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村長とグラウ

スレ番号タイトルカップリング作者名備考レス
村長とグラウ エロかけない人擬人化(アプトノス、ドスランポス、鎧竜)・否エロ222〜225

村長とグラウ


 さて、村長の家にアプノスとスラスが居る。
 何故いるか? と、言われれば村長の妻であるグラウに呼ばれたからだ。
 村長の妻と言うなれば老婆だろ? と思われがちなのだが……
 グラウの容姿は、若々しく二十代後半としか見えない。
 まぁそれはともかくアプノスとスラスが呼ばれた。

 共通する点とあげては……その出身(?)だろうか?
 アプノスは、草食竜であるアプトノス。
 スラスは、肉食竜であるドスランポス。
 元は、竜である二人。
 それ以外は……二人の夫が親友と言う点だろうか?
 
「スラス。ナンデ、ヨバレタカ、ワカルカ?」
「知らん」

 アプノスは、ボヤッと窓の外の風景を見ながら、腕を組んで目を瞑っていたスラスに話しかける。
 スラスは、短い言葉で答え目を開くとアプノスと同じように窓から見える景色を眺めた。
 遠くにアインセルが居る。片手で鍬を持ち畑を耕している姿が見える。
 ランは、そんなアインセルの後ろで、アインセルの真似事などをしている。

「お待たせ」

 そう言って、グラウが御茶を三つもって部屋に入ってきた。
 それぞれの前に御茶を置くと、自分も椅子に座った。
 そして、グラウは優しく微笑むと二人を見てから口を開いた。

「アプノスさんがアプトノス。スラスさんがドスランポスね?」
「ソノトオリ、ダ」
「何故知っている?」

 頷くアプノスとグラウを睨みつけるスラス。
 そんな二人を見て、グラウは笑みを浮かべたまま二人に問う。

「人間としての生活はどうかしら?」
「タノシイナ、アイツモ、オモシロイ、シ」
「ふん……知らん」
「今確認するだけで、竜から人になったのは三人」

 二人の答えを聞いた後でグラウは、そう言う。
 三人。アプノスとスラスで二人。
 あと一人は? と、二人はグラウを見る。
 そんな二人を見て、やっぱり微笑むグラウ。


「グラビモスって聴いた事あるかしら? んー森と丘出身なら聴いた事ないかな?」

 アプノスは首をかしげ、スラスは怪訝な表情になる。
 グラビモス……竜盤目 獣脚亜目 重殻竜下目 鎧竜上科 グラビモス科
 バサルモスの成体でありほぼ全身が強固な甲羅で護られており、全身から睡眠ガスだす。
 燃石炭を食し、ビーム状の炎を吐く。
 また、強固な甲羅は耐熱に優れており短時間なら溶岩に潜行しても大丈夫である。

 さらに、過熱した体は新陳代謝により爆炎を体外に吐き出す能力を持っている。
 ハンターが狩るにあたって、手こずる相手である。
 また生息場所が、活火山なのでハンターは常にクーラードリンクの所持が必須である。
 また、ビーム状の炎を喰い運悪ければ骨も残らず燃え尽きる。
 アプトノスやドスランポスとは比べ物にならない竜である。

「で、ソレから人となったのが私」
「ホー」
「で? それがどうした?」

 感心するアプノスを余所にスラスは、その鋭い眼光でグラウを見据える。

「んー特に何もないのよ? ただ、何か相談事があればいらっしゃい。
 一応、貴女達より人間である時間が長いから色々と答えれるわ」
「ソウカ」
「お人よしというヤツか?」

 うんうん。と頷くアプノス。と、何処か間違ってる言葉を吐くスラス。
 そんな二人を見て何が面白いのかグラウは、クスクスと笑った。

「あと、村の一番はずれの森に、モノブロスから人になった先代村長の妻。
 スロー様が居るわ。先代村長が死去してから一人で過ごしているから……
 私より物知りね。私がわからない事は、スロー様に聴けば大概わかるわ」

 グラウは、窓の外を指差してそう言う。
 まぁ、私が伝えたかったのはそれだけなのよ。と、微笑むと御茶を一口飲んだ。
 アプノスとスラスも、つられた様に御茶を一口飲む。
 少しばかりマッタリとした時間が流れた。
 その時間をぶち壊したのはアプノスの質問である。


「サリギラ、ト、コ、ヲナセル、ノカ?」

 いきなりな言葉である。
 グラウは、ちょっと咳き込むしスラスにいたっては、頬をポリポリと掻いてそっぽなぞ向いている。
 グラウは、少しばかり引きつった笑みを浮かべるとアプノスの質問の答えを言うのだった。

「出来るわ。ただ、確率は低いわね。一応私も子を成してるわ」
「タマゴ、カラウマレル、ノカ?」
「それはないわね。人と同じ様に生まれるわ」
「ホー……オナジッテ、ドンナノダ?」
「………貴女の旦那に聞きなさい」
「ワカッタ!」

 まだ、サリギラがクエスト(例によって例の如くキノコ狩り)から帰っていないのに……
 アプノスは、立ち上がると勢い良く【窓】から出て行った。
 そんなアプノスを、唖然として見送るグラウとスラス。

「面白い子ね……うん」
「そうだな……で? お前の子は?」
「ん? あの子は、今ハンターとして働いてるわ。人と竜のハーフ……に、なるのだろうけど
 特に、何か変な能力を持ってる訳でもないし……そうね、他の人より熱に強いかしら?
 砂漠とか活火山でクーラードリンクを必要としないぐらいに」

 それはそれで、十分な能力だと思うのだが……

「ふむ……」
「あら? 貴女も欲しいの?」

 と、グラウの言葉にスラスは、慌てた様に首を横に振るうが……赤面していれば説得力が無い。

「あ、アイツとは……その……」
「色々あるのね? まぁ、気長に行くといいわよ?」
「う、まぁ……そうだが……」

 グラウの微笑みに、スラスは頬を軽く掻くことで答えたのだった。
 そして、アプノスが窓から去り、スラスは普通に玄関から去った後……
 グラウは、再び部屋に戻り椅子に腰掛ける。

「……竜から人になったモノは、人間よりも寿命が長い……
 あの子たちは……愛しい人が時の流れにより老いて死に行く様を直視できるかしら?」
「さぁのぅ……スロー様は、ちゃんと先代の死に行く様を受け止めたがの〜?」

 いつの間にか居た、村長がグラウの後ろからそう言う。

「私は……怖い。アナタの死をちゃんと受け止めれるかしら?」
「怖ければ怖い。だが、それを乗り越えねば生きて行けんよ? グラウ」




 おまけ。
 サリギラ帰宅後の住処。

「ト、イウワケデ、サリギラ」
「ど、どう言う訳かな? アプノス?」

 ジリジリと詰め寄ってくるアプノスに、身の危険を感じサリギラはジリジリと壁際に追い詰められてゆく。 
 ニンマリと笑みを浮かべるアプノス。額に汗なぞ流しながら壁際に追い詰められるサリギラ。
 ハッとサリギラが気づいた時、サリギラは完璧に壁を背にしていた。

「カクゴー!!」
「いやぁあああああ!!!」

 ココット村にサリギラの悲鳴が響き渡ったのだった。


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2010年07月18日(日) 20:50:23 Modified by gubaguba




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