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【定義】

坐禅の前、或いは坐禅の後に行われる調身法の一。坐禅前とすれば、特に、足を組んだ後、上半身を前後左右に揺すって、次第に中心となるところを探すことで、姿勢を整える。坐禅後とすれば、一定時間同じ姿勢を保った身体の緊張を解くために行われる。
目は須らく常に開くべし。鼻息微かに通じ、身相既に調えて、欠気一息し、左右揺振すべし。 『普勧坐禅儀

【内容】

現在の曹洞宗で一般的に用いている方法では、左右揺振は坐禅前・後の両方に行われる様である(曹洞宗宗務庁?教化部編『参禅指導の手引?』参照)。しかし、その時に手を法界定印のまま行うか、両方の掌を上に向け、左右の膝の上にそれぞれ安置するかで方法が分かれる。

よって、両祖の主著から、その方法を探ってみようと思うが、直接に「左右揺振」という語で指示しなくても、同じことをしている場合には、それとして数えている。○⇒実施、×⇒不実施、△⇒不明

            坐禅前・坐禅後・手の形
道元禅師普勧坐禅儀』 ○   △   △
同『眼蔵』「坐禅儀」巻  ×   ×   ×
同『大清規』『弁道法』  ○   △   △
瑩山禅師『坐禅用心記』 ○   ○  膝の上(後のみ)

このように、実際のところ、左右揺振の方法は、文献によって区々である。現在は、『坐禅用心記』の方法に、一部変更を加えて行っているような印象である。

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