのが恥ずかしかったのか、くんず以降の言葉は全く聞き取れなかった。
「………何でや?」
「え?」
「何でアンタが許さんのや?」
「え、だからその……」
考えるより先に自分の喉から出ていた言葉に、エメラ自身が驚いていた。
自分でもなぜ許せないのか、さっぱり見当もつかないのだ。
「……そ、そいつは私が殺すからだ!」
少し考え込んだ末、上記のような言葉が出たが、全く持って意味不明な行動原理となってしまっている。
「ふ〜ん……そんなら、余計にウチどダーリンが一緒におらなアカンなぁ。愛するダーリンを殺されたらかなわんし」
「ぐ…! …ええい、とにかく駄目なものは駄目だ! 力ずくでも阻止する!!」
「別にウチは構わんで? アンタなんかに負ける気はせんさかい♪」
「……その言葉、後になって後悔することになるぞ?」


今ここに、壮絶な女の戦いが幕を開けた…………


「…何だか、さっきから僕が置いてけぼりな気が……」


さて、場所は変わってポッケ村のお店の前。
買い物をしているのはジュリオの家で料理をしているアイルー、アップルと料理長のリュウだ。
「ニャ?」
「どうしたニャ?」
「いや、何か今ポッケ農場の方で稲光が…」
「今日はこんないい天気ニャ? そんな事あるわけないニャ!」
「あと、何だか虹がかかってるニャ」
「だから今日は雨なんか降ってないニャ!」
「…そうニャね。きっと見間違いニャ!」
「そうに決まってるニャ!」
『ニャッハッハッハッハッ!!』

「…どうでもいいから、早く何を買うのか決めてくれないかしら?」
「し…失礼したニャ!!」


そして場所は戻ってポッケ農場。
「ええ、現場より採掘現場勤務のアイルーがお伝えするニャ!
ただいま、ポッケ農場にて翠色の髪の女と赤髪の女の壮絶な戦いが繰り広げられておりますニャ!!
驚いたことに、翠の方は弱々しいながらも水を、赤の方はものすごい電撃を発しながら戦ってるニャ!
なお、この映像には一切CGなどは使用していニャアアアアァァァァ!!??」
現場で必死に中継をしていた勇敢な採掘現場勤務のアイルーは流れ電撃に当たり、美しく散っていった。
無論、アイルーなので死にはしないが。

「フフフ、どうした翠女! アンタそんなヘボい水でウチに勝てると思ってるんか?」
「黙れ! 貴様など方言を使って男のことをダーリンと呼び、しかも電撃を発するなどどこぞの電撃鬼娘の紛い物ではないか!!」
「んな……人(?)が一番気にしてる事をォォォォォ!!!」


一方その頃ジュリオは
「ただいま〜」
「おお、ご主人! お帰りなさいだニャ!」
「何だかお腹が減ったから、食事の準備お願いできるかな?」
「今、料理長とアップルが買い物に行ってるから少し待ってほしいニャ!」
「うん、わかったよ。…何だか色々と疲れたし、少し仮眠でも取ろうかな…」
危険な臭いを嗅ぎつけ、早々にあの場を立ち去っていたのだった。


「大体どこぞの娘のパクリなんてウチとダーリンの邪魔しに現れたパクリ女(人間になってやって来たとことかが)
に言われとうないわ!!」 ※注・ルヴィはエメラの方が前からいることを知りません
「パクリ? ハ、パクリは貴様の方ではないのか? いや、パクリと呼ぶには、レベルが違いすぎるか?」
「…言わせておけば!!」


一方その頃ジュリオは
「ただいまだニャ〜」
「あ、おかえり!」
「おお、ご主人! お待たせして申し訳ないニャ!」
「いやいや、そんなに謝らなくてもいいよ」
ポッケ農場にてとてつもない戦いが繰り広げられていることなど知る由もなく、いや、ある程度は想像できたろうが
とにかくその想像をも軽く上回る戦いが繰り広げられていることなど知る由もなくのほほんと食事を開始していたのだった。

〜その日の夜〜

「死ねええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「そっちが死なんかいボケエェェェェェェェ!!!!」
戦いはまだ続いていた。
この日の夜、ポッケ農場の方から「殺してやる」や「八つ裂きにしてくれる」などの恐ろしい言葉が聞こえ、
以後、夜のポッケ農場は怨霊が出ることで知られるようになった。
ちなみに今回の話にオチはない。
決して考えるのが面倒だったわけではない。
そう、彼女達の戦いは、まだ続いているのだから!
もしかすると、次回も戦い続けているのかもしれないのだから!


「なんだかものすごく投げやりだね」
「何がだニャ?」
「ん? …なんだろ、自分でもよくわからないや」
「今日のご主人はなんだかおかしいニャ! きっと疲れてるのニャ!」
「うん、そうだね…。早めに寝ることにするよ…」




=その日のジュリオの日記=
○月×日 △曜日
今日、女性というのはとても恐ろしいものだと知った。
2010年07月19日(月) 18:11:05 Modified by gubaguba




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