紅い恋慕と翠の掟
スレ番号 | タイトル | カップリング | 作者名 | 備考 | レス |
---|---|---|---|---|---|
7 | 紅い恋慕と翠の掟 | sage忘れ | 擬人化(翠水竜、フルフル亜種)・否エロ | 325〜328 |
紅い恋慕と翠の掟
エメラ編
実に退屈な毎日だった。
ただただ私の強さを聞きつけたハンターが狩りにやって来て、それらを食い殺す…。
それを繰り返す淡々とした日々だ。
いっそわざとハンターに殺されてやろうかと思った時もあるがなかなかに痛い。
それに死んだらやかましい奴らもいる。
…そんなことを日々感じてきていた時だった、あのハンターがやって来たのは…。
凄まじいまでの強さだった。
今までのハンターどもとは比にならないほどの。
…不覚にも、その2本の剣を振るって戦う姿に一瞬目を奪われた。
決着がつくのに時間はかからなかった。私の惨敗だ。
しかし何故だろう。今になっていきなり死ぬのが惜しくなってしまった。
楽しかったのだ。奴と戦っていて…。
こんなに強い奴がまだいるかもしれないのに、こんなところで死にたくはない。
そう思った私は逃げ出した。
…無様だった。
だが、それでいいと思った。これは私の命だ。
が、帰ると同時に私は母から衝撃の事実を耳にした。
「負けたら婿に行かなきゃならないのヨ」※セリフは少しも省略しておりません
「は?」
「この一族の掟でね、もし命を賭けた戦いに負けたらその相手に嫁がなきゃならないことになってるのヨ」
「………………はぁ!?」
「いや、だからこれは掟だからネ。破ったら処刑ヨ」
「そ、それは困るな……」
「じゃ、そういうわけで行ってらっしゃ〜い♪」
「え、ちょっと!?」
川の外に放り出された。
なんという親だろう。
…しかし戻ったところで処刑は嫌だ。
こうして、私は人間と化し、しぶしぶあの茶髪のハンターの元へ行くこととなったのだ…。
それから始まる日々など到底想像もできずに………。
エメラ母「まぁ、ホントはあんな掟ないのよネ」
エメラ父「でもエメラもそろそろ年頃なのに身近にいい男はいないからな。しかしあのハンターは人間という観点で見ればいい男だ」
エメラ母「一目であのコの好きそうなタイプとわかったワ! それに強いしネ!」
エメラ父「これで娘の将来も安泰だ!」
父母「はっはっはっはっ!!」
こっそり娘の戦いを観戦していた、実にアバウトな父母であった。
が、女の勘とは恐ろしいものでエメラは見事にその男に惚れてしまうこととなる。
※省略なしのノンフィクションです。手抜きでもありm(ry
ルヴィ編
※一部のセリフがルヴィによって少し脚色されております
「う〜〜獲物獲物」
今獲物を求めて全力疾走しているウチは沼地に住むごく一般的なフルフル。
強いて違うところをあげるとすれば体が紅いってトコかナ――名前はルヴィ。
そんなわけで住処の近くにある狩場にやってきたんや。
ふと見ると狭い道に二人のハンターが立っていた。
ウホッ!いい獲物…
そう思っていると突然片方の茶髪のハンターがウチの見ている(目ないけど)目(ry)の前で双剣を抜き始めたんや…!
「戦らないか」
そういえばこの狩場はよくハンターが来ることで有名な狩場やった。
美味そうな人間に弱いウチは誘われるままホイホイと戦いに身を投じちゃったんや☆(そういえばもう一人の女ハンターがやたらウザイ顔でこっちを見ていた)
彼…双剣のハンターは美味そうなのでウチが勝手にマツ●カギュー250gと名づけた。
狩りもやりなれているらしく、戦いに入るなりウチは頭の皮を破壊されてしまった。
「よかったのかホイホイと攻撃を受けて。僕はノンケでも構わず狩っちゃうハンターなんだぜ?」
「いいんや…ウチ、マツ●カギュー250gさんみたいな人好きやから…(食べ物的な意味で」
捕獲された。
…強い。この男、強い…。
そういえば仲間から聞いたことがある…。茶髪で双剣のやたら強い男ハンターがいると…。
名前は確かジュリオ、ポッケ村在住の19歳で趣味は川の流れを眺めること、好きなものはサシミウオ、必殺技は(ry
…さっきのセリフ、訂正せなアカンな…。
ウホッ!いい獲物…。→ウホッ!いい男…。
愛しのマイダーリンをついに見つけた瞬間だった(1秒後、深い眠りにつく)
目覚めると檻の中に入れられていた。
しかしっ! この程度、ウチのダーリンへの愛で簡単に突破したるわーーー!!!
そんなこんなで愛の力(ラヴ・パワー)で脱出。腹が減ってたのでついでに近くみえにいたポポを食べた。美味かった。
飛び続けること6時間……見えてきた……ポッケ村や!!
…おっと、この姿じゃ騒がれること間違いなしやな…。今のうちに降りて人間になっとかな。
グッバイ、モンスターライフ…。そして……
「ウェルカム、人間ライフ!!」
おお、人間ってのも案外悪くないもんや。元々二足歩行ではあったしあんまり違和感もあらへん。
自分の顔がどうなってるかは空気の触れる感じでわかる。悪くない顔や。
よし、そんじゃあ今日からダーリンの貞操を奪うための愛の生活、スタートや!!
2010年08月13日(金) 09:02:56 Modified by gubaguba