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【定義】

仏舎利礼拝するために唱える偈文である。この成立に関しては諸説あるけれども、日本では多く用いられ、日本曹洞宗でも檀信徒法要などで広く用いる。なお、禅宗系でその文言が確認出来るのは、臨済宗『諸回向清規』巻5に以下のようにある。

○舎利礼(取骨時用之)
 一心頂礼 万徳円満
 釈迦如来 身心舎利
 本地発心 法界塔婆
 我等礼敬 以我現身
 入我我入 仏加持故
 我証菩提 以仏神力
 利益衆生 発菩提心
 修菩薩行 同入円寂
 平等大智 今将頂礼

【内容】

一説に道元禅師の葬儀時に『舎利礼文』が読誦されたというが、道元禅師の葬儀について言及する最も古い文献である『建撕記』では、具体的な経呪の名前を挙げず、江戸時代に作られた道元禅師の伝記でも、確認出来ない。また、瑩山禅師瑩山清規』でも『舎利礼文』に言及しないため、初期曹洞宗教団では用いられていなかったと見るべきか。

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