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翠のガノトトス

スレ番号タイトルカップリング作者名備考レス
翠のガノトトス sage忘れ擬人化(翠水竜)・否エロ336〜337

翠のガノトトス


今、密林で一人の若いハンターが巨大なモンスターと合間見えている。
茶色の短髪をした、双剣リュウノツガイを装備しているハンターの名はジュリオ。ポッケ村のハンターだ。
防具はレウスシリーズで固めてあり、なかなかの実力者のようだ。
対するモンスターは、水竜ガノトトスの亜種。
最近になって発見された翠色のガノトトスだ。その強さは通常のものとは比べ物にならない。
ガノトトスは大きく息を吸い込むと、超高圧の水を吐き出した。
この水は現代で言うウォーターカッターに近い性質を持っている。当たればひとたまりもない。
ジュリオは素早く攻撃を避け、ガノトトスの足元に回りこんで双剣で切りつけた。
それに反撃しようとガノトトスがタックルしようと姿勢を屈める。
が、それを先読みしたジュリオはそのままローリングしてタックルを避け、双剣を天にかざした。
すると、いきなりジュリオの気配が変わった。双剣使いだけが使いこなせる【鬼人化】だ。
そのままジュリオが猛ダッシュしていくと、ガノトトスが再び高圧の水を吐いた。
しかし一度避けられた攻撃が鬼人化しているジュリオに当たる筈もなく、そのまま首筋に猛烈な斬りの嵐、【乱舞】を受けてしまった。
その猛烈な攻撃にガノトトスが大きくよろめく。
「よし…あと一息だ!」
そう言ってジュリオが再びガノトトスに攻撃しようとした瞬間、ガノドトスは近くの川に飛び込んで逃げてしまった。
「!! しまった!」
どうにかして川から引きずり出そうと思った刹那、彼はキャンプの方から青色の煙が上がっているのに気づいた。
クエストの時間切れの合図だ。
「…しまった…間に合わなかったか………」
ジュリオは残念そうな顔でガノトトスの血がこびりついた双剣をしまうと、キャンプに戻って行った。


「油断しちゃったなぁ、クエスト失敗するなんて…」
馬車を使ってほぼ2日でポッケ村の自宅に帰り、ジュリオはその日の反省をしていた。
「やっぱりあんなに警戒せずにもっと攻撃した方がよかったかなぁ…。でもそれで返り討ちになってたら命はなかったわけだし…まあ、いいか!」
このジュリオというハンター、年こそもうすぐ20を迎えるが性格はどこか幼く、楽天家である。
しかしハンターとして性の才能を秘めており、初めて怪鳥イャンクックと戦った時も相手を圧倒した。
彼は手数が多いからという理由で双剣を使っている。非常にシンプルな理由だ。
また、リオレウスやリオレイアといった火竜の素材を好んでいる為、武器も防具は全てその類のものになっている。
「まあいいや、もう寝ようかな…」



ジュリオはすぐに寝巻きに着替えると、そのままベッドに入った。ベッドの傍ではペットの子豚の【ブタヒレ】がすやすやと寝息を立てている。
…一応言っておくと、子豚の名前からもわかる通り、ジュリオは恐ろしいまでにネーミングセンスが無い。
そしてジュリオが目を閉じ、今にも夢の世界へと誘われんとしたその時。

コンコン

ドアをノックする音が聞こえた。
「……? せっかくもうすぐ寝れるとこだったのに…。誰だろう、こんな時間に……」
ジュリオへ眠そうにベッドから出て、ドアを開けるとそこに立っていたのは…
「………どちら様でしょうか?」
見たことも無い女性だった。
髪の毛は鮮やかな翠のセミロング、美しい顔立ちをしており、年はジュリオと同じか、もしくは少し年上に見える。
「…ようやく見つけたぞ……」
女性が言う。
「…見つけたって…僕はあなたを知らないのですが、僕に何の用でしょうか?」
「とぼけるな! …とはいってもこの姿では無理もないか…」
「…はい?」
じと、女性は首にかかっている髪をどけて見せた。すると、どうしたことだろう。いくつもの大きな切り傷がついている。
「うわ…どうしたんですかその傷!? 大丈夫なんですか!?」
傷を見て驚いたらしく、ジュリオがあわてた口調で言う。
それを見て、女性は拳を握り締めた。
「これを見てもわからないのか!? 私は昨日お前と戦ったガノトトスだっ!!」
その瞬間、場が凍りついた。
ジュリオはしばらく黙り込むと、首をかしげながら言った。
「すみません、確かに僕は昨日ガノトトスの亜種と戦いましたが、あなたの仰ってる事の意味がわからないのですが…」
「だああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
ついに切れたのか、女性が叫ぶ。ジュリオがびくりとしたが、そんなことなどお構いなしに女性は大声で話し出した。
「私は! 昨日お前と戦った翠のガノトトスだ! そしてお前との戦いの後に川の中に帰った! そしたら、仲間は私の傷を見てお前に私が負けたとみなした!
私達の掟で雌は自分に勝てた雄とつがいになることになっている! そのせいで私は密林を追い出されてようやくここを探し当てたのだ!! 
だがよく聞け! 私はお前とつがいになる気など一切ない! お前に負けたなどと私は認めない! いいか!? 私はこれからこの村に住んで常にお前の隙をうかがってやる! 
少しでも隙を見せようものなら殺してやるから覚悟しておけ! おっと、これから寝ようなどと考えるなよ!? 文字通り寝首をかかれる事になるからな! 
せいぜい毎日怯えて暮らすがいい!! フハハハハハハハハハハハ!!! ……ハァ…ハァ…。…そういうわけだ! それじゃあな!」
女性は半ばヒステリック気味に言い終わると、自分で思いっきり大声を出しておきながら疲れたらしく、息をつきながらその場を去っていった……。
そして一方、ジュリオは。

「世の中には変な人がいるんだなぁ」
と一言だけ言ってそのまま床についてしまった。

かくして、その日からジュリオとガノトトスを名乗る女性の奇妙な生活が幕を上げるのであった。

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2010年07月18日(日) 20:45:04 Modified by sayuri2219




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