保管庫内検索
作品メニュー
作者別

スレ別

画像保管庫

キャラ別

編集練習用ページ

まだ必要なものあったら編集頼む
最近更新したページ
最新コメント
炎の山の金獅子 後編 by 名無し(ID:pZXome5LrA)
キャラ別 by 名無し(ID:5Lz/iDFVzA)
キャラ別 by 名無し(ID:cOMWEX4wOg)
キャラ別 by 物好きな狩人
キャラ別 by  
降りてこないリオレイア後編 by 名無し(ID:UKypyuipiw)
25-692 by 名無し(ID:PnVrvhiVSQ)
一角獣 by ケモナーかもしれない
誇り高き雌火竜 三 by ルフスキー
タグ
Wiki内検索
カテゴリー

孤独を知らない男・第九話

スレ番号タイトルカップリング作者名備考レス
12『孤独を知らない男』:第九話男ハンター×擬人化ドスゲネポス孤独の人擬人化(ドスゲネポス)58〜62

『孤独を知らない男』:第九話


二人は体を重ねたまま、再び深く口付けた。
ジェロスの鍛え抜かれた逞しい体は、ともすれば華奢なトネスを押し潰してしまいそうだったが、
最早トネスの方からも、両腕を肩に回して彼を求めていた。
互いに深く舌を絡ませ合いながらも、ジェロスは少し体を浮かせて、
胸元に空いた僅かな隙間に右手を滑り込ませた。
 
「んっ…」
 
繋がった口の隙間から、トネスの艶っぽい声が漏れ出る。
男の右手が、胸のふくらみの一つを優しく包み込むように握ったのだ。
着衣の上からでも感じる、確かで柔らかな彼女の胸は、握り込んで少し余るくらいで心地良い。
着衣越しでも感じる、本来武骨な手が優しく彼女を愛でる動きは、暖かな体温と愛情を感じさせる。
微かな疼きが、体の芯に灯った。
どちらという事もなく、双方ともが。
 
「…ぷっ…」
 
ジェロスが上体ごと顔を持ち上げて、二人の顔が離れた。
引き抜いた舌先は名残惜しそうに銀色に輝く糸で繋がっているが、それもすぐに途切れる。
同時に胸への愛撫も中断され、トネスはただ熱い吐息を漏らすばかりとなった。
一方のジェロスも、トネスの足の傍に屈むような姿勢から、熱っぽい深呼吸をひとつついた。
常に睨むように細められて吊り上がっている彼の目は、より一層細くなっているが、目尻は垂れ始めていた。
表情にも、いつものキリッとした鋭さがない。
彼のそんな顔を見たのは、トネスは初めてだった。
 
「…すまん。もう我慢できん。」
 
と、ジェロスの表情が一転してすまなそうなものになったと思った瞬間、
彼は一気にローブと上半身の着衣を脱ぎ捨て、彼女の足の間に体を押し込んだ。
彼の突然の行動に、トネスは正直言って驚いた。
今まで彼の方からキスをしてきた事すらないというのに、
今回はキスどころか、行為そのものに対しても積極的であったからだ。

「トネス…」
 
彼がそう呟くと、彼女はぼんやりとした表情のまま「キュ?」と小さく鳴いて顔を持ち上げて、彼を見上げた。
ジェロスに呼ばれたと思ったのだろうが、彼にそんなつもりはない。
その証拠と言わんばかりに、一瞬で彼女のインナーを剥ぎ取り、潤いを帯びたピンク色の肉芽を摘んだ。
 
「ひぃっっ!?ぃっ、ああぁぁぁぁぁぁ!」
 
瞬間、体を弓なりに反らせて、甲高い声を彼女はあげた。
辺りで眠っているゲネポスたちの存在もあろうに、彼女はあられもなく叫ぶように喘いだのだ。
そんな、羞恥心を吹き飛ばす程の声をあげさせたのは、この感覚を初めて味わったが故であろう。
電流のように一直線に体を奔った凄まじい快感は、彼女をその渦に堕落せしめた。
 
「んっ、あうっ!はっ、あぁぅ!やっ…やめ、てぇっ…はぅっ!」
 
彼が肉芽を引っ張ったり転がしたり弄るだけで、彼女の体がビクビクと震えた。
ピンポイントで送られてくる刺激に、彼女は恐怖すら感じる程の快感を覚えていた。
身を捩りながら、ベッドである乾草を逆手でぎゅっと握りしめる。
 
「仲間を起こしたらどうするんだ…悪い口だな…」
 
次々と襲い来る快感を少しでも逃がそうと嬌声を発していた口が塞がれた。
ジェロスが再びのしかかって来て、唇を押し付けて来たのだ。
左手は尚も、ぷっくりと膨らんだトネスのそれを弄び続けている。
それでもトネスは口の中で声をあげ続けようとしたが、舌を捩じ込まれてはそうもいかない。
くぐもった響きは、舌と舌の絡み合う水音に掻き消されてしまう。
だが、それでもジェロスは容赦せず右手を胸元に添え、左手も一旦離すと…
 
「んっ…ひゅぐぅぅぅぅっ!?」
 
右手でぴんと立った頂きを摘み、左手の指の先端を彼女の内部に押し込んだ。
弱点である乳首への攻撃と、いきなりの侵入に彼女はまたも大きく喘いだ。
しかしそれも、彼の口と舌によって口内にしか響き渡らず、
巨大な波のような快感は放出されずに、彼女の芯を取り囲むように渦巻くしかなかった。
その上、ジェロスも既に優しくするだけの余裕はなかった。
右手は乳首をこねくり回し、小突き、時折豊かで形の良い房を握る。
左手は指を締め付ける彼女の中を解すように、機械の如く激しく動き始める。
 
「んっ!んっ!んっ!んふっ!ふっ!ひゅくっ、んふぅっ!」
 
熱い吐息が口の隙間から絶え間なく漏れ出て、閉じられた目には涙が溜まり始めている。
左手に感じる彼女の熱が高まり、より湿り気を帯びて、明確な水音をたて始めた。
舌は既に互いに絡めあう形に戻っており、感じる鼓動がどんどん早まる。
彼女の絶頂は近く、それは急激に高みへ駆け上がっていった。
 
「んきゅっ、ん、ん、ん、ふっ、ふぅぅっ!んっ…うううううぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
 
喉に何かが詰まったような嬌声をあげ、彼女の体がビクリと震える。
二、三度震えがくると、彼女は糸が切れたように、全身の力を抜いた。
息は荒く、鼓動は早く、目は焦点が定まっていない。
上気した頬に、呼吸に合わせて大きく上下する胸は、重力によって少しだけ潰れていた。
ジェロスが左手を引き抜くと、中指と言わず左手全体がぬらりと光っていた。
どうやら完全に達したようだ。

「…………」
 
やっちまった──
ジェロスは体を起こしながらそう思った。
いくらなんでも、これはやり過ぎた。
まるで犯すような激しさは、こいつにトラウマを作ってしまう。
ただでさえ、ついこの間あんなことがあったのに…
ジェロスはつい本能に流された自分を恥じ、その行動を悔いた。
だが、どうにしろもうトネスに本番をする体力は残っていないだろう。
今日はどうもおかしい…戦闘直後でまだ気が昂っているのか。
 
「待っ…て…」
 
そんなことを考えて身を退こうとしたジェロスの気配を察して、トネスが弱り切った声を出した。
未だに息は荒く、その言葉は呼吸の間隙をついた形で、途切れ途切れであった。
しかし語調は弱くとも、その言葉には強い意思を感じさせ、ジェロスは思わず動きを止めた。
 
「行か…ない、で…」
 
まるで泣きそうな目をして、彼女はジェロスを見上げた。
その潤んだ瞳に必死さを感じ、彼は彼女の方を振り返る。
切なさと甘さを含んだ目はとても魅力的に感じられた。
 
「ジェ、ロス…きて…」
 
あまり力のこもっていない両腕を広げて、トネスは彼を求めた。
その姿を見て、ジェロスは自分が物煩っていた全ての事が、とても下らない事であるように思った。
自然のままである彼女をいたわれなかったことではなく、
自然のままである彼女に、自然のままに接する事を一瞬でも躊躇った自分を恥じた。
彼は目を閉じて、ふっと優しげに微笑んだ。
広がる充足感と幸福感は、彼が殆ど体験して来なかったものでありながら、
凄まじい速度で彼の心と体の隅々までを満たしていった。
 
「ああ。」
 
微笑みながら、彼は彼女の腕の中に飛び込んだ。
彼女は彼の首にしっかりと腕を回し、目を閉じて彼の温もりを噛み締めた。

「ん…うぅっ…きて…ジェロス…はぁ…もっ、とぉっ…!」
 
トネスが左を向くように組み敷かれ、ジェロスに責め立てられていた。
ベッドに押し付けられている右腕はピンと伸ばされ、左手は胸の前にある。
右足は、ジェロスが体を差し込みやすいように直角に曲げられ、
左足は、膝をジェロスの右肩にかけるようにしていた。
そうして横になった彼女に、彼は激しく腰を叩き付けていた。
一度突くごとに彼女の体は跳ね、乳房と、肩にかけている彼女の片足が揺れる。
 
既に二人は6ラウンド目に突入している。戦績はジェロスが4勝1敗だ。
前戯で体力を使い果たしたかに見えたトネスだったが、流石に元ドスゲネポス。
突けば突くほど膣は締まり、反応は良くなっていった。
自分で動くのと、相手から突かれるのではやはり違う、ということだろうか。
行為を重ねる度に彼女は更なる快楽を、恍惚とした表情で求めるようになっていった。
ジェロスの方も、お気に入りの体位をやっと発見して更に精力的だ。
この横にしてする体位が、トネスの美しい足と胸を最もよく堪能出来るのだそうである。
 
「んぁっ!は、は、はぁうっ!いいっ…いい、よぉっ!あっ、あっあっあっ…」
 
一際強く突き上げる度に、子宮口が僅かにごりっと押し広げられ、トネスは言い様のない悦楽に襲われていた。
ジェロスの方も、そうする度に彼女がビクリと体を跳ね上げさせて嬌声をあげるのを楽しみ、
首をがっくんと揺らして、砂漠色の短髪が振り乱れる様を楽しんだ。
淫らな水音と、湿った肉同士がぶつかる音に、トネスの喘ぎ声が混ざって周囲に響く。
ゲネポスたちはそれに起こされつつも、聞こえないフリをして再び眠りに就く。
 
「あっ、あぁっ!あっあっあぅっ、あっあっ…いっ…イっ、くふぅぅ…」
 
膣内を擦り、子宮口を先端でこじ開け、深く強く動き続ける。
彼女が切なげな声を漏らし、ジェロスは動きをより一層速めた。
乾草で出来たベッド全体がユサユサと揺れるほどの動きは、
互いの快楽を極限まで高めていく。
肩にかけている足を抱えるように掴んでいた両手は、腰をがっしりと掴み、
彼女の両足も、ジェロスを離さぬよう膝を曲げて抱え込んだ。
 
「…っ」
「んはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 
ごりっと強く子宮口をこじ開けた先端から熱が奔り、
白色の熱液が直接トネスの子宮に叩き付けられ、注ぎ込まれた。
その最後の一突きの威力と熱と脈動する感覚に、同時にトネスも達する。
体をビクリと震わせながら、膣内にある彼自身をきつく締め上げ、最後の一滴までも搾り尽くそうとする。

「あっ…はぅぅぅぅ……んっ…はぁ…」
「………はぁぁぁぁぁぁぁ…」
 
トネスは切なそうな声と共に体をビクビクと震わせ、それから全身の力を抜いた。
肩にかけた足はだらんと垂れ下がり、ぼーっと余韻を楽しむかのように、
涙を溜めた目はとろんとして、口の端からは舌先が垂れている。
ジェロスは全身の緊張を抜くように、大きく深呼吸をした。
 
「…んぅっ…」
 
ジェロスが腰を引いて己自身を引き抜くと、二回目の射精であるために溢れて来た己の精が、
ごぽり、とトネスの体液と混ざった状態で一緒に出て来た。
瞬間、トネスが呻くが、もうその表情に変化は訪れない。
どうやら、もう完全にトンでしまったようだ。
肩にかけていた彼女の足を下ろし、仰向けにさせてやる。
彼女はそのまま、失神するようにゆっくりと意識を手放していった。
 
「…やれやれ、こりゃ話は明日だな。」
 
心地良いけだるさを感じながら、ジェロスは彼女に微笑みかけた。
もちろん返事が返ってくるはずがないが、彼は満足していた。
タオルで軽く全身を拭くと、脱ぎ捨てた服を拾って手早く身に着け始める。
全身が汗やら何やらで凄いことになってはいるが、砂漠の夜に全裸や下着姿は堪える。
彼はさっと服を着ると、同様の手順をトネスにも施した。
そしてそれも完了すると、ロングローブを広げて毛布のように彼女にかけてやった。
彼女が着て来た分と彼が着て来た分で、ロングローブは二着ある。
彼は自分の分のロングローブもさっと広げると、隣で眠る愛しき姫君の寝顔を見た。
 
「恵みと調和、戦士と剣、共にあって感謝する…
 ………おやすみ、トネス…」
 
ジェロスは優しく包み込むように微笑みながらそう呟くと、
トネスの頬に軽い口付けを落とし、自身の毛布の中に包まった。
 
 
 
 
 
五日後、二人はともに巣を発って、家へと戻っていった。
群れはトネスとの別れを惜しみ、沢山のお土産を渡してくれて、
ジェロスはそのお礼にと、ゲネポスの子供の健康診断をしていた。
トネスの弟は、ジェロスに「姉さんを不幸にしたら絶対許さん」と深く釘を刺していたが…
いっぱいのお土産を抱えながら帰っていく二人の背中は、とても幸せそうであったという。
二人は遂に、完全に恋に落ちた事を自覚したのだ。

<第二部・完 第三部に続く>
2010年08月19日(木) 12:27:29 Modified by gubaguba




スマートフォン版で見る