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砂漠の紅藍

スレ番号タイトルカップリング作者名備考レス
14砂漠の紅藍テオ=テスカトル×ナナ=テスカトリ  98〜101

砂漠の紅藍


飛び始めてから丸1日が過ぎただろうか。
住処である火山で人間と出会い、長い死闘の果てプライドをかなぐり捨てて逃げ出したのだ。
蒼い甲殻は幾箇所も剥がれ落ち、炎を操るという冠のような角は半ばより折れている。
尻尾まで切り落とされなかったのは幸いと言えよう。
しかし、既に体力の限界を超えかけていた。
あの火山から出来るだけ遠ざかるように飛び続けたが、何処まで行っても安全など無いように思えてしまう。
人間と言うのは、なんと厄介な生き物なのだろうか。

眼下に広がるのは広大な砂漠。この高さから見てもその端を見る事は出来ない。
どうにか休めそうな洞窟を見つけて静かに降り立つ。
普段ならばこんな事はしない。
しかし、今飛竜、特に凶暴なディアブロスやティガレックスに襲われてしまえば負けはしないが相打ちとなる危険がある。
上空から見た限りではそのような影は見えなかったが、用心するに越した事は無い。
一通り周囲を見渡して、安全なのを確認すると一気に疲労が体を襲う。
4つの脚を踏ん張るが、もう動けそうに無い。
そのまま柔らかい土の上に身を横たえると、何も考える事も出来ず意識が暗闇に飲み込まれていった。

ずしゃり
一点の曇りの無い無意識の中に、十分な重量を持ったものが地面に降りた音が広がった。
意識が一瞬にして覚醒する。
無理やりに体を起こし、音のした方から離れるように飛び退り距離をとる。
未だに焦点が合わない視界を無理やり合わせ、正面を睨み付ける。
「だ、誰だよあんた!ここはオレのねぐらだぞ!」
睨み付けた先に居た何かが声を上げる。
興奮したように自分の縄張りを主張する声の主は自分と同族である炎龍の雄、
紅蓮の甲殻と炎を操るための王冠を持つテオ・テスカトルのモノだった。
ほっと安心が心に広がる。
このような場で出会ったのが他の種族ならば争いしか道は無い。しかし、相手が同族ならば話は通じる。
いくら集団での生活を行わない古龍種とは言え、同族に手を出す事は無い。
「あ・・・ごめんなさい。ここはアナタの巣だったのね」
体を出来るだけ低くし、相手に敵意が無い事を示すよう、出来るだけ優しく声をかける。
とにかく今はこの場で休息する必要があるのだ、いくらかは体力は回復したが長距離の飛行には耐えられない。
人間と戦うにしても、逃げるにしても、十分な休息が必要なのだ。
「う、うるさい!でてけ!ここはオレのねぐらだ!」
取り付く島も無いほど興奮した口調で迫る。
よくよく見るとその体は私よりも1回りは小さい。
まだ若いのだろう。同族と接する機会の少ない私達は、同族と出会うのに慣れていない者も少なくない。
特に若い個体は自分の縄張りを取られる事を恐れて攻撃的な態度に出る事も多い。
「大丈夫、私は何もしないわ。ただ休ませて欲しいの、せめて明日の朝まではここで過ごさせて」
そう言うと私はごろりと寝転がり、自分のお腹を相手に見せるよう仰向けになる。
普通ならば服従の意思を相手に伝える仕草だが、今は違う意図でこの姿勢を取っている。
尻尾を腰の上に持ち上げ、ゆっくりと左右に振る。先端の毛がふわりふわりと宙に舞う。
そして後脚をすり合わせるように動かし、尻尾を徐々に下へと、股間へと降ろしていく。
彼の視線が尻尾の動きに合わせて私のあそこに導かれていくのが手に取るように判る。
私も少ないとは言え何度か経験はある。
雌を前にして吼えることしか出来ない子供を誘惑するくらいなら何とかなる。
「ね?ここで休ませて?」
尻尾の先端であそこを隠すようにゆっくりと揺らす。視線が集中しているのが痛いほど判る。
まだ若い彼には自分の身に起こっている事を上手く制御する事は出来ないのだろう。
熱に浮かされたようにふらふらと、夢を見るような足取りで彼が近づいてくる。
息を荒げたその口の端から黒煙が漏れ出す。

「ッ・・・」
急に彼が素早く動き、一瞬にして首筋に噛み付かれてしまった。
雄が雌を服従させるための行為だ。慣れた雄ならば優しくしてくれるが、はじめてであろう彼にそれを求めるのは酷というものだ。
乱暴に牙を突き立てて、ただ単純に力で屈服させようとする。
牙が首の薄い甲殻を突き抜けて血がにじみ出るのを感じる。
ここまで強く噛まれたのははじめてだが誘ったのは私だ、今は耐えるしかない。
彼は噛み付いたまま私の体の上に乗っかるように体の位置を調節する。
背中の辺りに彼の熱くたぎった一物が触れる。比喩無しに溶岩のように熱い。
性欲に突き動かされるように、彼は己の欲望を埋める場所を探して腰を動かしナニを擦り付けてくる。
と、そこで私は気が付く。
一回り以上も小さい彼では、首筋に噛み付いたまま結合するのは無理だと言う事を。
痛みも忘れて思わず笑ってしまう。それと同時に背中の上で必死になっている彼が愛しく感じられてくる。
「ねぇ、そんなに乱暴にしてもだめよ」
優しく諭すように、それでいて淫靡に誘うように甘い声をかける。
何度か体の位置を調節しながら挑戦をしていたが、どうにも入らないと判ったのか首筋から口を離す。
「ここに入り口があるの。自分で入れてご覧なさい」
前脚を体の下に入れて伏せた状態となり、逆に後脚を踏ん張り腰を高くする。
尻尾を彼の下半身に絡みつかせ、その欲望をゆっくりと引き寄せる。
ハァハァと荒い息遣いが洞窟内に響き渡る。
背中、丁度翼の付け根の辺りに前脚を置くと、がむしゃらに腰を打ち付けはじめた。
中々入らずお尻や腿を擦るだけのソレにもどかしさを感じながらも、彼が自分で入れるのを待ち続ける。
今私が声をかけたところで、頭に血が上っている彼の耳には届かないだろう。
だんだんと確信へと近づいていく、私自身も期待が高まっていく。

「ん・・・あぁ」
ヌチリと音がして灼熱の棒が私の中に入り込んできた。
ようやく収めるべきところを見つけた彼が、乱暴に突き入れてきたのだ。
ぬちゃぬちゃという水音が吐息と重なり洞窟内を犯す。
その動きは速く深い。乱暴ではあるが若い雄特有の荒々しい行為だ。
牙が届かないためか、その爪を私の首筋に突き立てる。
古龍には決まった排卵時期は無い。
ナナ・テスカトリは雄のペニスを受け入れた状態で、首筋に強い痛みを感じると排卵するのだ。
彼は多少辛い体勢を取りながらも、私を孕ませるために行為を続けている。
首筋の痛みは徐々に甘い痺れとなり脳内を染め上げていく。
腰の動きは徐々に速くなり、それに合わせてお互いの息も荒いものへと変化していく。
私の体の中で彼のモノが一段と大きくなったのが感じられた。
硬く反り返ったそれが、放たれる精を飲み込もうと口を開いている子宮口を突く。
その度に私はビクリと跳ね上がり、彼のペニスを締め上げて催促する。
彼の動きが一段と激しいものへと変わり、私の中も彼のモノから子種を絞り出そうと痙攣を繰り返す。
「あう・・・っ、くぅ・・・」
彼が切なそうに声を上げると同時に、子宮口にねじ込むように突き上げ、腰を密着させてくる。
その瞬間、限界に達した彼の一物からマグマのような熱さを持つ精が放たれた。
「っ・・・・んあっ・・・あ!」
ビュク、ビュクと音が聞こえてきそうな位の勢いで飛び出した精液を、一滴も逃すまいと子宮が飲み込んでいく。
更に残滓すら残さないと言わんばかりに、まだ硬さの残る彼をギュっと絞り上げる。
「ぁあ!」
射精直後で敏感になっているソレを強く扱かれたせいか、腰をビクリと震わせて最後の一滴を吐き出す。
それと同時に私自身も絶頂へと上り詰め、目の前が真っ白になった。

気こそ失わなかったものの、目の前に星がちらちらと瞬いている。
彼はまだ私の上で痙攣を繰り返しているが、アレは徐々に硬さを失い体から抜け落ちようとしている。
そのまま意識を放り投げてしまおうかと思ったとき、彼が私の上から降りて首筋を舐め始めた。
思いっきり牙を突き立てられ、爪で引っかかれたそこは、多分人間にやられた傷よりも酷い事になっているだろう。
それでも痛みは無い。むしろジワジワとした優越感で満たされていく。これは雌の勲章、雄から精を搾り取った証なのだ。
傷ついた首筋を舐め終わり私の傍へと寄り添うように寝転ぶ。
彼は恥ずかしそうに顔を赤らめながら、私のたてがみの毛づくろいを始める。
「・・・オレ・・・その・・・」
ニヤニヤしながらその様子を見る私と目を合わさないようにして口を開く。
私が誘ったとは気付いているのかいないのか。どちらにせよ自分のしたことにそれなりに責任を感じているようだ。
その様子がまた可愛くて思わずいじめてしまいたくなる。
毛づくろいをする彼のたてがみに、ほんの少し元に治りかけている自分の角を触れさせる。
ふわりと火花が散り、二人の間を明るく照らしては消える。
王冠とも称させるその角は、炎龍にとっては自分のプライドそのものである。
それを相手に触れさせると言う事は、即ち信頼の証である。
彼もぎこちないながらも、私に角を触れさせてくる。ふわふわと火の粉が舞い散る。
ずりずりと寄り添い頬を摺り寄せて尻尾を絡ませながらここへと来た理由を思い出す。
彼の力ではあの人間には勝てない。彼と私が居ると判れば、人間も多くの仲間を連れてくるだろう。
だから、ここから移動する必要がある。
何せこれからお腹に宿るであろう子を産まなければならないのだ。逃げて逃げて逃げ切るのが得策だ。
だけど今は・・・
「とりあえず、お腹空いたんだけど?」
先ほどのお返しとばかりに首筋を舐めながら、耳元で甘い声でささやく。
「な、何か獲ってくる!」
慌てて彼は紅蓮の翼を大きく広げ、白み始めた空へと飛び立つ。
この疲れと傷が癒えるまでは、のんびりとしていよう。
私はそう心に決めて、お腹の中の温もりを感じながら心地よい眠りへと意識を委ねた。
2010年08月22日(日) 11:35:05 Modified by gubaguba




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