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【定義】

音訳すると和南仏祖尊宿を前に、低頭敬礼(五体投地の形)すること。

【内容】

現在の曹洞宗で行う礼拝法は、坐具を展べ、合掌低頭し、前に垂れた袈裟を踏まないようにしながら、両方の膝を地に付け、腰を折り曲げて額を地に付け、その頭の両側に、両手の掌を上にして、まるで物を押し頂くようにする方法が行われる(いわゆる五体投地の形)。なお、その際に、両方の掌の上に、仏祖の足をいただくようにするという口伝があるが、その典拠は『長阿含経』などにも出る「頭面礼足」という語句であろうと思われ、またその意義については、以下のような箇所を参究すべきだと思われる(無著道忠『禅林象器箋』「第十類 礼則文 礼拝」項にて指摘する)。
問うて曰く「まさに礼というべきに、何を以てか『頭面礼足』と名づけん」。答えて曰く「人身中、第一の貴は頭なり。五情の所著にして、最も上にある故に。第一に賎なるは足なり。不浄の処を踏み、最も下にある故に。是の故に、所貴を以て所賎を礼するは、貴重を供養する故なり。復た次に、上・中・下の礼あり。下は揖、中は跪、上は稽首。頭面で足を礼す、是れ上の供養なり。是をもっての故に、仏毘尼中、下坐の比丘、両手で上坐の両足を捉えて、頭面を以て礼す」。 『大智度論』巻10

【作法】

宗門に於ける礼拝の作法は、主に『正法眼蔵』「陀羅尼」巻に依随し、また内容などは同「仏祖」「面授」「礼拝得髄」巻などに依るべきである。

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