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23-510

スレ番号 タイトル カップリング 作者名 備考 レス
23G級ハンターと元ハンター男ハンター×女ハンター観察記録の人 510〜516

G級ハンターと元ハンター


「まだ、たまにね。あの時の夢をみるのよ」

アルビナはそう言って苦笑して見せた。
テーブルに広がっている薬草やマタタビを、彼女は丁寧に数えて革袋に入れる。
「昔よりはましだけど、やっぱりね……あぁ、でも、この間あなたがくれたおやすみベアのおかげで
だいぶ回数は減ったし、見てもそんなに辛くないわ。ありがとうね」
「気に入ってもらえて何よりだ」
相手の抑揚のない言葉に、アルビナは優しく微笑む。
「はい、いつもありがとうございます」
彼女はテーブルをはさんで、眼の前に座っているブランゴZ装備の男に商品を渡した。
男はそれを受け取ると、がちゃり、とテーブルに商品代を置く。
楕円形の仮面のせいでまったく男の表情は読めないが、アルビナは動じることなく会計を終わらせた。
「この後暇か?」
もう用はないと言わんばかりに席を立ち、帰り仕度をしていた男の言葉に彼女は少し驚く。
「えぇ、もう農場の仕事はないし、貴方がたくさん買ってくれたからお金もあるわ」
「そうか、それなら飯でも食いに行かないか?」
「あら素敵ね。それじゃあ、ご一緒させてもらうわ」
彼女はテーブルに立てかけておいた愛用の杖を手に取る。
自然な形で、男が彼女を補助してゆっくりと立たせ、棒のような義足が、こつんと床を叩いた。
「それじゃあ、エスコートお願いね、デジレ」

アルビナの右足は膝から下がない。飛竜に焼き潰されたから。
アルビナはいつも長袖で、裾も襟も長めの服を着る。体の半分はひどい火傷だから。
アルビナの長い髪は右側に一つにまとめられている。首と頬の火傷を隠したいから。
ハンターであった彼女は、リオレウス討伐で失敗しこのような体になって帰ってきたのだ。
今ではハンター稼業は引退し、町はずれの小さな農場で細々と暮らしている。

「うふふ、いっそのこと貴方に担がれたほうが早く着くかしらね」
左腕で、男の右腕に抱きつくように、右腕で必死に杖をついていく。
男は無言で彼女と歩調を合わせて、ゆっくりと歩く。
アルビナの家から町まではそれなりの距離があり、ようやく町の明かりが見えてきたところだった。
「そうそう、仕事の話で悪いのだけれど、また飛竜のフンを持ってきてもらっていいかしら?」
「なんだ、鳥竜どもが来るのか?」
「えぇ、また家の周りに撒かないと」
「……町で暮らす気はないのか?」
「お金がないからね。また貴方がたっぷり購入してくれるのを期待してるわよ」
その言葉に、デジレは何か言いたそうに仮面の奥の瞳をアルビナに向けたが、すぐに前を向いた。
「懐かしいわ。あそこに入るのも」
「あ?あそこか?あそこは……ちょっとなぁ……」
「あら、そんな姿で入れる食堂なんてあそこしかないじゃない」

そういって彼女はハンターが集まる酒場のほうへデジレの右腕を引っ張った。


「いらっしゃいませニャー!二名様ご案内ニャー!」

酒場で雇われているアイルーが二人が入ってきたのを見てそう叫ぶ。
デジレはさっさと近くのテーブルを見つけると、彼女が座るのを補助してから自分も席に着いた。
さっきとは別のアイルーが酔っ払いハンター達を華麗によけて二人の元へやってくる。
「ご注文は何ですかニャー!?」
「怪鳥の皮のトウガラシ焼きと、チリチーズ」
「スネークサーモンの香草焼きと。飲み物は……フラヒヤビールを2つでお願い」
「ニャー!」
アイルーはその品をメモすると了解したと言わんばかりに一声鳴いた。
そしてまた華麗にハンターや同僚を避けて厨房へ向かう。
「相変わらず辛党ね。今度、農場でトウガラシを作ってみようかしら」
「手が回るのか?なんならアイルーを紹介してもらえばいいじゃないか」
「ん、いいの。小さい農場だし。そんなことより貴方、最近どうなの?」
男は言葉を飲み込む。彼女に狩りの話をしていいか少し悩んでいたが、先に彼女が話し出す。
「仕事は順調みたいで嬉しいわ。何か大物を倒したんですって?すごいわねぇ」
「ん、あぁ……」
「まだ20代も半ばなのにG級ハンターなんてすごいじゃない。元仲間として鼻が高いわ。ねぇ、何か狩りのお話をしてよ。」
「そう語るようなことじゃあない。」
「でも最近すっごく工房技術も発達してるでしょう?私の時は無かった防具や武器をよく見かけるわよ」
「そうだな」
どうも感情が読めない男の言葉に、アルビナは苦笑する。
「狩りのお話聞かせてよ。もうトラウマは結構癒えてるから大丈夫よ?」
リオレウス討伐で死にかけた彼女はそう言ってにこりと笑った。
「……最近はゲリョスとフルフルぐらいしか討伐していないからな、そう面白い話は……」
「あらあら、十分よ。私フルフル苦手だったわぁ。あの甲高い声がねぇ」
硝子をひっかく音と同じぐらいの不快な音よねと話して彼女が笑う。
「そういえば、貴方の装備も初めて見るわ、なんなのそれ?」
「砂獅子の素材で作ったものだ」
「へぇ、そんな奴がいたんだ。私、雪獅子しか知らなかった」
手を伸ばして、決してカッコよくはない砂獅子の仮面に触れる。
「ふふふ、結構これ、可愛いわね。いらなくなったらちょうだい。部屋に飾るわ」
そんなたわいもない話をしていると、アイルーが注文した品をえっちらおっちらと運んでくる。
「ご注文の品ニャー!」
「あぁ、はいはいありがとうね。はいお金と、チップ」
「感謝ニャー!次のご注文もよろしくだニャー!」
給仕アイルーは料金を片手に、チップはしっかりエプロンポケットに入れて去っていく。
「さぁ、冷めないうちに食べちゃいましょう」
彼女は満面の笑みで、スネークサーモンの香草焼きを切り分ける。さて、男も食べるために仮面を外そうとした時だ。

彼の後方でまるで人がテーブルに叩きつけられたような音がした。
大体何が起こったのか想像はつくので彼は仮面を外すのをやめ、両手に料理の皿を持った。

ハンターの集まる食堂では、些細な喧嘩はよくあることであった。

「だからイヤだったんだ」
「そう?私は好きよ」
食堂の隅でテーブルをバリケードにして二人は地べたに座って料理を食べていた。
その向こうでは、酔っ払いどもの戦場と化している。
戦いに参加しないものはこうやってテーブルでバリケードを作って、さっさと食べるのがまさに日常茶飯事である。
「こんなバカ騒ぎも、ある意味この店の売りじゃない?」
「騒いだ奴は大抵店主から金を没収されるがな」
「そうそう、あとはギルドナイトが来てくれるのよね〜あらら、タレ付いてるわよ、デジレ」
強面の彼がそんな子供みたいなことをしているに笑い、アルビナはデジレの唇をそっと指で拭って、その指をなめた。
「ここのピリ辛のタレってどうやって作るのかしらね」
「さあな」
「それにしても辛いわ。貴方こんなの食べててお尻痛くならないの?」
「……最近は控えているほうだ」
「それがいいわよ。体が資本でしょう?魚も食べなさい」
彼女はまだ暖かいスネークサーモンを切り分けて、まるで子供のように、デジレに食べさせようとする。
「ほら、早くしないと落ちちゃうわ」
フォークで刺されたスネークサーモンの切り身を、デジレはおとなしく口を開けて食べさせてもらう。
「ふふ、雛に餌付してるみたいだわ」
「こんなごつい雛がいるか」
そういいつつも、もぐもぐとしっかり食べているデジレを見て、うふふとアルビナは笑う。
「あぁ、でもおいしいわ。外食なんて久しぶりだったから」
「どうせ町までくるのが面倒だとか、そんな理由だろう」
「バレバレね。いいじゃない。なんだかんだで自給自足生活してるわよ」
「あの家を売って町に住む気はないのか?」
「あんな家、売れても二束三文よ?町で住むには足りなすぎるのよ」
デジレはまた黙りこむ、眉を寄せて、さて何から話そうかと考えているのだろう。
アルビナはそれに気付いていないのか、それとも気付いていないふりをしているのか、さっさとビールを飲み干してしまう。
すでに注文した皿は空になりつつある。幸い、出口近くのテーブルだったため、二人が出て行くのは簡単そうだ。
「ごちそうさま、デジレ、帰りましょう?」
言葉を出すことをあきらめたデジレは頷くと、外していた仮面をつけ、彼女を抱き抱えることにする。
彼女の後ろから腕を回して腰を掴み、義足が外れないよう慎重に膝の下に腕を差し入れて持ち上げる。
「杖は持ったか?」
「えぇ、ありがとう」
普段なら横抱きなんてしないが、この大乱闘状態である。
のろのろと出口に向かっていては、何が飛んでくるかわかったものではない。
彼女を抱えて店を出たところで、何名かのギルドナイトが怒声をあげて店に入って行った。
「楽しそうねぇ」
「ギルドナイトのほうはそうでもないだろうがな」
デジレは軽くため息をつくと空を見上げる。すでに日は落ち、満天の星空が広がっていた。

「あ!そうそう、よかったらカラの実もらってくれない?あなたガンナーだから必要でしょう?」
「あぁ、送っていくついでにもらおうか」
「今度きたら火薬草も用意しとくわ。それと、虫が集まるように工夫したいんだけどいい案ないかしら」
雷光虫が来るようになれば、もっと売れるのが増えるんだけど、アルビナはため息をついた。
「なぁ、アルビナ」
「なぁに?」
「その、だな。お前一人ではそんなに畑の手入れもできないだろう?」
「そうねぇ」
「それで、俺はガンナーだろう?弾が多く生産できる環境が欲しいんだ。
うちで雇っているアイルーなら、お前の畑の手伝いもできる。お前はより多くの収益を得られるし、俺は弾の生産に困らない。
お互い良い環境になるととおもうが?」
「……ちゃんと言ってくれなきゃ、わからないわ」
未だ横抱きされているアルビナはそう言うと、彼の首に腕をまわして甘えた。
「……お前の家にアイルーを連れて引っ越してきてもいいか?」
「もっとロマンチックに言ってくれなきゃ嫌」
「ハンターにとって、「結婚してくれ」は縁起が悪いんだ、これで許せ」
『俺、この狩りが終わったらあの子にプロポーズするんだ』
『はやく狩りを終わらせるぞ、結婚したばかりの妻が家で待っているんでね』
という、ハンターの間では有名な禁句を思い出して、アルビナはくすくすと笑う。
「あぁ、おかしい、あなたと一緒にいると、笑ってばかりだわ」
アルビナを横抱きしたブランゴZガンナーを人々は奇異なモノを見る目で見てくるが、二人とも気にせず話をつづける。
「一緒に住めば、まぁ、なんだ、色々と便利だろう?」
「そうね、とっても楽しそう」
「……じゃあ、明日から荷物を運んで来よう」
「でも部屋が足りないかも、まずは増築するためたくさん稼いでちょうだいな」
アイルー達もくるならそれなりの設備が必要だ。デジレはG級ハンターだから、キッチンアイルーの存在は欠かせない。
「……大物を狩らねばな」

その時、火山のアカムトルムは突然嫌な予感に襲われ、挙動不審に当たりを見回したとかしないとか。

「ね」
「なんだ?」
「いつまで抱っこしているの?」
「街中でも大人しくしていたくせに何をいまさら。もうすぐ家だ、もう中で降ろす」
やさしいのね、とアルビナは嬉しそうに笑って、楕円形の仮面に軽く口づけした。

結局、家まで運ばれたアルビナが降ろされたのは寝室のベッドの上だった。
彼女の靴と義足をデジレは慣れた手つきで外していく。
「ねぇ」
アルビナはベッドに横たわる。彼女の無くなった右足をマッサージし始めたデジレは、彼女の問いかけにどうした?と返事をした。
「もしかして、結婚の話、食堂でするつもりだった?」
「……」
「あなたって、意外と慎重っていうか、臆病っていうか……イタイイタイ、ごめんなさい」
マッサージの指圧が急に強くなった。
痛みと照れ隠しの行動に、彼女はくつくつと笑いを堪えきれない声を漏らす。
「私は狩りで右足をなくしたけど、狩りは嫌いじゃないし、ハンターのあなたをみてトラウマを思い出したこともないわ」
だから、あなたと一緒にいるのは少しも嫌じゃないし、辛くもないのよ。と彼女は彼の手を取る。
「でも、ちょうどよかった」
デジレの手の平を、自分の頬に当てながら、彼女は笑う。
「朝起きて、隣にいるのがおやすみベアってのにも、そろそろ飽きてきたのよ」
その言葉に、ブランゴZの仮面の奥の眼が細まったのが分かった。

薄暗い寝室で二人は寝台に座り込んで向き合っていた。
男がアルビナの服を脱がすと、痛々しく皮膚が引き攣れた火傷の跡が、右半身を所々覆っているのがぼんやりと見える。
彼女が、失ったのが右足だけでよかったわ、と怪我したばかりのころ言っていたことを思い出す。
当時の鎧が功を成したのか、右乳房などの上半身の火傷跡はそう酷いものではなかった。
仮面を外しているデジレに、彼女はゆっくりと顔を近づけて、口づけする。
それが、触れるだけの短いキスなのは、自分の焼けた右頬をあまり彼の顔に近づけたくないからだ。
アルビナも相手を脱がそうとして、手探りでデジレの腰巻に手をつけて苦戦する。
がちゃ、と大きな音がして、ようやく腰巻が外れた時、すでに男の一物は大きく膨らんでいた。
橙色のぴっちりした下着の中で、窮屈そうなそれを見て、あらあらと彼女は声をあげる。
「ずいぶんと大胆な下着なのね」
その装備もずいぶんと肌を見せるものだし……見せつけたいのかしら?と、からかいの言葉を投げながら下着に手をかける。
すでに勃ち始めている男根に、彼女は舌を這わせ、先端だけを口に咥えた。
ハンター稼業から遠ざかったせいでいくらか細くなり、より女らしくなった指を添えて少し強めに擦る。
歯を立てないように気を使うため、大きく口を動かすことは出来ないが、その分舌先を働かせる。
暖かく濡れた柔らかい舌で、亀頭を濡らし、ちろちろと小刻みに動かして鈴口を刺激する。
その間も、指は男の硬度をもっと増せと言わんばかりに上下して擦りあげていた。
手の中で膨らみ、男根に血管がうっすらと浮き上がってきたのが分かる。
彼女は一度手を離し、ゆっくりと奥まで男性器を飲み込んでは、またゆっくりと舌でなぞりながら引いていく。
彼女の喉まで当たり、男根全体が吸われては呑み込まれる行為に、ぐぅ、と男は声をあげる。
やがてそれは手負いの獣の呻き声のような声になっていき、まさに絶頂するという時に、口を離された。
あともう一息というところで口を離されて、行き場のない熱が男根に留まってしまう。
別に彼女としては焦らしたつもりはない、喉までするこの行為は呼吸がしにくく、つい途中で離してしまったのだ。
それに、すでに彼女の秘所は触れてもいないのに濡れ始めていた。
彼女は顔をあげると、彼の手をとってなるべく火傷跡のすくない自分の乳房に誘導する。
火傷の部分はあまり触られたくないし、見られたくない彼女の心にデジレも気付いていた。
誘導されるがまま、彼女の『触ってもよい場所』を丁寧に優しく愛撫する。
円を書くように、強すぎず、弱すぎずに揉みしだくと、アルビナはうっとりと眼を閉じて胸を突き出すように背をそらせる。
乳房から手が離れ、今度は尻を掴まれ持ち上げられて、デジレの上に跨る形になった。
ぴたりと、デジレの性器が彼女のへその少し下に当たる。

「肩、借りるわね」
彼女はそういうと、デジレの肩に腕を回し、胸と胸を密着させた。
自然と、火傷跡を見られたくないがために、彼の左側に身を寄せてしまうことに彼女は気付かない。
左足だけで体を支えて、どうにか挿入しようとしたとき、それに気付いたデジレが彼女の右足を持ちあげる。
ぐんっ、と急に体が持ち上がったかと思うと、一気に奥まで貫かれてアルビナは嬌声をあげる。
急に太いモノも入れられてわずかに痛みも感じたが、すぐにそれは甘い疼きでかき消される。
びくびくと脈打つ男根に、彼女の秘所も震え、それと共鳴するように心臓も多く脈打った。
右足のない彼女が、バランスを崩して倒れてしまわないよう、デジレは彼女を支えながら腰を揺らし始める。
中で大きく揺れる男根に甘い声が漏れた。それでも、これでは絶頂に向かうには足りない。
彼女も腰を動かしてより深く、より大きく男根の刺激を欲する。
「くぅぅっ」
彼女の中は燃えるように火照り、打ち付けてくる男根を心地よい熱で射精へと促す。
息も荒く、互いに腰を動かし続けて、接合部の水音をどんどん大きくしていく。
「あっ!」
尻が小刻みに揺れ始め、彼女は自らの絶頂がすぐそこまで来ていることに気付く。
秘所の熱はすでに彼女の頭すら焦がし始めていた
衝動的に愛しい男の肩にかぷりと噛みつき、さらに大きく身を震わせる。
「〜〜〜〜っ!!!」
「おおおおっ!!」
声の代わりに、ぎちりと小さな歯を立てて、彼女は絶頂を迎えた。
それとほぼ同時に、男も声をあげて彼女の中に射精する。
続けざまの熱と快感に、アルビナは男を抱く腕に力が入り、男根の痙攣が鎮まるのを耐えていた。

ようやく、お互いの体が落ち着つくと、荒い息を整えようと揺れるお互いの体を抱きしめあう。
「……ごめんなさいね」
アルビナは掠れた声で謝ると、噛みついたデジレの肩を舌で獣のように舐める。
出血こそしていないものの、跡はしっかり残ってしまっている。
「興奮すると噛みつく癖は直っていないんだな」
「あなたも」
彼女は未だ中で硬度を保っている男根の感覚に呆れて囁く。
「一回じゃ満足しないのは変わらないわね……んっ!」
彼女を押し倒し、デジレは有無を言わさず大きく腰を動かした。
達したばかりの彼女の体は、先ほどよりも敏感になっていてそれだけで意識が飛びそうになる。
先ほどの熱はまだ彼女の中で残っており、今度はもっと早く、もっと簡単に燃え上がっていく。
「ぐぅ……お前の中は、いつも熱いな」
これには火に強いこの装備も意味を成さないな、と軽口をたたく男の余裕が、アルビナには少し憎らしい。
憎らしいが、彼女は一矢報いるような軽口をたたく余裕はない。
「あああああああっ!!」
先ほどの座位とは違い、デジレの動きは激しくなっていた。
そのぶん、打ち付ける快楽の波も大きくアルビナを攻め立てる。
突かれるたびに体ごと大きく動き、乳房がぷるぷると揺れて淫靡な姿を晒す。
足を大きく広げられ、締め付けが甘くなったところに奥まで強く少し乱暴に擦られる。

「やっ!まって!死ぬっ!死んじゃうぅぅぅぅ!!」
子供のように、感情を爆発させて泣き叫ぶアルビナを見て、さらに乱暴に打ち付けた。
内臓まで擦られるような突きに、びくびくと体を震わせる。
足を押さえつけていた男の手が、彼女の二つの乳首を強く擦りあげた。
ぐりっ、と痛みと痺れが胸から脳天へと走り、彼女は歯を食いしばる。
「ひぅっ!」
急に身体を密着させてきて、アルビナの乳房がデジレの胸板に押し付けられる。
男根で突かれて身体を揺らすたび、尖った乳首が男の身体で擦れる。
デジレの汗の匂いすら、媚薬のようにアルビナの脳を蕩けさせていく。
それはデジレも同じようで、彼女の肌に浮かんだ汗が、何とも扇情的で思わず舌で舐めあげる。
やがて、男根が大きく脈打ち始め、爆発するのが近いのをアルビナに教えるように中で振動しはじめていた。
まるで、互いの接合部にもう一つ心臓ができたかのような感覚。
デジレの男根がぐっと張りつめたと感じた時
「あっ!あああああぁぁぁっ!」
二度目の白い熱が放たれ、アルビナは左足を爪先までぴんと張り詰める。
右足も、左足と同じように張り詰めているような幻感を覚えたまま、彼女は白い喉を震わせて達した。


「大丈夫か?」
「大丈夫じゃないわよ、ばかぁ……」
現役ハンターのデジレの体力に付き合っていたら、とてもアルビナの身体が持たない。
「壊れちゃうかと思ったじゃない・・…このパンツ!ビキニパンツ!」
子供のような罵り言葉をあげて、べしべしとデジレの肩を叩く。
ビキニパンツとは、未だ履いているブランゴZの橙色のパンツの事だろう。
脱ぐタイミングを失ってから、履いたまま男根だけを出して行為をしていたのだ。この着衣エロに誰が得するのか不明である。
「ただでさえあなたのは大きいんだから!手加減しなさいよ!」
行為の後、なぜか感情を高ぶらせるのも変わっていないなと、デジレは思わず笑ってしまう。
前に聞いたら、気持ちよすぎて興奮して感情がコントロールできないからだ!と喚かれたのも思い出す。
ふぅふぅと深呼吸して気持ちを落ちつけようとするアルビナを、デジレは抱きしめて背中をさすってやる。
「ありがとう、助かるわ」
行為前のように、少し余裕を持った言葉が出る。だいぶ落ち着いてきたらしい。
「……今日は夢を見そうにないわ」
あの火竜の火焔で、右足を失った悪夢。
「よかったじゃないか」
デジレの声が、言葉が心地よく響く。
「俺と寝たら、悪夢を見る体力なんて残らないな」
少々自慢気な言葉に、彼女は否定せず彼にもっと密着する。

「悪夢でも現実でも、火竜から守ってやるさ」

デジレの、とっておきの殺し文句に、アルビナは満足そうに笑う。

「……もしかして、そのセリフ、結構前から考えてた?……イタイイタイ、耳を引っ張らないでぇ」
図星をさされたのだろう、顔を赤くしたデジレの照れ隠しの行動に、
また、彼女はくつくつと笑いを堪え切れていないような声を漏らしたのだった。


終わり
2010年11月12日(金) 03:03:44 Modified by kongali




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