NPO法人バードリサーチのための図鑑


ムクドリ (撮影:吉邨隆資氏)
                                 

ムクドリ幼鳥


塒に集まるムクドリの大群(撮影:大塚啓子氏)


特徴
見られる時期: 本州以南では1年中。北海道では春から秋。
見られる環境:ビル街、住宅地、公園、農耕地。
観察の度合い:普通。
大きさ:ハトより小さく、スズメの2倍くらい。全長約25cm。
体型の特徴:尾が短く、ずんぐりした鳥。飛翔中の姿は三角形のようにみえる。
鳴声:ギャア、ギャア、ギュルル、ジャア、ジャアなどと騒々しく鳴く。鳴き声を聞く(WMA)鳴き声を聞く(mp3)

識別点
とまっている時に似ている鳥
・ヒヨドリ:顔がムクドリでは白っぽいがヒヨドリでは濃い灰色。嘴と脚がムクドリではオレンジ色に対してヒヨドリでは灰黒色。ムクドリでは尾羽が短い。
・コムクドリ:コムクドリの方がやや小さい。コムクドリの雄は頭部が白く、頬が赤褐色。背中が金属光沢のある黒色。雌のコムクドリは全体的に淡い灰褐色。雌雄とも嘴、脚は黒色でムクドリと異なる。コムクドリは農耕地の林や社寺林などで繁殖し、住宅地では稀。

コムクドリ雄(撮影:小笠原惇六氏)

飛んでいる時に似ている鳥
・ヒヨドリ:ヒヨドリでは波状に飛ぶのにムクドリでは直線的に速い飛び方。ヒヨドリでは翼と尾が長めなのに対しムクドリでは短め。尾の付け根がムクドリは白い。
・コムクドリ:大きさがやや小さい点を除くと良く似ている。コムクドリが生息している地域では要注意。
鳴声が似ている鳥
・コムクドリ:キュルキュルギギギジュビジュビなどとムクドリより複雑に長く囀る。ギャアギャアと言う声はムクドリより低い。鳴き声を聞く(WMA)鳴き声を聞く(mp3)

生態
最もポピュラーな鳥。春から初夏にかけては1〜2羽で暮らし、住宅の戸袋や換気口、樹木の洞などに巣を造る。6〜7月ごろヒナが巣立つと公園の芝生や農地に群れ、地上を忙しげに歩いて食物を探す。晩夏から秋には街路樹や屋敷林などに集団で塒を造る。塒入り前には近くの電線に集まり、一団となって雲のように飛びまわってから塒へ入る。地上を歩きながら昆虫類やミミズなどを食べ、カキやブドウ、リンゴなどの果実やウメモドキ、ピラカンサなどの木の実も食べる。

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